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JPWO2002097711A1 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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Abstract

バーコード記号等の読取対象に光を照射し、その反射光による光像を受光素子によって光電変換し、その電気信号を信号処理してコードデータを出力する装置であり、その信号処理行う部分のうち、少なくとも光電変換された電気信号をデジタル信号に変換するデータ変換部(13)と、そのデジタル信号を演算処理して読取対象の情報を示すコードデータを生成するデジタル信号演算納処理部(17)と、そのコードデータを蓄積する入力蓄積部(20)と、それらの各部の動作タイミングを制御するタイミング制御部(12)を、一つの基板に集約して設けた多目的処理回路部(10)として形成する。

Description

技 術 分 野
この発明は、光反射率の異なる部分を有する読取対象の情報を光学的に読み取って、その読取対象の情報を示すコードデータを出力する光学的情報処理装置に関し、特にバーコード記号を読み取るバーコードリーダに適した光学的情報読取装置に関する。
背 景 技 術
一般に、バーコードリーダ等の光学的情報読取装置としては、光源として発光ダイオード(LED)を使用し、受光素子としてCCDイメージセンサを用いて光電変換し、その変換された電気信号を処理するものと、レーザー光を光源とし、その反射光を受光して光電変換し、その電気信号を処理するもの等が広く採用されている。
これらの光学的情報読取装置は、一般に第43図に示すように構成されている。すなわち、この光学的情報読取装置100は、LEDや半導体レーザ等の光源をもつ発光部101と、CCDイメージセンサ等による受光部102と、信号処理部103とからなる。
そして、その発光部101によってバーコード記号201等の光反射率の異なる部分を有する読取対象200に光を投射し、受光部102がその読取対象200からの反射光を受光して光電変換を行い、その電気信号を信号処理部103が処理してバーコード等の情報を認識し、そのコードデータをパーソナルコンピュータ等のホスト装置300へ送出する。
その信号処理部103は、増幅回路104と2値化処理回路105とデコーダ106とインタフェイス107とからなっている。そして、従来は一般的に、増幅回路104から2値化処理回路105までは信号をアナログ処理し、デコーダ106とインタフェイス107ではデジタル処理をしていた。
そして、デコーダ106でバーコード等を認識してコードデータに変換し、そのデータをインタフェイス107を介してホスト装置300へ送出する。
このような光学的情報読取装置100で、発光部101の光源としてLEDを、受光部102にCCDイメージセンサを用いたものが、例えば特開平6−187480号公報に見られる。
また、同様に受光部にCCDイメージセンサを用いる光学的情報読取装置において、受光部で光電変換した電気信号を処理する信号処理部である演算回路部に、対数増幅器とスライス信号発生回路と比較回路を包含させ、広ダイナミックレンジ特性を維持しつつ、過渡的あるいは瞬時的外乱光の変化に即応しうる制御を可能にし、正確な光学情報を読み取るようにしたものが、特開平6−195496号公報に見られる。
あるいは、発光部の光源として半導体レーザのようなレーザ光源を用いた光学的情報読取装置が、例えば特開平11−259592号公報に見られるが、その光学的情報読取装置においても、受光部で光電変換した後の信号処理は、やはり増幅回路と2値化処理回路を用いてアナログ処理し、その後のデコーダとインタフェスではデジタル処理している。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の光学的情報読取装置における信号処理には、次のような問題があった。
▲1▼増幅率や温度変化等に伴なって処理性能にバラツキを生じ易い。
▲2▼2値化処理回路で2値化する信号をアナログ処理する場合、2値化処理回路の部品のバラツキにより処理性能にバラツキが生じ易い。
▲3▼従来のこの種の処理回路を包含する光学的情報読取装置は、部品点数が多く、品質の精度にもバラツキを発生し易く、比較的大型で、かつコストもかさむ傾向にある。
この発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、上述のような光学的情報読取装置における信号処理性能を向上して、読取対象のバーコード記号等の情報の読み取りの信頼性を高め、しかも読取装置の小型化及びコスト低減を実現することを目的とする。
さらには、その具体的な項目として次のようなことも目的とする。
▲1▼増幅率や温度変化等の変動要因に影響されないようにして、信号処理性能のバラツキをなくすこと。
▲2▼処理回路の部品点数を減らし、処理性能のバラツキをなくすこと。
▲3▼読み取り対象であるバーコード記号等の印字品質(濃淡等)に影響されないようにして、読み取り性能を向上すること。
▲4▼光学的情報読取装置自体の小型化と製造コストの低減を図ること。
▲5▼新たな演算処理回路(多目的処理回路)を採択することにより、種々のデジタル処理を容易に選択できるようにすること。
▲6▼その演算処理回路部分の低電圧化および低消費電力化を図ること。
発 明 の 開 示
この発明は上記の目的を達成するため、光反射率の異なる部分を有する読取対象を照射するための光照射手段と、上記読取対象からの反射光を受光位置に結像されるための光学系と、上記受光位置に配設されて上記反射光による光像を光電変換して電気信号を出力する光電変換手段と、該手段から出力される電気信号を演算処理して前記読取対象の情報を示すコードデータを出力する演算処理手段とを備えた光学的情報読取装置であって、上記演算処理手段を次のように構成したものである。
すなわち、上記演算処理手段は、次の(a)から(d)を一つの基板に集約して設けて多目的処理回路を形成する。
(a)上記電気信号をデジタル信号に変換するデータ変換部、
(b)該データ変換部によって変換されたデジタル信号を演算処理して上記読取対象の情報を示すコードデータを生成するデジタル信号演算処理部、
(c)該デジタル信号演算処理部によって生成されたコードデータを蓄積する入力蓄積部、
(d)上記光照射手段、光電変換手段,データ変換部、デジタル信号演算処理部、および入力蓄積部の各動作タイミングを制御するタイミング制御部、
上記多目的処理回路には、上記演算処理手段の各部を統括制御する中央演算部(CPU)も包含して一つの基板に集約して形成するとよい。
さらに、上記光学的情報読取装置のデジタル信号演算処理部を、上記データ変換部によって変換されたデジタル信号を演算処理する第1の演算処理部と、その第1の演算処理部によって処理されたデータから上記読取対象の情報を示すコードデータを生成する第2の演算処理部と、その第2の演算処理部によって生成されたコードデータを修正するデータ修正部とによって構成することができる。
また、上記第1の演算処理部の処理回路を積算回路で構成し、上記第2の演算処理部の処理回路を微分回路および2値化回路によって構成することができる。
その場合、上記第1の演算処理部および第2の演算処理部の少なくとも一方に、次の▲1▼〜▲6▼の1つ以上を設けるとよい。
▲1▼上記第2の演算処理部の微分回路における微分時間(Δt)の可変手段、
▲2▼ノイズを除去又は低減する手段、
▲3▼バッファ選択による合計データの差を最小にする手段、
▲4▼アナログ信号と比較でノイズ成分を除去する手段、
▲5▼任意のパルス幅以下の2値データを消去する手段、
▲6▼所定の長さ以上連続するハイレベル(“H”)の2値データを強制リセットする手段、
あるいは、上記第1の演算処理部の処理回路を移動平均回路で構成し、上記第2の演算処理部の処理回路を2値化回路によって構成してもよい。
その場合、上記第1の演算処理部に次の(1)〜(10)の1つ以上を設けるのが望ましい。
(1)移動平均サンプリング幅の変更手段、
(2)荷重移動平均をとる手段、
(3)移動平均回路を2分化する手段、
(4)荷重移動平均における荷重量変更手段、
(5)荷重移動平均における周波数応答変更手段、
(6)移動平均サンプリングデータ内の最大値又は最小値選択手段、
(7)移動平均サンプリングデータの間引き手段、
(8)移動平均サンプリングデータの補間手段、
(9)荷重移動平均の高周波成分合計を低周波成分合計から減ずる手段、
(10)荷重移動平均のM(割る総数)を変化させる手段、
従来の光学的情報読取装置では、2値化処理(バーコード記号の白黒等濃淡印刷データを“1”“0”のデジタル信号に変換する)までをアナログ処理していたのに対し、この発明による光学的情報読取装置では、光電変換した電気信号のアナログ処理を極く一部で行うだけにして、A/D変換から2値化処理,デコード,インタフェイス処理までを、単一の基板上に形成した多目的処理回路によってデジタル処理するようにして、上記の目的を達成したものである。
