JPWO2002067415A1 - Fet帯域増幅器 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、各種の受信機等に用いられるFET帯域増幅器に関する。
背景技術
AM受信機やFM受信機等の各種の受信機には、所定の帯域の信号を増幅する帯域増幅器が用いられている。代表的な帯域増幅器として、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器がある。この中間周波増幅器では、中間周波数近傍の狭い帯域の信号のみが選択的に増幅される。この場合の中心周波数は、例えばFM受信機の場合には10.7MHz、AM受信機の場合には455kHzというように固定の値が設定される。また、一般に中間周波増幅器には電界強度の強弱に応じて最適な利得を設定するために、自動利得制御回路が接続されている。例えば、AM受信機では、AM検波回路の出力レベルに応じて中間周波増幅器の利得を適切な値に制御する自動利得制御回路が設けられている。
ところで、一般にこのような帯域増幅器において所定の利得を得るために、トランジスタを複数段接続した多段増幅器が用いられている。このとき、各段のトランジスタにおいて発生するノイズが大きいと、各段のトランジスタでこのノイズ成分が増幅されて累積するため、最終段のトランジスタから出力される信号に含まれるノイズ成分が大きくなる。このように帯域増幅器自体で発生するノイズ成分が大きくなると、電界強度が強い場合であって帯域増幅器の利得が小さい値に制御された場合の残留ノイズが増加するという問題があった。特に、CMOSプロセスを用いて帯域増幅器を形成する場合には、MOS型FETを増幅素子として使用することになるが、一般に、MOS型FETは、バイポーラトランジスタに比べて低周波領域に現れる1/fノイズが多いため、何らかの対策が必要になる。
発明の開示
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、利得制御時の残留ノイズを低減することができるFET帯域増幅器を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明のFET帯域増幅器は、多段増幅器と、この多段増幅器の利得を制御する利得制御回路とを有している。この多段増幅器は、FETが増幅素子として用いられる縦続接続された複数段の増幅器と、複数段の増幅器の中段に挿入されて増幅帯域よりも広い通過帯域が設定された帯域通過フィルタとを備えている。そして、増幅器の少なくとも初段からn段目までのFETとしてpチャネルFETが用いられている。増幅帯域よりも広い通過帯域を有する帯域通過フィルタを用いることにより、この通過帯域よりも低域側に存在する1/fノイズと高域側に存在する熱雑音を除去することができる。また、増幅素子として移動度が小さいpチャネルFETを用いることにより、増幅器内部でのノイズの発生をさらに少なくすることができる。したがって、前段部分の各増幅器において発生するノイズを帯域通過フィルタで除去するとともに、この前段部分の各増幅器の増幅素子としてpチャネルFETを用いることにより、発生するノイズ自体を低減することにより、利得制御時に最終段の増幅器から出力される信号に含まれる残留ノイズを大幅に低減することが可能になる。また、増幅素子としてFETを用いることにより、FET帯域増幅器全体をFETの製造プロセスで半導体基板上に作ることができるようになるため、バイポーラトランジスタを増幅素子として用いた場合に比べて、集積化が容易になるとともに、コストダウンや省スペース化を図ることができる。
また、本発明のFET帯域増幅器は、FETが増幅素子として用いられる縦続接続された複数段の増幅器を含んで構成される多段増幅器と、この多段増幅器の利得を制御する利得制御回路とを備えている。各段の増幅器は、入出力信号から増幅帯域成分の上限値よりも高域成分を除去する高域成分除去手段と、入出力信号から増幅帯域成分の下限値よりも低域成分を除去する低域成分除去手段とを有している。そして、増幅器の少なくとも初段からn段目までのFETとしてpチャネルFETが用いられている。各段の増幅器において、増幅帯域以外の成分が除去されるためノイズ成分の累積が防止され、しかも、増幅素子として移動度が小さいpチャネルFETを用いることにより増幅器内部でのノイズの発生をさらに少なくすることができるため、最終段の増幅器から出力される信号に含まれる残留ノイズをさらに低減することができる。
特に、上述した低域成分除去手段は、カットオフ周波数が増幅帯域の下限値よりも低い値に設定されたハイパスフィルタであることが望ましい。各段の増幅器にハイパスフィルタを備えることにより、このハイパスフィルタのカットオフ周波数よりも低い1/fノイズを容易に除去することができる。
また、上述した増幅器は、2個のFETを差動動作させる差動増幅器であり、低域成分除去手段は、各段の増幅器の差動出力信号の低域成分を合成した信号を2個のFETに同位相で入力する帰還回路であることが望ましい。差動増幅器の差動出力信号に含まれる低域成分のみを合成して同位相で入力側に帰還させることにより、この低域成分に対応する差動増幅器の差動動作を停止させることができるため、この低域成分に含まれる1/fノイズを低減することができる。
また、本発明のFET帯域増幅器は、FETが増幅素子として用いられる縦続接続された複数段の増幅器を含んで構成される多段増幅器と、この多段増幅器の利得を制御する利得制御回路とを備えている。各段の増幅器は、入出力信号から増幅帯域成分の上限値よりも高域成分を除去する高域成分除去手段を有している。そして、増幅器の少なくとも初段からn段目までのFETとしてpチャネルFETが用いられている。また、最終段の増幅器の出力信号に含まれる増幅帯域成分の下限値よりも低域成分を、初段の増幅器に逆相の状態で帰還させる帰還回路を有している。最終段の増幅器の出力信号に含まれる低域成分のみを逆相の状態で初段の増幅器の入力側に帰還させることにより、この低域成分が打ち消されるため、この低域成分に含まれる1/fノイズを除去することができる。また、増幅素子として移動度が小さいpチャネルFETを用いることにより、増幅器内部で発生する1/fノイズ自体を少なくすることができる。
特に、上述した高域成分除去手段は、カットオフ周波数が増幅帯域の上限値よりも高い値に設定されたローパスフィルタであることが望ましい。各段の増幅器の出力側にローパスフィルタを備えることにより、このローパスフィルタのカットオフ周波数よりも高い熱雑音を容易に除去することができる。
また、このローパスフィルタに含まれるコンデンサとして、次段の増幅器に含まれるFETの寄生容量を用いることが望ましい。単体の部品としてのコンデンサの代わりにFETの寄生容量を利用することにより、部品点数の低減が可能になり、これに伴ってコストダウンが可能になる。特に、半導体基板上に形成されたFETには寄生容量が生じるため、これを利用することにより、単体のコンデンサを用いてローパスフィルタを構成する場合に比べて半導体基板上のスペースを有効利用することができ、チップの小型化等が可能になる。
