JPS6353037B2 - - Google Patents
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- JPS6353037B2 JPS6353037B2 JP54140785A JP14078579A JPS6353037B2 JP S6353037 B2 JPS6353037 B2 JP S6353037B2 JP 54140785 A JP54140785 A JP 54140785A JP 14078579 A JP14078579 A JP 14078579A JP S6353037 B2 JPS6353037 B2 JP S6353037B2
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
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- Ink Jet (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は記録装置、特にインクジエツト記録装
置に関するものである。 [従来の技術と発明が解決しようとする問題点] 従来、例えば実公昭37−011183号公報には、板
部分によつて袋を圧縮することで該袋内のインク
を流出させることが示されている。 また、実公昭39−033449号公報には、孔から指
頭によつて保護板を押すことによつて、インク袋
の中のインクを送出することが示されている。 更に、特開昭52−110633号公報には、押圧ラム
を押すことによつて、インク袋中のインクを排出
することが示されている。 しかしながら、それらの公報に記載された技術
内容のいずれも、操作のミスなどによつて過つて
記録液容器が押圧されて記録液が外部に吐出され
装置の汚染やオペレータの体や衣服を汚してしま
つたり、部品点数のより一層の軽減化がむずかし
い等の問題点があり改善されるべき余地が存して
いた。 他方、従来の所謂ドロツプオンデマンド型のイ
ンクジエツト記録装置では、負圧状態でメインタ
ンクから記録ヘツドへ記録液が供給されているた
め、メインタンクを記録ヘツドの吐出オリフイス
(吐出口)位置から充分に低くすることが難しい
場合があつた。しかもインクタンクについては、
インクの補充或いはインクタンクの交換の回数を
できる限り少なくするために大容量のものとする
ことが求められていた。その結果、従来の記録装
置においては、メインタンクと記録ヘツドの配置
の自由度とインクタンクの容量とに制限があり、
記録装置の小型化とインクタンクの大容量化との
双方を同時に達成することが難しい場合があつ
た。 特に小型電子機器のプリンタとしてインクジエ
ツト記録装置を使用する際には、この点が大きな
問題点となつていた。 例えば、特開昭49−102760号公報には、インク
溜めタンクをキヤリアの上に該キヤリアと一体に
装着することが示されている。 しかしながら、その公報に記載された技術内容
では、インク溜めタンクがキヤリアの上に装着さ
れていることからインク溜めタンクの容量は必然
的に限られたものになり、それ故大容量のインク
溜めタンクを得られるものではない。 また、特開昭54−123953号公報には、インキ容
器を右側部に固定して搬送支持体とほぼ同じ高さ
に設けることが示されている。 しかしながら、その公報に記載された技術内容
は、装置を小型化するためにはインキ容器の容量
を限られたものにせざるを得ず、インキ容器を大
容量化するためにはその分装置を大型化せざるを
得ないという問題を抱えている。 すなわち、それらの公報に記載された技術内容
のいずれも、記録装置の小型化とインクタンクの
大容量化との双方を同時に達成することは困難で
あつた。 [問題点を解決するための手段] 前記した問題点を解決し得る本発明の記録装置
は、 キヤリツジを含むプリンタユニツトと、 前記キヤリツジに搭載された記録ヘツドと、 前記キヤリツジに搭載され前記記録ヘツドに供
給するための記録液を収容するためのサブタンク
と、 該サブタンクに供給するための記録液を収容す
る可撓性の記録液容器と該記録液容器を収容しそ
の一部が前記記録液容器を押圧可能に起倒し得る
溝を備えた筐体とを有するメインタンクと、 該メインタンクから前記サブタンクへ記録液を
供給するための供給路と、を具備し、 前記供給路は前記メインタンクから前記サブタ
ンクへ記録液を供給するためのポンプ作用が前記
供給路内に生じる様に前記キヤリツジの移動に伴
つて前記供給路の途中に設けられた固定点を中心
として円弧状に運動し得、 前記メインタンクは前記プリンタユニツトの下
方に固定配置されていることを特徴とするもので
ある。 [作用] この様な構成を有する本発明によれば、キヤリ
ツジの移動に伴つて生ずるポンプ作用によつてメ
インタンクからサブタンクへ記録液をスムーズに
供給することができる記録装置を提供することが
できる。 また本発明によれば、前記ポンプ作用によつて
記録液の圧力に変動が生じても該圧力の変動をサ
ブタンク内の記録液によつて吸収することがで
き、それ故記録ヘツドにはサブタンクから記録液
が一定圧力で安定的に供給され得るので、常に良
好な記録を行うことができる記録装置を提供する
ことができる。 また本発明によれば、前記ポンプ作用を利用す
ることでキヤリツジを含むプリンタユニツトの下
方にメインタンクを配置するという装置内の空間
の有効利用を行なうことができるので、記録装置
の小型化とメインタンクの大容量化との双方を同
時に達成することができる記録装置を提供するこ
とができる。 更に本発明によれば、記録液容器を押圧可能に
起倒し得る溝を備えた筐体をメインタンクが備え
てあるので、メインタンクから記録ヘツドへの記
録液の初期供給や記録ヘツドの回復を極めて簡単
な機構で行なうことができる記録装置を提供する
ことができる。 加えて本発明によれば、操作のミスなどによつ
て過つて記録液容器が押圧されて記録液が外部に
吐出され装置の汚染やオペレータの体や衣服を汚
してしまつたり、部品点数のより一層の軽減化が
むずかしい等の従来の問題点を十分に満足して解
決できる記録装置を提供することができる。 [発明の説明] 第1図は、インクジエツト記録装置の原理を説
明するための模式図である。ここで31は記録ヘ
ツド32をサブタンク33と一体化したヘツド/
