JPWO2008038355A1 - 携帯端末システム、携帯端末装置及び機能ロック方法 - Google Patents
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Abstract
携帯端末装置に装着されたメモリカードやIC機能付きメモリカードを取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能を簡単にロックする携帯端末システム。この携帯端末システム(100)は、メモリカード(300)と、メモリカード(300)が着脱自在に装着される携帯端末(200)とを有する。携帯端末(200)は、ユーザにより押圧される押圧部(202)の長押し状態を長押し検知部(204)で検知し、スロット部(206)に挿抜自在に装着されるメモリカード(300)の挿抜をカード挿抜検知部(208)で検知する。ロック実行部(218)は、自端末(200)及びメモリカード(300)のうち少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックする。携帯端末(200)は、端末制御部(220)を介して、押圧部(202)の長押し状態中にメモリカード(300)がスロット部(206)から挿抜される場合に、ロック実行部(218)を用いて少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックさせる。
Description
本発明は、IC機能付きメモリカードを含むメモリカードを装着可能な携帯端末装置を有する携帯端末システム、携帯端末装置及び機能ロック方法に関する。
PHS(Personal Handyphone System)や、GSM(Global System for Mobile Communications)、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等を用いた携帯電話システムにおける携帯電話無線端末(「携帯端末」という)では、着脱可能なメモリカードを装着して、ユーザ情報や、無線回線を経由してダウンロードしたデータや、端末に搭載されたメモリに記憶するデータなどを記録できるものが知られている。また、携帯電話システムの携帯端末として、GSMのSIM(Subscriber Identity Module)や、IMT−2000やW−CDMAのUIM(User Identity Module)等の機能を含むIC機能付きメモリカードを着脱可能に装着するものが知られている。
これらメモリカードやIC機能付きメモリカードが装着可能な携帯端末では、メモリカードやIC機能付きメモリカードの取り外しについては特に制限がない。このため、メモリカードやIC機能付きメモリカードが取り外された端末自体は、放置、紛失などによってユーザの手から離れた場合、不正利用される恐れがある。また、同様に、端末から取り外したメモリカードやIC機能付きメモリカードも、放置、紛失などによってユーザの手から離れた場合、内部に記憶されている情報が別の読取装置等により不正に読み取られる恐れがある。
これらに対して携帯端末の機能をロックする、又はメモリカードの機能をロックする様々な対応が考えられている。
例えば、端末側の機能制限として、例えば、特許文献1では、外部装置の操作部を用いて、携帯電話機のダイヤルロックを行っている。また、特許文献2では、UIMカードを装着可能な携帯電話が開示され、UIMカードを携帯電話のソケットに挿入すると、携帯電話が使用可能(アンロック)となるように構成している。さらに、特許文献3には、無線端末に装着されるカード側をロックする技術が開示されている。特許文献3の無線端末では、ユーザがICカード2の取り外しを要求する場合には、取外し認証処理部にてユーザの認証を行う。認証OKとならない限り、ICカードをロックし、その状態でICカード2が無線端末1から取り外された場合、ICカードにてICカード制御部が、メモリ部に記憶されていた情報の内容を見ることができないようにしている。
特許3022832号公報
特許3576977号公報
特開2002−9921号公報
ところで、メモリカードやIC機能付きメモリカードを装着可能な携帯端末において、メモリカードやIC機能付きメモリカードを端末から取り外す際に、両者の少なくとも一方の機能を簡単な操作でロックしたいという要望がある。
これに対して、特許文献1の技術を用いて実現しようとしても、装着されるICカードを外部装置として、ICカード側に操作部としてのボタンを設ける必要があるため実現できない。
また、特許文献2では、ロック有無を携帯端末の設定画面等で設定するため、手間がかかり、さらに、特許文献3では、カードを抜く前に認証操作が発生するため、手間がかかるものとなっている。
本発明の目的は、携帯端末装置に装着されたメモリカードやIC機能付きメモリカードを取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能を簡単にロックする携帯端末システム、携帯端末装置及び機能ロック方法を提供することである。
本発明の携帯端末システムは、メモリカードと、前記メモリカードが着脱自在に装着される携帯端末装置とを有する携帯端末システムにおいて、前記携帯端末装置は、ユーザにより押圧される押圧部と、前記押圧部の長押し状態を検知する長押し検知手段と、前記メモリカードが挿抜自在に装着されるカード装着手段と、前記カード装着手段に対する前記メモリカードの挿抜を検知する挿抜検知手段と、自装置及び前記メモリカードのうち少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックするロック手段と、前記長押し検知手段及び挿抜検知手段から検知情報が入力され、前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段から挿抜される場合に、前記ロック手段を用いて前記少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックさせる制御手段とを有する構成を採る。
この構成によれば、押圧部の長押し状態中に、メモリカードが挿抜される際に、自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックさせるため、ユーザは、押圧部を長押ししながらメモリカードを挿抜するといった直感的な操作で、簡単に自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能をロックしたりアンロックしたりすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、携帯端末装置に装着されたメモリカードやIC機能付きメモリカードを取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能を簡単にロックすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末システム100の構成を示すブロック図である。
携帯端末システム100は、本発明の携帯端末200と、携帯端末200に装着可能なメモリカード300とを有する。
携帯端末200は携帯電話機等であり、特定ボタン等の押圧部202と、長押し検知部204と、スロット部206と、カード挿抜検知部208と、端末IF部210と、ID記憶部212と、ID読み書き部214と、ロック対象設定部216と、ロック実行部218と、端末制御部220とを有する。
押圧部202は、ユーザにより押圧可能に携帯端末200の本体部200a(図3参照)に取り付けられた特定ボタンなどによって構成され、例えば、携帯端末200の各種機能を操作する図示しないキー入力部の一部として配置されてもよい。押圧部202によりユーザは、短い時間押圧する「短押し」操作や所定時間(例えば1秒間)以上押圧する「長押し」操作を行うことができる。
なお、押圧部202は、一つのボタンで構成してもよいし、複数のボタンで構成してもよい。本実施の形態では図3に示すように、押圧部202を一つの特定ボタンとして説明している。押圧部を複数のボタンで構成する場合、同時に複数のボタンを長押しすることによって、端末制御部は、IDの登録、ロックアンロックを行うように構成することが考えられる。
長押し検知部204は、タイマを有しており、タイマを用いて、押圧部202(例えば、特定ボタン)が所定時間(例えば、1秒間)押圧された際に押圧部202が長押し状態であることを検知して、その信号を端末制御部220に出力する。
スロット部(カード装着部)206は、携帯端末200の本体部200a(図3参照)に設けられ、メモリカード300が着脱自在に挿入される。スロット部206にメモリカード300が挿入されることにより、端末IF部210とカードIF部302とが接続されて、携帯端末200にメモリカード300が装着された状態となる。
カード挿抜検知部208は、スロット部206に挿入されるメモリカード300の挿抜状態を検知し、端末制御部220に出力する。
端末IF(Inter Face)部210は、スロット部206に装着されたメモリカード300のカードIF部302に接続され、これにより携帯端末200はメモリカード300との間で情報の読み書きを行うことができる。
ID記憶部212は、スロット部206を介して携帯端末200に装着されるメモリカード300を識別するIDを記憶するものであり、記憶するIDは、端末制御部220によって読み書きされる。なお、このID記憶部212には、メモリカードがIDを予め保有していない場合に、端末制御部220から読み出されてID読み書き部214を介してメモリカード300に書き込まれるIDが保存されていてもよい。
ID読み書き部214は、端末制御部220からの指示によって、カードIF部302に接続される端末IF部210を介して、メモリカード300のカード側ID記憶部304に対して、IDの書き込み及びIDの読み出しを行う。このID読み書き部214と端末制御部220の処理により携帯端末200及びメモリカード300は、メモリカード300を識別するIDを保有することとなる。
なお、ID読み書き部214によりメモリカード300に書き込まれるIDは、端末制御部220を介して、ID記憶部212からIDを読み出して、メモリカード300のカード側ID記憶部304に書き込んだりしてもよい。
ロック対象設定部216は、携帯端末200からメモリカード300を抜き出した場合に、携帯端末200及びメモリカード300のうち少なくとも一方に対してロックする機能を設定し、端末制御部220に出力する。ロック対象となる機能としては、携帯端末200のダイヤル、電源、着信通話、メモリカード間の情報の読み書き処理、その他機能や、メモリカード自体の記憶機能等が挙げられる。ロック対象設定部216は、例えば、ロックする各機能を図示しない携帯端末200の表示部に表示して、キー入力部を介して表示部上からユーザに選択させて端末制御部220に制御させる構成を有してもよい。このロック対象設定部216によって、ユーザにロック対象となる携帯端末200、メモリカード300の機能を選択させることができ、任意の機能をロックさせることができる。
また、携帯端末200に装着されるメモリカード300に代えてIC機能付きメモリカードである場合、IC機能付きメモリカード内の部分的な機能(例えば、セキュアエリアへの読み書きなど)をロックする。
ロック実行部218は、端末制御部220からの指示またはメモリカード300からの要求により、携帯端末200自体の機能、メモリカードにおける記憶に関する全体及び部分的な機能等に対するロック処理及びアンロック処理を行う。なお、このロック実行部218によりロック、アンロックされる機能は、ここでは、ロック対象設定部216により設定された機能である。
