JPS63274796A - メッキ線材及びその製造方法 - Google Patents
メッキ線材及びその製造方法Info
- Publication number
- JPS63274796A JPS63274796A JP11119987A JP11119987A JPS63274796A JP S63274796 A JPS63274796 A JP S63274796A JP 11119987 A JP11119987 A JP 11119987A JP 11119987 A JP11119987 A JP 11119987A JP S63274796 A JPS63274796 A JP S63274796A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- plating
- alloy
- plated
- tensile strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、表面に金、銀又はこれらの合金のメッキ層
を有する線材及びその製造方法に関するものである。
を有する線材及びその製造方法に関するものである。
従来、ハンダ付は性、耐食性及び接触抵抗に優れた高強
度バネ線材料や接点線材料として、表面に金、銀又はこ
れらの合金のメッキが施されたメッキ線材がある。
度バネ線材料や接点線材料として、表面に金、銀又はこ
れらの合金のメッキが施されたメッキ線材がある。
従来、これらのメッキ線材は、次のような方法で製造さ
れている。
れている。
その一つは、伸線加工した高強度線素材を最終製品の形
状に加工した後、金等のメッキを施す方(去である。
状に加工した後、金等のメッキを施す方(去である。
また、他の方法として、伸線加工した高強度線素材に、
金等のメッキを施した後、コイルばねや接点材料といっ
た最終製品の形状に加工する方法がある。
金等のメッキを施した後、コイルばねや接点材料といっ
た最終製品の形状に加工する方法がある。
しかしながら、上記従来の方法には次のような問題点が
ある。
ある。
即ち、前者の方法では、メッキ時に、被メッキ物がから
まったり、接触することが多く、このためメッキ厚が不
安定で場合によってはメッキの全く付着しない個所がで
きるということがある。このような欠陥は、後工程で検
査してもなかなか発見することが困難で、そのため製品
中に欠陥製品が混入することも多かった。
まったり、接触することが多く、このためメッキ厚が不
安定で場合によってはメッキの全く付着しない個所がで
きるということがある。このような欠陥は、後工程で検
査してもなかなか発見することが困難で、そのため製品
中に欠陥製品が混入することも多かった。
また、一般に、コイルバネ用の接点材用の線材は、歩留
りよく安定して製品への加工ができるように、厳密にコ
ントロールされた線くせが施されているが、上記後者の
方法では、この線くせが悪化して、最終製品への加工歩
留りが急低下するという問題がある。
りよく安定して製品への加工ができるように、厳密にコ
ントロールされた線くせが施されているが、上記後者の
方法では、この線くせが悪化して、最終製品への加工歩
留りが急低下するという問題がある。
これは、後者の方法では、メッキする際に、線材を引出
す必要があるので、線材を引出す時、メツキラインを走
る時及び巻き取る時に、線くせに微妙な変動を与え、線
くせを劣化させるという欠点があるからである。
す必要があるので、線材を引出す時、メツキラインを走
る時及び巻き取る時に、線くせに微妙な変動を与え、線
くせを劣化させるという欠点があるからである。
また、上記従来の両方法で製造した線材には、メッキ時
のピンホールが存在しており、これによって耐食性が悪
という問題があった。
のピンホールが存在しており、これによって耐食性が悪
という問題があった。
そこで、この発明は、以上のような問題点のないメッキ
線材及びその製造方法を提供しようとするものである。
線材及びその製造方法を提供しようとするものである。
この発明は、上記の問題点を解決するために、メッキ線
材を次のようにして製造したのである。
材を次のようにして製造したのである。
即ち、線素材を下引伸線加工した後、溶体化処理し、そ
の後金、銀又はこれらの合金のメッキを施し、次いで次
式を満足する引張強度まで仕上伸線するようにしたので
ある。
の後金、銀又はこれらの合金のメッキを施し、次いで次
式を満足する引張強度まで仕上伸線するようにしたので
ある。
d+2 d+2
TS:引張強度(kg/m+a” )
d:線径(mmφ)
上記線素材としては、鋼線、ステンレス鋼線、ニッケル
線、ニッケル合金線、チタン線、チタン合金線、銅合金
線などを用いることができる。
線、ニッケル合金線、チタン線、チタン合金線、銅合金
線などを用いることができる。
上記方法では、微妙な線くせを調整する仕上伸線工程前
に、メッキを施すので、線くせが悪化しない。
に、メッキを施すので、線くせが悪化しない。
また、メッキ前に、線素材を溶体化処理(焼鈍)してい
るので、メッキの作業性が非常によい。
るので、メッキの作業性が非常によい。
また、金や銀は展延性が極めて良好であるから、仕上伸
線の際に、線素材の表面のメッキ層が伸線潤滑被膜とし
て作用し、伸線速度が上がり、焼付等のトラブルも減る
。また、バネにコイリングする際にも、金や銀メッキが
コイリング潤滑被膜として働くので、バネの形状が安定
し、歩留りも向上する。
線の際に、線素材の表面のメッキ層が伸線潤滑被膜とし
て作用し、伸線速度が上がり、焼付等のトラブルも減る
。また、バネにコイリングする際にも、金や銀メッキが
コイリング潤滑被膜として働くので、バネの形状が安定
し、歩留りも向上する。
さらに、メッキ後に、仕上伸線を行なうと、メッキ時に
