JPWO2003082034A1 - 大人服、子供服、および、親子服 - Google Patents
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Abstract
親(1)が、大人服(100)を着用し、子供キャリア(200)により赤ちゃん(2)を横抱きに抱っこした状態においては、大人服(100)に設けられた上部接続具のメス型バックル(104b,106b)に、子供キャリア(200)のオス型バックル(209,225)が連結され、大人服(100)に設けられた下部接続具のリング状バックル(107b)に子供キャリア(200)のクリップ(230)が係合している。この構成により、装着時において、外観の印象が通常の衣服を着ている状態と変わりない、子守帯としての機能を有する、ファッション性、カジュアル性に富み、男性にあっても、何ら違和感なく使用することのできる、大人服、子供服、および、親子服を提供することが可能になる。
Description
技術分野
この発明は、育児に用いられる大人服、子供服、および、親子服の構造に関する。
背景技術
従来の育児に用いられ、親側が装着するものとして、子守帯が挙げられる。この子守帯は、外観上一対の肩ベルトを供え、その肩ベルトに、子供を保持するための子供キャリヤを連結可能に取付けて使用する。
しかし、この子守帯の形態は、一見して明らかに子守帯を装着していることが第三者からわかるものであり、子供キャリヤを装着しない状態で、親側の子守帯のみを装着した状態では、本人および周囲の第三者に対して違和感を与えるものとなる。また、近年、育児においては、母親だけでなく父親の育児への参加の重要性が提唱されているが、現状の子守帯を装着することに対しては、子守帯を装着した場合の外観から、子守帯の装着に対して抵抗感を抱く男性が多いことも事実である。
発明の開示
この発明は、装着時において、外観の印象が通常の衣服を着ている状態と変わりない、子守帯としての機能を有する、ファッション性、カジュアル性に富み、男性にあっても、何ら違和感なく使用することのできる、大人服、子供服、および、親子服を提供することを目的とする。
この発明にある局面に基づいた大人服においては、使用者が子供キャリアを用いて子供を抱っこすることが可能な大人服であって、一対の袖口を形成するように設けられる前身頃および後身頃と、上記前身頃および上記後身頃に設けられ、上記袖口の上側を通過するループ状の一対の肩ベルト部材と、上記前身頃および上記後身頃の下端部近傍領域に設けられ、上記肩ベルト部材の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材と、上記子供キャリアを接続するため、上記肩ベルト部材に連結される第1子供キャリア接続具とを備える。
この大人服によれば、前身頃および後身頃を備えていることから、外観上は、通常の服と同一視することが可能となり、大人服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
また、子供キャリアを接続し子供を保持した状態においては、子供の荷重は、ループ状の一対の肩ベルト部材およびこの肩ベルト部材の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材に分散されることになるため、前身頃および後身頃に子供の荷重が加わることなく、また、前身頃および後身頃にしわ等を発生させることなく安定した状態で、子供を保持することが可能になる。
また、前身頃および後身頃に一対の肩ベルト部材が設けられていることから、肩ベルト部材のループの位置を安定させ、肩ベルト部材が親の肩から外れることを防止することが可能になる。さらに、腰ベルト部材が設けられ、この腰ベルト部材に肩ベルト部材の両下端部が連結されていることから、肩ベルト部材が親の身体から離れることを防止して、腰ベルト部材により確実に子供の荷重をサポートすることを可能としている。
また、上記大人服において好ましくは、上記肩ベルト部材は、上記前身頃および上記後身頃の内面側に設けられ、上記第1子供キャリア接続具は、上記前身頃および上記後身頃の外面側に設けられる。この大人服によれば、肩ベルト部材は、外観上現れてこないため、大人服のデザイン、ファッション性、カジュアル性を損なうことがない。また、第1子供キャリア接続具は外面側に設けられることにより、子供キャリアを接続するときの操作性を維持させることが可能となる。
また、上記大人服において好ましくは、上記子供キャリアを接続するため、上記腰ベルト部材に連結される第2子供キャリア接続具をさらに備える。この大人服によれば、直接第2子供キャリア接続具に子供キャリアを接続することが可能となるため、子供の荷重を確実に腰ベルト部材に負担させることが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、上記子供キャリアは、上記子供キャリアの一端が、上記腰ベルト部材に接続され、上記子供キャリアの他端に上記第1子供キャリア接続具に連結される連結具が設けられ、折りたたみ可能に当該大人服に収納されることを特徴とする。
この大人服によれば、子供キャリアの不使用時には、大人服に折りたたんで収納できることから、外出時等における子供キャリアの持運び時に、別途子供キャリアを保持しなければならない煩わしさを排除し、また、子供キャリアを使用したいときには、いつでも即座に使用することが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、一端が上記腰ベルト部材に接続され、他端に上記第1子供キャリア接続具に連結される連結具が設けられ、折りたたみ可能に当該大人服に収納される子供尻支えを有する。
この大人服によれば、身体全体が安定した7〜8ヶ月を経過した赤ちゃんにおいては、子供尻支えがあれば、十分に安全に赤ちゃんをサポートすることができ、また、子供キャリアのコンパクト化が図れるため、子供キャリアの不使用時における大人服のファッション性、カジュアル性をさらに向上させることが可能になる。
次に、この発明に基づいた子供服においては、使用者が着用する大人服のキャリアに連結保持されることが可能な子供服であって、上記キャリアに着脱可能に連結される接続具と、子供の股部を支持する股受部とを備える。
この子供服によれば、股受部により子供の荷重を確実にサポートし、安全な状態で、大人服のキャリアに連結保持されることを可能としている。
また、上記子供服において好ましくは、子供服の表面に沿って、縦方向に延びるように取付けられる帯状部材をさらに備え、上記接続具は、上記帯状部材に連結されている。この子供服によれば、接続具を通じて帯状部材により効果的に子供の荷重を帯状部材によってサポートすることが可能となる。
また、上記子供服において好ましくは、上記帯状部材は、縦方向に延びる一対の縦帯を含む。この子供服によれば、子供の荷重が加わる方向に沿って帯状部材が設けられていることになり、より効果的に子供の荷重を帯状部材によってサポートすることが可能となる。
また、上記子供服において好ましくは、上記股受部を通過し、縦帯を連結する横帯をさらにを含む。この子供服によれば、もっとも荷重が集中する股受部に横帯を配置することで、子供の荷重が横帯から縦帯にかけて加わることになり、さらに効果的に子供の荷重を帯状部材によってサポートすることが可能となる。
また、上記子供服において好ましくは、上記帯状部材は、当該子側服の背面側に設けられる。この子供服によれば、帯状部材に荷重か加わった場合には、子供を背面側から親側に当接させる力が働き、子供が親から離れるのを防止して、子供に安心感を与えることか可能となる。
また、上記子供服において好ましくは、上記接続具を収納するためのポケットをさらに備える。この子供服をキャリアとしてでなく、通常の子供服として使用する場合においても、接続具をポケットに収納しておくことで、接続具が邪魔にならず、また、子供服としての、ファッション性、カジュアル性を損なうことがない。
次に、この発明に基づいた親子服においては、親が着用するための親側服と、子供が着用するための子側服と、上記子側服を上記親側服によって保持するための接続手段とを備える。この親子服によれば、親および子供ともに、服としての感覚で着用することが可能になるため、個々においても、通常の服としてのファッション性、カジュアル性を楽しむことができ、一方で必要に応じて、子守帯として用いることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なく親子服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
また、上記親子服において好ましくは、上記親側服は、一対の袖口を形成するように設けられる前身頃および後身頃と、上記前身頃および上記後身頃に設けられ、上記袖口の上側を通過するループ状の一対の肩ベルト部材と、上記前身頃および上記後身頃の下端部近傍領域に設けられ、上記肩ベルト部材の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材と、上記子側服を接続するため、上記肩ベルト部材に連結される子供キャリア接続具とを有する。
この親子服の親側服によれば、前身頃および後身頃を備えていることから、外観上は、通常の服と同一視することが可能となり、親側服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。また、子側服を接続し子供を保持した状態においては、子供の荷重は、ループ状の一対の肩ベルト部材およびこの肩ベルト部材の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材に分散されることになるため、前身頃および後身頃に子供の荷重が加わることなく、また、前身頃および後身頃にしわ等を発生させることなく安定した状態で、子供を保持することが可能になる。
また、前身頃および後身頃に一対の肩ベルト部材が設けられていることから、肩ベルト部材のループの位置を安定させ、肩ベルト部材が親の肩から外れることを防止することが可能になる。さらに、腰ベルト部材が設けられ、この腰ベルト部材に肩ベルト部材の両下端部が連結されていることから、肩ベルト部材が親の身体から離れることを防止して、腰ベルト部材により確実に子供の荷重をサポートすることを可能としている。
また、上記親子服において好ましくは、上記子側服は、上記親側服に着脱可能に連結される接続具と、子供の股部を支持する股受部とを有する。この親子服の子側服によれば、股受部により子供の荷重を確実にサポートし、安全な状態で、親側服のキャリアに連結保持されることを可能としている。
また、上記親子服において好ましくは、上記親側服に対して、上記子側服は、そのすべてが取外し可能に設けられる。この親子服によれば、それぞれ独立した服として使用することが可能になり、親子服としての汎用性を拡大させることが可能になる。
また、上記親子服において好ましくは、上記子側服は少なくともその股受部を上記親側服に残して、他の領域を取外し可能に設けられる。この親子服によれば、親側服に常に子側服が存在することになるため、子供を抱っこする必要が生じた場合には、いつでも子守帯としての機能を発揮させることが可能になる。
また、上記親子服において好ましくは、上記親側服と上記子側服とは、服生地が同じである。これにより、親側服と子側服との、外観上のデザイン、看る者に与える印象の統一感を図ることが可能になり、ファッション性およびカジュアル性を向上させることが可能になる。
この発明の別の局面に基づいた大人服においては、使用者が装着し、使用者側連結具を有する使用者装着部材、および上記使用者側連結具に対して着脱可能に設けられる赤ちゃん側連結具を有し、上記使用者装着部材とともに赤ちゃんを保持するための赤ちゃん保持部材を用いて赤ちゃんを抱っこする際に着用される大人服であって、上記使用者側連結具を外方に向けて通過させ、この使用者側連結具と、上記赤ちゃん側連結具とを結合可能とするための第1開口部を備える。
この大人服によれば、親が使用者装着部材を装着した状態で、この大人服を着用した場合でも、第1開口部から、赤ちゃん保持部材の赤ちゃん側連結具と連結させるための使用者側連結具を外方に通過させることができるため、外観上は、普通の大人服の様相を呈しながら、大人服を着用したまま赤ちゃん保持部材を用いて赤ちゃんを抱っこすることが可能になる。
また、外観上は、通常の服と同一視することが可能であるため、大人服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。また、通常のブルゾン等として着用することも可能である。
また、上記大人服において好ましくは、上記第1開口部は開閉可能に設けられる。これにより、状況に応じて開口部の開閉を行なうことが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、上記使用者装着部材は、使用者の腰部に装着され、使用者の前側部分で相互に着脱可能な分離ベルトを含む腰ベルト部材を有し、当該大人服は、上記分離ベルトを外方に向けて通過させ、当該大人服の外側において、上記分離ベルトの着脱を可能とするための第2開口部を備える。これにより、腰部においても、大人服の外側に、腰ベルト部材の一部を配置させることが可能になり、腰ベルト部材を用いた、赤ちゃん保持部材の固定が可能となる。
また、上記大人服において好ましくは、当該大人服の外面には、当該大人服に対して着脱可能な被覆部材が設けられ、上記第2開口部は、上記被覆部材に覆われる領域に設けられる。また、好ましくは、上記被覆部材は上端部が前身頃に固定されるポケットである。これにより、腰ベルト部材の大半がポケットにより覆われ、大人服の外観を損ねることなく、ファッション性、カジュアル性を維持させることが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、当該大人服は、上記使用者装着部材を、その内面側に着脱可能に連結するための連結手段を有する。これにより、使用者装着部材を大人服にあらかじめ連結させておくことで、大人服と使用者装着部材とを同時に着用することが可能となる。また、使用者装着部材を大人服から外しておくことで、大人服のみでの使用も可能となる。