具体的には、携帯端末200に装着されるメモリカード300がIC機能を有しない場合、ロック実行部218は、端末制御部220からロック対象設定部216により設定された対象機能をロック、アンロックする指示が入力される。
端末制御部220は、CPU、RAM、ROM等を有して、長押し検知部204、カード挿抜検知部208、ID記憶部212、ID読み書き部214、ロック対象設定部216、ロック実行部218に接続され、これら各部を制御する。なお、端末制御部220は、各ソフトウェア処理により携帯電話などの無線端末としての動作を実現すべく各部を総括制御するものでもよい。
端末制御部220は、ロック対象設定部216により設定されたロック対象機能が入力される。
また、端末制御部220は、押圧部(以下、「特定ボタン」という)202の長押し中に、スロット部206にメモリカード300が挿入された場合、挿入されたメモリカード300とIDを共有する。
IDの共有は、挿入されるメモリカード300がカード自体を識別するIDを有しているか否かで、端末制御部220の処理は異なる。
端末制御部220は、長押し検知部204から入力される長押し情報と、カード挿抜検知部208から入力されるカード挿抜情報により、特定ボタンが長押し状態で、且つ、カード挿入状態である場合、ID読み書き部214を介して、メモリカード300からIDが読み取れたか否かを判定する。
端末制御部220は、特定ボタン202の長押し中にスロット部206にメモリカード300が挿入されている際に、メモリカード300からIDを読み取れなかった場合、ID読み書き部214によりカード側ID記憶部304にIDを書き込む。これにより、メモリカード300のカード側ID記憶部304にIDが記憶され、メモリカード300にIDが登録される。なお、メモリカード300のカード側ID記憶部304に記憶されたIDは、ID記憶部212内のIDに関連付けられる。
また、端末制御部220は、特定ボタン202の長押し中にスロット部206にメモリカードが挿入された際にID読み書き部214を介してメモリカード300からIDを読み取った場合、読み取ったIDをID記憶部212に記憶する。これにより、携帯端末200は、ID記憶部212にメモリカード300を識別するIDとして登録する。
なお、端末制御部220は、長押し検知部204から入力される長押し情報と、カード挿抜検知部208から入力されるカード挿抜情報により、特定ボタン202を押さずにカード300が挿入された場合、メモリカード300とIDの共有は行なわない。
また、端末制御部220は、特定ボタン202の長押し中に、スロット部206からメモリカード300が抜き出される場合、ロック対象設定部216で設定された対象機能に対して、ロック実行部218を介してロック、アンロック処理を行う。
詳細には、端末制御部220は、長押し検知部204から入力される長押し情報と、カード挿抜検知部208から入力されるカード挿抜情報により、特定ボタンが長押し状態で、且つ、スロット部206からメモリカード300が抜き出される場合、ロック実行部218を介して、ロック対象設定部216で設定された機能をロックする。
ロック対象設定部216でロック対象として設定された機能が携帯端末側の機能である場合、端末制御部220は、ロック実行部218を介して、携帯端末200において対応する機能を実行する構成要素の機能を停止させる。
この端末制御部220は、長押し検知部204から入力される長押し情報と、カード挿抜検知部208から入力されるカード挿抜情報により、特定ボタン202が長押し状態で、且つ、スロット部206からメモリカードが挿入された場合、メモリカード300からのIDとID記憶部212のIDとを比較するID比較部222を有する。
ID比較部222によって比較されるIDが一致する場合、端末制御部220は、ロック実行部218を介してロックされている機能をアンロックする。
一方、このように構成される携帯端末200に装着されるメモリカード300は、IC機能付きメモリカードであり、カードIF部302と、カード側ID記憶部304と、通常メモリ部306と、カード制御部308とを有する。
カードIF(Inter Face)部302は、メモリカード自体がスロット部206に装着された場合に、端末IF部210に接続され、端末IF部210とともに、携帯端末200とメモリカード300間のデータのやりとりを可能にする。
カード側ID記憶部304は、メモリカード300を識別するIDを記憶するものであり、予め保有していたり、また、装着される携帯端末200により書き込まれたりすることによりIDを記憶する。これによりメモリカード300にメモリカード自体を識別するIDが登録された状態となる。
通常メモリ部306は、携帯端末200にメモリカード300が装着された際に、携帯端末200の動作によって、ユーザ情報や、無線回線を経由してダウンロードしたデータや、端末に搭載されたメモリに記憶するデータなどを記録する。
カード制御部308は、カードIF部302、カード側ID記憶部304及び通常メモリ部306に接続され、これらを制御する。
カード制御部308は、ここでは、カード側ID記憶部304に記憶されたIDと、装着された携帯端末200から入力されるIDとを比較するカード側ID比較部310を有する。
カード側ID比較部310は、入力されるIDとカード側ID記憶部304により記憶されるIDとが一致する場合、カードIF部302を介して、装着される携帯端末200に対する通常メモリ部306のロック及びアンロックを行う。また、メモリカード300にセキュアエリアなどを有する場合等、メモリカード300において部分的に機能をロックする場合、カード側ID比較部310は、メモリカード300の機能を部分的にロックして、装着される装置からの読み出しや書き込みを禁止する。
なお、メモリカード300は、IC機能付きメモリカードとしたが、IC機能の無いメモリカード、つまり、カード制御部308を具備せず、カードIF部302、カード側ID記憶部304及び通常メモリ部306を有するメモリカードとしてもよい。
次いで、上記構成を有する携帯端末システム100の動作について説明する。
携帯端末システム100では、携帯端末200における特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き差しすることによって、長押し中以外の状態でメモリカード300を抜き差しする場合と比較して、携帯端末200及びメモリカード300の少なくとも一方で有する機能の切換を行う。
携帯端末システム100では、携帯端末200における特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き差しすることによって、長押し中以外の状態でメモリカード300を抜き差しする場合と比較して、携帯端末200及びメモリカード300の少なくとも一方で有する機能の切換を行う。
具体的には、携帯端末システム100では、特定ボタン202の長押し中においてメモリカード300を抜き差しすることによって、携帯端末の機能のロック、メモリカードのロック、メモリカード機能のロックを行う。
<端末機能のロック>
図2は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末システム100において、携帯端末200の機能をロックする際の処理を説明するシーケンス図である。
図2は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末システム100において、携帯端末200の機能をロックする際の処理を説明するシーケンス図である。
なお、この端末機能のロック処理の説明にあたり、携帯端末200に装着されるメモリカード300は、予めIDを有していてもよいし、無くてもよい。また、メモリカード300は、カード制御部を備えるメモリカードでもよいし、カード制御部の無いメモリカードであってもよい。
端末機能ロック処理を行うにあたり、まず、携帯端末200と、当該携帯端末200に装着されるメモリカード300とに対して登録を行う。また、携帯端末200のロック対象設定部216において、ロックする端末機能(例えば、電源、キーなど)を設定する。
○登録段階
図2に示すように、アンロック状態で且つメモリカード未装着の携帯端末200に対し、一旦、装着したメモリカード300を抜き出した際に携帯端末200の端末機能をロックしたい場合、ユーザは、特定ボタンを長押しして(US1)、メモリカード300を挿入する(US2)。
図2に示すように、アンロック状態で且つメモリカード未装着の携帯端末200に対し、一旦、装着したメモリカード300を抜き出した際に携帯端末200の端末機能をロックしたい場合、ユーザは、特定ボタンを長押しして(US1)、メモリカード300を挿入する(US2)。
するとステップS1において、携帯端末200は、ボタン長押しを検知した状態でカード挿入を検知してメモリカード300にIDを出力する。
このとき、携帯端末200側において、端末制御部220は、メモリカード300に登録したIDと同じIDを記憶(登録)する。なお、このIDの登録は、メモリカード300を装着する際の最初に行うのみであるため、特定ボタンの長押しを用いることなく、携帯端末200の図示しない表示画面から設定する構成としても良い。
この登録段階における携帯端末システム100の処理について詳細に説明する。
ユーザにより特定ボタンが所定時間押圧されると、携帯端末200では、長押し検知部204が、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として検知し、長押し状態を示す長押し状態情報を端末制御部220に出力する。また、カード挿抜検知部208がスロット部206へのメモリカード300の挿入を検知して端末制御部220に、カード挿入を示すカード挿入情報を出力する。
ステップS1では、入力される情報を用いて、端末制御部220は、長押し状態情報が入力されている間に、カード挿入情報が入力される場合、ID読み書き部214を介して、メモリカード300のカード側ID記憶部304にIDを書き込む。つまり、IDは携帯端末200からメモリカード300に出力されて、ステップS2において、メモリカード300は、入力されるIDをカード側ID記憶部304に記録することになる。なお、IDをメモリカード300に出力する際、端末制御部220は、携帯端末200のID記憶部212に、メモリカード300のカード側ID記憶部304に書き込んだIDと同じ、当該メモリカード300を識別するIDを記憶する。
図3は、端末機能のロック処理におけるID登録を説明する図であり、図3Aは、携帯端末200に装着されるメモリカード300が予め当該メモリカード300を識別するIDを有する場合を説明する図、図3Bは、同メモリカード300がIDを有していない場合を説明するための図である。
図3Aで示すように、特定ボタン長押し中に、ID付きのメモリカード300が携帯端末200のスロット部206に挿入された場合、携帯端末200では、メモリカード300挿入でメモリカード300の保有するIDが携帯端末200に記憶される。
また、図3Bに示すように、特定ボタン長押し中に、ID無しのメモリカード300が携帯端末200のスロット部206に挿入された場合、携帯端末200からIDメモリカード300にIDが記憶される。
この登録段階において、特定ボタン202を押さずにメモリカード300が携帯端末200に装着されると、IDは携帯端末200やメモリカード300に登録されない。
これにより携帯端末200における端末機能のロック処理における登録段階は完了する。
○ロック/アンロック段階
図2に戻り、端末機能のロック処理におけるロック段階では、ユーザは特定ボタン202(図1及び図3参照)を長押し(US3)しながら、メモリカード300を携帯端末200から抜き出す(US4)。
図2に戻り、端末機能のロック処理におけるロック段階では、ユーザは特定ボタン202(図1及び図3参照)を長押し(US3)しながら、メモリカード300を携帯端末200から抜き出す(US4)。
