JPS6334347A - 変速クラツチ - Google Patents
変速クラツチInfo
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- JPS6334347A JPS6334347A JP61176237A JP17623786A JPS6334347A JP S6334347 A JPS6334347 A JP S6334347A JP 61176237 A JP61176237 A JP 61176237A JP 17623786 A JP17623786 A JP 17623786A JP S6334347 A JPS6334347 A JP S6334347A
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- Japan
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- clutch
- speed side
- low
- speed
- way clutch
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は車両のエンジンと車輪を連結する遊星歯車式
変速機を高低二段に切り換える変速クラッチに係り、特
に車輪からエンジンへ伝わるバックロードに伴うショッ
クを低減したものに関する。
変速機を高低二段に切り換える変速クラッチに係り、特
に車輪からエンジンへ伝わるバックロードに伴うショッ
クを低減したものに関する。
[発明の背景]
車両のエンジンと車輪を連結する遊星歯車式変速機の変
速クラッチにおいて、クラッチインナを略円錐台状のコ
ーンとし、この大径側と摺接する高速側タラッチアウタ
と、小径側に摺接する低速クラッチアウタを設け、通常
状態では高速側に変速しておき、適宜に低速側へ切り換
え可能にしたものが出願されている(特願昭60−29
9091号)。
速クラッチにおいて、クラッチインナを略円錐台状のコ
ーンとし、この大径側と摺接する高速側タラッチアウタ
と、小径側に摺接する低速クラッチアウタを設け、通常
状態では高速側に変速しておき、適宜に低速側へ切り換
え可能にしたものが出願されている(特願昭60−29
9091号)。
ところでこのように中立状態がなく、高速側又は低速側
のいずれかが常時接続している形式の変速クラッチにお
いては、エンジンブレーキをかけると車輪からエンジン
へ伝わるバックロードが負荷され、比較的大きなショッ
クが生じる。特に低速側の変速状態でエンジンブレーキ
をかけると大きなショックが生じる。これは駆動トルク
を伝達しうる大きなりラッチ容量を有するので、エンジ
ンブレーキ状態のように小トルクの場合、クラッチのす
べり時間が極端に短くなるためである。そこで本発明は
バックロードに伴うショックを緩和できる変速クラッチ
の提供を目的とする。
のいずれかが常時接続している形式の変速クラッチにお
いては、エンジンブレーキをかけると車輪からエンジン
へ伝わるバックロードが負荷され、比較的大きなショッ
クが生じる。特に低速側の変速状態でエンジンブレーキ
をかけると大きなショックが生じる。これは駆動トルク
を伝達しうる大きなりラッチ容量を有するので、エンジ
ンブレーキ状態のように小トルクの場合、クラッチのす
べり時間が極端に短くなるためである。そこで本発明は
バックロードに伴うショックを緩和できる変速クラッチ
の提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段]
本発明の変速クラッチは以下の構成を有する。
すなわち、車両のエンジンと車輪を連結する遊星歯車式
変速機を高速側又は低速側のいずれか二段に切り換える
変速クラッチであって、前記遊星歯車式変速機のいずれ
か一要素を固定することにより減速するものにおいて、
前記変速クラッチは高速側クラッチ部と低速側クラッチ
部とからなり、該低速側クラッチ部はワンウェイクラッ
チを介して前記固定一要素と接続し、かつ車輪からエン
ジンへ伝わるバックロートによる逆転トルクに対して前
記ワンウェイクラッチがフリーとなるよう配設したこと
を特徴とする。
変速機を高速側又は低速側のいずれか二段に切り換える
変速クラッチであって、前記遊星歯車式変速機のいずれ
