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JPWO2010029764A1 - 無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法 - Google Patents

無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法 Download PDF

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JPWO2010029764A1
JPWO2010029764A1 JP2010528658A JP2010528658A JPWO2010029764A1 JP WO2010029764 A1 JPWO2010029764 A1 JP WO2010029764A1 JP 2010528658 A JP2010528658 A JP 2010528658A JP 2010528658 A JP2010528658 A JP 2010528658A JP WO2010029764 A1 JPWO2010029764 A1 JP WO2010029764A1
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綾子 堀内
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Abstract

無駄な再送を防止することでシステムスループットを向上する無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法。基地局(200)において、復号部(205)が、TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号し、誤り検出部(206)が、各復号結果を誤り検出し、制御情報生成部(209)が、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信する。こうすることで、符号語の送信側装置が末尾TTIでの誤り検出結果を再送実行判断基準として用いることができるので、無駄な再送を防止することができる。

Description

本発明は、無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法に関する。
第3世代移動体通信サービスが開始され、データ通信又は映像通信などのマルチメディア通信が非常に盛んになってきている。今後さらにあらゆる環境で通信を行いたいという要求が高まり、通信可能なエリアの拡大が予想される。
そこで、3GPP−LTE(Long Term Evolution)では、端末(UE)から基地局(eNB)への上り伝送におけるカバレッジを拡大する目的で、TTI−bundlingと呼ばれる技術の導入が合意された。TTI−bundlingは、セルエッジ付近に存在するUEが上り伝送において複数のTTIを束ね、これを1つのHARQプロセスとする。そして、VoIPデータなどの小さいデータを低い符号化率で符号化し、得られた符号語を束ねられた複数TTIにマッピングして送信することにより、基地局の上り受信品質が改善される。なお、束ねられた複数のTTIは、以下、「TTI束」と呼ばれることがある。
図1は、TTI−bundling技術が適用された通信システムにおける再送プロセスの説明に供する図である。図1では、3つのTTIが束ねられる場合が示されている。
図1において、端末は、TTI0〜2を束ねてデータを基地局に送信する。なお、端末は、少なくともTTI0にマッピングされる符号語を、CRCを付加して送信する。このデータを基地局は受信し復号する。基地局は、最初のTTIで送信されたデータについてのみCRCを用いて誤り検出を行う。そして誤りが検出されると、基地局は、NACKを端末に送信する。端末は、NACKを受け取ると、再送予定区間でデータを再送する。
ここで、端末の上りデータの初回送信にTTIが割り当てられると、この時点で再送予定区間も決定する。図1において、TTI0〜2に対応する再送予定区間は、TTI8〜10である。従って、端末は、TTI8〜10で再送している。なお、送信予定区間(初回送信区間、及び、再送予定区間を含む)同士の間隔(ここでは、8TTI)は、セルエッジ付近に存在する端末と基地局との間のHARQプロセスのラウンドトリップタイム(HARQ−RTT)に基づいて決定される。HARQ−RTTは、端末と基地局との間を伝送信号(初回送信信号及びNACK)が伝播するのに掛かる時間並びに端末及び基地局の送信信号生成処理等に掛かる時間で決まる。
R1-081103, RAN1, "Reply LS on Uplink Coverage for LTE", 3GPP TSG RAN WG1#52, Sorrento, February 11-15, 2008
しかしながら、上記した従来の通信システムにおいては、無駄な再送が行われる問題がある。すなわち、図2に示すように、基地局は、束ねられたTTI群のうち最初のTTIで送信されたデータについてのみ誤り検出を行い、この検出結果に基づいてACK/NACKを端末に送信する。従って、束ねられたTTI群のうち後段のTTIまで復号を進めていく中で誤り訂正された状態(つまり、ACKが送信されるべき状態)になったとしても、既に基地局がNACKを端末に送信している場合には、端末は再送処理を実行してしまうことになる。これにより、システムスループットが低下してしまう問題がある。
また、図3に示すように最後段のTTIまで受信し復号した結果に基づいてACK/NACKを端末に送信するシステムの場合、HARQ−RTTの関係より再送予定区間であるTTI10のみを利用した1TTI分の再送データしか送信できない。これにより、基地局の受信する再送データ品質が劣化してしまう問題がある。
本発明の目的は、再送データの品質を劣化させることなく無駄な再送を防止することでシステムスループットを向上する無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法を提供することである。
本発明の無線通信装置は、1つの送信データを符号化した符号語が複数のTTIからなるTTI束にマッピングされた無線信号を受信する基地局であって、前記TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号する復号手段と、各復号結果を誤り検出する誤り検出手段と、前記TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の誤り検出結果フィードバック方法は、1つの送信データを符号化した符号語が複数のTTIからなるTTI束にマッピングされた無線信号を受信するステップと、前記TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号するステップと、各復号結果を誤り検出するステップと、前記TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信するステップと、を具備する。
本発明によれば、再送データの品質を劣化させることなく無駄な再送を防止することでシステムスループットを向上する無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法を提供することができる。
TTI−bundling技術が適用された通信システムにおける再送プロセスの説明に供する図 TTI−bundling技術が適用された通信システムにおける再送プロセスの説明に供する図 関連技術の説明に供する図 本発明の実施の形態1に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る端末及び基地局の動作説明に供する図 符号語がサーキュラーバッファに格納されている状態、及び、サーキュラーバッファからの符号語読み出し方法(初回送信時)の説明に供する図 本発明の実施の形態1に係る端末及び基地局の動作説明に供する図 符号語がサーキュラーバッファに格納されている状態、及び、サーキュラーバッファからの符号語読み出し方法(再送時)の説明に供する図 本発明の実施の形態2に係る端末及び基地局の動作説明に供する図 本発明の実施の形態3に係る端末及び基地局の動作説明に供する図 本発明の実施の形態3に係る端末及び基地局の動作説明に供する図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
[端末の構成]
