JPWO2003028496A1 - 被服、被服用広告表示部材、被服の製造方法及び広告方法 - Google Patents
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Abstract
新規の広告媒体を供給することを目的とする。上着(1)では、正面に二つの胸ポケット(10),(11)があり、これらの胸ポケット(10),(11)に広告表示部(2),(3)が設けられている。上着(1)は、半袖シャツ状であり、袖の部分の上面部分に広告表示部(4),(5)が設けられている。さらに本実施形態の上着(1)では、後身頃の部位にも広告表示部(6)が設けられている。広告表示部(6)には、商品やイベント等の紹介が表示されている。各広告表示部は、上着(1)に直接的に広告を印刷したり、刺しゅうしたものであってもよいが、広告内容を変更できるように被服用広告表示部材を着脱可能とすることが望ましい。
Description
技術分野
本発明は、上着、シャツ、ズボン、エプロン、帽子、手袋その他の被服に関するものであり、特にコンビニエンスストア等の接客を行う業種の者が着用する制服として好ましいものである。また本発明は、広告に関するものである。
背景技術
多くの企業では制服が採用されている。特にコンビニエンスストアやスーパーマーケット、量販電器店、レストラン、ガソリンスタンド等の客と接する機会の多い業種では、店員であることが一見して分かるように、店員に制服を着用せしめている。
そして多くの場合、これらの制服には自社の企業名のロゴや自社の商品名がプリントされている。
ところで企業にとって、自社の製品や事業内容を広告することは誠に重要である。そのため企業は、如何に広く、且つ効率良く宣伝するかという点に知恵を絞る。また行政が国民や市民に周知すべき事項や告知したい事項があり、行政は如何に広く、且つ効率良く宣伝するかという点に知恵を絞る。
そこで本発明は、多くの企業や行政が抱く解決課題に応えるものであり、新規の広告媒体を供給することを目的とする。
発明の開示
そこで本発明者は、企業の制服を広告媒体とすることを思いついた。ここで従来技術の制服には上記した様に自社の企業名のロゴや自社の商品名がプリントされている。しかし従来における被服のロゴ等は、店員であることを識別するための標識に過ぎず、宣伝広告的な機能を果たしていない。
すなわち従来技術の被服では、自社のロゴ等がプリントされているが、そもそも、制服によって自社を宣伝広告しても経済的な価値はない。
たとえばコンビニエンスストアやガソリンスタンドを例に取ると、コンビニエンスストア等の広告目的は、特定の場所にコンビニエンスストア等が存在することを知らしめる点にある。そして広告を見たものが当該コンビニエンスストア等に来店することによって広告の目的は達成される。
これに対して制服はコンビニエンスストア内や、ガソリンスタンドのエリア内で着用されるものであるから、当該制服は、コンビエンスストアの店内やガソリンスタンドのエリア内でしか見ることができない。したがって制服を見る人は、コンビニエンスストアが存在することを既に知っている者であり、この者に重ねてコンビニエンスストアの存在を広告する利益はない。
そこでコンビニエンスストア等で着用する制服に、コンビニエンスストアの店名以外の商品名や広告を表示すれば、制服自体が広告媒体として機能すると考えた。
上記した着想に基づいて開発された被服の発明は、一部に広告取付部が設けられ、当該広告取付部に広告を表示した被服用広告表示部材が着脱可能に取り付けられており、広告取付部には、収納部が着脱可能に取り付けられ、前記収納部には被服用広告表示部材が収納され、前記収納部に収納された被服用広告表示部材が外部から見えることを特徴としている。
また、1つの広告取付部に複数の収納部が取り付けられて、広告取付部の空間を埋めることができるものであってもよい。
さらに、一部に広告取付部が設けられ、当該広告取付部に広告を表示した被服用広告表示部材が着脱可能に取り付けられており、広告取付部には、表面に表示用開口部が設けられた収納部が取り付けられており、当該収納部は被服の表面にあって被服用広告表示部材が収納されていることを特徴としている。
前記収納部の上部には被服用広告表示部材を出し入れすることが可能な出入れ用開口が設けられ、前記出入れ用開口には開閉部材が設けられていてもよい。かかる場合、前記開閉部材を閉じると、収納部に収納されている被服用広告表示部材が外部に出ない。
前記収納部は2重構造であって、第1の空間と第2の空間が設けられ、前記被服用広告表示部材は第1の空間に収納されており、被服の表面に有する前記透明部又は前記表示用開口部は、第1の空間につながっているものでもよい。
また、前記第1の空間と前記第2の空間との間を連通させる連通開口が設けられていてもよい。
前記収納部は、布により形成されるものであり、前記布は開口を有する第1の布と、開口を有する第2の布により構成され、前記開口を合わせて開口周辺を縫製し、前記第1の布の開口と第2の布の開口が重ね合わせた状態で第1の布と第2の布とを縫い合わせて前記表示用開口部を形成し、前記第1の空間は第1の布を折って袋状として形成されるものでもよい。
また、前記第1の布の開口及び前記第2の布の開口には、折り返し片が設けられており、前記第1の布の開口と第2の布は開口とを合わせて前記開口周辺を縫製する際に、前記折り返し片も合わせて縫製されているものでもよい。
被服用広告表示部材は液晶や、有機エレクトロルミネッセンス等のディスプレイによって構成することができる。有機エレクトロルミネッセンスには、フィルム基板タイプ(有機ELフィルム)、ガラス基板タイプ(有機ELガラス)とがある。
本発明のディスプレイでは、表示面の周囲に縫い代が設けられており、縫製によって他の部材に取り付けることができる。そのため本発明のディスプレイは取付けが容易である。
また、受信手段を有し、前記受信手段は別途設けられた発信手段から発信された情報を受信して、前記情報に基づいて所定の画をディスプレイに表示させることもできる。ここで「画」とは静止画及び動画の双方を含む。また文字表示も「画」の一つであり、モノクロ画像でもよく、カラー画像でもよい。
そして別途設けられた発信手段の指令に基づいて所定の画をディスプレイに表示させることができるので、例えば、従業員等が、客等に対して言葉を発さなくても客に対して商品広告等を行うことができる。また、別途スピーカなどを設けて、前記した「画」と合わせるようにして、音声や音を発生させててもよい。
また被服用広告表示部材の発明は、広告が表示されていると共に、被服に対して取付け可能であることを特徴とする。
被服用広告表示部材には被服の一部と係合する係合部が設けられていることが望ましい。
係合部は、ピン、ホック、面ファスナー、紐、ボタン、ボタン孔、接着面、磁石、磁性体等が採用可能である。
また、被服の製造方法は、前記第1の布及び前記第2の布に折り返し片を設けながら略同一の開口を設ける工程と、当該開口の位置を合わせながら、第1の布の折り返し片と第2の布の折り返し片とを内側にして縫い合わせる工程と、第1の布を折り目を下側にしながら2つ折りにした状態で縫い合わせる工程とを有するものでもよい。
さらに広告方法の発明は、店内において接客を営む従業者に他者の広告が表示された被服又は備品を着用させ、広告宣伝活動を行わしめることを特徴とする広告方法である。
もう一つの広告方法の発明は、広告主を募る工程と、制服又は備品を製作する工程と、制服又は備品に広告主の広告を表示する工程と、店内において接客を営む従業者に制服又は備品を着用させる工程を有することを特徴とする広告方法である。
また従業員に広告内容を教育しておくことが望ましい。
