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JPWO2007105277A1 - 低雑音増幅器 - Google Patents

低雑音増幅器 Download PDF

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JPWO2007105277A1
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Abstract

第1トランジスタは、ソースが入力端子に接続され、ドレインが出力端子に接続されている。第1可変インピーダンス回路は、第1トランジスタのゲートと接地との間に配置され、第1制御信号に応じてインピーダンスが変更される。第2可変インピーダンス回路は、第1トランジスタのゲートとソースの間に配置され、第2制御信号に応じてインピーダンスが変更される。第1および第2可変インピーダンス回路のインピーダンスの比は、低雑音増幅器のゲインを変更するために、第1および第2制御信号に応じて任意の値に設定可能である。換言すれば、雑音を増やす要因となる素子を入力端子から出力端子までの信号経路に配置することなく、ゲインを変更可能な低雑音増幅器を構成できる。この結果、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器の雑音特性を向上できる。

Description

本発明は、無線受信機等に用いられる低雑音増幅器に関する。
無線受信器は、微弱な入力信号を増幅する増幅器を必要とする。しかし、入力信号を増幅するときの雑音は、入力信号が微弱であるほど相対的に大きくなり、信号雑音比(S/N比)は低下する。そこで、増幅により発生する雑音を減らすために、低雑音増幅器(LNA;Low Noise Amplifier)が提案されている。
一方、入力信号の周波数帯域が広い場合、アンテナが持つインピーダンスと低雑音増幅器の入力インピーダンスとを広い帯域にわたって合わせる必要がある。このため、電界効果トランジスタ(FET;Field Effect Transistor)を用いて構成される低雑音増幅器は、一般にゲート接地型で構成される(例えば、特許文献1参照)。
また、入力信号の入力レベルが変動する場合、増幅器の出力レベルを一定に保つために、ゲインを可変にする機能が必要である。このために、増幅器の前段の信号経路にアッテネート回路(抵抗網、ラダー)を設けた増幅器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−235656号公報 特開平7−249951号公報
しかしながら、アッテネート回路を用いた可変ゲイン増幅器では、抵抗から熱ノイズが発生するため、雑音特性が劣化してしまう。特に、低雑音増幅器の前段にアッテネート回路を設けることは望ましくない。
本発明の目的は、可変ゲイン機能を有する低雑音増幅器における雑音特性を向上することにある。
本発明の一形態では、第1トランジスタは、ソースが入力端子に接続され、ドレインが出力端子に接続されている。第1可変インピーダンス回路は、第1トランジスタのゲートと接地との間に配置され、第1制御信号に応じてインピーダンスが変更される。第2可変インピーダンス回路は、第1トランジスタのゲートとソースの間に配置され、第2制御信号に応じてインピーダンスが変更される。さらに、インピーダンス回路は、第1トランジスタのゲートと電源との間に配置されている。第1および第2可変インピーダンス回路のインピーダンスの比は、低雑音増幅器のゲインを変更するために、第1および第2制御信号に応じて任意の値に設定可能である。換言すれば、雑音を増やす要因となる素子を入力端子から出力端子までの信号経路に配置することなく、ゲインを変更可能な低雑音増幅器を構成できる。この結果、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器の雑音特性を向上できる。
本発明の一形態における好ましい例では、制御回路は、第1および第2制御信号を、出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する。低雑音増幅器の出力信号を用いて第1および第2制御信号を生成することで、低雑音増幅器の出力レベルを一定に保つためのゲインの調整を容易に実施できる。特に、低雑音増幅器に入力される入力電力レベル(基準値)が変動する場合に有効である。
本発明の一形態における好ましい例では、第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変容量回路である。例えば、可変容量回路は、並列に接続された複数の容量と、容量にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを有している。あるいは、可変容量回路は、直列に接続された可変容量および抵抗値が固定の固定容量と、可変容量および固定容量の接続ノードに接続され、可変の電圧を受ける電圧入力端子とを有している。
本発明の一形態における好ましい例では、制御回路は、出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて可変の電圧を生成する。これにより、例えば、連続して変化する電圧を可変容量回路の電圧入力端子に与えることが可能になる。この結果、可変容量のインピーダンスを連続して変化させることができ、低雑音増幅器のゲインを微調整できる。ゲインの微調整のために、入力端子から出力端子までの信号経路に複数の抵抗等の素子を配置する必要はない。このため、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器の雑音特性を向上できる。
本発明の一形態における好ましい例では、第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変抵抗回路または可変インダクタンス回路である。例えば、可変抵抗回路は、並列に接続された複数の抵抗と、抵抗にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを有している。例えば、可変インダクタンス回路は、並列に接続された複数のインダクタと、インダクタにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを有している。
本発明の一形態における好ましい例では、第3可変インピーダンス回路は、第1トランジスタのソースと接地との間に配置され、第3制御信号に応じてインピーダンスが変更される。第3可変インピーダンス回路のインピーダンスを、第1および第2可変インピーダンス回路のインピーダンスの変化量に応じて変更することで、入力端子から見たインピーダンスを常に一定することが可能になる。この際、雑音を増やす要因となる素子は、入力端子から出力端子までの信号経路に配置されない。この結果、インピーダンスマッチング機能を付加する場合にも不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器の雑音特性を向上できる。
本発明の一形態における好ましい例では、制御回路は、出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて第3制御信号を生成する。具体的には、制御回路は、前記第1および第2可変インピーダンス回路の総インピーダンスが増加するときに、第3可変インピーダンス回路のインピーダンスを総インピーダンスの変化値と同じ値だけ増加させるために、第3制御信号を生成する。これにより、低雑音増幅器の雑音特性を劣化させることなく、入力端子から見たインピーダンスを常に一定にできる。
本発明の一形態における好ましい例では、第2トランジスタは、第1トランジスタのドレインと出力端子との間に配置され、ゲートが第2電圧源および第2電流源のいずれかに接続されている。すなわち、カスコード型の低雑音増幅器が構成される。カスコード型増幅器は、設計の自由度が高く、周波数特性が良い。すなわち、設計の自由度が高く、周波数特性が良い低雑音増幅器において、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、雑音特性を向上できる。
可変ゲイン機能を有する低雑音増幅器における雑音特性を向上できる。
本発明の低雑音増幅器の第1の実施形態を示すブロック図である。 図1に示した低雑音増幅器が搭載された無線受信機を示すブロック図である。 本発明の低雑音増幅器の第2の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第4の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第4の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第5の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第6の実施形態を示す回路図である。 図7に示した低雑音増幅器のインピーダンスの補正例を示す説明図である。 図8の状態1に対応するスイッチの状態を示す回路図である。 図8の状態2に対応するスイッチの状態を示す回路図である。 図8の状態3に対応するスイッチの状態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第7の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第8の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第9の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第10の実施形態を示すブロック図である。 本発明の低雑音増幅器の第11の実施形態を示す回路図である。 図5に示した低雑音増幅器の変形例を示す回路図である。 図6に示した低雑音増幅器の変形例を示す回路図である。 第3可変インピーダンス回路の別の例を示す回路図である。 第3可変インピーダンス回路の別の例を示す回路図である。 第3可変インピーダンス回路の別の例を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図中、太線で示した信号線は、複数本で構成されている。太線が接続されているブロックの一部は、複数の回路で構成されている。信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。
図1は、本発明の低雑音増幅器の第1の実施形態を示している。この実施形態の低雑音増幅器LNA1は、エンハンスメント型のnMOSトランジスタM1(第1トランジスタ)、第1可変インピーダンス回路Z1、第2可変ピーダンス回路Z2、インピーダンス回路Z0および制御回路ICNTを有している。トランジスタM1は、ソースが入力端子INに接続され、ドレインが出力端子OUTに接続されている。トランジスタM1のゲートは、インピーダンス回路Z0を介して電源PS1(電圧源;例えば、電源線)に接続されている。これにより、所定のゲート電圧が、トランジスタM1のゲートに印加される。これにより、低雑音増幅器LNA1(トランジスタM1)は、ゲート接地増幅器として動作する。