図4は、本発明の実施の形態1に係る端末100の構成を示すブロック図である。図4において、端末100は、CRC部101と、符号化部102と、変調部103と、多重部104と、送信RF部105と、アンテナ106と、受信RF部107と、復調部108と、復号部109と、制御部110とを有する。
CRC部101は、情報ビット列を誤り検出(CRC:Cyclic Redundancy Check)符号化し、これにより得られた、CRCパリティビットの付加された情報ビット列を符号化部102へ出力する。
符号化部102は、図示しないサーキュラーバッファ(Circular Buffer)を具備する。符号化部102は、CRCパリティビットの付加された情報ビット列をマザー符号化率でターボ符号化し、得られた符号語をサーキュラーバッファに保持する。符号化部102は、制御部110から受け取る制御情報に応じた出力符号語をサーキュラーバッファに保持された符号語から抜き出して変調部103へ出力する。制御部110から受け取る制御情報には、TTI−bundlingによる送信であることを示す送信種別情報(符号化率を含む)、新規送信命令、再送準備命令、再送実行命令、変調多値数情報、又は、割当周波数リソース情報が含まれる。
符号化部102は、新規(初回)送信時には、制御部110から受け取る制御情報に含まれる符号化率に合った出力符号語をサーキュラーバッファに保持された符号語から抜き出して変調部103へ出力する。符号化部102は、制御部110から受け取る制御情報に基づいて、再送準備、再送、及び新規データ送信(前回送信データに係る符号語をサーキュラーバッファから除去する処理を含む)に係る処理を行う。符号化部102における処理の詳細については、後に詳述する。
変調部103は、符号化部102から受け取る符号語を、制御部110から受け取る制御信号に含まれる変調多値数で変調することによりデータシンボルを生成し、得られたデータシンボルを多重部104へ出力する。
多重部104は、変調部103から受け取るデータシンボル、制御部110から受け取る制御情報、及び、パイロット信号を多重して、ベースバンド信号である多重信号を形成する。このとき、データシンボルは、制御部110から受け取る制御情報に含まれる割当周波数リソース情報の示す割当周波数へ配置される。
送信RF部105は、多重信号を周波数変換し、得られたRF信号をアンテナ106を介して送信する。
受信RF部107は、後述する基地局200から送信された制御信号(割当情報、又は、ACK/NACK信号を含む)をアンテナ106を介して受信し、受信信号を周波数変換することによりベースバンド信号を得る。このベースバンド信号は、復調部108に出力される。
復調部108は、受信RF部107から受け取るベースバンド信号に含まれる制御信号を復調し、復調後の制御信号を復号部109へ出力する。
復号部109は、復調された制御信号を復号し、得られた制御情報を制御部110へ出力する。
制御部110は、復号部109から受け取る制御情報に含まれる符号化率、変調多値数、割当周波数リソース、及び、ACK/NACK情報を特定する。また、制御部110は、特定したACK/NACK情報に基づいて、再送準備、再送実行判断、再送、及び新規データ送信の各処理を実行するか否かを判断し、判断結果に応じた制御情報を符号化部102に出力する。また、特定された制御情報のうち符号化率は、符号化部102に出力され、変調多値数は、変調部103に出力され、割当周波数リソースは、多重部104に出力される。
[基地局の構成]
図5は、本発明の実施の形態1に係る基地局200の構成を示すブロック図である。図5において、基地局200は、アンテナ201と、受信RF部202と、分離部203と、復調部204と、復号部205と、誤り検出部206と、回線品質推定部207と、スケジューラ208と、制御情報生成部209と、符号化部210と、変調部211と、送信RF部212とを有する。
受信RF部202は、端末100から送信されたデータ信号をアンテナ201を介して受信し、受信データ信号を周波数変換することによりベースバンド信号を得る。このベースバンド信号は、分離部203に出力される。
分離部203は、受信RF部202から受け取るベースバンド信号をデータシンボルと受信パイロット信号とに分離する。さらに、分離部203は、スケジューラ208から受け取る割当情報に含まれる割当周波数リソース情報に対応するデータシンボルを復調部204へ出力する一方、受信パイロット信号を回線品質推定部207へ出力する。
復調部204は、分離部203から受け取るデータシンボルを、スケジューラ208から受け取る割当情報に含まれる変調多値数情報に従って復調する。
復号部205は、復調部204から受け取る復調結果を、スケジューラ208から受け取る割当情報に含まれる符号化率情報に基づいてTTIごとに誤り訂正復号することにより、復号ビット列を得る。こうして得られた復号後のビット列(受信データ)は、復号部205の備えるメモリ(図示せず)に保持されると共に、誤り検出部206へ出力される。TTI束における今回TTIの復号結果は、次回TTIで送信された符号語の復号に利用される。従って、TTI束においては、後ろのTTI程そのTTIで送信された符号語の誤り率は低くなる。また、復号部205は、誤り検出部206からACK信号を受け取る場合にのみ、既にメモリに格納している受信データを破棄する。
誤り検出部206は、復号部205から受け取る復号後のビット列を、TTIごとに誤り検出(CRC)する。
誤り検出部206は、誤り検出の結果、復号ビット列に誤りがある場合には、応答信号としてNACK信号を生成する一方、復号ビット列に誤りがない場合には、応答信号としてACK信号を生成する。こうして生成されたACK/NACK信号は、復号部205、スケジューラ208、及び、制御情報生成部209へ出力される。また、誤り検出部206は、復号ビット列に誤りがない場合には、復号ビット列を受信ビット列として出力する。
回線品質推定部207は、受信パイロット信号から回線品質(SINR:Signal-to-Interference and Noise power Ratio)を推定する。SINR推定値は、スケジューラ208へ出力される。
スケジューラ208は、回線品質推定部207から受け取るSINR推定値、及び、誤り検出部206から受け取るACK/NACK信号に基づいて割当情報を生成する。この割当情報には、変調多値数情報、符号化率情報、及び、割当リソース情報が含まれる。この割当情報は、制御情報生成部209、分離部203、復調部204、及び、復号部205へ出力される。スケジューラ208の再送データに対するスケジューリングについては後述する。
制御情報生成部209は、誤り検出部206からACK/NACK信号を受け取る。そして、制御情報生成部209は、TTI−bundling技術を用いたデータ送信が行われる場合には、TTI束における複数のTTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号を検出タイミングに応じて順次送信する。ここでは、制御情報生成部209は、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号を、検出タイミングに応じて順次送信する。制御情報生成部209は、ACK/NACK信号をスケジューラ208から受け取る割当情報とまとめることにより制御信号用フレームを生成し、このフレームを符号化部210、変調部211、送信RF部212を介して送信する。
制御情報生成部209で生成された制御信号用フレームは、符号化部210で符号化され、変調部211で変調され、送信RF部212で周波数変換された後に、アンテナ201を介して送信される。
[端末100及び基地局200の動作説明]
図6は、端末100及び基地局200の動作説明に供する図である。以下、図6を参照しつつ、端末100及び基地局200の動作について説明する。
(端末100による初回送信)
図6に示すように、端末100は、TTI0〜2を束ねてデータ送信する。すなわち、端末100において、符号化部102が、制御部110から受け取る制御情報に含まれる符号化率に合った出力符号語をサーキュラーバッファに保持された符号語から抜き出して変調部103へ出力する。
図7は、符号語がサーキュラーバッファに格納されている状態、及び、サーキュラーバッファからの符号語読み出し方法(初回送信時)の説明に供する図である。
図7に示すように、サーキュラーバッファは96列で構成され、符号語が格納されている。左部分のS(32列構成)は、CRCパリティが付加された情報ビット(つまり、システマチックビット)であり、右部分のP1及びP2(64列構成)は、ターボ符号化により生成されたパリティビットである。ここで、システマチックビット側を前、パリティビット側を後ろと定義する。