か一要素を固定することにより減速するものにおいて、
前記変速クラッチは高速側クラッチ部と低速側クラッチ
部とからなり、該低速側クラッチ部はワンウェイクラッ
チを介して前記固定一要素と接続し、かつ車輪からエン
ジンへ伝わるバックロートによる逆転トルクに対して前
記ワンウェイクラッチがフリーとなるよう配設したこと
を特徴とする。
[発明の作用コ
車両のエンジンと車輪を連結する遊星歯車式変速機を低
速側に切り換えた状態でエンジンブレーキをかけると、
遊星歯車式変速機の出力側から車輪からエンジンへ伝わ
るバックロードが入力されるので、固定要素に対して逆
転トルクが発生する。すると低速側クラッチ部における
ワンウェイクラッチがフリーとなる。このため低速側ク
ラッチ部における動力伝達が断たれ、バックロートに伴
うショックが生じない。
速側に切り換えた状態でエンジンブレーキをかけると、
遊星歯車式変速機の出力側から車輪からエンジンへ伝わ
るバックロードが入力されるので、固定要素に対して逆
転トルクが発生する。すると低速側クラッチ部における
ワンウェイクラッチがフリーとなる。このため低速側ク
ラッチ部における動力伝達が断たれ、バックロートに伴
うショックが生じない。
[実施例コ
第1図乃至第5図に本発明に係る第1の実施例を示す。
第1図は本発明を適用した動力伝達システム全体の概要
を示す。すなわちエンジン1の動力はクランク軸2→主
変速機Tm→副変速機Ts→ファイナルリダクションF
r→後輪39の経路で伝達される。
を示す。すなわちエンジン1の動力はクランク軸2→主
変速機Tm→副変速機Ts→ファイナルリダクションF
r→後輪39の経路で伝達される。
主変速機Tmは公知のVベルト式無段変速装置であり、
ドライブプーリ3とドリブンプーリ5とにVベルト4を
巻掛けて構成される。ドリブンプーリ5には公知の遠心
式発進クラッチC1が設けられている。主変速機Tmは
メインシャフト1゜で副変速機Tsと接続し、この副変
速機Tsによって変速幅を大きく拡大される。副変速機
Tsは遊星歯車式変速機Gpからなる二段変速装置であ
り、変速クラッチC2によって高速側又は低速側に切換
え可能とされている。変速クラッチc2は後から詳述す
るように、二段切り換え式の円錐クラッチである。この
クラッチは中立状態がなく常時高速側又は低速側いずれ
かの変速状態にある。
ドライブプーリ3とドリブンプーリ5とにVベルト4を
巻掛けて構成される。ドリブンプーリ5には公知の遠心
式発進クラッチC1が設けられている。主変速機Tmは
メインシャフト1゜で副変速機Tsと接続し、この副変
速機Tsによって変速幅を大きく拡大される。副変速機
Tsは遊星歯車式変速機Gpからなる二段変速装置であ
り、変速クラッチC2によって高速側又は低速側に切換
え可能とされている。変速クラッチc2は後から詳述す
るように、二段切り換え式の円錐クラッチである。この
クラッチは中立状態がなく常時高速側又は低速側いずれ
かの変速状態にある。
本実施例においては遊星歯車式変速機の固定要素をサン
ギアとしである。すなわち高速側クラッチインナ21と
高速側クラッチアウタ26とを摺接させてサンギアとキ
ャリアを直結させる高速段と、低速側クラッチインナ2
3と低速側クラッチアウタ27とを摺接させてサンギア
を固定する低速段とを選択切り換え可能である。高速側
クラッチインナ21と低速側クラッチインナ23とはワ
ンウェイクラッチC3を介して接続される。ワンウェイ
クラッチC3の固定方向は高速側クラッチインナ21の
正転方向と一致される。ワンウェイクラッチはバックロ
ードによるショックを緩和するため設けられる。なお、
24は高速側クラッチインナ21と低速側クラッチイン
ナ23とを接続する単板クラッチである。この単板クラ
ッチは必要に応じてその有効径を変更できるので、必要
なエンジンブレーキトルクのみを伝達し、それ以上のト
ルクは逃がすよう任意に設定できる。
ギアとしである。すなわち高速側クラッチインナ21と
高速側クラッチアウタ26とを摺接させてサンギアとキ
ャリアを直結させる高速段と、低速側クラッチインナ2
3と低速側クラッチアウタ27とを摺接させてサンギア
を固定する低速段とを選択切り換え可能である。高速側
クラッチインナ21と低速側クラッチインナ23とはワ
ンウェイクラッチC3を介して接続される。ワンウェイ