第1可変インピーダンス回路Z1は、トランジスタM1のゲートと接地との間に配置されている。第1可変インピーダンス回路Z1は、制御回路ICNTからの第1制御信号CNT1の論理値(電圧レベル)に応じてインピーダンスが変更される。第2可変ピーダンス回路Z2は、トランジスタM1のゲートとソースの間に配置されている。第2可変ピーダンス回路Z2は、制御回路ICNTからの第2制御信号CNT2の論理値(電圧レベル)に応じてインピーダンスが変更される。
制御回路ICNTは、例えば、トランジスタM1の出力端子OUTに出力される増幅信号の信号強度に応じて制御信号CNT1−2を生成する。制御回路ICNTは、可変ピーダンス回路Z1、Z2のインピーダンス比を制御する回路として機能する。すなわち、可変インピーダンス回路Z1、Z2のインピーダンス比は、制御信号CNT1−2に応じて任意の値に設定可能である。トランジスタM1のゲート・ソース間電圧の振幅Vgs(以下、電圧振幅Vgsとも称する)は、入力信号INの振幅(以下、入力振幅とも称する)に対してZ1/(Z1+Z2)倍になる。ここで、Z1、Z2は、可変インピーダンス回路Z1、Z2のインピーダンスを示している。これにより、電圧振幅Vgsを制御回路ICNTにより変更できる。すなわち、ゲインが可変な低雑音増幅器LNA1が構成できる。したがって、低雑音増幅器LNA1の出力レベルを一定に保つためのゲインの調整を容易に実施できる。特に、低雑音増幅器LNA1に入力される入力電力レベル(基準値)が変動する場合に有効である。
例えば、インピーダンスZ1、Z2の和をZsumとし、インピーダンスZ2がZsumにほぼ等しい場合(インピーダンスZ1がほぼゼロ)、電圧振幅Vgsは、入力振幅とほぼ同じになる。一方、インピーダンスZ1がZsumにほぼ等しい場合(インピーダンスZ2がほぼゼロ)、入力端子INは、トランジスタM1のゲートに電気的に接続されるため、電圧振幅Vgsは、ほぼゼロになる。すなわち、入力信号INは増幅されない。
図1に示した低雑音増幅器LNA1では、入力端子INから出力端子OUTまでの信号経路に、雑音を増やす要因となる素子(例えば、抵抗網などのアッテネート回路)は配置されていない。これにより、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器LNA1の雑音特性を向上できる。
図2は、図1に示した低雑音増幅器LNA1が搭載された無線受信機を示している。例えば、無線受信器は、携帯電話に組み込まれる。無線受信器は、低雑音増幅器LNA1の入力端子INに接続されたバンドパスフィルタBPF、アンテナANTと、低雑音増幅器LNA1の出力端子に接続されたミキサMIX、フィルタFLTおよびA/D変換器ADCとを含んで構成されている。図2において、例えば、アンテナANTを除く要素は、1チップで構成される。なお、無線受信器が、特定の周波数の信号のみ受信する場合、バンドパスフィルタBPFは不要である。
低雑音増幅器LNA1内に示した増幅部AMPは、図1に示したトランジスタM1、可変インピーダンス回路Z1、Z2を含んでいる。制御回路ICNTは、信号強度検出部SDETおよびゲイン設定部GAINSを有している。信号強度検出部SDETは、出力端子OUTに出力される増幅信号SIGの信号強度を検出し、検出した値をデジタル値DETとしてゲイン設定部GAINSに出力する。ゲイン設定部GAINSは、デジタル値DETに応じてインピーダンス回路Z1、Z2のインピーダンス比を求め、求めたインピーダンス比を設定するための制御信号CNT1−2を生成する。ここで、制御回路ICNTは、例えば、予め設定された所定の頻度で動作し、動作毎に制御信号CNT1−2の値を変更する。
以上、第1の実施形態では、ゲインが可変な低雑音増幅器LNA1を、雑音を増やす要因となる素子を用いることなく構成することで、低雑音増幅器LNA1の雑音特性を向上できる。低雑音増幅器LNA1の雑音特性の向上により、低雑音増幅器LNA1の出力OUTに接続される回路に要求される雑音特性を緩和できる。これにより、例えば、A/D変換器ADCの変換精度を向上できる。あるいは、より安価なA/D変換器を使用できる。この結果、無線受信器の性能を向上できる。あるいは、無線受信器のコストを削減できる。
図3は、本発明の低雑音増幅器の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA2では、図1に示した可変インピーダンス回路Z1、Z2は、可変容量回路VC1、VC2として形成されている。また、図1に示したインピーダンス回路Z0は、抵抗R0として形成されている。抵抗R0の抵抗値は、低雑音増幅器LNA2で扱う周波数帯域において、可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスより十分に大きく設定されている(例えば、10倍から100倍程度)。これにより、可変容量回路VC1を介してゲートが高周波的に接地されたゲート接地増幅器が構成される。低雑音増幅器LNA2は、MOSプロセスを利用して形成されており、図2に示した無線受信器に搭載される。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
可変容量回路VC1は、トランジスタM1のゲートと接地との間に並列に接続された複数の容量Cと、容量Cにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチSとを有している。例えば、制御信号CNT1のビット数は、スイッチSの数と同じである。制御信号CNT1の各ビットは、スイッチSの制御端子に接続されている。スイッチSは、例えば、ゲートで制御信号CNT1を受けるnMOSトランジスタにより形成されている。各スイッチSは、制御信号CNT1の対応するビットが高論理レベルのときオンし、低論理レベルのときにオフする。そして、可変容量回路VC1のインピーダンスは、オンするスイッチSの数により変化する。
容量Cは、MOSトランジスタのゲート絶縁膜(ゲート容量)あるいは拡散層の接合容量を用いて形成されている。容量Cの容量値は、トランジスタM1のゲート・ソース間に形成される寄生容量Cgsより十分大きく設計されている。容量CおよびスイッチCは、MOSプロセスを用いて形成される低雑音増幅器LNA1に容易に形成できる。
可変容量回路VC2は、可変容量回路VC1と同じ回路である。なお、容量CおよびスイッチSの数は、可変容量回路VC1と同じにしてもよく、相違してもよい。同じ数にする場合、設計データを可変容量回路VC1−2で共用できるため、設計コストを削減できる。
制御回路ICNTは、可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスVC1、VC2の比を制御する。以下、インピーダンスVC1、VC2の和をVC0として説明する。インピーダンスVC1がインピーダンスVC0にほぼ等しい場合(インピーダンスVC2は、ほぼゼロ)、トランジスタM1のゲートは、高周波的に接地された状態になる。このため、電圧振幅Vgsは、入力信号INの電圧振幅と同じになる。このとき、出力端子OUTの電圧ゲインは、トランジスタM1の相互コンダクタンスgmと図に破線枠で示した出力インピーダンスZの積になる。
インピーダンスVC1がインピーダンスVC2に等しい場合、ゲート接地増幅器(トランジスタM1)に入力される電圧振幅は、入力信号INの電圧振幅の半分になる。このため、ゲインは、インピーダンスVC1がインピーダンスVC0にほぼ等しい場合に比べて、6dB低くなる。
インピーダンスVC2がインピーダンスVC0にほぼ等しい場合(インピーダンスVC1は、ほぼゼロ)、インピーダンスVC2は、低インピーダンスになるため、トランジスタM1のゲートとソースは、短絡したことになる。したがって、電圧振幅Vgsは、入力信号の電圧に応じては変化せず、ゲインはほぼゼロになる。
以上、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、簡易に形成できる容量CおよびスイッチSを用いて低雑音増幅器LNA2を形成することにより、低雑音増幅器LNA2の開発コストおよび製造コストを削減できる。
図4は、本発明の低雑音増幅器の第3の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA3では、図1に示した可変インピーダンス回路Z1、Z2は、可変容量回路VC3、VC4として形成されている。また、図1に示したインピーダンス回路Z0は、抵抗R0として形成されている。抵抗R0の抵抗値は、低雑音増幅器LNA3で扱う周波数帯域において、可変容量回路VC3、VC4のインピーダンスより十分に大きい(例えば、10倍から100倍程度)。低雑音増幅器LNA3は、MOSプロセスを利用して形成されており、図2に示した無線受信器に搭載される。制御回路ICNT1は、増幅信号SIGの信号強度に応じて可変容量回路VC3、VC4のインピーダンスの比を変えるために、制御電圧VCNT1、VCNT2を出力する。制御電圧VCNT1、VCNT2は、アナログ電圧であり、連続的に変化する。その他の構成は、第1および第2の実施形態と同じである。すなわち、低雑音増幅器LNA3(トランジスタM1)は、ゲート接地増幅器として動作する。
可変容量回路VC3は、トランジスタM1のゲートと接地との間に直列に接続された容量値が変化しない固定容量CD1および容量値が変化する可変容量CV1を有している。例えば、可変容量CV1は、MOS型のバリキャップ(一般に、バラクタとも称されている)で構成される。また、可変容量回路VC3は、容量CD1、CV1の接続ノードに可変の電圧を与えるための可変電源V1およびインピーダンス素子Z3を有している。可変電源V1は、例えば、制御電圧CNT1の変化に応じて電圧を連続的に変化させる。インピーダンス素子Z3の可変電源V1側の端子は、可変の電圧を受ける電圧入力端子として機能する。
可変容量回路VC4の回路構成は、各素子の特性を除いて可変容量回路VC3と同じである。すなわち、可変容量回路VC4は、トランジスタM1のゲートと接地との間に直列に接続された固定容量CD2、可変容量CV2(バリキャップ)と、容量CD2、CV2の接続ノードに可変の電圧を与えるための可変電源V2、インピーダンス素子Z4を有している。可変電源V2は、例えば、制御電圧CNT2の変化に応じて電圧を連続的に変化させる。インピーダンス素子Z4の可変電源V2側の端子は、可変の電圧を受ける電圧入力端子として機能する。
容量CD1、CD2の容量値は変化せず、一定である。容量CV1、CV2の容量値は、インピーダンス素子Z3、Z4を介してそれぞれ供給される可変電源V1、V2の電圧値の変化に応じて連続的に変化する。容量CD1、CD2の容量値は、容量CV1、CV2の容量値に比べて十分大きく設計されている(10倍以上)。これにより、容量CV1、CV2は可変容量として機能する。この実施形態では、容量CV1、CV2の容量値が連続的に変化可能であるため、可変容量回路VC3、VC3のインピーダンスを細かい刻みで設定できる。
インピーダンス素子Z3(またはZ4)のインピーダンスRzは、入力端子INで受ける入力信号の周波数において、容量CD1、CV1(またはCD2、CV2)のインピーダンスより高く設定する必要がある。具体的には、インピーダンスRzは、1/(2πf×Cd)および1/(2πf×Cv)より高くする必要がある。ここで、”f”は、入力端子INで受ける入力信号の周波数を示す。”Cd”、”Cv”は、それぞれ容量CD1、CV1(またはCD2、CV2)のインピーダンスを示す。