符号化部102は、TTI0で送信されるデータ1として、所定の読み出し開始位置から後ろに向かって、所定長の符号語を読み出して変調部103へ出力する。ここでは、所定の読み出し開始位置(RV0)は、サーキュラーバッファ(図7)の左から3列目である。また、所定長とは、サーキュラーバッファの64列分である。従って、データ1は、サーキュラーバッファの3列目から66列目に相当する。
次に、符号化部102は、データ1で読み出した最後列の次列を読み出し開始位置とし、後ろに向かって同じく所定長の符号語(図7のデータ2に相当)を読み出して変調部103に出力する。ここで所定長の読み出しが完了する前にサーキュラーバッファの最後列に到達する場合には、サーキュラーバッファの先頭列から読み出しが続けられる。従って、データ2は、サーキュラーバッファの67列目から96列目と、1列目から34列目に相当する。
次に、符号化部102は、データ2で読み出した最後列の次列を読み出し開始位置とし、後ろに向かって同じく所定長の符号語(図7のデータ3に相当)を読み出して変調部103に出力する。データ3は、サーキュラーバッファの35列目から96列目と、1列目から2列目に相当する。なお、RV(Redundancy Version)は、サーキュラーバッファのどの位置から読み出した符号語列かを特定するための指示情報である。3GPP LTEでは、RV0は3列目、RV1は27列目、RV2は51列目、RV3は75列目として定義されている。そして、初回送信時には、RV0が用いられる。
このようにしてサーキュラーバッファから読み出された複数の符号語は、図6に示すように、TTI0〜2のTTI束で送信され、基地局200で受信される。
(基地局200のACK/NACK信号送信)
基地局200において、誤り検出部206は、受信データをTTIごとに誤り検出する。
そして、制御情報生成部209は、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果(つまり、ACK/NACK信号)の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果を、検出タイミングに応じて順次送信する。ここでは、末尾TTIであるTTI2で送信された符号語に係るACK/NACK信号の他に、先頭TTIであるTTI0で送信された符号語に係るACK/NACK信号が送信される。
(端末100からの再送データに対する基地局200のスケジューリング)
後述するように、端末100では、先頭TTIで送信されるACK/NACK信号が再送準備のトリガとして利用され、さらに、末尾TTIで送信されるACK/NACK信号が再送実行判断基準として利用される。すなわち、後述するように、先頭TTI及び末尾TTIの両方でNACK信号が送信されるときにのみ端末100で再送が実行される。従って、基地局200のスケジューラ208は、先頭TTI及び末尾TTIの両方でNACK信号を送信する場合にのみ、端末100によるTTI束を用いた再送のためのリソース(つまり、再送予定区間TTI8〜10における周波数リソース等)を確保しておく。
(端末100の再送準備、及び、再送実行判断に係る処理)
端末100は、基地局200から送信されたTTI0のACK/NACK信号に基づいてTTI束全体の再送準備を開始するか否かを判断し、TTI2のACK/NACK信号に基づいて、準備しておいたTTI束全体の符号語の再送を実行するか否かを判断する。
具体的には、端末100において、制御部110は、TTI0のACK/NACK信号に基づいて、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させるか否かを判断する。そして、TTI0で基地局200からNACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させる。一方、TTI0で基地局200からACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102に新規データ送信の準備をさせる。
また、端末100において、制御部110は、TTI2のACK/NACK信号に基づいて、符号化部102に準備しておいたTTI束全体の符号語の再送を実行させるか否かを判断する。そして、TTI2で基地局200からACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102に準備しておいたTTI束全体の符号語の再送を実行させない。一方、TTI2で基地局200からNACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102に準備しておいたTTI束全体の符号語の再送を実行させる(図8参照)。
(端末100による再送)
図9は、符号語がサーキュラーバッファに格納されている状態、及び、サーキュラーバッファからの符号語読み出し方法(再送時)の説明に供する図である。
符号化部102は、再送時には、前回送信時と異なる位置を読み出し開始位置として符号語を抜き出して変調部103へ出力する。図9においては、RV2が1回目再送時の読み出し開始位置となっている。
以上のように本実施の形態によれば、基地局200において、復号部205が、TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号し、誤り検出部206が、各復号結果を誤り検出し、制御情報生成部209が、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信する。
こうすることで、端末100が末尾TTIでの誤り検出結果を再送実行判断基準として用いることができるので、従来の先頭TTIのみのNACK信号でTTI束の再送データを送ってしまう無駄な再送を防止することができる。
[対比技術]
ここで、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果を基地局200が端末100に送信する態様も考えられる(図3参照)。こうすることでも、無駄な再送を防止することができる。しかしながら、この態様では、端末100は、再送時には、末尾TTIに対応する再送予定区間でしか再送することができない。すなわち、端末100は、TTI束を用いて再送することができない。なぜならば、末尾TTIでNACK信号を受け取ってから、末尾TTI以外のTTIに対応する再送予定区間での再送準備を開始しても当該再送予定区間には間に合わないからである。従って、TTI−bundling技術を用いた再送を実行することができないので、データ受信側における誤り特性が劣化してしまう。
これに対して、本実施の形態によれば、基地局200が、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信する。
これにより、端末100が末尾TTI以外のTTIでの誤り検出結果を再送準備開始のトリガとして利用することができるので、TTI束を用いた再送を実行することができる。すなわち、本実施の形態によれば、無駄な再送を防止しつつ、再送時の誤り特性を向上する基地局200を実現することができる。
また、上記他TTIは先頭TTIであることが好ましい。こうすることで、前回送信時と同様に、TTI束全体を用いた再送が可能となる。なお、他TTIが先頭TTI以外の場合には、他TTIから末尾TTIまでの再送が行われる。
なお、以上の説明では、末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果は、必ず送信されるものとして説明を行った。しかしながら、末尾TTIの誤り検出結果でなくても、上記した図1で説明した従来技術に比べれば、無駄な再送が行われる確率を低減することができる。要は、基地局200が、TTI束における第1のTTI及び第2のTTIで送信された符号語に係る誤り検出結果を送信すればよい。こうすることで、端末100は、先に送信される第1のTTIの誤り検出結果を再送準備開始のトリガとして利用し、第2のTTIの誤り検出結果を再送実行判断基準として用いることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、基地局が、TTI束にマッピングされた符号語について得られた誤り検出結果のすべてを送信する。本実施の形態に係る端末及び基地局の基本構成は、実施の形態1で説明された端末及び基地局の構成と同じである。従って、本実施の形態に係る端末及び基地局についても、図4及び図5を用いて説明する。ただし、端末100の制御部110、並びに、基地局200のスケジューラ208及び制御情報生成部209の動きが実施の形態1と異なる。
