JPS6335654Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、表彰、記念などのために贈られる記
章であるメダルを嵌入支持するメダル立てに関す
る。

〔従来の技術〕

表彰、記念などのために贈られるメダルは、そ
の上端面に突設した吊環に首掛け用リボンを挿通
していて、このリボンにより首に掛けるようにな
つているが、通常は保管のために閉蓋して、ある
いは陳列のために開蓋して使用する保管兼陳列用
の蓋つき容器に収容されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記蓋つき容器は、これによつてメダルを保管
するのには特に問題はないが、その容器によつて
メダルを陳列するのには、陳列専用に設計されて
いないために甚だ不体裁たるを免れなかつた。

本考案の目的は、メダルの陳列を体裁よくすな
わちメダルと合して品よく行うことができ、かつ
特にメーカーにおいて必要に応じそのメダルをト
ロフイの頂端に簡単に起立装着することができる
ようにしたメダル立てを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

下端を開口する雌螺孔３を有する基台１上に、
内周面５を前側内方に向かうテーパーつきとした
環状フレーム４を設立し、外周面９を上記内周面
５に合致するテーパーつきとしたメダル７を上記
環状フレーム４にその後側から嵌合し、かつ該メ
ダル７の吊環８を環状フレーム４の後面上側部に
設けた窪み６に嵌入し、その吊環８を、上記環状
フレーム４の後面にねじ止めした裏蓋１０の吊環
押さえ１１で押さえるとともに、同裏蓋のメダル
押さえ１３により上記メダル７の後面を押さえて
なるメダル立て。

〔作用〕

本考案メダル立てによれば、これを机上、飾棚
等に置いてメダルを陳列すること、あるいはトロ
フイの頂端に、上記雌螺孔を利用して起立装着す
ることができるものであり、特に裏蓋を外してメ
ダルの入れ替えを簡単に行うことができる。

〔実施例〕

１は釣鐘形の基台で、それの内空中央に垂下杵
２を突設している。３は垂下杵２の下端面に開口
させて設けた雌螺孔である。

４は基台１上に設立した環状フレームで、それ
は図示のような円形もののほか方形あるいは三角
形等の変形体であつてもよい。環状フレーム４の
内径は、後面内径から前面内径に向かつて徐々に
小さくなつている。すなわち環状フレーム４の内
周面５には前側内方に向かうテーパーがついてい
る。

６は環状フレーム４の後面上側部に設けた窪み
で、メダル７の吊環８を嵌入できるよう該吊環８
の外形に一致する形状をなす。６′，６′は窪み６
の左右に設けたピン係入孔、６″は環状フレーム
４の後面下側部に設けたねじ孔である。

メダル７はその外周面９に環状フレーム４の内
周面に合致する所要のテーパーをつけてある。こ
のメダル７は環状フレーム４に後側から嵌合さ
れ、吊環８を窪み６に嵌入している。

１０は環状フレーム４の後面にねじ止めした裏
蓋で、上側部に吊環押さえ１１，その左右にピン
１２，１２、中央にメダル押さえ１３をそれぞれ
突設するとともに、下側部に透孔１４を穿けてい
る。

この裏蓋１０は、ピン１２，１２をピン係入孔
６′，６′に係入し、吊環押さえ１１で吊環８を押
さえるとともに、メダル押さえ１３でメダル７の
後面中央を押さえた状態で環状フレーム４の後面
を閉じ、この裏蓋１０は、透孔１４を通じ挿入し
た小ねじ１５を上記ねじ孔６″に螺入することに
よつて、環状フレーム４に固定されている。

なお、環状フレーム４はその後面左右に弧状溝
１６，１６を掘設した内空状態に成型してあり、
基台１の内空と相俟つて、本考案メダル立てａ全
体を見掛けに比し軽量に構成してある。

第４図はトロフイｂの頂端にメダル立てａを起
立装着した状態を示し、該頂端に植設してあるボ
ルト（図示していない）に雌螺孔３を螺合するこ
とによつて装着したものである。

〔考案の効果〕

本考案は叙上の構成よりなるから、次のような
作用効果がある。

裏蓋を取り外して所望のメダルを嵌合し、こ
れをそのまま机上や飾棚等に置いて陳列するこ
とができ、また、トロフイメーカーにおいて
は、当該トロフイの頂端に所要のボルトを植立
しておけば、それに基台の雌螺孔を利用して簡
単に起立装着できるものである。

環状フレームとメダルはその内外周面をたが
いに合致するテーパーつきとし、しかも裏蓋
が、吊環押さえとメダル押さえとによつて、吊
環とメダルを押さえ、かつその吊環は環状フレ
ームの窪みに嵌入しているので、メダルは環状
フレームにしつかりと支持され、不用意に外れ
たり、傾いたりするようなことがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図は断面図、第３図は分解斜視図、
第４図はトロフイに装着した状態の斜視図であ
る。 ３……雌螺孔、１……基台、５……内周面、４
……環状フレーム、９……外周面、７……メダ
ル、８……吊環、６……窪み、１０……裏蓋、１
１……吊環押さえ、１３……メダル押さえ、ａ…
…メダル立て、ｂ……トロフイ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端を開口する雌螺孔を有する基台上に、内周
   面を前側内方に向かうテーパーつきとした環状フ
   レームを設立し、外周面を上記内周面に合致する
   テーパーつきとしたメダルを上記環状フレームに
   その後側から嵌合し、かつ該メダルの吊環を環状
   フレームの後面上側部に設けた窪みに嵌入し、そ
   の吊環を、上記環状フレームの後面にねじ止めし
   た裏蓋の吊環押さえで押さえるとともに、同裏蓋
   のメダル押さえにより上記メダルの後面を押さえ
   てなることを特徴とするメダル立て。