以上、第3の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、容量CV1、CV2は、連続的に変化する電圧を受けてバリキャップとして動作する。容量CV1、CV2の容量値を連続的に変化させることができるため、可変容量回路VC3、VC3のインピーダンスを細かい刻みで設定できる。この結果、出力レベルを高い精度で一定に保持できる低雑音増幅器LNA3において、雑音特性を向上できる。
図5は、本発明の低雑音増幅器の第4の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA4では、図1に示した可変インピーダンス回路Z1、Z2は、可変抵抗回路VR1、VR2として形成されている。また、図1に示したインピーダンス回路Z0は、抵抗R0として形成されている。抵抗R0の抵抗値は、低雑音増幅器LNA2で扱う周波数帯域において、可変抵抗回路VR1、VR2のインピーダンスより十分に大きい(例えば、10倍から100倍程度)。低雑音増幅器LNA4は、MOSプロセスを利用して形成されており、図2に示した無線受信器に搭載される。その他の構成は、第1および第2の実施形態と同じである。すなわち、低雑音増幅器LNA4(トランジスタM1)は、ゲート接地増幅器として動作する。
可変抵抗回路VR1、VR2は、図3に示した可変容量回路VC1、VC2の容量Cを抵抗Rに置き換えて構成されている。また、可変抵抗回路VR1において、スイッチSと接地との間に容量CBが配置されている。可変抵抗回路VR2において、スイッチSと入力端子INの間に容量CAが配置されている。容量CA、CBの作用により作られるインピーダンスは、このインピーダンスを見えないようにするために、抵抗Rの作用により作られるインピーダンスに対して十分小さく設計されている。すなわち、容量CA、CBの容量値は、十分に大きい。そして、可変抵抗回路VR1、VR2のインピーダンスは、オンするスイッチSの数によりそれぞれ変化する。
抵抗Rは、例えば、拡散層の抵抗を用いて形成されている。このため、抵抗RおよびスイッチCは、MOSプロセスを用いて形成される低雑音増幅器LNA4に容易に形成できる。また、一般に、半導体基板上に抵抗および容量を形成する場合、抵抗の面積は、容量の面積に比べて小さくできる。このため、本実施形態の低雑音増幅器LNA4は、第2の実施形態の低雑音増幅器LNA2に比べて面積を小さくすることができる。さらに、抵抗は、周波数に対する依存性を持たないので、位相ずれが起こらない。
以上、第4の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、抵抗素子を用いて低雑音増幅器LNA4を形成することにより、素子の形成領域を小さくできるため、製造コストを削減できる。
図6は、本発明の低雑音増幅器の第5の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA5では、図1に示した可変インピーダンス回路Z1、Z2は、可変コンダクタンス回路VL1、VL2として形成されている。また、図1に示したインピーダンス回路Z0は、抵抗R0として形成されている。抵抗R0の抵抗値は、低雑音増幅器LNA5で扱う周波数帯域において、可変コンダクタンス回路VL1、VL2のインピーダンスより十分に大きい(例えば、10倍から100倍程度)。低雑音増幅器LNA5は、MOSプロセスを利用して形成されており、図2に示した無線受信器に搭載される。その他の構成は、第1および第2の実施形態と同じである。すなわち、低雑音増幅器LNA5(トランジスタM1)は、ゲート接地増幅器として動作する。
可変コンダクタンス回路VL1、VL2は、図3に示した可変容量回路VC1、VC2の容量CをインダクタLに置き換えて構成されている。また、第4の実施形態と同様に、可変コンダクタンス回路VL1において、スイッチSと接地との間に容量CBが配置されている。可変コンダクタンス回路VL2において、スイッチSと入力端子INの間に容量CAが配置されている。容量CA、CBの作用により作られるインピーダンスは、このインピーダンスを見えなくするために、インダクタLの作用により作られるインピーダンスに対して十分小さく設計されている。すなわち、容量CA、CBの容量値は、十分に大きい。インダクタLは、例えば、半導体基板上で絶縁膜と導電膜を積層させることにより形成されている。このため、インダクタLおよびスイッチCは、MOSプロセスを用いて形成される低雑音増幅器LNA5に容易に形成できる。そして、可変コンダクタンス回路VL1、VL2のインピーダンスは、オンするスイッチSの数によりそれぞれ変化する。以上、第5の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、インダクタLのインピーダンスは、周波数に対する依存性を持っている。このため、周波数特性を持った低雑音増幅器LNA5を構成できる。
図7は、本発明の低雑音増幅器の第6の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA6は、図3に示した低雑音増幅器LNA2の入力端子INと接地との間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加して構成されている。また、図3の制御回路ICNTの代わりに制御回路ICNT2が形成されている。その他の構成は、図2と同じである。
一般に、入力信号INを低雑音増幅器に効率的に入力するために、図2に示したアンテナANTの接続を考慮したインピーダンスマッチングが必要になる。図3の低雑音増幅器LNA2では、電圧振幅Vgsを変化させた場合、トランジスタM1の実効的な相互コンダクタンスgm’は、gm×C1/(C1+C2)になる。ここで、C1、C2は、可変容量回路VC1、VC2の容量値である。gmは、トランジスタM1の相互コンダクタンスである。このため、電圧振幅Vgsを変化させた場合、ソース端子(入力端子IN側)から見たときのゲート接地増幅器の入力インピーダンスZin(=1/gm’)も変化する。これにより、インピーダンスマッチングのずれが生じて、入力信号INが低雑音増幅器に入力されず、反射する場合がある。この実施形態では、この問題を解決できる。
可変抵抗回路VR3は、図5に示した可変抵抗回路VR1、VR2と同様に、入力端子INと接地との間に並列に接続された複数の抵抗Rと、抵抗Rにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチSとを有している。例えば、制御信号CNT3のビット数は、可変抵抗回路VR3のスイッチSの数と同じである。制御信号CNT3の各ビットは、スイッチSの制御端子に接続されている。そして、可変抵抗回路VR3のインピーダンスは、オンするスイッチSの数により変化する。これにより、可変容量回路VC1−VC2および可変抵抗回路VR3のインピーダンスは、制御信号CNT1−3に応じて任意の値に設定可能である。
制御回路ICNT2は、図3で説明した制御回路ICNTの機能に加え、入力端子INから見た入力インピーダンスのずれに応じて制御信号CNT3を生成する機能を有している。具体的には、制御回路ICNT2は、可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスの変化によりずれる入力インピーダンスの変化を打ち消すように制御信号CNT3を生成する。可変抵抗回路VR3のインピーダンスをVR3、可変抵抗回路VR3を接続しないときの入力インピーダンスをZinとするときに、低雑音増幅器LNA6の入力インピーダンスは、VR3×Zin/(VC3+Zin)で表される。このインピーダンスを所望の値(例えば、50Ω)に維持するために、例えば、可変抵抗回路VR3のインピーダンスの増加量は、可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスの増加量に等しく設定される。これにより、インピーダンスを可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスの変化に関わりなく常に所望の値にできる。
図8は、図7に示した低雑音増幅器LNA6のインピーダンスマッチングの例を示している。この例では、図9−図11に示すように、可変容量回路VC1、VC2は、それぞれ3つの容量(ユニット容量)を用いて構成される。可変抵抗回路VR3は、2つの抵抗R1、R2を用いて構成される。
図8中のgmは、トランジスタM1の相互コンダクタンスを示す。低雑音増幅器LNA6の入力インピーダンスZinは、次式(1)で表される。ここで、Gmは、回路の相互コンダクタンスを示し、Rは、可変抵抗回路VR3の抵抗値を示す。
Zin=((1/Gm)・R)/((1/Gm)+R) ‥‥‥(1)
この実施形態では、例えば、可変容量回路VC1、VC2および可変抵抗回路VR3のスイッチSを切り換えることにより、インピーダンスマッチング状態(アッテネート)は、状態1、状態2、状態3のいずれかに設定される。図9−図11は、状態1、状態2、状態3に対応するスイッチSの状態をそれぞれ示している。
図9−図11では、ユニット容量の容量値はC0であり、常に3つのユニット容量がトランジスタM1のゲートに接続されるように、スイッチSのオン/オフが制御される(ユニット数=3)。図9−図11において、Rは、可変抵抗回路VR3の抵抗値である。
各状態1−3での入力インピーダンスZinは、図8に示す式により表される。3つの状態での入力インピーダンスZinを互いに等しくするために、gm=1/Zinとして、入力インピーダンスZinの連立方程式を解くと、R1、R2は、共に3Zinになる。したがって、抵抗R1、R2の抵抗値を所定の値に設定することで、状態1−3によらず、入力インピーダンスZinを常に一定にできる。すなわち、ゲインが変化する場合にも、入力インピーダンスZinを一定にできる。なお、ゲインの変化は、出力インピーダンスが一定のとき、相互コンダンクタンスGmの変化で表される。
以上、第6の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、入力インピーダンスの変化(ずれ)を常に抑えながら、可変ゲイン機能を実現できる。さらに、可変抵抗回路VR3を付加する場合にも、入力端子INから出力端子OUTまでの信号経路に、雑音を増やす要因となる素子は配置されていない。具体的には、信号経路に直列に配置された抵抗等は存在しない。このため、低雑音増幅器LNA6の雑音特性を向上できる。すなわち、可変ゲイン機能と、入力信号INのインピーダンスマッチング機能とを有する低雑音増幅器LNA6においても雑音特性を向上できる。
図12、図13および図14は、本発明の低雑音増幅器の第7、第8および第9の実施形態をそれぞれ示している。第1−第6の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。