クラッチC3の固定方向は高速側クラッチインナ21の
正転方向と一致される。ワンウェイクラッチはバックロ
ードによるショックを緩和するため設けられる。なお、
24は高速側クラッチインナ21と低速側クラッチイン
ナ23とを接続する単板クラッチである。この単板クラ
ッチは必要に応じてその有効径を変更できるので、必要
なエンジンブレーキトルクのみを伝達し、それ以上のト
ルクは逃がすよう任意に設定できる。
遊星歯車式変速機Gpによる変速出力はファイナルリダ
クションFrへ伝達される。ファイナルリダクションF
rはカウンタギア34.35及びファイナルギア36か
らなるギア列である。遊星歯車式変速機Gpの出力はこ
こにおいて最終減速され、ファイナルシャフト37、ハ
ブ及びスポーク38を経て後輪39が駆動される。
クションFrへ伝達される。ファイナルリダクションF
rはカウンタギア34.35及びファイナルギア36か
らなるギア列である。遊星歯車式変速機Gpの出力はこ
こにおいて最終減速され、ファイナルシャフト37、ハ
ブ及びスポーク38を経て後輪39が駆動される。
第2図はドリブンプーリ5以後の詳細構造を示す。ドリ
ブンプーリ5は中空軸であるカム筒6の一端に固定され
る。カム筒6には公知のトルクカム機構が設けらる。カ
ム筒6の他端にはウェイト7が拡開可能に固定される。
ブンプーリ5は中空軸であるカム筒6の一端に固定され
る。カム筒6には公知のトルクカム機構が設けらる。カ
ム筒6の他端にはウェイト7が拡開可能に固定される。
ウェイト7は拡開時にクラッチアウタ8の内周に固着さ
れるライニング9に摺接する。クラッチアウタ8の中心
部には、メインシャフト10が固着される。メインシャ
フト10はカム筒6の内部を貫通して遊星歯車式変速機
Gpの入力軸をなす。
れるライニング9に摺接する。クラッチアウタ8の中心
部には、メインシャフト10が固着される。メインシャ
フト10はカム筒6の内部を貫通して遊星歯車式変速機
Gpの入力軸をなす。
遊星歯車式変速機Gpは内歯な有するリングギア11.
プラネタリギア12、サンギア13及びキャリア14等
からなり、互いに噛合わされている。リングギア11は
ミッション室M内に入ったメインシャフト10にスプラ
イン結合される。サンギア13はサンギア軸15を有す
る。サンギア軸15はメインシャフト10に対して回転
可能に外嵌支持され、かつ軸方向に延出している。プラ
ネタリギア12は軸16によりキャリア14へ回転可能
に軸着される。またキャリア14は出力軸17の一端に
固着される。出力軸17はサンギア軸15の周囲に回転
可能に外装される。出力軸17の周囲にはドライブギア
18が形成される。
プラネタリギア12、サンギア13及びキャリア14等
からなり、互いに噛合わされている。リングギア11は
ミッション室M内に入ったメインシャフト10にスプラ
イン結合される。サンギア13はサンギア軸15を有す
る。サンギア軸15はメインシャフト10に対して回転
可能に外嵌支持され、かつ軸方向に延出している。プラ
ネタリギア12は軸16によりキャリア14へ回転可能
に軸着される。またキャリア14は出力軸17の一端に
固着される。出力軸17はサンギア軸15の周囲に回転
可能に外装される。出力軸17の周囲にはドライブギア
18が形成される。
次に変速クラッチC2を説明する。サンギア軸15の自
由端側にスプライン19が形成され、これにクラッチイ
ンナ20がスプライン結合される。クラッチインナ20
は半径方向に延出する大径の高速側クラッチインナ21
を有する。高速側クラッチインナ21には中央部−側面
から軸方向へ延出するボス部22が設けられる。ボス部
22の外周にはワンウェイクラッチC3を介して小径の
低速側クラッチインナ23が外嵌される。ワンウェイク
ラッチの固定方向は高速側クラッチインナ21の正転方
向と一致する。また低速側クラッチインナ23の高速側
クラッチインナ21側側面には単板クラッチ24が設け
られる。
由端側にスプライン19が形成され、これにクラッチイ
ンナ20がスプライン結合される。クラッチインナ20
は半径方向に延出する大径の高速側クラッチインナ21
を有する。高速側クラッチインナ21には中央部−側面
から軸方向へ延出するボス部22が設けられる。ボス部
22の外周にはワンウェイクラッチC3を介して小径の
低速側クラッチインナ23が外嵌される。ワンウェイク