すると、ステップS3では、携帯端末200は、特定ボタン長押しを検知した状態でメモリカード300の抜き出しを検知した場合、携帯端末200の端末機能をロックする。
詳細には、ユーザにより特定ボタン202が所定時間押圧されると、携帯端末200では、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として、長押し検知部204が検知し、長押し状態を示す長押し状態情報を端末制御部220に出力する。また、カード挿抜検知部208がメモリカード300の抜き出しを検知して、カード抜き出し情報を端末制御部220に出力する。
これらの情報を受けて端末制御部220は、長押し状態情報が入力されている間に、抜き出し情報が入力される場合、ロック実行部218を介して、ロック対象設定部216により設定された端末の機能をロックする。
図4は、端末機能のロック処理が行われる携帯端末200を説明する概念図であり、図4Aは、端末機能のロック処理において、端末機能がアンロック状態である携帯端末を示す概念図であり、図4Bは、端末機能がロック状態である携帯端末を示す概念図である。
図4に示すように、アンロック状態の携帯端末200において、特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き出すと、携帯端末200の機能はロックされる。ここで特定ボタンを押圧せずにメモリカード300を抜き出した場合は、携帯端末200の機能はロックされない。
これにより、メモリカード300が引き抜かれた携帯端末200は、所定の機能がロックされる。
図2に戻り、端末機能のロック処理における機能アンロック段階について説明する。
端末機能のロック処理における機能アンロック段階では、ユーザは、特定ボタン202(図1参照)を長押し(US5)しながら、メモリカード300を携帯端末200のスロット部206に挿入する(US6)。
すると、ステップS4では、携帯端末200は、ボタン長押し状態でメモリカード300の挿入を検知した場合、メモリカード300のIDと自端末200が記憶するIDとを比較して一致したら、ロックされている端末機能をアンロックする。
このような機能アンロック段階の詳細は、ユーザにより特定ボタンが所定時間押圧されると、携帯端末200では、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として、長押し検知部204が検知し、長押し状態である情報を端末制御部220に出力する。 また、カード挿抜検知部208が、スロット部206へのメモリカード300の挿入を検知して、端末制御部220にカード挿入情報を入力する。
これら情報を受けて端末制御部220では、長押し状態情報が入力されている間に、カード挿入情報が入力される場合、ID読み書き部214を介して、メモリカード300からIDが、携帯端末200側のID比較部222に入力される。例えば、端末制御部220は、長押し中にメモリカード300が挿入されたことを検知して、ID読み書き部214によりメモリカード300のID記憶部のIDを読み取らせる。
また、メモリカード300がカード制御部308を有している場合、カード制御部308に、当該メモリカード300が携帯端末200に装着された際に、カード側ID記憶部304からIDを出力させれば、ID読み書き部214にIDが入力される。
このように携帯端末200のID比較部222において、携帯端末200のID記憶部212のIDと、メモリカード300から取得したIDとを比較して、両者が一致する場合、ロック実行部218によりロックされている端末機能を解錠、つまりアンロックする。
図5は、端末機能のアンロック処理が行われる携帯端末200を説明する概念図であり、図5Aは、端末機能がロック状態である携帯端末を示す概念図、図5Bは、端末機能がアンロック状態である携帯端末を示す概念図である。
図5Aに示す携帯端末200において特定ボタン長押し中にメモリカード300を挿入すると、図5Bに示すように携帯端末200の機能はアンロックされる。ここで特定ボタンを押圧せずにメモリカード300を挿入した場合は、携帯端末200の機能はアンロックされない。
これにより、所定のメモリカード300が挿入された携帯端末200に対して、所定の機能をアンロックさせることができる。なお、携帯端末200において比較した両者のIDが一致した場合、比較を行った後、IDを削除するように構成してもよい。その後で、再度、端末機能のロックを行う場合には、携帯端末200に装着されているメモリカード300を一旦引き抜き、特定ボタン202を押しながら、再挿入する。この動作により、端末制御部220は、長押し検知部204及びカード挿抜検知部208を用いて、特定ボタン202の長押し中でのメモリカード300の挿入を検知して、上述のID登録処理を行い、メモリカード300との間で当該メモリカード300を識別するIDを共有することができる。
このように、本携帯端末システム100によれば、メモリカード300が着脱可能に装着される携帯端末200において、特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き出すだけで、ユーザの直感的な操作によって簡単に携帯端末200の端末機能をロックすることができる。つまり、メモリカード300が抜き出された携帯端末200は、抜き出されたメモリカード300が装着されない限り、所定の機能を使用することができない。
<メモリカードのロック>
図6は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末200システムにおいて、メモリカード300をロックする際の処理を説明するシーケンス図である。
図6は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末200システムにおいて、メモリカード300をロックする際の処理を説明するシーケンス図である。
なお、このメモリカード300のロック処理の説明にあたり、携帯端末200に装着されるメモリカード300は、ここでは、IDを有していていないものとする。また、携帯端末200に装着されるメモリカード300は、カード制御部308を備えるメモリカード300でもよいし、カード制御部308の無いメモリカード300であってもよい。
メモリカード300のロック処理を行うにあたり、上述した端末機能のロック処理と同様に、まず、携帯端末200と、当該携帯端末200に装着されるメモリカード300とに対して登録を行う。
また、携帯端末200のロック対象設定部216において、ロックする対象をメモリカード300に設定する。ここで、メモリカード300をロックするとは、メモリカード300が読み取り装置に装着された際に、メモリカード300を利用できない、つまり、メモリカード300の通常メモリ部306への読み書きを行えないようにするものとする。
○登録段階
図6に示すように、アンロック状態であり、まだメモリカード300を装着していない携帯端末200に対し、一旦、装着した後で抜き出したメモリカード300をロックしたい場合、まず、ユーザは、特定ボタン202(図1参照)を長押し(US11)して、メモリカード300を挿入する(US12)。
図6に示すように、アンロック状態であり、まだメモリカード300を装着していない携帯端末200に対し、一旦、装着した後で抜き出したメモリカード300をロックしたい場合、まず、ユーザは、特定ボタン202(図1参照)を長押し(US11)して、メモリカード300を挿入する(US12)。
するとステップS10において、携帯端末200は、ボタン長押しを検知した状態でカード挿入を検知してメモリカード300にIDを登録する。このとき、携帯端末200側においてもメモリカード300に登録したIDと同じIDを記憶(登録)する。なお、このIDの登録は、メモリカード300を装着する際の最初に行うのみであるため、特定ボタン202の長押しを用いることなく、携帯端末200の図示しない表示画面から設定する構成としても良い。
詳細には、ユーザにより特定ボタンが所定時間押圧されると、携帯端末200では、長押し検知部204が、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として検知し、長押し状態を示す長押し状態情報を端末制御部220に出力する。また、カード挿抜検知部208がメモリカード300の挿入を検知して、カード挿入を示すカード挿入情報を端末制御部220に出力する。
これら情報を受けて端末制御部220は、長押し状態情報が入力されている間に、カード挿入情報が入力される場合、ID読み書き部214を介して、スロット部206に挿入されたメモリカード300のカード側ID記憶部304にIDを書き込む。つまり、IDは携帯端末200からメモリカード300に出力されて、ステップS11において、メモリカード300は、入力されるIDをカード側ID記憶部304に記録することになる。なお、IDをメモリカード300に出力する際、端末制御部220は、携帯端末200のID記憶部212に、メモリカード300に書き込んだIDと同じ、当該メモリカード300を識別するIDを記憶する。
図7は、メモリカード300のロック処理におけるID登録を説明する概念図である。
図7に示すように、特定ボタン202長押し中に、ID無しのメモリカード300が携帯端末200のスロット部206に挿入された場合、携帯端末200からメモリカード300にIDが記憶される。
この登録段階において、特定ボタンを押さずにメモリカード300が携帯端末200に装着されると、IDは携帯端末200やメモリカード300に登録されない。
これによりメモリカード300のロック処理における登録段階は完了する。
○ロック/アンロック段階
図6に戻り、メモリカード300のロック処理(カードロック処理)におけるロック段階では、ユーザはメモリカード300を携帯端末200から抜き出す(US13)。
図6に戻り、メモリカード300のロック処理(カードロック処理)におけるロック段階では、ユーザはメモリカード300を携帯端末200から抜き出す(US13)。
すると、ステップS12では、携帯端末200は、カード抜き出しを検知した場合、携帯端末200のメモリカード300をロックする。
詳細には、ユーザによりメモリカード300がスロット部206から抜き出されると、カード挿抜検知部208がメモリカード300の抜き出しを検知して端末制御部220にカード抜き出し情報を入力する。
この抜き出し情報が端末制御部220に入力される場合、端末制御部220は、ロック実行部218を介して、ロック対象設定部216により設定されたメモリカード300のロックに対応するカードロック処理を行う。
ここで、カードロック処理としては、例えば、携帯端末200に装着されるメモリカード300におけるIC機能の有無により2つの異なる処理を行う。
・第1カードロック処理(メモリカード300がIC機能付きメモリカード300である場合)
ロック実行部218は、メモリカード300のカード制御部308に対して、外部からメモリカード300に入力されるIDが、メモリカード300のカード側ID記憶部304に記憶したIDと同一で無い限り、メモリカード300が反応しないようにする。
ロック実行部218は、メモリカード300のカード制御部308に対して、外部からメモリカード300に入力されるIDが、メモリカード300のカード側ID記憶部304に記憶したIDと同一で無い限り、メモリカード300が反応しないようにする。
例えば、メモリカード300が読み取り装置に接続された際に、アクセスしてきた接続対象に対して、IDを要求し、IDが入力された場合に、カード側ID比較部310で比較して、同一のID以外は反応しないようにカード制御部308に制御させるプログラムなどを出力する。この場合、メモリカード300側においてIDを比較することになるため、IC機能が無いメモリカード300、つまり、制御部が無いメモリカード300と比較して情報などが第三者に不正に見られたりすること少なく、機密安全性の高いものとなる。