図12の低雑音増幅器LNA7は、図4に示した低雑音増幅器LNA3の入力端子INと接地の間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加して構成されている。図13の低雑音増幅器LNA8は、図5に示した低雑音増幅器LNA4の入力端子INと接地の間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加して構成されている。図14の低雑音増幅器LNA9は、図6に示した低雑音増幅器LNA5の入力端子INと接地の間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加して構成されている。図12に示した制御回路ICNT3は、制御電圧VCNT1−3を出力する。その他の構成は、第6の実施形態(図7)と同じである。以上、第7、第8および第9の実施形態においても、上述した第1−第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図15は、本発明の低雑音増幅器の第10の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA10は、図1に示した低雑音増幅器LNA1のトランジスタM1のドレインと出力端子OUTの間にnMOSトランジスタM2(第2トランジスタ)を配置して構成されている。トランジスタM2のゲートは、電源PS2(第2電圧源)に接続されている。すなわち、低雑音増幅器LNA10は、カスコード型増幅器として構成されている。その他の構成は、図1と同じである。なお、電源PS2(電圧源)の代わりに電流源を用いて、トランジスタM2のゲートに所定の電圧を印加してもよい。以上、本発明をカスコード型増幅器に適用する場合にも、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図16は、本発明の低雑音増幅器の第11の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA11は、図3に示した低雑音増幅器LNA2の電圧源PS1の代わりに電流源CS1が配置されている。電流源CS1は、ソースが接地線に接続され、ドレインが抵抗Rvを介して電源線VDDに接続され、基準電圧(一定電圧)Vrefをゲートで受けるnMOSトランジスタを有している。これにより、トランジスタM1のゲートには、抵抗R0を介して所定の電圧が印加される。その他の構成は、図3と同じである。以上、第11の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した第1の実施形態では、低雑音増幅器LNA1の出力端子OUTから出力される増幅信号SIGの信号強度に応じて、制御信号CNT1−2を生成する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、低雑音増幅器LNA1の出力に接続される回路から出力される信号レベルに応じて、制御信号CNT1−2を生成してもよい。例えば、A/D変換器ADCの出力信号(デジタル信号)を用いることで、制御回路ICNTを簡易なデジタル回路で構成できる。
上述した第4および第5の実施形態では、エンハンスメント型のnMOSトランジスタM1を用いて低雑音増幅器LNA4、LNA5を形成する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、デプレッション型のnMOSトランジスタを用いる場合、図5及び図6に示した回路から電源PS1および容量CA、CBを取り除くことで、低雑音増幅器を構成できる。
上述した第4および第5の実施形態では、可変抵抗回路VR1および可変コンダクタンス回路VL1に容量CBを接続する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図17および図18に示すように、可変抵抗回路VR1および可変コンダクタンス回路VL1のスイッチを電源PS1に接続してもよい。この場合、容量CAの作用により作られるインピーダンスは、このインピーダンスを見えなくするために、抵抗RおよびインダクタLの作用により作られるインピーダンスに対して十分小さく設計される。すなわち、容量CAの容量値は、十分に大きい。図17および図18に示した構成から、電源PS1および容量CBを取り除くことで、上述したデプレッション型のnMOSトランジスタを用いる低雑音増幅器にも適用可能である。
上述した第6−第9の実施形態では、低雑音増幅器の入力端子INと接地との間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図19に示すように、図3に示した可変容量回路VC1を用いて第3可変インピーダンス回路を構成してもよい。図20に示すように、図4に示した可変容量回路VC3を用いて第3可変インピーダンス回路を構成してもよい。あるいは、図21に示すように、図6に示した可変コンダクタンス回路VL1を用いて第3可変インピーダンス回路を構成してもよい。このように、第1−第3可変インピーダンス回路は、可変容量回路、可変抵抗回路、可変コンダクタンス回路のいずれかを用いて構成可能である。
上述した第3、第7の実施形態では、可変な制御電圧VCNT1−2を用いて、可変容量回路VC3−4のインピーダンスを連続的に変化させる例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、所定の刻みで変化する制御電圧を用いて可変容量回路VC3−4のインピーダンスを段階的に変化させてもよい。
上述した第10の実施形態では、本発明をカスコード型増幅器に適用する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図3−図7、図12−図14の低雑音増幅器LNA2−LNA9に図15に示したトランジスタM2を追加して、カスコード型増幅器として構成してもよい。
上述した第3−第10の実施形態では、電圧源PS1を利用してトランジスタM1のゲートに電圧を印加する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、第11の実施形態の電流源CSを利用してトランジスタM1のゲートに電圧を印加してもよい。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明は、無線受信機等に用いられる低雑音増幅器に適用できる。
本発明は、無線受信機等に用いられる低雑音増幅器に関する。
無線受信器は、微弱な入力信号を増幅する増幅器を必要とする。しかし、入力信号を増幅するときの雑音は、入力信号が微弱であるほど相対的に大きくなり、信号雑音比(S/N比)は低下する。そこで、増幅により発生する雑音を減らすために、低雑音増幅器(LNA;Low Noise Amplifier)が提案されている。
一方、入力信号の周波数帯域が広い場合、アンテナが持つインピーダンスと低雑音増幅器の入力インピーダンスとを広い帯域にわたって合わせる必要がある。このため、電界効果トランジスタ(FET;Field Effect Transistor)を用いて構成される低雑音増幅器は、一般にゲート接地型で構成される(例えば、特許文献1参照)。
また、入力信号の入力レベルが変動する場合、増幅器の出力レベルを一定に保つために、ゲインを可変にする機能が必要である。このために、増幅器の前段の信号経路にアッテネート回路(抵抗網、ラダー)を設けた増幅器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−235656号公報 特開平7−249951号公報
しかしながら、アッテネート回路を用いた可変ゲイン増幅器では、抵抗から熱ノイズが発生するため、雑音特性が劣化してしまう。特に、低雑音増幅器の前段にアッテネート回路を設けることは望ましくない。
本発明の目的は、可変ゲイン機能を有する低雑音増幅器における雑音特性を向上することにある。
本発明の一形態では、第1トランジスタは、ソースが入力端子に接続され、ドレインが出力端子に接続されている。第1可変インピーダンス回路は、第1トランジスタのゲートと接地との間に配置され、第1制御信号に応じてインピーダンスが変更される。第2可変インピーダンス回路は、第1トランジスタのゲートとソースの間に配置され、第2制御信号に応じてインピーダンスが変更される。さらに、インピーダンス回路は、第1トランジスタのゲートと電源との間に配置されている。第1および第2可変インピーダンス回路のインピーダンスの比は、低雑音増幅器のゲインを変更するために、第1および第2制御信号に応じて任意の値に設定可能である。換言すれば、雑音を増やす要因となる素子を入力端子から出力端子までの信号経路に配置することなく、ゲインを変更可能な低雑音増幅器を構成できる。この結果、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器の雑音特性を向上できる。
本発明の一形態における好ましい例では、制御回路は、第1および第2制御信号を、出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する。低雑音増幅器の出力信号を用いて第1および第2制御信号を生成することで、低雑音増幅器の出力レベルを一定に保つためのゲインの調整を容易に実施できる。特に、低雑音増幅器に入力される入力電力レベル(基準値)が変動する場合に有効である。
本発明の一形態における好ましい例では、第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変容量回路である。例えば、可変容量回路は、並列に接続された複数の容量と、容量にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを有している。あるいは、可変容量回路は、直列に接続された可変容量および抵抗値が固定の固定容量と、可変容量および固定容量の接続ノードに接続され、可変の電圧を受ける電圧入力端子とを有している。
本発明の一形態における好ましい例では、制御回路は、出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて可変の電圧を生成する。これにより、例えば、連続して変化する電圧を可変容量回路の電圧入力端子に与えることが可能になる。この結果、可変容量のインピーダンスを連続して変化させることができ、低雑音増幅器のゲインを微調整できる。ゲインの微調整のために、入力端子から出力端子までの信号経路に複数の抵抗等の素子を配置する必要はない。このため、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器の雑音特性を向上できる。
本発明の一形態における好ましい例では、第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変抵抗回路または可変インダクタンス回路である。例えば、可変抵抗回路は、並列に接続された複数の抵抗と、抵抗にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを有している。例えば、可変インダクタンス回路は、並列に接続された複数のインダクタと、インダクタにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを有している。
本発明の一形態における好ましい例では、第3可変インピーダンス回路は、第1トランジスタのソースと接地との間に配置され、第3制御信号に応じてインピーダンスが変更される。第3可変インピーダンス回路のインピーダンスを、第1および第2可変インピーダンス回路のインピーダンスの変化量に応じて変更することで、入力端子から見たインピーダンスを常に一定することが可能になる。この際、雑音を増やす要因となる素子は、入力端子から出力端子までの信号経路に配置されない。この結果、インピーダンスマッチング機能を付加する場合にも不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器の雑音特性を向上できる。