タンク部であり、キヤリツジ34上に装着され
る。キヤリツジ34はシヤフト35に移動可能に
取付けられて、キヤリツジ駆動用モータ(図示せ
ず)の制御の下にシヤフト35に沿つて往復移動
する。サブタンク33の一側壁の下方部には、記
録液導入口36を設け、この導入口36に可撓性
供給路37を接続する。この供給路37を固定点
38を介して供給路39と接続する。更にこの供
給路39をメインタンク40の一側壁の下方部に
設けた記録液送出口41に接続する。ここで、サ
ブタンク33およびメインタンク40の上面には
それぞれ通気孔42および43をあけ、それぞれ
のタンク内の圧力が常に大気圧となるようにす
る。 このように構成した第1図示のインクジエツト
記録装置において、印字指令信号が記録ヘツド3
2に入力されると、この信号に応じて記録ヘツド
32から液滴が印字紙に向けて吐出されるととも
に、キヤリツジ駆動モータ(図示せず)もまた、
この信号によつて制御され、ヘツド/タンク部3
1を搭載したキヤリツジ34がシヤフト35上を
移動して印字紙に所望の文字、数字が印字され
る。 第2図に示すように、キヤリツジ34、従つて
ヘツド/タンク部31はシヤフト35上に左右に
移動するから、このヘツド/タンク部31に接続
された記録液補充用供給路37は、ヘツド/タン
ク部31の移動と共に固定点38を中心として左
右に円弧状運動する。このとき、供給路37内の
記録液には、固定点38を中心とする供給路37
の円弧状運動のために、遠心力が働き、いわゆる
ポンプ作用によるインク供給力が発生する。この
結果、印字により記録液が減少したサブタンク3
3内にメインタンク40から記録液が効果的に補
充される。 また、前記ポンプ作用によつて記録液の圧力に
変動が生じても該圧力の変動をサブタンク内の記
録液によつて吸収することができ、それ故記録ヘ
ツドにはサブタンクから記録液が一定圧力で安定
的に供給され得るので、常に良好な記録を行うこ
とができる。 ここで、第1図および第2図に示されるインク
ジエツト記録装置のメインタンクからサブタンク
への供給路中のポンプ圧力は次のように求めるこ
とができる。第3図において、ヘツド/タンク部
31中のサブタンク33は中間固定点を介さずに
供給路37によりメインタンク40と直接に接続
された場合について説明していく。ここでヘツ
ド/タンク部31がシヤフト35上を角速度ω
(速度Vl)で移動するものとし、メインタンク4
0からヘツド/タンク部31までの供給路37の
長さをl、供給路37の断面積をS、記録液の比
重量をρ、重力加速度をg、メインタンク40の
側壁から任意の距離rにおける供給路37の速度
をVrとすれば、距離rの地点における供給路3
7の微小範囲drの記録液前後に働く圧力差dpに
よる力Fと、メインタンク40を中心とした供給
路37の左右の円弧状運動による記録液に働く遠
心力fとはF=fと表すことができる。ここで記
録液の微小範囲drの記録液前後に働く圧力差dp
により記録液が受ける力Fは、 F=S(P+dp/drdr)−SP=S・dp/drdr ……(1) と表わせる。一方、遠心力fは、 f=Sρdr/g・ω2r ……(2) と表わせるから、F=fより、 S・dp/drdr=Sρdr/g・ω2r ……(3) となり、圧力Pは、 P=ρ/2g・ω2r2=ρ/2g・Vr2 ……(4) と表わすことができる。この圧力Pをポンプ圧力
とすれば、ポンプ圧力Pはキヤリツジ34の速度
Vlの2乗に比例する。このようにキヤリツジ3
4の走行の度毎に供給路37中の記録液には走行
速度に依存した遠心力が働き、この力によりポン
プ作用が発生し、反インク供給力(例えば供給路
内径、材質、フイルター等による合成抵抗力)に
打勝つ程度の高速でキヤリツジを移動させれば、
高速印字を行なえると同時にサブタンク33内に
メインタンク40より記録液が効果的に補充され
る。 また、高速印字を行うためにはヘツド/タンク
部31は軽量、小型が好ましく、そのヘツド/タ
ンク部31は例えば第4図に示すように構成でき
る。 第4図において、50は圧電素子51、ノズル
部52、吐出オリフイス53、供給管54から構
成される記録ヘツド、55はサブタンクで、その
一側壁(第6図では左側壁)をサブタンク上面部
でほぼ直角にキヤリツジ34側へ向けて折曲げ、
突出部55Aを形成し、突出部55A上に記録ヘ
ツド50を固着し、またキヤリツジ34と固定す
る。このようにキヤリツジ34の上部に記録ヘツ
ド50を、キヤリツジ34の側部にサブタンク5
5を設けたから小型、軽量、かつ薄型に構成する
ことができ極めて好ましい。またサブタンク55
の上面には通気孔(通気フイルター)56を設け
てタンク内圧を、常時大気圧と同一に保持する。 サブタンク55上面の材質としては、ポリエチ
レン、フツ素樹脂、シリコン樹脂等が好適であ
り、ここに通気孔56として内径100μm以下の
孔を複数あけてもよく、また、メンブランフイル
ターを装着してもよい。サブタンク55の一側壁
(第4図では右側壁)の下方部には記録液をサブ
タンク55内に補充するための供給路37を接続
する記録液導入口57を設ける。このようにヘツ
ド/タンク部は小型、軽量かつ薄型に構成するこ
とができ、かつこの構成により本体装置の傾斜、
振動、衝撃等によつて記録ヘツド50の先端から
記録液が漏れたり、吐出オリフイス53における
メニスカスが供給管54の内方に後退することも
なく、また、供給路37および39中の記録液に
気泡が混入しても、この気泡はいつたんサブタン
ク55内に入り、しかもサブタンク55には通気
孔56があけられているから、サブタンク55内
に入り込んだ気泡はサブタンク55内で消滅し、
記録ヘツド50内に入り込むことはない。従つ
て、吐出オリフイス53が吐出不良を起こすおそ
れがなく、安定した印字を実行できる。またサブ
タンクのポンプ圧緩衝作用により、オリフイスか
らのインク漏れもないから高速のキヤリツジ移動
が可能となる。 更に、第1図および第2図に示す記録装置にお
いて、サブタンク33へはポンプ作用力にて記録
液が供給されるので、メインタンク40の底面位
置をサブタンク33の底面位置より低く設置でき
る。 上述のいわゆるポンプ圧供給方式によれば、供
給路中に発生する記録液の供給力が従来より大き
く、メインタンクの底面をサブタンク底面より低
くすることができる等、メインタンクの設置場所