・第2カードロック処理(メモリカード300にIC機能が無い場合)
ロック実行部218は、携帯端末200側において、装着されたメモリカード300から、携帯端末200のID記憶部212に記憶されたIDと同一のIDを読み込まない限り反応しない制御を行う。
ロック実行部218は、携帯端末200側において、装着されたメモリカード300から、携帯端末200のID記憶部212に記憶されたIDと同一のIDを読み込まない限り反応しない制御を行う。
具体的には、ロック実行部218は、メモリカード300から読み込んだIDと端末で記憶されているIDとが同一である情報が端末制御部220から入力されない限り、端末IF部210の機能を停止するようにする。
図8は、メモリカード300のロック処理においてロック段階を説明する概念図である。
図8に示すように、このメモリカード300のロック処理におけるロック段階では、携帯端末200に装着されたメモリカード300を抜き出すだけでよい。
次に、図6に戻り、メモリカード300のロック処理におけるアンロック段階について説明する。
メモリカード300のロック処理におけるアンロック段階では、ユーザは、特定ボタン202を長押し(US14)しながら、メモリカード300を携帯端末200のスロット部206に挿入する(US15)。
すると、ステップS14では、携帯端末200が、ボタン長押し状態でメモリカード300の挿入を検知した場合、メモリカード300のIDと携帯端末のIDとを比較して一致したら、ロックされているメモリカード300をアンロックする。
詳細には、ユーザにより特定ボタン202が所定時間押圧されると、携帯端末200では、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として、長押し検知部204が検知し、長押し状態情報を端末制御部220に出力する。また、カード挿抜検知部208がメモリカード300の挿入を検知して端末制御部220にカード挿入情報を出力する。
この長押し中のカード挿入時において、挿入されるメモリカード300にIC機能が無い場合、端末制御部220では、携帯端末200側のID比較部222にメモリカード300からIDがID読み書き部214を介して入力される。例えば、端末制御部220は、長押し中にメモリカード300が挿入されたことを検知して、ID読み書き部214によりメモリカード300のID記憶部のIDを読み取り、ID比較部222において、ID記憶部212にて端末側で保持しているIDと比較する。
また、メモリカード300がカード制御部308を有するIC機能付きメモリカード300である場合、カード制御部308は、装着された携帯端末200に対してIDを要求し、端末側のID記憶部212からIDを出力させて、カード側ID比較部310にて比較する。
このように、端末側のID比較部222或いはカード側ID比較部310において、携帯端末200のIDと、メモリカード300のIDとを比較して、両者が一致する場合、ロック実行部218によってロックされている制御をアンロックすることによって、メモリカード300をアンロック、つまり、携帯端末200によりメモリカード300を利用可能な状態にする。
図9は、メモリカード300のロック処理においてアンロック段階を説明する概念図である。
特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を挿入すると、携帯端末200及びメモリカード300のIDを比較し、一致したらメモリカード300はアンロックされる。ここで特定ボタンを押圧せずにメモリカード300を挿入した場合は、メモリカード300はアンロックされない。
これにより、所定のメモリカード300が挿入された携帯端末200に対して、特定ボタン202を長押しして、メモリカード300を装着するだけで、メモリカードをアンロックさせることができる。なお、携帯端末200またはメモリカード300のいずれか一方のID比較部222,310において比較した両者のIDが一致した場合には、比較を行った後、IDを削除するように構成してもよい。
このように、本携帯端末システム100によれば、メモリカード300が着脱可能に装着される携帯端末200において、特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き出すだけで、メモリカード300をロックすることができる。つまり、メモリカード300は、所定の携帯端末200においてでのみ使用できるものとなる。
ここでは、メモリカード300自体の機能、つまり、記憶媒体としての機能をロックするものとして説明したが、これに限らず、メモリカード300の有する機能を部分的にロック、アンロックするようにしてもよい。
例えば、携帯端末200に装着されるメモリカード300が非接触型IC機能付きメモリカード300である場合、メモリカード300の特定機能をロックすることも可能である。
<メモリカード機能のロック>
図10は、本発明の実施の形態に係る携帯端末システム100を用いたメモリカード機能のロック、アンロックを説明する概念図であり、図10Aは、同携帯端末システム100においてメモリカード機能のロック段階を説明する概念図、図10Bは、同携帯端末システム100においてメモリカード機能のアンロック段階を説明する概念図である。
図10は、本発明の実施の形態に係る携帯端末システム100を用いたメモリカード機能のロック、アンロックを説明する概念図であり、図10Aは、同携帯端末システム100においてメモリカード機能のロック段階を説明する概念図、図10Bは、同携帯端末システム100においてメモリカード機能のアンロック段階を説明する概念図である。
図10A及び図10Bで示す携帯端末システム100では、携帯端末200に装着されるメモリカードは非接触型IC機能付きメモリカード300aである。なお、非接触型IC機能付きメモリカード300aは、カード制御部308を有するメモリカード300とほぼ同様の構成されるため説明は省略する。このメモリカード300aを携帯端末200に対して着脱することによって、メモリカード300aのIC機能部分が部分的にロック、アンロックされる。
まず、携帯端末200は、非接触型IC機能付きメモリカード300aのID(例えば、PIN(Personal Identification Number))を、メモリカード300を識別するIDとしてID記憶部に記憶する。
このIDの記憶処理は、IDを有するメモリカード300が携帯端末200に装着される場合の端末機能のロック処理におけるID登録段階と同様であるため、説明は省略する。
そして、図10Aに示すように、抜き出された非接触型IC機能付きメモリカード300aが、携帯端末200に対して、そのまま装着される場合、携帯端末200は、IC機能付きメモリカード300aを通常のメモリカード300aとして認識する。
一方、図10Bでは、携帯端末200の特定ボタンの長押し中に、スロット部206にIC機能付きメモリカード300aを挿入している。
この場合、携帯端末200は、挿入されたメモリカード300をIC機能付きメモリカード300aとして認識し、携帯端末200は、IC機能のロック解除のためのID(例えば、PIN)入力を促す画面を表示する。
PINが入力されると、携帯端末200は、PINを非接触型IC機能付きメモリカード300aに出力し、カード制御部308のカード側ID比較部310は、PINと、メモリカード300a自体が有するPINとを比較する。一致する場合、カード制御部308は、携帯端末200に対して、メモリカード300aにおいてロックされた機能を解除し、接続された携帯端末200からのアクセスを可能とする。
なお、携帯端末200においてPINが入力された場合、携帯端末200側のID比較部222において、PINと入力されたPINとを比較して、両者が一致するか否かの判定を行っても良い。この場合、両PINが一致したら、ロック実行部218を介して、メモリカード300のIC機能のロックを解除するように構成される。
また、携帯端末200は、メモリカード300aを、メモリカード又はIC機能付きメモリカードと認識した際に、それぞれのカードに対応したアイコンを図示しない表示部に表示するようにしてもよい。
本実施の形態の装置によれば、メモリカードやIC機能付きメモリカードを着脱自在に装着可能な携帯端末装置において、特定ボタンの長押しを行いながら、メモリカードを装着したり、取り外したりするだけで、携帯端末装置200、メモリカード300,300aにおける機能のうち、部分的な機能などをロックできる。このロックにより、携帯端末装置200は特定のメモリカード300,300aを装着したときのみ所定の機能を利用できるようにすることができる。また、メモリカード300は特定の携帯端末200に装着された場合のみ、その機能を利用できるようにすることができる。
よって、携帯端末200に装着されたIC機能付きメモリカード300を含むメモリカード300、非接触型IC機能付きメモリカード300aを装着または取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自端末200及びメモリカード300,非接触型IC機能付きメモリカード300aの少なくとも一方の機能を簡単にロックすることができる。
本発明に係る携帯端末システム、携帯端末装置及び機能ロック方法は、携帯端末装置に装着されたメモリカードやIC機能付きメモリカードを取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能を簡単にロックする効果を有し、IC機能付きのものも含むメモリカードが装着可能な携帯電話等に適用されるものとして有用である。
本発明は、IC機能付きメモリカードを含むメモリカードを装着可能な携帯端末装置を有する携帯端末システム、携帯端末装置及び機能ロック方法に関する。
PHS(Personal Handyphone System)や、GSM(Global System for Mobile Communications)、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等を用いた携帯電話システムにおける携帯電話無線端末(「携帯端末」という)では、着脱可能なメモリカードを装着して、ユーザ情報や、無線回線を経由してダウンロードしたデータや、端末に搭載されたメモリに記憶するデータなどを記録できるものが知られている。また、携帯電話システムの携帯端末として、GSMのSIM(Subscriber Identity Module)や、IMT−2000やW−CDMAのUIM(User Identity Module)等の機能を含むIC機能付きメモリカードを着脱可能に装着するものが知られている。
これらメモリカードやIC機能付きメモリカードが装着可能な携帯端末では、メモリカードやIC機能付きメモリカードの取り外しについては特に制限がない。このため、メモリカードやIC機能付きメモリカードが取り外された端末自体は、放置、紛失などによってユーザの手から離れた場合、不正利用される恐れがある。また、同様に、端末から取り外したメモリカードやIC機能付きメモリカードも、放置、紛失などによってユーザの手から離れた場合、内部に記憶されている情報が別の読取装置等により不正に読み取られる恐れがある。
これらに対して携帯端末の機能をロックする、又はメモリカードの機能をロックする様々な対応が考えられている。
例えば、端末側の機能制限として、例えば、特許文献1では、外部装置の操作部を用いて、携帯電話機のダイヤルロックを行っている。また、特許文献2では、UIMカードを装着可能な携帯電話が開示され、UIMカードを携帯電話のソケットに挿入すると、携帯電話が使用可能(アンロック)となるように構成している。さらに、特許文献3には、無線端末に装着されるカード側をロックする技術が開示されている。特許文献3の無線端末では、ユーザがICカード2の取り外しを要求する場合には、取外し認証処理部にてユーザの認証を行う。認証OKとならない限り、ICカードをロックし、その状態でICカード2が無線端末1から取り外された場合、ICカードにてICカード制御部が、メモリ部に記憶されていた情報の内容を見ることができないようにしている。