また、本発明のFET帯域増幅器は、FETが増幅素子として用いられる縦続接続された複数段の増幅器を含んで構成される多段増幅器と、この多段増幅器の利得を制御する利得制御回路とを備えている。そして、増幅器の少なくともm段目までに含まれる増幅素子としてpチャネル型のFETが用いられている。移動度の小さいpチャネル型のFETを用いることにより、1/fノイズの発生を抑えることが可能になり、最終段の増幅器から出力される信号に含まれる残留ノイズを低減することができる。
また、m+1段目以降の増幅器に含まれる増幅素子としてnチャネル型のFETを用いることが望ましい。増幅器の飽和防止に寄与する度合いが小さい後段の増幅器に含まれる増幅素子をnチャネル型のFETとすることにより、全てをpチャネル型のFETとする場合に比べて、構成部品の占有面積の小型化が可能になる。
また、m段目までの増幅器に含まれるFETのチャネル長Lおよびチャネル幅Wを、m+1段目以降の増幅器に含まれるFETのチャネル長Lおよびチャネル幅Wよりも大きな値に設定することが望ましい。増幅器の飽和防止に寄与する度合いが大きい前段の増幅器に含まれるFETのチャネル長Lとチャネル幅Wのみを大きな値にすることにより、全てのFETについてこれらの値を大きくする場合に比べて、構成部品の占有面積の小型化が可能になる。
また、増幅素子として多段接続された複数の増幅器に含まれるFETに着目したときに、前段に配置された増幅器に含まれるFETのチャネル長Lおよびチャネル幅Wを、それより後段に配置された増幅器に含まれるFETのチャネル長Lおよびチャネル幅Wよりも大きな値に設定することが望ましい。一般に、FETにおいて発生する1/fノイズは、チャネル長Lとチャネル幅Wのそれぞれの逆数に比例して大きくなることが知られている。したがって、チャネル長Lとチャネル幅Wを大きく設定することにより、このFETで発生する1/fノイズを低減することができる。特に、多段接続されたFETを考えたときに、前段部分に含まれるFETにおいて発生した1/fノイズは、それより後段のFETにおいて増幅されるため、前段部分に含まれるFETにおいて発生する1/fノイズを低減することは、全体の低周波ノイズを低減するために好ましい。また、後段部分に含まれるFETにおいて発生する1/fノイズは、それよりも後段のFETにおいて増幅される程度が少ないため、全体の低周波ノイズの低減に寄与する割合は少ないと考えられる。したがって、この後段部分に含まれるFETのチャネル長Lとチャネル幅Wをそれよりも前段のFETのそれらよりも小さな値にすることにより、FETによる占有面積を小さくすることができ、チップの小型化によるコスト低減を図ることができる。
また、増幅素子として多段接続された複数の増幅器に含まれるFETに着目したときに、このFETによって発生するノイズ成分が、このFETの入力信号に含まれるノイズ成分よりも小さくなるように、それぞれのFETのチャネル長Lとチャネル幅Wを設定することが望ましい。いずれかのFETにおいて発生するノイズ成分をこのFETの入力信号中のノイズ成分よりも小さくすることにより、全体の低周波ノイズの低減が可能になる。
また、CMOSプロセスあるいはMOSプロセスを用いて、半導体基板上に構成部品が一体形成されていることが望ましい。これらのプロセスを用いることにより、バイポーラプロセス等を用いる場合に比べてプロセスの簡略化が可能であり、部品コストおよびFET帯域増幅器を含む製品コストを下げることが可能になる。
また、上述した半導体基板にはNウェルが形成されており、このNウェル上に構成部品の全部あるいは一部が形成されていることが望ましい。構成部品の全部あるいは一部をNウェル上に形成することにより、Nウェルとその下の半導体基板との間に形成されたpn接合面を介してノイズ電流が流れることを防止することが可能になり、Nウェル上の回路において発生したノイズが半導体基板を通して他の部品に回り込むことを防止することができる。
また、上述した半導体基板には、構成部品の周囲にガードリングが形成されていることが望ましい。これにより、Nウェル上に形成された回路において発生したノイズが半導体基板を通して他の部品に回り込むことをさらに有効に防止することができる。
また、上述したガードリングは、半導体基板表面からNウェルよりも深い位置まで形成されていることが望ましい。ガードリングを深い位置まで形成することにより、このガードリングを超えて回り込む低周波領域の1/fノイズを除去することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明を適用した一実施形態のFET帯域増幅器について詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態のFET帯域増幅器が含まれるAM受信機の一般的な構成を示す図である。同図に示すAM受信機は、高周波増幅回路1、混合回路2、局部発振器3、BPF(帯域通過フィルタ)4、6、FET帯域増幅器5、AM検波回路7を含んで構成されている。アンテナ9によって受信したAM波を高周波増幅回路1によって増幅した後、局部発振器3から出力される局部発振信号を混合することにより、高周波信号から中間周波信号への周波数変換を行う。例えば、高周波増幅回路1から出力される信号の周波数をf1、局部発振器3から出力される局部発振信号の周波数をf2とすると、混合回路2からはf1−f2の周波数を有する信号が出力される。
BPF4、6は、中間周波増幅回路として動作するFET帯域増幅器5の前段および後段に設けられており、入力される中間周波信号から455kHz近傍の周波数成分のみを抽出する。FET帯域増幅器5は、AGC回路(自動利得制御回路)が含まれており、このAGC回路によって制御される利得で、中間周波信号が含まれる所定の帯域成分を増幅する。AM検波回路7は、FET帯域増幅器5によって増幅された後の中間周波信号に対してAM検波処理を行う。
図2は、本実施形態のFET帯域増幅器5の構成を示す図である。図2に示すように、本実施形態のFET帯域増幅器5は、多段増幅器を構成する5段の増幅器11〜15と、3段目の増幅器13と4段目の増幅器14との間に挿入されたBPF16と、AM検波回路7の出力信号に基づいて利得の制御動作を行うAGC回路8とを含んで構成されている。増幅器11〜15のそれぞれは所定の利得を有しており、FET帯域増幅器5全体では各増幅器11〜15の利得を掛け合わせた利得を有する。このFET帯域増幅器5は、その他の回路とともに半導体基板上にCMOSプロセスあるいはMOSプロセスを用いて一体形成されている。これにより、製造工程の簡略化による部品あるいはAM受信機全体の製品コストの低減が可能になる。
図3は、FET帯域増幅器5に含まれる各段の増幅器の詳細構成を示す回路図である。増幅器11〜15のそれぞれは同じ構成を有しており、以下では増幅器11について詳細に説明する。
図3に示すように、本実施形態の増幅器11は、定電流を生成するFET201、202、電流源203と、入力信号を差動増幅する2つのFET204、205と、これら2つのFET204、205の差動出力の利得を制御信号V+、V−に応じて可変する4つのFET206、207、208、209と、2つの負荷抵抗212、213とを含んで構成されている。前段の回路(BPF4)からの入力信号(IN+、IN−)がFET204、205に入力され、AGC回路8からの制御信号(V+、V−)がFET206〜209に入力されている。この構成に含まれるFET201、202、206〜209は全てpチャネル型が用いられている。