は従来に比べて制約を受けることがはるかに少な
い。 本例は、メインタンクの配置の制約が少ないこ
とに着目して、メインタンクを偏平薄型容器とな
し、この偏平薄型容器をプラテンやキヤリツジ等
からなるプリンタユニツトの下方に配置すること
によりコンパクトに構成し、さらにサブタンクへ
の初期供給を簡易に行えるようにしたインクジエ
ツト記録装置を示すものである。 尚、前記した特開昭54−123953号公報には、イ
ンキ容器からプリント装置へインキを供給する可
撓性供給管がインキ容器とプリント装置との間で
移動する角を最低にすることで、前記インキの供
給に対するプリント装置の加速及び減速の影響を
最低にすることは記載されているが、キヤリツジ
の移動に伴つて生ずるポンプ作用を逆に有効に利
用してインクタンクから記録ヘツドへ記録液を供
給することについては何等示されていない。 また特開昭54−123953号公報には、インキ容器
を右側部に固定して搬送支持体とほぼ同じ高さに
設けている(特開昭54−123953号公報のFIG.1参
照)ことからも明らかな通り、前記したポンプ作
用を有効に利用してインクタンクをプリンタユニ
ツトの下方に配置することで、記録装置の小型化
を実現することについても何等示されていない。 [実施態様例] 以下、図面に基づいて本発明の実施態様例を詳
細に説明する。 第5図は、本発明の記録装置の一実施態様例を
示す模式図である。ここで61は記録ヘツド62
をサブタンク63と一体化したヘツド/タンク部
であり、キヤリツジ64上に装着される。サブタ
ンク63の上部には、タンク内を常時大気圧に保
持するための通気孔(通気フイルタ)63Aをあ
けておく。符号65は記録ヘツド62と対向して
配置されたプラテンであり、ロール紙装填部66
に装填されたロール紙67の先端68を、プラテ
ン65とピンチローラ69との間に挟み込んで、
ロール紙67をプラテン65に装填する。キヤリ
ツジ64はシヤフト70に移動可能に取付けられ
て、キヤリツジ駆動用モータ(図示せず)の制御
の下にシヤフト70に沿つて往復移動する。これ
らを基台71に載置してプリンタユニツト72を
構成する。基台71の下には、偏平なメインイン
クタンク、例えば着脱可能な偏平袋状の記録液容
器73を薄型の筐体74内に収容して構成した記
録液カセツト75を配置する。この記録液カセツ
ト75にはカセツト内部を常時大気圧に保持する
ための通気孔76を設けるとともに、一側端(第
5図では右側端)には、弾性材からなり、袋状の
記録液容器73を着脱自在に保持する記録液導出
口77を装着して袋状の記録液容器73と接続し
ておく。またサブタンク63の一側壁の下方部に
は、記録液導入口78を設け、この導入口78に
可撓性供給路79を接続する。この供給路79
を、インクジエツト記録装置が搭載されるプリン
タ付電子機器本体に設けたタンク接続部80に接
続する。タンク接続部80の他端には、針81を
設けて弾性材から構成される記録液導出口77を
針81に押圧して、以つて針81を導出口77内
に挿入し、供給路79と記録液カセツト75とを
接続する。 このように構成した第5図に示されるインクジ
エツト記録装置において、印字指令信号が記録ヘ
ツド62に入力されると、この信号に応じて記録
ヘツド62から液滴が印字紙67に向けて吐出さ
れるとともに、キヤリツジ駆動モータ(図示せ
ず)もまた、この信号によつて制御され、ヘツ
ド/タンク部61を搭載したキヤリツジ64がシ
ヤフト70上を移動して印字紙67に所望の文
字、数字が印字される。このときヘツド/タンク
部61はシヤフト70上を左右に移動するから、
ヘツド/タンク部61に接続された記録液補充用
供給路79は、ヘツド/タンク部61の移動と共
に円弧状運動する。従つて、前述したように、供
給路79内の記録液には遠心力が働き、いわゆる
ポンプ作用による記録液供給力が発生する。この
結果、偏平袋状の記録液容器73をサブタンク6
3の液面より低い位置に設置しても、印字により
記録液が減少したサブタンク63内に偏平袋状の
記録液容器73から記録液が効果的に補充され
る。 従つて、記録ヘツド62とサブタンク63の底
面との位置関係を記録液の表面張力に関連させて
適切に定めておけば、メインインクタンクと記録
ヘツド62との位置関係については特に制限を受
けることがなく、メインインクタンクをキヤリツ
ジを含むプリンタユニツトの下方に配置すること
ができる。 ここで、偏平袋状の記録液容器は密閉容器であ
り、容器内部圧力を外気と同等に保つための通気
孔は設けていないので、印字により消費した記録
液を記録ヘツドに補充するためには、減少した液
体量に追随して容器自体の形状が変形できるよう
にする必要がある。従つて、偏平袋状の記録液容
器の材質としては変形が容易な柔軟性の高いもの
が要求され、例えば、ナイロン、ポリエチレン等
の可撓性高分子フイルムあるいはこれらのラミネ
ートフイルムが用いられている。しかしこのよう
な可撓性材料を用いても上述の要求を満たすに足
る柔軟性を得るためには、200μm程度以下の厚
みにするのが好ましい。 記録液カセツト75を初めて装填して使い始め
るとき、またはサブタンク63内の記録液がほと
んどなくなつてから新しいカセツト75を装填し
たときは、サブタンク63はほぼ空の状態である
からすぐに印字を行なうのが困難である。このと
きキヤリツジを何回か往復移動させて前述の遠心
力作用によりサブタンク63へインクを送り込ん
でも良いが、ある程度の量になるまでは印字は行
えず時間の無駄となる。そこでカセツト75の底
板に第1の溝74cと該溝の両端部分近傍に夫々
終端を有する第2の溝74Dを設け、筐体74の
底板の一部74Bを起倒自在と成し、本体底板8
7の穴87Aから指を入れて74Bを押し、この
押圧力によりインク袋73を73′のようにつぶ
してサブタンク63への初期のインク供給を行な
うようにする。この供給量は加圧時間に関係し、
サブタンク63を目視しながら適当に制御する。 また、この機構はヘツドが目詰まりしたときに
もヘツドへインクを強制的に送り込み、ゴミ等を
吐き出させることもできるので、特別の目詰まり
除去手段を必要とせずに極めて好ましい。 [参考] 一般に高分子フイルムのガス透過性および透湿
性は、柔軟性の高いほど、また厚みの薄いほど大
きいので、上述したようなフイルム厚さ200μm
