JPS6393626A - 燃料タンク - Google Patents
燃料タンクInfo
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- JPS6393626A JPS6393626A JP24042486A JP24042486A JPS6393626A JP S6393626 A JPS6393626 A JP S6393626A JP 24042486 A JP24042486 A JP 24042486A JP 24042486 A JP24042486 A JP 24042486A JP S6393626 A JPS6393626 A JP S6393626A
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- Japan
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- tank
- fuel
- suction tube
- valve
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K15/00—Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
- B60K15/03—Fuel tanks
- B60K15/077—Fuel tanks with means modifying or controlling distribution or motion of fuel, e.g. to prevent noise, surge, splash or fuel starvation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
この発明は、燃料タンクに関し、詳しくは、サブタンク
を省略しても、燃料残量が少なくなった場合にエアがサ
クションチューブに吸入されないようにしたものに関す
る。
を省略しても、燃料残量が少なくなった場合にエアがサ
クションチューブに吸入されないようにしたものに関す
る。
一般的な燃料タンクにおいては、たとえば実開昭59−
143825号公報に示されているように、その底部に
カップ状のサブタンクを設け、このサブタンク内にサク
ションチューブの吸入口を配置している。これは燃料残
量が少ない場合に加速度あるいはタンク傾斜によって燃
料がタンク隅部に移動しても、サブタンク内に溜る燃料
がサクションチューブによって吸入されるようにするも
ので、これにより、サクションチューブにエアが吸入さ
れて走行中不意にエンジンストールあるいはエンジント
ラブルが生じるといった事態が未然に防止される。 上記のようなサブタンクは、凹盆状の上部材と下部材を
もなか状に合わせてシーム溶接する板金製の燃料タンク
においては、下部材作製時に問題なく取付けることがで
きるのであるが、ブロー成形されることが強度的に最適
とされる樹脂製の燃料タンクの場合には、上記のような
サブタンクをタンク底部に配置することは容易でない。 この発明は、上記の事情のもとで考え出されたもので、
サブタンクを設けることなく、燃料残量が少ないときに
サクションチューブからエアが吸入されることがないよ
うに構成された新たな燃料タンクを提供することをその
課題とする。
143825号公報に示されているように、その底部に
カップ状のサブタンクを設け、このサブタンク内にサク
ションチューブの吸入口を配置している。これは燃料残
量が少ない場合に加速度あるいはタンク傾斜によって燃
料がタンク隅部に移動しても、サブタンク内に溜る燃料
がサクションチューブによって吸入されるようにするも
ので、これにより、サクションチューブにエアが吸入さ
れて走行中不意にエンジンストールあるいはエンジント
ラブルが生じるといった事態が未然に防止される。 上記のようなサブタンクは、凹盆状の上部材と下部材を
もなか状に合わせてシーム溶接する板金製の燃料タンク
においては、下部材作製時に問題なく取付けることがで