実施の形態2に係る端末100において、制御部110は、実施の形態1と同様に、特定したACK/NACK情報に基づいて、再送準備、再送実行判断、再送、及び新規データ送信の各処理を実行するか否かを判断し、判断結果に応じた制御情報を符号化部102に出力する。
ただし、実施の形態2では、基地局200から、TTI束にマッピングされた符号語について得られた誤り検出結果のすべてが送信されてくる。従って、実施の形態1及び実施の形態2は、先頭TTIの誤り検出結果が再送準備開始のトリガとして利用され、且つ、末尾TTIの誤り検出結果が再送実行判断基準として利用される点では同じである一方で、その間のTTIの誤り検出結果が再送準備停止のトリガとして利用される点で異なる。
すなわち、制御部110は、先頭TTIで基地局200からNACK信号が送信される場合には、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させる。
そして、制御部110は、TTI束における先頭TTI及び末尾TTIを除くTTIでACK信号が基地局200から送信される場合には、その時点で既に開始されている再送準備を符号化部102に停止させ、新規データ送信の準備をさせる。
また、実施の形態2に係る基地局200において、制御情報生成部209は、各TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号を検出タイミングに応じて順次送信する。スケジューラ208は、TTI束においてACK信号を送信した時点で、そのTTI束の再送に係るリソースを開放する。
図10は、実施の形態2に係る端末100及び基地局200の動作説明に供する図である。
図10に示すように、端末100は、TTI0〜2を束ねてデータ送信する。
基地局200において、誤り検出部206は、受信データをTTIごとに誤り検出する。そして、制御情報生成部209は、各TTIの誤り検出結果を、検出タイミングに応じて順次送信する。図10において、TTI0ではNACK信号が送信され、TTI1及びTTI2ではACK信号が送信される。
端末100では、制御部110は、TTI0で基地局200からNACK信号が送信されているので、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させる。
しかし、TTI1で基地局200からACK信号が送信されているので、制御部110は、符号化部102に既に開始されている再送準備を停止させ、新規データ送信の準備をさせる。
こうすることにより、端末100は、基地局200からの末尾TTIのACK/NACK信号を待つまでもなく、ACK信号を受け取った時点で再送準備を停止できるので、再送準備にかかる消費電力を低減できる。また、ACK信号を受け取った時点で新規データ送信の準備に移ることができるので、早い段階で再送データのために確保しているバッファ領域を開放することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、基地局が、TTI束における末尾TTIのみでACK/NACK信号を送信する。そして、端末は、TTI束でデータを送信すると、自動的に再送の準備に入り、末尾TTIのACK/NACK信号に基づいて再送を実行するか否かを判断する。本実施の形態に係る端末及び基地局の基本構成は、実施の形態1で説明された端末及び基地局の構成と同じである。従って、本実施の形態に係る端末及び基地局についても、図4及び図5を用いて説明する。ただし、端末100の制御部110、並びに、基地局200のスケジューラ208及び制御情報生成部209の動きが実施の形態1と異なる。
実施の形態3に係る端末100において、制御部110は、実施の形態1と同様に、特定したACK/NACK情報に基づいて、再送実行判断、再送、及び新規データ送信の各処理を実行するか否かを判断し、判断結果に応じた制御情報を符号化部102に出力する。ただし、再送準備に関しては、制御部110は、TTI束でデータを送信すると、符号化部102に再送準備を開始させる。そして、制御部110は、基地局200から送信されてくる末尾TTIの誤り検出結果に基づいて再送を実行するか否かを判断する。
また、実施の形態3に係る基地局200において、制御情報生成部209は、TTI束に関しては末尾TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号のみを端末100に送信する。スケジューラ208は、その末尾TTIでACK信号を送信する場合にのみ、そのTTI束の再送に係るリソースを開放する。
図11及び図12は、実施の形態3に係る端末100及び基地局200の動作説明に供する図である。
図11に示すように、端末100は、TTI0〜2を束ねてデータ送信する。このとき、端末100において、制御部110は、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させる。
基地局200において、誤り検出部206は、受信データをTTIごとに誤り検出する。そして、制御情報生成部209は、末尾TTIの誤り検出結果のみを、端末100に送信する。
そして、端末100において、基地局200から送信されてくる末尾TTIの誤り検出結果に基づいて再送を実行するか否かを判断する。図11においては、基地局200からNACK信号が送信されているので、制御部110は、符号化部102にTTI束全体の再送を実行させる。一方、基地局200からACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102に新規データ送信の準備をさせる。
以上のようにすることで、無駄な再送を防止しつつ再送時の誤り特性を向上できると共に、1つのTTI束に対するACK/NACK信号の送信回数を1回にすることができる。
(他の実施の形態)
(1)実施の形態3において、基地局200は、末尾TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号のみを端末100に送信している。しかしながら、基地局200が、末尾TTIの変わりに、TTI束において初めて誤りが検出されないTTIでのみACK/NACK信号を送信する態様としても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
この態様では、制御情報生成部209は、1つのTTI束に関しては初めて誤りが検出されないTTIでのみACK/NACK信号を端末100に送信する。端末100は、実施の形態3と同様に、このACK/NACK信号を再送実行の判断基準として用いる。
以上のようにすることで、実施の形態3と比べて、端末100が早い段階でACK信号を受け取ることができるので、早い段階で再送準備を停止できる。従って、再送準備にかかる消費電力を低減できる。また、端末100がACK信号を受け取った時点で新規データ送信の準備に移ることができるので、早い段階で再送データのために確保しているバッファ領域を開放することができる。
(2)なお、実施の形態1において、サーキュラーバッファから読み出す所定長を64列として説明したが、基地局200による割当リソース量によって所定長は変化する。また、サーキュラーバッファの読出し位置である各RVの列番号を、RV0=3列目、RV1=27列目、RV2=51列目、RV3=75列目で説明したが、他の関係式に従って導出してもよい。
(3)なお、実施の形態1乃至3では、TTIごとに復号と誤り検出を実施するとして説明したが、ACK/NACK信号を送信するタイミングでのみ復号および誤り検出を行う処理でもよい。
(4)なお、実施の形態1乃至4では、TTI束を3つで説明したが、2つ以上の複数TTIであってもよい。
(5)実施の形態1乃至3では、上り及び下りの使用周波数が異なるFDD(Frequency Division Duplex)システムを前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、TDD(Time Division Duplex)システムでも実施可能である。