なお、この発明でいう「基板」とは、プリント回路基板の基板だけでなく、半導体集積回路(ICやLSI)を形成する半導体基板も含むものである。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明による光学的情報読取装置の実施形態を図面を参照して具体的に説明する。
第1図は、この発明によるバーコード記号を読み取る光学的情報読取装置の一例を示す側断面概略図であり、発光部の光源に発光ダイオード(LED)を用いたものである。この光学的情報読取装置は、開口を有する先端部が折れ曲がった形状のケース1内に、光投射手段としての光源であるLED2、反射ミラー3、スリット4、レンズ等の結像光学系5、光電変換手段である受光素子(CCDイメージセンサ)6、および信号処理部7を設けている。
そして、LED2は、ケース1の先端開口部に近い位置に配置されており、直接読み取り対象200の光反射率の異なる部分を有するバーコード記号201に光を投射する。反射ミラー3はケース1内の折れ曲り部付近に配置されており、LED2による投射光によるバーコード記号201からの反射光を受けて偏向させ、スリット4を通して結像光学系5に入射させる。結像光学系5はバーコード記号201の像を受光素子6の受光面に結像させる。CCDイメージセンサによる受光素子6はその像の濃淡を電気信号に変換して信号処理部7へ入力させる。
信号処理部7は、アナログ処理部7aとデジタル処理部7bからなり、受光素子6によって光電変換された電気信号をアナログ処理及びデジタル処理し、バーコード記号を認識してそのコードデータをホスト装置に伝送する。
この光学的情報読取装置における信号処理部7は、前述した従来の信号処理部とは異なり、受光素子6によって光電変換された電気信号を増幅する増幅回路と、そのアナログの電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換部の一部までをアナログ処理部7aとして構成し、残りのA/D変換部、2値化処理部、デコーダ及びインタフェイスまでの処理回路を、単一の基板上に形成した多目的処理回路を使用してデジタル処理部7bとして構成したことに特徴を有している。
その単一の基板は、プリント回路基板の基板でもよいし、半導体集積回路(ICやはLSI)を構成する半導体基板でもよい。
第2図は、光投射手段である発光部の光源にレーザ光源を用いたこの発明による光学的読取装置の他の例を示す平断面概略図である。この光学的情報読取装置も、側面から見ると第1図に示したケース1と同様に先端部が折れ曲がった形状のケース1′内の先端部寄りに、半導体レーザの発光によりコリメートレンズやスリットを通してレーザビームを出射するレーザ光源8と、反射ミラー3a、揺動ミラー3b、折返し反射ミラー3cと、受光素子を含む受光ユニット9a,9bを備え、ケース1′内のその後方に信号処理部7′を設けている。
そして、レーザ光源8から出射されるレーザビームを反射ミラー3aによって揺動ミラー3bに反射させ、揺動ミラー3bの揺動によりそのレーザビームを走査し、折り返しミラー3cを介して図示していない読み取り対象のバーコード記号をそのレーザビームで走査する。そのバーコード記号からの反射光を受光ユニット9a,9bによって受光して光電変換し、その電気的アナログ信号を信号処理部7′に入力させる。
その信号処理部7′は第1図に示した信号処理部7と同様に、アナログ処理部7a′とデジタル処理部7b′からなり、受光素子6によって光電変換された電気信号をアナログ処理及びデジタル処理し、バーコード記号を認識してそのコード情報をマイクロコンピュータ等のホスト装置に伝送する。
そのアナログ処理部7a′とデジタル処理部7b′の構成および機能も、第1図に示した信号処理部7のアナログ処理部7aおよびデジタル処理部7bと同様である。
第3図は、この発明による第1図に示した光学的情報読取装置における信号処理部7の全体構成例を示すブロック図であり、第4図はその多目的処理回路部の内部構成を示すブロック図である。その多目的処理回路部10は、以下に説明する各部が単一の基板に集約して設けられ、単一のプリント回路基板あるいは半導体集積回路を形成している。
まず、第4図に示す多目的処理回路部10の構成を説明する。この多目的処理回路部10は、中央演算部(CPU)11を中心として、タイミング制御部12、A/D変換回路によるデータ変換部(ADC)13、ディジタル信号演算処理部(Digital Signal Calculation Unit:DSCU)17、入力蓄積部20、SRAM(A)21およびSRAM(B)22とCPU11の作動のためのSRAM(C)23、CPU11と接続し、各特性やデータを入出力したり管理するウオッチドックタイマ(WDT)24、各機能の作動を時間的に監視および指令するプログラマブルタイマ25、インタフェイスであるUART(非同期シリアル通信用送受信回路)26、シリアルインタフェイス(SCI)27、デバック用シリアルインタフェイス(DSCI)28、インタフェイス(WEDGE)29、汎用のI/Oポート(GPIO)30、クロックパルス発生部(OSC)31、およびバッファ群40,41によって構成されている。そして、これらの各回路が1つの基板上に集約して形成されている。
ディジタル信号演算処理部(DSCU)17は、例えば積算回路である第1演算処理部14と、例えば微分回路および2値化回路である第2演算処理部15と、データ修正部16とからなる。また、入力蓄積部20は、SRAM用制御部18とSRAM用計数部19とからなる。
この多目的処理回路部10には、第3図に示すように種々の外部回路等が接続される。第3図と第4図を参照して、タイミング制御部12によって投光用のLED2とCCDイメージセンサ6が制御され、そのCCDイメージセンサ6によって光電変換されたアナログの電気信号が、フィルタ42、増幅回路43、およびゲイン調整回路44を通してデータ変換部13に入力される。
汎用のI/Oポート(GPIO)30には、ブザー38および確認用LED39が接続されている。
図4に示す中央演算部11には、それぞれ太線、中細線、および細線で示すデータバス、アドレスバス、およびコントロールバスからなるCPUバス45によって、内部のタイミング制御部12、バッファ群40,41、SRAM21,22,23、ウオッチドックタイマ(WDT)24、プログラマブルタイマ25、各インタフェイス26〜29、およびI/Oポート(GPIO)30が接続されると共に、外部のFROM47および高速USB(ユニバーサル・システムバス)46も接続される。
そして、インタフェイスであるUART26には、CMOS32およびRS−232−C48を駆動するRS−232−C駆動部33が、シリアルインタフェイス(SCI)27には、低速USB調整部34とOCIA(オプティカル・カップルド・インタフェイス・アダプタ)35が、インタフェイス(WEDGE)29には、パーソナルコンピュータ(PC)36とキーボード(KB)37が接続される。
次に、第4図に示した多目的処理回路部10を構成する各構成要素の詳細を説明する。
中央演算部CPU11は、Z80のバイナリ互換の高速CPUであり、特に高速化のためにバスサイクルを4クロックから2クロックに変更し、動作周波数も高速化され、最大25MHzで作動するようにしている。
タイミング制御部12は、第3図に示した投光用LED2、CCDイメージセンサ6と、そのCCDイメージセンサ6からのアナログ信号をデジタル信号に変換するデータ変換部(ADC)13、そのデータ変換部13からの信号を演算処理する第1演算処理部14及び第2演算処理部15、および入力蓄積部20等のタイミング制御を行なうタイミングジェネレータである。なお、レーザ光を使用する光学的情報読取装置においては、レーザ光を走査する揺動ミラー、A/D変換部、そのA/D変換部からの信号を処理する演算処理部、入力蓄積等の作動を制御するタイミング制御部が、このタイミング制御部12に相当する。
この多目的処理回路部10における心臓部であり最も特徴とする構成要素が、第1演算処理部14と第2演算処理部15及びデータ修正部16から成るデジタル信号演算処理部(以下「DSCU」という)17である。
このDSCU17は、データ変換部13によってA/D変換したバーコードデータからバーコード2値化データを生成する部分であり、ここでは第1演算処理部14には積算回路を、第2演算処理部15には微分回路を用いた例について説明する。しかし、このDSCU17としては、光学的情報読取装置の処理性能のバラツキの度合い、処理スピード、低消費電力化等のニーズや目的に応じて、移動平均回路やFIR(有限インパルス応答)デジタルフィルタ、あるいはIIR(無限インパルス応答)によってバーコードデータからバーコード2値化データを生成する回路等、種々の回路を任意に選択して採用することができる。
このDSCU17では、CCDイメージセンサ6の出力信号をデータ変換部13でA/D変換したデータを、第1演算処理部14で積算し、第2演算処理部でその積算データを微分して差分を求め、その差分を所定のスライスレベルと比較することによってバーコード2値化データを生成する。さらに、その生成したバーコード2値化データ対してデータ修正部16によって修正を行ない、ノイズ対策も行なって、その修正後のバーコード2値化データを入力蓄積部20に対して出力する。