以下の袋状容器の場合には、その内部に収容する
記録液の組成成分である水やグリコール等の溶媒
の蒸発を完全に阻止することが困難である。また
外気中の有害ガス成分が逆に容器内に侵入するお
それもある。いずれにせよ、これらの現象は記録
液の組成を変化させるので、記録液の吐出性能や
印字(画像)性能に悪影響を及ぼす場合がある。 上述の点に鑑みて、偏平袋状容器を例えば第6
図AおよびBに示すように構成するのが好適であ
る。図において符号82は袋状容器で、第6図B
に示すように、高分子フイルム、例えばポリエチ
レンフイルム83上に金属薄膜、例えばアルミニ
ウム薄膜84をラミネート層として被着したり、
蒸着によりポリエチレンフイルム83上にアルミ
ニウム薄膜84を付着させ、更にそのアルミニウ
ム薄膜84上にナイロンフイルム85を被着して
形成する。かかる3層構造の袋状容器82に、記
録液導出管86を挿入して、記録液容器全体を構
成する。 第1表は、高分子フイルム層だけからなる容器
と、高分子フイルム表面上にアルミニウム薄膜を
被着した容器との透湿度、気体透過度、および容
器内に記録液を充満させて、60℃の温度で1か月
放置した後の記録液の重量損失率を対比して示し
たものである。
置に関するものである。 [従来の技術と発明が解決しようとする問題点] 従来、例えば実公昭37−011183号公報には、板
部分によつて袋を圧縮することで該袋内のインク
を流出させることが示されている。 また、実公昭39−033449号公報には、孔から指
頭によつて保護板を押すことによつて、インク袋
の中のインクを送出することが示されている。 更に、特開昭52−110633号公報には、押圧ラム
を押すことによつて、インク袋中のインクを排出
することが示されている。 しかしながら、それらの公報に記載された技術
内容のいずれも、操作のミスなどによつて過つて
記録液容器が押圧されて記録液が外部に吐出され
装置の汚染やオペレータの体や衣服を汚してしま
つたり、部品点数のより一層の軽減化がむずかし
い等の問題点があり改善されるべき余地が存して
いた。 他方、従来の所謂ドロツプオンデマンド型のイ
ンクジエツト記録装置では、負圧状態でメインタ
ンクから記録ヘツドへ記録液が供給されているた
め、メインタンクを記録ヘツドの吐出オリフイス
(吐出口)位置から充分に低くすることが難しい
場合があつた。しかもインクタンクについては、
インクの補充或いはインクタンクの交換の回数を
できる限り少なくするために大容量のものとする
ことが求められていた。その結果、従来の記録装
置においては、メインタンクと記録ヘツドの配置
の自由度とインクタンクの容量とに制限があり、
記録装置の小型化とインクタンクの大容量化との
双方を同時に達成することが難しい場合があつ
た。 特に小型電子機器のプリンタとしてインクジエ
ツト記録装置を使用する際には、この点が大きな
問題点となつていた。 例えば、特開昭49−102760号公報には、インク
溜めタンクをキヤリアの上に該キヤリアと一体に
装着することが示されている。 しかしながら、その公報に記載された技術内容
では、インク溜めタンクがキヤリアの上に装着さ
れていることからインク溜めタンクの容量は必然
的に限られたものになり、それ故大容量のインク
溜めタンクを得られるものではない。 また、特開昭54−123953号公報には、インキ容
器を右側部に固定して搬送支持体とほぼ同じ高さ
に設けることが示されている。 しかしながら、その公報に記載された技術内容
は、装置を小型化するためにはインキ容器の容量
を限られたものにせざるを得ず、インキ容器を大
容量化するためにはその分装置を大型化せざるを
得ないという問題を抱えている。 すなわち、それらの公報に記載された技術内容
のいずれも、記録装置の小型化とインクタンクの
大容量化との双方を同時に達成することは困難で
あつた。 [問題点を解決するための手段] 前記した問題点を解決し得る本発明の記録装置
は、 キヤリツジを含むプリンタユニツトと、 前記キヤリツジに搭載された記録ヘツドと、 前記キヤリツジに搭載され前記記録ヘツドに供
給するための記録液を収容するためのサブタンク
と、 該サブタンクに供給するための記録液を収容す
る可撓性の記録液容器と該記録液容器を収容しそ
の一部が前記記録液容器を押圧可能に起倒し得る
溝を備えた筐体とを有するメインタンクと、 該メインタンクから前記サブタンクへ記録液を
供給するための供給路と、を具備し、 前記供給路は前記メインタンクから前記サブタ
ンクへ記録液を供給するためのポンプ作用が前記
供給路内に生じる様に前記キヤリツジの移動に伴
つて前記供給路の途中に設けられた固定点を中心
として円弧状に運動し得、 前記メインタンクは前記プリンタユニツトの下
方に固定配置されていることを特徴とするもので
ある。 [作用] この様な構成を有する本発明によれば、キヤリ
ツジの移動に伴つて生ずるポンプ作用によつてメ
インタンクからサブタンクへ記録液をスムーズに
供給することができる記録装置を提供することが
できる。 また本発明によれば、前記ポンプ作用によつて
記録液の圧力に変動が生じても該圧力の変動をサ
ブタンク内の記録液によつて吸収することがで
き、それ故記録ヘツドにはサブタンクから記録液
が一定圧力で安定的に供給され得るので、常に良
好な記録を行うことができる記録装置を提供する
ことができる。 また本発明によれば、前記ポンプ作用を利用す
ることでキヤリツジを含むプリンタユニツトの下
方にメインタンクを配置するという装置内の空間
の有効利用を行なうことができるので、記録装置
の小型化とメインタンクの大容量化との双方を同
時に達成することができる記録装置を提供するこ
とができる。 更に本発明によれば、記録液容器を押圧可能に
起倒し得る溝を備えた筐体をメインタンクが備え
てあるので、メインタンクから記録ヘツドへの記
録液の初期供給や記録ヘツドの回復を極めて簡単
な機構で行なうことができる記録装置を提供する
ことができる。 加えて本発明によれば、操作のミスなどによつ
て過つて記録液容器が押圧されて記録液が外部に
吐出され装置の汚染やオペレータの体や衣服を汚
してしまつたり、部品点数のより一層の軽減化が
むずかしい等の従来の問題点を十分に満足して解
決できる記録装置を提供することができる。 [発明の説明] 第1図は、インクジエツト記録装置の原理を説