ラッチの固定方向は高速側クラッチインナ21の正転方
向と一致する。また低速側クラッチインナ23の高速側
クラッチインナ21側側面には単板クラッチ24が設け
られる。
またクラッチインナ20にはその一端部から斜め上方へ
延出する皿バネ製のリターンスプリング25が設けられ
る。リターンスプリング25によって高速側クラッチイ
ンナ21が図の上方へ付勢される。
延出する皿バネ製のリターンスプリング25が設けられ
る。リターンスプリング25によって高速側クラッチイ
ンナ21が図の上方へ付勢される。
一方高速側クラッチアウタ26は出力軸17の端部に固
着されて半径方向に延び、その先端フランジ部に摩擦リ
ング26aが取付けられる。摩擦リング26は高速側ク
ラッチインナ21の外周面に外接して摺接可能である。
着されて半径方向に延び、その先端フランジ部に摩擦リ
ング26aが取付けられる。摩擦リング26は高速側ク
ラッチインナ21の外周面に外接して摺接可能である。
高速側クラッチアウタ26と高速側クラッチインナ21
とにより、高速側クラッチ部を構成する。
とにより、高速側クラッチ部を構成する。
低速側タラッチアウタ27も低速側クラッチインナ23
の外周に対して接離可能に設けられる。
の外周に対して接離可能に設けられる。
低速側クラッチアウタ27と低速側クラッチインナ23
によって低速側クラッチ部を構成する。低速側クラッチ
アウタ27の中心にはガイドピン28が取付けられる。
によって低速側クラッチ部を構成する。低速側クラッチ
アウタ27の中心にはガイドピン28が取付けられる。
ガイドピン28はメインシャフト10の中心部に形成さ
れた軸穴29内に嵌合し、この内部を軸方向移動可能で
ある。軸穴29内にはリターンスプリングが配設される
。また低速側クラッチアウタ27はミッション室Mの壁
部30に対して固定ピン31により回転不能に取付けら
れる。ガイドピン28の一端部はチェンジシャフト32
のカム面33と当接する。チェンジシャフト32は壁部
30内に対して回動自在に支持される。チェンジシャフ
ト32が回動すると、カム面33がガイドビン28を軸
方向に移動する。
れた軸穴29内に嵌合し、この内部を軸方向移動可能で
ある。軸穴29内にはリターンスプリングが配設される
。また低速側クラッチアウタ27はミッション室Mの壁
部30に対して固定ピン31により回転不能に取付けら
れる。ガイドピン28の一端部はチェンジシャフト32
のカム面33と当接する。チェンジシャフト32は壁部
30内に対して回動自在に支持される。チェンジシャフ
ト32が回動すると、カム面33がガイドビン28を軸
方向に移動する。
なおファイナルリダクションFr以後は第1図に述べた
通りであり、図中に符号のみ示して説明を省略する。
通りであり、図中に符号のみ示して説明を省略する。
次に変速クラッチC2及びワンウェイクラッチC3の詳
細を第3図に示す。第3図は組立図である。クラッチイ
ンナ20は高速側クラッチインナ21及びボス部22か
らなる。高速側クラッチインナ21は中心部にサンギア
軸のスプライン部19(第2図参照)と結合可能なスプ
ライン部40が設けられる。外周上には摩擦材が貼布さ
れ、摩擦面41をなす。一方、低速側クラッチインナ2
3の外周上にも摩擦材が貼布され、摩擦面42をなす。
細を第3図に示す。第3図は組立図である。クラッチイ
ンナ20は高速側クラッチインナ21及びボス部22か
らなる。高速側クラッチインナ21は中心部にサンギア
軸のスプライン部19(第2図参照)と結合可能なスプ
ライン部40が設けられる。外周上には摩擦材が貼布さ
れ、摩擦面41をなす。一方、低速側クラッチインナ2
3の外周上にも摩擦材が貼布され、摩擦面42をなす。
またその中央部は開口部43とされ、高速側クラッチイ
ンナ21のボス部22を嵌合可能とする。さらに低速側
クラッチインナ23の周囲に沿ってカム溝44が等間隔
に形成される。カム溝内にはローラ45が配設される。
ンナ21のボス部22を嵌合可能とする。さらに低速側
クラッチインナ23の周囲に沿ってカム溝44が等間隔
に形成される。カム溝内にはローラ45が配設される。
よってカム溝44とローラ45によりワンウェイクラッ
チC3が形成される。なおワンウェイクラッチC3の固
定方向は高速側クラッチインナ21の正転方向(矢示A
