JPS6338065B2 - - Google Patents
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- JPS6338065B2 JPS6338065B2 JP16667883A JP16667883A JPS6338065B2 JP S6338065 B2 JPS6338065 B2 JP S6338065B2 JP 16667883 A JP16667883 A JP 16667883A JP 16667883 A JP16667883 A JP 16667883A JP S6338065 B2 JPS6338065 B2 JP S6338065B2
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、厚膜成形に適した粉体加工用樹脂と
して有用な低発泡性テトラフルオロエチレン
(TFE)共重合体組成物に関する。 TFE/フルオロビニルエーテル(FVE)共重
合体、TFE/ヘキサフルオロプロペン(HFP)
共重合体などの如きTFE共重合体はポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)と殆んど変わりない
優れた諸物性と一般の熱可塑性樹脂が持つ優れた
加工性と兼備するフツ素樹脂として知られてい
る。かゝるフツ素樹脂はピンホールのないフツ素
樹脂膜を作ることができるため、防食用塗料又は
回転成形用粉末など厚膜成形に適した粉体加工用
樹脂として使用することが期待されている。 しかし、厚膜成形は従来該共重合体に適用され
て来た成形条件、例えば射出成形、押出成形、デ
イスパージヨン塗装などに較べて、しばしば苛酷
な成形条件が要求され、この結果、該共重合体が
熱分解をおこし、発泡現象が生ずることがあつ
た。従つて、TFE共重合体を厚膜成形用に用い
るために、上記発泡現象を解決することが重要な
課題となつている。 従来、上記発泡現象の解決方法としては、
TFE共重合体に熱安定化剤として亜鉛又は錫及
び有機硫黄系化合物を配合して該共重合体の発泡
を防止する方法(特公昭57―14774号など)又は
気泡を含むTFE/FVE共重合体厚膜を約325℃の
温度に保持し気泡を除去する方法(特願昭57―
99122号)などが行なわれている。しかし、熱安
定化剤として亜鉛又は錫及び有機硫黄系化合物を
使用する方法は、上記金属を比較的多量に使用し
なければ効果がなく、また多量に使用した場合に
は錫が酸及びアルカリに侵されるため防食塗料と
して不適当であるという欠点があり、一方、温度
コントロールにより気泡を除去する方法は、実際
上温度をコントロールすることが難しく、また時
間がかゝりすぎるという不利益がある。 本発明者は、上記欠点のない厚膜成形方法につ
いて研究した結果、TFE共重合体に対し亜鉛0.1
〜1HPR(TFE共重合体100重量部に対する添加物
の重量部)とポリフエニレンサルフアイド
(PPS)3〜30HPRとを含む組成物を使用するこ
とにより、気泡のない厚膜成形が可能であること
を見出し、本発明を完成した。 本発明において、TFE共重合体とは、フツ素
化されたコモノマー成分を1〜20重量%を含み、
372±1℃における比熔融粘度が1×103〜106ポ
イズの範囲の共重合体をいう。フツ素化されたコ
モノマーとしては、フルオロビニルエーテル類
(FVE)、フルオロアルケン類などがある。 代表的なFVEは、例えば、式X1CF2(CF2)
nOCX2=CX3X4(nは0〜7、X1〜4はF又はH)
で示されるフルオロビニルエーテル類及び式 (nは0〜7、mは1〜5RはF又はCF2X1、
X1〜4はF又はH) で示されるフルオロビニルポリエーテル類などで
ある。かゝる共重合体の代表的な銘柄としては、
“テフロン”PFA―J〔三井フロロケミカル(株)製〕
及び“ネオフロン”PFA〔ダイキン工業(株)製〕な
どが知られている。 代表的なフルオロアルケンは、式 X1CF2
(CF2)nCX2=CX3X4(nは0〜7、X1〜4はF又
はH) で示すことができ、その具体例としては、ヘキサ
フルオロプロペン(HFP)、ヘプタフルオロブチ
ルエテンなどがある。かゝる共重合体の代表的な
銘柄としては、“テフロン”FEP―J〔三井フロ
ロケミカル(株)製〕及び“ネオフロン”FEP〔ダイ
キン工業(株)製〕などが知られている。 TFE共重合体は、また、上記FVEとフルオロ
アルケン類の双方をコモノマーとして含む三元又
は多元共重合体であつてもよいが。かゝる共重合
体の代表的な銘柄としては、“テフロン”EPE―
J〔三井フロロケミカル(株)製〕などが知られてい
る。 粉体加工用粉末としては上記共重合体の1〜
500μ程度の平均粒径を有する粉末が使用され、
とくに1〜100μ程度の平均粒径を有する粉末は
粉体塗料として、100〜500μ程度の平均粒径を有