図4は、AGC回路8の詳細構成を示す回路図である。図4に示すように、本実施形態のAGC回路8は、入力信号を所定の時定数で平滑する時定数回路100と、所定の電源電圧Vrを発生する電源300と、この電源電圧Vrを動作電圧として時定数回路100の出力電圧を増幅する増幅器301と、定電流を生成する2つのFET302、303、電流源304と、電源300で発生した電源電圧Vrおよび増幅器301の出力電圧を差動増幅する2つのFET305、306および2つの抵抗307、308とを含んで構成されている。
時定数回路100では、AM検波回路7の出力信号を平滑するために、出力電圧が上昇する場合の応答時間(時定数)と反対に出力電圧が減少する場合の応答時間が異なる値に設定されている。例えば、電圧上昇時の応答時間が50msecに、電圧減少時の応答時間が300〜500msecに設定されている。増幅器301は、時定数回路100の平滑出力を増幅しており、出力電圧が0Vから電源電圧Vrまでの範囲で変化する。
すなわち、AM検波回路7の出力信号の電圧レベルが小さい場合には、時定数回路100の出力電圧が低くなるため、増幅器301の出力電圧が0Vに近い小さな値となる。したがって、差動動作を行う2つのFET305、306に着目すると、一方のFET305のゲートに電源電圧Vrが、他方のFET306のゲートに0Vに近い低い電圧が印加され、それぞれのドレインからは大きな電位差を有する2つの制御信号(V+、V−)が出力される。この制御信号が上述した増幅器11に入力されると、2つのFET206、207あるいは2つのFET208、209によって差動動作が行われるため、増幅器11全体の利得が高くなり、大きな電位差を有する差動出力信号(OUT+、OUT−)が増幅器11から出力される。
また、AM検波回路7の出力電圧の電圧レベルが大きくなると、時定数回路100の出力電圧が高くなるため、増幅器301の出力電圧が電源電圧Vrに近い値となる。したがって、差動動作を行う2つのFET305、306に着目すると、一方のFET305のゲートに電源電圧Vrが、他方のFET306のゲートに電源電圧Vrあるいはこれに近い電圧が印加され、それぞれのドレインからはほとんど同じ電圧レベルの2つの制御信号(V+、V−)が出力される。この制御信号が上述した増幅器11に入力されると、2つのFET206、207あるいは2つのFET208、209によってほとんど差動動作が行われなくなるため、増幅器11全体の利得が低くなり、小さな電位差を有する差動出力信号(OUT+、OUT−)が増幅器11から出力される。
図5は、時定数回路100の原理ブロックを示す図である。図5に示すように、本実施形態の時定数回路100は、コンデンサ110、電圧比較器112、充電回路114、放電回路116、充放電速度設定部118を備えている。電圧比較器112は、コンデンサ110の端子電圧と入力電圧とを比較し、この比較結果に応じて充電回路114あるいは放電回路116の動作を有効にする。充電回路114は、間欠的に充電電流を供給することによりコンデンサ110を充電する。例えば、この充電回路114は、定電流回路とスイッチとを含んで構成されており、スイッチがオン状態になったときに定電流回路からコンデンサ110に対して充電電流が供給される。また、放電回路116は、間欠的に放電電流を流すことによりコンデンサ110を放電する。例えば、この放電回路116は、定電流回路とスイッチとを含んで構成されており、スイッチがオン状態になったときにコンデンサ110から一定の電流が放出される。充放電速度設定部118は、充電回路114によるコンデンサ110の充電速度と放電回路116によるコンデンサ110の放電速度とを異ならせる設定を行う。
このように、本実施形態の時定数回路100は、コンデンサ110に対して間欠的な充放電動作を行っている。このため、コンデンサ110の静電容量を小さく設定した場合でも、緩やかにその両端電圧が変化し、大きな時定数を有する回路、すなわち大きな静電容量を有するコンデンサや大きな抵抗値を有する抵抗を使用した場合と同等の充放電特性を得ることができる。また、充電回路114や放電回路116では、所定の電流をコンデンサ110に供給、あるいはコンデンサ110から放出する制御を行うが、これらの供給、放出動作は間欠的に行われるため、その際の電流値をIC化に適したある程度大きな値に設定することができる。したがって、時定数回路100を含むAGC回路8全体を半導体基板上に一体形成してIC化することが可能になる。また、コンデンサ等の外付け部品が不要になるため、AGC回路8全体を大幅に小型化することができる。
また、本実施形態の時定数回路100は、充放電速度設定部118によってコンデンサ110に対する充電速度と放電速度が異なるように設定されている。このため、AGC回路8のアタック時間とリリース時間を異ならせることが可能になる。
図6は、時定数回路100の具体的な構成を示す回路図である。図6に示すように、時定数回路100は、コンデンサ110、定電流回路140、FET142、144、150、154、156、スイッチ146、152、電圧比較器160、アンド回路162、164、分周器170を含んで構成されている。
2つのFET142、144によってカレントミラー回路が構成されており、定電流回路140から出力される定電流と同じ充電電流が生成される。また、この充電電流の生成タイミングがスイッチ146によって決定される。
スイッチ146は、インバータ回路aとアナログスイッチbとFETcによって構成されている。アナログスイッチbは、pチャネルFETとnチャネルFETの各ソース・ドレイン間を並列接続することにより構成されている。アンド回路162の出力信号が直接nチャネルFETのゲートに入力されているとともに、この出力信号の論理をインバータ回路aによって反転した信号がpチャネルFETのゲートに入力されている。したがって、このアナログスイッチbは、アンド回路162の出力信号がハイレベルのときにオン状態になって、反対にローレベルのときにオフ状態になる。また、FETcは、アナログスイッチbがオフ状態のときにFET144のゲート・ドレイン間を低抵抗で接続することにより、FET144による電流供給動作を確実に停止させるためのものである。
スイッチ146がオン状態になると、定電流回路140が接続された一方のFET142のゲートと他方のFET144のゲートとが接続された状態になるため、一方のFET142に接続された定電流回路140によって生成される定電流とほぼ同じ電流が他方のFET144のソース・ドレイン間にも流れる。この電流が、充電電流としてコンデンサ110に供給される。反対に、スイッチ146がオフ状態になると、FET144のゲートがドレインに接続された状態になるため、この充電電流の供給が停止される。
また、上述したFET142と定電流回路140にFET150を組み合わせることにより、コンデンサ110の放電電流を設定するカレントミラー回路が構成されており、その動作状態がスイッチ152によって決定される。スイッチ152はスイッチ146と同じ構成を有している。このスイッチ152は、アンド回路164の出力信号の論理に応じてオンオフ状態が制御されており、この出力信号がハイレベルのときにオン状態に、ローレベルのときにオフ状態になる。