発明を実施するための最良の形態
本実施形態の上着1では図1の様に5か所に広告表示部2,3,4,5,6が設けられている。
すなわち本実施形態の上着1では、正面に二つの胸ポケット10,11があり、これらの胸ポケット10,11に広告表示部2,3が設けられている。
また本実施形態の上着1は、半袖シャツ状であり、袖の部分の上面部分に広告表示部4,5が設けられている。さらに本実施形態の上着1では、後身頃の部位にも広告表示部6が設けられている。
図2には、本発明の実施形態であるエプロン14が図示されている。エプロン14の広告表示部95は、商品やイベント等の紹介が表示されている。広告表示部95には、着脱可能な収納部37が取り付けられ、収納部37中に被服用広告表示部材34が収納されている。収納部37の上側には、出し入れ用開口84が設けられており、出し入れ用開口84から被服用広告表示部材34が出し入れされる。出し入れ用開口84に後述する開閉部材85を設けてもよい。
被服用広告表示部材34は、紙や布或いは樹脂板や樹脂シート、樹脂フィルム等に広告を印刷してものや、有機ELフィルムや有機ELガラスなどの表示部分を変化させることのできるものを用いることができる。
したがって、被服用広告表示部材34が強度のない紙などを用いることができ、安価に被服用広告表示部材34を製造して広告することが可能である。また、収納部37が着脱可能であり、洗濯などの際には、収納部37ごと取り外すことができ、耐水性のない材質や電気部品等を被服用広告表示部材34を採用することができる。
収納部37を着脱可能とする方策としては、例えば図3の様に面ファスナーを介する方策が考えられる。すなわち図3,4の様にエプロン14の一部に面ファスナー12を取り付けて広告取付部15を形成する。一方、収納部37の裏面にも面ファスナー21を設ける。そして収納部37の面ファスナー21を広告取付部15側の面ファスナー12と係合させ、収納部37を広告取付部15に取り付ける。
また広告内容を変更する場合には、広告取付部15から収納部37を引き剥がし、他の被服用広告表示部材が収納された収納部37を取り付ける。
図3に示した例では、広告取付部15に設けられた面ファスナー12は、面状であり、収納部37の裏面側がべったりと接合される。
しかしこの様な面状の面ファスナー12を使用すると、収納部37を取り付ける際に収納部37に皺が生じやすい。そこで図5に示す様に、面ファスナー12を枠状に配し、中間部分の面ファスナーを除く構成も推奨される。
また、1カ所の広告取付部15に複数の収納部37を取り付けることができる様にして、同時に複数の被服用広告表示部材34を取り付けることが可能なものも採用することができる。具体的には、図6に示されるように、エプロン14aの広告取付部15には、複数の面ファスナー12を所定の配置となるように設けられており、1又は複数の面ファスナー12に収納部37を取付けることで、種々の配置とすることができる。また、縦横に各二段に面ファスナー12を配置した場合には、図8に示されるような形状の収納部37を用いることができる。例えば、図8(a)のように面ファスナー12と略同一の形状の収納部37aや、図8(b)のように2カ所の面ファスナー12を横方向に長く固定できる形状の収納部37cや、図8(c)のように2カ所の面ファスナー12を縦方向に長く固定できる形状の収納部37eや、図8(d)のように4カ所の面ファスナー12全てに固定できる形状の収納部37gを用いることができる。
そして、図9に示されるように収納部37を複数の面ファスナー12を所定の配置となるように設けることができる。具体的には、図9(a)のように収納部37aを1つだけ取り付けても良く、図9(b)のように収納部37aを2つ横に並べても良く、図9(c)のように収納部37cを1つだけ取り付けても良く、図9(d)のように収納部37cを2つ縦に並べても良く、図9(e)のように収納部37eを1つだけ取り付けても良く、図9(f)のように収納部37aを2つ横に並べても良く、図9(g)のように収納部37gを1つだけ全面に取り付けても良い。
また、収納部37が図8(b)に示されるような横長の収納部37cの様な場合には、図7に示されるように出し入れ用開口84は横に設けてもよい。
上記した実施形態では、面ファスナー12,21を介して収納部37を広告取付部15に取り付けたが、面ファスナー12,21に代わって粘着性の樹脂を使用してもよい。すなわち上着1の一部に粘着性の樹脂を貼着して広告取付部を形成し、被服用広告表示部材の裏面にも同様に粘着性の樹脂を貼着しておく。そして被服用広告表示部材の粘着性樹脂と広告取付部の粘着性樹脂を接合して被服用広告表示部材を上着の広告取付部に取り付ける。
同様に磁石を活用することも可能である。例えば広告取付部15と被服用広告表示部材20のいずれか一方に磁石を取付け、他方に鉄等の磁性体を取り付ける。そして磁力によって収納部37を広告取付部15を取り付ける。
また、固定された収納部を用いることができる。
例えば、図10の様にポケットやポケット状の収納部22を設ける。ここで収納部22の正面側にはポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂等のシートであって透明のものが取り付けられて透明部24を有している。
そして収納部22の上部に設けられた開口23から被服用広告表示部材20を挿入する。
また、図10に示した収納部22の透明部24を開口状として、表示用開口としてもよい。
さらにポケット等のボタンを利用して被服用広告表示部材を広告取付部に取り付けることもできる。
図11は、被服用広告表示部材に紐状の取付け部材25を設け、ポケット等のボタン26に取付け部材25を係合させた例を示すものである。
また図12では、被服用広告表示部材27の上部に特殊な切り込み状係合部30を設けてポケット等のボタン26に係合させた例を示す。
すなわち図12に示す被服用広告表示部材27では、その上端部近傍にスリット状の係合部30が設けられている。スリット状の係合部30は、上端側に開口し、終端部(下部)31が円形に広がっている。
本実施形態で採用する被服用広告表示部材27では、係合部30の開放部分を押し広げてボタン26を挿入し、終端部31にボタン26の根元部分を係合させる。
図12に示す構成は被服用広告表示部材27の上端部だけを上着1と係合させるものであるから、被服用広告表示部材27が捲れて広告が見にくい場合もある。この様な懸念がある場合は、図13の様にスリット状の係合部30を上下に設け、上着1側にはボタン26を縦に2個設け、2個の係合部30をそれぞれのボタン26と係合させてもよい。
また図14に示すように、被服用広告表示部材27の下端部を面ファスナー29で固定する構成も考えられる。さらに面ファスナー29に接着面、磁石、磁性体等が採用可能である。
また図15では、被服用広告表示部材32に舌状の係合部33を設けてポケット等に係合させた例を示す。
すなわち図15に示す被服用広告表示部材32は、一枚の厚紙を中央部分から折り返したものであり、その表面側に広告が表示されている。そして図15に示す被服用広告表示部材32では、厚紙の背面部分を係合部33とし、当該係合部33をポケットに挿入する。また、厚紙に有機ELフィルムや有機ELガラスを取り付けることもできる。
また図16は、被服用広告表示部材35をクリップ36によってポケット等に係合させた例を示す。
なお、図11〜16に示された被服用広告表示部材27,32,35を広告部と係合部と別部材として、広告を袋状の部材の中に入れてもよい。