この発明のさらに別の局面に基づいた大人服においては、大人が着用する大人服であって、前身頃の左右の上部領域に設けられ、表面から裏面に向けて貫通する1対の第1スリットを備える。また、好ましくは、上記第1スリットは、横方向に配置される。また、好ましくは、上記第1スリットは、縦方向に複数設けられる。
これにより、たとえば赤ちゃんを抱っこする場合に、この大人服の内側に使用者が使用者側連結具を有する使用者装着部材を装着した場合、第1スリットを用いて、使用者側連結具を外方に通過させることができる。その結果、大人服を着用したまま、赤ちゃん保持部材を用いて赤ちゃんを抱っこすることが可能になる。
また、外観上は、通常の服と同一視することが可能であるため、大人服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。また、通常のブルゾン等として着用することも可能である。
また、上記大人服において好ましくは、上記前身頃の左右の下部領域に設けられ、表面から裏面に向けて貫通する1対の第2スリットを備える。また、好ましくは、上記第2スリットは、縦方向に配置される。これにより、腰部においても、大人服の外側に、腰ベルト部材の一部を配置させることが可能になり、腰ベルト部材を用いた、赤ちゃん保持部材の固定が可能となる。
また、上記大人服において好ましくは、上記第1および第2スリットは、開閉可能に設けられる。これにより、状況に応じて開口部の開閉を行なうことが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、当該大人服の外面には、当該大人服に対して着脱可能な被覆部材が設けられ、上記第2スリットは、上記被覆部材に覆われる領域に設けられる。また、好ましくは、上記被覆部材は、上端部側が前身頃に固定されたポケットである。これにより、腰ベルト部材の大半がポケットにより覆われ、大人服の外観を損ねることなく、ファッション性、カジュアル性を維持させることが可能になる。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明に基づいた実施の形態における大人服、子供服、親子服について、図を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、図1〜図4を参照して、この発明に基づいた実施の形態1における大人服について説明する。なお、図1は男性が本実施の形態における大人服100を着用した場合の正面図であり、図2は大人服100の正面図であり、図3は大人服100の内面の状態を示す図であり、図4は、子供キャリア200およびその子供キャリア200を大人服100に装着した状態を示す図である。
(大人服100)
まず、図1から図3を参照して、この大人服100の形態は、通常のワイシャツ、ジャケット、ブルゾン等の衣服と同じ形態を有し、前開き可能なように前身頃101a,101bと、この前身頃101a,101bとともに袖口103a,103aを形成する後身頃102と、袖103,103を備えている。
この大人服100の前身頃101a,101bの前面側の胸部あたりには、子供キャリア200(後述)を接続するための、上部接続具104,106と、下部接続具105,107とが設けられている。
上部接続具104,106には、それぞれメス型バックル104b,106b、および、このメス型バックル104b,106bを支持するためのベルト104a,106aが設けられている。また、下部接続具105,107には、それぞれリング状バックル105a,107a、および、このリング状バックル105a,107aを支持するためのベルト105a,107aが設けられている。
また、大人服100の前身頃101a,101bの前面側の腰部あたりには、前側において、オス型バックル109およびメス型バックル111により着脱可能な腰ベルト108,110が取付けられている。腰ベルト108の腹部の前側に位置する領域には、子供キャリア接続具の機能を内在させた子供キャリア140(160)が設けられるが、この子供キャリア140(160)の詳細構造および機能については、後述する実施の形態2および3において詳しく説明する。
この大人服100の内面には、図3に示すように、前身頃101a,101bおよび後身頃102の内面側に設けられ、袖口103aの上側を通過するループ状の一対の肩ベルト部材124,125と、前身頃101a,101bおよび後身頃102の下端部近傍領域に設けられ、肩ベルト部材124,125の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材121,122,123が設けられている。
上記ベルト106a,107aは、領域X1において、肩ベルト部材124に連結され、上記ベルト104a,105aは、領域X2において、肩ベルト部材125に連結されている。また、腰ベルト108は、領域Y1において、腰ベルト部材122に連結され、腰ベルト110は、領域Y2において、腰ベルト部材123に連結されている。
(子供キャリア200)
次に、図4を参照して、子供キャリア200は、背面保持部材201、股間部保持部材210、および、腹部保持部材213を備え、全体として縦長の帯状の形態を呈している。背面保持部材201の頭部側には、頭部保護パッド227が設けられ、背面保持部材201の上端部両側には、側部保持部材220,221が設けられている。側部保持部材220,221にはベルト部材222,223が設けられ、このベルト部材222,223の先端部には、オス型バックル209,225が連結されている。
背面保持部材201の下端部両側には、耳状部材219が設けられ、この耳状部材119には、腹部保持部材213から側面に向かって延びる腹ベルト215に設けられるクリップ217が係合するためのリング部材232が設けられている。股間部保持部材210の外側には、リング部材234を通過する帯状部材228が設けられ、この帯状部材228の先端部には、ベルトを介してクリップ230が取付けられている。
(使用状態)
図4に示すように、親1が上記大人服100を着用し、子供キャリア200により赤ちゃん2を横抱きに抱っこした状態においては、大人服100に設けられた上部接続具104,106のメス型バックル104b,106bに、子供キャリア200のオス型バックル209,225が連結され、大人服100に設けられた下部接続具107のリング状バックル107bに子供キャリア200のクリップ230が係合している。なお、赤ちゃん2を抱っこする方向が反対の場合は、クリップ230は、下部接続具105のリング状バックル105bに係合することになる。
(作用・効果)
上記実施の形態における親子服における大人服100によれば、図1および図2に示すように、前身頃101a,101bおよび後身頃102を備えていることから、外観上は、通常の服と同一視することが可能となり、大人服100を大人服として、そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服としてこの大人服100を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
また、肩ベルト部材124,125は、前身頃101a,101bの内側に配置されていることから、外観上現れてこないため、服のデザイン、ファッション性、カジュアル性を損なうことがない。また、上部接続具104,106および下部接続具105,107は、前身頃101a,101bの外側に露出する外面側に設けられることにより、子供キャリアを接続するときの操作性を維持させることが可能となる。
また、上述したように、肩ベルト部材124,125、腰ベルト部材121,122,123、上部接続具104,106、および、下部接続具105,107を配置することにより、子供の荷重は、肩ベルト部材124,125およびこの肩ベルト部材124,125が連結されるループ状の腰ベルト部材121,122,123に分散されることになるため、前身頃101a,101bおよび後身頃102に子供の荷重が加わることなく、また、前身頃101a,101bおよび後身頃102にしわ等を発生させることなく安定した状態で、子供を保持することが可能になる。
また、前身頃101a,101bおよび後身頃102に一対の肩ベルト部材124,125が設けられていることから、肩ベルト部材124,125のループの位置を安定させ、肩ベルト部材124,125が親の肩から外れることを防止することが可能になる。
さらに、腰ベルト部材121,122,123が設けられ、この腰ベルト部材121,122,123に肩ベルト部材124,125の両下端部が連結されていることから、肩ベルト部材124,125が親の身体から離れることを防止して、腰ベルト部材121,122,123により確実に子供の荷重をサポートすることを可能としている。
なお、本実施の形態においては、上部接続具104,106および下部接続具105,107は、前身頃101a,101bの外側に露出する形態を示しているが、不使用時には収納するためのポケット等の収容領域を設けることも可能である。
また、上部接続具104,106および下部接続具105,107を、前身頃101a,101bの内側に配置し、前身頃101a,101bを両側に開放させた状態で、子供キャリア200を装着することも可能である。
また、本実施の形態においては、子供キャリア200において、赤ちゃんを横抱きする場合について説明しているが、子供キャリア200に種々の接続具を付加することにより、縦抱きを可能にすることも可能である。また、この場合には、上部接続具104,106および下部接続具105,107を、後身頃102側に設けることで、おんぶをすることも可能になる。
(実施の形態2)
次に、図5〜図7を参照して、この発明に基づいた実施の形態2における親子服について説明する。この実施の形態において、大人服は、上記実施の形態1において説明した大人服100を使用するものであり、特徴は、子供キャリア140の構造にある、したがって、ここでは、子供キャリア140の構造について説明する。なお、図5は、この実施の形態における子供キャリア140の構造を示す展開図であり、図6は、子供キャリア140を折りたたんだ状態の縦断面図であり、図7は、この実施の形態における大人服100および子供キャリア140の使用状態を示す図である。
(子供キャリア140の構造)
本実施の形態における子供キャリア140は、腰ベルト108が通過可能な領域を形成するように、腹部パッド141と、ループ部材142と、このループ部材142を略覆うカバー143とを有する。カバー143の内側の腹部パッド141には、子供の股間部を支持する股受部146と、子供を背面側から支持する背面サポート部147と、子供を両側面側から支持する側面サポート部148,148とを有する子供支持部材149が接続されている。この子供支持部材149は、腹部パッド141に固定的に取付けても構わないし、また、ファスナ等の接続具を用いることにより着脱可能に取付けることも可能である。
子供支持部材149の股受部146とは反対側には、一対の接続具150,151が設けられている。この接続具150,151は、それぞれ、ベルト150a,151aと、このベルト150a,151aに連結されるオス型バックル150b,151bとを備えている。
また、子供支持部材149の股受部146側には、赤ちゃんの腹部に配置される、腹部ベルト154,156が取付けられ、この腹部ベルト154,156の相互の着脱を可能とするオス型バックル155、および、メス型バックル157が設けられている。また、背面サポート部147の外面側(赤ちゃんが接しない側)には、カバー143に設けられる係合フック144,145に係合可能な係合フック152,153が設けられている。
上記構成からなる子供キャリア140は、図6の断面図に示すように、子供支持部材149を折りたたむことにより、ループ部材142とカバー143との間に収納可能である。
(使用状態)
図7に示すように、子供キャリア140の使用状態においては、子供キャリア140に設けられるオス型バックル150b,151bを、大人服100に設けられた上部接続具104,106のメス型バックル104b,106bに接続させることにより、赤ちゃん2を子供支持部材149によりサポートすることを可能としている。
(作用・効果)
以上、本実施の形態においては、上記実施の形態1と同様の作用効果が得られる。さらに、子供キャリア140は腰ベルト108に接続されていることから、子供2の荷重を確実に腰ベルト部材121,122,123に負担させることが可能になる。
また、子供キャリア140の不使用時には、腰ベルト108側に折りたたんで収納できることから、外出時等における子供キャリア140の持運び時に、別途子供キャリアを保持しなければならない煩わしさを排除し、また、子供キャリア140を使用したいときには、いつでも即座に使用することが可能になる。
(実施の形態3)
次に、図8〜図12を参照して、この発明に基づいた実施の形態3における親子服について説明する。この実施の形態においては、親側服は、上記実施の形態1において説明した大人服100を使用するものであり、特徴は、子供キャリア160および子供服としての子側服170の構造にある、したがって、ここでは、子供キャリア160および子側服170の構造について説明する。
なお、図8は、この実施の形態における子供キャリア160の構造を示す展開図であり、図9は、子供キャリア160を折りたたんだ状態の縦断面図であり、図10は、この実施の形態における子側服170の構造を示す全体斜視図であり、図11は、この実施の形態における子側服170の構造を示す展開図であり、図12は、この実施の形態における親側服100および子供キャリア140の使用状態を示す図である。
(子供キャリア160の構造)