特許3022832号公報
特許3576977号公報
特開2002−9921号公報
ところで、メモリカードやIC機能付きメモリカードを装着可能な携帯端末において、メモリカードやIC機能付きメモリカードを端末から取り外す際に、両者の少なくとも一方の機能を簡単な操作でロックしたいという要望がある。
これに対して、特許文献1の技術を用いて実現しようとしても、装着されるICカードを外部装置として、ICカード側に操作部としてのボタンを設ける必要があるため実現で
きない。
きない。
また、特許文献2では、ロック有無を携帯端末の設定画面等で設定するため、手間がかかり、さらに、特許文献3では、カードを抜く前に認証操作が発生するため、手間がかかるものとなっている。
本発明の目的は、携帯端末装置に装着されたメモリカードやIC機能付きメモリカードを取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能を簡単にロックする携帯端末システム、携帯端末装置及び機能ロック方法を提供することである。
本発明の携帯端末システムは、メモリカードと、前記メモリカードが着脱自在に装着される携帯端末装置とを有する携帯端末システムにおいて、前記携帯端末装置は、ユーザにより押圧される押圧部と、前記押圧部の長押し状態を検知する長押し検知手段と、前記メモリカードが挿抜自在に装着されるカード装着手段と、前記カード装着手段に対する前記メモリカードの挿抜を検知する挿抜検知手段と、自装置及び前記メモリカードのうち少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックするロック手段と、前記長押し検知手段及び挿抜検知手段から検知情報が入力され、前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段から挿抜される場合に、前記ロック手段を用いて前記少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックさせる制御手段とを有する構成を採る。
この構成によれば、押圧部の長押し状態中に、メモリカードが挿抜される際に、自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックさせるため、ユーザは、押圧部を長押ししながらメモリカードを挿抜するといった直感的な操作で、簡単に自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能をロックしたりアンロックしたりすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、携帯端末装置に装着されたメモリカードやIC機能付きメモリカードを取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能を簡単にロックすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末システム100の構成を示すブロック図である。
携帯端末システム100は、本発明の携帯端末200と、携帯端末200に装着可能なメモリカード300とを有する。
携帯端末200は携帯電話機等であり、特定ボタン等の押圧部202と、長押し検知部204と、スロット部206と、カード挿抜検知部208と、端末IF部210と、ID記憶部212と、ID読み書き部214と、ロック対象設定部216と、ロック実行部218と、端末制御部220とを有する。
押圧部202は、ユーザにより押圧可能に携帯端末200の本体部200a(図3参照)に取り付けられた特定ボタンなどによって構成され、例えば、携帯端末200の各種機能を操作する図示しないキー入力部の一部として配置されてもよい。押圧部202によりユーザは、短い時間押圧する「短押し」操作や所定時間(例えば1秒間)以上押圧する「長押し」操作を行うことができる。
なお、押圧部202は、一つのボタンで構成してもよいし、複数のボタンで構成してもよい。本実施の形態では図3に示すように、押圧部202を一つの特定ボタンとして説明している。押圧部を複数のボタンで構成する場合、同時に複数のボタンを長押しすることによって、端末制御部は、IDの登録、ロックアンロックを行うように構成することが考えられる。
長押し検知部204は、タイマを有しており、タイマを用いて、押圧部202(例えば、特定ボタン)が所定時間(例えば、1秒間)押圧された際に押圧部202が長押し状態であることを検知して、その信号を端末制御部220に出力する。
スロット部(カード装着部)206は、携帯端末200の本体部200a(図3参照)に設けられ、メモリカード300が着脱自在に挿入される。スロット部206にメモリカード300が挿入されることにより、端末IF部210とカードIF部302とが接続されて、携帯端末200にメモリカード300が装着された状態となる。
カード挿抜検知部208は、スロット部206に挿入されるメモリカード300の挿抜状態を検知し、端末制御部220に出力する。
端末IF(Inter Face)部210は、スロット部206に装着されたメモリカード300のカードIF部302に接続され、これにより携帯端末200はメモリカード300との間で情報の読み書きを行うことができる。
ID記憶部212は、スロット部206を介して携帯端末200に装着されるメモリカード300を識別するIDを記憶するものであり、記憶するIDは、端末制御部220によって読み書きされる。なお、このID記憶部212には、メモリカードがIDを予め保有していない場合に、端末制御部220から読み出されてID読み書き部214を介してメモリカード300に書き込まれるIDが保存されていてもよい。
ID読み書き部214は、端末制御部220からの指示によって、カードIF部302に接続される端末IF部210を介して、メモリカード300のカード側ID記憶部304に対して、IDの書き込み及びIDの読み出しを行う。このID読み書き部214と端末制御部220の処理により携帯端末200及びメモリカード300は、メモリカード300を識別するIDを保有することとなる。
なお、ID読み書き部214によりメモリカード300に書き込まれるIDは、端末制御部220を介して、ID記憶部212からIDを読み出して、メモリカード300のカード側ID記憶部304に書き込んだりしてもよい。
ロック対象設定部216は、携帯端末200からメモリカード300を抜き出した場合に、携帯端末200及びメモリカード300のうち少なくとも一方に対してロックする機能を設定し、端末制御部220に出力する。ロック対象となる機能としては、携帯端末200のダイヤル、電源、着信通話、メモリカード間の情報の読み書き処理、その他機能や、メモリカード自体の記憶機能等が挙げられる。ロック対象設定部216は、例えば、ロックする各機能を図示しない携帯端末200の表示部に表示して、キー入力部を介して表示部上からユーザに選択させて端末制御部220に制御させる構成を有してもよい。このロック対象設定部216によって、ユーザにロック対象となる携帯端末200、メモリカード300の機能を選択させることができ、任意の機能をロックさせることができる。
また、携帯端末200に装着されるメモリカード300に代えてIC機能付きメモリカードである場合、IC機能付きメモリカード内の部分的な機能(例えば、セキュアエリアへの読み書きなど)をロックする。
ロック実行部218は、端末制御部220からの指示またはメモリカード300からの要求により、携帯端末200自体の機能、メモリカードにおける記憶に関する全体及び部分的な機能等に対するロック処理及びアンロック処理を行う。なお、このロック実行部218によりロック、アンロックされる機能は、ここでは、ロック対象設定部216により設定された機能である。
具体的には、携帯端末200に装着されるメモリカード300がIC機能を有しない場合、ロック実行部218は、端末制御部220からロック対象設定部216により設定された対象機能をロック、アンロックする指示が入力される。
端末制御部220は、CPU、RAM、ROM等を有して、長押し検知部204、カード挿抜検知部208、ID記憶部212、ID読み書き部214、ロック対象設定部216、ロック実行部218に接続され、これら各部を制御する。なお、端末制御部220は、各ソフトウェア処理により携帯電話などの無線端末としての動作を実現すべく各部を総括制御するものでもよい。
端末制御部220は、ロック対象設定部216により設定されたロック対象機能が入力される。
また、端末制御部220は、押圧部(以下、「特定ボタン」という)202の長押し中に、スロット部206にメモリカード300が挿入された場合、挿入されたメモリカード300とIDを共有する。
IDの共有は、挿入されるメモリカード300がカード自体を識別するIDを有しているか否かで、端末制御部220の処理は異なる。
端末制御部220は、長押し検知部204から入力される長押し情報と、カード挿抜検知部208から入力されるカード挿抜情報により、特定ボタンが長押し状態で、且つ、カード挿入状態である場合、ID読み書き部214を介して、メモリカード300からIDが読み取れたか否かを判定する。
端末制御部220は、特定ボタン202の長押し中にスロット部206にメモリカード300が挿入されている際に、メモリカード300からIDを読み取れなかった場合、ID読み書き部214によりカード側ID記憶部304にIDを書き込む。これにより、メモリカード300のカード側ID記憶部304にIDが記憶され、メモリカード300にIDが登録される。なお、メモリカード300のカード側ID記憶部304に記憶されたIDは、ID記憶部212内のIDに関連付けられる。
また、端末制御部220は、特定ボタン202の長押し中にスロット部206にメモリカードが挿入された際にID読み書き部214を介してメモリカード300からIDを読み取った場合、読み取ったIDをID記憶部212に記憶する。これにより、携帯端末200は、ID記憶部212にメモリカード300を識別するIDとして登録する。
なお、端末制御部220は、長押し検知部204から入力される長押し情報と、カード挿抜検知部208から入力されるカード挿抜情報により、特定ボタン202を押さずにカード300が挿入された場合、メモリカード300とIDの共有は行なわない。
また、端末制御部220は、特定ボタン202の長押し中に、スロット部206からメモリカード300が抜き出される場合、ロック対象設定部216で設定された対象機能に対して、ロック実行部218を介してロック、アンロック処理を行う。
詳細には、端末制御部220は、長押し検知部204から入力される長押し情報と、カード挿抜検知部208から入力されるカード挿抜情報により、特定ボタンが長押し状態で、且つ、スロット部206からメモリカード300が抜き出される場合、ロック実行部218を介して、ロック対象設定部216で設定された機能をロックする。
ロック対象設定部216でロック対象として設定された機能が携帯端末側の機能である場合、端末制御部220は、ロック実行部218を介して、携帯端末200において対応する機能を実行する構成要素の機能を停止させる。
この端末制御部220は、長押し検知部204から入力される長押し情報と、カード挿抜検知部208から入力されるカード挿抜情報により、特定ボタン202が長押し状態で、且つ、スロット部206からメモリカードが挿入された場合、メモリカード300からのIDとID記憶部212のIDとを比較するID比較部222を有する。
ID比較部222によって比較されるIDが一致する場合、端末制御部220は、ロック実行部218を介してロックされている機能をアンロックする。