ピンホールがあっても、このピンホールは伸線加工によ
ってつぶれるので、耐食性が向上すると共に、表面肌も
メッキ上がりよりも艶やかで美しくなる。
ピンホールがあっても、このピンホールは伸線加工によ
ってつぶれるので、耐食性が向上すると共に、表面肌も
メッキ上がりよりも艶やかで美しくなる。
この発明の実施例と従来例、比較例を表1に示す、この
表1に示す試料の最終線径はすべて0.4−φであった
。
表1に示す試料の最終線径はすべて0.4−φであった
。
表 1
(旧 インコネル601は商品名である。
次に、表1に示す試料について、バネ加工性、メッキI
n傷、耐食性を調べたところ以下の結果が()られた。
n傷、耐食性を調べたところ以下の結果が()られた。
(バネ加工性)
送り速度60cm/秒にてコイリング加工して図面に示
すようなバネを100個製作し、自由長しの分布を測定
した結果、表2に示す分布曲線となった。
すようなバネを100個製作し、自由長しの分布を測定
した結果、表2に示す分布曲線となった。
このバネはL=40.0帥φ、直径D−100門φに設
計したものである。
計したものである。
なお、試料7(比較例)については、1050°C溶体
化処理時に、根が熔融して後加工ができなかった・
表 2表2の結果から、Y、、
/Vを求めると表3のようになり、実施例のものはばら
つきが少ないことが認められ、従来例のうち試料2及び
試料5の伸線−メツキーコイリングという製造工程を採
ったものについてはばらつきが大きいことが認められる
。
化処理時に、根が熔融して後加工ができなかった・
表 2表2の結果から、Y、、
/Vを求めると表3のようになり、実施例のものはばら
つきが少ないことが認められ、従来例のうち試料2及び
試料5の伸線−メツキーコイリングという製造工程を採
ったものについてはばらつきが大きいことが認められる
。
また、後メッキを実施した従来例の試料1及び試料4は
、バネをメンキした関係でメッキ処理時のからまり等に
よって実施例に比し、若干形状のばらつきが大きくなっ
ている。
、バネをメンキした関係でメッキ処理時のからまり等に
よって実施例に比し、若干形状のばらつきが大きくなっ
ている。
また、試料10(比較例)については引張強度の低いこ
ともあり、十分な形状が出なかったと判断される。
ともあり、十分な形状が出なかったと判断される。
表 3
(メッキ1員傷)
試料1〜6及び試料10について、ルーバで観察できる
メッキ損傷の個数を示すと、表4のとおりである。なお
、各試料についてあそれぞれ100個のバネを調べた。
メッキ損傷の個数を示すと、表4のとおりである。なお
、各試料についてあそれぞれ100個のバネを調べた。
なお、メッキ損傷は1つのバネに複数個所存在し得る。
表 4
一方、同様に試料8及び試料9の接点用ビン材料のメッ
キ損傷を各300個の試料について調べた結果を、表5
に示す。
キ損傷を各300個の試料について調べた結果を、表5
に示す。
表 5
上記表4及び表5の結果から、製品に加工してから後に
メッキしたものは、製品同志の接触によって損傷が多い
ことが認められる。
メッキしたものは、製品同志の接触によって損傷が多い
ことが認められる。
(耐食性)
試料1〜6及び試料8〜10について、5%5offi
水ヒユーム試験で耐食性を調べた結果を表6に示す。耐
食性の評価は、発錆の度合で行なった。
水ヒユーム試験で耐食性を調べた結果を表6に示す。耐
食性の評価は、発錆の度合で行なった。
表 6
表6の結果を、金メッキ及び恨メッキのグループ毎にみ
ると、伸線前にメッキすることの優位性がよく認められ
る。
ると、伸線前にメッキすることの優位性がよく認められ
る。
また、伸線前にメッキしても、試料10(比較例)のよ
うに伸線加工度が小さい場合、ピンホールの壊れ方が少
ないため、耐食性は加工度の大きい試料6(実施例)に
比し、かなり劣る。
うに伸線加工度が小さい場合、ピンホールの壊れ方が少
ないため、耐食性は加工度の大きい試料6(実施例)に
比し、かなり劣る。
以上、加工性、メッキ損傷及び耐食性の観点から実施例
と従来例とを比較した場合、実施例のものは従来例のも
のに比し、優れたメッキ線材料であることが認められる
。
と従来例とを比較した場合、実施例のものは従来例のも
のに比し、優れたメッキ線材料であることが認められる
。
〔発明の効果)
この発明によれば、以上のように、加工性に優れ、かつ
メッキ損傷の少ない耐食性の優れたメッキ線材が得られ
るという効果がある。
メッキ損傷の少ない耐食性の優れたメッキ線材が得られ
るという効果がある。
図面はコイルばねの側面図である。
Claims (3)
- (1)線素材を下引伸線加工した後、溶体化処理し、そ
の後金、銀又はこれらの合金のメッキを施し、次いで次
式を満足する引張強度まで仕上伸線されているメッキ線
材。 70+[120/(d+2)]≦TS≦180+[12
0/(d+2)]TS:引張強度(kg/mm^2) d:線径(mmφ) - (2)線素材を下引伸線加工した後、溶体化処理し、そ
の後金、銀又はこれらの合金のメッキを施し、次いで次
式を満足する引張強度まで仕上伸線することを特徴とす
るメッキ線材の製造方法。 70+[120/(d+2)]≦TS≦180+[12
0/(d+2)]TS:引張強度(kg/mm^2) d:線径(mmφ) - (3)上記線素材が、鋼線、ステンレス鋼線、ニッケル
線、ニッケル合金線、チタン線、チタン合金線、銅合金
線のいずれかである特許請求の範囲第2項に記載のメッ