本発明の一形態における好ましい例では、制御回路は、出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて第3制御信号を生成する。具体的には、制御回路は、前記第1および第2可変インピーダンス回路の総インピーダンスが増加するときに、第3可変インピーダンス回路のインピーダンスを総インピーダンスの変化値と同じ値だけ増加させるために、第3制御信号を生成する。これにより、低雑音増幅器の雑音特性を劣化させることなく、入力端子から見たインピーダンスを常に一定にできる。
本発明の一形態における好ましい例では、第2トランジスタは、第1トランジスタのドレインと出力端子との間に配置され、ゲートが第2電圧源および第2電流源のいずれかに接続されている。すなわち、カスコード型の低雑音増幅器が構成される。カスコード型増幅器は、設計の自由度が高く、周波数特性が良い。すなわち、設計の自由度が高く、周波数特性が良い低雑音増幅器において、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、雑音特性を向上できる。
可変ゲイン機能を有する低雑音増幅器における雑音特性を向上できる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図中、太線で示した信号線は、複数本で構成されている。太線が接続されているブロックの一部は、複数の回路で構成されている。信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。
図1は、本発明の低雑音増幅器の第1の実施形態を示している。この実施形態の低雑音増幅器LNA1は、エンハンスメント型のnMOSトランジスタM1(第1トランジスタ)、第1可変インピーダンス回路Z1、第2可変ピーダンス回路Z2、インピーダンス回路Z0および制御回路ICNTを有している。トランジスタM1は、ソースが入力端子INに接続され、ドレインが出力端子OUTに接続されている。トランジスタM1のゲートは、インピーダンス回路Z0を介して電源PS1(電圧源;例えば、電源線)に接続されている。これにより、所定のゲート電圧が、トランジスタM1のゲートに印加される。これにより、低雑音増幅器LNA1(トランジスタM1)は、ゲート接地増幅器として動作する。
第1可変インピーダンス回路Z1は、トランジスタM1のゲートと接地との間に配置されている。第1可変インピーダンス回路Z1は、制御回路ICNTからの第1制御信号CNT1の論理値(電圧レベル)に応じてインピーダンスが変更される。第2可変ピーダンス回路Z2は、トランジスタM1のゲートとソースの間に配置されている。第2可変ピーダンス回路Z2は、制御回路ICNTからの第2制御信号CNT2の論理値(電圧レベル)に応じてインピーダンスが変更される。
制御回路ICNTは、例えば、トランジスタM1の出力端子OUTに出力される増幅信号の信号強度に応じて制御信号CNT1−2を生成する。制御回路ICNTは、可変ピーダンス回路Z1、Z2のインピーダンス比を制御する回路として機能する。すなわち、可変インピーダンス回路Z1、Z2のインピーダンス比は、制御信号CNT1−2に応じて任意の値に設定可能である。トランジスタM1のゲート・ソース間電圧の振幅Vgs(以下、電圧振幅Vgsとも称する)は、入力信号INの振幅(以下、入力振幅とも称する)に対してZ1/(Z1+Z2)倍になる。ここで、Z1、Z2は、可変インピーダンス回路Z1、Z2のインピーダンスを示している。これにより、電圧振幅Vgsを制御回路ICNTにより変更できる。すなわち、ゲインが可変な低雑音増幅器LNA1が構成できる。したがって、低雑音増幅器LNA1の出力レベルを一定に保つためのゲインの調整を容易に実施できる。特に、低雑音増幅器LNA1に入力される入力電力レベル(基準値)が変動する場合に有効である。
例えば、インピーダンスZ1、Z2の和をZsumとし、インピーダンスZ2がZsumにほぼ等しい場合(インピーダンスZ1がほぼゼロ)、電圧振幅Vgsは、入力振幅とほぼ同じになる。一方、インピーダンスZ1がZsumにほぼ等しい場合(インピーダンスZ2がほぼゼロ)、入力端子INは、トランジスタM1のゲートに電気的に接続されるため、電圧振幅Vgsは、ほぼゼロになる。すなわち、入力信号INは増幅されない。
図1に示した低雑音増幅器LNA1では、入力端子INから出力端子OUTまでの信号経路に、雑音を増やす要因となる素子(例えば、抵抗網などのアッテネート回路)は配置されていない。これにより、不要な熱雑音の発生を抑えることができ、低雑音増幅器LNA1の雑音特性を向上できる。
図2は、図1に示した低雑音増幅器LNA1が搭載された無線受信機を示している。例えば、無線受信器は、携帯電話に組み込まれる。無線受信器は、低雑音増幅器LNA1の入力端子INに接続されたバンドパスフィルタBPF、アンテナANTと、低雑音増幅器LNA1の出力端子に接続されたミキサMIX、フィルタFLTおよびA/D変換器ADCとを含んで構成されている。図2において、例えば、アンテナANTを除く要素は、1チップで構成される。なお、無線受信器が、特定の周波数の信号のみ受信する場合、バンドパスフィルタBPFは不要である。
低雑音増幅器LNA1内に示した増幅部AMPは、図1に示したトランジスタM1、可変インピーダンス回路Z1、Z2を含んでいる。制御回路ICNTは、信号強度検出部SDETおよびゲイン設定部GAINSを有している。信号強度検出部SDETは、出力端子OUTに出力される増幅信号SIGの信号強度を検出し、検出した値をデジタル値DETとしてゲイン設定部GAINSに出力する。ゲイン設定部GAINSは、デジタル値DETに応じてインピーダンス回路Z1、Z2のインピーダンス比を求め、求めたインピーダンス比を設定するための制御信号CNT1−2を生成する。ここで、制御回路ICNTは、例えば、予め設定された所定の頻度で動作し、動作毎に制御信号CNT1−2の値を変更する。
以上、第1の実施形態では、ゲインが可変な低雑音増幅器LNA1を、雑音を増やす要因となる素子を用いることなく構成することで、低雑音増幅器LNA1の雑音特性を向上できる。低雑音増幅器LNA1の雑音特性の向上により、低雑音増幅器LNA1の出力OUTに接続される回路に要求される雑音特性を緩和できる。これにより、例えば、A/D変換器ADCの変換精度を向上できる。あるいは、より安価なA/D変換器を使用できる。この結果、無線受信器の性能を向上できる。あるいは、無線受信器のコストを削減できる。
図3は、本発明の低雑音増幅器の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA2では、図1に示した可変インピーダンス回路Z1、Z2は、可変容量回路VC1、VC2として形成されている。また、図1に示したインピーダンス回路Z0は、抵抗R0として形成されている。抵抗R0の抵抗値は、低雑音増幅器LNA2で扱う周波数帯域において、可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスより十分に大きく設定されている(例えば、10倍から100倍程度)。これにより、可変容量回路VC1を介してゲートが高周波的に接地されたゲート接地増幅器が構成される。低雑音増幅器LNA2は、MOSプロセスを利用して形成されており、図2に示した無線受信器に搭載される。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
可変容量回路VC1は、トランジスタM1のゲートと接地との間に並列に接続された複数の容量Cと、容量Cにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチSとを有している。例えば、制御信号CNT1のビット数は、スイッチSの数と同じである。制御信号CNT1の各ビットは、スイッチSの制御端子に接続されている。スイッチSは、例えば、ゲートで制御信号CNT1を受けるnMOSトランジスタにより形成されている。各スイッチSは、制御信号CNT1の対応するビットが高論理レベルのときオンし、低論理レベルのときにオフする。そして、可変容量回路VC1のインピーダンスは、オンするスイッチSの数により変化する。
容量Cは、MOSトランジスタのゲート絶縁膜(ゲート容量)あるいは拡散層の接合容量を用いて形成されている。容量Cの容量値は、トランジスタM1のゲート・ソース間に形成される寄生容量Cgsより十分大きく設計されている。容量CおよびスイッチCは、MOSプロセスを用いて形成される低雑音増幅器LNA1に容易に形成できる。
可変容量回路VC2は、可変容量回路VC1と同じ回路である。なお、容量CおよびスイッチSの数は、可変容量回路VC1と同じにしてもよく、相違してもよい。同じ数にする場合、設計データを可変容量回路VC1−2で共用できるため、設計コストを削減できる。
制御回路ICNTは、可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスVC1、VC2の比を制御する。以下、インピーダンスVC1、VC2の和をVC0として説明する。インピーダンスVC1がインピーダンスVC0にほぼ等しい場合(インピーダンスVC2は、ほぼゼロ)、トランジスタM1のゲートは、高周波的に接地された状態になる。このため、電圧振幅Vgsは、入力信号INの電圧振幅と同じになる。このとき、出力端子OUTの電圧ゲインは、トランジスタM1の相互コンダクタンスgmと図に破線枠で示した出力インピーダンスZの積になる。
インピーダンスVC1がインピーダンスVC2に等しい場合、ゲート接地増幅器(トランジスタM1)に入力される電圧振幅は、入力信号INの電圧振幅の半分になる。このため、ゲインは、インピーダンスVC1がインピーダンスVC0にほぼ等しい場合に比べて、6dB低くなる。
インピーダンスVC2がインピーダンスVC0にほぼ等しい場合(インピーダンスVC1は、ほぼゼロ)、インピーダンスVC2は、低インピーダンスになるため、トランジスタM1のゲートとソースは、短絡したことになる。したがって、電圧振幅Vgsは、入力信号の電圧に応じては変化せず、ゲインはほぼゼロになる。
以上、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、簡易に形成できる容量CおよびスイッチSを用いて低雑音増幅器LNA2を形成することにより、低雑音増幅器LNA2の開発コストおよび製造コストを削減できる。
図4は、本発明の低雑音増幅器の第3の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA3では、図1に示した可変インピーダンス回路Z1、Z2は、可変容量回路VC3、VC4として形成されている。また、図1に示したインピーダンス回路Z0は、抵抗R0として形成されている。抵抗R0の抵抗値は、低雑音増幅器LNA3で扱う周波数帯域において、可変容量回路VC3、VC4のインピーダンスより十分に大きい(例えば、10倍から100倍程度)。低雑音増幅器LNA3は、MOSプロセスを利用して形成されており、図2に示した無線受信器に搭載される。制御回路ICNT1は、増幅信号SIGの信号強度に応じて可変容量回路VC3、VC4のインピーダンスの比を変えるために、制御電圧VCNT1、VCNT2を出力する。制御電圧VCNT1、VCNT2は、アナログ電圧であり、連続的に変化する。その他の構成は、第1および第2の実施形態と同じである。すなわち、低雑音増幅器LNA3(トランジスタM1)は、ゲート接地増幅器として動作する。