このDSCU17の詳細については後で説明する。
その入力蓄積部(imput capture)20は、DSCU17からバーコード2値化データ信号を入力して格納する機能を有するもので、SRAMのアドレスを調整するSRAM用制御部18と、計測したデータをSRAMに書き込むタイミングジェネレータ即ちSRAM計数部19とから成り、DSCU17のTTL修正部16が一定時間毎に補正したデータを取り込み、その取り込んだデータを各メモリに自動的に展開する。
データ取り込み用メモリには、SRAM(A)21とSRAM(B)22があり、取り込み動作時に交互に使用する。CPU11は取り込み動作中のメモリにアクセスすることはできない。従って、SRAM22に取り込み動作中は、CPU11はそのSRAM22にはアクセスできないが、取り込み動作中でないSRAM21には自由にアクセスすることが可能である。このSRAM21及びSRAM22は、バーコード2値化データを格納するエリアである。
SRAM(C)23は、中央演算部CPU11が作動するのに使用する。アドレスはD000h〜DFFFhの約4Kバイトである。
ウォッチドックタイマ(WDT)24は、異常値を時間で監視するタイマであり、各特性およびデータを入出力し、またその際の異常値を管理する。
プログラマブルタイマ25は、周波数を設定できる16ビットのタイマとブザー用で周波数及びデューティが設定できる8ビットタイマとから成る。
UART(非同期シリアル通信送受信回路)26は、第3図に示したCMOS32及びRS−232−C駆動部33とのインタフェイスで、16550互換のUARTである。
シリアルインタフェイス(SCI)27は、第3図に示した低速USB調整部34とOCIA(オプチカル・カップルド・インタフェイス・アダプタ)35とのインタフェイスで、3線式の同期シリアル通信インタフェイスである。そして、例えばNEC製のUSBファンクションコントローラ(UPD789800)による低速USB調整部34とOCIA35とを接続するのに使用する。
ディバック用シリアルインタフェイス(DSCI)28は、ディバック用のシリアルコントローラで、内部のディジタル信号演算処理部(DSCU)17の演算結果またはそれに同期したデータをシリアルに出力する。この出力データは、外部のD/A変換回路でアナログ信号に変換され、外部で多目的処理回路部10内のDSCU17のスライス状態を観測するのに用いられる。
インタフェイス(WEDGE)29は、第3図に示した外部のPC(パーソナルコンピュータ)36とKB(キーボード)37に接続するためのインタフェイスである。
I/Oポート(GPIO)30は、第3図に示したブザー38と確認用LED39に接続する汎用のI/Oポートである。
ここで、第4図に示した多目的処理回路部10内のディジタル信号演算処理部(DSCU)17の詳細を、第5図〜第10図によって説明する。
まず、第5図にそのDSCU17の全体の構成例を示す。このDSCU17は、第4図にも示した第1演算処理部14と第2演算処理部15およびデータ修正部16に加えて、第4図には示さなかったリセット部53とノイズ低減部55を主たる構成要素としている。
次に、その各部の具体的な構成例を第6図〜第10図によって説明する。
まず、第1演算処理部14は、第6図に示すように積算回路を構成しており、データ変換部13から送られてくるデジタルデータを入力し、それをシフトレジスタ58により、レベルを設定するレベルバッファ59,59′と、オフセットを与えるオフセットバッファ60に送る。レベルバッファ59,59′を経たデータを積算器63によって積算する。一方、オフセットバッファ60に送られたデータは、さらにシフトレジスタ61,レベルバッファ62,62′を経て、積算器64で積算される。その積算器63,64で積算したデータを第2演算処理部15の後述する微分演算器65へ出力する。
この第1演算処理部14はまた、データP−P検出部56を有している。そして、シフトレジスタ58のデータは、そのデータP−P検出部56のデータP−P検出器75によってピーク・ピーク値が検出され、そのデータが比較器76に送られ、そこでバーコード2値化データ生成時のアナログレベルのデータと比較してFFリセット信号を生成し、データ修正部16の後述する複数のマスク選択部に送られる。
【0032】
第2演算処理部15は、第7図に示すように微分回路を構成している。そして、第1演算処理部14の各積算器63,64からの積算データを微分演算器65に入力して微分演算する。その微分データのピーク値をピーク検出器66によって検出し、その結果をFF(フリップフロップ回路)68に送る。
一方、微分演算器65からの微分データは、比較器67に取り込まれる。その比較器67は、その微分データを、高スライスレベルの信号及び低スライスレベルの信号と比較し、その比較結果をFF68へ出力する。
FF68は、その比較器67からの比較結果とピーク検出器66からのピーク値のデータとによってバーコード2値化データを生成し、それをリセット部53とデータ修正部16の後述するカウンタ73へ出力する。
リセット部53は、第8図に示すようにカウンタ71と比較器72からなり、FF68から入力するバーコード2値化データがハイレベル“H”を保持する状態を想定し、その状態が設定した時間を超えた場合にはローレベル“L”に強制的に変更(リセット)し、第2演算処理部15のFF68にそのデータを戻す。設定した時間を超えない場合は、データ修正部16の後述するFF78にそのバーコード2値化データを送る。
データ修正部16は第9図に示すように構成され、第2演算処理部15のFF68からのバーコード2値化データをカウンタ73を介して検出器74に取り込むとともに、第1演算処理部14のデータP−P検出部56からのFFリセット信号を取込み、複数のマスク77及び複数のFF78を経由させ、バーコード2値化データにおけるアナログレベルが予め設定した値に満たない状態で生成されたような部分のハイレベルのデータをローレベルに修正する。こうしてデータ修正部16で修正されたバーコード2値化データは、次のノイズ低減部55へ送られる。
ノイズ低減部55は、第10図に示すように縁端検出器79とカウンタ80と比較器81から成る。その縁端検出器79は、データ修正部54から送られてくるバーコード2値化データのパルス幅を検出してカウンタ80に送る。そして、比較器81によって、そのカウンタ80のカウントデータ値を予め設定しておいたパルス幅設定値と比較し、設定値以下のパルス幅のデータを消去する。このようにして修正したバーコード2値化データを、第4図に示した入力蓄積部20へ送る。
次に、デジタル信号演算処理部の他の構成例について、第11図によって説明する。この第11図において第5図〜第10図に示した各部と対応する部分には同一の符号を付している。また、それらの共通部分の多くを図示を省略あるいは簡略化して示している。
この第11図に示すデジタル信号演算処理部図は、積算回路を用いた第1演算処理部14と、微分回路を用いた第2演算処理部15と、データ修正部16およびノイズ低減部55からなる。
そして、第1演算処理部14は、第6図に示した各部の他にノイズフィルタ83とシフトレジスタ58を備え、第4図のデータ変換部13からの入力データに対してAC成分を無くして信号のエッジの傾きだけを残し、そのデータを第2演算処理部15とデータ修正部16へ送る。
微分回路による第2演算処理部15は比較部67とJK・FF68を備え、第1演算処理部14によって生成されたデータの上限又は下限を切るところでそれぞれ反転するデータを出力する。それがバーコード2値化データになる。
すなわち、第1演算処理部14からのデータを、上限値である高スライスレベルおよび下限値である低スライスレベルと比較部67で比較し、その比較結果に応じて、上限値以上になればハイレベル、下限値以下でロウレベルに変化するように、JK・FF68によってバーコード2値化データ信号の反転を行なう。高スライスレベルと低スライスレベルの間ではヒステリシスを持たせ、前の状態を維持する。
この時の微分式は、第12図に示すΔt,Δd,X,Xn−1によって、次式で表される。
Δd/Δt=(X−Xn−1)/{n−(n−1)}
また、この時のサンプリング回路および微分回路の基本的構成は、第6図および第7図に示した第1演算処理部14および第2演算処理部15と同様であるが、かかる構成はデータのノイズを拾い易い傾向にあるので、次の各機能を付加することにより、デコード能力が各段に向上することが判明した。
▲1▼第2の演算処理部15の微分回路における微分時間(Δt)の可変機能
▲2▼ノイズを除去又は低減する機能
▲3▼バッファ選択による合計データの差を最少にする機能
▲4▼アナログ信号と比較してノイズ成分を除去する機能
▲5▼任意のパルス幅以下の2値データを消去する機能
▲6▼所定の長さ以上連続するハイレベルの2値データを強制リセットする機能
次に、この6つの機能について説明する。
▲1▼の微分時間(Δt)の可変機能については、第1演算処理部14への入力データに対応した周波数特性にするために、第1演算処理部14と第2演算部15の間にバッファを夫々2段構成にして設け、前段から後段に渡す時間(Δt)を選択できるようにした。