(6)実施の形態1乃至3では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、実施の形態1乃至3の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2008年9月12日出願の特願2008−235358の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明の無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法は、再送データの品質を劣化させることなく無駄な再送を防止することでシステムスループットを向上するものとして有用である。
本発明は、無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法に関する。
第3世代移動体通信サービスが開始され、データ通信又は映像通信などのマルチメディア通信が非常に盛んになってきている。今後さらにあらゆる環境で通信を行いたいという要求が高まり、通信可能なエリアの拡大が予想される。
そこで、3GPP−LTE(Long Term Evolution)では、端末(UE)から基地局(eNB)への上り伝送におけるカバレッジを拡大する目的で、TTI−bundlingと呼ばれる技術の導入が合意された。TTI−bundlingは、セルエッジ付近に存在するUEが上り伝送において複数のTTIを束ね、これを1つのHARQプロセスとする。そして、VoIPデータなどの小さいデータを低い符号化率で符号化し、得られた符号語を束ねられた複数TTIにマッピングして送信することにより、基地局の上り受信品質が改善される。なお、束ねられた複数のTTIは、以下、「TTI束」と呼ばれることがある。
図1は、TTI−bundling技術が適用された通信システムにおける再送プロセスの説明に供する図である。図1では、3つのTTIが束ねられる場合が示されている。
図1において、端末は、TTI0〜2を束ねてデータを基地局に送信する。なお、端末は、少なくともTTI0にマッピングされる符号語を、CRCを付加して送信する。このデータを基地局は受信し復号する。基地局は、最初のTTIで送信されたデータについてのみCRCを用いて誤り検出を行う。そして誤りが検出されると、基地局は、NACKを端末に送信する。端末は、NACKを受け取ると、再送予定区間でデータを再送する。
ここで、端末の上りデータの初回送信にTTIが割り当てられると、この時点で再送予定区間も決定する。図1において、TTI0〜2に対応する再送予定区間は、TTI8〜10である。従って、端末は、TTI8〜10で再送している。なお、送信予定区間(初回送信区間、及び、再送予定区間を含む)同士の間隔(ここでは、8TTI)は、セルエッジ付近に存在する端末と基地局との間のHARQプロセスのラウンドトリップタイム(HARQ−RTT)に基づいて決定される。HARQ−RTTは、端末と基地局との間を伝送信号(初回送信信号及びNACK)が伝播するのに掛かる時間並びに端末及び基地局の送信信号生成処理等に掛かる時間で決まる。
R1-081103, RAN1, "Reply LS on Uplink Coverage for LTE", 3GPP TSG RAN WG1#52, Sorrento, February 11-15, 2008
しかしながら、上記した従来の通信システムにおいては、無駄な再送が行われる問題がある。すなわち、図2に示すように、基地局は、束ねられたTTI群のうち最初のTTIで送信されたデータについてのみ誤り検出を行い、この検出結果に基づいてACK/NACKを端末に送信する。従って、束ねられたTTI群のうち後段のTTIまで復号を進めていく中で誤り訂正された状態(つまり、ACKが送信されるべき状態)になったとして
も、既に基地局がNACKを端末に送信している場合には、端末は再送処理を実行してしまうことになる。これにより、システムスループットが低下してしまう問題がある。
また、図3に示すように最後段のTTIまで受信し復号した結果に基づいてACK/NACKを端末に送信するシステムの場合、HARQ−RTTの関係より再送予定区間であるTTI10のみを利用した1TTI分の再送データしか送信できない。これにより、基地局の受信する再送データ品質が劣化してしまう問題がある。
本発明の目的は、再送データの品質を劣化させることなく無駄な再送を防止することでシステムスループットを向上する無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法を提供することである。
本発明の無線通信装置は、1つの送信データを符号化した符号語が複数のTTIからなるTTI束にマッピングされた無線信号を受信する基地局であって、前記TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号する復号手段と、各復号結果を誤り検出する誤り検出手段と、前記TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の誤り検出結果フィードバック方法は、1つの送信データを符号化した符号語が複数のTTIからなるTTI束にマッピングされた無線信号を受信するステップと、前記TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号するステップと、各復号結果を誤り検出するステップと、前記TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信するステップと、を具備する。
本発明によれば、再送データの品質を劣化させることなく無駄な再送を防止することでシステムスループットを向上する無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法を提供することができる。
TTI−bundling技術が適用された通信システムにおける再送プロセスの説明に供する図 TTI−bundling技術が適用された通信システムにおける再送プロセスの説明に供する図 関連技術の説明に供する図 本発明の実施の形態1に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る端末及び基地局の動作説明に供する図 符号語がサーキュラーバッファに格納されている状態、及び、サーキュラーバッファからの符号語読み出し方法(初回送信時)の説明に供する図 本発明の実施の形態1に係る端末及び基地局の動作説明に供する図 符号語がサーキュラーバッファに格納されている状態、及び、サーキュラーバッファからの符号語読み出し方法(再送時)の説明に供する図 本発明の実施の形態2に係る端末及び基地局の動作説明に供する図 本発明の実施の形態3に係る端末及び基地局の動作説明に供する図 本発明の実施の形態3に係る端末及び基地局の動作説明に供する図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
[端末の構成]
図4は、本発明の実施の形態1に係る端末100の構成を示すブロック図である。図4において、端末100は、CRC部101と、符号化部102と、変調部103と、多重部104と、送信RF部105と、アンテナ106と、受信RF部107と、復調部108と、復号部109と、制御部110とを有する。
CRC部101は、情報ビット列を誤り検出(CRC:Cyclic Redundancy Check)符号化し、これにより得られた、CRCパリティビットの付加された情報ビット列を符号化部102へ出力する。
符号化部102は、図示しないサーキュラーバッファ(Circular Buffer)を具備する。符号化部102は、CRCパリティビットの付加された情報ビット列をマザー符号化率でターボ符号化し、得られた符号語をサーキュラーバッファに保持する。符号化部102は、制御部110から受け取る制御情報に応じた出力符号語をサーキュラーバッファに保持された符号語から抜き出して変調部103へ出力する。制御部110から受け取る制御情報には、TTI−bundlingによる送信であることを示す送信種別情報(符号化率を含む)、新規送信命令、再送準備命令、再送実行命令、変調多値数情報、又は、割当周波数リソース情報が含まれる。
符号化部102は、新規(初回)送信時には、制御部110から受け取る制御情報に含まれる符号化率に合った出力符号語をサーキュラーバッファに保持された符号語から抜き出して変調部103へ出力する。符号化部102は、制御部110から受け取る制御情報に基づいて、再送準備、再送、及び新規データ送信(前回送信データに係る符号語をサーキュラーバッファから除去する処理を含む)に係る処理を行う。符号化部102における処理の詳細については、後に詳述する。
変調部103は、符号化部102から受け取る符号語を、制御部110から受け取る制御信号に含まれる変調多値数で変調することによりデータシンボルを生成し、得られたデータシンボルを多重部104へ出力する。