きるのであるが、ブロー成形されることが強度的に最適
とされる樹脂製の燃料タンクの場合には、上記のような
サブタンクをタンク底部に配置することは容易でない。 この発明は、上記の事情のもとで考え出されたもので、
サブタンクを設けることなく、燃料残量が少ないときに
サクションチューブからエアが吸入されることがないよ
うに構成された新たな燃料タンクを提供することをその
課題とする。
上記の課題を達成するために、この発明では、次の技術
的手段を講じている。 すなわち、本発明の燃料タンクは、フュエルラインに連
通ずる上部ボートと、この上部ボートに連通し、かつ互
いに水平方向に離れて位置する下部第一ボートおよび下
部第二ボートとを有する弁装置であって、上記下部第一
ボートと下部第二ボートのうち、一方が他方に対して低
くなるように傾いたときにその低い方のボートを封止す
ることができる弁装置がタンク上部に設けられる一方、
上記第一ボートに第一サクションチューブが、上記第二
ボートに第二サクションチューブがそれぞれ連結され、
かつ、第一サクションチューブの吸入口は上記第二ボー
ト方向のタンク底部隅部に配置されるとともに、第二サ
クションチューブの吸入口は上記第一ボート方向のタン
ク底部隅部に配置されて構成されている。
的手段を講じている。 すなわち、本発明の燃料タンクは、フュエルラインに連
通ずる上部ボートと、この上部ボートに連通し、かつ互
いに水平方向に離れて位置する下部第一ボートおよび下
部第二ボートとを有する弁装置であって、上記下部第一
ボートと下部第二ボートのうち、一方が他方に対して低
くなるように傾いたときにその低い方のボートを封止す
ることができる弁装置がタンク上部に設けられる一方、
上記第一ボートに第一サクションチューブが、上記第二
ボートに第二サクションチューブがそれぞれ連結され、
かつ、第一サクションチューブの吸入口は上記第二ボー
ト方向のタンク底部隅部に配置されるとともに、第二サ
クションチューブの吸入口は上記第一ボート方向のタン
ク底部隅部に配置されて構成されている。
本発明においてタンク上部に設置される弁装置は、たと
えば、車両傾斜によってその第一ボートが低く、第二ボ
ートが高くなったとき、第一ボートを封止することがで
きる。換言すると、このとき、第二ボートのみが上部ボ
ートないしフュエルラインに連通していることとなる。 一方、第二ボートに連結される第二サクションチューブ
の吸入口は、第一ボート方向のタンク底部隅部、すなわ
ち、傾斜しているタンクにおける位置的に低い方の底部
隅部に配置されているから、低位置に片寄った燃料はこ
の第二サクションチューブを介して確実にフュエルライ
ンに送られる。燃料残量が少ない場合には位置的に高い
方の底部に位置する第一サクションチューブの吸入口は
燃料に浸がっていない場合も生じるが、上記のようにこ
のとき第一ボートは弁装置の機能によって封止されてい
るから、第一号クジョンチューブからエアが吸入される
ことはない。 また、車両が上述と反対方向に傾斜した場合についても
、また、車両が加速度を受けている場合にも上述と全く
同様に、吸入口が位置的に低くなる方のサクションチュ
ーブにつながる下部ボートのみが上部ボートに連通させ
られ、タンク隅部に片寄った燃料が問題なく吸入される
。
えば、車両傾斜によってその第一ボートが低く、第二ボ
ートが高くなったとき、第一ボートを封止することがで
きる。換言すると、このとき、第二ボートのみが上部ボ
ートないしフュエルラインに連通していることとなる。 一方、第二ボートに連結される第二サクションチューブ
の吸入口は、第一ボート方向のタンク底部隅部、すなわ
ち、傾斜しているタンクにおける位置的に低い方の底部
隅部に配置されているから、低位置に片寄った燃料はこ
の第二サクションチューブを介して確実にフュエルライ
ンに送られる。燃料残量が少ない場合には位置的に高い
方の底部に位置する第一サクションチューブの吸入口は
燃料に浸がっていない場合も生じるが、上記のようにこ
のとき第一ボートは弁装置の機能によって封止されてい
るから、第一号クジョンチューブからエアが吸入される