明するための模式図である。ここで31は記録ヘ
ツド32をサブタンク33と一体化したヘツド/
タンク部であり、キヤリツジ34上に装着され
る。キヤリツジ34はシヤフト35に移動可能に
取付けられて、キヤリツジ駆動用モータ(図示せ
ず)の制御の下にシヤフト35に沿つて往復移動
する。サブタンク33の一側壁の下方部には、記
録液導入口36を設け、この導入口36に可撓性
供給路37を接続する。この供給路37を固定点
38を介して供給路39と接続する。更にこの供
給路39をメインタンク40の一側壁の下方部に
設けた記録液送出口41に接続する。ここで、サ
ブタンク33およびメインタンク40の上面には
それぞれ通気孔42および43をあけ、それぞれ
のタンク内の圧力が常に大気圧となるようにす
る。 このように構成した第1図示のインクジエツト
記録装置において、印字指令信号が記録ヘツド3
2に入力されると、この信号に応じて記録ヘツド
32から液滴が印字紙に向けて吐出されるととも
に、キヤリツジ駆動モータ(図示せず)もまた、
この信号によつて制御され、ヘツド/タンク部3
1を搭載したキヤリツジ34がシヤフト35上を
移動して印字紙に所望の文字、数字が印字され
る。 第2図に示すように、キヤリツジ34、従つて
ヘツド/タンク部31はシヤフト35上に左右に
移動するから、このヘツド/タンク部31に接続
された記録液補充用供給路37は、ヘツド/タン
ク部31の移動と共に固定点38を中心として左
右に円弧状運動する。このとき、供給路37内の
記録液には、固定点38を中心とする供給路37
の円弧状運動のために、遠心力が働き、いわゆる
ポンプ作用によるインク供給力が発生する。この
結果、印字により記録液が減少したサブタンク3
3内にメインタンク40から記録液が効果的に補
充される。 また、前記ポンプ作用によつて記録液の圧力に
変動が生じても該圧力の変動をサブタンク内の記
録液によつて吸収することができ、それ故記録ヘ
ツドにはサブタンクから記録液が一定圧力で安定
的に供給され得るので、常に良好な記録を行うこ
とができる。 ここで、第1図および第2図に示されるインク
ジエツト記録装置のメインタンクからサブタンク
への供給路中のポンプ圧力は次のように求めるこ
とができる。第3図において、ヘツド/タンク部
31中のサブタンク33は中間固定点を介さずに
供給路37によりメインタンク40と直接に接続
された場合について説明していく。ここでヘツ
ド/タンク部31がシヤフト35上を角速度ω
(速度Vl)で移動するものとし、メインタンク4
0からヘツド/タンク部31までの供給路37の
長さをl、供給路37の断面積をS、記録液の比
重量をρ、重力加速度をg、メインタンク40の
側壁から任意の距離rにおける供給路37の速度
をVrとすれば、距離rの地点における供給路3
7の微小範囲drの記録液前後に働く圧力差dpに
よる力Fと、メインタンク40を中心とした供給
路37の左右の円弧状運動による記録液に働く遠
心力fとはF=fと表すことができる。ここで記
録液の微小範囲drの記録液前後に働く圧力差dp
により記録液が受ける力Fは、 F=S(P+dp/drdr)−SP=S・dp/drdr ……(1) と表わせる。一方、遠心力fは、 f=Sρdr/g・ω2r ……(2) と表わせるから、F=fより、 S・dp/drdr=Sρdr/g・ω2r ……(3) となり、圧力Pは、 P=ρ/2g・ω2r2=ρ/2g・Vr2 ……(4) と表わすことができる。この圧力Pをポンプ圧力
とすれば、ポンプ圧力Pはキヤリツジ34の速度
Vlの2乗に比例する。このようにキヤリツジ3
4の走行の度毎に供給路37中の記録液には走行
速度に依存した遠心力が働き、この力によりポン
プ作用が発生し、反インク供給力(例えば供給路
内径、材質、フイルター等による合成抵抗力)に
打勝つ程度の高速でキヤリツジを移動させれば、
高速印字を行なえると同時にサブタンク33内に
メインタンク40より記録液が効果的に補充され
る。 また、高速印字を行うためにはヘツド/タンク
部31は軽量、小型が好ましく、そのヘツド/タ
ンク部31は例えば第4図に示すように構成でき
る。 第4図において、50は圧電素子51、ノズル
部52、吐出オリフイス53、供給管54から構
成される記録ヘツド、55はサブタンクで、その
一側壁(第6図では左側壁)をサブタンク上面部
でほぼ直角にキヤリツジ34側へ向けて折曲げ、
突出部55Aを形成し、突出部55A上に記録ヘ
ツド50を固着し、またキヤリツジ34と固定す
る。このようにキヤリツジ34の上部に記録ヘツ
ド50を、キヤリツジ34の側部にサブタンク5
5を設けたから小型、軽量、かつ薄型に構成する
ことができ極めて好ましい。またサブタンク55
の上面には通気孔(通気フイルター)56を設け
てタンク内圧を、常時大気圧と同一に保持する。 サブタンク55上面の材質としては、ポリエチ
レン、フツ素樹脂、シリコン樹脂等が好適であ
り、ここに通気孔56として内径100μm以下の
孔を複数あけてもよく、また、メンブランフイル
ターを装着してもよい。サブタンク55の一側壁
(第4図では右側壁)の下方部には記録液をサブ
タンク55内に補充するための供給路37を接続
する記録液導入口57を設ける。このようにヘツ
ド/タンク部は小型、軽量かつ薄型に構成するこ
とができ、かつこの構成により本体装置の傾斜、
振動、衝撃等によつて記録ヘツド50の先端から
記録液が漏れたり、吐出オリフイス53における
メニスカスが供給管54の内方に後退することも
なく、また、供給路37および39中の記録液に
気泡が混入しても、この気泡はいつたんサブタン
ク55内に入り、しかもサブタンク55には通気
孔56があけられているから、サブタンク55内
に入り込んだ気泡はサブタンク55内で消滅し、
記録ヘツド50内に入り込むことはない。従つ
て、吐出オリフイス53が吐出不良を起こすおそ
れがなく、安定した印字を実行できる。またサブ
タンクのポンプ圧緩衝作用により、オリフイスか
らのインク漏れもないから高速のキヤリツジ移動
が可能となる。 更に、第1図および第2図に示す記録装置にお
いて、サブタンク33へはポンプ作用力にて記録
液が供給されるので、メインタンク40の底面位
置をサブタンク33の底面位置より低く設置でき
る。 上述のいわゆるポンプ圧供給方式によれば、供
給路中に発生する記録液の供給力が従来より大き