これにより、全体のフィルタ特性が、ノイズフィルタ83のロウパスフィルタの特性と上記微分時間(Δt)の可変によるハイパスフィルタの特性とを合せ特性になり、バンドパスフィルタの機能になる。そのハイパスフィルタの特性は第13図に示すようになり、通過周波数帯域はΔtで変化する。
▲2▼のノイズに対応する機能については、ノイズの傾きが大きいと第2演算処理部15の微分回路で検出の対象となりうるので、第11図におけるノイズフィルタ83としてロウパスフィルタをシフトレジスタ58の前に設けた。
その結果、第14図の(a)に示すようにアナログ状態ではノイズが現れているが、(b)に示すようにバーコード2値化データにした時には、ノイズ部分は全く表れずアナログノイズの影響がバーコード2値化データには発生しないことが判る。
この時のノイズフィルタ83の特性は第15図に示すようになり、通過周波数帯域はノイズノイズフィルタを構成するバッファの個数で変化する。入力波形の傾きが小さくなるが、これには時間幅の調節機能で対応することができる。このように、第11図におけるノイズフィルタ83の周波数特性を可変にすることにより、種々のノイズに対応が可能である。
従って、前記▲1▼のハイパスフィルタの特性(第13図)と、▲2▼のロウパスフィルタの特性(第15図)が合成されると、第16図に示すような可変通過周波数帯域を有するバンドパスフィルタの特性が得られる。
▲3▼のバッファ選択による合計データの差を最小にする機能については、上述した▲2▼のロウパスフィルタ部では、
G(n)=Σ(n−k)
なる合計計算式で合計データを算出している。
かかる場合、係数kにより合計値にバラツキを生じ易く、この状態では微分演算(第7図の微分演算器65による)の値にも影響し、第11図の第2演算処理部15における高スライスレベルと低スライスレベルを、係数を変える毎に大幅に変更しなければならない。そこでこの係数に対しn倍する構成とした。この時の基準は最大合計数のビット幅とした。
かかる構成により、係数に対して合計出力値の差が小さくなり、スライスレベルを変更する必要がなくなった。この時のロウパス出力の調整は、第17図に示すように左シフトを行う。
▲4▼のアナログ信号との比較でノイズを除去又は低減することについては、バーコード2値化データの波形には、バンドパスフィルタ(通過帯域制限フィルタ)で除去できないノイズが残ることが多く、入力データレベルの低いデータ波形を除去する機能が必要である。そのために第11図に示したデータ修正部16のように、第1演算処理部14からのデータと外部からのデータ消去レベルとを、比較マスクで選択部84で比較マスクで選択し、マスク回路85でマスクしてシフトバッファ78′(第9図におけるFF78を多段に接続した回路に相当する)に送る。
ここでは、バーコード2値化データはハイレベルであるが入力データレベルは低い部分(設定値と比較して)は、ノイズと判断してバーコード2値化データの波形をロウレベルにする。アナログの入力データとの比較でバーコード2値化データを形成する波形図は、第18図に示すようになる。すなわち、そのままの状態でバーコード2値化データ(第18図ではBBDと略称している)を整形すると、4段目の波形(整形前のBBD)になる。この波形に対し、入力データのレベルを比較し、一定レベル以下のデータを消去すると3段目の波形となる。
▲5▼の任意のパルス幅以下のTTLを消去する機能については、第10図に示したノイズ低減部55の構成によりなされる。ここでは、入力レベルが高いノイズはバーコード2値化データに出力されるので、任意のパルス幅設定値に基づき、比較器81によってその設定されたパルス幅以下のデータを消去する機能を有する。
また、設定パルス幅以下のバーコード2値化データは変化前のレベルに保持され、それにより、太いバーコード等を読み込んだ時に取り込んでしまう細かいノイズをほぼ除去することができる。これを図示すると、第19図に示すようになる。この第19図の(a)は整形前のバーコード2値化データの波形である。これに対して、設定パルス幅W以下のデータはカウントしないようにすると、同図の(b)に示す整形後の波形になる。
次に、▲6▼の一定の長さ以上連続してハイレベル“H”の状態を保持するデータを強制リセットする機能についてであるが、これは、第8図に示したリセット部53によってなされる。微分回路の特徴の1つであるが、ノイズでも傾きが急なものは出力データレベルが高くなる。第7図に示した高スライスレベル(上限スレッシュ)にかかるとTTL波形がハイになり、低スライスレベル(下限スレッシュ)になるまで元に戻らない。しかし、ノイズのため低スライスレベルを切るまでの傾きはないと、データ部になるまでハイを保持する。
そこで一定の時間を経過したときに強制的にロウレベルに落す機能を加えた。これにより、第9図に示したデータ修正部16の検出器74による検出データにノイズの影響がなくなった。これを図示すると第20図に示すようになる。第20図において、(a)はノイズ成分を含む入力データの波形、(b)はその微分データの波形と高スライスレベル(上限スレッシュ)および低スライスレベル(下限スレッシュ)の関係を示し、(c)は整形前のバーコード2値化データ(BBD)の波形、(d)は整形後のバーコード2値化データ(BBD)の波形をそれぞれ示す。
次に、第5図における第1演算処理部14に移動平均回路を用いた実施形態を説明する。
移動平均回路部は、基本的にはローパスフィルタの機能を有するので、小さい周波数成分などのノイズを除去して波形を滑らかにする特性を有する。
第21図は、その光学的情報読取装置における多目的処理回路部の第5図に示したデジタル信号演算処理部における第1演算処理部14と第2演算処理部15に相当する部分のみの基本的な回路構成を示すブロック図である。
この実施形態は、デジタル信号演算処理部17のうち、積算回路による第1演算処理部14を移動平均回路による第1演算処理部140に、微分回路による第2演算処理部15を2値化回路による第2演算処理部150に置き換えたもので、デジタル信号演算処理部(DSCU)の他の部分は、前述した実施形態におけるデジタル信号演算処理部(DSCU)17と同じである。
第21図に示す第1演算処理部140は移動平均回路を構成しており、バッファ選択機能を有し、複数のバッファであるフリップフロップ回路(FF)91と複数の選択部92,93、およびSUB(加算器)94からなる。
第2演算処理部150は2値化回路を構成しており、比較部67とJK・FF68からなり、第7図に示した第2演算処理部15における微分演算器65とピーク検出器66を省いた構成になっている。
この第21図に示すような第1演算処理部140と第2演算処理部150により、移動平均回路を使用してバーコード2値化データを生成する場合の、オリジナル信号(入力信号)ORとそれに移動平均をかけた信号MAとバーコード2値化データとの関係は、第22図に示すようになる。すなわち、入力信号の波形に移動平均をかけた信号と入力信号とを比較し、
入力データ>移動平均データ のときはTTLはハイレベル
入力データ<移動平均データ のときはTTLはロウレベル
となる。
移動平均のかけ方については何種類かあるが、この実施形態においては単純移動平均と荷重移動平均とを用いているので、それについて説明する。
単純移動平均は次式で表わされる。
Figure 2002097711
ここで、kは指数であり、k=−M/2〜M/2としたときの単純移動平均の原理を示すブロック構成図を第23図に示す。
ここでkは、サンプリングポイントが負の数の場合は過去型,正の数の場合は未来型である。
一般に移動平均回路部を有するバーコードリーダは、バーコードリーダのデコーダとしてバーコード2値化データにノイズが多くなり易いため、この実施形態では次の各機能あるいは構成を付加する。
(1)移動平均サンプリング幅の変更機能
(2)荷重移動平均方式の採用
(3)移動平均回路を2分化する
(4)荷重移動平均における荷重量変更機能
(5)荷重移動平均における周波数応答変更機能
(6)移動平均サンプルデータ内の最大値/最小値選択機能
(7)移動平均サンプルデータの間引き機能
(8)移動平均サンプルデータの補間機能
(9)荷重移動平均の高周波成分合計を低周波成分合計から減ずる機能
(10)荷重移動平均のM(割る総数)を変化させる機能
まず、(1)の移動平均サンプリング幅の変更機能について説明する。
第21図に示したように、バッファ選択機能を有する移動平均回路を構成する第1演算処理部140は、入力データ(DATA)を、複数のバッファであるFF91に順次取り込む。その各FF91に取り込まれたデータは、選択92,93により、必要なデータを選択してSUB(加算器)94に送り、SUB94から次の処理工程である第2演算処理部150に送り出す。
移動平均サンプリング幅の変更については、入力データの周波数成分にフィルタの周波数特性を変化させるもので、前述した移動平均式のkの値を変化させることにより対応でき、回路では総バッファ(FF)数を変えずに任意のポイントを選択することにより対応している。このようにして、この実施形態は種々の周波数に対応できるものである。
次に、(2)の荷重移動平均方式の採用であるが、この方式は次式で表わされ、その荷重移動平均の原理を示すブロック構成図を第24図に示す。