可変容量回路VC3は、トランジスタM1のゲートと接地との間に直列に接続された容量値が変化しない固定容量CD1および容量値が変化する可変容量CV1を有している。例えば、可変容量CV1は、MOS型のバリキャップ(一般に、バラクタとも称されている)で構成される。また、可変容量回路VC3は、容量CD1、CV1の接続ノードに可変の電圧を与えるための可変電源V1およびインピーダンス素子Z3を有している。可変電源V1は、例えば、制御電圧CNT1の変化に応じて電圧を連続的に変化させる。インピーダンス素子Z3の可変電源V1側の端子は、可変の電圧を受ける電圧入力端子として機能する。
可変容量回路VC4の回路構成は、各素子の特性を除いて可変容量回路VC3と同じである。すなわち、可変容量回路VC4は、トランジスタM1のゲートと接地との間に直列に接続された固定容量CD2、可変容量CV2(バリキャップ)と、容量CD2、CV2の接続ノードに可変の電圧を与えるための可変電源V2、インピーダンス素子Z4を有している。可変電源V2は、例えば、制御電圧CNT2の変化に応じて電圧を連続的に変化させる。インピーダンス素子Z4の可変電源V2側の端子は、可変の電圧を受ける電圧入力端子として機能する。
容量CD1、CD2の容量値は変化せず、一定である。容量CV1、CV2の容量値は、インピーダンス素子Z3、Z4を介してそれぞれ供給される可変電源V1、V2の電圧値の変化に応じて連続的に変化する。容量CD1、CD2の容量値は、容量CV1、CV2の容量値に比べて十分大きく設計されている(10倍以上)。これにより、容量CV1、CV2は可変容量として機能する。この実施形態では、容量CV1、CV2の容量値が連続的に変化可能であるため、可変容量回路VC3、VC3のインピーダンスを細かい刻みで設定できる。
インピーダンス素子Z3(またはZ4)のインピーダンスRzは、入力端子INで受ける入力信号の周波数において、容量CD1、CV1(またはCD2、CV2)のインピーダンスより高く設定する必要がある。具体的には、インピーダンスRzは、1/(2πf×Cd)および1/(2πf×Cv)より高くする必要がある。ここで、”f”は、入力端子INで受ける入力信号の周波数を示す。”Cd”、”Cv”は、それぞれ容量CD1、CV1(またはCD2、CV2)のインピーダンスを示す。
以上、第3の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、容量CV1、CV2は、連続的に変化する電圧を受けてバリキャップとして動作する。容量CV1、CV2の容量値を連続的に変化させることができるため、可変容量回路VC3、VC3のインピーダンスを細かい刻みで設定できる。この結果、出力レベルを高い精度で一定に保持できる低雑音増幅器LNA3において、雑音特性を向上できる。
図5は、本発明の低雑音増幅器の第4の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA4では、図1に示した可変インピーダンス回路Z1、Z2は、可変抵抗回路VR1、VR2として形成されている。また、図1に示したインピーダンス回路Z0は、抵抗R0として形成されている。抵抗R0の抵抗値は、低雑音増幅器LNA2で扱う周波数帯域において、可変抵抗回路VR1、VR2のインピーダンスより十分に大きい(例えば、10倍から100倍程度)。低雑音増幅器LNA4は、MOSプロセスを利用して形成されており、図2に示した無線受信器に搭載される。その他の構成は、第1および第2の実施形態と同じである。すなわち、低雑音増幅器LNA4(トランジスタM1)は、ゲート接地増幅器として動作する。
可変抵抗回路VR1、VR2は、図3に示した可変容量回路VC1、VC2の容量Cを抵抗Rに置き換えて構成されている。また、可変抵抗回路VR1において、スイッチSと接地との間に容量CBが配置されている。可変抵抗回路VR2において、スイッチSと入力端子INの間に容量CAが配置されている。容量CA、CBの作用により作られるインピーダンスは、このインピーダンスを見えないようにするために、抵抗Rの作用により作られるインピーダンスに対して十分小さく設計されている。すなわち、容量CA、CBの容量値は、十分に大きい。そして、可変抵抗回路VR1、VR2のインピーダンスは、オンするスイッチSの数によりそれぞれ変化する。
抵抗Rは、例えば、拡散層の抵抗を用いて形成されている。このため、抵抗RおよびスイッチCは、MOSプロセスを用いて形成される低雑音増幅器LNA4に容易に形成できる。また、一般に、半導体基板上に抵抗および容量を形成する場合、抵抗の面積は、容量の面積に比べて小さくできる。このため、本実施形態の低雑音増幅器LNA4は、第2の実施形態の低雑音増幅器LNA2に比べて面積を小さくすることができる。さらに、抵抗は、周波数に対する依存性を持たないので、位相ずれが起こらない。
以上、第4の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、抵抗素子を用いて低雑音増幅器LNA4を形成することにより、素子の形成領域を小さくできるため、製造コストを削減できる。
図6は、本発明の低雑音増幅器の第5の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA5では、図1に示した可変インピーダンス回路Z1、Z2は、可変コンダクタンス回路VL1、VL2として形成されている。また、図1に示したインピーダンス回路Z0は、抵抗R0として形成されている。抵抗R0の抵抗値は、低雑音増幅器LNA5で扱う周波数帯域において、可変コンダクタンス回路VL1、VL2のインピーダンスより十分に大きい(例えば、10倍から100倍程度)。低雑音増幅器LNA5は、MOSプロセスを利用して形成されており、図2に示した無線受信器に搭載される。その他の構成は、第1および第2の実施形態と同じである。すなわち、低雑音増幅器LNA5(トランジスタM1)は、ゲート接地増幅器として動作する。
可変コンダクタンス回路VL1、VL2は、図3に示した可変容量回路VC1、VC2の容量CをインダクタLに置き換えて構成されている。また、第4の実施形態と同様に、可変コンダクタンス回路VL1において、スイッチSと接地との間に容量CBが配置されている。可変コンダクタンス回路VL2において、スイッチSと入力端子INの間に容量CAが配置されている。容量CA、CBの作用により作られるインピーダンスは、このインピーダンスを見えなくするために、インダクタLの作用により作られるインピーダンスに対して十分小さく設計されている。すなわち、容量CA、CBの容量値は、十分に大きい。インダクタLは、例えば、半導体基板上で絶縁膜と導電膜を積層させることにより形成されている。このため、インダクタLおよびスイッチCは、MOSプロセスを用いて形成される低雑音増幅器LNA5に容易に形成できる。そして、可変コンダクタンス回路VL1、VL2のインピーダンスは、オンするスイッチSの数によりそれぞれ変化する。以上、第5の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、インダクタLのインピーダンスは、周波数に対する依存性を持っている。このため、周波数特性を持った低雑音増幅器LNA5を構成できる。
図7は、本発明の低雑音増幅器の第6の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA6は、図3に示した低雑音増幅器LNA2の入力端子INと接地との間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加して構成されている。また、図3の制御回路ICNTの代わりに制御回路ICNT2が形成されている。その他の構成は、図2と同じである。
一般に、入力信号INを低雑音増幅器に効率的に入力するために、図2に示したアンテナANTの接続を考慮したインピーダンスマッチングが必要になる。図3の低雑音増幅器LNA2では、電圧振幅Vgsを変化させた場合、トランジスタM1の実効的な相互コンダクタンスgm’は、gm×C1/(C1+C2)になる。ここで、C1、C2は、可変容量回路VC1、VC2の容量値である。gmは、トランジスタM1の相互コンダクタンスである。このため、電圧振幅Vgsを変化させた場合、ソース端子(入力端子IN側)から見たときのゲート接地増幅器の入力インピーダンスZin(=1/gm’)も変化する。これにより、インピーダンスマッチングのずれが生じて、入力信号INが低雑音増幅器に入力されず、反射する場合がある。この実施形態では、この問題を解決できる。
可変抵抗回路VR3は、図5に示した可変抵抗回路VR1、VR2と同様に、入力端子INと接地との間に並列に接続された複数の抵抗Rと、抵抗Rにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチSとを有している。例えば、制御信号CNT3のビット数は、可変抵抗回路VR3のスイッチSの数と同じである。制御信号CNT3の各ビットは、スイッチSの制御端子に接続されている。そして、可変抵抗回路VR3のインピーダンスは、オンするスイッチSの数により変化する。これにより、可変容量回路VC1−VC2および可変抵抗回路VR3のインピーダンスは、制御信号CNT1−3に応じて任意の値に設定可能である。
制御回路ICNT2は、図3で説明した制御回路ICNTの機能に加え、入力端子INから見た入力インピーダンスのずれに応じて制御信号CNT3を生成する機能を有している。具体的には、制御回路ICNT2は、可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスの変化によりずれる入力インピーダンスの変化を打ち消すように制御信号CNT3を生成する。可変抵抗回路VR3のインピーダンスをVR3、可変抵抗回路VR3を接続しないときの入力インピーダンスをZinとするときに、低雑音増幅器LNA6の入力インピーダンスは、VR3×Zin/(VC3+Zin)で表される。このインピーダンスを所望の値(例えば、50Ω)に維持するために、例えば、可変抵抗回路VR3のインピーダンスの増加量は、可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスの増加量に等しく設定される。これにより、インピーダンスを可変容量回路VC1、VC2のインピーダンスの変化に関わりなく常に所望の値にできる。
図8は、図7に示した低雑音増幅器LNA6のインピーダンスマッチングの例を示している。この例では、図9−図11に示すように、可変容量回路VC1、VC2は、それぞれ3つの容量(ユニット容量)を用いて構成される。可変抵抗回路VR3は、2つの抵抗R1、R2を用いて構成される。
図8中のgmは、トランジスタM1の相互コンダクタンスを示す。低雑音増幅器LNA6の入力インピーダンスZinは、次式(1)で表される。ここで、Gmは、回路の相互コンダクタンスを示し、Rは、可変抵抗回路VR3の抵抗値を示す。
Zin=((1/Gm)・R)/((1/Gm)+R) ‥‥‥(1)
この実施形態では、例えば、可変容量回路VC1、VC2および可変抵抗回路VR3のスイッチSを切り換えることにより、インピーダンスマッチング状態(アッテネート)は、状態1、状態2、状態3のいずれかに設定される。図9−図11は、状態1、状態2、状態3に対応するスイッチSの状態をそれぞれ示している。
