JPS63274336A - 回転電機の回転子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転電機の回転子巻線のコイルエンドの固定方
法に係り、特に、大容量の回転電機回転子巻線のコイル
エンドの固定方法に係る。

〔従来の技術〕

従来の回転電機の回転子巻線のコイルエンドは特開昭６
１−５４８３７号公報に記載のように、コイル相互間の
スペーサはエポキシ樹脂形成品等の絶縁性の良いものが
用いられていた。従来のコイルエンド固定法は、第２図
に示すように、バインド線１の下に下敷２を設け、コイ
ル３の相互間に、通線路つきのエポキシ樹脂製スペーサ
４を配してコイルエンドを固定していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記の従来技術では、コイル電流が大きくなるにつれ、
コイル温度上昇が大きくなり、交流電流を流す場合には
、そのもれ磁束により、バインド線に渦電流が流れ、バ
インド線の温度上昇を引き起こし、バインド線の半田の
強度を著しく低下させることとなる。

特に、上コイル、下コイル間にバインドをもつ、いわゆ
る、中間バインドについては、この温度上昇により、バ
インド強度が落ち、ついには回転子のエンドが破壊する
ことになる。

本発明の目的は、バインド線に渦電流が流れるのを防止
し、コンパクトで大電流を流しうるコイルエンドの固定
法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、コイル相互間のスペーサを導電性のある金
属性とし、コイルの交流励磁により発生するバインド線
の過電流を減少させることにより達成される。

〔作用〕

このバインド線の渦電流、特に中間バインド線の渦電流
は、回転子コイルの交流励磁によるもれ磁束によって生
じるから、回転子コイル間に入っているスペーサを導電
性金属とすることにより、その洩れ磁束は低下し、バイ
ンド線の温度上昇を低くおさえることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図及び第３図を用いて説
明する。バインド線１の下に下敷２を設け、コイル３の
相互間に金属スペーサ５を挿入する。コイル３の下側に
は、下敷６があり、その下には同様にコイル３が配置さ
れている。第３図は、この実施例の回転電機のコイルエ
ンドの軸方向断面図で、冷却風の流れを矢印で示し、金
属製スペーサ５とコイルとの間の空間を紙面に直角に流
れている。

本実施例は、金属製スペーサ５としてジュラルミン製の
ものを用いており、取付けやすさのために軸方向に数分
割して配置している。

本ジュラルミンは、銅には及ばないものの、かなり大き
な導電性をもち、コイル巻線３に交流電流が流れる時、
自身に渦電流を流し、洩れ磁場を少なくし、バインド線
１の温度上昇を小さくする。

さらにジュラルミンの熱伝導率も非常に大きく、アルミ
の８０％程度であるから、等測的な熱伝達は非常に大き
く、これによりコイルの温度上昇を小さくすることがで
きる。

この実施例では、コイル電圧が小さいため表面のコロナ
シールドは施していないが、コイル電圧が高いときには
金属スペーサとコイル間でコロナを発生し、絶縁を劣化
させることが考えられるため、コイル絶縁の表面にコロ
ナシールド処理をする構造となる。

また、金属製スペーサを使うことによる付属の効果とし
て、バインド線１の初期面圧によるコイルの熱圧クリー
プを、熱圧クリープが生じにくく剛性の高い金属製スペ
ーサにより初期面圧を受は持たせることとなるため、熱
圧クリープによる劣化をなくすことができる。

第４図は、本発明の第二の実施例で、コイル３の上部に
かかるように金属スペーサ５を設け、これにより、バイ
ンド線に対する洩れ磁場の効果をさらに小さくすること
ができる。

また、第５図は、本発明の第三の実施例を示すもので、
金属性スペーサ５をコイル３に全面を接触させ、その金
属性スペーサの内側に通風路を設けている。このことに
より、バインド線に対する洩れ磁場を小さくすると同時
にコイル絶縁の経年変化によるふくらみを応力集中する
ことなくおさえることができる。例えば、第２図ではコ
イル３の表面とスペーサ４が部分的に接触しているだけ
のため、その境界部分の不連続部で過大な歪が生じ絶縁
を損傷させるが、第５図では全面に接触しているため境
界部分の不連続部分がなく過大な歪がコイル表面に生じ
ることがない。

〔発明の効果〕

本発明によれば、バインド線に生じる渦電流を低減でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のコイルエンドの断面図、第
２図は従来のコイルエンドの断面図、第３図は本発明の
一実施例のコイルエンドの軸方向断面図、第４図は本発
明の第二の実施例のコイルエンドの断面図、第５図は、
本発明の第三の実施例のコイルエンドの断面図である。 第　ｌ　口 第　３　口

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、回転電機のコイルのエンド部のバインド線の下側に
   あたる部分の前記コイルの相互間に通風路つきのスペー
   サを配するコイルエンドの固定に際し、前記スペーサを
   金属製としたことを特徴とするコイルエンドの固定方法
   。 ２、特許請求の範囲第１項において、 前記スペーサの前記コイルと接触しない面に突起部を設
   けたことを特徴とするコイルエンドの固定方法。 ３、特許請求の範囲第１項において、 前記コイルの側面に前記スペーサを全面的に接触させた
   ことを特徴とするコイルエンドの固定方法。