本実施の形態における子供キャリア160は、上記子供キャリア140と同様に、腰ベルト108が通過可能な領域を形成するように、腹部パッド141と、ループ部材142と、このループ部材142を略覆うカバー143とを有する。カバー143の内側の腹部パッド141には、子供の股間部を支持する長方形形状の股受部161が接続されている。この股受部161は、腹部パッド141に固定的に取付けても構わないし、また、ファスナ等の接続具を用いることにより着脱可能に取付けることも可能である。
股受部161に他方端側には、ベルト162,164が設けられ、このベルト162,164の先端にはオス型バックル163,165が連結されている。ベルト162,164は、股受部161の外面側(赤ちゃんが接しない側)において交差するように腹部パッド141側にまで延びるように設けられている。
上記構成からなる子供キャリア160は、図9の断面図に示すように、股受部161を折りたたむことにより、ループ部材142とカバー143との間に収納可能である。また、ループ部材142とカバー143との間には、相互に係合可能な、係合フック144,145,152,153が設けられている。
(子側服170)
次に、図10および図11を参照して、本実施の形態における子側服170の構造について説明する。この子側服170は、前面生地171、背面生地172、背面生地172の上端部から前面生地171に延びる一対の肩ベルト173,176、この肩ベルト173,176の先端部に設けられるフック174,177、および、前面生地171の取付けられフック174,177が係合するボタン175,178を有し、全体としてはいわゆるオーバーオールの形態を呈している。また、背面生地172の内面側には、縦方向に延びる縦帯179,181が背面生地172に沿って縫い付けられており、この縦帯179,181の先端部には、クリップ180,182が設けられている。なお、縦帯179,181は、背面生地172の表面であれば、背面生地172の内外面側のどちらでもかまわない。
また、図11に示すように、前面生地171と背面生地172とは、相互に設けられたボタン181a,181bにより、下半身部領域が開放可能に設けられている。縦帯179,181の下方端部は、子供の股間領域(図中X領域)にまで延び、横方向に延びる横帯183により連結されている。なお、本実施の形態においては、縦帯179,181および横帯183は1本の帯状部材から形成されている。
また、背面生地172の外面側には、接続具である縦帯179,181およびクリップ180,182を収納するためのポケット184が設けられている。
さらに、本実施の形態においては、親側服100と子側服170との服生地、、色、柄、模様等が同じになるように、統一したデザインが施されている。
(使用状態)
図12に示すように、子供キャリア160および子側服170の使用状態においては、まず、子供キャリア160に設けられるオス型バックル163,165を、親側服100に設けられた上部接続具104,106のメス型バックル104b,106bに接続させる。また、赤ちゃん2を子供キャリア160に載せた状態で、子側服170に設けられた、クリップ180,182を、親側服100に設けられた下部接続具105,107のリング状バックル105b,107bに係合させる。これにより、子供キャリア160および子側服170による赤ちゃん2のサポートが可能になる。
(作用・効果)
以上、本実施の形態においては、上記実施の形態1および2と同様の作用効果が得られる。また、股受部を有する子供キャリア160より子供の荷重を確実にサポートし、安全な状態で、親側服100のキャリアに連結保持されることを可能としている。また、子側服170には、子供の荷重が加わる方向に沿って縦帯179,181が設けられていることになり、より効果的に子供の荷重を縦帯179,181によってサポートすることが可能となる。さらに、もっとも荷重が集中する股受部に横帯183を配置することで、子供の荷重が横帯183から縦帯179,181にかけて加わることになり、さらに効果的に子供の荷重を帯状部材によってサポートすることが可能となる。
また、縦帯179,181を子側服の背面側に設けることにより、縦帯179,181に荷重か加わった場合には、子供2を背面側から親側1に当接させる力が働き、子供2が親1から離れるのを防止して、子供2に安心感を与えることか可能となる。
また、子側服においても、オーバーオールタイプを採用することにより、親および子供ともに、服としての感覚で着用することが可能になるため、個々においても、通常の服としてのファッション性、カジュアル性を楽しむことができ、一方で必要に応じて、子守帯として用いることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なく親子服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
(実施の形態4)
次に、図13〜図21を参照して、この発明に基づいた実施の形態4における大人服について説明する。なお、図13は、親1が本実施の形態における大人服200を装着した状態を示す正面図であり、図14は大人服200を開放状態にした場合の、親1が大人服200の内側に装着する使用者装着部材400の開放状態を、大人服200とともに示した図であり、図15は大人服200のみの開放状態を示す図であり、図16は大人服200のみの閉じた状態を示す図であり、図17は大人服200の前身頃の表側を示す拡大図である。また、図18は、使用者装着部材400の構造を示す正面図であり、図19は、使用者装着部材400の構造を示す背面図である。また、図20は、使用者装着部材400に設けられる分離ベルトの結合状態を示す図である。また、図21は親1が大人服200のみを着用した場合の正面図である。
(大人服200の構造)
まず、図13〜図17を参照して、この実施の形態における大人服200は、前身頃302,303が開放されるブルゾンタイプである。前身頃302,303の上方部分には、後述する使用者装着部材400に設けられる使用者側連結具404,405,406,407(図18参照)を外方に向けて通過させるための開口部として、前身頃302には、縦方向に配置されるスリット304,305が設けられ、前身頃303には、縦方向に配置されるスリットスリット306,307が設けられる。スリット304,305,306,307のそれぞれは、略横方向に延びるように配置されている。スリット304,305,306,307には、その開口部を開閉可能とするためのファスナが設けられている。なお、ファスナに限らず、ボタン、マジックテープ(R)等を用いることも可能であり、また、開放状態のままでも構わない。なお、スリット304,305,306,307は、上下に2段設ける場合を示しているが、子供キャリア側に対応してその数量は決定される。
また、前身頃302,303の下方部分には、後述する使用者装着部材400に設けられる分離ベルト410,412(図18参照)を外方に向けて通過させるための開口部として、前身頃302には、縦方向に延びるように配置されるスリット308が設けられ、前身頃303には、縦方向に延びるように配置されるスリット309が設けられる。
後身頃301の内側には、後述する使用者装着部材400を着脱可能に連結するための連結手段としての、ボタン311,312,313,314が上下所定の位置に設けられている。
大人服200は、前身頃302,303の前側には、図16に示すように、スリット308,309を覆うように被覆部材としてのポケット315,316が設けられている。このポケット315,316は、図17に示すように、ポケット316の上端部のみが前身頃303に連結され、ポケット316が上方に向けて開くことにより、スリット309が露出するように設けられている。前身頃303とポケット316との間には、ポケット316を前身頃303に着脱可能に固定するためのボタン318,319が設けられている。ボタン318,319以外にも、ファスナ、マジックテープ(R)等の採用が可能である。なお、図17においては、便宜上前身頃303側のみ説明したが、前身頃302側においても同様の構成が採用される。
(使用者装着部材400の構造)
次に、図18および図19を参照して、使用者装着部材400の構造について説明する。この使用者装着部材400は、使用者である親1に装着されることを目的としており、使用者用背中パッド部材401と、この使用者用背中パッド部材401の上端部から上方に延びるように設けられる1対の肩ベルト402,403とを備える。また、使用者装着部材400の下端部領域に、親1の腰部に装着される腰ベルトが設けられている。
肩ベルト402の外面には、使用者側連結具としてのメス型バックル404と、このメス型バックル404の下方に同じく使用者側連結具としてのループ405が設けられている。また、肩ベルト403の外面においても、使用者側連結具としてのメス型バックル406と、このメス型バックル406の下方に同じく使用者側連結具としてのループ407が設けられている。
腰ベルトは、使用者用背中パッド部材401の下端部から環状に配置される腰パット408,409、および、この腰パット408,409の外面側に配置され、使用者の前側部分において相互に着脱可能に設けられる、分離ベルト410,412を有する。分離ベルト410の先端部分には、メス型バックル411が設けられ、分離ベルト412の先端部分には、オス型バックル413が設けられている。分離ベルト410,412を相互に着脱可能にするために、一対のバックルを用いるようにしたが、他の着脱可能な連結器具を採用することも可能である。
使用者用背中パッド部材401の外面には、図19に示すように、使用者装着部材400を大人服200の後身頃301の内側に対して着脱可能に連結するため、後身頃301の内側に設けられたボタン311,312,313,314のそれぞれに係合するボタン414,415,416,417が設けられている。なお、ボタン311〜314,414〜417については、大人服200の内側に使用者装着部材400を着脱可能に装着することができるものであればよく、たとえば、マジックテープ(R)、ファスナ等の採用が可能である。
(大人服200の着用状態)
親1が、使用者装着部材400を装着した場合の大人服200の着用状態を、図13および図20を参照して説明する。まず、図13に示すように、大人服200側に設けられたスリット304からメス型バックル404が外方に向けて通過するように引き出され、スリット305からループ405が外方に向けて通過するように引き出される。また、スリット306からもメス型バックル406が外方に向けて通過するように引き出され、スリット307からループ407が外方に向けて通過するように引き出される。
腰ベルトは、図20に示すように、腰パット408および分離ベルト410が、ポケット315に覆われるように設けられたスリット308から外方に向けて通過するように引き出され、腰パット409および分離ベルト412が、ポケット316に覆われるように設けられたスリット308から外方に向けて通過するように引き出される。分離ベルト410の先端部分に設けられるメス型バックル411と、分離ベルト412の先端部分に設けられるオス型バックル413とは、大人服200の外側において着脱可能に連結される。これにより、腰ベルト部材を用いた、赤ちゃん保持部材の固定が可能となる。
(作用・効果)
このようにして、大人服200の内側に使用者装着部材400を装着した場合においても、上記図4、図7、および、図12を用いて説明した赤ちゃんの抱っこ形態を実現させることが可能になる。
また、外観上は、通常の服と同一視することが可能であるため、大人服200そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。また、図21に示すように、通常のブルゾン等として着用することも可能となる。
また、使用者装着部材400を装着した場合においても、腰ベルト部材の大半がポケット315,316により覆われ、大人服200の外観を損ねることなく、ファッション性、カジュアル性を維持させることを可能としている。
(実施の形態5)
次に、図22〜図31を参照して、この発明に基づいた実施の形態5における親子服について説明する。なお、図22は男性が本実施の形態における大人服600により子供キャリア700を着用した場合の図であり、図23〜図26は大人服600の構造を説明するための図であり、図27〜図31は、子供キャリア700の構造を説明するための図である。
(大人服600)
まず、図23から図26を参照して、この大人服600の形態は、上述したブルゾンタイプとは異なり、袖のないベストタイプの形態を有している。前開きが可能なように前身頃601a,601bと、この前身頃601a,601bともに袖口603a,603aを形成する後身頃602とを備えている。図26から明らかなように、この大人服600においては、前身頃601a,601bの下端と後身頃602の下端とは分離した構造を採用している。なお、連結させる構成の採用も可能である。
前身頃601a,601bの前面側から後身頃602にかけて、肩ベルト部材624,625が取り付けられている。また、腰部に相当する位置には、前身頃601a,601bの下端から後身頃602にかけて取囲むように腰ベルト部材621が設けられている。後身頃602の下端部においては、腰ベルト部材621と肩ベルト部材624,625とが領域X1,X2において連結するように相互に縫い付けられている。
肩ベルト部材624,625の前面側の胸部あたりには、子供キャリア700(後述)を接続するための、メス型バックル604,606と、リング状バックル605,607とがそれぞれ連結されている。前身頃601a,601bの下端には、ループ領域S1,S2が設けられ、腰ベルト部材621は、このループ領域S1,S2を通過するように配設される。また、前身頃601a,601bの下端部における肩ベルト部材624,625の外側には、ループ領域S3,S4を形成する補助ベルト608,610が設けられ、腰ベルト部材621はこのループ領域S3,S4をも通過するように配設される。