以上説明した被服用広告表示部材は、いずれもそれ自体を取り替えることによって広告内容を変更するものであるが、例えば被服用広告表示部材を液晶パネルやフィルム状ディスプレイ、例えば有機ELフィルムや有機ELガラス等のディスプレイ等の表示装置で構成すれば被服用広告表示部材を取り替えることなく広告内容の変更が可能である。また、別途スピーカなどを設けて、前記した「画」と合わせるようにして、音声や音を発生させててもよい。
またフィルム状ディスプレイ等の表示装置を使用する場合には、表示する広告を任意に変更できるので、広告を選別する手段を設けておくことが望ましい。例えば予め複数の広告をバーコード化しておき、バーコード読み取り機でバーコードを読み、広告を選択する。また商品自体に表示されたバーコードを読むことによって、当該商品の広告が表示される様にすれば便利である。また、バーコードの代わりに、ICチップや半導体、磁気記憶媒体、光記憶媒体などを用いても良い。
上記した被服用広告表示部材を収納部等を介して取り付けるものであったが、直接取り付けた構成でもよい。例えば、ディスプレイ53を取り付ける方法は、縫製によって行うことができる。例えば有機ELフィルムや有機ELガラス等の様な薄く、かつ可撓性を有する部材を使用し、映像を表示する表示部の周囲に縫い代55を設ける。そして図30に示すように、ディスプレイ53の周端部の縫い代55を針と糸を使用してTシャツ等の本体部分に縫い付ける。その結果、ディスプレイ53を強固に取り付けることができる。ディスプレイ53をTシャツ等に直接取り付ける場合においても、補強用の樹脂板等をディスプレイ相当部に配することが望ましい。
また、受信手段を設けて、前記受信手段は別途設けられた発信手段から発信された情報を受信して、前記情報に基づいて所定の画をディスプレイ53に表示させることもできる。
さらに、図21に示されるような、収納部22aと被服用広告表示部材60を用いることが出来る。収納部22aには、表示用開口65が設けられており、被服用広告表示部材60を収納部22aの上部に有する出し入れ用開口84から挿入することができる。被服用広告表示部材60は、広告表示部66と、表示制御部68と、図示しない電源と、当該電源から表示制御部68に電気を供給することができる電線67が設けられている。そして、広告表示部66に所定の広告が表示される。被服用広告表示部材60は有機ELフィルムや有機ELガラスが用いられ、広告表示部66の表示を外部からの信号により変更することができる。また、別途スピーカなどを設けて、前記した広告表示部66の「画」の変化と合わせるようにして、音声や音を発生させててもよい。
また、収納部22aの内部は、2重構造となっており、図22に示されるように、第1の空間61と第2の空間62を有している。そして、第1の空間61に被服用広告表示部材60が収納されている。被服用広告表示部材60が収納されると、外部から表示用開口65を通じて広告表示部66が見えるようになっている。
収納部22aは、縫製により上着1の表面に取り付けられる。収納部22aの製造方法は、以下の通りにより行われる。なお、縫製は従来技術の方法を用いることができる。
まず、図23に示されるように、第1の布70と第2の布71を所定の形状に切断する。第2の布71の形状は、収納部22aの全体形状に合わせて切断される。そして、第1の布70及び第2の布71にそれぞれ切れ目75が設けられている。そして、切れ目75によって四方に折り返すことのでき、折り返すことで開口72、73ができる。開口72と開口73は略同一の形状である。
そして、図24に示されるように、前記の、開口72、73付近を折り返されることにより、折り返し片76,77が設けられる。
また、第1の布70の下辺部74を折り返して縫い合わされ、縫い目74aが設けられる。
次に、第1の布70及び第2の布71とを重ね合わせて縫い合わす。このとき、第1の布70の開口72の位置と、第2の布71の開口73の位置を合わせる様にして行われる。言い換えると、第1の布70の開口72の周囲に有する折り返し片76と第2の布71の開口73の周囲に有する折り返し片77を合わせる様にして、第1の布の折り返し片76及び第2の布の折り返し片77が内側となるようにして行われる。すなわち、図24(a)に示される第1の布70の表側と、図24(b)に示される第2の布71の表側とを合わせられる。
そして、開口72,73の周囲を折り返し片76、77とともに縫い合わせて縫い目89が設けられる。この状態を示したのが図25である。この状態から、第2の布71の上辺86を折り返して、第1の布70の上端を包むようにしながら2カ所で縫い合わせて、縫い合わせ部90、91を設け、図26に示される状態とする。このとき、縫い合わせ部90,91は第1の布70と共に縫い合わされ、第1の布70と第2の布71とは固定されている。
さらに、図27のように、第1の布70を折り目81を下側にしながら2つ折りにし、第1の布70の両側を縫い合わせて縫い合わせ部88を設けて、側辺を閉鎖し、上部を開口状とした袋状とする。そして、このときに形成される第1の布70の内部が第1の空間61となる。
また、図27に示されるように、縫い合わせ部88の下側の一部分を縫い合わせず、連通開口80を設けている。連通開口80により、第1の空間61と第2の空間62が連通することとなり、被服用広告表示部材60の電線67を挿通可能としている。
そして、収納部22aが上着1の所定の位置となるように収納部22aの側辺93及び下辺94の縁を折り返しながら縫い合わせて、縫い目92を設ける。収納部22aを表面側から見ると、図28(a)に示す状態となり、裏面側から見ると図28(b)に示す状態となる。図22に示されるように、第2の布71は上着1の表面側に位置する。第2の布71の上側が出し入れ用開口84となり、さらに、第1の空間61の上側が出し入れ用開口84となる。そして、出し入れ用開口84から第1の空間61に被服用広告表示部材60を出し入れすることができる。
また、第2の空間62は、被服用広告表示部材60の電源を入れることができ、また、通常の被服のように、ポケットなどとしても用いることができる。
通常、2重構造のポケット等の場合には、表面に縫い目が縁以外の場所に出るが、本実施形態の収納部22aを用いた場合には、縫製部分が縁や表示用開口65に沿うことになるので、表面の見栄えがよい。また収納部22aの製造が、表示用開口65における折り返し片76,77のまつり縫いと、第1の布70と第2の布71との縫い合わせによる固定が一度にできるので容易に製造ができる。さらに、縫い目89により、第1の空間61に入れられる被服用広告表示部材60の荷重を支えることができる。
本実施形態の収納部22aの製造は、折り返し片77、78の縫い合わせた後に、第2の布71の上側を折り返して、第1の布70の上端を包むようにしながら縫い合わせて、図24の状態から図26に示される状態としたが、先に第2の布71の上側を折り返して、第1の布70の上端を包むようにしながら縫い合わせて、その後、折り返し片77、78の縫い合わせを行ってもよい。
図29に示されるように、収納部22aの第1の空間61の上部の出し入れ用開口84の付近に、面ファスナーなどの開閉部材85を設けてもよい。具体的には、図29のように、第1の布70の上側に延長布89を設け、延長布89の位置を第2の布71の上辺86に対向する位置にする。そして、第2の布71の上辺86及び延長布89に開閉部材85が設けられており、開閉部材85が着脱して出入れ用開口84が開閉する。そして、前記開閉部材85を閉じると、第1の空間61が封鎖されて、収納部22aに収納されている被服用広告表示部材60を保持することができる。さらに、開閉部材85を閉じても収納部22aの上部は解放されており、ポケットとして使用することができる。