ことはない。 また、車両が上述と反対方向に傾斜した場合についても
、また、車両が加速度を受けている場合にも上述と全く
同様に、吸入口が位置的に低くなる方のサクションチュ
ーブにつながる下部ボートのみが上部ボートに連通させ
られ、タンク隅部に片寄った燃料が問題なく吸入される
。
このように、本発明によれば、タンク底部にサブタンク
を設けなくても、燃料残量が少量となったときに車体が
傾斜し、あるいは加速度をうけても、問題なく燃料をフ
ユエルラ・インに送ることができる。 本発明の弁装置あるいはサクションチューブは、それぞ
れ比較的細く形成することができるから、タンク上板に
開けた比較的小さな穴から、問題なくタンク内に配設す
ることができる。また、必要であれば、弁装置をタンク
外部に配置することもできる。したがって、ブロー成形
される樹脂タンクであっても、問題なく本発明を装備す
ることができる。
を設けなくても、燃料残量が少量となったときに車体が
傾斜し、あるいは加速度をうけても、問題なく燃料をフ
ユエルラ・インに送ることができる。 本発明の弁装置あるいはサクションチューブは、それぞ
れ比較的細く形成することができるから、タンク上板に
開けた比較的小さな穴から、問題なくタンク内に配設す
ることができる。また、必要であれば、弁装置をタンク
外部に配置することもできる。したがって、ブロー成形
される樹脂タンクであっても、問題なく本発明を装備す
ることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。 第1図ないし第5図は本発明の第一の実施例を示す。 たとえば、ブロー形成された樹脂製燃料タンク本体1の
上板2部に開けた開口3には、モータ直接駆動のインラ
イン型フユエルボンプ4の下部に一体的に組付けられた
本発明独特の弁装置5が挿入固定されている。この弁装
置5は、上部ボート6と、二つの下部ボート7.8とを
備えており、上部ボート6は、上記ツユエルポンプ4を
介してフェニルライン9に連通している。また、下部ボ
ートは、各ボート、すなわち、第一ボート7、および第
二ボート8がタンクが正常姿勢をとるときに互いに水平
方向に離れて位置するように配置され、第一ボート7に
は第一サクションチューブ10の上端部が、第二ボート
8には第二サクションチューブ11の上端部がそれぞれ
連通連結されている。 上記の弁装置5には、上記下部第一ボート7と第二ボー
ト8のうち、一方が他方に対して低くなるように傾いた
ときその低い方のボートを封止する機能が与えられてい
る。本例ではこれを、次のようにして達成している。 すなわち、第3図に示すように、まず、略水平方向を向
く底壁12を有するケーシング13内空間に、上記底壁
12の中央部に立設された隔壁14によって仕切られた
左右2つの弁室15,16を設け、これら弁室15,1
6内に所定の大きさの鋼球17.18を遊装する。そう
して、各弁室15.16の上部には、上部ボート6につ
ながる下弁座19.20を形成するとともに、各弁室1
5.16の上記底壁12の外方部に第一下部ボート7お
よび第二下部ボート8につながる下弁座21.22を形
成する。これら各弁座19.20゜21.22は、上記
の鋼球17.18が当接したとき、各弁室15,16と
各ボート6.7.8間を封止できるように、たとえばテ
ーバ内面状に形成される。また、上記各下弁座21.2
2は、上記底壁12上に載っている鋼球17,18が底
壁上を外方に転がるだけで当接できるように、すなわち
、底壁12上を転がる鋼球17,18が弁座21.22
に当接する際に位置的に下方に落ち込むことがないよう
に構成される。すなわち、鋼球17.18は、底壁12
上を、これが延びる方向に内外に転がるだけで、下弁座
21.22を封止している状態と、底壁12上に載って
いる状態とをとりうる。 一方、上記下部第一ボート7に連結される第一サクショ
ンチューブ10の下端吸入口10aは、上記下部第二ボ
ート8方向のタンク底部隅部Aに配置されるとともに、
上記下部第二ボート8に連結される第二サクションチュ
ーブ11の下端吸入口11aは、上記下部第一ボート7