スイッチ152がオン状態になると、定電流回路140が接続された一方のFET142のゲートと他方のFET150のゲートとが接続された状態になるため、定電流回路140によって生成される定電流とほぼ同じ電流が他方のFET150のソース・ドレイン間にも流れる。この電流が、コンデンサ110に蓄積された電荷を放出する放電電流になる。
但し、FET150に流れる電流をコンデンサ110から直接取り出すことはできないため、本実施形態では、FET150のソース側にFET154、156によって構成される別のカレントミラー回路が接続されている。
2つのFET154、156はゲート同士が接続されており、FET154に上述した放電電流が流れたときに、同じ電流が他方のFET156のソース・ドレイン間にも流れるようになっている。このFET156は、ドレインがコンデンサ110の高電位側の端子に接続されており、FET156に流れる電流は、コンデンサ110に蓄積された電荷が放出されることによって生成される。
また、電圧比較器160は、プラス端子に印加されるコンデンサ110の端子電圧と、マイナス端子に印加される時定数回路100の入力電圧との大小比較を行う。この電圧比較器160は、非反転出力端子と反転出力端子を有しており、プラス端子に印加されるコンデンサ110の端子電圧の方がマイナス端子に印加される入力電圧よりも大きい場合には非反転出力端子からハイレベルの信号が出力され、反転出力端子からローレベルの信号が出力される。反対に、プラス端子に印加されるコンデンサ110の端子電圧の方がマイナス端子に印加される入力電圧よりも小さい場合には非反転出力端子からローレベルの信号が出力され、反転出力端子からハイレベルの信号が出力される。
アンド回路162は、一方の入力端子に所定のパルス信号が入力され、他方の入力端子に電圧比較器160の非反転出力端子が接続されている。したがって、コンデンサ110の端子電圧の方が時定数回路100の入力電圧よりも大きい場合に、アンド回路162から所定のパルス信号が出力される。
また、アンド回路164は、一方の入力端子に分周器170から出力される所定のパルス信号が入力され、他方の入力端子に電圧比較器160の反転出力端子が接続されている。したがって、コンデンサ110の端子電圧の方が時定数回路100の入力電圧よりも小さい場合に、アンド回路164から所定のパルス信号が出力される。
分周器170は、アンド回路162の一方の入力端子に入力されたパルス信号を所定の分周比で分周して出力する。上述したように、この分周後のパルス信号は、アンド回路164の一方の入力端子に入力される。
時定数回路100はこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。
時定数回路100の動作開始時にコンデンサ110が充電されていない場合や、時定数回路100の入力電圧(AM検波回路7の出力電圧)が上昇傾向にある場合には、コンデンサ110の端子電圧の方が時定数回路100の入力電圧よりも低い状態にある。このとき、アンド回路162からパルス信号が出力され、アンド回路164からはパルス信号が出力されない。したがって、スイッチ146のみが間欠的にオン状態になり、このオン状態になるタイミングで所定の充電電流がコンデンサ110に供給される。この充電動作は、コンデンサ110の端子電圧が時定数回路100の入力電圧よりも相対的に高くなるまで継続される。
また、この充電動作によってコンデンサ110の端子電圧が時定数回路100の入力電圧を超えた場合や、この入力電圧が下降傾向にあってコンデンサ110の端子電圧よりこの入力電圧の方が低い場合には、アンド回路164からパルス信号が出力され、アンド回路162からはパルス信号が出力されない。したがって、スイッチ152のみが間欠的にオン状態になり、このオン状態になるタイミングで所定の放電電流がコンデンサ110から放出される。この放電動作は、コンデンサ110の端子電圧が時定数回路100の入力電圧よりも相対的に低くなるまで継続される。
また、上述した2つのアンド回路162、164から出力される2種類のパルス信号を比較すると、アンド回路162から出力されるパルス信号のデューティ比の方がアンド回路164から出力されるパルス信号のデューティ比よりも大きいため、2つのアンド回路162、164のそれぞれから同じ時間だけパルス信号が出力された場合を考えると、単位時間当たりの充電速度の方が放電速度よりも速くなる。このため、AGC回路8のアタック時間の方がリリース時間よりも短くなっている。
なお、上述した時定数回路100では、2つのアンド回路162、164からデューティ比が異なるパルス信号を出力するために分周器170を用いたが、異なるデューティ比のパルス信号を別々に生成して2つのアンド回路162、164のそれぞれに入力するようにしてもよい。
また、上述した時定数回路100では、コンデンサ110に対する充電速度と放電速度を異ならせるために、FET144、150のそれぞれがオン状態になる単位時間当たりの割合を異ならせたが、これらのFETのゲート寸法を異ならせることにより、充電電流と放電電流そのものを異ならせるようにしてもよい。
図7は、時定数回路の変形例を示す回路図である。図7に示す時定数回路100Aは、図6に示した時定数回路100に対して、分周器170を削除するとともに、2つのFET144、150をゲート寸法を変更した2つのFET144A、150Aに変更した点が異なっている。
図8は、MOS型のFETのゲート寸法を示す図である。ゲート電圧が同じであっても、ゲート幅Wとゲート長Lを変更することにより、チャネル抵抗が変化するため、ソース・ドレイン間を流れる電流は変化する。本実施形態では、充電電流を多くしてアタック時間を短くしたいため、FET144Aのゲート幅Wを大きな値に、ゲート長Lを小さな値に設定する。一方、放電電流を少なくしてリリース時間を長くしたいため、FET150Aのゲート幅Wを小さな値に、ゲート長Lを大きな値に設定する。このように、FET144A、150Aのそれぞれゲート寸法を異ならせることによってもAGC回路8のアタック時間とリリース時間を容易に異ならせることができる。
このように、本実施形態のFET帯域増幅器5に含まれる増幅器11等は、差動動作を行う2つのFET204、205を有しており、4つのFET206〜209およびAGC回路8によってその利得がA1に制御される。同様に、他の増幅器12〜15のそれぞれの利得をA2、A3、A4、A5とすると、FET帯域増幅器5全体としては、理論上A1A2A3A4A5の利得を実現することができる。
ところで、増幅器11〜15のそれぞれにおいて1/fノイズと熱雑音が発生する。1/fノイズは、信号の低周波領域に現れるノイズであり、周波数が低くなるほど雑音レベルが高くなる。反対に、熱雑音は、信号の高周波領域に現れるノイズであり、周波数が高くなるほど雑音レベルが高くなる。MOS型のFETが発生するノイズ電圧vnは、
と表すことができる。ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、gmは相互コンダクタンス、Coxはゲート酸化膜を挟んだゲートとチャネルの間の容量、Wはゲート幅、Lはゲート長、fは周波数、Δfは周波数fの帯域幅である。KFはノイズパラメータであり、10−20〜10−25程度の値となる。また、η、K’は所定のパラメータである。