方向)と一致させる。低速側クラッチインナ23の高速
側クラッチインナ21側側面46上には必要により単板
クラッチ24が設けられ、高速側クラッチインナ21と
低速側クラッチインチ23を一体化したとき、両者間に
おいて所定のクラッチ容量を形成する。
チC3が形成される。なおワンウェイクラッチC3の固
定方向は高速側クラッチインナ21の正転方向(矢示A
方向)と一致させる。低速側クラッチインナ23の高速
側クラッチインナ21側側面46上には必要により単板
クラッチ24が設けられ、高速側クラッチインナ21と
低速側クラッチインチ23を一体化したとき、両者間に
おいて所定のクラッチ容量を形成する。
次に本実施例の作用を第1図乃至第3図に基づいて説明
する。
する。
(高速段)
リターンスプリング25によって高速側クラッチインナ
21の外周部における摩擦面41と高速側クラッチアウ
タ26が圧接されるので、高速側クラッチ部が接続する
。これによりサンギア軸15と出力軸17が接続される
ので、その両端にあるサンギア13とキャリア14が直
結状態となり、ドライブギア18から入力と等速で出力
される。
21の外周部における摩擦面41と高速側クラッチアウ
タ26が圧接されるので、高速側クラッチ部が接続する
。これによりサンギア軸15と出力軸17が接続される
ので、その両端にあるサンギア13とキャリア14が直
結状態となり、ドライブギア18から入力と等速で出力
される。
(低速段)
低速側クラッチアウタ27を低速側クラッチインナ23
方向へ移動させると、低速側クラッチアウタ27が低速
側クラッチインナ23の外周部における摩擦面42に圧
接し低速側クラッチ部が接続する。同時に高速側クラッ
チインナ21の摩擦面41を高速側タラッチアウタ26
から離し、高速側クラッチ部の接続を断つ。このときサ
ンギア軸15は依然として正転しようとするから、高速
側クラッチインナ21のボス部22に正転トルクが負荷
されている。するとワンウェイクラッチC3が働いて高
速側クラッチインナ21の回転も停止され、その結果サ
ンギア軸15並びにサンギア13が固定される。これに
より遊星歯車式変速機GPは低速段に変速され、キャリ
ア14が減速されて出力軸17及びドライブギア18よ
り出力される。
方向へ移動させると、低速側クラッチアウタ27が低速
側クラッチインナ23の外周部における摩擦面42に圧
接し低速側クラッチ部が接続する。同時に高速側クラッ
チインナ21の摩擦面41を高速側タラッチアウタ26
から離し、高速側クラッチ部の接続を断つ。このときサ
ンギア軸15は依然として正転しようとするから、高速
側クラッチインナ21のボス部22に正転トルクが負荷
されている。するとワンウェイクラッチC3が働いて高
速側クラッチインナ21の回転も停止され、その結果サ
ンギア軸15並びにサンギア13が固定される。これに
より遊星歯車式変速機GPは低速段に変速され、キャリ
ア14が減速されて出力軸17及びドライブギア18よ
り出力される。
(バックロード時)
低速段においてエンジンのスロットルバルブを戻し、エ
ンジンブレーキ状態にすると、後輪39方向からエンジ
ンへ伝わるバックロードが負荷される。このバックロー
ドはこれまでと逆に出力軸17から入力される。その結
果、サンギア13は逆回転しようとし、サンギア軸15
及び高速側クラッチインナ21を介してボス部22へ逆
回転トルクを与える。するとワンウェイクラッチC3の
固定方向はボス部22の正転方向と一致しているから、
ワンウェイクラッチC3がフリーとなり、サンギア13
並びにサンギア軸15、高速側クラッチインチ21等が
回転可能となる。但し、高速側クラッチインナ21と低
速側クラッチインナ23は単板クラッチ24によって接
続されているので、所定のクラッチ容量分だけは回転が
規制される。ゆえに単板クラッチ24による多少のエン
ジンブレーキ状態を維持しながら、より多くのバックロ
ードトルクを不伝達とする。そのためバックロードのシ
ョックを殆ど感じない。なお、単板クラッチ24・を無
くせばバックロードに伴うショックを完全に無くすこと
ができるが、エンジンブレーキも効かなくなる。
ンジンブレーキ状態にすると、後輪39方向からエンジ
ンへ伝わるバックロードが負荷される。このバックロー
ドはこれまでと逆に出力軸17から入力される。その結