Figure 2002097711
この方式を採用することにより、入力データの波形に含まれる外的要因、例えば傾き等を除去することができる。また移動平均の式を重ねることにより、種々の周波数成分を組み合わせることで、入力波形の特徴に適合したフィルタを作成することができる。
この実施形態における留意点としては、個々のポイントに対して縦からみて2の乗数にすることで、次段の処理を速やかに行なうことができることである。
次に、(3)の移動平均回路の2分化構造であるが、ここれは、第25図の第1演算処理部141に示すように、移動平均回路をバッファ(FF)3個の前段移動平均回路96とバッファ(FF)2個の後段移動平均回路97とで構成することによって実現する。
ここで前段移動平均の式は下記の上の式で、後段移動平均の式は下の式で示される。
Figure 2002097711
これは、移動平均は低周波数特性に合わせる場合回路が大きくなる傾向があるので、フィルタ回路構成を変更したものである。この場合、バッファ(FF)が5個のフィルタを使うよりも、2つに分割し、3個と2個のフィルタを組み合せることにより、その組み合わせ効果が増大する。この後段移動平均の式からみてバッファ6個分の機能と同じであることが明らかであり、かくして回路規模を大幅に縮小することができる利点を有する。
次に、(4)の荷重移動平均方式における荷重量変更機能の付加である。この時の荷重量変更式は次式で示される。
Figure 2002097711
これは、入力データ自体のレベルが低く、また波形自体が歪んでいる場合、波形の追従性がなくなるので、荷重量を変化させ、その追従機能を向上させるための機能である。これにより、データレベルの比率が悪い部分にスレッシュがかかるようになり、ノイズにも追従する傾向にあるので、次の(5)の周波数応答変更機能と併用している。
この荷重量変更機能を付加したことにより、荷重量変化前の入力信号(オリジナル信号)ORとそれに荷重移行平均をかけた信号MAの波形の特徴が第26図に示すような場合、荷重量変化後の入力信号ORとそれに荷重移行平均をかけた信号MAの波形の特徴は第27図に示すようになる。
次に、(5)の荷重移動平均方式における周波数応答変更機能の付加であるが、上記(4)の荷重量変更機能の項でも一部説明したが、周波数応答変更機能はノイズや搖らぎ等を除去するものである。
周波数応答特性変更式は、次式で表わされる。
Figure 2002097711
この機能は、入力データの中には種々の周波数特性を持った波形が混在しているので、その特徴に対応するためにフィルタの周波数応答を変更するものである。これによりノイズとか搖らぎ等を除去される。この機能を付加したことにより、周波数特性の変更前の入力信号(オリジナル信号)ORとそれに荷重移行平均をかけた信号MAの波形の特徴が第28図に示すような場合、周波数特性の変更後の入力信号ORとそれに荷重移行平均をかけた信号MAの波形の特徴は第29図に示すようになる。
次に、(6)のサンプルデータ内の最大値/最小値選択機能の付加であるが、移動平均式による影響が生じ易い特異点への対策としてこれを付加した。
ここで採用する方式は、最大値max(n)と最小値数min(n)を次式によって求め、n個内で最大もしくは最小のポイントをとることにより、サンプルデータ内にある特異点(ノイズ)の影響を除去する。
Figure 2002097711
Figure 2002097711
ここで入力データORの特徴により最大値/最小値を選択する。これを波形で示すと最大値回路を通した波形は第30図に破線で示すようになり、最小値回路を通した波形は第31図に破線で示すようになる。これらの図において、ORは入力データ、MAは荷重移行平均をかけた信号、maxは最大値、minは最小値を示す。
次に、(7)のサンプルデータ間引き機能の付加である。これは、単位長あたりの画素数を少なくする機能で、その概念を第32図に示す。
これは、CCDスキャナの解像度を落とした状態と同様な効果がある。これは理論的には、任意のデータ間隔でスキップしてサンプリングを行なうことであるが、低解像度のバーコードリーダに有効である。
(8)のサンプルデータ補間機能の付加についてであるが、これはバーコード2値化データのパルス幅は、サンプルレートによる影響が大きいためにNarrow/Wide比が若干異なるので、擬似的に解像度を上げるようにデータ間に補間データを入れるものである。その補間式は次式で表され、補間データは前後のデータを加えて2で除したものである。
Figure 2002097711
このサンプルレートがTTLに与える影響を図示すると第33図に示すようになり、クロスポイントにより近くサンプル部がくることになり、TTLの幅をより正確に抽出できる。第33図における黒丸は通常ポイントを、三角は補間ポイントを示す。
次に、(9)の荷重移動平均方式の高周波成分合計を低周波成分合計から減ずる機能の付加であるが、これは、データ自体の変化量が少ない場合、スレッシュレベルを移動させてもノイズが生じてしまう場合がある。このような場合は高周波数のデータ合計を、低周波合計から減ずるものである。これにより、低周波特性を残しながら高周波成分のみが位相逆転の波形となる。
そして、高荷重段を加えた時の波形は、
y(n)=(y1+y2+y3+y4)/総ポイント数
で表わされ、そのオリジナル信号ORに対する荷重移行平均をかけた信号MAは第34図に示すような波形になる。
また、高荷重段を減じた時の波形は、
y(n)={(y1+y2)−(y3+y4)}/総ポイント数
で表わされ、そのオリジナル信号ORに対する荷重移行平均をかけた信号MAは第35図に示すような波形になる。
最後に、(10)の荷重移動平均のM(割る総数)を変化させる機能の付加について説明する。これは、幅の広いバーコードデータ内部に特異点(ノイズ)が多くあるとスレッシュレベルと交差してしまい、波形に悪影響を及ぼすのでこれを防止するため、この時の係数Mを実際の総数より大きくすることにより、移動平均値のスレッシュ幅が小さくなり、入力データ振幅の中心に集まるようになり、スレッシュレベルを切る位置まで特異点の影響を受けることがなくなる。
ここで係数Mの変化に対する波形を示すと、第36図に示すようになる。この図において、IDは入力データ、MA1は割る総数が実数の場合の荷重移行平均をかけた信号、MA2は割る総数を2倍にした場合の荷重移行平均をかけた信号の波形をそれぞれ示す。
以上、この願発明による多目的処理回路部を有する光学情報読取装置について、特にそのディジタル信号演算処理部の構成および機能について詳細に説明した。
また、そのディジタル信号演算処理部の構成の中で、特にその第1の演算処理部及び第2の演算処理部の具体的な構成例とその作用および各種の付加機能などについて説明した。その実施形態として微分回路を用いた例と移動平均回路を用いた例について説明したが、これ以外に、第1の演算処理部に、FIR(finite impulse response:有限インパルス応答)ディジタルフィルタを用いて構成したり、IIR(infinite impulse response:無限インパルス応答)ディジタルフィルタを用いて構成することもできる。
また、これまでに説明した実施形態においては、多目的処理回路部を、中央演算部を包含して単一の基板上に形成した構造について説明したが、中央演算部のみを別体に構成すること、あるいは、前述した多目的処理回路部の一部を別体として形成した構造の光学的情報読取装置であっても、この発明の目的,効果において差異のない構成を持つものであれば、この発明の実施形態となり得ることを否定するものではない。
産業上の利用可能性
以上説明してきたたように、この発明による光学的情報読取装置は、AD変換、2値化処理、デコーダ、およびインタフェイス等の処理回路を、単一の基板上に形成して多目的処理回路とし、これを用いることにより次のような効果が得られる。
(1)増幅率や温度変化等の変動要素に影響されることがなく、処理性能のバラツキを解消できる。これを図に示すと次のようになる。以下各図において、アナログのバーコードデータをBCDで、バーコード2値化データをBBDで示している。
▲1▼増幅率の大小によるTTLへの影響は、
a)増幅率大の場合は第37図
b)増幅率小の場合は第38図
にそれぞれ示すような波形になり、顕著なな効果が得られる。すなわち、増幅率大の場合はバーコードデータは大きく、増幅率が小の場合はバーコードデータは小さいが、この発明の処理回路を用いて演算処理したバーコード2値化データはいずれも同様な大きさになり、バラツキを生じない。
▲2▼温度変化によるTTLへの影響は
a)の高温(+45℃)の場合は第39図
b)低温(−5℃)の場合は第40図
にそれぞれ示すような波形になり、顕著な効果が得られる。すなわち、高温の場合はバーコードデータは比較的小さく、低温の場合は大きいが、この発明の処理回路を用いて演算処理したバーコード2値化データはいずれも同様な大きさになり、バラツキを生じない。
(2)バーコード記号の印字品質(濃淡等)に影響されない処理能力の向上が図れ、TTLのバラツキも生じない。
a)印字濃度が淡い場合は第41図
b)印字濃度が濃い場合は第42図