する粉末は回転成形用粉末として使用される。特
に好適な粉末としては、特公昭52―44576号及び
特公昭53―11296号に記載されている方法で製造
される粉末をあげることができる。かゝる粉末は
“エムピー”〔三井フロロケミカル(株)製〕という商
品名で市販されている。 本発明における亜鉛及びPPSは、いずれも市販
の粉末を使用すれば良く、また必要により上記粉
末を更に粉砕して使用しても良い。該粉末の共重
合体粉末との混合分散性の面を考慮すれば、少な
くとも共重合体粉末の粒径と同程度以下の粒径を
もつ粉末が使用される。すなわち、回転成形用粉
末の場合には500μ以下の粒径を有する亜鉛及び
PPS粉末を使用することが好ましく、粉体塗装用
粉末の場合には100μ以下の粒径を有する粉末を
使用することが好ましい。 本発明の組成物は、TFE共重合体粉末に亜鉛
を単独に添加する場合に較べて、酸及びアルカリ
の双方に侵され易い亜鉛末の量を著しく低減でき
るという効果がある。他の表現を使用すれば、等
量の亜鉛末を使用した場合には、亜鉛末の単独添
加に比して、本発明の組成物は著しく高い発泡抑
制効果を有する。すなわち、亜鉛末を単独に
0.5HPR添加し、450―500μ程度の厚さの被膜を
得た場合には、亜鉛末を添加しなかつた場合と
ほヾ同等の気泡の発生がみられるが、亜鉛末
0.5HPRにPPSを10HPR添加した本発明の組成物
では、気泡の発生はほとんどみられない。 亜鉛末とPPSとの添加比率は必ずしも限定的な
ものではないが、亜鉛末に対して重量で5倍以上
のPPSの添加が好ましい。また、亜鉛末の添加量
が多いほど発泡を抑制する効果は高くなるが、亜
鉛末は酸及びアルカリに侵されるので、耐食用の
厚膜を得るためには、亜鉛末の1HPR好ましくは
0.5HPR以上の添加は避けるべきである。亜鉛末
の0.1HPR未満の添加は発泡抑制効果が少ない。
PPSの添加量の上限は必ずしも限定的なものでな
く、TFE共重合体の性質を損なわない範囲であ
れば良く、実質的には30HPR以下の量に制限さ
れるべきであろう。その下限値は亜鉛末の添加量
により増減されるが、少なくとも3HPRのPPSを
添加することが好ましい。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1〜5 サンドブラスト処理した厚さ2mmの20cm角の鉄
板(SS―41)にプライマー〔三井フロロケミカ
ル(株)製、商品名MP―902BN〕を約5〜10μ塗布
し、一晩風乾後、TFE/FVE共重合体粉末〔三
井フロロケミカル(株)製、商品名エムピー103〕に
亜鉛末〔関東化学(株)製、試薬一級〕とPPS粉末
〔保土谷化学(株)製、商品名“ライトン”V―1〕
とを均一に混合した粉末を下塗りとし、静電粉体
塗装機〔小野田セメント(株)製、タイプGX―200〕
を使用して、印加電圧―10KV、吐出量30g/分、
空気圧4Kg/cm2で静電吹付け塗装を行い、ついで
電気炉中で380℃、60分間の焼付けを行ない、炉
から取出し放冷した。 冷却後、上塗りとしてエムピー103を単独で又
はエムピー103に0.5HPRの亜鉛末を混合した粉
末を用いて、印加電圧を―20KVにした他は下塗
りと同条件で、塗装、焼付けを三度くりかえし、
TFE/FVE共重合体の厚膜を得た。 TFE/FVE共重合体、亜鉛末及びPPS粉末の
混合量、並びに、膜厚及び気泡数(目視によるカ
ウント)を下表に示す。 比較例 1〜2 下塗り剤として、エムピー103と亜鉛末との均
一混合粉末及びエムピー103とPPS粉末との均一
混合粉末を使用したほかは、実施例と同様にして
行なつた。 TFE/FVE共重合体、亜鉛末及びPPS粉末の
混合量、並びに膜厚及び気泡数を下表に示す。 参考例 下塗りを行なわなかつた他は、実施例と同様に
して行なつた。 膜厚及び気泡数を下表に示す。 【表】
して有用な低発泡性テトラフルオロエチレン
(TFE)共重合体組成物に関する。 TFE/フルオロビニルエーテル(FVE)共重
合体、TFE/ヘキサフルオロプロペン(HFP)
共重合体などの如きTFE共重合体はポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)と殆んど変わりない
優れた諸物性と一般の熱可塑性樹脂が持つ優れた
加工性と兼備するフツ素樹脂として知られてい
る。かゝるフツ素樹脂はピンホールのないフツ素
樹脂膜を作ることができるため、防食用塗料又は
回転成形用粉末など厚膜成形に適した粉体加工用
樹脂として使用することが期待されている。 しかし、厚膜成形は従来該共重合体に適用され
て来た成形条件、例えば射出成形、押出成形、デ
イスパージヨン塗装などに較べて、しばしば苛酷
な成形条件が要求され、この結果、該共重合体が
熱分解をおこし、発泡現象が生ずることがあつ
た。従つて、TFE共重合体を厚膜成形用に用い
るために、上記発泡現象を解決することが重要な