したがって、被服用広告表示部材60を自由に取り外しでき、かつ、広告を行う際には被服用広告表示部材60の保持が行うことができる。そして、上着1の洗濯する場合に、被服用広告表示部材60を濡らすことなく洗濯することができる。開閉部材85は、面ファスナーでなくともよく、ピン、ホック、紐、ボタン、ボタン孔、接着面、磁石、磁性体等が採用可能である。
また、上記した延長布89を設けずに、第1の布70を長くしてもよい。さらに、被服用広告表示部材60の保持することができれば、収納部22aの上部全体を封鎖するように開閉部材85を設けてもよい。
また、収納部22aの表示用開口65に上記した透明な樹脂で覆って、表示用開口65の代わりに透明部24としてもよい。
また以上説明した実施形態は、上着に本発明を適用したものであるが、本発明は上着に限らず、他の被服にも応用することができる。
すなわち図17は、ズボン40に本発明を適用した例である。本実施形態のズボンでは、正面の太股の部分、ヒップ部分及び側面部分に広告表示部41が設けられている。
また図18は、帽子43に本発明を適用した例である。本実施形態の帽子では、正面部分に広告表示部44が設けられている。
また図19は、エプロン45に本発明を適用した例である。本実施形態のエプロン45では、正面に広告表示部46が設けられている。
また図20は、手袋47に本発明を適用した例である。本実施形態の手袋47では、正面に広告表示部48が設けられている。
次に上記した被服を活用した広告方法について説明する。
本実施形態の広告方法では、上記した広告表示部に他社の商品や事業の広告を掲載する。
例えばコンビニエンスストアであれば、コンビニエンスストアで販売する菓子や化粧品の広告を表示する。またあるいは近日来演する映画やコンサートの紹介を表示する。また近隣の店で行われるイベントやオリジナル商品の紹介、目玉商品の紹介等を行う。さらに国や市町村、非営利団体等が告知したい内容を表示する。
そして制服を着用する従業員には、予め菓子や化粧品、あるいは映画の見どころ等を教育しておく。
するとコンビニエンスストアに来店した客は、制服に表示された商品等の広告を見て購買意欲がかき立てられ、思わず当該商品を買ってしまう。
また映画やコンサートが上演されることを知り、当該映画等のチケットを購入することとなる。
さらに直接購買行動に至らない場合であっても広告に興味を持った客は、制服を着用した従業員に商品の内容や映画の見どころを尋ねる。ここで従業員は、予め商品に対する教育を受けているから、即座に商品紹介を行うことができ、購買に結び付けることができる。
したがって本実施形態の広告方法を採用すると、商品の売上上昇が期待できる。
また通常、制服は、コンビニエンスチェーン等の制服を着用させる企業が制服製造業者から購入したり有償貸与を受けるものである。すなわち通常、制服製造業者等はコンビニエンスチェーン等の制服を着用させる企業から収益を上げる。これに対して新しいビジネスモデルとして、広告主側から金銭を得る方法が考えられる。
すなわちビジネスモデルの実施者は、営業活動やインターネット等によって広告主を募る。そして広告主の要求に応じて広告をデザインする。さらにビジネスモデルの実施者は、デザインに応じた被服用広告表示部材を製作する。
一方、ビジネスモデルの実施者は、制服を着用する企業をインターネット等によって募る。
そしてビジネスモデルの実施者は制服を着用する企業の要求に応じて所定のデザインの制服を製作する。
そしてビジネスモデルの実施者は制服を着用する企業に対して制服と被服用広告表示部材を合わせて供給する。
またビジネスモデルの実施者は制服を着用する者に対して広告主の要求に応じた商品知識を教育する。
そして前記した様にコンビニエンスストア等の従業員は、店内で制服を着用し、宣伝広告活動を行う。
ビジネスモデルの実施者は、広告主から広告収入を得る。制服を着用する企業には制服を無償で提供するか、通常の制服代金よりも廉価で制服を提供する。
そのため広告主は、効率良く広告宣伝活動を行うことができ、コンビニエンスストア等は安価に制服を入手することができる。またコンビニエンスストア内で販売している商品を広告すればコンビニエンスストア等の売上自体も上昇することとなる。
さらにビジネスモデルの実施者は、広告宣伝費を得ることができる。
産業上の利用可能性
以上説明した様に本発明の被服は、広告媒体として活用することができる効果がある。本発明の被服は、テレビ、ラジオや新聞に匹敵する新しいメディアとなるものである。
また本発明の広告方法は、効率よく商品の広告を行うことができ、商品等の売上向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施形態の上着の表面図及び裏面図である。図2は、エプロンの斜視図である。図3は、エプロンの広告表示部の拡大斜視図である。図4は、エプロンの広告表示部の断面図である。図5は、エプロンの広告表示部の拡大斜視図である。図6は、エプロンの正面図である。図7は収納部の拡大図である。図8は収納部の形状を示した正面図である。図9は収納部の取付状態を示した正面図である。図10〜16は、被服の広告表示部の変形例を示す拡大斜視図である。図17は、本発明の実施形態のズボンの表面図及び裏面図及び側面図である。図18は、本発明の実施形態の帽子の斜視図である。図19は、本発明の実施形態のエプロンの斜視図である。図20は、本発明の実施形態の手袋の斜視図である。図21は、被服の広告表示部の他の変形例を示す拡大斜視図である。図22は、被服の広告表示部の他の変形例を示す断面図である。図23〜図27は、被服の収納部の製造途中を示す正面図である。図28は、被服の収納部を示す正面図及び裏面図である。図29は、被服の広告表示部の他の変形例を示す断面図である。図30は、被服にディスプレイを取り付ける際の状態を示した斜視図である。
本発明は、上着、シャツ、ズボン、エプロン、帽子、手袋その他の被服に関するものであり、特にコンビニエンスストア等の接客を行う業種の者が着用する制服として好ましいものである。また本発明は、広告に関するものである。
背景技術
多くの企業では制服が採用されている。特にコンビニエンスストアやスーパーマーケット、量販電器店、レストラン、ガソリンスタンド等の客と接する機会の多い業種では、店員であることが一見して分かるように、店員に制服を着用せしめている。
そして多くの場合、これらの制服には自社の企業名のロゴや自社の商品名がプリントされている。
ところで企業にとって、自社の製品や事業内容を広告することは誠に重要である。そのため企業は、如何に広く、且つ効率良く宣伝するかという点に知恵を絞る。また行政が国民や市民に周知すべき事項や告知したい事項があり、行政は如何に広く、且つ効率良く宣伝するかという点に知恵を絞る。
そこで本発明は、多くの企業や行政が抱く解決課題に応えるものであり、新規の広告媒体を供給することを目的とする。
発明の開示
そこで本発明者は、企業の制服を広告媒体とすることを思いついた。ここで従来技術の制服には上記した様に自社の企業名のロゴや自社の商品名がプリントされている。しかし従来における被服のロゴ等は、店員であることを識別するための標識に過ぎず、宣伝広告的な機能を果たしていない。
すなわち従来技術の被服では、自社のロゴ等がプリントされているが、そもそも、制服によって自社を宣伝広告しても経済的な価値はない。
たとえばコンビニエンスストアやガソリンスタンドを例に取ると、コンビニエンスストア等の広告目的は、特定の場所にコンビニエンスストア等が存在することを知らしめる点にある。そして広告を見たものが当該コンビニエンスストア等に来店することによって広告の目的は達成される。