にそれぞれ示すような波形になり、バーコード記号の印字品質に濃淡があり、バーコードデータにバラツキがあっても、この発明の処理回路を用いて演算処理したバーコード2値化データは、いずれも同様な大きさのデータとなり、バラツキは生じない。
(3)演算処理方式を選択することにより、種々のデジタル処理方式を目的に対応して任意にかつ容易に選択することができ、処理能力のスピード化が図れる。
(4)光学的情報読取装置全体の小型化,低価格化,低消費電力化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、発光部にLEDを用いたこの発明による光学的情報読取装置の一例を示す側断面該略図である。
第2図は、発光部にレーザ光源を用いたこの発明による光学的情報読取装置の一例を示す平断面該略図である。
第3図は、この発明による第1図に示した光学的情報読取装置における信号処理部の全体構成例を示すブロック図である。
第4図は、第3図における多目的処理回路部の内部構成を示すブロック図である。
第5図は、第4図におけるディジタル信号演算処理部(DSCU)の構成例を示すブロック図である。
第6図は、第5図における第1演算処理部の具体的な構成例を示すブロック図である。
第7図は、第5図における第2演算処理部の具体的な構成例を示すブロック図である。
第8図は、第5図におけるリセット部の具体的な構成例を示すブロック図である。
第9図は、第5図におけるデータ修正部の具体的な構成例を示すブロック図である。
第10図は、第5図におけるノイズ低減部の具体的な構成例を示すブロック図である。
第11図は、第4図におけるディジタル信号演算処理部(DSCU)の他の構成例を示すブロック図である。
第12図は、微分式の説明のための図である。
第13図は、ハイパスフィルタの特性を示す線図である。
第14図は、第11図におけるノイズフィルタとしてロウパスフィルタを設けたときのアナログのバーコードデータとそれを2値化したデータを示す波形図である。
第15図は、同じくそのロウパスフィルタの特性を示す線図である。
第16図は、第13図のハイパスフィルタの特性と第15図のロウパスフィルタの特性を合成した特性を示す線図である。
第17図は、ロウパスフィルタ部でのロウパス出力調整の概念図である。
第18図は、第11図におけるデータ修正部によるバーコード2値化データの修正例を示す波形図である。
第19図は、第10図に示したノイズ低減部によるノイズ除去例を示す波形図である。
第20図は、第8図に示したリセット部によるバーコード2値化データの強制リセットの例を示す波形図である。
第21図は、この発明による光学的情報読取装置の他の実施形態における多目的処理回路部のデジタル信号演算処理部における第1演算処理部と第2演算処理部のみの基本的な回路構成を示すブロック図である。
第22図は、その移動平均回路を使用してバーコード2値化データを生成する場合の、オリジナル信号(入力信号)と移動平均をかけた信号とバーコード2値化データとの関係を示す波形図である。
第23図は、単純移動平均の原理を示すブロック構成図である。
第24図は、荷重移動平均の原理を示すブロック構成図である。
第25図は、第21図に示した実施形態における第1の演算処理部の機能向上を図った例を示すブロック図である。
第26図は、荷重移動平均方式を採用した場合の荷重量変化前の入力信号とそれに荷重移動平均をかけた信号の波形図である。
第27図は、同じく荷重量変化後の入力信号とそれに荷重移動平均をかけた信号の波形図である。
第28図は、荷重移動平均方式を採用した場合の周波数特性の変更前の入力信号とそれに荷重移動平均をかけた信号の波形図である。
第29図は、同じく周波数特性の変更後の入力信号とそれに荷重移動平均をかけた信号の波形図である。
第30図は、荷重移動平均方式を採用した場合にサンプルデータ内の最大値/最小値選択機能を付加したときの入力データと荷重移動平均をかけた信号の最大値回路を通した波形図である。
第31図は、同じく入力データと荷重移動平均をかけた信号の最小値回路を通した波形図である。
第32図は、サンプルデータ間引き機能の説明のための概念図である。
第33図は、サンプルデータ補間機能の説明のための線図である。
第34図は、荷重移動平均方式の高周波成分合計を低周波成分合計から減ずる機能を付加した場合に高荷重段を加えた時のオリジナル信号とそれに荷重移行平均をかけた信号を示す波形図である。
第35図は、同じく高荷重段を減じた時のオリジナル信号とそれに荷重移動平均をかけた信号を示す波形図である。
第36図は、荷重移動平均のM(割る総数)を変化させたときの入力データと荷重移動平均をかけた信号の波形図である。
第37図は、この発明による増幅率の変動に対する効果を説明するための増幅率大の場合のバーコードデータとバーコード2値化データの波形図である。
第38図は、同じくその増幅率小の場合の波形図である。
第39図は、この発明による温度変化に対する効果を説明するための高温の場合のバーコードデータとバーコード2値化データの波形図である。
第40図は、同じく低温の場合の波形図である。
第41図は、この発明によるバーコード記号の印字品質に影響されない効果を説明するための印字濃度が薄い場合のバーコードデータとバーコード2値化データの波形図である。
第42図は、同じく印字濃度が濃い場合の波形図である。
第43図は、従来の光学的情報読取装置の構成例を示すブロック図である。
【0003】
さらには、その具体的な項目として次のようなことも目的とする。
▲1▼増幅率や温度変化等の変動要因に影響されないようにして、信号処理性能のバラツキをなくすこと。
▲2▼処理回路の部品点数を減らし、処理性能のバラツキをなくすこと。
▲3▼読み取り対象であるバーコード記号等の印字品質(濃淡等)に影響されないようにして、読み取り性能を向上すること。
▲4▼光学的情報読取装置自体の小型化と製造コストの低減を図ること。
▲5▼新たな演算処理回路(多目的処理回路)を採択することにより、種々のデジタル処理を容易に選択できるようにすること。
▲6▼その演算処理回路部分の低電圧化および低消費電力化を図ること。
発明の開示
この発明は上記の目的を達成するため、光反射率の異なる部分を有する読取対象を照射するための光照射手段と、上記読取対象からの反射光を受光位置に結像されるための光学系と、上記受光位置に配設されて上記反射光による光像を光電変換して電気信号を出力する光電変換手段と、該手段から出力される電気信号を演算処理して前記読取対象の情報を示すバーコード2値化データを出力する演算処理手段とを備えた光学的情報読取装置であって、上記演算処理手段を次のように構成したものである。
すなわち、上記演算処理手段は、次の(a)から(d)を一つの基板に集約して設けて多目的処理回路を形成する。
(a)上記電気信号をデジタル信号に変換するデータ変換部、
(b)該データ変換部によって変換されたデジタル信号を演算処理してバーコード2値化データを生成する演算処理部と、そのバーコード2値化データを修正するデータ修正部と及びノイズを低減するノイズ低減部とを有し、読取対象の情報を示すバーコード2値化データを生成するデジタル信号演算処理部、
(c)該デジタル信号演算処理部から出力されるバーコード2値化データを蓄積する
【0004】
入力蓄積部、
(d)上記光照射手段、光電変換手段,データ変換部、デジタル信号演算処理部、および入力蓄積部の各動作タイミングを制御するタイミング制御部、
上記多目的処理回路には、上記演算処理手段の各部を統括制御する中央演算部(CPU)も包含して一つの基板に集約して形成するとよい。
さらに、上記演算処理部を、上記データ変換部によって変換されたデジタル信号を演算処理する第1の演算処理部と、その第1の演算処理部によって処理されたデータから上記バーコード2値化データを生成する第2の演算処理部とによって構成することができる。
また、上記第1の演算処理部の処理回路を積算回路で構成し、上記第2の演算処理部の処理回路を微分回路および2値化回路によって構成することができる。
その場合、上記第1の演算処理部および第2の演算処理部の少なくとも一方に、次の▲1▼〜▲6▼の1つ以上を設けるとよい。
▲1▼上記第2の演算処理部の微分回路における微分時間(Δt)の可変手段、
▲2▼ノイズを除去又は低減する手段、
▲3▼バッファ選択による合計データの差を最小にする手段、
▲4▼アナログ信号と比較でノイズ成分を除去する手段、
▲5▼任意のパルス幅以下の2値データを消去する手段、
▲6▼所定の長さ以上連続するハイレベル(“H”)の2値データを強制リセットする手段、
あるいは、上記第1の演算処理部の処理回路を移動平均回路で構成し、上記第2の演算処理部の処理回路を2値化回路によって構成してもよい。
その場合、上記第1の演算処理部に次の(1)〜(10)のうちの複数の手段を設けるのが望ましい。
(1)移動平均サンプリング幅の変更手段、
(2)荷重移動平均をとる手段、
(3)移動平均回路を2分化する手段、
【0013】
このDSCU17の詳細については後で説明する。