方向のタンク底部隅部Bに配置される。本例においては
第1図および第2図に示すように、矩形状をしたタンク
底部に対角線!a方向の峰23を形成し、この峰23と
交差するもう一方の対角線!b上に上記各底部隅部A、
Bを設定して、ここに各サクションチヱーブ10.11
の吸入口IQa、llaを配置している。したがってこ
の場合、弁装置5における各下部ボート7.8ないし各
弁室15,16は、上記対角線βb方向に並んで配置さ
れることが好ましい。 次に、本例の動作を説明する。 タンク内の燃料残量が少量となっており、かつタンク本
体1が第1図に示すように傾斜したとする。このとき、
第4図に詳示するように、2つの弁室15.16のうち
、低くなった弁室15内の鋼球17のみが重力の影響を
受けて傾斜した底壁12上をその外方に転がり、弁座2
1を封止する。 すなわち、第一下部ボート7が封止される。このとき、
他方の弁室16の鋼球18は、重力の影響によって弁座
22からはなれた隔壁14にあたった格好で静止してお
り、第二下部ボート8は封止されない。したがってこの
とき、第二サクションチューブ11のみが燃料吸引作用
をなす状態にある。 第1図から明らかなように、第二サクションチューブ1
1の吸入口11aは、タンク傾斜によって位置的に低く
なったタンク隅部Aに配置されているから、タンク傾斜
によってこの隅部Aに片寄った燃料が問題なくこの第二
サクションチューブ11を介して吸入される。また、第
一サクションチューブ10の吸入口10aは燃料中に浸
かっていないが、上述のようにこの第一サクションチュ
ーブ10が連結される第一下部ボート7は封止されてい
るから、この第一サクションチューブ10からエアが吸
引されることはない。 また、このときに第二下部ボート8から上部ボート6に
抜ける燃料流速が大きくなった場合にはその負圧によっ
て鋼球17が吸い上げられて第4図に仮想線で示すよう
に下弁座19を封止するので、依然として第一下部ボー
ト7が封止されていることになる。 この上述の作動は、車両旋回などで燃料および弁装置内
の各鋼球17.18が加速度を受ける場合についても同
様である。 また、タンクが上述と反対方向に傾斜している場合には
、下部第二ボート8のみが封止され、下部第一ボート7
からタンク底部右方に片寄った燃料が問題なく吸入され
る。 さらに、車両が転倒してタンクも転倒した場合には、第
5図に示すように、各弁室15.16内の鋼球17.1
8がそれぞれ重力によって下弁座19.20を封止する
ため、燃料がフュエルラインに送られることはない。 また、本例では、タンク底部を矩形状にし、上記のよう
に対角線la上に峰を形成し、対角線βb方向に弁室1
5.16ないし下部ボート7.8を配置しているから、
タンクが前後方向に傾斜している場合と左右方向に傾斜
している場合の双方に対応できる。また、タンクが上記
対角線zbと平行な直線を中心として傾斜している場合
には、弁装置5はタンクが正常状態にある場合と同様に
機能し、両隅部A、Bに溜る燃料を両方のサクションチ
ューブ10.11によって吸引する。 第6図ないし第8図は、本発明における弁装置の第二の
実施例を示す。 本例の弁装置25では、弁室26を1個とし、この弁室
の底部に正常姿勢において中央が両端部に対してわずか
に低くなるように形成した底壁27を設け、この底壁の
両端部に第一の実施例の場合と同様の弁座28.29を
形成するとともに、この弁室26に所定の大きさの1個
の鋼球30を遊装している。この鋼球30は、底壁27
の端部まで転がったときに各弁座2B、29を封止する
ことができる。上記弁座2B、29は、それぞれ第一下
部ボート7および第二下部ボート8につなげられ、かつ
、これらの下部ボート7.8には、先端吸入口10a、
11aが上述の第一の実施例と同じようにして配置され
たサクションチューブ10.11が連結されている。 本例において、タンクが正常姿勢にあるときには、第6
図に示すように、鋼球30は弁室26の底壁27の中央
部に位置していずれの弁座28゜29をも封止しないか
ら、タンク内燃料は、双方のサクションチューブ10.