多重部104は、変調部103から受け取るデータシンボル、制御部110から受け取る制御情報、及び、パイロット信号を多重して、ベースバンド信号である多重信号を形成する。このとき、データシンボルは、制御部110から受け取る制御情報に含まれる割当周波数リソース情報の示す割当周波数へ配置される。
送信RF部105は、多重信号を周波数変換し、得られたRF信号をアンテナ106を介して送信する。
受信RF部107は、後述する基地局200から送信された制御信号(割当情報、又は、ACK/NACK信号を含む)をアンテナ106を介して受信し、受信信号を周波数変換することによりベースバンド信号を得る。このベースバンド信号は、復調部108に出力される。
復調部108は、受信RF部107から受け取るベースバンド信号に含まれる制御信号を復調し、復調後の制御信号を復号部109へ出力する。
復号部109は、復調された制御信号を復号し、得られた制御情報を制御部110へ出力する。
制御部110は、復号部109から受け取る制御情報に含まれる符号化率、変調多値数、割当周波数リソース、及び、ACK/NACK情報を特定する。また、制御部110は、特定したACK/NACK情報に基づいて、再送準備、再送実行判断、再送、及び新規データ送信の各処理を実行するか否かを判断し、判断結果に応じた制御情報を符号化部102に出力する。また、特定された制御情報のうち符号化率は、符号化部102に出力され、変調多値数は、変調部103に出力され、割当周波数リソースは、多重部104に出力される。
[基地局の構成]
図5は、本発明の実施の形態1に係る基地局200の構成を示すブロック図である。図5において、基地局200は、アンテナ201と、受信RF部202と、分離部203と、復調部204と、復号部205と、誤り検出部206と、回線品質推定部207と、スケジューラ208と、制御情報生成部209と、符号化部210と、変調部211と、送信RF部212とを有する。
受信RF部202は、端末100から送信されたデータ信号をアンテナ201を介して受信し、受信データ信号を周波数変換することによりベースバンド信号を得る。このベースバンド信号は、分離部203に出力される。
分離部203は、受信RF部202から受け取るベースバンド信号をデータシンボルと受信パイロット信号とに分離する。さらに、分離部203は、スケジューラ208から受け取る割当情報に含まれる割当周波数リソース情報に対応するデータシンボルを復調部204へ出力する一方、受信パイロット信号を回線品質推定部207へ出力する。
復調部204は、分離部203から受け取るデータシンボルを、スケジューラ208から受け取る割当情報に含まれる変調多値数情報に従って復調する。
復号部205は、復調部204から受け取る復調結果を、スケジューラ208から受け取る割当情報に含まれる符号化率情報に基づいてTTIごとに誤り訂正復号することにより、復号ビット列を得る。こうして得られた復号後のビット列(受信データ)は、復号部205の備えるメモリ(図示せず)に保持されると共に、誤り検出部206へ出力される。TTI束における今回TTIの復号結果は、次回TTIで送信された符号語の復号に利用される。従って、TTI束においては、後ろのTTI程そのTTIで送信された符号語の誤り率は低くなる。また、復号部205は、誤り検出部206からACK信号を受け取る場合にのみ、既にメモリに格納している受信データを破棄する。
誤り検出部206は、復号部205から受け取る復号後のビット列を、TTIごとに誤り検出(CRC)する。
誤り検出部206は、誤り検出の結果、復号ビット列に誤りがある場合には、応答信号としてNACK信号を生成する一方、復号ビット列に誤りがない場合には、応答信号としてACK信号を生成する。こうして生成されたACK/NACK信号は、復号部205、スケジューラ208、及び、制御情報生成部209へ出力される。また、誤り検出部206は、復号ビット列に誤りがない場合には、復号ビット列を受信ビット列として出力する。
回線品質推定部207は、受信パイロット信号から回線品質(SINR:Signal-to-Interference and Noise power Ratio)を推定する。SINR推定値は、スケジューラ208へ出力される。
スケジューラ208は、回線品質推定部207から受け取るSINR推定値、及び、誤り検出部206から受け取るACK/NACK信号に基づいて割当情報を生成する。この割当情報には、変調多値数情報、符号化率情報、及び、割当リソース情報が含まれる。この割当情報は、制御情報生成部209、分離部203、復調部204、及び、復号部205へ出力される。スケジューラ208の再送データに対するスケジューリングについては後述する。
制御情報生成部209は、誤り検出部206からACK/NACK信号を受け取る。そして、制御情報生成部209は、TTI−bundling技術を用いたデータ送信が行われる場合には、TTI束における複数のTTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号を検出タイミングに応じて順次送信する。ここでは、制御情報生成部209は、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号を、検出タイミングに応じて順次送信する。制御情報生成部209は、ACK/NACK信号をスケジューラ208から受け取る割当情報とまとめることにより制御信号用フレームを生成し、このフレームを符号化部210、変調部211、送信RF部212を介して送信する。
制御情報生成部209で生成された制御信号用フレームは、符号化部210で符号化され、変調部211で変調され、送信RF部212で周波数変換された後に、アンテナ201を介して送信される。
[端末100及び基地局200の動作説明]
図6は、端末100及び基地局200の動作説明に供する図である。以下、図6を参照しつつ、端末100及び基地局200の動作について説明する。
(端末100による初回送信)
図6に示すように、端末100は、TTI0〜2を束ねてデータ送信する。すなわち、端末100において、符号化部102が、制御部110から受け取る制御情報に含まれる符号化率に合った出力符号語をサーキュラーバッファに保持された符号語から抜き出して変調部103へ出力する。
図7は、符号語がサーキュラーバッファに格納されている状態、及び、サーキュラーバッファからの符号語読み出し方法(初回送信時)の説明に供する図である。
図7に示すように、サーキュラーバッファは96列で構成され、符号語が格納されている。左部分のS(32列構成)は、CRCパリティが付加された情報ビット(つまり、システマチックビット)であり、右部分のP1及びP2(64列構成)は、ターボ符号化により生成されたパリティビットである。ここで、システマチックビット側を前、パリティビット側を後ろと定義する。
符号化部102は、TTI0で送信されるデータ1として、所定の読み出し開始位置から後ろに向かって、所定長の符号語を読み出して変調部103へ出力する。ここでは、所定の読み出し開始位置(RV0)は、サーキュラーバッファ(図7)の左から3列目である。また、所定長とは、サーキュラーバッファの64列分である。従って、データ1は、サーキュラーバッファの3列目から66列目に相当する。
次に、符号化部102は、データ1で読み出した最後列の次列を読み出し開始位置とし、後ろに向かって同じく所定長の符号語(図7のデータ2に相当)を読み出して変調部103に出力する。ここで所定長の読み出しが完了する前にサーキュラーバッファの最後列に到達する場合には、サーキュラーバッファの先頭列から読み出しが続けられる。従って、データ2は、サーキュラーバッファの67列目から96列目と、1列目から34列目に相当する。
次に、符号化部102は、データ2で読み出した最後列の次列を読み出し開始位置とし、後ろに向かって同じく所定長の符号語(図7のデータ3に相当)を読み出して変調部103に出力する。データ3は、サーキュラーバッファの35列目から96列目と、1列目から2列目に相当する。なお、RV(Redundancy Version)は、サーキュラーバッファのどの位置から読み出した符号語列かを特定するための指示情報である。3GPP LTEでは、RV0は3列目、RV1は27列目、RV2は51列目、RV3は75列目として定義されている。そして、初回送信時には、RV0が用いられる。
このようにしてサーキュラーバッファから読み出された複数の符号語は、図6に示すように、TTI0〜2のTTI束で送信され、基地局200で受信される。
(基地局200のACK/NACK信号送信)