これに対して制服はコンビニエンスストア内や、ガソリンスタンドのエリア内で着用されるものであるから、当該制服は、コンビエンスストアの店内やガソリンスタンドのエリア内でしか見ることができない。したがって制服を見る人は、コンビニエンスストアが存在することを既に知っている者であり、この者に重ねてコンビニエンスストアの存在を広告する利益はない。
そこでコンビニエンスストア等で着用する制服に、コンビニエンスストアの店名以外の商品名や広告を表示すれば、制服自体が広告媒体として機能すると考えた。
上記した着想に基づいて開発された被服の発明は、一部に広告取付部が設けられ、当該広告取付部に広告を表示した被服用広告表示部材が着脱可能に取り付けられており、広告取付部には、収納部が着脱可能に取り付けられ、前記収納部には被服用広告表示部材が収納され、前記収納部に収納された被服用広告表示部材が外部から見えることを特徴としている。
また、1つの広告取付部に複数の収納部が取り付けられて、広告取付部の空間を埋めることができるものであってもよい。
さらに、一部に広告取付部が設けられ、当該広告取付部に広告を表示した被服用広告表示部材が着脱可能に取り付けられており、広告取付部には、表面に表示用開口部が設けられた収納部が取り付けられており、当該収納部は被服の表面にあって被服用広告表示部材が収納されていることを特徴としている。
前記収納部の上部には被服用広告表示部材を出し入れすることが可能な出入れ用開口が設けられ、前記出入れ用開口には開閉部材が設けられていてもよい。かかる場合、前記開閉部材を閉じると、収納部に収納されている被服用広告表示部材が外部に出ない。
前記収納部は2重構造であって、第1の空間と第2の空間が設けられ、前記被服用広告表示部材は第1の空間に収納されており、被服の表面に有する前記透明部又は前記表示用開口部は、第1の空間につながっているものでもよい。
また、前記第1の空間と前記第2の空間との間を連通させる連通開口が設けられていてもよい。
前記収納部は、布により形成されるものであり、前記布は開口を有する第1の布と、開口を有する第2の布により構成され、前記開口を合わせて開口周辺を縫製し、前記第1の布の開口と第2の布の開口が重ね合わせた状態で第1の布と第2の布とを縫い合わせて前記表示用開口部を形成し、前記第1の空間は第1の布を折って袋状として形成されるものでもよい。
また、前記第1の布の開口及び前記第2の布の開口には、折り返し片が設けられており、前記第1の布の開口と第2の布は開口とを合わせて前記開口周辺を縫製する際に、前記折り返し片も合わせて縫製されているものでもよい。
被服用広告表示部材は液晶や、有機エレクトロルミネッセンス等のディスプレイによって構成することができる。有機エレクトロルミネッセンスには、フィルム基板タイプ(有機ELフィルム)、ガラス基板タイプ(有機ELガラス)とがある。
本発明のディスプレイでは、表示面の周囲に縫い代が設けられており、縫製によって他の部材に取り付けることができる。そのため本発明のディスプレイは取付けが容易である。
また、受信手段を有し、前記受信手段は別途設けられた発信手段から発信された情報を受信して、前記情報に基づいて所定の画をディスプレイに表示させることもできる。ここで「画」とは静止画及び動画の双方を含む。また文字表示も「画」の一つであり、モノクロ画像でもよく、カラー画像でもよい。
そして別途設けられた発信手段の指令に基づいて所定の画をディスプレイに表示させることができるので、例えば、従業員等が、客等に対して言葉を発さなくても客に対して商品広告等を行うことができる。また、別途スピーカなどを設けて、前記した「画」と合わせるようにして、音声や音を発生させててもよい。
また被服用広告表示部材の発明は、広告が表示されていると共に、被服に対して取付け可能であることを特徴とする。
被服用広告表示部材には被服の一部と係合する係合部が設けられていることが望ましい。
係合部は、ピン、ホック、面ファスナー、紐、ボタン、ボタン孔、接着面、磁石、磁性体等が採用可能である。
また、被服の製造方法は、前記第1の布及び前記第2の布に折り返し片を設けながら略同一の開口を設ける工程と、当該開口の位置を合わせながら、第1の布の折り返し片と第2の布の折り返し片とを内側にして縫い合わせる工程と、第1の布を折り目を下側にしながら2つ折りにした状態で縫い合わせる工程とを有するものでもよい。
さらに広告方法の発明は、店内において接客を営む従業者に他者の広告が表示された被服又は備品を着用させ、広告宣伝活動を行わしめることを特徴とする広告方法である。
もう一つの広告方法の発明は、広告主を募る工程と、制服又は備品を製作する工程と、制服又は備品に広告主の広告を表示する工程と、店内において接客を営む従業者に制服又は備品を着用させる工程を有することを特徴とする広告方法である。
また従業員に広告内容を教育しておくことが望ましい。
発明を実施するための最良の形態
本実施形態の上着1では図1の様に5か所に広告表示部2,3,4,5,6が設けられている。
すなわち本実施形態の上着1では、正面に二つの胸ポケット10,11があり、これらの胸ポケット10,11に広告表示部2,3が設けられている。
また本実施形態の上着1は、半袖シャツ状であり、袖の部分の上面部分に広告表示部4,5が設けられている。さらに本実施形態の上着1では、後身頃の部位にも広告表示部6が設けられている。
図2には、本発明の実施形態であるエプロン14が図示されている。エプロン14の広告表示部95は、商品やイベント等の紹介が表示されている。広告表示部95には、着脱可能な収納部37が取り付けられ、収納部37中に被服用広告表示部材34が収納されている。収納部37の上側には、出し入れ用開口84が設けられており、出し入れ用開口84から被服用広告表示部材34が出し入れされる。出し入れ用開口84に後述する開閉部材85を設けてもよい。
被服用広告表示部材34は、紙や布或いは樹脂板や樹脂シート、樹脂フィルム等に広告を印刷してものや、有機ELフィルムや有機ELガラスなどの表示部分を変化させることのできるものを用いることができる。
したがって、被服用広告表示部材34が強度のない紙などを用いることができ、安価に被服用広告表示部材34を製造して広告することが可能である。また、収納部37が着脱可能であり、洗濯などの際には、収納部37ごと取り外すことができ、耐水性のない材質や電気部品等を被服用広告表示部材34を採用することができる。
収納部37を着脱可能とする方策としては、例えば図3の様に面ファスナーを介する方策が考えられる。すなわち図3,4の様にエプロン14の一部に面ファスナー12を取り付けて広告取付部15を形成する。一方、収納部37の裏面にも面ファスナー21を設ける。そして収納部37の面ファスナー21を広告取付部15側の面ファスナー12と係合させ、収納部37を広告取付部15に取り付ける。
また広告内容を変更する場合には、広告取付部15から収納部37を引き剥がし、他の被服用広告表示部材が収納された収納部37を取り付ける。
図3に示した例では、広告取付部15に設けられた面ファスナー12は、面状であり、収納部37の裏面側がべったりと接合される。
しかしこの様な面状の面ファスナー12を使用すると、収納部37を取り付ける際に収納部37に皺が生じやすい。そこで図5に示す様に、面ファスナー12を枠状に配し、中間部分の面ファスナーを除く構成も推奨される。