11を介して吸引され、フュエルラインに送られる。 一方、タンクが第7図のように傾斜すると、弁室26内
の鋼球30は重力の影響によって底壁27上を低い方へ
転がり、第一下部ボート7につながる弁座28のみをを
封止する。このとき、第二サクションチューブ11につ
ながる弁座29は封止されないから、タンク底部隅部A
に片寄った燃料は、第二サクションチューブ11ないし
第二ボート8を通じてフュエルラインに問題なく送られ
る。この場合、第一サクションチューブ10の吸入口1
0aが燃料に浸からない場合も生じるが、第一サクショ
ンチューブ10につながる通路は上述のように鋼球30
によって弁座28において封止されているから、タンク
内のエアがフュエルラインに向かうことがない。このよ
うな作用は、上述の第一の実施例と同様である。 また、車両が転倒した場合には、第8図に示すように、
弁室26内の鋼球30が上部ボート6を封止するから、
燃料がフュエルラインに送られることがなぐ、火災等の
危険を最小限に抑えることができる。 もちろん、この発明の範囲は上述した実施例に限定され
ない。たとえば、本例では、弁装置5とツユエルポンプ
4とを一体に組付けているが、ツユエルポンプは、フュ
エルラインの中間部連部に配置すればよいものである。 また、本例では、弁装置およびこれに一体的なツユエル
ポンプを、タンク内部の上板内面に配置しているが、タ
ンク外部に配置して、サクションチューブのみをタンク
内に配設することも可能である。
る。 第1図ないし第5図は本発明の第一の実施例を示す。 たとえば、ブロー形成された樹脂製燃料タンク本体1の
上板2部に開けた開口3には、モータ直接駆動のインラ
イン型フユエルボンプ4の下部に一体的に組付けられた
本発明独特の弁装置5が挿入固定されている。この弁装
置5は、上部ボート6と、二つの下部ボート7.8とを
備えており、上部ボート6は、上記ツユエルポンプ4を
介してフェニルライン9に連通している。また、下部ボ
ートは、各ボート、すなわち、第一ボート7、および第
二ボート8がタンクが正常姿勢をとるときに互いに水平
方向に離れて位置するように配置され、第一ボート7に
は第一サクションチューブ10の上端部が、第二ボート
8には第二サクションチューブ11の上端部がそれぞれ
連通連結されている。 上記の弁装置5には、上記下部第一ボート7と第二ボー
ト8のうち、一方が他方に対して低くなるように傾いた
ときその低い方のボートを封止する機能が与えられてい
る。本例ではこれを、次のようにして達成している。 すなわち、第3図に示すように、まず、略水平方向を向
く底壁12を有するケーシング13内空間に、上記底壁
12の中央部に立設された隔壁14によって仕切られた
左右2つの弁室15,16を設け、これら弁室15,1
6内に所定の大きさの鋼球17.18を遊装する。そう
して、各弁室15.16の上部には、上部ボート6につ
ながる下弁座19.20を形成するとともに、各弁室1
5.16の上記底壁12の外方部に第一下部ボート7お
よび第二下部ボート8につながる下弁座21.22を形
成する。これら各弁座19.20゜21.22は、上記
の鋼球17.18が当接したとき、各弁室15,16と
各ボート6.7.8間を封止できるように、たとえばテ
ーバ内面状に形成される。また、上記各下弁座21.2
2は、上記底壁12上に載っている鋼球17,18が底
壁上を外方に転がるだけで当接できるように、すなわち
、底壁12上を転がる鋼球17,18が弁座21.22
に当接する際に位置的に下方に落ち込むことがないよう
に構成される。すなわち、鋼球17.18は、底壁12
上を、これが延びる方向に内外に転がるだけで、下弁座
21.22を封止している状態と、底壁12上に載って
いる状態とをとりうる。 一方、上記下部第一ボート7に連結される第一サクショ
ンチューブ10の下端吸入口10aは、上記下部第二ボ
ート8方向のタンク底部隅部Aに配置されるとともに、
上記下部第二ボート8に連結される第二サクションチュ
ーブ11の下端吸入口11aは、上記下部第一ボート7