基地局200において、誤り検出部206は、受信データをTTIごとに誤り検出する。
そして、制御情報生成部209は、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果(つまり、ACK/NACK信号)の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果を、検出タイミングに応じて順次送信する。ここでは、末尾TTIであるTTI2で送信された符号語に係るACK/NACK信号の他に、先頭TTIであるTTI0で送信された符号語に係るACK/NACK信号が送信される。
(端末100からの再送データに対する基地局200のスケジューリング)
後述するように、端末100では、先頭TTIで送信されるACK/NACK信号が再送準備のトリガとして利用され、さらに、末尾TTIで送信されるACK/NACK信号が再送実行判断基準として利用される。すなわち、後述するように、先頭TTI及び末尾TTIの両方でNACK信号が送信されるときにのみ端末100で再送が実行される。従って、基地局200のスケジューラ208は、先頭TTI及び末尾TTIの両方でNACK信号を送信する場合にのみ、端末100によるTTI束を用いた再送のためのリソース(つまり、再送予定区間TTI8〜10における周波数リソース等)を確保しておく。
(端末100の再送準備、及び、再送実行判断に係る処理)
端末100は、基地局200から送信されたTTI0のACK/NACK信号に基づいてTTI束全体の再送準備を開始するか否かを判断し、TTI2のACK/NACK信号に基づいて、準備しておいたTTI束全体の符号語の再送を実行するか否かを判断する。
具体的には、端末100において、制御部110は、TTI0のACK/NACK信号に基づいて、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させるか否かを判断する。そして、TTI0で基地局200からNACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させる。一方、TTI0で基地局200からACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102に新規データ送信の準備をさせる。
また、端末100において、制御部110は、TTI2のACK/NACK信号に基づいて、符号化部102に準備しておいたTTI束全体の符号語の再送を実行させるか否かを判断する。そして、TTI2で基地局200からACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102に準備しておいたTTI束全体の符号語の再送を実行させない。一方、TTI2で基地局200からNACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102に準備しておいたTTI束全体の符号語の再送を実行させる(図8参照)。
(端末100による再送)
図9は、符号語がサーキュラーバッファに格納されている状態、及び、サーキュラーバッファからの符号語読み出し方法(再送時)の説明に供する図である。
符号化部102は、再送時には、前回送信時と異なる位置を読み出し開始位置として符号語を抜き出して変調部103へ出力する。図9においては、RV2が1回目再送時の読み出し開始位置となっている。
以上のように本実施の形態によれば、基地局200において、復号部205が、TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号し、誤り検出部206が、各復号結果を誤り検出し、制御情報生成部209が、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信する。
こうすることで、端末100が末尾TTIでの誤り検出結果を再送実行判断基準として用いることができるので、従来の先頭TTIのみのNACK信号でTTI束の再送データを送ってしまう無駄な再送を防止することができる。
[対比技術]
ここで、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果を基地局200が端末100に送信する態様も考えられる(図3参照)。こうすることでも、無駄な再送を防止することができる。しかしながら、この態様では、端末100は、再送時には、末尾TTIに対応する再送予定区間でしか再送することができない。すなわち、端末100は、TTI束を用いて再送することができない。なぜならば、末尾TTIでNACK信号を受け取ってから、末尾TTI以外のTTIに対応する再送予定区間での再送準備を開始しても当該再送予定区間には間に合わないからである。従って、TTI−bundling技術を用いた再送を実行することができないので、データ受信側における誤り特性が劣化してしまう。
これに対して、本実施の形態によれば、基地局200が、TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信する。
これにより、端末100が末尾TTI以外のTTIでの誤り検出結果を再送準備開始のトリガとして利用することができるので、TTI束を用いた再送を実行することができる。すなわち、本実施の形態によれば、無駄な再送を防止しつつ、再送時の誤り特性を向上する基地局200を実現することができる。
また、上記他TTIは先頭TTIであることが好ましい。こうすることで、前回送信時と同様に、TTI束全体を用いた再送が可能となる。なお、他TTIが先頭TTI以外の場合には、他TTIから末尾TTIまでの再送が行われる。
なお、以上の説明では、末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果は、必ず送信されるものとして説明を行った。しかしながら、末尾TTIの誤り検出結果でなくても、上記した図1で説明した従来技術に比べれば、無駄な再送が行われる確率を低減することができる。要は、基地局200が、TTI束における第1のTTI及び第2のTTIで送信された符号語に係る誤り検出結果を送信すればよい。こうすることで、端末100は、先に送信される第1のTTIの誤り検出結果を再送準備開始のトリガとして利用し、第2のTTIの誤り検出結果を再送実行判断基準として用いることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、基地局が、TTI束にマッピングされた符号語について得られた誤り検出結果のすべてを送信する。本実施の形態に係る端末及び基地局の基本構成は、実施の形態1で説明された端末及び基地局の構成と同じである。従って、本実施の形態に係る端末及び基地局についても、図4及び図5を用いて説明する。ただし、端末100の制御部110、並びに、基地局200のスケジューラ208及び制御情報生成部209の動きが実施の形態1と異なる。
実施の形態2に係る端末100において、制御部110は、実施の形態1と同様に、特定したACK/NACK情報に基づいて、再送準備、再送実行判断、再送、及び新規データ送信の各処理を実行するか否かを判断し、判断結果に応じた制御情報を符号化部102に出力する。
ただし、実施の形態2では、基地局200から、TTI束にマッピングされた符号語について得られた誤り検出結果のすべてが送信されてくる。従って、実施の形態1及び実施の形態2は、先頭TTIの誤り検出結果が再送準備開始のトリガとして利用され、且つ、末尾TTIの誤り検出結果が再送実行判断基準として利用される点では同じである一方で、その間のTTIの誤り検出結果が再送準備停止のトリガとして利用される点で異なる。
すなわち、制御部110は、先頭TTIで基地局200からNACK信号が送信される場合には、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させる。
そして、制御部110は、TTI束における先頭TTI及び末尾TTIを除くTTIでACK信号が基地局200から送信される場合には、その時点で既に開始されている再送準備を符号化部102に停止させ、新規データ送信の準備をさせる。
また、実施の形態2に係る基地局200において、制御情報生成部209は、各TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号を検出タイミングに応じて順次送信する。スケジューラ208は、TTI束においてACK信号を送信した時点で、そのTTI束の再送に係るリソースを開放する。
図10は、実施の形態2に係る端末100及び基地局200の動作説明に供する図である。