その入力蓄積部(imput capture)20は、DSCU17からバーコード2値化データ信号を入力して格納する機能を有するもので、SRAMのアドレスを調整するSRAM用制御部18と、計測したデータをSRAMに書き込むタイミングジェネレータ即ちSRAM計数部19とから成り、DSCU17のデータ修正部16が一定時間毎に補正したデータを取り込み、その取り込んだデータを各メモリに自動的に展開する。
データ取り込み用メモリには、SRAM(A)21とSRAM(B)22があり、取り込み動作時に交互に使用する。CPU11は取り込み動作中のメモリにアクセスすることはできない。従って、SRAM22に取り込み動作中は、CPU11はそのSRAM22にはアクセスできないが、取り込み動作中でないSRAM21には自由にアクセスすることが可能である。このSRAM21及びSRAM22は、バーコード2値化データを格納するエリアである。
SRAM(C)23は、中央演算部CPU11が作動するのに使用する。アドレスはD000h〜DFFFhの約4Kバイトである。
ウォッチドックタイマ(WDT)24は、異常値を時間で監視するタイマであり、各特性およびデータを入出力し、またその際の異常値を管理する。
プログラマブルタイマ25は、周波数を設定できる16ビットのタイマとブザー用で周波数及びデューティが設定できる8ビットタイマとから成る。
UART(非同期シリアル通信送受信回路)26は、第3図に示したCMOS32及びRS−232−C駆動部33とのインタフェイスで、16550互換のUARTである。
シリアルインタフェイス(SCI)27は、第3図に示した低速USB調整部34とOCIA(オプチカル・カップルド・インタフェイス・アダプタ)35とのインタフェイスで、3線式の同期シリアル通信インタフェイスである。そして、例えばNEC製のUSBファンクションコントローラ(UPD789800)による低速USB
【0015】
シフトレジスタ58のデータは、そのデータP−P検出部56のデータP−P検出器75によってピーク・ピーク値が検出され、そのデータが比較器76に送られ、そこでバーコード2値化データ生成時のアナログレベルのデータと比較してFFリセット信号を生成し、データ修正部16の後述する複数のマスク選択部に送られる。
第2演算処理部15は、第7図に示すように微分回路を構成している。そして、第1演算処理部14の各積算器63,64からの積算データを微分演算器65に入力して微分演算する。その微分データのピーク値をピーク検出器66によって検出し、その結果をFF(フリップフロップ回路)68に送る。
一方、微分演算器65からの微分データは、比較器67に取り込まれる。その比較器67は、その微分データを、高スライスレベルの信号及び低スライスレベルの信号と比較し、その比較結果をFF68へ出力する。
FF68は、その比較器67からの比較結果とピーク検出器66からのピーク値のデータとによってバーコード2値化データを生成し、それをリセット部53とデータ修正部16の後述するカウンタ73へ出力する。
リセット部53は、第8図に示すようにカウンタ71と比較器72からなり、FF68から入力するバーコード2値化データがハイレベル“H”を保持する状態を想定し、その状態が設定した時間を超えた場合にはローレベル“L”に強制的に変更(リセット)し、第2演算処理部15のFF68にそのデータを戻す。設定した時間を超えない場合は、データ修正部16の後述するFF78にそのバーコード2値化データを送る。
データ修正部16は第9図に示すように構成され、第2演算処理部15のFF68からのバーコード2値化データをカウンタ73を介して検出器74に取り込むとともに、第1演算処理部14のデータP−P検出部56からのFFリセット信号を取込み、複数のマスク77及び複数のFF78を経由させ、バーコード2値化データにおけるアナログレベルが予め設定した値に満たない状態で生成されたような部分のハイレベ
【0019】
が必要である。そのために第11図に示したデータ修正部16のように、第1演算処理部14からのデータと外部からのデータ消去レベルとを、比較マスクで選択部84で比較マスクで選択し、マスク回路85でマスクしてシフトバッファ78′(第9図におけるFF78を多段に接続した回路に相当する)に送る。
ここでは、バーコード2値化データはハイレベルであるが入力データレベルは低い部分(設定値と比較して)は、ノイズと判断してバーコード2値化データの波形をロウレベルにする。アナログの入力データとの比較でバーコード2値化データを形成する波形図は、第18図に示すようになる。すなわち、そのままの状態でバーコード2値化データ(第18図ではBBDと略称している)を整形すると、4段目の波形(整形前のBBD)になる。この波形に対し、入力データのレベルを比較し、一定レベル以下のデータを消去すると3段目の波形となる。
▲5▼の任意のパルス幅以下の2値データを消去する機能については第10図に示したノイズ低減部55の構成によりなされる。ここでは、入力レベルが高いノイズはバーコード2値化データに出力されるので、任意のパルス幅設定値に基づき、比較器81によってその設定されたパルス幅以下のデータを消去する機能を有する。
また、設定パルス幅以下のバーコード2値化データは変化前のレベルに保持され、それにより、太いバーコード等を読み込んだ時に取り込んでしまう細かいノイズをほぼ除去することができる。これを図示すると、第19図に示すようになる。この第19図の(a)は整形前のバーコード2値化データの波形である。これに対して、設定パルス幅W以下のデータはカウントしないようにすると、同図の(b)に示す整形後の波形になる。
次に、▲6▼の一定の長さ以上連続してハイレベル“H”>の状態を保持するデータを強制リセットする機能についてであるが、これは、第8図に示したリセット部53によってなされる。微分回路の特徴の1つであるが、ノイズでも傾きが急なものは出力データレベルが高くなる。第7図に示した高スライスレベル(上限スレッシュ)にかか
【0020】
るとバーコード2値化データの波形がハイになり、低スライスレベル(下限スレッシュ)になるまで元に戻らない。しかし、ノイズのため低スライスレベルを切るまでの傾きはないと、データ部になるまでハイを保持する。
そこで一定の時間を経過したときに強制的にロウレベルに落す機能を加えた。これにより、第9図に示したデータ修正部16の検出器74による検出データにノイズの影響がなくなった。これを図示すると第20図に示すようになる。第20図において、(a)はノイズ成分を含む入力データの波形、(b)はその微分データの波形と高スライスレベル(上限スレッシュ)および低スライスレベル(下限スレッシュ)の関係を示し、(c)は整形前のバーコード2値化データ(BBD)の波形、(d)は整形後のバーコード2値化データ(BBD)の波形をそれぞれ示す。
次に、第5図における第1演算処理部14に移動平均回路を用いた実施形態を説明する。
移動平均回路部は、基本的にはローパスフィルタの機能を有するので、小さい周波数成分などのノイズを除去して波形を滑らかにする特性を有する。
第21図は、その光学的情報読取装置における多目的処理回路部の第5図に示したデジタル信号演算処理部における第1演算処理部14と第2演算処理部15に相当する部分のみの基本的な回路構成を示すブロック図である。
この実施形態は、デジタル信号演算処理部17のうち、積算回路による第1演算処理部14を移動平均回路による第1演算処理部140に、微分回路による第2演算処理部15を2値化回路による第2演算処理部150に置き換えたもので、デジタル信号演算処理部(DSCU)の他の部分は、前述した実施形態におけるデジタル信号演算処理部(DSCU)17と同じである。
第21図に示す第1演算処理部140は移動平均回路を構成しており、バッファ選択機能を有し、複数のバッファであるフリップフロップ回路(FF)91と複数の選択部92,93、およびSUB(加算器)94からなる。
第2演算処理部150は2値化回路を構成しており、比較部67とJK・FF68
【0021】
からなり、第7図に示した第2演算処理部15における微分演算器65とピーク検出器66を省いた構成になっている。
この第21図に示すような第1演算処理部140と第2演算処理部150により、移動平均回路を使用してバーコード2値化データを生成する場合の、オリジナル信号(入力信号)ORとそれに移動平均をかけた信号MAとバーコード2値化データとの関係は、第22図に示すようになる。すなわち、入力信号の波形に移動平均をかけた信号と入力信号とを比較し、
入力データ>移動平均データ のときはバーコード2値化データはハイレベル
入力データ<移動平均データ のときはバーコード2値化データはロウレベルとなる。
移動平均のかけ方については何種類かあるが、この実施形態においては単純移動平均と荷重移動平均とを用いているので、それについて説明する。
単純移動平均は次式で表わされる。
Figure 2002097711
ここで、kは指数であり、k=−M/2〜M/2としたときの単純移動平均の原理を示すブロック構成図を第23図に示す。
ここでkは、サンプリングポイントが負の数の場合は過去型,正の数の場合は未来型である。
一般に移動平均回路部を有するバーコードリーダは、バーコードリーダのデコーダとしてバーコード2値化データにノイズが多くなり易いため、この実施形態では次の各機能あるいは構成を付加する。