方向のタンク底部隅部Bに配置される。本例においては
第1図および第2図に示すように、矩形状をしたタンク
底部に対角線!a方向の峰23を形成し、この峰23と
交差するもう一方の対角線!b上に上記各底部隅部A、
Bを設定して、ここに各サクションチヱーブ10.11
の吸入口IQa、llaを配置している。したがってこ
の場合、弁装置5における各下部ボート7.8ないし各
弁室15,16は、上記対角線βb方向に並んで配置さ
れることが好ましい。 次に、本例の動作を説明する。 タンク内の燃料残量が少量となっており、かつタンク本
体1が第1図に示すように傾斜したとする。このとき、
第4図に詳示するように、2つの弁室15.16のうち
、低くなった弁室15内の鋼球17のみが重力の影響を
受けて傾斜した底壁12上をその外方に転がり、弁座2
1を封止する。 すなわち、第一下部ボート7が封止される。このとき、
他方の弁室16の鋼球18は、重力の影響によって弁座
22からはなれた隔壁14にあたった格好で静止してお
り、第二下部ボート8は封止されない。したがってこの
とき、第二サクションチューブ11のみが燃料吸引作用
をなす状態にある。 第1図から明らかなように、第二サクションチューブ1
1の吸入口11aは、タンク傾斜によって位置的に低く
なったタンク隅部Aに配置されているから、タンク傾斜
によってこの隅部Aに片寄った燃料が問題なくこの第二
サクションチューブ11を介して吸入される。また、第
一サクションチューブ10の吸入口10aは燃料中に浸
かっていないが、上述のようにこの第一サクションチュ
ーブ10が連結される第一下部ボート7は封止されてい
るから、この第一サクションチューブ10からエアが吸
引されることはない。 また、このときに第二下部ボート8から上部ボート6に
抜ける燃料流速が大きくなった場合にはその負圧によっ
て鋼球17が吸い上げられて第4図に仮想線で示すよう
に下弁座19を封止するので、依然として第一下部ボー
ト7が封止されていることになる。 この上述の作動は、車両旋回などで燃料および弁装置内
の各鋼球17.18が加速度を受ける場合についても同
様である。 また、タンクが上述と反対方向に傾斜している場合には
、下部第二ボート8のみが封止され、下部第一ボート7
からタンク底部右方に片寄った燃料が問題なく吸入され
る。 さらに、車両が転倒してタンクも転倒した場合には、第
5図に示すように、各弁室15.16内の鋼球17.1
8がそれぞれ重力によって下弁座19.20を封止する
ため、燃料がフュエルラインに送られることはない。 また、本例では、タンク底部を矩形状にし、上記のよう
に対角線la上に峰を形成し、対角線βb方向に弁室1
5.16ないし下部ボート7.8を配置しているから、
タンクが前後方向に傾斜している場合と左右方向に傾斜
している場合の双方に対応できる。また、タンクが上記
対角線zbと平行な直線を中心として傾斜している場合
には、弁装置5はタンクが正常状態にある場合と同様に
機能し、両隅部A、Bに溜る燃料を両方のサクションチ
ューブ10.11によって吸引する。 第6図ないし第8図は、本発明における弁装置の第二の
実施例を示す。 本例の弁装置25では、弁室26を1個とし、この弁室
の底部に正常姿勢において中央が両端部に対してわずか
に低くなるように形成した底壁27を設け、この底壁の
両端部に第一の実施例の場合と同様の弁座28.29を
形成するとともに、この弁室26に所定の大きさの1個
の鋼球30を遊装している。この鋼球30は、底壁27
の端部まで転がったときに各弁座2B、29を封止する
ことができる。上記弁座2B、29は、それぞれ第一下
部ボート7および第二下部ボート8につなげられ、かつ
、これらの下部ボート7.8には、先端吸入口10a、
11aが上述の第一の実施例と同じようにして配置され
たサクションチューブ10.11が連結されている。 本例において、タンクが正常姿勢にあるときには、第6
図に示すように、鋼球30は弁室26の底壁27の中央
部に位置していずれの弁座28゜29をも封止しないか
ら、タンク内燃料は、双方のサクションチューブ10.