この式において、右辺の第1項が熱雑音を示すものであり、温度(T)が高くなるにしたがって大きくなることがわかる。また、右辺の第2項が1/fノイズを示すものであり、fの逆数に比例することがわかる。
増幅器11〜15のそれぞれにおいて発生するノイズ(1/fノイズと熱雑音を合計したもの)をen1、en2、en3、en4、en5とすると、増幅器11〜15のそれぞれの出力信号に含まれるノイズレベルe1、e2、e3、e4、e5は、以下のようになる。
このように、増幅器11〜15のそれぞれの間で入出力される信号には、主に低周波領域に存在する1/fノイズと高周波領域に主に存在する熱雑音とが含まれており、しかも後段の増幅器になればなるほど、これらのノイズレベルが増幅されながら累積される。したがって、AGC回路8によって利得を小さな値に制御した場合であっても、前段部分の増幅器(例えば1段目と2段目の増幅器11、12)において発生するノイズレベルが大きいと、ノイズが最終段の増幅器15から出力されるまでの過大になり、大きな残留ノイズとなって後段の回路に入力されることになる。
このような不都合を回避するために、本実施形態のFET帯域増幅器5では、BPF16が用いられている。このBPF16は、増幅帯域の成分(信号に含まれる増幅したい成分)を通過させるとともに、上述した1/fノイズと熱雑音を除去するためのものである。図1に示した本実施形態のAM受信機を考えた場合には、455kHz近傍の中間周波信号の帯域のみをFET帯域増幅器5で増幅できればよい。したがって、BPF16の特性としては、下側のカットオフ周波数(kHz)を455−α(2αが中間周波信号の帯域)以下であって1/fノイズが十分に除去できる値に設定するとともに、上側のカットオフ周波数を455+α以上であって熱雑音が十分に除去できる値に設定する必要がある。
また、前段部分の増幅器で発生したノイズをBPF16で除去する必要があり、本実施形態では、3段目の増幅器13と4段目の増幅器14の間にBPF16が挿入されている。
このようにすることで、BPF16の前段側に接続された増幅器11、12、13において発生したノイズ成分をこのBPF16で除去し、最終段の増幅器15から出力される信号に含まれる残留ノイズを低減することができる。
なお、BPF16は、AGC回路8によって増幅器11〜15の各利得が低く設定されている場合には、最終段の増幅器15の近傍に設けることにより、増幅器15から出力される信号に含まれるノイズを効果的に除去することができるが、AGC回路8によって増幅器11〜15の各利得が高く設定されている場合には、最終段の増幅器15よりも前段の増幅器においてノイズが大きくなって増幅器が飽和してしまうことが考えられるため、この飽和が生じない位置に配置する必要がある。
このように、本実施形態のFET帯域増幅器5では、3段目の増幅器13と4段目の増幅器14の間にBPF16が挿入されており、それまでに増幅された1/fノイズや熱雑音が除去されるため、最終段の増幅器15から出力される信号に含まれる残留ノイズを低減することが可能になる。このため、AGC回路8によってFET帯域増幅器5の利得が十分小さな値に設定されている場合であっても、受信機の出力音声に含まれる耳障りな残留ノイズのレベルを低減することが可能になる。
また、各増幅器11〜15に増幅素子として含まれているFETとして移動度が小さなpチャネルFETを用いることにより、各増幅器の内部でのノイズの発生をさらに少なくすることができるため、FET帯域増幅器5によって発生する残留ノイズをさらに低減することができる。
特に、バイポーラトランジスタに比べてMOS型のFETは、1/fノイズが多いため、増幅器を多段接続してFET帯域増幅器5を構成しようとすると、ノイズ対策をしない場合には1/fノイズが多くなって残留ノイズが過大になる場合がある。したがって、半導体基板上にCMOSプロセスあるいはMOSプロセスを用いてFET帯域増幅器5あるいはその他の回路を含む全部品を一体形成する場合には、BPF16を用いたりpチャネルFETを用いてノイズ対策を行うことは、半導体基板上にFET帯域増幅器5やその他の回路を一定形成してIC化を実現する上で、有効な手段となる。
また、本実施形態では、全ての増幅器11〜15についてpチャネル型のFETを用いたが、ノイズ低減の効果が大きな初段からn段目までの(例えば2段目まで)増幅器についてpチャネル型のFETを用いるようにしてもよい。このようにすることで、累積されるノイズ成分を効率よく低減することができる。
〔第2の実施形態〕
上述した第1の実施形態では、3段目の増幅器13の後段に1つのBPFを挿入してノイズ成分を除去したが、各段の増幅器においてノイズ成分を除去するようにしてもよい。
図9は、第2の実施形態のFET帯域増幅器の構成を示す回路図である。図9に示す本実施形態のFET帯域増幅器5Aは、縦続接続されて多段増幅器を構成する5段の増幅器11A、12A、…、15AとAGC回路8とを含んで構成されている。各増幅器11A〜15Aの構成は基本的に同じであるため、以下では初段の増幅器11Aに着目して、詳細な構成および動作を説明する。
図10は、図9のFET帯域増幅器に含まれる増幅器の構成を示す図である。図10に示すように、本実施形態の増幅器11Aは、定電流を生成するFET201、202、電流源203と、入力信号を差動増幅する2つのFET204、205と、これら2つのFET204、205の差動出力の利得を制御信号V+、V−に応じて可変する4つのFET206、207、208、209と、入力信号から直流成分を除去する2つのコンデンサ210、211と、2つの負荷抵抗212、213とを含んで構成されている。前段の回路(BPF4)からの入力信号(IN+、IN−)がFET204、205に入力され、AGC回路8からの制御信号(V+、V−)がFET206〜209に入力されている。この構成に含まれるFET201、202、206〜209は全てpチャネル型が用いられている。なお、コンデンサ210、211のそれぞれの一方端に接続された抵抗220、221は、これらのコンデンサ210、211とともにハイパスフィルタを構成しており、入力信号からフリッカーノイズ(1/fノイズ)が含まれる低域成分を除去する。これらの抵抗220、221、コンデンサ210、211が低域成分除去手段に対応している。また、抵抗212、213のそれぞれに並列に接続されたコンデンサ222、223は、これらの抵抗212、213とともにローパスフィルタを構成しており、出力信号から熱雑音が含まれる高域成分を除去する。これらの抵抗212、213、コンデンサ222、223が高域成分除去手段に対応している。
このように、初段の増幅器11Aにおいて、入力される信号の低域成分に含まれる1/fノイズが除去されるとともに、出力される信号の高域成分に含まれる熱雑音が除去される。
ところで、上述した増幅器11Aでは、抵抗212、213のそれぞれに並列にコンデンサ222、223を接続したが、これらのコンデンサ222、223は、FET206、207等のそれぞれのドレインとアース以外の固定電位との間に挿入するようにしてもよい。
また、これらのコンデンサ222、223は、増幅器11Aに含まれるFETの寄生容量を利用するようにしてもよい。