一方、このように構成される携帯端末200に装着されるメモリカード300は、IC機能付きメモリカードであり、カードIF部302と、カード側ID記憶部304と、通常メモリ部306と、カード制御部308とを有する。
カードIF(Inter Face)部302は、メモリカード自体がスロット部206に装着された場合に、端末IF部210に接続され、端末IF部210とともに、携帯端末200とメモリカード300間のデータのやりとりを可能にする。
カード側ID記憶部304は、メモリカード300を識別するIDを記憶するものであり、予め保有していたり、また、装着される携帯端末200により書き込まれたりすることによりIDを記憶する。これによりメモリカード300にメモリカード自体を識別するIDが登録された状態となる。
通常メモリ部306は、携帯端末200にメモリカード300が装着された際に、携帯端末200の動作によって、ユーザ情報や、無線回線を経由してダウンロードしたデータや、端末に搭載されたメモリに記憶するデータなどを記録する。
カード制御部308は、カードIF部302、カード側ID記憶部304及び通常メモリ部306に接続され、これらを制御する。
カード制御部308は、ここでは、カード側ID記憶部304に記憶されたIDと、装着された携帯端末200から入力されるIDとを比較するカード側ID比較部310を有する。
カード側ID比較部310は、入力されるIDとカード側ID記憶部304により記憶されるIDとが一致する場合、カードIF部302を介して、装着される携帯端末200に対する通常メモリ部306のロック及びアンロックを行う。また、メモリカード300にセキュアエリアなどを有する場合等、メモリカード300において部分的に機能をロックする場合、カード側ID比較部310は、メモリカード300の機能を部分的にロックして、装着される装置からの読み出しや書き込みを禁止する。
なお、メモリカード300は、IC機能付きメモリカードとしたが、IC機能の無いメモリカード、つまり、カード制御部308を具備せず、カードIF部302、カード側ID記憶部304及び通常メモリ部306を有するメモリカードとしてもよい。
次いで、上記構成を有する携帯端末システム100の動作について説明する。
携帯端末システム100では、携帯端末200における特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き差しすることによって、長押し中以外の状態でメモリカード300を抜き差しする場合と比較して、携帯端末200及びメモリカード300の少なくとも一方で有する機能の切換を行う。
携帯端末システム100では、携帯端末200における特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き差しすることによって、長押し中以外の状態でメモリカード300を抜き差しする場合と比較して、携帯端末200及びメモリカード300の少なくとも一方で有する機能の切換を行う。
具体的には、携帯端末システム100では、特定ボタン202の長押し中においてメモリカード300を抜き差しすることによって、携帯端末の機能のロック、メモリカードのロック、メモリカード機能のロックを行う。
<端末機能のロック>
図2は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末システム100において、携帯端末200の機能をロックする際の処理を説明するシーケンス図である。
図2は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末システム100において、携帯端末200の機能をロックする際の処理を説明するシーケンス図である。
なお、この端末機能のロック処理の説明にあたり、携帯端末200に装着されるメモリカード300は、予めIDを有していてもよいし、無くてもよい。また、メモリカード300は、カード制御部を備えるメモリカードでもよいし、カード制御部の無いメモリカードであってもよい。
端末機能ロック処理を行うにあたり、まず、携帯端末200と、当該携帯端末200に装着されるメモリカード300とに対して登録を行う。また、携帯端末200のロック対象設定部216において、ロックする端末機能(例えば、電源、キーなど)を設定する。
○登録段階
図2に示すように、アンロック状態で且つメモリカード未装着の携帯端末200に対し、一旦、装着したメモリカード300を抜き出した際に携帯端末200の端末機能をロックしたい場合、ユーザは、特定ボタンを長押しして(US1)、メモリカード300を挿入する(US2)。
図2に示すように、アンロック状態で且つメモリカード未装着の携帯端末200に対し、一旦、装着したメモリカード300を抜き出した際に携帯端末200の端末機能をロックしたい場合、ユーザは、特定ボタンを長押しして(US1)、メモリカード300を挿入する(US2)。
するとステップS1において、携帯端末200は、ボタン長押しを検知した状態でカード挿入を検知してメモリカード300にIDを出力する。
このとき、携帯端末200側において、端末制御部220は、メモリカード300に登録したIDと同じIDを記憶(登録)する。なお、このIDの登録は、メモリカード300を装着する際の最初に行うのみであるため、特定ボタンの長押しを用いることなく、携帯端末200の図示しない表示画面から設定する構成としても良い。
この登録段階における携帯端末システム100の処理について詳細に説明する。
ユーザにより特定ボタンが所定時間押圧されると、携帯端末200では、長押し検知部204が、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として検知し、長押し状態を示す長押し状態情報を端末制御部220に出力する。また、カード挿抜検知部208がスロット部206へのメモリカード300の挿入を検知して端末制御部220に、カード挿入を示すカード挿入情報を出力する。
ステップS1では、入力される情報を用いて、端末制御部220は、長押し状態情報が入力されている間に、カード挿入情報が入力される場合、ID読み書き部214を介して、メモリカード300のカード側ID記憶部304にIDを書き込む。つまり、IDは携帯端末200からメモリカード300に出力されて、ステップS2において、メモリカード300は、入力されるIDをカード側ID記憶部304に記録することになる。なお、IDをメモリカード300に出力する際、端末制御部220は、携帯端末200のID記憶部212に、メモリカード300のカード側ID記憶部304に書き込んだIDと同じ、当該メモリカード300を識別するIDを記憶する。
図3は、端末機能のロック処理におけるID登録を説明する図であり、図3Aは、携帯端末200に装着されるメモリカード300が予め当該メモリカード300を識別するIDを有する場合を説明する図、図3Bは、同メモリカード300がIDを有していない場合を説明するための図である。
図3Aで示すように、特定ボタン長押し中に、ID付きのメモリカード300が携帯端末200のスロット部206に挿入された場合、携帯端末200では、メモリカード300挿入でメモリカード300の保有するIDが携帯端末200に記憶される。
また、図3Bに示すように、特定ボタン長押し中に、ID無しのメモリカード300が携帯端末200のスロット部206に挿入された場合、携帯端末200からIDメモリカード300にIDが記憶される。
この登録段階において、特定ボタン202を押さずにメモリカード300が携帯端末200に装着されると、IDは携帯端末200やメモリカード300に登録されない。
これにより携帯端末200における端末機能のロック処理における登録段階は完了する。
○ロック/アンロック段階
図2に戻り、端末機能のロック処理におけるロック段階では、ユーザは特定ボタン202(図1及び図3参照)を長押し(US3)しながら、メモリカード300を携帯端末200から抜き出す(US4)。
図2に戻り、端末機能のロック処理におけるロック段階では、ユーザは特定ボタン202(図1及び図3参照)を長押し(US3)しながら、メモリカード300を携帯端末200から抜き出す(US4)。
すると、ステップS3では、携帯端末200は、特定ボタン長押しを検知した状態でメモリカード300の抜き出しを検知した場合、携帯端末200の端末機能をロックする。
詳細には、ユーザにより特定ボタン202が所定時間押圧されると、携帯端末200では、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として、長押し検知部204が検知し、長押し状態を示す長押し状態情報を端末制御部220に出力する。また、カード挿抜検知部208がメモリカード300の抜き出しを検知して、カード抜き出し情報を端末制御部220に出力する。
これらの情報を受けて端末制御部220は、長押し状態情報が入力されている間に、抜き出し情報が入力される場合、ロック実行部218を介して、ロック対象設定部216により設定された端末の機能をロックする。
図4は、端末機能のロック処理が行われる携帯端末200を説明する概念図であり、図4Aは、端末機能のロック処理において、端末機能がアンロック状態である携帯端末を示す概念図であり、図4Bは、端末機能がロック状態である携帯端末を示す概念図である。
図4に示すように、アンロック状態の携帯端末200において、特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き出すと、携帯端末200の機能はロックされる。ここで特定ボタンを押圧せずにメモリカード300を抜き出した場合は、携帯端末200の機能はロックされない。
これにより、メモリカード300が引き抜かれた携帯端末200は、所定の機能がロックされる。
図2に戻り、端末機能のロック処理における機能アンロック段階について説明する。
端末機能のロック処理における機能アンロック段階では、ユーザは、特定ボタン202(図1参照)を長押し(US5)しながら、メモリカード300を携帯端末200のスロット部206に挿入する(US6)。
すると、ステップS4では、携帯端末200は、ボタン長押し状態でメモリカード300の挿入を検知した場合、メモリカード300のIDと自端末200が記憶するIDとを比較して一致したら、ロックされている端末機能をアンロックする。
このような機能アンロック段階の詳細は、ユーザにより特定ボタンが所定時間押圧されると、携帯端末200では、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として、長押し検知部204が検知し、長押し状態である情報を端末制御部220に出力する。
また、カード挿抜検知部208が、スロット部206へのメモリカード300の挿入を検知して、端末制御部220にカード挿入情報を入力する。
また、カード挿抜検知部208が、スロット部206へのメモリカード300の挿入を検知して、端末制御部220にカード挿入情報を入力する。
これら情報を受けて端末制御部220では、長押し状態情報が入力されている間に、カード挿入情報が入力される場合、ID読み書き部214を介して、メモリカード300からIDが、携帯端末200側のID比較部222に入力される。例えば、端末制御部22
0は、長押し中にメモリカード300が挿入されたことを検知して、ID読み書き部214によりメモリカード300のID記憶部のIDを読み取らせる。
0は、長押し中にメモリカード300が挿入されたことを検知して、ID読み書き部214によりメモリカード300のID記憶部のIDを読み取らせる。
また、メモリカード300がカード制御部308を有している場合、カード制御部308に、当該メモリカード300が携帯端末200に装着された際に、カード側ID記憶部304からIDを出力させれば、ID読み書き部214にIDが入力される。