11を介して吸引され、フュエルラインに送られる。 一方、タンクが第7図のように傾斜すると、弁室26内
の鋼球30は重力の影響によって底壁27上を低い方へ
転がり、第一下部ボート7につながる弁座28のみをを
封止する。このとき、第二サクションチューブ11につ
ながる弁座29は封止されないから、タンク底部隅部A
に片寄った燃料は、第二サクションチューブ11ないし
第二ボート8を通じてフュエルラインに問題なく送られ
る。この場合、第一サクションチューブ10の吸入口1
0aが燃料に浸からない場合も生じるが、第一サクショ
ンチューブ10につながる通路は上述のように鋼球30
によって弁座28において封止されているから、タンク
内のエアがフュエルラインに向かうことがない。このよ
うな作用は、上述の第一の実施例と同様である。 また、車両が転倒した場合には、第8図に示すように、
弁室26内の鋼球30が上部ボート6を封止するから、
燃料がフュエルラインに送られることがなぐ、火災等の
危険を最小限に抑えることができる。 もちろん、この発明の範囲は上述した実施例に限定され
ない。たとえば、本例では、弁装置5とツユエルポンプ
4とを一体に組付けているが、ツユエルポンプは、フュ
エルラインの中間部連部に配置すればよいものである。 また、本例では、弁装置およびこれに一体的なツユエル
ポンプを、タンク内部の上板内面に配置しているが、タ
ンク外部に配置して、サクションチューブのみをタンク
内に配設することも可能である。
第1図は本発明の実施例を示す断面図、第2図は第1図
のIt−II線断面図、第3図は本発明における弁装置
の一例の詳細断面図、第4図および第5図はその作用説
明図、第6図は本発明における弁装置の他の例の詳細断
面図、第7図および第8図はその作用説明図である。 1・・・燃料タンク本体、5・・・弁装置、6・・・上
部ボート、7・・・(下部)第一ボート、8・・・(下
部)第二ボート、9・・・フュエルライン、10・・・
第一サクションチューブ、10a・・・(第一サクショ
ンチューブの)吸入口、11・・・第二サクションチュ
ーブ、11a・・・(第二サクションチューブの)吸入
口、25・・・弁室。
のIt−II線断面図、第3図は本発明における弁装置
の一例の詳細断面図、第4図および第5図はその作用説
明図、第6図は本発明における弁装置の他の例の詳細断
面図、第7図および第8図はその作用説明図である。 1・・・燃料タンク本体、5・・・弁装置、6・・・上
部ボート、7・・・(下部)第一ボート、8・・・(下
部)第二ボート、9・・・フュエルライン、10・・・
第一サクションチューブ、10a・・・(第一サクショ
ンチューブの)吸入口、11・・・第二サクションチュ
ーブ、11a・・・(第二サクションチューブの)吸入
口、25・・・弁室。
Claims (1)
- (1)フュエルラインに連通する上部ボートと、この上
部ボートに連通し、かつ互いに水平方向に離れて位置す
る下部第一ボートおよび下部第二ボートとを有する弁装
置であって、上記下部第一ボートと下部第二ボートのう
ち、一方が他方に対して低くなるように傾いたときにそ
の低い方のボートを封止することができる弁装置がタン
ク上部に設けられる一方、上記第一ボートに第一サクシ
ョンチューブが、上記第二ボートに第二サクションチュ
ーブがそれぞれ連結され、かつ、第一サクションチュー
ブの吸入口は上記第二ボート方向のタンク底部隅部に配
置されるとともに、第二サクションチューブの吸入口は
上記第一ボート方向のタンク底部隅部に配置されている
ことを特徴とする、燃料タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24042486A JPS6393626A (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24042486A JPS6393626A (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 燃料タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6393626A true JPS6393626A (ja) | 1988-04-23 |
Family
ID=17059272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24042486A Pending JPS6393626A (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 燃料タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6393626A (ja) |
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- 1986-10-08 JP JP24042486A patent/JPS6393626A/ja active Pending
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