図11は、FETの寄生容量を利用することによりコンデンサの数を減らした増幅器の構成を示す回路図である。図11に示す増幅器11Bは、図10に示した増幅器11Aの構成に比べて、コンデンサ222、223が省略された点と、FET206〜209のゲート長Lとゲート幅Wが大きく設定されている点が異なっている。
一般に、FETで発生するノイズ電流は、ゲート長Lの逆数に比例することが知られている。したがって、ゲート長Lを長く設定することにより、ノイズ電流を低減することができる。ところが、ゲート長Lを長くするとチャネル抵抗が大きくなるため、その分ゲート幅Wを広く設定してチャネル抵抗を低減することが望ましい。このように、ノイズ電流を低減するために、ゲート長Lとゲート幅Wを大きくするということは、ゲート電極の面積が大きくなるということであり、寄生容量も大きくなるため、ある程度の容量値を確保することが可能になり、コンデンサ222、223の代わりにこの寄生容量を用いることができるようになる。
このように、ゲート長Lとゲート幅Wをともに大きくして寄生容量を大きくした上でコンデンサ222、223を省略することにより、さらに信号の高域成分、すなわち熱雑音を有効に除去することができる。また、コンデンサ222、223を省略することによるコストダウンが可能になることはいうまでもない。
〔第3の実施形態〕
図12は、第3の実施形態のFET帯域増幅器の構成を示す回路図である。図12に示す本実施形態のFET帯域増幅器は、縦続接続されて多段増幅器を構成する5段の増幅器11C、12C、…、15Cと、最終段の増幅器15Cから出力される信号を外部に取り出すとともに初段の増幅器11Cに帰還させる付加回路と、AGC回路8とが含まれている。増幅器11C〜15Cのそれぞれは同じ構成を有している。
図13は、増幅器11Cの詳細構成を示す図である。この増幅器11Cは、図11に示した構成に対して、抵抗220、221とコンデンサ210、211が省略された構成を有している。
また、本実施形態のFET帯域増幅器に備わった付加回路には、FET431と定電流回路433からなるソースホロワ回路450と、FET432と定電流回路434からなるソースホロワ回路451と、抵抗435、437、コンデンサ439、441からなるLPF452と、抵抗436、438、コンデンサ440、442からなるLPF453とが含まれている。
最終段の増幅器15Cから出力される一方の差動出力信号が、ソースホロワ回路450を介してFET帯域増幅器の一方の出力信号として取り出されるともに、LPF452および抵抗443を介して初段の増幅器11Cの一方の入力端に帰還される。同様に、最終段の増幅器15Cから出力される他方の差動出力信号が、ソースホロワ回路451を介してFET帯域増幅器の他方の出力信号として取り出されるともに、LPF453および抵抗444を介して初段の増幅器11Cの他方の入力端に帰還される。
ところで、本実施形態のFET帯域増幅器には5段(奇数個)の増幅器11C〜15Cが含まれているため、初段の増幅器11Cに入力される信号の位相に対して、最終段の増幅器15Cから出力される信号の位相は反転している。したがって、ソースホロワ回路450、451から出力される信号の低域成分のみをLPF452、453によって抽出して初段の増幅器11Cに帰還させるということは、低域成分に対応する利得を下げて、この成分のみを除去することに他ならない。すなわち、図12に示した帰還ループを形成することにより、低域成分除去手段が構成されており、低域成分に含まれる1/fノイズを有効に除去することができる。
このように、FET帯域増幅器の全体に帰還ループを形成して出力信号の低域成分のみを初段の増幅器11Cの入力側に帰還させることによっても有効に1/fノイズを除去することができる。また、各段の増幅器11C〜15Cにおいて高域成分を除去することにより、この高域成分に含まれる熱雑音を有効に除去することができる。
なお、図13に示した本実施形態の増幅器11Cでは、FETの寄生容量を利用して信号の高域成分を除去するようにしていたが、上述した図10に示した第2の実施形態と同様に、コンデンサを用いるようにしてもよい。この場合には、図13に示した抵抗212、213に並列にコンデンサを接続すればよい。
〔第4の実施形態〕
上述した各実施形態では、多段接続された複数の増幅器の中間あるいは各段に、使用帯域外に含まれるノイズ成分を除去するためのBPF等を備えてFET帯域増幅器を構成したが、このBPF等を備えずに、各段の増幅器においてその他のノイズ対策を行うようにしてもよい。
図14は、本実施形態のFET帯域増幅器5Dの構成を示す図である。図14に示すFET帯域増幅器5Dは、縦続接続されて多段増幅器を構成する複数の増幅器11D〜15DとAGC回路8とを備えている。このFET帯域増幅器5Dは、その他の回路とともに半導体基板上にCMOSプロセスあるいはMOSプロセスを用いて一体形成されている。
上述した複数の増幅器11D〜15Dは、初段からn段目までについてノイズ対策が施されている。例えば、ノイズ対策として、pチャネルMOS型のFETを用いる手法と、MOS型のFETのゲート幅Wとゲート長Lを大きくする手法が単独であるいは組み合わせて用いられる。
pチャネルMOS型のFETを用いることにより低周波領域に現れる1/fノイズの低減が可能であり、半導体基板上にFET帯域増幅器を一体形成する際に特に有効な手法であることは上述したとおりである。
上述したように、(1)式の右辺の第2項が1/fノイズを示すものであり、この項においてゲート幅Wとゲート長Lが分母にあることから、ゲート幅Wやゲート長Lを大きな値に設定することによっても1/fノイズを低減できることがわかる。また、ゲート幅Wとゲート長Lを大きくすると、FETの寄生容量も大きくなって、高周波領域に現れる熱雑音を除去するためにも有効となる。
このように、初段からn段目までの各増幅器においてノイズ対策を施すことにより、後段の増幅器で増幅および累積されるノイズ成分を削減することができるため、最終段の増幅器15Dから出力される信号に含まれる残留ノイズを有効に低減することが可能になる。
ところで、増幅器11D〜15Dのそれぞれにおいて発生するノイズ(1/fノイズと熱雑音を合計したもの)をen1、en2、en3、en4、en5、増幅器12D〜15Dのそれぞれの利得をA2、A3、A4、A5とすると、増幅器11D〜15Dのそれぞれの出力信号に含まれるノイズレベルe1、e2、e3、e4、e5は、上述した(2)式で示したようになる。
全ての増幅器11D〜15Dについてノイズ対策を施すことにより、最もノイズが少なくなるが、全てのFETをpチャネル型のFETとすると、nチャネル型のFETを用いる場合に比べて素子面積が大きくなる。また、ゲート幅Wとゲート長Lを大きくする場合も同様であり、このノイズ対策を施した場合に素子面積が大きくなる。特に、半導体基板上にFET帯域増幅器を一体形成する場合には、占有面積の縮小による高密度化、コストダウン等を図るとともに、ノイズ低減による増幅器の飽和を有効に防止するために、初段からn段目までの増幅器について上述したノイズ対策を施すことが望ましい。
具体的には、m段目の増幅器の出力信号に含まれるノイズレベルemが、m+1段目の増幅器についてノイズ対策を行わなかった場合に発生するノイズレベルよりも十分に大きく(例えば数倍)なるようであれば、m+1段目以降の増幅器についてノイズ対策を行ってもそれ程の効果は期待できないため、m段目までの増幅器について上述したノイズ対策を行えばよい。これにより、半導体基板上にFET帯域増幅器を一体形成した場合のチップ面積の小型化と、ノイズによる飽和防止の効果を得ることができる。