このように携帯端末200のID比較部222において、携帯端末200のID記憶部212のIDと、メモリカード300から取得したIDとを比較して、両者が一致する場合、ロック実行部218によりロックされている端末機能を解錠、つまりアンロックする。
図5は、端末機能のアンロック処理が行われる携帯端末200を説明する概念図であり、図5Aは、端末機能がロック状態である携帯端末を示す概念図、図5Bは、端末機能がアンロック状態である携帯端末を示す概念図である。
図5Aに示す携帯端末200において特定ボタン長押し中にメモリカード300を挿入すると、図5Bに示すように携帯端末200の機能はアンロックされる。ここで特定ボタンを押圧せずにメモリカード300を挿入した場合は、携帯端末200の機能はアンロックされない。
これにより、所定のメモリカード300が挿入された携帯端末200に対して、所定の機能をアンロックさせることができる。なお、携帯端末200において比較した両者のIDが一致した場合、比較を行った後、IDを削除するように構成してもよい。その後で、再度、端末機能のロックを行う場合には、携帯端末200に装着されているメモリカード300を一旦引き抜き、特定ボタン202を押しながら、再挿入する。この動作により、端末制御部220は、長押し検知部204及びカード挿抜検知部208を用いて、特定ボタン202の長押し中でのメモリカード300の挿入を検知して、上述のID登録処理を行い、メモリカード300との間で当該メモリカード300を識別するIDを共有することができる。
このように、本携帯端末システム100によれば、メモリカード300が着脱可能に装着される携帯端末200において、特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き出すだけで、ユーザの直感的な操作によって簡単に携帯端末200の端末機能をロックすることができる。つまり、メモリカード300が抜き出された携帯端末200は、抜き出されたメモリカード300が装着されない限り、所定の機能を使用することができない。
<メモリカードのロック>
図6は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末200システムにおいて、メモリカード300をロックする際の処理を説明するシーケンス図である。
図6は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末200システムにおいて、メモリカード300をロックする際の処理を説明するシーケンス図である。
なお、このメモリカード300のロック処理の説明にあたり、携帯端末200に装着されるメモリカード300は、ここでは、IDを有していていないものとする。また、携帯端末200に装着されるメモリカード300は、カード制御部308を備えるメモリカード300でもよいし、カード制御部308の無いメモリカード300であってもよい。
メモリカード300のロック処理を行うにあたり、上述した端末機能のロック処理と同様に、まず、携帯端末200と、当該携帯端末200に装着されるメモリカード300とに対して登録を行う。
また、携帯端末200のロック対象設定部216において、ロックする対象をメモリカード300に設定する。ここで、メモリカード300をロックするとは、メモリカード300が読み取り装置に装着された際に、メモリカード300を利用できない、つまり、メモリカード300の通常メモリ部306への読み書きを行えないようにするものとする。
○登録段階
図6に示すように、アンロック状態であり、まだメモリカード300を装着していない携帯端末200に対し、一旦、装着した後で抜き出したメモリカード300をロックしたい場合、まず、ユーザは、特定ボタン202(図1参照)を長押し(US11)して、メモリカード300を挿入する(US12)。
図6に示すように、アンロック状態であり、まだメモリカード300を装着していない携帯端末200に対し、一旦、装着した後で抜き出したメモリカード300をロックしたい場合、まず、ユーザは、特定ボタン202(図1参照)を長押し(US11)して、メモリカード300を挿入する(US12)。
するとステップS10において、携帯端末200は、ボタン長押しを検知した状態でカード挿入を検知してメモリカード300にIDを登録する。このとき、携帯端末200側においてもメモリカード300に登録したIDと同じIDを記憶(登録)する。なお、このIDの登録は、メモリカード300を装着する際の最初に行うのみであるため、特定ボタン202の長押しを用いることなく、携帯端末200の図示しない表示画面から設定する構成としても良い。
詳細には、ユーザにより特定ボタンが所定時間押圧されると、携帯端末200では、長押し検知部204が、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として検知し、長押し状態を示す長押し状態情報を端末制御部220に出力する。また、カード挿抜検知部208がメモリカード300の挿入を検知して、カード挿入を示すカード挿入情報を端末制御部220に出力する。
これら情報を受けて端末制御部220は、長押し状態情報が入力されている間に、カード挿入情報が入力される場合、ID読み書き部214を介して、スロット部206に挿入されたメモリカード300のカード側ID記憶部304にIDを書き込む。つまり、IDは携帯端末200からメモリカード300に出力されて、ステップS11において、メモリカード300は、入力されるIDをカード側ID記憶部304に記録することになる。なお、IDをメモリカード300に出力する際、端末制御部220は、携帯端末200のID記憶部212に、メモリカード300に書き込んだIDと同じ、当該メモリカード300を識別するIDを記憶する。
図7は、メモリカード300のロック処理におけるID登録を説明する概念図である。
図7に示すように、特定ボタン202長押し中に、ID無しのメモリカード300が携帯端末200のスロット部206に挿入された場合、携帯端末200からメモリカード300にIDが記憶される。
この登録段階において、特定ボタンを押さずにメモリカード300が携帯端末200に装着されると、IDは携帯端末200やメモリカード300に登録されない。
これによりメモリカード300のロック処理における登録段階は完了する。
○ロック/アンロック段階
図6に戻り、メモリカード300のロック処理(カードロック処理)におけるロック段階では、ユーザはメモリカード300を携帯端末200から抜き出す(US13)。
図6に戻り、メモリカード300のロック処理(カードロック処理)におけるロック段階では、ユーザはメモリカード300を携帯端末200から抜き出す(US13)。
すると、ステップS12では、携帯端末200は、カード抜き出しを検知した場合、携
帯端末200のメモリカード300をロックする。
帯端末200のメモリカード300をロックする。
詳細には、ユーザによりメモリカード300がスロット部206から抜き出されると、カード挿抜検知部208がメモリカード300の抜き出しを検知して端末制御部220にカード抜き出し情報を入力する。
この抜き出し情報が端末制御部220に入力される場合、端末制御部220は、ロック実行部218を介して、ロック対象設定部216により設定されたメモリカード300のロックに対応するカードロック処理を行う。
ここで、カードロック処理としては、例えば、携帯端末200に装着されるメモリカード300におけるIC機能の有無により2つの異なる処理を行う。
・第1カードロック処理(メモリカード300がIC機能付きメモリカード300である場合)
ロック実行部218は、メモリカード300のカード制御部308に対して、外部からメモリカード300に入力されるIDが、メモリカード300のカード側ID記憶部304に記憶したIDと同一で無い限り、メモリカード300が反応しないようにする。
ロック実行部218は、メモリカード300のカード制御部308に対して、外部からメモリカード300に入力されるIDが、メモリカード300のカード側ID記憶部304に記憶したIDと同一で無い限り、メモリカード300が反応しないようにする。
例えば、メモリカード300が読み取り装置に接続された際に、アクセスしてきた接続対象に対して、IDを要求し、IDが入力された場合に、カード側ID比較部310で比較して、同一のID以外は反応しないようにカード制御部308に制御させるプログラムなどを出力する。この場合、メモリカード300側においてIDを比較することになるため、IC機能が無いメモリカード300、つまり、制御部が無いメモリカード300と比較して情報などが第三者に不正に見られたりすること少なく、機密安全性の高いものとなる。
・第2カードロック処理(メモリカード300にIC機能が無い場合)
ロック実行部218は、携帯端末200側において、装着されたメモリカード300から、携帯端末200のID記憶部212に記憶されたIDと同一のIDを読み込まない限り反応しない制御を行う。
ロック実行部218は、携帯端末200側において、装着されたメモリカード300から、携帯端末200のID記憶部212に記憶されたIDと同一のIDを読み込まない限り反応しない制御を行う。
具体的には、ロック実行部218は、メモリカード300から読み込んだIDと端末で記憶されているIDとが同一である情報が端末制御部220から入力されない限り、端末IF部210の機能を停止するようにする。
図8は、メモリカード300のロック処理においてロック段階を説明する概念図である。
図8に示すように、このメモリカード300のロック処理におけるロック段階では、携帯端末200に装着されたメモリカード300を抜き出すだけでよい。
次に、図6に戻り、メモリカード300のロック処理におけるアンロック段階について説明する。
メモリカード300のロック処理におけるアンロック段階では、ユーザは、特定ボタン202を長押し(US14)しながら、メモリカード300を携帯端末200のスロット部206に挿入する(US15)。
すると、ステップS14では、携帯端末200が、ボタン長押し状態でメモリカード3
00の挿入を検知した場合、メモリカード300のIDと携帯端末のIDとを比較して一致したら、ロックされているメモリカード300をアンロックする。
00の挿入を検知した場合、メモリカード300のIDと携帯端末のIDとを比較して一致したら、ロックされているメモリカード300をアンロックする。
詳細には、ユーザにより特定ボタン202が所定時間押圧されると、携帯端末200では、所定時間(例えば1秒以上)の押圧状態を長押し状態として、長押し検知部204が検知し、長押し状態情報を端末制御部220に出力する。また、カード挿抜検知部208がメモリカード300の挿入を検知して端末制御部220にカード挿入情報を出力する。
この長押し中のカード挿入時において、挿入されるメモリカード300にIC機能が無い場合、端末制御部220では、携帯端末200側のID比較部222にメモリカード300からIDがID読み書き部214を介して入力される。例えば、端末制御部220は、長押し中にメモリカード300が挿入されたことを検知して、ID読み書き部214によりメモリカード300のID記憶部のIDを読み取り、ID比較部222において、ID記憶部212にて端末側で保持しているIDと比較する。
また、メモリカード300がカード制御部308を有するIC機能付きメモリカード300である場合、カード制御部308は、装着された携帯端末200に対してIDを要求し、端末側のID記憶部212からIDを出力させて、カード側ID比較部310にて比較する。
このように、端末側のID比較部222或いはカード側ID比較部310において、携帯端末200のIDと、メモリカード300のIDとを比較して、両者が一致する場合、ロック実行部218によってロックされている制御をアンロックすることによって、メモリカード300をアンロック、つまり、携帯端末200によりメモリカード300を利用可能な状態にする。