果、サンギア13は逆回転しようとし、サンギア軸15
及び高速側クラッチインナ21を介してボス部22へ逆
回転トルクを与える。するとワンウェイクラッチC3の
固定方向はボス部22の正転方向と一致しているから、
ワンウェイクラッチC3がフリーとなり、サンギア13
並びにサンギア軸15、高速側クラッチインチ21等が
回転可能となる。但し、高速側クラッチインナ21と低
速側クラッチインナ23は単板クラッチ24によって接
続されているので、所定のクラッチ容量分だけは回転が
規制される。ゆえに単板クラッチ24による多少のエン
ジンブレーキ状態を維持しながら、より多くのバックロ
ードトルクを不伝達とする。そのためバックロードのシ
ョックを殆ど感じない。なお、単板クラッチ24・を無
くせばバックロードに伴うショックを完全に無くすこと
ができるが、エンジンブレーキも効かなくなる。
第4図はエンジンブレーキ時におけるショックの程度を
比較したものであり、曲線Xはワンウェイクラッチと単
板クラッチを有する本実施例、曲線Yはワンウェイクラ
ッチのみ有する別実施例、曲線Zはワンウェイクラッチ
を有しない比較例の各特性を示す。これにより明らかな
ように本実施例によれば、バックロードに伴うショック
、すなわち減速時における加速度であるG値を極めて低
く抑えることができる。ゆえにショックを緩和乃至殆ど
無くすことができる。
比較したものであり、曲線Xはワンウェイクラッチと単
板クラッチを有する本実施例、曲線Yはワンウェイクラ
ッチのみ有する別実施例、曲線Zはワンウェイクラッチ
を有しない比較例の各特性を示す。これにより明らかな
ように本実施例によれば、バックロードに伴うショック
、すなわち減速時における加速度であるG値を極めて低
く抑えることができる。ゆえにショックを緩和乃至殆ど
無くすことができる。
なお本実施例においてはワンウェイクラッチC3に加え
て単板クラッチ24を併設したことにより、適度にエン
ジンブレーキを効かせることができ好都合である。但し
、エンジンブレーキの効き具合とショックの大きさとの
バランス点は任意に変更設定できることはういまでもな
い。
て単板クラッチ24を併設したことにより、適度にエン
ジンブレーキを効かせることができ好都合である。但し
、エンジンブレーキの効き具合とショックの大きさとの
バランス点は任意に変更設定できることはういまでもな
い。
さらに本発明は上記実施例に限定されるものでなく、槌
々の応用が可能である。例えば、遊星歯車式変速装置に
おける入力側、出力側並びに固定側の各要素の組合せは
自由にできる。
々の応用が可能である。例えば、遊星歯車式変速装置に
おける入力側、出力側並びに固定側の各要素の組合せは
自由にできる。
[発明の効果]
本発明に係る変速クラッチは低速側クラッチ部にワンウ
ェイクラッチを設けたので、バックロードが負荷される
とワンウェイクラッチにより車輪からエンジンへ伝わる
バックロードのトルクを不伝達として逃がすことができ
る。それゆえバックロードに伴うショックを緩和乃至殆
ど無くすことかでき、円滑かつ快適な走行を実現できる
。
ェイクラッチを設けたので、バックロードが負荷される
とワンウェイクラッチにより車輪からエンジンへ伝わる
バックロードのトルクを不伝達として逃がすことができ
る。それゆえバックロードに伴うショックを緩和乃至殆
ど無くすことかでき、円滑かつ快適な走行を実現できる
。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の実施例であり、第1図は動
力伝達系全体のシステム図、第2図は要部の断面図、第
3図は要部の組立図、第4図は特性図である。 (符号の説明) Gp・・・遊星歯車式変速機、C2・・・変速クラッチ
、C3・・・ワンウェイクラッチ、17・・・出力軸、
20・・・クラッチインチ、21・・・高速側クラッチ
インナ、23・・・低速側クラッチインナ、26・・・
高速側クラッチアウタ、27・・・低速側クラッチアウ
タ。 特 許 出 願 人 本田技研工業株式会社代理人
弁理士 小 松 清 光 第5図 第6図 G 淀 5I 手わ℃ネfl−3正書(方式) %式% 2 発明の名称 変速クラッチ 3 補正する者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都港区南青山2丁目1番1号名 称