ところで、何段までの増幅器に含まれるFETのゲート幅Wとゲート長Lをそれ以降の増幅器に含まれるFETのゲート幅Wとゲート長Lよりも大きくするかについては、以下のようにしてもよい。
増幅器を多段接続した場合を考えたときに、前段の増幅器に含まれるFETにおいて発生した1/fノイズは、それより後段の増幅器に含まれるFETにおいて増幅されるため、前段の増幅器に含まれるFETにおいて発生する1/fノイズを低減することは、全体の低周波ノイズを低減するために好ましい。一方、後段の増幅器に含まれるFETにおいて発生する1/fノイズは、それよりも後段の増幅器に含まれるFETにおいて増幅される程度が少ないため、全体の低周波ノイズの低減に寄与する割合は少ないと考えられる。したがって、この後段の増幅器に含まれるFETのチャネル長Lとチャネル幅Wをそれよりも前段の増幅器に含まれるFETのそれらよりも小さな値にすることにより、FETによる占有面積を小さくすることができ、チップの小型化によるコスト低減を図ることができる。
あるいは、図14に示した任意位置の増幅器に含まれるFETに着目したときに、このFETによって発生するノイズ成分がこのFETの入力信号に含まれるノイズ成分よりも小さくなるように、それぞれの増幅器に含まれるFETのチャネル長Lとチャネル幅Wを設定するようにしてもよい。いずれかの増幅器に含まれるFETにおいて発生するノイズ成分をこのFETの入力信号中のノイズ成分よりも小さくすることにより、全体の低周波ノイズの低減が可能になる。
なお、m段目までの増幅器をpチャネルMOS型のFETを用いて構成し、m+1段目以降の増幅器をnチャネルMOS型のFETを用いて構成する手法は、上述した第1の実施形態から第3の実施形態までの各FET帯域増幅器について適用することもできる。この場合であっても、チップ面積の小型化とノイズ低減による飽和防止の効果を得ることができる。
〔第5の実施形態〕
上述した各実施形態において、FET帯域増幅器とその他の回路を半導体基板上に一体形成する場合に、pチャネル型のFETが増幅素子として用いられている各段の増幅器をNウェル上に形成することにより、半導体基板を通って他の回路にノイズが回り込むことを防止することができる。
図15は、第5の実施形態のFET帯域増幅器5Eの概略構造を示す平面図である。また、図16は図15に示した構造の断面図である。図15に示す構造では、各段の増幅器がpチャネル型のFETを用いて構成されている場合に、このFET帯域増幅器5Eの全部品がNウェル52上に形成されている。なお、m段目までの各段の増幅器がpチャネル型のFETを用いて構成されている場合には、このm段目までの各増幅器の全部品がNウェル52上に形成される。
Nウェル52とP形の半導体基板50との間にはPN接合面が形成されるため、Nウェル52の電位の方が半導体基板50よりも高い場合には、Nウェル52から半導体基板50に向けて流れる電流がこのPN接合面で遮断される。このため、Nウェル52上に形成された回路において発生したノイズが半導体基板50を通って他の回路に回り込むことを防止することができる。
特に、m段目までの各増幅器をNウェル52上に形成することにより、m段目までの増幅器で発生したノイズがm+1段目以降の増幅器に半導体基板50を通って回り込むことを防止することができるため、FET帯域増幅器内のm+1段目以降の増幅器で増幅して累積されるノイズレベルを低減することができる。
また、図16に示すように、半導体基板50の表面近傍であって、Nウェル52を囲む周辺領域に、ガードリング54が形成されている。このガードリング54は、P形の半導体基板50の一部をN形領域に形成したものである。ガードリング54と半導体基板50によってPNP層が形成されるため、Nウェル52上に形成された回路で発生したノイズが半導体基板50の表面近傍を通って他の回路に回り込むことを有効に防止することができる。
特に、このガードリング54は、半導体基板50のより深層領域に達するように、例えばNウェル52よりも深い箇所まで達するように形成することが望ましい。これにより、Nウエル52上に形成された回路で発生したノイズがガードリング54の下側(半導体基板50の内部)を通って他の回路に回り込む場合に、より低周波成分の回り込みを防止することが可能になる。したがって、m段目までの各増幅器をNウェル52上に形成することにより、m段目までの増幅器で発生した1/fノイズがm+1段目以降の増幅器にガードリング54の下側を通って回り込むことを防止することができるため、FET帯域増幅器内のm+1段目以降の増幅器で増幅して累積されるノイズレベルを低減することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、縦続接続された5段の増幅器によってFET帯域増幅器を構成したが、この段数はFET帯域増幅器全体の利得をどの程度に設定するかに応じて適宜変更することができる。
また、上述した実施形態では、AM受信機の中間周波増幅器に用いられるFET帯域増幅器5等について説明したが、FM受信機やダイレクトコンバージョン受信機等のその他の受信機や受信機以外の装置に使用するFET帯域増幅器について本発明を適用することができる。
産業上の利用可能性
上述したように、本発明によれば、増幅帯域よりも広い通過帯域を有する帯域通過フィルタを用いることにより、この通過帯域よりも低域側に存在する1/fノイズと高域側に存在する熱雑音を除去することができる。また、増幅素子として移動度が小さいpチャネルFETを用いることにより、増幅器内部でのノイズの発生をさらに少なくすることができる。したがって、前段部分の各増幅器において発生するノイズを帯域通過フィルタで除去するとともに、この前段部分の各増幅器の増幅素子としてpチャネルFETを用いることにより、発生するノイズ自体を低減することにより、利得制御時に最終段の増幅器から出力される信号に含まれる残留ノイズを大幅に低減することが可能になる。また、増幅素子としてFETを用いることにより、FET帯域増幅器全体をFETの製造プロセスで半導体基板上に作ることができるようになるため、バイポーラトランジスタを増幅素子として用いた場合に比べて、集積化が容易になるとともに、コストダウンや省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、第1の実施形態のFET帯域増幅器が含まれるAM受信機の一般的な構成を示す図、
図2は、第1の実施形態のFET帯域増幅器の構成を示す図、
図3は、図2のFET帯域増幅器に含まれる増幅器の構成を示す回路図、
図4は、AGC回路の詳細構成を示す回路図、
図5は、時定数回路の原理ブロックを示す図、
図6は、時定数回路の具体的な構成を示す回路図、
図7は、時定数回路の変形例を示す回路図、
図8は、MOS型のFETのゲート寸法を示す図、
図9は、第2の実施形態のFET帯域増幅器の構成を示す回路図、
図10は、図9のFET帯域増幅器に含まれる増幅器の構成を示す図、
図11は、FETの寄生容量を利用することによりコンデンサの数を減らした増幅器の構成を示す回路図、
図12は、第3の実施形態のFET帯域増幅器の構成を示す回路図、