図9は、メモリカード300のロック処理においてアンロック段階を説明する概念図である。
特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を挿入すると、携帯端末200及びメモリカード300のIDを比較し、一致したらメモリカード300はアンロックされる。ここで特定ボタンを押圧せずにメモリカード300を挿入した場合は、メモリカード300はアンロックされない。
これにより、所定のメモリカード300が挿入された携帯端末200に対して、特定ボタン202を長押しして、メモリカード300を装着するだけで、メモリカードをアンロックさせることができる。なお、携帯端末200またはメモリカード300のいずれか一方のID比較部222,310において比較した両者のIDが一致した場合には、比較を行った後、IDを削除するように構成してもよい。
このように、本携帯端末システム100によれば、メモリカード300が着脱可能に装着される携帯端末200において、特定ボタン202の長押し中にメモリカード300を抜き出すだけで、メモリカード300をロックすることができる。つまり、メモリカード300は、所定の携帯端末200においてでのみ使用できるものとなる。
ここでは、メモリカード300自体の機能、つまり、記憶媒体としての機能をロックするものとして説明したが、これに限らず、メモリカード300の有する機能を部分的にロック、アンロックするようにしてもよい。
例えば、携帯端末200に装着されるメモリカード300が非接触型IC機能付きメモリカード300である場合、メモリカード300の特定機能をロックすることも可能である。
<メモリカード機能のロック>
図10は、本発明の実施の形態に係る携帯端末システム100を用いたメモリカード機能のロック、アンロックを説明する概念図であり、図10Aは、同携帯端末システム100においてメモリカード機能のロック段階を説明する概念図、図10Bは、同携帯端末システム100においてメモリカード機能のアンロック段階を説明する概念図である。
図10は、本発明の実施の形態に係る携帯端末システム100を用いたメモリカード機能のロック、アンロックを説明する概念図であり、図10Aは、同携帯端末システム100においてメモリカード機能のロック段階を説明する概念図、図10Bは、同携帯端末システム100においてメモリカード機能のアンロック段階を説明する概念図である。
図10A及び図10Bで示す携帯端末システム100では、携帯端末200に装着されるメモリカードは非接触型IC機能付きメモリカード300aである。なお、非接触型IC機能付きメモリカード300aは、カード制御部308を有するメモリカード300とほぼ同様の構成されるため説明は省略する。このメモリカード300aを携帯端末200に対して着脱することによって、メモリカード300aのIC機能部分が部分的にロック、アンロックされる。
まず、携帯端末200は、非接触型IC機能付きメモリカード300aのID(例えば、PIN(Personal Identification Number))を、メモリカード300を識別するIDとしてID記憶部に記憶する。
このIDの記憶処理は、IDを有するメモリカード300が携帯端末200に装着される場合の端末機能のロック処理におけるID登録段階と同様であるため、説明は省略する。
そして、図10Aに示すように、抜き出された非接触型IC機能付きメモリカード300aが、携帯端末200に対して、そのまま装着される場合、携帯端末200は、IC機能付きメモリカード300aを通常のメモリカード300aとして認識する。
一方、図10Bでは、携帯端末200の特定ボタンの長押し中に、スロット部206にIC機能付きメモリカード300aを挿入している。
この場合、携帯端末200は、挿入されたメモリカード300をIC機能付きメモリカード300aとして認識し、携帯端末200は、IC機能のロック解除のためのID(例えば、PIN)入力を促す画面を表示する。
PINが入力されると、携帯端末200は、PINを非接触型IC機能付きメモリカード300aに出力し、カード制御部308のカード側ID比較部310は、PINと、メモリカード300a自体が有するPINとを比較する。一致する場合、カード制御部308は、携帯端末200に対して、メモリカード300aにおいてロックされた機能を解除し、接続された携帯端末200からのアクセスを可能とする。
なお、携帯端末200においてPINが入力された場合、携帯端末200側のID比較部222において、PINと入力されたPINとを比較して、両者が一致するか否かの判定を行っても良い。この場合、両PINが一致したら、ロック実行部218を介して、メモリカード300のIC機能のロックを解除するように構成される。
また、携帯端末200は、メモリカード300aを、メモリカード又はIC機能付きメモリカードと認識した際に、それぞれのカードに対応したアイコンを図示しない表示部に表示するようにしてもよい。
本実施の形態の装置によれば、メモリカードやIC機能付きメモリカードを着脱自在に装着可能な携帯端末装置において、特定ボタンの長押しを行いながら、メモリカードを装着したり、取り外したりするだけで、携帯端末装置200、メモリカード300,300aにおける機能のうち、部分的な機能などをロックできる。このロックにより、携帯端末装置200は特定のメモリカード300,300aを装着したときのみ所定の機能を利用できるようにすることができる。また、メモリカード300は特定の携帯端末200に装着された場合のみ、その機能を利用できるようにすることができる。
よって、携帯端末200に装着されたIC機能付きメモリカード300を含むメモリカード300、非接触型IC機能付きメモリカード300aを装着または取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自端末200及びメモリカード300,非接触型IC機能付きメモリカード300aの少なくとも一方の機能を簡単にロックすることができる。
本発明に係る携帯端末システム、携帯端末装置及び機能ロック方法は、携帯端末装置に装着されたメモリカードやIC機能付きメモリカードを取り外した際に、ユーザの直感的な操作で自装置及びメモリカードの少なくとも一方の機能を簡単にロックする効果を有し、IC機能付きのものも含むメモリカードが装着可能な携帯電話等に適用されるものとして有用である。
Claims (8)
- メモリカードと、前記メモリカードが着脱自在に装着される携帯端末装置とを有する携帯端末システムにおいて、
前記携帯端末装置は、
ユーザにより押圧される押圧部と、
前記押圧部の長押し状態を検知する長押し検知手段と、
前記メモリカードが挿抜自在に装着されるカード装着手段と、
前記カード装着手段に対する前記メモリカードの挿抜を検知する挿抜検知手段と、
自装置及び前記メモリカードのうち少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックするロック手段と、
前記長押し検知手段及び挿抜検知手段から検知情報が入力され、前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段から挿抜される場合に、前記ロック手段を用いて前記少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックさせる制御手段と、
を有する携帯端末システム。 - 前記メモリカード及び前記携帯端末装置のそれぞれには、前記メモリカードを識別するIDを記憶するID記憶手段が設けられ、
前記メモリカード及び前記携帯端末装置の一方には、前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記携帯端末装置の前記カード装着手段に挿入された際に前記メモリカード及び前記携帯端末装置の双方が保有するIDを比較するID比較手段が設けられ、
前記制御手段は、前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段から抜き出される場合に、前記ロック手段を介して前記機能をロックし、
前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段に挿入される場合で、且つ、前記ID比較手段で比較される両IDが一致したときのみ前記ロック手段によりロックした前記機能をアンロックさせる請求項1記載の携帯端末システム。 - 前記携帯端末装置は、前記ロック手段によりロックまたはアンロックの対象となる自装置及び前記メモリカードのうち少なくとも一方の機能を設定させるロック対象設定手段を有する請求項1記載の携帯端末システム。
- メモリカードが着脱自在に装着される携帯端末装置において、
ユーザにより押圧される押圧部と、
前記押圧部の長押し状態を検知する長押し検知手段と、
前記メモリカードが挿抜自在に装着されるカード装着手段と、
前記カード装着手段に対する前記メモリカードの挿抜を検知する挿抜検知手段と、
自装置及び前記メモリカードのうち少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックするロック手段と、
前記長押し検知手段及び挿抜検知手段から検知情報が入力され、前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段から挿抜される場合に、前記ロック手段を用いて前記少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックさせる制御手段と、
を有する携帯端末装置。 - 前記メモリカードは、当該メモリカードを識別するIDを有してなり、
前記メモリカードの有するIDが記憶されるID記憶手段と、
装着された前記メモリカードから前記IDを読み出すID読み出し手段とを有し、
前記制御手段は、前記ID記憶手段に記憶されたIDと前記ID読み出し手段により読み出した前記メモリカードからのIDとを比較するID比較部を備え、
前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段から抜き出される場合に前記ロック手段を介して前記機能をロックし、
前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段に挿入される場合に前記ID比較部によりIDを比較して、両IDが一致したときのみ前記ロック手段によりロックした前記機能をアンロックする請求項4記載の携帯端末装置。 - 前記制御手段により制御され、前記メモリカードに前記IDを書き込むID書込手段を有し、
前記メモリカードの有するIDは、前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記カード装着手段に挿入された際に前記ID書込手段により書き込まれたものであり、
前記ID記憶手段には、前記制御手段によって前記ID書込手段を介して前記メモリカードに書き込んだIDと同一のIDが記憶される請求項5記載の携帯端末装置。 - 前記ロック手段によってロックまたはアンロックの対象となる自装置及び前記メモリカードのうち少なくとも一方の機能を設定するロック対象設定手段を有する請求項1記載の携帯端末装置。
- メモリカードと、前記メモリカードが着脱自在に装着される携帯端末装置とを有する携帯端末システムにおけるロック方法であって、
前記携帯端末装置は、ユーザにより押圧される押圧部を有し、
前記押圧部の長押し状態を検知するとともに前記携帯端末装置に対する前記メモリカードの挿抜を検知するステップと、
前記押圧部の長押し状態中に前記メモリカードが前記携帯端末装置から挿抜される場合に、自装置及び前記メモリカードのうち少なくとも一方の機能をロックまたはアンロックするステップとを有する機能ロック方法。
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