また、1カ所の広告取付部15に複数の収納部37を取り付けることができる様にして、同時に複数の被服用広告表示部材34を取り付けることが可能なものも採用することができる。具体的には、図6に示されるように、エプロン14aの広告取付部15には、複数の面ファスナー12を所定の配置となるように設けられており、1又は複数の面ファスナー12に収納部37を取付けることで、種々の配置とすることができる。また、縦横に各二段に面ファスナー12を配置した場合には、図8に示されるような形状の収納部37を用いることができる。例えば、図8(a)のように面ファスナー12と略同一の形状の収納部37aや、図8(b)のように2カ所の面ファスナー12を横方向に長く固定できる形状の収納部37cや、図8(c)のように2カ所の面ファスナー12を縦方向に長く固定できる形状の収納部37eや、図8(d)のように4カ所の面ファスナー12全てに固定できる形状の収納部37gを用いることができる。
そして、図9に示されるように収納部37を複数の面ファスナー12を所定の配置となるように設けることができる。具体的には、図9(a)のように収納部37aを1つだけ取り付けても良く、図9(b)のように収納部37aを2つ横に並べても良く、図9(c)のように収納部37cを1つだけ取り付けても良く、図9(d)のように収納部37cを2つ縦に並べても良く、図9(e)のように収納部37eを1つだけ取り付けても良く、図9(f)のように収納部37aを2つ横に並べても良く、図9(g)のように収納部37gを1つだけ全面に取り付けても良い。
また、収納部37が図8(b)に示されるような横長の収納部37cの様な場合には、図7に示されるように出し入れ用開口84は横に設けてもよい。
上記した実施形態では、面ファスナー12,21を介して収納部37を広告取付部15に取り付けたが、面ファスナー12,21に代わって粘着性の樹脂を使用してもよい。すなわち上着1の一部に粘着性の樹脂を貼着して広告取付部を形成し、被服用広告表示部材の裏面にも同様に粘着性の樹脂を貼着しておく。そして被服用広告表示部材の粘着性樹脂と広告取付部の粘着性樹脂を接合して被服用広告表示部材を上着の広告取付部に取り付ける。
同様に磁石を活用することも可能である。例えば広告取付部15と被服用広告表示部材20のいずれか一方に磁石を取付け、他方に鉄等の磁性体を取り付ける。そして磁力によって収納部37を広告取付部15を取り付ける。
また、固定された収納部を用いることができる。
例えば、図10の様にポケットやポケット状の収納部22を設ける。ここで収納部22の正面側にはポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂等のシートであって透明のものが取り付けられて透明部24を有している。
そして収納部22の上部に設けられた開口23から被服用広告表示部材20を挿入する。
また、図10に示した収納部22の透明部24を開口状として、表示用開口としてもよい。
さらにポケット等のボタンを利用して被服用広告表示部材を広告取付部に取り付けることもできる。
図11は、被服用広告表示部材に紐状の取付け部材25を設け、ポケット等のボタン26に取付け部材25を係合させた例を示すものである。
また図12では、被服用広告表示部材27の上部に特殊な切り込み状係合部30を設けてポケット等のボタン26に係合させた例を示す。
すなわち図12に示す被服用広告表示部材27では、その上端部近傍にスリット状の係合部30が設けられている。スリット状の係合部30は、上端側に開口し、終端部(下部)31が円形に広がっている。
本実施形態で採用する被服用広告表示部材27では、係合部30の開放部分を押し広げてボタン26を挿入し、終端部31にボタン26の根元部分を係合させる。
図12に示す構成は被服用広告表示部材27の上端部だけを上着1と係合させるものであるから、被服用広告表示部材27が捲れて広告が見にくい場合もある。この様な懸念がある場合は、図13の様にスリット状の係合部30を上下に設け、上着1側にはボタン26を縦に2個設け、2個の係合部30をそれぞれのボタン26と係合させてもよい。
また図14に示すように、被服用広告表示部材27の下端部を面ファスナー29で固定する構成も考えられる。さらに面ファスナー29に接着面、磁石、磁性体等が採用可能である。
また図15では、被服用広告表示部材32に舌状の係合部33を設けてポケット等に係合させた例を示す。
すなわち図15に示す被服用広告表示部材32は、一枚の厚紙を中央部分から折り返したものであり、その表面側に広告が表示されている。そして図15に示す被服用広告表示部材32では、厚紙の背面部分を係合部33とし、当該係合部33をポケットに挿入する。また、厚紙に有機ELフィルムや有機ELガラスを取り付けることもできる。
また図16は、被服用広告表示部材35をクリップ36によってポケット等に係合させた例を示す。
なお、図11〜16に示された被服用広告表示部材27,32,35を広告部と係合部と別部材として、広告を袋状の部材の中に入れてもよい。
以上説明した被服用広告表示部材は、いずれもそれ自体を取り替えることによって広告内容を変更するものであるが、例えば被服用広告表示部材を液晶パネルやフィルム状ディスプレイ、例えば有機ELフィルムや有機ELガラス等のディスプレイ等の表示装置で構成すれば被服用広告表示部材を取り替えることなく広告内容の変更が可能である。また、別途スピーカなどを設けて、前記した「画」と合わせるようにして、音声や音を発生させててもよい。
またフィルム状ディスプレイ等の表示装置を使用する場合には、表示する広告を任意に変更できるので、広告を選別する手段を設けておくことが望ましい。例えば予め複数の広告をバーコード化しておき、バーコード読み取り機でバーコードを読み、広告を選択する。また商品自体に表示されたバーコードを読むことによって、当該商品の広告が表示される様にすれば便利である。また、バーコードの代わりに、ICチップや半導体、磁気記憶媒体、光記憶媒体などを用いても良い。
上記した被服用広告表示部材を収納部等を介して取り付けるものであったが、直接取り付けた構成でもよい。例えば、ディスプレイ53を取り付ける方法は、縫製によって行うことができる。例えば有機ELフィルムや有機ELガラス等の様な薄く、かつ可撓性を有する部材を使用し、映像を表示する表示部の周囲に縫い代55を設ける。そして図30に示すように、ディスプレイ53の周端部の縫い代55を針と糸を使用してTシャツ等の本体部分に縫い付ける。その結果、ディスプレイ53を強固に取り付けることができる。ディスプレイ53をTシャツ等に直接取り付ける場合においても、補強用の樹脂板等をディスプレイ相当部に配することが望ましい。
また、受信手段を設けて、前記受信手段は別途設けられた発信手段から発信された情報を受信して、前記情報に基づいて所定の画をディスプレイ53に表示させることもできる。
さらに、図21に示されるような、収納部22aと被服用広告表示部材60を用いることが出来る。収納部22aには、表示用開口65が設けられており、被服用広告表示部材60を収納部22aの上部に有する出し入れ用開口84から挿入することができる。被服用広告表示部材60は、広告表示部66と、表示制御部68と、図示しない電源と、当該電源から表示制御部68に電気を供給することができる電線67が設けられている。そして、広告表示部66に所定の広告が表示される。被服用広告表示部材60は有機ELフィルムや有機ELガラスが用いられ、広告表示部66の表示を外部からの信号により変更することができる。また、別途スピーカなどを設けて、前記した広告表示部66の「画」の変化と合わせるようにして、音声や音を発生させててもよい。
また、収納部22aの内部は、2重構造となっており、図22に示されるように、第1の空間61と第2の空間62を有している。そして、第1の空間61に被服用広告表示部材60が収納されている。被服用広告表示部材60が収納されると、外部から表示用開口65を通じて広告表示部66が見えるようになっている。