図13は、図12のFET帯域増幅器に含まれる増幅器の構成を示す図、
図14は、第4の実施形態のFET帯域増幅器の構成を示す図、
図15は、第5の実施形態のFET帯域増幅器の概略構造を示す平面図、
図16は、図15に示した構造の断面図である。
Claims (33)
- 多段増幅器と、この多段増幅器の利得を制御する利得制御回路とを有するFET帯域増幅器において、
前記多段増幅器は、FETが増幅素子として用いられる縦続接続された複数段の増幅器と、前記複数段の増幅器の中段に挿入されて増幅帯域よりも広い通過帯域が設定された帯域通過フィルタとを備え、
前記増幅器の少なくとも初段からn段目までの前記FETとしてpチャネルFETを用いるFET帯域増幅器。 - 前記増幅器に含まれる全ての増幅素子としての前記pチャネルFETを用いる請求の範囲第1項記載のFET帯域増幅器。
- CMOSプロセスあるいはMOSプロセスを用いて、半導体基板上に構成部品が一体形成されている請求の範囲第1項記載のFET帯域増幅器。
- 前記半導体基板にはNウェルが形成されており、このNウェル上に前記構成部品の全部あるいは一部が形成されている請求の範囲第3項記載のFET帯域増幅器。
- 前記半導体基板には、前記構成部品の周囲にガードリングが形成されている請求の範囲第4項記載のFET帯域増幅器。
- 前記ガードリングは、前記半導体基板表面から前記Nウェルよりも深い位置まで形成されている請求の範囲第5項記載のFET帯域増幅器。
- FETが増幅素子として用いられる縦続接続された複数段の増幅器を含んで構成される多段増幅器と、この多段増幅器の利得を制御する利得制御回路とを備え、
各段の前記増幅器は、入出力信号から増幅帯域成分の上限値よりも高域成分を除去する高域成分除去手段と、前記入出力信号から前記増幅帯域成分の下限値よりも低域成分を除去する低域成分除去手段とを有し、
前記増幅器の少なくとも初段からn段目までの前記FETとしてpチャネルFETを用いるFET帯域増幅器。 - 前記低域成分除去手段は、カットオフ周波数が前記下限値よりも低い値に設定されたハイパスフィルタである請求の範囲第7項記載のFET帯域増幅器。
- 前記増幅器は、2個の前記FETを差動動作させる差動増幅器であり、
前記低域成分除去手段は、各段の前記増幅器の差動出力信号の低域成分を合成した信号を2個の前記FETに同位相で入力する帰還回路である請求の範囲第7項記載のFET帯域増幅器。 - 前記高域成分除去手段は、カットオフ周波数が前記上限値よりも高い値に設定されたローパスフィルタである請求の範囲第7項記載のFET帯域増幅器。
- 前記ローパスフィルタに含まれるコンデンサとして、次段の前記増幅器に含まれるトランジスタの寄生容量を用いる請求の範囲第10項記載のFET帯域増幅器。
- 前記増幅器に含まれる全ての増幅素子としての前記pチャネルFETを用いる請求の範囲第7項記載のFET帯域増幅器。
- CMOSプロセスあるいはMOSプロセスを用いて、半導体基板上に構成部品が一体形成されている請求の範囲第7項記載のFET帯域増幅器。
- 前記半導体基板にはNウェルが形成されており、このNウェル上に前記構成部品の全部あるいは一部が形成されている請求の範囲第13項記載のFET帯域増幅器。
- 前記半導体基板には、前記構成部品の周囲にガードリングが形成されている請求の範囲第14項記載のFET帯域増幅器。
- 前記ガードリングは、前記半導体基板表面から前記Nウェルよりも深い位置まで形成されている請求の範囲第15項記載のFET帯域増幅器。
- FETが増幅素子として用いられる縦続接続された複数段の増幅器を含んで構成される多段増幅器と、この多段増幅器の利得を制御する利得制御回路とを備え、
各段の前記増幅器は、入出力信号から増幅帯域成分の上限値よりも高域成分を除去する高域成分除去手段を有し、
前記増幅器の少なくとも初段からn段目までの前記FETとしてpチャネルFETを用いており、
最終段の前記増幅器の出力信号に含まれる前記増幅帯域成分の下限値よりも低域成分を、初段の前記増幅器に逆相の状態で帰還させる帰還回路を有するFET帯域増幅器。 - 前記高域成分除去手段は、カットオフ周波数が前記上限値よりも高い値に設定されたローパスフィルタである請求の範囲第17項記載のFET帯域増幅器。
- 前記ローパスフィルタに含まれるコンデンサとして、次段の前記増幅器に含まれる前記FETの寄生容量を用いる請求の範囲第18項記載のFET帯域増幅器。
- 前記増幅器に含まれる全ての増幅素子としての前記pチャネルFETを用いる請求の範囲第17項記載のFET帯域増幅器。
- CMOSプロセスあるいはMOSプロセスを用いて、半導体基板上に構成部品が一体形成されている請求の範囲第17項記載のFET帯域増幅器。
- 前記半導体基板にはNウェルが形成されており、このNウェル上に前記構成部品の全部あるいは一部が形成されている請求の範囲第21項記載のFET帯域増幅器。
- 前記半導体基板には、前記構成部品の周囲にガードリングが形成されている請求の範囲第22項記載のFET帯域増幅器。
- 前記ガードリングは、前記半導体基板表面から前記Nウェルよりも深い位置まで形成されている請求の範囲第23項記載のFET帯域増幅器。
- FETが増幅素子として用いられる縦続接続された複数段の増幅器を含んで構成される多段増幅器と、この多段増幅器の利得を制御する利得制御回路とを備え、
前記増幅器の少なくともm段目までに含まれる増幅素子としてpチャネル型のFETを用いるFET帯域増幅器。 - m+1段目以降の前記増幅器に含まれる増幅素子としてnチャネル型のFETを用いる請求の範囲第25項記載のFET帯域増幅器。
- m段目までの前記増幅器に含まれる前記FETのチャネル長Lおよびチャネル幅Wを、m+1段目以降の前記増幅器に含まれる前記FETのチャネル長Lおよびチャネル幅Wよりも大きな値に設定する請求項26記載のFET帯域増幅器。
- 前記増幅素子として多段接続された前記複数の増幅器に含まれる前記FETに着目したときに、前段に配置された前記増幅器に含まれる前記FETのチャネル長Lおよびチャネル幅Wを、それより後段に配置された前記増幅器に含まれる前記FETのチャネル長Lおよびチャネル幅Wよりも大きな値に設定する請求の範囲第25項記載のFET帯域増幅器。
- 前記増幅素子として多段接続された前記複数の増幅器に含まれる前記FETに着目したときに、このFETによって発生するノイズ成分が、このFETの入力信号に含まれるノイズ成分よりも小さくなるように、それぞれの前記FETのチャネル長Lとチャネル幅Wを設定する請求の範囲第25項記載のFET帯域増幅器。
- CMOSプロセスあるいはMOSプロセスを用いて、半導体基板上に構成部品が一体形成されている請求の範囲第25項記載のFET帯域増幅器。
- 前記半導体基板にはNウェルが形成されており、このNウェル上に前記構成部品の全部あるいは一部が形成されている請求の範囲第30項記載のFET帯域増幅器。
- 前記半導体基板には、前記構成部品の周囲にガードリングが形成されている請求の範囲第31項記載のFET帯域増幅器。
- 前記ガードリングは、前記半導体基板表面から前記Nウェルよりも深い位置まで形成されている請求の範囲第32項記載のFET帯域増幅器。
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