腰ベルト部材621の両端部には、オス型バックル609およびメス型バックル611が設けられ、身体の前側において着脱可能としている。腰ベルト部材621の腹部の前側に位置する領域には、子供キャリア接続具の機能を内在させた接続具650が設けられるが、この接続具650の詳細構造および機能については、実施の形態2および3において説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
また、この大人服600には、前身頃601a,601bおよび後身頃602に対してスナップボタン640により着脱可能なフード630が設けられている。前身頃601a,601bおよび後身頃602の上端部には、一方のスナップボタン640aが設けられ、フード630の下端部の対応する位置には、他方のスナップボタン640bが設けられている。
(子供キャリア700)
次に、図27〜図29を参照して、子供キャリア700は、背面保持部材701、股間部保持部材710、腹部保持部材713、および背中部保持部材718を備え、全体として縦長の形態を呈している。
背面保持部材701の両側には、側部保持部材702,703が設けられている。側部保持部材702,703のそれぞれの両側の上端部分には、延長部704,705が設けられ、この延長部704,705には、上方に延びるようにベルト部材706,707が設けられている。ベルト部材706,707の先端部分には、ベルト部材706,707の長さ調節が可能な、オス型バックル708,709が連結されている。
背面保持部材701の外面部には、その上部が開放状態となる袋状部材701aが設けられている。背面保持部材701と袋状部材701aとの間によって形成される空間には、後述する帯状支持部材728が収納可能とされる(図22、図33参照)。また、袋状部材701aの外面の両側部には、リング状部材731,732がそれぞれ設けられている。
股間部保持部材710は、赤ちゃんの股部の形状に沿うように両側が内側に切り込まれた曲面領域711a,711bが形成されている。また、ベルト部材706,707は、延長部704,705の領域X5,X6において強固に固定されるとともに、側部保持部材702,703の外側に沿って配置され、さらに、この股間部保持部材710の略中央部分で交差するように配置された後、腹部保持部材713の先端部にまで配設される。また、股間部保持部材710の外面部には、股間部保持部材710との間に通過領域を形成するようにループ735が取付けられている。
腹部保持部材713の先端部分には、横方向に延びる貫通路714が設けられ、この貫通路714の内部には、ベルト715が配置され、このベルト715の両側の先端部分には、ベルト715の長さ調節が可能なフック部材716,717が設けられている。なお、ベルト715は、貫通路714内の領域X9において縫付により固定されている。
股間部保持部材710と腹部保持部材713との境界領域の外面部には、ファスナレール733が設けられ、このファスナレール733には、ファスナ733Aが設けられている。また、このファスナレール733の近傍には、係合フック734が設けられている。
背中部保持部材718は、上部両側において左右方向に延びる延長部521,522が設けられ、この延長部720,721には、ループ部材522,523が、それぞれ領域X7,X8において強固に縫付固定されている。図28および図29に示すように、このループ部材522,523には、延長部704,705から延びるベルト部材706,707がそれぞれ通過するように配置される。これにより、ループ部材522,523が設けられる延長部720,721は、背中部保持部材718に対して立上がるようになり、赤ちゃんの側部を保護することが可能になる。
この背中部保持部材718の上端部には、そのデザインが大人服600に設けられるフード630と同じであるフード740が設けられている。
また、図28および図30を参照して、背中部保持部材718は芯材としての上部パッド部材718bおよび下部パッド部材718cを備え、上部パッド部材718bに対して、下部パッド部材718cは、内側(後述する帯状支持部材728が設けられる側とは反対側)に向けて屈曲するように取付けられている。上部パッド部材718bおよび下部パッド部材718cの表面は、通気性のあるクッション部材で覆われている。
上部パッド部材718bおよび下部パッド部材718cは、背面保持部材701と袋状部材701aとの間に設けられた空間内に、下部パッド部材718cが収容可能に設けられ、背面保持部材701と下部パッド部材718cとの間には、面ファスナ701bが設けられることにより、背面保持部材701と下部パッド部材718cとの着脱が可能に設けられている。
背中部保持部材718の外側には、背中部保持部材718の上端部から股間部保持部材710にかけて帯状支持部材728が設けられている。帯状支持部材728は、その上端部のみが背中部保持部材718に固定されている。また、上部パッド部材718bの外側に位置する領域においては、使用者であるお父さんの手を挿入することができるように(図22参照)、空間728aが形成されるように、帯状支持部材728が背中部保持部材718に取付けられている。
帯状支持部材728の下方先端部分には、ベルト729が取り付けられ、このベルト729の先端部分には、ベルト729の長さ調節が可能なフック部材730Bが設けられている。
また、この帯状支持部材728の不使用時には、図31に示すように、背面保持部材701と袋状部材701aとの間に設けられた空間内に収容可能に形成されている。
背中部保持部材718の上端部には、赤ちゃんの頭部領域を保護するためのフォード740が設けられ、柔軟なクッション部材から構成されている。また、フード740は、図30に示すように、内側に向く位置と、図31に示すように、外側に向く位置とが選択可能に設けられている。
(使用状態)
たとえば、図22に示すように、父親1が上記大人服600を着用し、子供キャリア700により赤ちゃん2を対面縦抱きに抱っこした状態においては、大人服600に設けられたメス型バックル604,606に、子供キャリア700のオス型バックル708,709が連結される。また、大人服600に設けられた接続具650にファスナレール733に係合させるとともに、係合フック734を連結する。
(作用・効果)
上記実施の形態における親子服における大人服600においても、ベストタイプの形状を有しているが、図22に示すように、前身頃601a,601bおよび後身頃602を備えていることから、外観上は、通常のベストと同一視することが可能となり、大人服600を大人服として、そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。また、大人服600に設けられるフード630のデザインと、子供キャリア700に設けられるフード740のデザインとの統一化を図ることにより、親子服全体としての統一感が生まれ、ファッション性およびカジュアル性を向上させることを可能とする。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服としてこの大人服600を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
また、上述したように、肩ベルト部材624,625、腰ベルト部材621、メス型バックル604,606、およびリング状バックル605,607を配置することにより、子供の荷重は、肩ベルト部材624,625およびこの肩ベルト部材624,625が連結されるループ状の腰ベルト部材621に分散されることになるため、安定した状態で子供を保持することが可能になる。
また、腰ベルト部材621に肩ベルト部材624,625が連結されていることから、肩ベルト部材624,625が親の身体から離れることを防止して、腰ベルト部材621により確実に子供の荷重をサポートすることを可能としている。
また、本実施の形態においては、子供キャリア700において、赤ちゃんを縦きする場合について説明しているが、図4に示すように、赤ちゃんを横抱きにすることも可能であるにすることも可能である。また、各実施の形態において示した大人服と子供キャリアとを適宜組合せて用いることも可能である。
なお、上記各実施の形態において大人服(親側服)100,200,600は、前身頃が両開き型のものにつて説明したが、トレーナ、セーター等のように、前身頃が開かないタイプの衣服に適用することも可能である。
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
産業上の利用可能性
以上、この発明に基づいた大人服、子供服、および、親子服によれば、外観上は、通常の服と同一視することが可能となり、大人服、子供服、および、親子服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、特に、男性であっても抵抗なくこの大人服、子供服、および親子服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施の形態1における大人服を着用した場合の正面図である。
図2は、実施の形態1における大人服の正面図である。
図3は、実施の形態1における大人服の内面の状態を示す図である。
図4は、実施の形態1における子供キャリアおよびその子供キャリアを大人服に装着した状態を示す図である。
図5は、実施の形態2における子供キャリアの構造を示す展開図である。
図6は、実施の形態2における子供キャリアを折りたたんだ状態の縦断面図である。
図7は、実施の形態2における大人服および子供キャリアの使用状態を示す図である。
図8は、実施の形態3における子供キャリアの構造を示す展開図である。
図9は、実施の形態3における子供キャリアを折りたたんだ状態の縦断面図である。
図10は、実施の形態3における子側服の構造を示す全体斜視図である。
図11は、実施の形態3における子側服の構造を示す展開図である。
図12は、実施の形態3における親側服および子供キャリアの使用状態を示す図である。
図13は、実施の形態4における大人服を装着した状態を示す正面図である。
図14は、実施の形態4における大人服を開放状態にした場合の、大人服の内側に装着する使用者装着部材の開放状態を、大人服とともに示した図である。
図15は、実施の形態4における大人服のみの開放状態を示す図である。
図16は、実施の形態4における大人服200のみの閉じた状態を示す図である。
図17は、実施の形態4における大人服の前身頃の表側を示す拡大図である。
図18は、使用者装着部材の構造を示す正面図である。
図19は、使用者装着部材の構造を示す背面図である。
図20は、使用者装着部材に設けられる分離ベルトの結合状態を示す図である。
図21は、実施の形態4における大人服のみを着用した場合の正面図である。
図22は、実施の形態5における子供キャリアおよびその子供キャリアを大人服に装着した状態を示す図である。
図23は、実施の形態5における大人服の第1正面図である。
図24は、実施の形態5における大人服の第2背面図である。
図25は、実施の形態5における大人服の第2正面図である。
図26は、実施の形態5における大人服の第2背面図である。
図27は、実施の形態5における子供キャリアの第1正面図である。
図28は、実施の形態5における子供キャリアの第2正面図である。
図29は、実施の形態5における子供キャリアの背面図である。
図30は、図28中XXX−XXX線矢視第1断面図である。
図31は、図28中XXX−XXX線矢視第2断面図である。
この発明は、育児に用いられる大人服、子供服、および、親子服の構造に関する。
背景技術
従来の育児に用いられ、親側が装着するものとして、子守帯が挙げられる。この子守帯は、外観上一対の肩ベルトを供え、その肩ベルトに、子供を保持するための子供キャリヤを連結可能に取付けて使用する。
しかし、この子守帯の形態は、一見して明らかに子守帯を装着していることが第三者からわかるものであり、子供キャリヤを装着しない状態で、親側の子守帯のみを装着した状態では、本人および周囲の第三者に対して違和感を与えるものとなる。また、近年、育児においては、母親だけでなく父親の育児への参加の重要性が提唱されているが、現状の子守帯を装着することに対しては、子守帯を装着した場合の外観から、子守帯の装着に対して抵抗感を抱く男性が多いことも事実である。
発明の開示
この発明は、装着時において、外観の印象が通常の衣服を着ている状態と変わりない、子守帯としての機能を有する、ファッション性、カジュアル性に富み、男性にあっても、何ら違和感なく使用することのできる、大人服、子供服、および、親子服を提供することを目的とする。
この発明にある局面に基づいた大人服においては、使用者が子供キャリアを用いて子供を抱っこすることが可能な大人服であって、一対の袖口を形成するように設けられる前身頃および後身頃と、上記前身頃および上記後身頃に設けられ、上記袖口の上側を通過するループ状の一対の肩ベルト部材と、上記前身頃および上記後身頃の下端部近傍領域に設けられ、上記肩ベルト部材の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材と、上記子供キャリアを接続するため、上記肩ベルト部材に連結される第1子供キャリア接続具とを備える。
この大人服によれば、前身頃および後身頃を備えていることから、外観上は、通常の服と同一視することが可能となり、大人服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
また、子供キャリアを接続し子供を保持した状態においては、子供の荷重は、ループ状の一対の肩ベルト部材およびこの肩ベルト部材の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材に分散されることになるため、前身頃および後身頃に子供の荷重が加わることなく、また、前身頃および後身頃にしわ等を発生させることなく安定した状態で、子供を保持することが可能になる。
また、前身頃および後身頃に一対の肩ベルト部材が設けられていることから、肩ベルト部材のループの位置を安定させ、肩ベルト部材が親の肩から外れることを防止することが可能になる。さらに、腰ベルト部材が設けられ、この腰ベルト部材に肩ベルト部材の両下端部が連結されていることから、肩ベルト部材が親の身体から離れることを防止して、腰ベルト部材により確実に子供の荷重をサポートすることを可能としている。