く、メインタンクの底面をサブタンク底面より低
くすることができる等、メインタンクの設置場所
は従来に比べて制約を受けることがはるかに少な
い。 本例は、メインタンクの配置の制約が少ないこ
とに着目して、メインタンクを偏平薄型容器とな
し、この偏平薄型容器をプラテンやキヤリツジ等
からなるプリンタユニツトの下方に配置すること
によりコンパクトに構成し、さらにサブタンクへ
の初期供給を簡易に行えるようにしたインクジエ
ツト記録装置を示すものである。 尚、前記した特開昭54−123953号公報には、イ
ンキ容器からプリント装置へインキを供給する可
撓性供給管がインキ容器とプリント装置との間で
移動する角を最低にすることで、前記インキの供
給に対するプリント装置の加速及び減速の影響を
最低にすることは記載されているが、キヤリツジ
の移動に伴つて生ずるポンプ作用を逆に有効に利
用してインクタンクから記録ヘツドへ記録液を供
給することについては何等示されていない。 また特開昭54−123953号公報には、インキ容器
を右側部に固定して搬送支持体とほぼ同じ高さに
設けている(特開昭54−123953号公報のFIG.1参
照)ことからも明らかな通り、前記したポンプ作
用を有効に利用してインクタンクをプリンタユニ
ツトの下方に配置することで、記録装置の小型化
を実現することについても何等示されていない。 [実施態様例] 以下、図面に基づいて本発明の実施態様例を詳
細に説明する。 第5図は、本発明の記録装置の一実施態様例を
示す模式図である。ここで61は記録ヘツド62
をサブタンク63と一体化したヘツド/タンク部
であり、キヤリツジ64上に装着される。サブタ
ンク63の上部には、タンク内を常時大気圧に保
持するための通気孔(通気フイルタ)63Aをあ
けておく。符号65は記録ヘツド62と対向して
配置されたプラテンであり、ロール紙装填部66
に装填されたロール紙67の先端68を、プラテ
ン65とピンチローラ69との間に挟み込んで、
ロール紙67をプラテン65に装填する。キヤリ
ツジ64はシヤフト70に移動可能に取付けられ
て、キヤリツジ駆動用モータ(図示せず)の制御
の下にシヤフト70に沿つて往復移動する。これ
らを基台71に載置してプリンタユニツト72を
構成する。基台71の下には、偏平なメインイン
クタンク、例えば着脱可能な偏平袋状の記録液容
器73を薄型の筐体74内に収容して構成した記
録液カセツト75を配置する。この記録液カセツ
ト75にはカセツト内部を常時大気圧に保持する
ための通気孔76を設けるとともに、一側端(第
5図では右側端)には、弾性材からなり、袋状の
記録液容器73を着脱自在に保持する記録液導出
口77を装着して袋状の記録液容器73と接続し
ておく。またサブタンク63の一側壁の下方部に
は、記録液導入口78を設け、この導入口78に
可撓性供給路79を接続する。この供給路79
を、インクジエツト記録装置が搭載されるプリン
タ付電子機器本体に設けたタンク接続部80に接
続する。タンク接続部80の他端には、針81を
設けて弾性材から構成される記録液導出口77を
針81に押圧して、以つて針81を導出口77内
に挿入し、供給路79と記録液カセツト75とを
接続する。 このように構成した第5図に示されるインクジ
エツト記録装置において、印字指令信号が記録ヘ
ツド62に入力されると、この信号に応じて記録
ヘツド62から液滴が印字紙67に向けて吐出さ
れるとともに、キヤリツジ駆動モータ(図示せ
ず)もまた、この信号によつて制御され、ヘツ
ド/タンク部61を搭載したキヤリツジ64がシ
ヤフト70上を移動して印字紙67に所望の文
字、数字が印字される。このときヘツド/タンク
部61はシヤフト70上を左右に移動するから、
ヘツド/タンク部61に接続された記録液補充用
供給路79は、ヘツド/タンク部61の移動と共
に円弧状運動する。従つて、前述したように、供
給路79内の記録液には遠心力が働き、いわゆる
ポンプ作用による記録液供給力が発生する。この
結果、偏平袋状の記録液容器73をサブタンク6
3の液面より低い位置に設置しても、印字により
記録液が減少したサブタンク63内に偏平袋状の
記録液容器73から記録液が効果的に補充され
る。 従つて、記録ヘツド62とサブタンク63の底
面との位置関係を記録液の表面張力に関連させて
適切に定めておけば、メインインクタンクと記録
ヘツド62との位置関係については特に制限を受
けることがなく、メインインクタンクをキヤリツ
ジを含むプリンタユニツトの下方に配置すること
ができる。 ここで、偏平袋状の記録液容器は密閉容器であ
り、容器内部圧力を外気と同等に保つための通気
孔は設けていないので、印字により消費した記録
液を記録ヘツドに補充するためには、減少した液
体量に追随して容器自体の形状が変形できるよう
にする必要がある。従つて、偏平袋状の記録液容
器の材質としては変形が容易な柔軟性の高いもの
が要求され、例えば、ナイロン、ポリエチレン等
の可撓性高分子フイルムあるいはこれらのラミネ
ートフイルムが用いられている。しかしこのよう
な可撓性材料を用いても上述の要求を満たすに足
る柔軟性を得るためには、200μm程度以下の厚
みにするのが好ましい。 記録液カセツト75を初めて装填して使い始め
るとき、またはサブタンク63内の記録液がほと
んどなくなつてから新しいカセツト75を装填し
たときは、サブタンク63はほぼ空の状態である
からすぐに印字を行なうのが困難である。このと
きキヤリツジを何回か往復移動させて前述の遠心
力作用によりサブタンク63へインクを送り込ん
でも良いが、ある程度の量になるまでは印字は行
えず時間の無駄となる。そこでカセツト75の底
板に第1の溝74cと該溝の両端部分近傍に夫々
終端を有する第2の溝74Dを設け、筐体74の
底板の一部74Bを起倒自在と成し、本体底板8
7の穴87Aから指を入れて74Bを押し、この
押圧力によりインク袋73を73′のようにつぶ
してサブタンク63への初期のインク供給を行な
うようにする。この供給量は加圧時間に関係し、
サブタンク63を目視しながら適当に制御する。 また、この機構はヘツドが目詰まりしたときに
もヘツドへインクを強制的に送り込み、ゴミ等を
吐き出させることもできるので、特別の目詰まり
除去手段を必要とせずに極めて好ましい。 [参考] 一般に高分子フイルムのガス透過性および透湿