図10に示すように、端末100は、TTI0〜2を束ねてデータ送信する。
基地局200において、誤り検出部206は、受信データをTTIごとに誤り検出する。そして、制御情報生成部209は、各TTIの誤り検出結果を、検出タイミングに応じて順次送信する。図10において、TTI0ではNACK信号が送信され、TTI1及びTTI2ではACK信号が送信される。
端末100では、制御部110は、TTI0で基地局200からNACK信号が送信さ
れているので、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させる。
しかし、TTI1で基地局200からACK信号が送信されているので、制御部110は、符号化部102に既に開始されている再送準備を停止させ、新規データ送信の準備をさせる。
こうすることにより、端末100は、基地局200からの末尾TTIのACK/NACK信号を待つまでもなく、ACK信号を受け取った時点で再送準備を停止できるので、再送準備にかかる消費電力を低減できる。また、ACK信号を受け取った時点で新規データ送信の準備に移ることができるので、早い段階で再送データのために確保しているバッファ領域を開放することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、基地局が、TTI束における末尾TTIのみでACK/NACK信号を送信する。そして、端末は、TTI束でデータを送信すると、自動的に再送の準備に入り、末尾TTIのACK/NACK信号に基づいて再送を実行するか否かを判断する。本実施の形態に係る端末及び基地局の基本構成は、実施の形態1で説明された端末及び基地局の構成と同じである。従って、本実施の形態に係る端末及び基地局についても、図4及び図5を用いて説明する。ただし、端末100の制御部110、並びに、基地局200のスケジューラ208及び制御情報生成部209の動きが実施の形態1と異なる。
実施の形態3に係る端末100において、制御部110は、実施の形態1と同様に、特定したACK/NACK情報に基づいて、再送実行判断、再送、及び新規データ送信の各処理を実行するか否かを判断し、判断結果に応じた制御情報を符号化部102に出力する。ただし、再送準備に関しては、制御部110は、TTI束でデータを送信すると、符号化部102に再送準備を開始させる。そして、制御部110は、基地局200から送信されてくる末尾TTIの誤り検出結果に基づいて再送を実行するか否かを判断する。
また、実施の形態3に係る基地局200において、制御情報生成部209は、TTI束に関しては末尾TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号のみを端末100に送信する。スケジューラ208は、その末尾TTIでACK信号を送信する場合にのみ、そのTTI束の再送に係るリソースを開放する。
図11及び図12は、実施の形態3に係る端末100及び基地局200の動作説明に供する図である。
図11に示すように、端末100は、TTI0〜2を束ねてデータ送信する。このとき、端末100において、制御部110は、符号化部102にTTI束全体の再送準備を開始させる。
基地局200において、誤り検出部206は、受信データをTTIごとに誤り検出する。そして、制御情報生成部209は、末尾TTIの誤り検出結果のみを、端末100に送信する。
そして、端末100において、基地局200から送信されてくる末尾TTIの誤り検出結果に基づいて再送を実行するか否かを判断する。図11においては、基地局200からNACK信号が送信されているので、制御部110は、符号化部102にTTI束全体の再送を実行させる。一方、基地局200からACK信号が送信される場合には、制御部110は、符号化部102に新規データ送信の準備をさせる。
以上のようにすることで、無駄な再送を防止しつつ再送時の誤り特性を向上できると共に、1つのTTI束に対するACK/NACK信号の送信回数を1回にすることができる。
(他の実施の形態)
(1)実施の形態3において、基地局200は、末尾TTIで送信された符号語に係るACK/NACK信号のみを端末100に送信している。しかしながら、基地局200が、末尾TTIの変わりに、TTI束において初めて誤りが検出されないTTIでのみACK/NACK信号を送信する態様としても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
この態様では、制御情報生成部209は、1つのTTI束に関しては初めて誤りが検出されないTTIでのみACK/NACK信号を端末100に送信する。端末100は、実施の形態3と同様に、このACK/NACK信号を再送実行の判断基準として用いる。
以上のようにすることで、実施の形態3と比べて、端末100が早い段階でACK信号を受け取ることができるので、早い段階で再送準備を停止できる。従って、再送準備にかかる消費電力を低減できる。また、端末100がACK信号を受け取った時点で新規データ送信の準備に移ることができるので、早い段階で再送データのために確保しているバッファ領域を開放することができる。
(2)なお、実施の形態1において、サーキュラーバッファから読み出す所定長を64列として説明したが、基地局200による割当リソース量によって所定長は変化する。また、サーキュラーバッファの読出し位置である各RVの列番号を、RV0=3列目、RV1=27列目、RV2=51列目、RV3=75列目で説明したが、他の関係式に従って導出してもよい。
(3)なお、実施の形態1乃至3では、TTIごとに復号と誤り検出を実施するとして説明したが、ACK/NACK信号を送信するタイミングでのみ復号および誤り検出を行う処理でもよい。
(4)なお、実施の形態1乃至4では、TTI束を3つで説明したが、2つ以上の複数TTIであってもよい。
(5)実施の形態1乃至3では、上り及び下りの使用周波数が異なるFDD(Frequency
Division Duplex)システムを前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、TDD(Time Division Duplex)システムでも実施可能である。
(6)実施の形態1乃至3では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、実施の形態1乃至3の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2008年9月12日出願の特願2008−235358の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明の無線通信装置及び誤り検出結果フィードバック方法は、再送データの品質を劣化させることなく無駄な再送を防止することでシステムスループットを向上するものとして有用である。

Claims (4)

  1. 1つの送信データを符号化した符号語が複数のTTIからなるTTI束にマッピングされた無線信号を受信する無線通信装置であって、
    前記TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号する復号手段と、
    各復号結果を誤り検出する誤り検出手段と、
    前記TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信する送信手段と、
    を具備する無線通信装置。
  2. 前記他TTIは、前記TTI束における末尾TTIを除くすべてのTTIである、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記他TTIは、前記TTI束における先頭TTIである、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 1つの送信データを符号化した符号語が複数のTTIからなるTTI束にマッピングされた無線信号を受信するステップと、
    前記TTI束にマッピングされた符号語をTTIごとに復号するステップと、
    各復号結果を誤り検出するステップと、
    前記TTI束における末尾TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報の他に、少なくとももう1つの他TTIで送信された符号語に係る誤り検出結果情報を、検出タイミングに応じて順次送信するステップと、
    を具備する誤り検出結果フィードバック方法。
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