課題となつている。 従来、上記発泡現象の解決方法としては、
TFE共重合体に熱安定化剤として亜鉛又は錫及
び有機硫黄系化合物を配合して該共重合体の発泡
を防止する方法(特公昭57―14774号など)又は
気泡を含むTFE/FVE共重合体厚膜を約325℃の
温度に保持し気泡を除去する方法(特願昭57―
99122号)などが行なわれている。しかし、熱安
定化剤として亜鉛又は錫及び有機硫黄系化合物を
使用する方法は、上記金属を比較的多量に使用し
なければ効果がなく、また多量に使用した場合に
は錫が酸及びアルカリに侵されるため防食塗料と
して不適当であるという欠点があり、一方、温度
コントロールにより気泡を除去する方法は、実際
上温度をコントロールすることが難しく、また時
間がかゝりすぎるという不利益がある。 本発明者は、上記欠点のない厚膜成形方法につ
いて研究した結果、TFE共重合体に対し亜鉛0.1
〜1HPR(TFE共重合体100重量部に対する添加物
の重量部)とポリフエニレンサルフアイド
(PPS)3〜30HPRとを含む組成物を使用するこ
とにより、気泡のない厚膜成形が可能であること
を見出し、本発明を完成した。 本発明において、TFE共重合体とは、フツ素
化されたコモノマー成分を1〜20重量%を含み、
372±1℃における比熔融粘度が1×103〜106ポ
イズの範囲の共重合体をいう。フツ素化されたコ
モノマーとしては、フルオロビニルエーテル類
(FVE)、フルオロアルケン類などがある。 代表的なFVEは、例えば、式X1CF2(CF2)
nOCX2=CX3X4(nは0〜7、X1〜4はF又はH)
で示されるフルオロビニルエーテル類及び式 (nは0〜7、mは1〜5RはF又はCF2X1、
X1〜4はF又はH) で示されるフルオロビニルポリエーテル類などで
ある。かゝる共重合体の代表的な銘柄としては、
“テフロン”PFA―J〔三井フロロケミカル(株)製〕
及び“ネオフロン”PFA〔ダイキン工業(株)製〕な
どが知られている。 代表的なフルオロアルケンは、式 X1CF2
(CF2)nCX2=CX3X4(nは0〜7、X1〜4はF又
はH) で示すことができ、その具体例としては、ヘキサ
フルオロプロペン(HFP)、ヘプタフルオロブチ
ルエテンなどがある。かゝる共重合体の代表的な
銘柄としては、“テフロン”FEP―J〔三井フロ
ロケミカル(株)製〕及び“ネオフロン”FEP〔ダイ
キン工業(株)製〕などが知られている。 TFE共重合体は、また、上記FVEとフルオロ
アルケン類の双方をコモノマーとして含む三元又
は多元共重合体であつてもよいが。かゝる共重合
体の代表的な銘柄としては、“テフロン”EPE―
J〔三井フロロケミカル(株)製〕などが知られてい
る。 粉体加工用粉末としては上記共重合体の1〜
500μ程度の平均粒径を有する粉末が使用され、
とくに1〜100μ程度の平均粒径を有する粉末は
粉体塗料として、100〜500μ程度の平均粒径を有
する粉末は回転成形用粉末として使用される。特
に好適な粉末としては、特公昭52―44576号及び
特公昭53―11296号に記載されている方法で製造
される粉末をあげることができる。かゝる粉末は
“エムピー”〔三井フロロケミカル(株)製〕という商
品名で市販されている。 本発明における亜鉛及びPPSは、いずれも市販
の粉末を使用すれば良く、また必要により上記粉
末を更に粉砕して使用しても良い。該粉末の共重
合体粉末との混合分散性の面を考慮すれば、少な
くとも共重合体粉末の粒径と同程度以下の粒径を
もつ粉末が使用される。すなわち、回転成形用粉
末の場合には500μ以下の粒径を有する亜鉛及び
PPS粉末を使用することが好ましく、粉体塗装用
粉末の場合には100μ以下の粒径を有する粉末を
使用することが好ましい。 本発明の組成物は、TFE共重合体粉末に亜鉛
を単独に添加する場合に較べて、酸及びアルカリ
の双方に侵され易い亜鉛末の量を著しく低減でき
るという効果がある。他の表現を使用すれば、等
量の亜鉛末を使用した場合には、亜鉛末の単独添
加に比して、本発明の組成物は著しく高い発泡抑
制効果を有する。すなわち、亜鉛末を単独に
0.5HPR添加し、450―500μ程度の厚さの被膜を
得た場合には、亜鉛末を添加しなかつた場合と
ほヾ同等の気泡の発生がみられるが、亜鉛末
0.5HPRにPPSを10HPR添加した本発明の組成物
では、気泡の発生はほとんどみられない。 亜鉛末とPPSとの添加比率は必ずしも限定的な
ものではないが、亜鉛末に対して重量で5倍以上
のPPSの添加が好ましい。また、亜鉛末の添加量
が多いほど発泡を抑制する効果は高くなるが、亜
鉛末は酸及びアルカリに侵されるので、耐食用の
厚膜を得るためには、亜鉛末の1HPR好ましくは
0.5HPR以上の添加は避けるべきである。亜鉛末
の0.1HPR未満の添加は発泡抑制効果が少ない。
PPSの添加量の上限は必ずしも限定的なものでな