収納部22aは、縫製により上着1の表面に取り付けられる。収納部22aの製造方法は、以下の通りにより行われる。なお、縫製は従来技術の方法を用いることができる。
まず、図23に示されるように、第1の布70と第2の布71を所定の形状に切断する。第2の布71の形状は、収納部22aの全体形状に合わせて切断される。そして、第1の布70及び第2の布71にそれぞれ切れ目75が設けられている。そして、切れ目75によって四方に折り返すことのでき、折り返すことで開口72、73ができる。開口72と開口73は略同一の形状である。
そして、図24に示されるように、前記の、開口72、73付近を折り返されることにより、折り返し片76,77が設けられる。
また、第1の布70の下辺部74を折り返して縫い合わされ、縫い目74aが設けられる。
次に、第1の布70及び第2の布71とを重ね合わせて縫い合わす。このとき、第1の布70の開口72の位置と、第2の布71の開口73の位置を合わせる様にして行われる。言い換えると、第1の布70の開口72の周囲に有する折り返し片76と第2の布71の開口73の周囲に有する折り返し片77を合わせる様にして、第1の布の折り返し片76及び第2の布の折り返し片77が内側となるようにして行われる。すなわち、図24(a)に示される第1の布70の表側と、図24(b)に示される第2の布71の表側とを合わせられる。
そして、開口72,73の周囲を折り返し片76、77とともに縫い合わせて縫い目89が設けられる。この状態を示したのが図25である。この状態から、第2の布71の上辺86を折り返して、第1の布70の上端を包むようにしながら2カ所で縫い合わせて、縫い合わせ部90、91を設け、図26に示される状態とする。このとき、縫い合わせ部90,91は第1の布70と共に縫い合わされ、第1の布70と第2の布71とは固定されている。
さらに、図27のように、第1の布70を折り目81を下側にしながら2つ折りにし、第1の布70の両側を縫い合わせて縫い合わせ部88を設けて、側辺を閉鎖し、上部を開口状とした袋状とする。そして、このときに形成される第1の布70の内部が第1の空間61となる。
また、図27に示されるように、縫い合わせ部88の下側の一部分を縫い合わせず、連通開口80を設けている。連通開口80により、第1の空間61と第2の空間62が連通することとなり、被服用広告表示部材60の電線67を挿通可能としている。
そして、収納部22aが上着1の所定の位置となるように収納部22aの側辺93及び下辺94の縁を折り返しながら縫い合わせて、縫い目92を設ける。収納部22aを表面側から見ると、図28(a)に示す状態となり、裏面側から見ると図28(b)に示す状態となる。図22に示されるように、第2の布71は上着1の表面側に位置する。第2の布71の上側が出し入れ用開口84となり、さらに、第1の空間61の上側が出し入れ用開口84となる。そして、出し入れ用開口84から第1の空間61に被服用広告表示部材60を出し入れすることができる。
また、第2の空間62は、被服用広告表示部材60の電源を入れることができ、また、通常の被服のように、ポケットなどとしても用いることができる。
通常、2重構造のポケット等の場合には、表面に縫い目が縁以外の場所に出るが、本実施形態の収納部22aを用いた場合には、縫製部分が縁や表示用開口65に沿うことになるので、表面の見栄えがよい。また収納部22aの製造が、表示用開口65における折り返し片76,77のまつり縫いと、第1の布70と第2の布71との縫い合わせによる固定が一度にできるので容易に製造ができる。さらに、縫い目89により、第1の空間61に入れられる被服用広告表示部材60の荷重を支えることができる。
本実施形態の収納部22aの製造は、折り返し片77、78の縫い合わせた後に、第2の布71の上側を折り返して、第1の布70の上端を包むようにしながら縫い合わせて、図24の状態から図26に示される状態としたが、先に第2の布71の上側を折り返して、第1の布70の上端を包むようにしながら縫い合わせて、その後、折り返し片77、78の縫い合わせを行ってもよい。
図29に示されるように、収納部22aの第1の空間61の上部の出し入れ用開口84の付近に、面ファスナーなどの開閉部材85を設けてもよい。具体的には、図29のように、第1の布70の上側に延長布89を設け、延長布89の位置を第2の布71の上辺86に対向する位置にする。そして、第2の布71の上辺86及び延長布89に開閉部材85が設けられており、開閉部材85が着脱して出入れ用開口84が開閉する。そして、前記開閉部材85を閉じると、第1の空間61が封鎖されて、収納部22aに収納されている被服用広告表示部材60を保持することができる。さらに、開閉部材85を閉じても収納部22aの上部は解放されており、ポケットとして使用することができる。
したがって、被服用広告表示部材60を自由に取り外しでき、かつ、広告を行う際には被服用広告表示部材60の保持が行うことができる。そして、上着1の洗濯する場合に、被服用広告表示部材60を濡らすことなく洗濯することができる。開閉部材85は、面ファスナーでなくともよく、ピン、ホック、紐、ボタン、ボタン孔、接着面、磁石、磁性体等が採用可能である。
また、上記した延長布89を設けずに、第1の布70を長くしてもよい。さらに、被服用広告表示部材60の保持することができれば、収納部22aの上部全体を封鎖するように開閉部材85を設けてもよい。
また、収納部22aの表示用開口65に上記した透明な樹脂で覆って、表示用開口65の代わりに透明部24としてもよい。
また以上説明した実施形態は、上着に本発明を適用したものであるが、本発明は上着に限らず、他の被服にも応用することができる。
すなわち図17は、ズボン40に本発明を適用した例である。本実施形態のズボンでは、正面の太股の部分、ヒップ部分及び側面部分に広告表示部41が設けられている。
また図18は、帽子43に本発明を適用した例である。本実施形態の帽子では、正面部分に広告表示部44が設けられている。
また図19は、エプロン45に本発明を適用した例である。本実施形態のエプロン45では、正面に広告表示部46が設けられている。
また図20は、手袋47に本発明を適用した例である。本実施形態の手袋47では、正面に広告表示部48が設けられている。
次に上記した被服を活用した広告方法について説明する。
本実施形態の広告方法では、上記した広告表示部に他社の商品や事業の広告を掲載する。
例えばコンビニエンスストアであれば、コンビニエンスストアで販売する菓子や化粧品の広告を表示する。またあるいは近日来演する映画やコンサートの紹介を表示する。また近隣の店で行われるイベントやオリジナル商品の紹介、目玉商品の紹介等を行う。さらに国や市町村、非営利団体等が告知したい内容を表示する。
そして制服を着用する従業員には、予め菓子や化粧品、あるいは映画の見どころ等を教育しておく。
するとコンビニエンスストアに来店した客は、制服に表示された商品等の広告を見て購買意欲がかき立てられ、思わず当該商品を買ってしまう。
また映画やコンサートが上演されることを知り、当該映画等のチケットを購入することとなる。
さらに直接購買行動に至らない場合であっても広告に興味を持った客は、制服を着用した従業員に商品の内容や映画の見どころを尋ねる。ここで従業員は、予め商品に対する教育を受けているから、即座に商品紹介を行うことができ、購買に結び付けることができる。
したがって本実施形態の広告方法を採用すると、商品の売上上昇が期待できる。
また通常、制服は、コンビニエンスチェーン等の制服を着用させる企業が制服製造業者から購入したり有償貸与を受けるものである。すなわち通常、制服製造業者等はコンビニエンスチェーン等の制服を着用させる企業から収益を上げる。これに対して新しいビジネスモデルとして、広告主側から金銭を得る方法が考えられる。