また、上記大人服において好ましくは、上記肩ベルト部材は、上記前身頃および上記後身頃の内面側に設けられ、上記第1子供キャリア接続具は、上記前身頃および上記後身頃の外面側に設けられる。この大人服によれば、肩ベルト部材は、外観上現れてこないため、大人服のデザイン、ファッション性、カジュアル性を損なうことがない。また、第1子供キャリア接続具は外面側に設けられることにより、子供キャリアを接続するときの操作性を維持させることが可能となる。
また、上記大人服において好ましくは、上記子供キャリアを接続するため、上記腰ベルト部材に連結される第2子供キャリア接続具をさらに備える。この大人服によれば、直接第2子供キャリア接続具に子供キャリアを接続することが可能となるため、子供の荷重を確実に腰ベルト部材に負担させることが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、上記子供キャリアは、上記子供キャリアの一端が、上記腰ベルト部材に接続され、上記子供キャリアの他端に上記第1子供キャリア接続具に連結される連結具が設けられ、折りたたみ可能に当該大人服に収納されることを特徴とする。
この大人服によれば、子供キャリアの不使用時には、大人服に折りたたんで収納できることから、外出時等における子供キャリアの持運び時に、別途子供キャリアを保持しなければならない煩わしさを排除し、また、子供キャリアを使用したいときには、いつでも即座に使用することが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、一端が上記腰ベルト部材に接続され、他端に上記第1子供キャリア接続具に連結される連結具が設けられ、折りたたみ可能に当該大人服に収納される子供尻支えを有する。
この大人服によれば、身体全体が安定した7〜8ヶ月を経過した赤ちゃんにおいては、子供尻支えがあれば、十分に安全に赤ちゃんをサポートすることができ、また、子供キャリアのコンパクト化が図れるため、子供キャリアの不使用時における大人服のファッション性、カジュアル性をさらに向上させることが可能になる。
次に、この発明に基づいた子供服においては、使用者が着用する大人服のキャリアに連結保持されることが可能な子供服であって、上記キャリアに着脱可能に連結される接続具と、子供の股部を支持する股受部とを備える。
この子供服によれば、股受部により子供の荷重を確実にサポートし、安全な状態で、大人服のキャリアに連結保持されることを可能としている。
また、上記子供服において好ましくは、子供服の表面に沿って、縦方向に延びるように取付けられる帯状部材をさらに備え、上記接続具は、上記帯状部材に連結されている。この子供服によれば、接続具を通じて帯状部材により効果的に子供の荷重を帯状部材によってサポートすることが可能となる。
また、上記子供服において好ましくは、上記帯状部材は、縦方向に延びる一対の縦帯を含む。この子供服によれば、子供の荷重が加わる方向に沿って帯状部材が設けられていることになり、より効果的に子供の荷重を帯状部材によってサポートすることが可能となる。
また、上記子供服において好ましくは、上記股受部を通過し、縦帯を連結する横帯をさらにを含む。この子供服によれば、もっとも荷重が集中する股受部に横帯を配置することで、子供の荷重が横帯から縦帯にかけて加わることになり、さらに効果的に子供の荷重を帯状部材によってサポートすることが可能となる。
また、上記子供服において好ましくは、上記帯状部材は、当該子側服の背面側に設けられる。この子供服によれば、帯状部材に荷重か加わった場合には、子供を背面側から親側に当接させる力が働き、子供が親から離れるのを防止して、子供に安心感を与えることか可能となる。
また、上記子供服において好ましくは、上記接続具を収納するためのポケットをさらに備える。この子供服をキャリアとしてでなく、通常の子供服として使用する場合においても、接続具をポケットに収納しておくことで、接続具が邪魔にならず、また、子供服としての、ファッション性、カジュアル性を損なうことがない。
次に、この発明に基づいた親子服においては、親が着用するための親側服と、子供が着用するための子側服と、上記子側服を上記親側服によって保持するための接続手段とを備える。この親子服によれば、親および子供ともに、服としての感覚で着用することが可能になるため、個々においても、通常の服としてのファッション性、カジュアル性を楽しむことができ、一方で必要に応じて、子守帯として用いることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なく親子服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
また、上記親子服において好ましくは、上記親側服は、一対の袖口を形成するように設けられる前身頃および後身頃と、上記前身頃および上記後身頃に設けられ、上記袖口の上側を通過するループ状の一対の肩ベルト部材と、上記前身頃および上記後身頃の下端部近傍領域に設けられ、上記肩ベルト部材の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材と、上記子側服を接続するため、上記肩ベルト部材に連結される子供キャリア接続具とを有する。
この親子服の親側服によれば、前身頃および後身頃を備えていることから、外観上は、通常の服と同一視することが可能となり、親側服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。また、子側服を接続し子供を保持した状態においては、子供の荷重は、ループ状の一対の肩ベルト部材およびこの肩ベルト部材の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材に分散されることになるため、前身頃および後身頃に子供の荷重が加わることなく、また、前身頃および後身頃にしわ等を発生させることなく安定した状態で、子供を保持することが可能になる。
また、前身頃および後身頃に一対の肩ベルト部材が設けられていることから、肩ベルト部材のループの位置を安定させ、肩ベルト部材が親の肩から外れることを防止することが可能になる。さらに、腰ベルト部材が設けられ、この腰ベルト部材に肩ベルト部材の両下端部が連結されていることから、肩ベルト部材が親の身体から離れることを防止して、腰ベルト部材により確実に子供の荷重をサポートすることを可能としている。
また、上記親子服において好ましくは、上記子側服は、上記親側服に着脱可能に連結される接続具と、子供の股部を支持する股受部とを有する。この親子服の子側服によれば、股受部により子供の荷重を確実にサポートし、安全な状態で、親側服のキャリアに連結保持されることを可能としている。
また、上記親子服において好ましくは、上記親側服に対して、上記子側服は、そのすべてが取外し可能に設けられる。この親子服によれば、それぞれ独立した服として使用することが可能になり、親子服としての汎用性を拡大させることが可能になる。
また、上記親子服において好ましくは、上記子側服は少なくともその股受部を上記親側服に残して、他の領域を取外し可能に設けられる。この親子服によれば、親側服に常に子側服が存在することになるため、子供を抱っこする必要が生じた場合には、いつでも子守帯としての機能を発揮させることが可能になる。
また、上記親子服において好ましくは、上記親側服と上記子側服とは、服生地が同じである。これにより、親側服と子側服との、外観上のデザイン、看る者に与える印象の統一感を図ることが可能になり、ファッション性およびカジュアル性を向上させることが可能になる。
この発明の別の局面に基づいた大人服においては、使用者が装着し、使用者側連結具を有する使用者装着部材、および上記使用者側連結具に対して着脱可能に設けられる赤ちゃん側連結具を有し、上記使用者装着部材とともに赤ちゃんを保持するための赤ちゃん保持部材を用いて赤ちゃんを抱っこする際に着用される大人服であって、上記使用者側連結具を外方に向けて通過させ、この使用者側連結具と、上記赤ちゃん側連結具とを結合可能とするための第1開口部を備える。
この大人服によれば、親が使用者装着部材を装着した状態で、この大人服を着用した場合でも、第1開口部から、赤ちゃん保持部材の赤ちゃん側連結具と連結させるための使用者側連結具を外方に通過させることができるため、外観上は、普通の大人服の様相を呈しながら、大人服を着用したまま赤ちゃん保持部材を用いて赤ちゃんを抱っこすることが可能になる。
また、外観上は、通常の服と同一視することが可能であるため、大人服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。また、通常のブルゾン等として着用することも可能である。
また、上記大人服において好ましくは、上記第1開口部は開閉可能に設けられる。これにより、状況に応じて開口部の開閉を行なうことが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、上記使用者装着部材は、使用者の腰部に装着され、使用者の前側部分で相互に着脱可能な分離ベルトを含む腰ベルト部材を有し、当該大人服は、上記分離ベルトを外方に向けて通過させ、当該大人服の外側において、上記分離ベルトの着脱を可能とするための第2開口部を備える。これにより、腰部においても、大人服の外側に、腰ベルト部材の一部を配置させることが可能になり、腰ベルト部材を用いた、赤ちゃん保持部材の固定が可能となる。
また、上記大人服において好ましくは、当該大人服の外面には、当該大人服に対して着脱可能な被覆部材が設けられ、上記第2開口部は、上記被覆部材に覆われる領域に設けられる。また、好ましくは、上記被覆部材は上端部が前身頃に固定されるポケットである。これにより、腰ベルト部材の大半がポケットにより覆われ、大人服の外観を損ねることなく、ファッション性、カジュアル性を維持させることが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、当該大人服は、上記使用者装着部材を、その内面側に着脱可能に連結するための連結手段を有する。これにより、使用者装着部材を大人服にあらかじめ連結させておくことで、大人服と使用者装着部材とを同時に着用することが可能となる。また、使用者装着部材を大人服から外しておくことで、大人服のみでの使用も可能となる。
この発明のさらに別の局面に基づいた大人服においては、大人が着用する大人服であって、前身頃の左右の上部領域に設けられ、表面から裏面に向けて貫通する1対の第1スリットを備える。また、好ましくは、上記第1スリットは、横方向に配置される。また、好ましくは、上記第1スリットは、縦方向に複数設けられる。
これにより、たとえば赤ちゃんを抱っこする場合に、この大人服の内側に使用者が使用者側連結具を有する使用者装着部材を装着した場合、第1スリットを用いて、使用者側連結具を外方に通過させることができる。その結果、大人服を着用したまま、赤ちゃん保持部材を用いて赤ちゃんを抱っこすることが可能になる。
また、外観上は、通常の服と同一視することが可能であるため、大人服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。また、通常のブルゾン等として着用することも可能である。
また、上記大人服において好ましくは、上記前身頃の左右の下部領域に設けられ、表面から裏面に向けて貫通する1対の第2スリットを備える。また、好ましくは、上記第2スリットは、縦方向に配置される。これにより、腰部においても、大人服の外側に、腰ベルト部材の一部を配置させることが可能になり、腰ベルト部材を用いた、赤ちゃん保持部材の固定が可能となる。
また、上記大人服において好ましくは、上記第1および第2スリットは、開閉可能に設けられる。これにより、状況に応じて開口部の開閉を行なうことが可能になる。
また、上記大人服において好ましくは、当該大人服の外面には、当該大人服に対して着脱可能な被覆部材が設けられ、上記第2スリットは、上記被覆部材に覆われる領域に設けられる。また、好ましくは、上記被覆部材は、上端部側が前身頃に固定されたポケットである。これにより、腰ベルト部材の大半がポケットにより覆われ、大人服の外観を損ねることなく、ファッション性、カジュアル性を維持させることが可能になる。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明に基づいた実施の形態における大人服、子供服、親子服について、図を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、図1〜図4を参照して、この発明に基づいた実施の形態1における大人服について説明する。なお、図1は男性が本実施の形態における大人服100を着用した場合の正面図であり、図2は大人服100の正面図であり、図3は大人服100の内面の状態を示す図であり、図4は、子供キャリア200およびその子供キャリア200を大人服100に装着した状態を示す図である。
(大人服100)
まず、図1から図3を参照して、この大人服100の形態は、通常のワイシャツ、ジャケット、ブルゾン等の衣服と同じ形態を有し、前開き可能なように前身頃101a,101bと、この前身頃101a,101bとともに袖口103a,103aを形成する後身頃102と、袖103,103を備えている。
この大人服100の前身頃101a,101bの前面側の胸部あたりには、子供キャリア200(後述)を接続するための、上部接続具104,106と、下部接続具105,107とが設けられている。
上部接続具104,106には、それぞれメス型バックル104b,106b、および、このメス型バックル104b,106bを支持するためのベルト104a,106aが設けられている。また、下部接続具105,107には、それぞれリング状バックル105a,107a、および、このリング状バックル105a,107aを支持するためのベルト105a,107aが設けられている。