キ線材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11119987A JPS63274796A (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | メッキ線材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11119987A JPS63274796A (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | メッキ線材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63274796A true JPS63274796A (ja) | 1988-11-11 |
Family
ID=14555012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11119987A Pending JPS63274796A (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | メッキ線材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63274796A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009088529A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Heraeus Sensor Technology Gmbh | 被覆線及び膜抵抗器 |
US8163110B2 (en) * | 2004-05-24 | 2012-04-24 | Hitachi Cable, Ltd. | Superfine copper alloy wire and method for manufacturing same |
CN105572326A (zh) * | 2014-11-07 | 2016-05-11 | 群利企业有限公司 | 一种可发热镀银导电线的测试方法及其应用 |
-
1987
- 1987-05-06 JP JP11119987A patent/JPS63274796A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8163110B2 (en) * | 2004-05-24 | 2012-04-24 | Hitachi Cable, Ltd. | Superfine copper alloy wire and method for manufacturing same |
JP2009088529A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Heraeus Sensor Technology Gmbh | 被覆線及び膜抵抗器 |
US8138881B2 (en) | 2007-09-28 | 2012-03-20 | Heraeus Sensor Technology Gmbh | Coated wire and film resistor |
CN105572326A (zh) * | 2014-11-07 | 2016-05-11 | 群利企业有限公司 | 一种可发热镀银导电线的测试方法及其应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05192821A (ja) | 放電加工用電極及びその製造方法 | |
JPH07109556A (ja) | 合金層被覆鋼線およびその製造方法 | |
JPS63274796A (ja) | メッキ線材及びその製造方法 | |
US4661215A (en) | Process for the production of tin-plated wires | |
JP2002126950A (ja) | ワイヤ放電加工用電極線の製造方法 | |
JPH06226330A (ja) | 自動コイリング用鋼線及びその製造方法 | |
JPS6033385A (ja) | ステンレス鋼線及びステンレス製品の製造方法 | |
JPH01222090A (ja) | 耐蝕性に優れた鋼線 | |
JPS6053106B2 (ja) | 無酸素銅線素材 | |
CN113351660B (zh) | 一种提高铝包钢单线延伸率的拉拔方法 | |
JP2799700B2 (ja) | ばね用ステンレス鋼線 | |
SU1650763A1 (ru) | Способ изготовлени бортовой латунированной проволоки | |
CN111834044B (zh) | 覆铝碳素钢线及其制备方法和导线 | |
JPH0313302B2 (ja) | ||
JPS6241840B2 (ja) | ||
KR100269887B1 (ko) | 리이드 와이어의 제조방법 | |
JP2717920B2 (ja) | 錫めっき銅合金ばね線の製造方法 | |
JPS5952231B2 (ja) | ヘツデイング加工性の良好な電子部品リ−ド材の製法 | |
JPS586763B2 (ja) | メツキを施した鋼製コイルばねの製造法 | |
JP2002001419A (ja) | めっき鋼線の高速伸線加工方法 | |
TW495770B (en) | Method for producing gold wire for package and high frequency transmission | |
SU1196396A1 (ru) | Способ изготовлени биметаллической сталеалюминиевой проволоки | |
JPH03230415A (ja) | 銅合金線材 | |
JPS60257917A (ja) | 鋼線の製造方法 | |
JPH02104694A (ja) | めっき線およびめっき線の製造方法 |