(1)移動平均サンプリング幅の変更機能
(2)荷重移動平均方式の採用
(3)移動平均回路を2分化する
(4)荷重移動平均における荷重量変更機能
【0025】
Figure 2002097711
ここで入力データORの特徴により最大値/最小値を選択する。これを波形で示すと最大値回路を通した波形は第30図に破線で示すようになり、最小値回路を通した波形は第31図に破線で示すようになる。これらの図において、ORは入力データ、MAは荷重移行平均をかけた信号、maxは最大値、minは最小値を示す。
次に、(7)のサンプルデータ間引き機能の付加である。これは、単位長あたりの画素数を少なくする機能で、その概念を第32図に示す。
これは、CCDスキャナの解像度を落とした状態と同様な効果がある。これは理論的には、任意のデータ間隔でスキップしてサンプリングを行なうことであるが、低解像度のバーコードリーダに有効である。
(8)のサンプルデータ補間機能の付加についてであるが、これはバーコード2値化データのパルス幅は、サンプルレートによる影響が大きいためにNarrow/Wide比が若干異なるので、擬似的に解像度を上げるようにデータ間に補間データを入れるものである。その補間式は次式で表され、補間データは前後のデータを加えて2で除したものである。
Figure 2002097711
このサンプルレートがバーコード2値化データに与える影響を図示すると第33図に示すようになり、クロスポイントにより近くサンプル部がくることになり、バーコード2値化データの幅をより正確に抽出できる。第33図における黒丸は通常ポイントを、三角は補間ポイントを示す。
次に、(9)の荷重移動平均方式の高周波成分合計を低周波成分合計から減ずる機能の付加であるが、これは、データ自体の変化量が少ない場合、スレッシュレベルを移動させてもノイズが生じてしまう場合がある。このような場合は高周波数のデータ合
【0027】
有限インパルス応答)ディジタルフィルタを用いて構成したり、IIR(infinite impulse response:無限インパルス応答)ディジタルフィルタを用いて構成することもできる。
また、これまでに説明した実施形態においては、多目的処理回路部を、中央演算部を包含して単一の基板上に形成した構造について説明したが、中央演算部のみを別体に構成すること、あるいは、前述した多目的処理回路部の一部を別体として形成した構造の光学的情報読取装置であっても、この発明の目的,効果において差異のない構成を持つものであれば、この発明の実施形態となり得ることを否定するものではない。
産業上の利用可能性
以上説明してきたたように、この発明による光学的情報読取装置は、AD変換、2値化処理、デコーダ、およびインタフェイス等の処理回路を、単一の基板上に形成して多目的処理回路とし、これを用いることにより次のような効果が得られる。
(1)増幅率や温度変化等の変動要素に影響されることがなく、処理性能のバラツキを解消できる。これを図に示すと次のようになる。以下各図において、アナログのバーコードデータをBCDで、バーコード2値化データをBBDで示している。
▲1▼増幅率の大小によるバーコード2値化データへの影響は、
a)増幅率大の場合は第37図
b)増幅率小の場合は第38図
にそれぞれ示すような波形になり、顕著なな効果が得られる。すなわち、増幅率大の場合はバーコードデータは大きく、増幅率が小の場合はバーコードデータは小さいが、この発明の処理回路を用いて演算処理したバーコード2値化データはいずれも同様な大きさになり、バラツキを生じない。
▲2▼温度変化によるバーコード2値化データへの影響は
a)の高温(+45℃)の場合は第39図
b)低温(−5℃)の場合は第40図
【0028】
にそれぞれ示すような波形になり、顕著な効果が得られる。すなわち、高温の場合はバーコードデータは比較的小さく、低温の場合は大きいが、この発明の処理回路を用いて演算処理したバーコード2値化データはいずれも同様な大きさになり、バラツキを生じない。
(2)バーコード記号の印字品質(濃淡等)に影響されない処理能力の向上が図れ、バーコード2値化データのバラツキも生じない。
a)印字濃度が淡い場合は第41図
b)印字濃度が濃い場合は第42図
にそれぞれ示すような波形になり、バーコード記号の印字品質に濃淡があり、バーコードデータにバラツキがあっても、この発明の処理回路を用いて演算処理したバーコード2値化データは、いずれも同様な大きさのデータとなり、バラツキは生じない。
(3)演算処理方式を選択することにより、種々のデジタル処理方式を目的に対応して任意にかつ容易に選択することができ、処理能力のスピード化が図れる。
(4)光学的情報読取装置全体の小型化,低価格化,低消費電力化が図れる。

Claims (7)

  1. 光反射率の異なる部分を有する読取対象を照射するための光照射手段と、
    前記読取対象からの反射光を受光位置に結像させるための光学系と、
    前記受光位置に配設されて前記反射光による光像を光電変換して電気信号を出力する光電変換手段と、
    該手段から出力される電気信号を演算処理して前記読取対象の情報を示すコードデータを出力する演算処理手段とを備えた光学的情報読取装置であって、
    前記演算処理手段は、
    前記電気信号をデジタル信号に変換するデータ変換部と、
    該データ変換部によって変換されたデジタル信号を演算処理して前記読取対象の情報を示すコードデータを生成するデジタル信号演算処理部と、
    該デジタル信号演算処理部によって生成されたコードデータを蓄積する入力蓄積部と、
    前記光照射手段、前記光電変換手段、前記データ変換部、前記デジタル信号演算処理部、および前記入力蓄積部の各動作タイミングを制御するタイミング制御部とを、
    一つの基板に集約して設けて多目的処理回路を形成していることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 請求の範囲第1項記載の光学的情報読取装置であって、
    前記多目的処理回路には、前記演算処理手段の各部を統括制御する中央演算部(CPU)も包含して一つの基板に集約して形成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。
  3. 請求の範囲第1項又は第2項記載の光学的情報読取装置であって、
    前記デジタル信号演算処理部が、
    前記データ変換部によって変換されたデジタル信号を演算処理する第1の演算処理部と、
    該第1の演算処理部によって処理されたデータから前記読取対象の情報を示すコードデータを生成する第2の演算処理部と、
    該第2の演算処理部によって生成されたコードデータを修正するデータ修正部とによって構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。
  4. 請求の範囲第3項記載の光学的情報読取装置であって、
    前記第1の演算処理部の処理回路が積算回路であり、
    前記第2の演算処理部の処理回路が微分回路および2値化回路によって構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。
  5. 請求の範囲第4項記載の光学的情報読取装置であって、
    前記第1の演算処理部および前記第2の演算処理部の少なくとも一方に、次の
    ▲1▼〜▲6▼の1つ以上を設けたことを特徴とする光学的情報読取装置。
    ▲1▼前記第2の演算処理部の微分回路における微分時間(Δt)の可変手段、
    ▲2▼ノイズを除去又は低減する手段、
    ▲3▼バッファ選択による合計データの差を最小にする手段、
    ▲4▼アナログ信号と比較してノイズ成分を除去する手段、
    ▲5▼任意のパルス幅以下の2値データを消去する手段、
    ▲6▼所定の長さ以上連続するハイレベル(“H”)の2値データを強制リセットする手段、
  6. 請求の範囲第3項記載の光学的情報読取装置であって、
    前記第1の演算処理部の処理回路が移動平均回路であり、
    前記第2の演算処理部の処理回路が2値化回路によって構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。
  7. 請求の範囲第6項記載の光学的情報読取装置であって、
    前記第1の演算処理部に、次の(1)〜(10)の1つ以上を設けたことを特徴とする光学的情報読取装置。
    (1)移動平均サンプリング幅の変更手段、
    (2)荷重移動平均をとる手段、
    (3)移動平均回路を2分化する手段、
    (4)荷重移動平均における荷重量変更手段、
    (5)荷重移動平均における周波数応答変更手段、
    (6)移動平均サンプリングデータ内の最大値又は最小値選択手段、
    (7)移動平均サンプリングデータの間引き手段、
    (8)移動平均サンプリングデータの補間手段、
    (9)荷重移動平均の高周波成分合計を低周波成分合計から減ずる手段、
    (10)荷重移動平均のM(割る総数)を変化させる手段、
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