図9−図11では、ユニット容量の容量値はC0であり、常に3つのユニット容量がトランジスタM1のゲートに接続されるように、スイッチSのオン/オフが制御される(ユニット数=3)。図9−図11において、Rは、可変抵抗回路VR3の抵抗値である。
各状態1−3での入力インピーダンスZinは、図8に示す式により表される。3つの状態での入力インピーダンスZinを互いに等しくするために、gm=1/Zinとして、入力インピーダンスZinの連立方程式を解くと、R1、R2は、共に3Zinになる。したがって、抵抗R1、R2の抵抗値を所定の値に設定することで、状態1−3によらず、入力インピーダンスZinを常に一定にできる。すなわち、ゲインが変化する場合にも、入力インピーダンスZinを一定にできる。なお、ゲインの変化は、出力インピーダンスが一定のとき、相互コンダンクタンスGmの変化で表される。
以上、第6の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、入力インピーダンスの変化(ずれ)を常に抑えながら、可変ゲイン機能を実現できる。さらに、可変抵抗回路VR3を付加する場合にも、入力端子INから出力端子OUTまでの信号経路に、雑音を増やす要因となる素子は配置されていない。具体的には、信号経路に直列に配置された抵抗等は存在しない。このため、低雑音増幅器LNA6の雑音特性を向上できる。すなわち、可変ゲイン機能と、入力信号INのインピーダンスマッチング機能とを有する低雑音増幅器LNA6においても雑音特性を向上できる。
図12、図13および図14は、本発明の低雑音増幅器の第7、第8および第9の実施形態をそれぞれ示している。第1−第6の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。
図12の低雑音増幅器LNA7は、図4に示した低雑音増幅器LNA3の入力端子INと接地の間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加して構成されている。図13の低雑音増幅器LNA8は、図5に示した低雑音増幅器LNA4の入力端子INと接地の間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加して構成されている。図14の低雑音増幅器LNA9は、図6に示した低雑音増幅器LNA5の入力端子INと接地の間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加して構成されている。図12に示した制御回路ICNT3は、制御電圧VCNT1−3を出力する。その他の構成は、第6の実施形態(図7)と同じである。以上、第7、第8および第9の実施形態においても、上述した第1−第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図15は、本発明の低雑音増幅器の第10の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA10は、図1に示した低雑音増幅器LNA1のトランジスタM1のドレインと出力端子OUTの間にnMOSトランジスタM2(第2トランジスタ)を配置して構成されている。トランジスタM2のゲートは、電源PS2(第2電圧源)に接続されている。すなわち、低雑音増幅器LNA10は、カスコード型増幅器として構成されている。その他の構成は、図1と同じである。なお、電源PS2(電圧源)の代わりに電流源を用いて、トランジスタM2のゲートに所定の電圧を印加してもよい。以上、本発明をカスコード型増幅器に適用する場合にも、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図16は、本発明の低雑音増幅器の第11の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の低雑音増幅器LNA11は、図3に示した低雑音増幅器LNA2の電圧源PS1の代わりに電流源CS1が配置されている。電流源CS1は、ソースが接地線に接続され、ドレインが抵抗Rvを介して電源線VDDに接続され、基準電圧(一定電圧)Vrefをゲートで受けるnMOSトランジスタを有している。これにより、トランジスタM1のゲートには、抵抗R0を介して所定の電圧が印加される。その他の構成は、図3と同じである。以上、第11の実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した第1の実施形態では、低雑音増幅器LNA1の出力端子OUTから出力される増幅信号SIGの信号強度に応じて、制御信号CNT1−2を生成する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、低雑音増幅器LNA1の出力に接続される回路から出力される信号レベルに応じて、制御信号CNT1−2を生成してもよい。例えば、A/D変換器ADCの出力信号(デジタル信号)を用いることで、制御回路ICNTを簡易なデジタル回路で構成できる。
上述した第4および第5の実施形態では、エンハンスメント型のnMOSトランジスタM1を用いて低雑音増幅器LNA4、LNA5を形成する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、デプレッション型のnMOSトランジスタを用いる場合、図5及び図6に示した回路から電源PS1および容量CA、CBを取り除くことで、低雑音増幅器を構成できる。
上述した第4および第5の実施形態では、可変抵抗回路VR1および可変コンダクタンス回路VL1に容量CBを接続する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図17および図18に示すように、可変抵抗回路VR1および可変コンダクタンス回路VL1のスイッチを電源PS1に接続してもよい。この場合、容量CAの作用により作られるインピーダンスは、このインピーダンスを見えなくするために、抵抗RおよびインダクタLの作用により作られるインピーダンスに対して十分小さく設計される。すなわち、容量CAの容量値は、十分に大きい。図17および図18に示した構成から、電源PS1および容量CBを取り除くことで、上述したデプレッション型のnMOSトランジスタを用いる低雑音増幅器にも適用可能である。
上述した第6−第9の実施形態では、低雑音増幅器の入力端子INと接地との間に可変抵抗回路VR3(第3可変インピーダンス回路)を付加する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図19に示すように、図3に示した可変容量回路VC1を用いて第3可変インピーダンス回路を構成してもよい。図20に示すように、図4に示した可変容量回路VC3を用いて第3可変インピーダンス回路を構成してもよい。あるいは、図21に示すように、図6に示した可変コンダクタンス回路VL1を用いて第3可変インピーダンス回路を構成してもよい。このように、第1−第3可変インピーダンス回路は、可変容量回路、可変抵抗回路、可変コンダクタンス回路のいずれかを用いて構成可能である。
上述した第3、第7の実施形態では、可変な制御電圧VCNT1−2を用いて、可変容量回路VC3−4のインピーダンスを連続的に変化させる例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、所定の刻みで変化する制御電圧を用いて可変容量回路VC3−4のインピーダンスを段階的に変化させてもよい。
上述した第10の実施形態では、本発明をカスコード型増幅器に適用する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図3−図7、図12−図14の低雑音増幅器LNA2−LNA9に図15に示したトランジスタM2を追加して、カスコード型増幅器として構成してもよい。
上述した第3−第10の実施形態では、電圧源PS1を利用してトランジスタM1のゲートに電圧を印加する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、第11の実施形態の電流源CSを利用してトランジスタM1のゲートに電圧を印加してもよい。
以上の実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
ソースが入力端子に接続され、ドレインが出力端子に接続された第1トランジスタと、
前記第1トランジスタのゲートと接地との間に配置され、第1制御信号に応じてインピーダンスが変更される第1可変インピーダンス回路と、
前記第1トランジスタのゲートとソースの間に配置され、第2制御信号に応じてインピーダンスが変更される第2可変インピーダンス回路と、
前記第1トランジスタのゲートと電源との間に配置されたインピーダンス回路とを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記2)
付記1記載の低雑音増幅器において、
前記第1および第2制御信号を、前記出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する制御回路を備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記3)
付記1記載の低雑音増幅器において、
前記第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変容量回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記4)
付記3記載の低雑音増幅器において、
前記可変容量回路は、
並列に接続された複数の容量と、
前記容量にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記5)
付記3記載の低雑音増幅器において、
前記可変容量回路は、
直列に接続された可変容量および抵抗値が固定の固定容量と、
前記可変容量および前記固定容量の接続ノードに接続され、可変の電圧を受ける電圧入力端子とを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記6)
付記5記載の低雑音増幅器において、
前記可変の電圧を、前記出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する制御回路を備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記7)
付記1記載の低雑音増幅器において、
前記第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変抵抗回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記8)
付記7記載の低雑音増幅器において、
前記可変抵抗回路は、
並列に接続された複数の抵抗と、
前記抵抗にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記9)
付記1記載の低雑音増幅器において、
前記第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変インダクタンス回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記10)