また、大人服100の前身頃101a,101bの前面側の腰部あたりには、前側において、オス型バックル109およびメス型バックル111により着脱可能な腰ベルト108,110が取付けられている。腰ベルト108の腹部の前側に位置する領域には、子供キャリア接続具の機能を内在させた子供キャリア140(160)が設けられるが、この子供キャリア140(160)の詳細構造および機能については、後述する実施の形態2および3において詳しく説明する。
この大人服100の内面には、図3に示すように、前身頃101a,101bおよび後身頃102の内面側に設けられ、袖口103aの上側を通過するループ状の一対の肩ベルト部材124,125と、前身頃101a,101bおよび後身頃102の下端部近傍領域に設けられ、肩ベルト部材124,125の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材121,122,123が設けられている。
上記ベルト106a,107aは、領域X1において、肩ベルト部材124に連結され、上記ベルト104a,105aは、領域X2において、肩ベルト部材125に連結されている。また、腰ベルト108は、領域Y1において、腰ベルト部材122に連結され、腰ベルト110は、領域Y2において、腰ベルト部材123に連結されている。
(子供キャリア200)
次に、図4を参照して、子供キャリア200は、背面保持部材201、股間部保持部材210、および、腹部保持部材213を備え、全体として縦長の帯状の形態を呈している。背面保持部材201の頭部側には、頭部保護パッド227が設けられ、背面保持部材201の上端部両側には、側部保持部材220,221が設けられている。側部保持部材220,221にはベルト部材222,223が設けられ、このベルト部材222,223の先端部には、オス型バックル209,225が連結されている。
背面保持部材201の下端部両側には、耳状部材219が設けられ、この耳状部材119には、腹部保持部材213から側面に向かって延びる腹ベルト215に設けられるクリップ217が係合するためのリング部材232が設けられている。股間部保持部材210の外側には、リング部材234を通過する帯状部材228が設けられ、この帯状部材228の先端部には、ベルトを介してクリップ230が取付けられている。
(使用状態)
図4に示すように、親1が上記大人服100を着用し、子供キャリア200により赤ちゃん2を横抱きに抱っこした状態においては、大人服100に設けられた上部接続具104,106のメス型バックル104b,106bに、子供キャリア200のオス型バックル209,225が連結され、大人服100に設けられた下部接続具107のリング状バックル107bに子供キャリア200のクリップ230が係合している。なお、赤ちゃん2を抱っこする方向が反対の場合は、クリップ230は、下部接続具105のリング状バックル105bに係合することになる。
(作用・効果)
上記実施の形態における親子服における大人服100によれば、図1および図2に示すように、前身頃101a,101bおよび後身頃102を備えていることから、外観上は、通常の服と同一視することが可能となり、大人服100を大人服として、そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服としてこの大人服100を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
また、肩ベルト部材124,125は、前身頃101a,101bの内側に配置されていることから、外観上現れてこないため、服のデザイン、ファッション性、カジュアル性を損なうことがない。また、上部接続具104,106および下部接続具105,107は、前身頃101a,101bの外側に露出する外面側に設けられることにより、子供キャリアを接続するときの操作性を維持させることが可能となる。
また、上述したように、肩ベルト部材124,125、腰ベルト部材121,122,123、上部接続具104,106、および、下部接続具105,107を配置することにより、子供の荷重は、肩ベルト部材124,125およびこの肩ベルト部材124,125が連結されるループ状の腰ベルト部材121,122,123に分散されることになるため、前身頃101a,101bおよび後身頃102に子供の荷重が加わることなく、また、前身頃101a,101bおよび後身頃102にしわ等を発生させることなく安定した状態で、子供を保持することが可能になる。
また、前身頃101a,101bおよび後身頃102に一対の肩ベルト部材124,125が設けられていることから、肩ベルト部材124,125のループの位置を安定させ、肩ベルト部材124,125が親の肩から外れることを防止することが可能になる。
さらに、腰ベルト部材121,122,123が設けられ、この腰ベルト部材121,122,123に肩ベルト部材124,125の両下端部が連結されていることから、肩ベルト部材124,125が親の身体から離れることを防止して、腰ベルト部材121,122,123により確実に子供の荷重をサポートすることを可能としている。
なお、本実施の形態においては、上部接続具104,106および下部接続具105,107は、前身頃101a,101bの外側に露出する形態を示しているが、不使用時には収納するためのポケット等の収容領域を設けることも可能である。
また、上部接続具104,106および下部接続具105,107を、前身頃101a,101bの内側に配置し、前身頃101a,101bを両側に開放させた状態で、子供キャリア200を装着することも可能である。
また、本実施の形態においては、子供キャリア200において、赤ちゃんを横抱きする場合について説明しているが、子供キャリア200に種々の接続具を付加することにより、縦抱きを可能にすることも可能である。また、この場合には、上部接続具104,106および下部接続具105,107を、後身頃102側に設けることで、おんぶをすることも可能になる。
(実施の形態2)
次に、図5〜図7を参照して、この発明に基づいた実施の形態2における親子服について説明する。この実施の形態において、大人服は、上記実施の形態1において説明した大人服100を使用するものであり、特徴は、子供キャリア140の構造にある、したがって、ここでは、子供キャリア140の構造について説明する。なお、図5は、この実施の形態における子供キャリア140の構造を示す展開図であり、図6は、子供キャリア140を折りたたんだ状態の縦断面図であり、図7は、この実施の形態における大人服100および子供キャリア140の使用状態を示す図である。
(子供キャリア140の構造)
本実施の形態における子供キャリア140は、腰ベルト108が通過可能な領域を形成するように、腹部パッド141と、ループ部材142と、このループ部材142を略覆うカバー143とを有する。カバー143の内側の腹部パッド141には、子供の股間部を支持する股受部146と、子供を背面側から支持する背面サポート部147と、子供を両側面側から支持する側面サポート部148,148とを有する子供支持部材149が接続されている。この子供支持部材149は、腹部パッド141に固定的に取付けても構わないし、また、ファスナ等の接続具を用いることにより着脱可能に取付けることも可能である。
子供支持部材149の股受部146とは反対側には、一対の接続具150,151が設けられている。この接続具150,151は、それぞれ、ベルト150a,151aと、このベルト150a,151aに連結されるオス型バックル150b,151bとを備えている。
また、子供支持部材149の股受部146側には、赤ちゃんの腹部に配置される、腹部ベルト154,156が取付けられ、この腹部ベルト154,156の相互の着脱を可能とするオス型バックル155、および、メス型バックル157が設けられている。また、背面サポート部147の外面側(赤ちゃんが接しない側)には、カバー143に設けられる係合フック144,145に係合可能な係合フック152,153が設けられている。
上記構成からなる子供キャリア140は、図6の断面図に示すように、子供支持部材149を折りたたむことにより、ループ部材142とカバー143との間に収納可能である。
(使用状態)
図7に示すように、子供キャリア140の使用状態においては、子供キャリア140に設けられるオス型バックル150b,151bを、大人服100に設けられた上部接続具104,106のメス型バックル104b,106bに接続させることにより、赤ちゃん2を子供支持部材149によりサポートすることを可能としている。
(作用・効果)
以上、本実施の形態においては、上記実施の形態1と同様の作用効果が得られる。さらに、子供キャリア140は腰ベルト108に接続されていることから、子供2の荷重を確実に腰ベルト部材121,122,123に負担させることが可能になる。
また、子供キャリア140の不使用時には、腰ベルト108側に折りたたんで収納できることから、外出時等における子供キャリア140の持運び時に、別途子供キャリアを保持しなければならない煩わしさを排除し、また、子供キャリア140を使用したいときには、いつでも即座に使用することが可能になる。
(実施の形態3)
次に、図8〜図12を参照して、この発明に基づいた実施の形態3における親子服について説明する。この実施の形態においては、親側服は、上記実施の形態1において説明した大人服100を使用するものであり、特徴は、子供キャリア160および子供服としての子側服170の構造にある、したがって、ここでは、子供キャリア160および子側服170の構造について説明する。
なお、図8は、この実施の形態における子供キャリア160の構造を示す展開図であり、図9は、子供キャリア160を折りたたんだ状態の縦断面図であり、図10は、この実施の形態における子側服170の構造を示す全体斜視図であり、図11は、この実施の形態における子側服170の構造を示す展開図であり、図12は、この実施の形態における親側服100および子供キャリア140の使用状態を示す図である。
(子供キャリア160の構造)
本実施の形態における子供キャリア160は、上記子供キャリア140と同様に、腰ベルト108が通過可能な領域を形成するように、腹部パッド141と、ループ部材142と、このループ部材142を略覆うカバー143とを有する。カバー143の内側の腹部パッド141には、子供の股間部を支持する長方形形状の股受部161が接続されている。この股受部161は、腹部パッド141に固定的に取付けても構わないし、また、ファスナ等の接続具を用いることにより着脱可能に取付けることも可能である。
股受部161に他方端側には、ベルト162,164が設けられ、このベルト162,164の先端にはオス型バックル163,165が連結されている。ベルト162,164は、股受部161の外面側(赤ちゃんが接しない側)において交差するように腹部パッド141側にまで延びるように設けられている。
上記構成からなる子供キャリア160は、図9の断面図に示すように、股受部161を折りたたむことにより、ループ部材142とカバー143との間に収納可能である。また、ループ部材142とカバー143との間には、相互に係合可能な、係合フック144,145,152,153が設けられている。
(子側服170)
次に、図10および図11を参照して、本実施の形態における子側服170の構造について説明する。この子側服170は、前面生地171、背面生地172、背面生地172の上端部から前面生地171に延びる一対の肩ベルト173,176、この肩ベルト173,176の先端部に設けられるフック174,177、および、前面生地171の取付けられフック174,177が係合するボタン175,178を有し、全体としてはいわゆるオーバーオールの形態を呈している。また、背面生地172の内面側には、縦方向に延びる縦帯179,181が背面生地172に沿って縫い付けられており、この縦帯179,181の先端部には、クリップ180,182が設けられている。なお、縦帯179,181は、背面生地172の表面であれば、背面生地172の内外面側のどちらでもかまわない。
また、図11に示すように、前面生地171と背面生地172とは、相互に設けられたボタン181a,181bにより、下半身部領域が開放可能に設けられている。縦帯179,181の下方端部は、子供の股間領域(図中X領域)にまで延び、横方向に延びる横帯183により連結されている。なお、本実施の形態においては、縦帯179,181および横帯183は1本の帯状部材から形成されている。
また、背面生地172の外面側には、接続具である縦帯179,181およびクリップ180,182を収納するためのポケット184が設けられている。
さらに、本実施の形態においては、親側服100と子側服170との服生地、、色、柄、模様等が同じになるように、統一したデザインが施されている。
(使用状態)
図12に示すように、子供キャリア160および子側服170の使用状態においては、まず、子供キャリア160に設けられるオス型バックル163,165を、親側服100に設けられた上部接続具104,106のメス型バックル104b,106bに接続させる。また、赤ちゃん2を子供キャリア160に載せた状態で、子側服170に設けられた、クリップ180,182を、親側服100に設けられた下部接続具105,107のリング状バックル105b,107bに係合させる。これにより、子供キャリア160および子側服170による赤ちゃん2のサポートが可能になる。
(作用・効果)
以上、本実施の形態においては、上記実施の形態1および2と同様の作用効果が得られる。また、股受部を有する子供キャリア160より子供の荷重を確実にサポートし、安全な状態で、親側服100のキャリアに連結保持されることを可能としている。また、子側服170には、子供の荷重が加わる方向に沿って縦帯179,181が設けられていることになり、より効果的に子供の荷重を縦帯179,181によってサポートすることが可能となる。さらに、もっとも荷重が集中する股受部に横帯183を配置することで、子供の荷重が横帯183から縦帯179,181にかけて加わることになり、さらに効果的に子供の荷重を帯状部材によってサポートすることが可能となる。