性は、柔軟性の高いほど、また厚みの薄いほど大
きいので、上述したようなフイルム厚さ200μm
以下の袋状容器の場合には、その内部に収容する
記録液の組成成分である水やグリコール等の溶媒
の蒸発を完全に阻止することが困難である。また
外気中の有害ガス成分が逆に容器内に侵入するお
それもある。いずれにせよ、これらの現象は記録
液の組成を変化させるので、記録液の吐出性能や
印字(画像)性能に悪影響を及ぼす場合がある。 上述の点に鑑みて、偏平袋状容器を例えば第6
図AおよびBに示すように構成するのが好適であ
る。図において符号82は袋状容器で、第6図B
に示すように、高分子フイルム、例えばポリエチ
レンフイルム83上に金属薄膜、例えばアルミニ
ウム薄膜84をラミネート層として被着したり、
蒸着によりポリエチレンフイルム83上にアルミ
ニウム薄膜84を付着させ、更にそのアルミニウ
ム薄膜84上にナイロンフイルム85を被着して
形成する。かかる3層構造の袋状容器82に、記
録液導出管86を挿入して、記録液容器全体を構
成する。 第1表は、高分子フイルム層だけからなる容器
と、高分子フイルム表面上にアルミニウム薄膜を
被着した容器との透湿度、気体透過度、および容
器内に記録液を充満させて、60℃の温度で1か月
放置した後の記録液の重量損失率を対比して示し
たものである。
【表】
第1表から判るように、この種の高分子フイル
ム表面に金属薄膜を被着した偏平袋状容器によれ
ば、透湿度、気体透過度は零であり、重量損失率
もほぼ零であるから、高分子フイルムのみから構
成された袋状容器と異なり記録液の組成、品質は
長期にわたつて変化しない。 [発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、キヤリツ
ジの移動に伴つて生ずるポンプ作用によつてメイ
ンタンクからサブタンクへ記録液をスムーズに供
給することができる記録装置を提供することがで
きる。 また本発明によれば、前記ポンプ作用によつて
記録液の圧力に変動が生じても該圧力の変動をサ
ブタンク内の記録液によつて吸収することがで
き、それ故記録ヘツドにはサブタンクから記録液
が一定圧力で安定的に供給され得るので、常に良
好な記録を行うことができる記録装置を提供する
ことができる。 また本発明によれば、前記ポンプ作用を利用す
ることでキヤリツジを含むプリンタユニツトの下
方にメインタンクを配置するという装置内の空間
の有効利用を行なうことができるので、記録装置
の小型化とメインタンクの大容量化との双方を同
時に達成することができる記録装置を提供するこ
とができる。 更に本発明によれば、記録液容器を押圧可能に
起倒し得る溝を備えた筐体をメインタンクが備え
ているので、メインタンクから記録ヘツドへの記
録液の初期供給や記録ヘツドの回復を極めて簡単
な機構で行なうことができる記録装置を提供する
ことができる。 加えて本発明によれば、操作のミスなどによつ
て過つて記録液容器が押圧されて記録液が外部に
吐出され装置の汚染やオペレータの体や衣服を汚
してしまつたり、部品点数のより一層の軽減化が
むずかしい等の従来の問題点を十分に満足して解
決できる記録装置を提供することができる。
ム表面に金属薄膜を被着した偏平袋状容器によれ
ば、透湿度、気体透過度は零であり、重量損失率
もほぼ零であるから、高分子フイルムのみから構
成された袋状容器と異なり記録液の組成、品質は
長期にわたつて変化しない。 [発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、キヤリツ
ジの移動に伴つて生ずるポンプ作用によつてメイ
ンタンクからサブタンクへ記録液をスムーズに供
給することができる記録装置を提供することがで
きる。 また本発明によれば、前記ポンプ作用によつて
記録液の圧力に変動が生じても該圧力の変動をサ
ブタンク内の記録液によつて吸収することがで
き、それ故記録ヘツドにはサブタンクから記録液
が一定圧力で安定的に供給され得るので、常に良
好な記録を行うことができる記録装置を提供する
ことができる。 また本発明によれば、前記ポンプ作用を利用す
ることでキヤリツジを含むプリンタユニツトの下
方にメインタンクを配置するという装置内の空間
の有効利用を行なうことができるので、記録装置
の小型化とメインタンクの大容量化との双方を同
時に達成することができる記録装置を提供するこ
とができる。 更に本発明によれば、記録液容器を押圧可能に
起倒し得る溝を備えた筐体をメインタンクが備え
ているので、メインタンクから記録ヘツドへの記
録液の初期供給や記録ヘツドの回復を極めて簡単
な機構で行なうことができる記録装置を提供する
ことができる。 加えて本発明によれば、操作のミスなどによつ
て過つて記録液容器が押圧されて記録液が外部に
吐出され装置の汚染やオペレータの体や衣服を汚
してしまつたり、部品点数のより一層の軽減化が
むずかしい等の従来の問題点を十分に満足して解
決できる記録装置を提供することができる。
第1図、第2図はインクジエツト記録装置の一
例を示す模式図、第3図は第1図および第2図に
示したインクジエツト記録装置の動作を説明する
ための模式図、第4図はヘツド/タンク部の具体
例を示す模式図、第5図A,Bは本発明の実施態
様例の記録装置及び該記録装置のインクタンクの
一例を示す模式図、第6図Aは袋状容器の一例を
示す模式的斜視図、および第6図Bはその模式的
断面図である。 31……ヘツド/タンク部、32……記録ヘツ
ド、33……サブタンク、34……キヤリツジ、
35……シヤフト、36……記録液導入口、3
7,39……供給路、38……固定点、40……
メインタンク、41……記録液送出口、42,4
3……通気孔、50……記録ヘツド、51……圧
電素子、52……ノズル、53……吐出オリフイ
ス、54……供給管、55……サブタンク、55
A……突出部、56……通気孔、57……記録液
導入口、61……ヘツド/タンク部、62……記
録ヘツド、63……サブタンク、63A……通気
孔、64……キヤリツジ、65……プラテン、6
6……ロール紙装填部、67……ロール紙、68
……ロール紙先端、69……ピンチローラ、70
……シヤフト、71……基台、72……プリンタ
ユニツト、73……袋状容器、74……薄型筐
体、75……記録液カセツト、76……通気孔、
77……記録液導出口、78……記録液導入口、