付記9記載の低雑音増幅器において、
前記可変インダクタンス回路は、
並列に接続された複数のインダクタと、
前記インダクタにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記11)
付記1記載の増幅器において、
前記第1トランジスタのソースと接地との間に配置され、第3制御信号に応じてインピーダンスが変更される第3可変インピーダンス回路を備えていることを特徴とする増幅器。
(付記12)
付記11記載の低雑音増幅器において、
前記第3制御信号を、前記出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する制御回路を備え、
前記制御回路は、前記第1および第2可変インピーダンス回路の総インピーダンスが増加するときに、前記第3可変インピーダンス回路のインピーダンスを前記総インピーダンスの変化値と同じ値だけ増加させるために、前記第3制御信号を生成することを特徴とする低雑音増幅器。
(付記13)
付記11記載の低雑音増幅器において、
前記第3可変インピーダンス回路は、可変容量回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記14)
付記13記載の低雑音増幅器において、
前記可変容量回路は、
並列に接続された複数の容量と、
前記容量にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記15)
付記13記載の低雑音増幅器において、
前記可変容量回路は、
直列に接続された可変容量および抵抗値が固定の固定容量と、
前記可変容量および前記固定容量の接続ノードに接続され、可変の電圧を受ける電圧入力端子とを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記16)
付記15記載の低雑音増幅器において、
前記可変の電圧を、前記出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する制御回路を備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記17)
付記11記載の低雑音増幅器において、
前記第3可変インピーダンス回路は、可変抵抗回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記18)
付記11記載の低雑音増幅器において、
前記第3可変インピーダンス回路は、可変インダクタンス回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
(付記19)
付記1記載の低雑音増幅器において、
前記第1トランジスタのドレインと前記出力端子との間に配置され、ゲートが第2電圧源および第2電流源のいずれかに接続された第2トランジスタを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明は、無線受信機等に用いられる低雑音増幅器に適用できる。
本発明の低雑音増幅器の第1の実施形態を示すブロック図である。 図1に示した低雑音増幅器が搭載された無線受信機を示すブロック図である。 本発明の低雑音増幅器の第2の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第4の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第4の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第5の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第6の実施形態を示す回路図である。 図7に示した低雑音増幅器のインピーダンスの補正例を示す説明図である。 図8の状態1に対応するスイッチの状態を示す回路図である。 図8の状態2に対応するスイッチの状態を示す回路図である。 図8の状態3に対応するスイッチの状態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第7の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第8の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第9の実施形態を示す回路図である。 本発明の低雑音増幅器の第10の実施形態を示すブロック図である。 本発明の低雑音増幅器の第11の実施形態を示す回路図である。 図5に示した低雑音増幅器の変形例を示す回路図である。 図6に示した低雑音増幅器の変形例を示す回路図である。 第3可変インピーダンス回路の別の例を示す回路図である。 第3可変インピーダンス回路の別の例を示す回路図である。 第3可変インピーダンス回路の別の例を示す回路図である。

Claims (19)

  1. ソースが入力端子に接続され、ドレインが出力端子に接続された第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタのゲートと接地との間に配置され、第1制御信号に応じてインピーダンスが変更される第1可変インピーダンス回路と、
    前記第1トランジスタのゲートとソースの間に配置され、第2制御信号に応じてインピーダンスが変更される第2可変インピーダンス回路と、
    前記第1トランジスタのゲートと電源との間に配置されたインピーダンス回路とを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  2. 請求項1記載の低雑音増幅器において、
    前記第1および第2制御信号を、前記出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する制御回路を備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  3. 請求項1記載の低雑音増幅器において、
    前記第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変容量回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
  4. 請求項3記載の低雑音増幅器において、
    前記可変容量回路は、
    並列に接続された複数の容量と、
    前記容量にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  5. 請求項3記載の低雑音増幅器において、
    前記可変容量回路は、
    直列に接続された可変容量および抵抗値が固定の固定容量と、
    前記可変容量および前記固定容量の接続ノードに接続され、可変の電圧を受ける電圧入力端子とを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  6. 請求項5記載の低雑音増幅器において、
    前記可変の電圧を、前記出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する制御回路を備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  7. 請求項1記載の低雑音増幅器において、
    前記第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変抵抗回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
  8. 請求項7記載の低雑音増幅器において、
    前記可変抵抗回路は、
    並列に接続された複数の抵抗と、
    前記抵抗にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  9. 請求項1記載の低雑音増幅器において、
    前記第1および第2可変インピーダンス回路の少なくとも一方は、可変インダクタンス回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
  10. 請求項9記載の低雑音増幅器において、
    前記可変インダクタンス回路は、
    並列に接続された複数のインダクタと、
    前記インダクタにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  11. 請求項1記載の増幅器において、
    前記第1トランジスタのソースと接地との間に配置され、第3制御信号に応じてインピーダンスが変更される第3可変インピーダンス回路を備えていることを特徴とする増幅器。
  12. 請求項11記載の低雑音増幅器において、
    前記第3制御信号を、前記出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する制御回路を備え、
    前記制御回路は、前記第1および第2可変インピーダンス回路の総インピーダンスが増加するときに、前記第3可変インピーダンス回路のインピーダンスを前記総インピーダンスの変化値と同じ値だけ増加させるために、前記第3制御信号を生成することを特徴とする低雑音増幅器。
  13. 請求項11記載の低雑音増幅器において、
    前記第3可変インピーダンス回路は、可変容量回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
  14. 請求項13記載の低雑音増幅器において、
    前記可変容量回路は、
    並列に接続された複数の容量と、
    前記容量にそれぞれ直列に接続された複数のスイッチとを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  15. 請求項13記載の低雑音増幅器において、
    前記可変容量回路は、
    直列に接続された可変容量および抵抗値が固定の固定容量と、
    前記可変容量および前記固定容量の接続ノードに接続され、可変の電圧を受ける電圧入力端子とを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  16. 請求項15記載の低雑音増幅器において、
    前記可変の電圧を、前記出力端子に出力される増幅信号の信号強度に応じて生成する制御回路を備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
  17. 請求項11記載の低雑音増幅器において、
    前記第3可変インピーダンス回路は、可変抵抗回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
  18. 請求項11記載の低雑音増幅器において、
    前記第3可変インピーダンス回路は、可変インダクタンス回路であることを特徴とする低雑音増幅器。
  19. 請求項1記載の低雑音増幅器において、
    前記第1トランジスタのドレインと前記出力端子との間に配置され、ゲートが第2電圧源および第2電流源のいずれかに接続された第2トランジスタを備えていることを特徴とする低雑音増幅器。
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