また、縦帯179,181を子側服の背面側に設けることにより、縦帯179,181に荷重か加わった場合には、子供2を背面側から親側1に当接させる力が働き、子供2が親1から離れるのを防止して、子供2に安心感を与えることか可能となる。
また、子側服においても、オーバーオールタイプを採用することにより、親および子供ともに、服としての感覚で着用することが可能になるため、個々においても、通常の服としてのファッション性、カジュアル性を楽しむことができ、一方で必要に応じて、子守帯として用いることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なく親子服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
(実施の形態4)
次に、図13〜図21を参照して、この発明に基づいた実施の形態4における大人服について説明する。なお、図13は、親1が本実施の形態における大人服200を装着した状態を示す正面図であり、図14は大人服200を開放状態にした場合の、親1が大人服200の内側に装着する使用者装着部材400の開放状態を、大人服200とともに示した図であり、図15は大人服200のみの開放状態を示す図であり、図16は大人服200のみの閉じた状態を示す図であり、図17は大人服200の前身頃の表側を示す拡大図である。また、図18は、使用者装着部材400の構造を示す正面図であり、図19は、使用者装着部材400の構造を示す背面図である。また、図20は、使用者装着部材400に設けられる分離ベルトの結合状態を示す図である。また、図21は親1が大人服200のみを着用した場合の正面図である。
(大人服200の構造)
まず、図13〜図17を参照して、この実施の形態における大人服200は、前身頃302,303が開放されるブルゾンタイプである。前身頃302,303の上方部分には、後述する使用者装着部材400に設けられる使用者側連結具404,405,406,407(図18参照)を外方に向けて通過させるための開口部として、前身頃302には、縦方向に配置されるスリット304,305が設けられ、前身頃303には、縦方向に配置されるスリットスリット306,307が設けられる。スリット304,305,306,307のそれぞれは、略横方向に延びるように配置されている。スリット304,305,306,307には、その開口部を開閉可能とするためのファスナが設けられている。なお、ファスナに限らず、ボタン、マジックテープ(R)等を用いることも可能であり、また、開放状態のままでも構わない。なお、スリット304,305,306,307は、上下に2段設ける場合を示しているが、子供キャリア側に対応してその数量は決定される。
また、前身頃302,303の下方部分には、後述する使用者装着部材400に設けられる分離ベルト410,412(図18参照)を外方に向けて通過させるための開口部として、前身頃302には、縦方向に延びるように配置されるスリット308が設けられ、前身頃303には、縦方向に延びるように配置されるスリット309が設けられる。
後身頃301の内側には、後述する使用者装着部材400を着脱可能に連結するための連結手段としての、ボタン311,312,313,314が上下所定の位置に設けられている。
大人服200は、前身頃302,303の前側には、図16に示すように、スリット308,309を覆うように被覆部材としてのポケット315,316が設けられている。このポケット315,316は、図17に示すように、ポケット316の上端部のみが前身頃303に連結され、ポケット316が上方に向けて開くことにより、スリット309が露出するように設けられている。前身頃303とポケット316との間には、ポケット316を前身頃303に着脱可能に固定するためのボタン318,319が設けられている。ボタン318,319以外にも、ファスナ、マジックテープ(R)等の採用が可能である。なお、図17においては、便宜上前身頃303側のみ説明したが、前身頃302側においても同様の構成が採用される。
(使用者装着部材400の構造)
次に、図18および図19を参照して、使用者装着部材400の構造について説明する。この使用者装着部材400は、使用者である親1に装着されることを目的としており、使用者用背中パッド部材401と、この使用者用背中パッド部材401の上端部から上方に延びるように設けられる1対の肩ベルト402,403とを備える。また、使用者装着部材400の下端部領域に、親1の腰部に装着される腰ベルトが設けられている。
肩ベルト402の外面には、使用者側連結具としてのメス型バックル404と、このメス型バックル404の下方に同じく使用者側連結具としてのループ405が設けられている。また、肩ベルト403の外面においても、使用者側連結具としてのメス型バックル406と、このメス型バックル406の下方に同じく使用者側連結具としてのループ407が設けられている。
腰ベルトは、使用者用背中パッド部材401の下端部から環状に配置される腰パット408,409、および、この腰パット408,409の外面側に配置され、使用者の前側部分において相互に着脱可能に設けられる、分離ベルト410,412を有する。分離ベルト410の先端部分には、メス型バックル411が設けられ、分離ベルト412の先端部分には、オス型バックル413が設けられている。分離ベルト410,412を相互に着脱可能にするために、一対のバックルを用いるようにしたが、他の着脱可能な連結器具を採用することも可能である。
使用者用背中パッド部材401の外面には、図19に示すように、使用者装着部材400を大人服200の後身頃301の内側に対して着脱可能に連結するため、後身頃301の内側に設けられたボタン311,312,313,314のそれぞれに係合するボタン414,415,416,417が設けられている。なお、ボタン311〜314,414〜417については、大人服200の内側に使用者装着部材400を着脱可能に装着することができるものであればよく、たとえば、マジックテープ(R)、ファスナ等の採用が可能である。
(大人服200の着用状態)
親1が、使用者装着部材400を装着した場合の大人服200の着用状態を、図13および図20を参照して説明する。まず、図13に示すように、大人服200側に設けられたスリット304からメス型バックル404が外方に向けて通過するように引き出され、スリット305からループ405が外方に向けて通過するように引き出される。また、スリット306からもメス型バックル406が外方に向けて通過するように引き出され、スリット307からループ407が外方に向けて通過するように引き出される。
腰ベルトは、図20に示すように、腰パット408および分離ベルト410が、ポケット315に覆われるように設けられたスリット308から外方に向けて通過するように引き出され、腰パット409および分離ベルト412が、ポケット316に覆われるように設けられたスリット308から外方に向けて通過するように引き出される。分離ベルト410の先端部分に設けられるメス型バックル411と、分離ベルト412の先端部分に設けられるオス型バックル413とは、大人服200の外側において着脱可能に連結される。これにより、腰ベルト部材を用いた、赤ちゃん保持部材の固定が可能となる。
(作用・効果)
このようにして、大人服200の内側に使用者装着部材400を装着した場合においても、上記図4、図7、および、図12を用いて説明した赤ちゃんの抱っこ形態を実現させることが可能になる。
また、外観上は、通常の服と同一視することが可能であるため、大人服200そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。また、図21に示すように、通常のブルゾン等として着用することも可能となる。
また、使用者装着部材400を装着した場合においても、腰ベルト部材の大半がポケット315,316により覆われ、大人服200の外観を損ねることなく、ファッション性、カジュアル性を維持させることを可能としている。
(実施の形態5)
次に、図22〜図31を参照して、この発明に基づいた実施の形態5における親子服について説明する。なお、図22は男性が本実施の形態における大人服600により子供キャリア700を着用した場合の図であり、図23〜図26は大人服600の構造を説明するための図であり、図27〜図31は、子供キャリア700の構造を説明するための図である。
(大人服600)
まず、図23から図26を参照して、この大人服600の形態は、上述したブルゾンタイプとは異なり、袖のないベストタイプの形態を有している。前開きが可能なように前身頃601a,601bと、この前身頃601a,601bともに袖口603a,603aを形成する後身頃602とを備えている。図26から明らかなように、この大人服600においては、前身頃601a,601bの下端と後身頃602の下端とは分離した構造を採用している。なお、連結させる構成の採用も可能である。
前身頃601a,601bの前面側から後身頃602にかけて、肩ベルト部材624,625が取り付けられている。また、腰部に相当する位置には、前身頃601a,601bの下端から後身頃602にかけて取囲むように腰ベルト部材621が設けられている。後身頃602の下端部においては、腰ベルト部材621と肩ベルト部材624,625とが領域X1,X2において連結するように相互に縫い付けられている。
肩ベルト部材624,625の前面側の胸部あたりには、子供キャリア700(後述)を接続するための、メス型バックル604,606と、リング状バックル605,607とがそれぞれ連結されている。前身頃601a,601bの下端には、ループ領域S1,S2が設けられ、腰ベルト部材621は、このループ領域S1,S2を通過するように配設される。また、前身頃601a,601bの下端部における肩ベルト部材624,625の外側には、ループ領域S3,S4を形成する補助ベルト608,610が設けられ、腰ベルト部材621はこのループ領域S3,S4をも通過するように配設される。
腰ベルト部材621の両端部には、オス型バックル609およびメス型バックル611が設けられ、身体の前側において着脱可能としている。腰ベルト部材621の腹部の前側に位置する領域には、子供キャリア接続具の機能を内在させた接続具650が設けられるが、この接続具650の詳細構造および機能については、実施の形態2および3において説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
また、この大人服600には、前身頃601a,601bおよび後身頃602に対してスナップボタン640により着脱可能なフード630が設けられている。前身頃601a,601bおよび後身頃602の上端部には、一方のスナップボタン640aが設けられ、フード630の下端部の対応する位置には、他方のスナップボタン640bが設けられている。
(子供キャリア700)
次に、図27〜図29を参照して、子供キャリア700は、背面保持部材701、股間部保持部材710、腹部保持部材713、および背中部保持部材718を備え、全体として縦長の形態を呈している。
背面保持部材701の両側には、側部保持部材702,703が設けられている。側部保持部材702,703のそれぞれの両側の上端部分には、延長部704,705が設けられ、この延長部704,705には、上方に延びるようにベルト部材706,707が設けられている。ベルト部材706,707の先端部分には、ベルト部材706,707の長さ調節が可能な、オス型バックル708,709が連結されている。
背面保持部材701の外面部には、その上部が開放状態となる袋状部材701aが設けられている。背面保持部材701と袋状部材701aとの間によって形成される空間には、後述する帯状支持部材728が収納可能とされる(図22、図33参照)。また、袋状部材701aの外面の両側部には、リング状部材731,732がそれぞれ設けられている。
股間部保持部材710は、赤ちゃんの股部の形状に沿うように両側が内側に切り込まれた曲面領域711a,711bが形成されている。また、ベルト部材706,707は、延長部704,705の領域X5,X6において強固に固定されるとともに、側部保持部材702,703の外側に沿って配置され、さらに、この股間部保持部材710の略中央部分で交差するように配置された後、腹部保持部材713の先端部にまで配設される。また、股間部保持部材710の外面部には、股間部保持部材710との間に通過領域を形成するようにループ735が取付けられている。
腹部保持部材713の先端部分には、横方向に延びる貫通路714が設けられ、この貫通路714の内部には、ベルト715が配置され、このベルト715の両側の先端部分には、ベルト715の長さ調節が可能なフック部材716,717が設けられている。なお、ベルト715は、貫通路714内の領域X9において縫付により固定されている。
股間部保持部材710と腹部保持部材713との境界領域の外面部には、ファスナレール733が設けられ、このファスナレール733には、ファスナ733Aが設けられている。また、このファスナレール733の近傍には、係合フック734が設けられている。
背中部保持部材718は、上部両側において左右方向に延びる延長部521,522が設けられ、この延長部720,721には、ループ部材522,523が、それぞれ領域X7,X8において強固に縫付固定されている。図28および図29に示すように、このループ部材522,523には、延長部704,705から延びるベルト部材706,707がそれぞれ通過するように配置される。これにより、ループ部材522,523が設けられる延長部720,721は、背中部保持部材718に対して立上がるようになり、赤ちゃんの側部を保護することが可能になる。
この背中部保持部材718の上端部には、そのデザインが大人服600に設けられるフード630と同じであるフード740が設けられている。
また、図28および図30を参照して、背中部保持部材718は芯材としての上部パッド部材718bおよび下部パッド部材718cを備え、上部パッド部材718bに対して、下部パッド部材718cは、内側(後述する帯状支持部材728が設けられる側とは反対側)に向けて屈曲するように取付けられている。上部パッド部材718bおよび下部パッド部材718cの表面は、通気性のあるクッション部材で覆われている。