本田技研工業株式会社 4 代理人 東京都豊島区西池袋2丁目39番8号 ローズベイ池袋ビル8階C号室 昭和61年9月30日 6 補正の対象 図面 7 補正の内容 図面第5図及び第6図を削除する。
力伝達系全体のシステム図、第2図は要部の断面図、第
3図は要部の組立図、第4図は特性図である。 (符号の説明) Gp・・・遊星歯車式変速機、C2・・・変速クラッチ
、C3・・・ワンウェイクラッチ、17・・・出力軸、
20・・・クラッチインチ、21・・・高速側クラッチ
インナ、23・・・低速側クラッチインナ、26・・・
高速側クラッチアウタ、27・・・低速側クラッチアウ
タ。 特 許 出 願 人 本田技研工業株式会社代理人
弁理士 小 松 清 光 第5図 第6図 G 淀 5I 手わ℃ネfl−3正書(方式) %式% 2 発明の名称 変速クラッチ 3 補正する者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都港区南青山2丁目1番1号名 称
本田技研工業株式会社 4 代理人 東京都豊島区西池袋2丁目39番8号 ローズベイ池袋ビル8階C号室 昭和61年9月30日 6 補正の対象 図面 7 補正の内容 図面第5図及び第6図を削除する。
Claims (1)
- 車両のエンジンと車輪を連結する遊星歯車式変速機を高
速側又は低速側のいずれか二段に切り換える変速クラッ
チであって、前記遊星歯車式変速機のいずれか一要素を
固定することにより減速するものにおいて、前記変速ク
ラッチは高速側クラッチ部と低速側クラッチ部とからな
り、該低速側クラッチ部はワンウェイクラッチを介して
前記固定一要素と接続し、かつ車輪からエンジンへ伝わ
るバックロードによる逆転トルクに対して前記ワンウェ
イクラッチがフリーとなるよう配設したことを特徴とす
る変速クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61176237A JPS6334347A (ja) | 1986-07-26 | 1986-07-26 | 変速クラツチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61176237A JPS6334347A (ja) | 1986-07-26 | 1986-07-26 | 変速クラツチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6334347A true JPS6334347A (ja) | 1988-02-15 |
Family
ID=16010034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61176237A Pending JPS6334347A (ja) | 1986-07-26 | 1986-07-26 | 変速クラツチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6334347A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0854059A (ja) * | 1994-08-09 | 1996-02-27 | Kyowa Gokin Kk | 自動変速機の円錐ブレーキ |
JP2012180045A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Honda Motor Co Ltd | 車両用動力伝達装置 |
-
1986
- 1986-07-26 JP JP61176237A patent/JPS6334347A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0854059A (ja) * | 1994-08-09 | 1996-02-27 | Kyowa Gokin Kk | 自動変速機の円錐ブレーキ |
JP2012180045A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Honda Motor Co Ltd | 車両用動力伝達装置 |
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