79……供給路、80……タンク接続部、81…
…針、82……袋状容器、83……ポリエチレン
フイルム、84……アルミニウム薄膜、85……
ナイロンフイルム、86……記録液導入管。
例を示す模式図、第3図は第1図および第2図に
示したインクジエツト記録装置の動作を説明する
ための模式図、第4図はヘツド/タンク部の具体
例を示す模式図、第5図A,Bは本発明の実施態
様例の記録装置及び該記録装置のインクタンクの
一例を示す模式図、第6図Aは袋状容器の一例を
示す模式的斜視図、および第6図Bはその模式的
断面図である。 31……ヘツド/タンク部、32……記録ヘツ
ド、33……サブタンク、34……キヤリツジ、
35……シヤフト、36……記録液導入口、3
7,39……供給路、38……固定点、40……
メインタンク、41……記録液送出口、42,4
3……通気孔、50……記録ヘツド、51……圧
電素子、52……ノズル、53……吐出オリフイ
ス、54……供給管、55……サブタンク、55
A……突出部、56……通気孔、57……記録液
導入口、61……ヘツド/タンク部、62……記
録ヘツド、63……サブタンク、63A……通気
孔、64……キヤリツジ、65……プラテン、6
6……ロール紙装填部、67……ロール紙、68
……ロール紙先端、69……ピンチローラ、70
……シヤフト、71……基台、72……プリンタ
ユニツト、73……袋状容器、74……薄型筐
体、75……記録液カセツト、76……通気孔、
77……記録液導出口、78……記録液導入口、
79……供給路、80……タンク接続部、81…
…針、82……袋状容器、83……ポリエチレン
フイルム、84……アルミニウム薄膜、85……
ナイロンフイルム、86……記録液導入管。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 キヤリツジを含むプリンタユニツトと、 前記キヤリツジに搭載された記録ヘツドと、 前記キヤリツジに搭載され前記記録ヘツドに供
給するための記録液を収容するためのサブタンク
と、 該サブタンクに供給するための記録液を収容す
る可撓性の記録液容器と該記録液容器を収容しそ
の一部が前記記録液容器を押圧可能に起倒し得る
溝を備えた筐体とを有するメインタンクと、 該メインタンクから前記サブタンクへ記録液を
供給するための供給路と、を具備し、 前記供給路は前記メインタンクから前記サブタ
ンクへ記録液を供給するためのポンプ作用が前記
供給路内に生じる様に前記キヤリツジの移動に伴
つて前記供給路の途中に設けられた固定点を中心
として円弧状に運動し得、 前記メインタンクは前記プリンタユニツトの下
方に固定配置されていることを特徴とする記録装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14078579A JPS5663458A (en) | 1979-10-30 | 1979-10-30 | Recorder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14078579A JPS5663458A (en) | 1979-10-30 | 1979-10-30 | Recorder |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5663458A JPS5663458A (en) | 1981-05-30 |
JPS6353037B2 true JPS6353037B2 (ja) | 1988-10-20 |
Family
ID=15276677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14078579A Granted JPS5663458A (en) | 1979-10-30 | 1979-10-30 | Recorder |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5663458A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03221401A (ja) * | 1990-01-26 | 1991-09-30 | Hiroshi Tanaka | 遊星ギヤー減速装置によるハンドカッター及びチェーンソー |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49102760A (ja) * | 1972-11-21 | 1974-09-27 | ||
JPS52110633A (en) * | 1976-03-12 | 1977-09-16 | Siemens Ag | Ink storage container for ink recorder |
JPS54123953A (en) * | 1978-02-27 | 1979-09-26 | Ncr Co | Ink jet printer |
-
1979
- 1979-10-30 JP JP14078579A patent/JPS5663458A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49102760A (ja) * | 1972-11-21 | 1974-09-27 | ||
JPS52110633A (en) * | 1976-03-12 | 1977-09-16 | Siemens Ag | Ink storage container for ink recorder |
JPS54123953A (en) * | 1978-02-27 | 1979-09-26 | Ncr Co | Ink jet printer |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03221401A (ja) * | 1990-01-26 | 1991-09-30 | Hiroshi Tanaka | 遊星ギヤー減速装置によるハンドカッター及びチェーンソー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5663458A (en) | 1981-05-30 |
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