く、TFE共重合体の性質を損なわない範囲であ
れば良く、実質的には30HPR以下の量に制限さ
れるべきであろう。その下限値は亜鉛末の添加量
により増減されるが、少なくとも3HPRのPPSを
添加することが好ましい。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1〜5 サンドブラスト処理した厚さ2mmの20cm角の鉄
板(SS―41)にプライマー〔三井フロロケミカ
ル(株)製、商品名MP―902BN〕を約5〜10μ塗布
し、一晩風乾後、TFE/FVE共重合体粉末〔三
井フロロケミカル(株)製、商品名エムピー103〕に
亜鉛末〔関東化学(株)製、試薬一級〕とPPS粉末
〔保土谷化学(株)製、商品名“ライトン”V―1〕
とを均一に混合した粉末を下塗りとし、静電粉体
塗装機〔小野田セメント(株)製、タイプGX―200〕
を使用して、印加電圧―10KV、吐出量30g/分、
空気圧4Kg/cm2で静電吹付け塗装を行い、ついで
電気炉中で380℃、60分間の焼付けを行ない、炉
から取出し放冷した。 冷却後、上塗りとしてエムピー103を単独で又
はエムピー103に0.5HPRの亜鉛末を混合した粉
末を用いて、印加電圧を―20KVにした他は下塗
りと同条件で、塗装、焼付けを三度くりかえし、
TFE/FVE共重合体の厚膜を得た。 TFE/FVE共重合体、亜鉛末及びPPS粉末の
混合量、並びに、膜厚及び気泡数(目視によるカ
ウント)を下表に示す。 比較例 1〜2 下塗り剤として、エムピー103と亜鉛末との均
一混合粉末及びエムピー103とPPS粉末との均一
混合粉末を使用したほかは、実施例と同様にして
行なつた。 TFE/FVE共重合体、亜鉛末及びPPS粉末の
混合量、並びに膜厚及び気泡数を下表に示す。 参考例 下塗りを行なわなかつた他は、実施例と同様に
して行なつた。 膜厚及び気泡数を下表に示す。 【表】
Claims (1)
- 1 テトラフルオロエチレン共重合体に亜鉛末
0.1〜1HPRとポリフエニレンサルフアイド3〜
30HPRを混合してなる粉体加工用粉末組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16667883A JPS6058456A (ja) | 1983-09-12 | 1983-09-12 | 粉末加工用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16667883A JPS6058456A (ja) | 1983-09-12 | 1983-09-12 | 粉末加工用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6058456A JPS6058456A (ja) | 1985-04-04 |
JPS6338065B2 true JPS6338065B2 (ja) | 1988-07-28 |
Family
ID=15835692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16667883A Granted JPS6058456A (ja) | 1983-09-12 | 1983-09-12 | 粉末加工用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6058456A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AR244295A1 (es) † | 1986-07-01 | 1993-10-29 | Eldon Products Inc | Una composicion de revestimiento y un metodo de formacion de la misma. |
JP3347955B2 (ja) * | 1996-10-23 | 2002-11-20 | 昭和電線電纜株式会社 | フッ素樹脂組成物、フッ素樹脂チューブ、フッ素樹脂フィルムおよびローラ |
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-
1983
- 1983-09-12 JP JP16667883A patent/JPS6058456A/ja active Granted
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Publication number | Publication date |
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JPS6058456A (ja) | 1985-04-04 |
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