上部パッド部材718bおよび下部パッド部材718cは、背面保持部材701と袋状部材701aとの間に設けられた空間内に、下部パッド部材718cが収容可能に設けられ、背面保持部材701と下部パッド部材718cとの間には、面ファスナ701bが設けられることにより、背面保持部材701と下部パッド部材718cとの着脱が可能に設けられている。
背中部保持部材718の外側には、背中部保持部材718の上端部から股間部保持部材710にかけて帯状支持部材728が設けられている。帯状支持部材728は、その上端部のみが背中部保持部材718に固定されている。また、上部パッド部材718bの外側に位置する領域においては、使用者であるお父さんの手を挿入することができるように(図22参照)、空間728aが形成されるように、帯状支持部材728が背中部保持部材718に取付けられている。
帯状支持部材728の下方先端部分には、ベルト729が取り付けられ、このベルト729の先端部分には、ベルト729の長さ調節が可能なフック部材730Bが設けられている。
また、この帯状支持部材728の不使用時には、図31に示すように、背面保持部材701と袋状部材701aとの間に設けられた空間内に収容可能に形成されている。
背中部保持部材718の上端部には、赤ちゃんの頭部領域を保護するためのフォード740が設けられ、柔軟なクッション部材から構成されている。また、フード740は、図30に示すように、内側に向く位置と、図31に示すように、外側に向く位置とが選択可能に設けられている。
(使用状態)
たとえば、図22に示すように、父親1が上記大人服600を着用し、子供キャリア700により赤ちゃん2を対面縦抱きに抱っこした状態においては、大人服600に設けられたメス型バックル604,606に、子供キャリア700のオス型バックル708,709が連結される。また、大人服600に設けられた接続具650にファスナレール733に係合させるとともに、係合フック734を連結する。
(作用・効果)
上記実施の形態における親子服における大人服600においても、ベストタイプの形状を有しているが、図22に示すように、前身頃601a,601bおよび後身頃602を備えていることから、外観上は、通常のベストと同一視することが可能となり、大人服600を大人服として、そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。また、大人服600に設けられるフード630のデザインと、子供キャリア700に設けられるフード740のデザインとの統一化を図ることにより、親子服全体としての統一感が生まれ、ファッション性およびカジュアル性を向上させることを可能とする。その結果、男性であっても抵抗なくこの大人服としてこの大人服600を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
また、上述したように、肩ベルト部材624,625、腰ベルト部材621、メス型バックル604,606、およびリング状バックル605,607を配置することにより、子供の荷重は、肩ベルト部材624,625およびこの肩ベルト部材624,625が連結されるループ状の腰ベルト部材621に分散されることになるため、安定した状態で子供を保持することが可能になる。
また、腰ベルト部材621に肩ベルト部材624,625が連結されていることから、肩ベルト部材624,625が親の身体から離れることを防止して、腰ベルト部材621により確実に子供の荷重をサポートすることを可能としている。
また、本実施の形態においては、子供キャリア700において、赤ちゃんを縦きする場合について説明しているが、図4に示すように、赤ちゃんを横抱きにすることも可能であるにすることも可能である。また、各実施の形態において示した大人服と子供キャリアとを適宜組合せて用いることも可能である。
なお、上記各実施の形態において大人服(親側服)100,200,600は、前身頃が両開き型のものにつて説明したが、トレーナ、セーター等のように、前身頃が開かないタイプの衣服に適用することも可能である。
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
産業上の利用可能性
以上、この発明に基づいた大人服、子供服、および、親子服によれば、外観上は、通常の服と同一視することが可能となり、大人服、子供服、および、親子服そのもののファッション性およびカジュアル性を維持させることが可能になる。その結果、特に、男性であっても抵抗なくこの大人服、子供服、および親子服を着用することができ、男性の育児参加を促すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施の形態1における大人服を着用した場合の正面図である。
図2は、実施の形態1における大人服の正面図である。
図3は、実施の形態1における大人服の内面の状態を示す図である。
図4は、実施の形態1における子供キャリアおよびその子供キャリアを大人服に装着した状態を示す図である。
図5は、実施の形態2における子供キャリアの構造を示す展開図である。
図6は、実施の形態2における子供キャリアを折りたたんだ状態の縦断面図である。
図7は、実施の形態2における大人服および子供キャリアの使用状態を示す図である。
図8は、実施の形態3における子供キャリアの構造を示す展開図である。
図9は、実施の形態3における子供キャリアを折りたたんだ状態の縦断面図である。
図10は、実施の形態3における子側服の構造を示す全体斜視図である。
図11は、実施の形態3における子側服の構造を示す展開図である。
図12は、実施の形態3における親側服および子供キャリアの使用状態を示す図である。
図13は、実施の形態4における大人服を装着した状態を示す正面図である。
図14は、実施の形態4における大人服を開放状態にした場合の、大人服の内側に装着する使用者装着部材の開放状態を、大人服とともに示した図である。
図15は、実施の形態4における大人服のみの開放状態を示す図である。
図16は、実施の形態4における大人服200のみの閉じた状態を示す図である。
図17は、実施の形態4における大人服の前身頃の表側を示す拡大図である。
図18は、使用者装着部材の構造を示す正面図である。
図19は、使用者装着部材の構造を示す背面図である。
図20は、使用者装着部材に設けられる分離ベルトの結合状態を示す図である。
図21は、実施の形態4における大人服のみを着用した場合の正面図である。
図22は、実施の形態5における子供キャリアおよびその子供キャリアを大人服に装着した状態を示す図である。
図23は、実施の形態5における大人服の第1正面図である。
図24は、実施の形態5における大人服の第2背面図である。
図25は、実施の形態5における大人服の第2正面図である。
図26は、実施の形態5における大人服の第2背面図である。
図27は、実施の形態5における子供キャリアの第1正面図である。
図28は、実施の形態5における子供キャリアの第2正面図である。
図29は、実施の形態5における子供キャリアの背面図である。
図30は、図28中XXX−XXX線矢視第1断面図である。
図31は、図28中XXX−XXX線矢視第2断面図である。
Claims (31)
- 使用者(1)が子供キャリア(200,700)を用いて子供を抱っこすることが可能な大人服(100,600)であって、
一対の袖口を形成するように設けられる前身頃(101a,101b)および後身頃(102)と、
前記前身頃(101a,101b)および前記後身頃(102)に設けられ、前記袖口の上側を通過するループ状の一対の肩ベルト部材(124,125)と、
前記前身頃(101a,101b)および前記後身頃(102)の下端部近傍領域に設けられ、前記肩ベルト部材(124,125)の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材(121,122,123)と、
前記子供キャリア(200,700)を接続するため、前記肩ベルト部材(124,125)に連結される第1子供キャリア接続具と、
を備える、大人服。 - 前記肩ベルト部材(124,125)は、前記前身頃(101a,101b)および前記後身頃(102)の内面側に設けられ、前記第1子供キャリア接続具は、前記前身頃(101a,101b)および前記後身頃(102)の外面側に設けられる、請求項1に記載の大人服。
- 前記子供キャリア(200,700)を接続するため、前記腰ベルト部材(121,122,123)に連結される第2子供キャリア接続具をさらに備える、請求項1に記載の大人服。
- 前記子供キャリア(200,700)は、前記子供キャリア(200,700)の一端が、前記腰ベルト部材(121,122,123)に接続され、前記子供キャリア(200,700)の他端に前記第1子供キャリア接続具に連結される連結具が設けられ、折りたたみ可能に当該大人服(100,600)に収納されることを特徴とする、請求項1に記載の大人服。
- 一端が前記腰ベルト部材(121,122,123)に接続され、他端に前記第1子供キャリア接続具に連結される連結具が設けられ、折りたたみ可能に当該大人服(100,600)に収納される子供尻支えを有する、請求項1に記載の大人服。
- 使用者(1)が着用する大人服(100,600)のキャリアに連結保持されることが可能な子供服であって、
前記キャリアに着脱可能に連結される接続具と、
子供の股部を支持する股受部(146)と、
を備える、子供服。 - 当該子供服の表面に沿って、縦方向に延びるように取付けられる帯状部材をさらに備え、
前記接続具は、前記帯状部材に連結されている、請求項6に記載の子供服。 - 前記帯状部材は、縦方向に延びる一対の縦帯を含む、請求項7に記載の子供服。
- 前記股受部を通過し、縦帯を連結する横帯をさらにを含む、請求項8に記載の子供服。
- 前記帯状部材は、当該子供服の背面側に設けられる、請求項7に記載の子供服。
- 前記接続具を収納するためのポケットをさらに備える、請求項6に記載の子供服。
- 親が着用するための親側服と、
子供が着用するための子側服と、
前記子側服を前記親側服によって保持するための接続手段と、
を備える、親子服。 - 前記親側服は、
一対の袖口を形成するように設けられる前身頃(101a,101b)および後身頃(102)と、
前記前身頃(101a,101b)および前記後身頃(102)に設けられ、前記袖口の上側を通過するループ状の一対の肩ベルト部材(124,125)と、
前記前身頃(101a,101b)および前記後身頃(102)の下端部近傍領域に設けられ、前記肩ベルト部材(124,125)の両下端部が連結されるループ状の腰ベルト部材(121,122,123)と、
前記子側服を接続するため、前記肩ベルト部材(124,125)に連結される子供キャリア接続具と、
を有する請求項12に記載の親子服。 - 前記子側服は、
前記親側服に着脱可能に連結される接続具と、
子供の股部を支持する股受部と、
を有する、請求項12に記載の親子服。 - 前記親側服に対して、前記子側服は、そのすべてが取外し可能に設けられる、請求項12に記載の親子服。
- 前記子側服は少なくともその股受部を前記親側服に残して、他の領域を取外し可能に設けられる、請求項12に記載の親子服。
- 前記親側服と前記子側服とは、服生地が同じである、請求項12に記載の親子服。
- 使用者(1)が装着し、使用者側連結具を有する使用者装着部材、および前記使用者側連結具に対して着脱可能に設けられる赤ちゃん側連結具を有し、前記使用者装着部材とともに赤ちゃんを保持するための赤ちゃん保持部材を用いて赤ちゃんを抱っこする際に着用される大人服であって、
前記使用者側連結具を外方に向けて通過させ、この使用者側連結具と、前記赤ちゃん側連結具とを結合可能とするための第1開口部を備える、大人服。 - 前記第1開口部は開閉可能に設けられる、請求項18に記載の大人服。
- 前記使用者装着部材は、使用者(1)の腰部に装着され、使用者(1)の前側部分で相互に着脱可能な分離ベルトを含む腰ベルト部材(621)を有し、
当該大人服(100,600)は、前記分離ベルトを外方に向けて通過させ、当該大人服(100,600)の外側において、前記分離ベルトの着脱を可能とするための第2開口部を備える、請求項18に記載の大人服。 - 当該大人服(100,600)の外面には、当該大人服(100,600)に対して着脱可能な被覆部材が設けられ、前記第2開口部は、前記被覆部材に覆われる領域に設けられる、請求項20に記載の大人服。
- 前記被覆部材は上端部が前身頃(101a,101b)に固定されるポケットである、請求項21に記載の大人服。
- 当該大人服(100,600)は、前記使用者装着部材を、その内面側に着脱可能に連結するための連結手段を有する、請求項18に記載の大人服。
- 大人が着用する大人服(100,600)であって、
前身頃(101a,101b)の左右の上部領域に設けられ、表面から裏面に向けて貫通する1対の第1スリットを備える、大人服。 - 前記第1スリットは、横方向に配置される、請求項24に記載の大人服。
- 前記第1スリットは、縦方向に複数設けられる、請求項25に記載の大人服。
- 前記前身頃(101a,101b)の左右の下部領域に設けられ、表面から裏面に向けて貫通する1対の第2スリットを備える、請求項24に記載の大人服。
- 前記第2スリットは、縦方向に配置される、請求項24に記載の大人服。
- 前記第1および第2スリットは、開閉可能に設けられる、請求項24に記載の大人服。
- 当該大人服(100,600)の外面には、当該大人服に対して着脱可能な被覆部材が設けられ、前記第2スリットは、前記被覆部材に覆われる領域に設けられる、請求項27に記載の大人服。
- 前記被覆部材は、上端部側が前身頃(101a,101b)に固定されたポケットである、請求項30に記載の大人服。
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