すなわちビジネスモデルの実施者は、営業活動やインターネット等によって広告主を募る。そして広告主の要求に応じて広告をデザインする。さらにビジネスモデルの実施者は、デザインに応じた被服用広告表示部材を製作する。
一方、ビジネスモデルの実施者は、制服を着用する企業をインターネット等によって募る。
そしてビジネスモデルの実施者は制服を着用する企業の要求に応じて所定のデザインの制服を製作する。
そしてビジネスモデルの実施者は制服を着用する企業に対して制服と被服用広告表示部材を合わせて供給する。
またビジネスモデルの実施者は制服を着用する者に対して広告主の要求に応じた商品知識を教育する。
そして前記した様にコンビニエンスストア等の従業員は、店内で制服を着用し、宣伝広告活動を行う。
ビジネスモデルの実施者は、広告主から広告収入を得る。制服を着用する企業には制服を無償で提供するか、通常の制服代金よりも廉価で制服を提供する。
そのため広告主は、効率良く広告宣伝活動を行うことができ、コンビニエンスストア等は安価に制服を入手することができる。またコンビニエンスストア内で販売している商品を広告すればコンビニエンスストア等の売上自体も上昇することとなる。
さらにビジネスモデルの実施者は、広告宣伝費を得ることができる。
産業上の利用可能性
以上説明した様に本発明の被服は、広告媒体として活用することができる効果がある。本発明の被服は、テレビ、ラジオや新聞に匹敵する新しいメディアとなるものである。
また本発明の広告方法は、効率よく商品の広告を行うことができ、商品等の売上向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施形態の上着の表面図及び裏面図である。図2は、エプロンの斜視図である。図3は、エプロンの広告表示部の拡大斜視図である。図4は、エプロンの広告表示部の断面図である。図5は、エプロンの広告表示部の拡大斜視図である。図6は、エプロンの正面図である。図7は収納部の拡大図である。図8は収納部の形状を示した正面図である。図9は収納部の取付状態を示した正面図である。図10〜16は、被服の広告表示部の変形例を示す拡大斜視図である。図17は、本発明の実施形態のズボンの表面図及び裏面図及び側面図である。図18は、本発明の実施形態の帽子の斜視図である。図19は、本発明の実施形態のエプロンの斜視図である。図20は、本発明の実施形態の手袋の斜視図である。図21は、被服の広告表示部の他の変形例を示す拡大斜視図である。図22は、被服の広告表示部の他の変形例を示す断面図である。図23〜図27は、被服の収納部の製造途中を示す正面図である。図28は、被服の収納部を示す正面図及び裏面図である。図29は、被服の広告表示部の他の変形例を示す断面図である。図30は、被服にディスプレイを取り付ける際の状態を示した斜視図である。
Claims (18)
- 一部に広告取付部が設けられ、当該広告取付部に広告を表示した被服用広告表示部材が着脱可能に取り付けられており、広告取付部には、収納部が着脱可能に取り付けられ、前記収納部には被服用広告表示部材が収納され、前記収納部に収納された被服用広告表示部材が外部から見えることを特徴とする被服。
- 1つの広告取付部に複数の収納部が取り付けられて、広告取付部の空間を埋めることができることを特徴とする請求項1に記載の被服。
- 一部に広告取付部が設けられ、当該広告取付部に広告を表示した被服用広告表示部材が着脱可能に取り付けられており、広告取付部には、表面に表示用開口部が設けられた収納部が取り付けられており、当該収納部は被服の表面にあって被服用広告表示部材が収納されていることを特徴とする被服。
- 前記収納部の上部には被服用広告表示部材を出し入れすることが可能な出入れ用開口が設けられ、前記出入れ用開口には開閉部材が設けられて、前記開閉部材を閉じると、収納部に収納されている被服用広告表示部材が保持されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の被服。
- 一部に広告取付部が設けられ、当該広告取付部に広告を表示した被服用広告表示部材が着脱可能に取り付けられており、広告取付部には、収納部が取り付けられ、前記収納部は2重構造であって、第1の空間と第2の空間が設けられ、前記被服用広告表示部材は第1の空間に収納されており、第1の空間収納された被服用広告表示部材が外部から見えることを特徴とする被服。
- 連通開口が設けられ、前記連通開口は前記第1の空間と前記第2の空間との間を連通させることを特徴とする請求項5に記載の被服。
- 前記収納部は、布により形成されるものであり、前記布は開口を有する第1の布と、開口を有する第2の布により構成され、前記開口を合わせて開口周辺を縫製し、前記第1の布の開口と第2の布の開口が重ね合わせた状態で第1の布と第2の布とを縫い合わせて前記表示用開口部を形成し、前記第1の空間は第1の布を折って袋状として形成されることを特徴とする請求項5又は6に記載の被服。
- 前記第1の布の開口及び前記第2の布の開口には、折り返し片が設けられており、前記第1の布の開口と第2の布は開口とを合わせて前記開口周辺を縫製する際に、前記折り返し片も合わせて縫製されていることを特徴とする請求項7に記載の被服。
- 被服用広告表示部材はディスプレイによって構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の被服。
- 一部に広告取付部が設けられ、当該広告取付部に広告を表示した被服用広告表示部材が取り付けられており、前記被服用広告表示部材は、ディスプレイと、前記ディスプレイの表示面の周囲に設けられた縫い代を有しており、前記被服用広告表示部材は縫製によって取り付けられていることを特徴とする被服。
- 前記ディスプレイは、有機エレクトロルミネッセンスであることを特徴とする請求項9又は10に記載の被服。
- 受信手段を有し、前記受信手段は別途設けられた発信手段から発信された情報を受信して、前記情報に基づいて所定の画をディスプレイに表示させることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の被服。
- 広告が表示されていると共に、被服に対して取付け可能であり、被服の一部と係合する係合部が設けられていることを特徴とする被服用広告表示部材。
- 係合部は、ピン、ホック、面ファスナー、紐、ボタン、ボタン孔、接着面、磁石、磁性体の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項13に記載の被服用広告表示部材。
- 収納部が設けられ、収納部には第1の布と第2の布とを有する被服の製造方法であって、前記第1の布及び前記第2の布に折り返し片を設けながら略同一の開口を設ける工程と、当該開口の位置を合わせながら、第1の布の折り返し片と第2の布の折り返し片とを内側にして縫い合わせる工程と、第1の布を折り目を下側にしながら2つ折りにした状態で縫い合わせる工程とを有することを特徴とする被服の製造方法。
- 店内において接客を営む従業者に他者の広告が表示された被服又は備品を着用させ、広告宣伝活動を行わしめることを特徴とする広告方法。
- 広告主を募る工程、制服又は備品を製作する工程と、制服又は備品に広告主の広告を表示する工程と、店内において接客を営む従業者に制服又は備品を着用させる工程を有することを特徴とする広告方法。
- 従業員に広告内容を教育する工程を有することを特徴とする請求項16又は17に記載の広告方法。
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