JPS63259456A - 腐食速度測定法 - Google Patents
腐食速度測定法Info
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- JPS63259456A JPS63259456A JP9307087A JP9307087A JPS63259456A JP S63259456 A JPS63259456 A JP S63259456A JP 9307087 A JP9307087 A JP 9307087A JP 9307087 A JP9307087 A JP 9307087A JP S63259456 A JPS63259456 A JP S63259456A
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- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、新規な金属材料の腐食速度測定に係り、特に
原子炉冷却系などの高温高圧下で、金属の表面に厚い酸
化皮膜に覆われた金属材料の腐食速度測定法に関する。
原子炉冷却系などの高温高圧下で、金属の表面に厚い酸
化皮膜に覆われた金属材料の腐食速度測定法に関する。
(従来の技術〕
従来の腐食速度測定方法は、特開昭60−200153
号及び特開昭61−57849号に記載のように、二つ
の電極間に、交流または複数の周波数を含む電気信号を
用いて金属のインピーダンスを測定し、それを腐食溶液
−金属系の電気的等加回路を用いて腐食抵抗を求めてい
る。
号及び特開昭61−57849号に記載のように、二つ
の電極間に、交流または複数の周波数を含む電気信号を
用いて金属のインピーダンスを測定し、それを腐食溶液
−金属系の電気的等加回路を用いて腐食抵抗を求めてい
る。
すなわち、腐食溶液に浸漬した金属のインピーダンスは
、第2図に示すような等価回路で表わされる。図中のR
tは、腐食抵抗、RsoQは溶液抵抗、CdQ は電
気二重層容量である。金属の腐食速度Vcorrは、次
式 %式%(1) の式で表わされる。Kは定数である。これに含まれるR
tの値は以下に示すようにして求められていた。
、第2図に示すような等価回路で表わされる。図中のR
tは、腐食抵抗、RsoQは溶液抵抗、CdQ は電
気二重層容量である。金属の腐食速度Vcorrは、次
式 %式%(1) の式で表わされる。Kは定数である。これに含まれるR
tの値は以下に示すようにして求められていた。
交流法を使用した場合、金属と電極との値に高い周波数
(10KHz程度)と低い周波数(1m Hz )の交
流(10mV程度)とそれぞれ腐食測定系に印加する。
(10KHz程度)と低い周波数(1m Hz )の交
流(10mV程度)とそれぞれ腐食測定系に印加する。
腐食測定系は、たとえば腐食速度を測定する金属と、そ
れに対向する電極と腐食溶液とから成る。腐食系に流れ
る電流を電圧に変換し、上記交流電圧の各周波数でのイ
ンピーダンスを求める。第3図かられかるように、高周
波を印加した場合はRsonが、低周波を印加した場合
は、 Rso n + Rtが求められ、両者の差から
、腐食抵抗Rtを求めていた。
れに対向する電極と腐食溶液とから成る。腐食系に流れ
る電流を電圧に変換し、上記交流電圧の各周波数でのイ
ンピーダンスを求める。第3図かられかるように、高周
波を印加した場合はRsonが、低周波を印加した場合
は、 Rso n + Rtが求められ、両者の差から
、腐食抵抗Rtを求めていた。
デジタルフーリエ変換法も、原理は、交流法と同じであ
る。ただインピーダンスの算出方法が交流法では、単純
に電流から電圧に変換しているのに対し、デジタルフー
リエ変換法では、交流法よりさらに正確なインピーダン
スを求めるために、測定された電流をフーリエ積分し、
インピーダンスを実数部と虚数部とに分離する6抵周波
で測定したインピーダンスの実数部と虚数部にはそれぞ
れ腐食抵抗と電気二重層及び溶液抵抗の三つの未知数が
含まれている。高周波では、溶液抵抗のみが求められる
のでそれを用いて、低周波側の応性から腐食抵抗と電気
二重層との二元方程をたてて、それを解くことにより、
Rt及びCdQ を算出していた。
る。ただインピーダンスの算出方法が交流法では、単純
に電流から電圧に変換しているのに対し、デジタルフー
リエ変換法では、交流法よりさらに正確なインピーダン
スを求めるために、測定された電流をフーリエ積分し、
インピーダンスを実数部と虚数部とに分離する6抵周波
で測定したインピーダンスの実数部と虚数部にはそれぞ
れ腐食抵抗と電気二重層及び溶液抵抗の三つの未知数が
含まれている。高周波では、溶液抵抗のみが求められる
のでそれを用いて、低周波側の応性から腐食抵抗と電気
二重層との二元方程をたてて、それを解くことにより、
Rt及びCdQ を算出していた。
上記従来技術は、腐食溶液に浸漬した等価回路を図1の
ように考えて腐食速度を出していた。第2図の等価回路
の周波数応答を複素平面上に表わすと第3図に示すよう
に一つの半円からなる。縦軸は全インピーダンスの虚数
部、横軸は全インピーダンスの実数部を示す、このよう
なインピーダンス軌跡が現われる腐食系、たとえば塩酸
中の鉄のインピーダンスの軌跡はこのような半円となる
ので、従来の技術で腐食速度を測定することができる。
ように考えて腐食速度を出していた。第2図の等価回路
の周波数応答を複素平面上に表わすと第3図に示すよう
に一つの半円からなる。縦軸は全インピーダンスの虚数
部、横軸は全インピーダンスの実数部を示す、このよう
なインピーダンス軌跡が現われる腐食系、たとえば塩酸
中の鉄のインピーダンスの軌跡はこのような半円となる
ので、従来の技術で腐食速度を測定することができる。
しかしながら、金属表面に厚い酸化皮膜ができる腐食系
、たとえば高温水中に浸漬した5US304などのイン
ピーダンスの周波数応答は、第4図に示すように、単純
な半円とならず、複雑な軌跡を示す。これは、腐食溶液
−金属系の電気的等価回路が第2図ではなく、もつと複
雑なものであることを意味する。すなわち、従来の方法
では、腐食抵抗を求められないことを意味する。
、たとえば高温水中に浸漬した5US304などのイン
ピーダンスの周波数応答は、第4図に示すように、単純
な半円とならず、複雑な軌跡を示す。これは、腐食溶液
−金属系の電気的等価回路が第2図ではなく、もつと複
雑なものであることを意味する。すなわち、従来の方法
では、腐食抵抗を求められないことを意味する。
本発明の目的は、酸化皮膜が金属上に生成する場合の機
器の腐食速度を非破壊で測定する方法を提供するにある
。
器の腐食速度を非破壊で測定する方法を提供するにある
。
本発明は、腐食速度を測定しようとする金属と該金属に
対向して設置される電極とを電解質溶液中に浸漬し、前
記金属と電極との間に所定周波数の変流電圧を印加して
前記金属と電極との間に流れる電流を測定し、該測定さ
れた電流値に基づいて前記印加した交流電圧の周波数と
実数部インピーダンス及び虚数部インピーダンスとの関
係を示す線図を求める工程、前記線図に基づいてアノー
ド反応抵抗(Ra)、カソード反応抵抗(Rc)、溶液
抵抗(RsoQ)、前記金属表面に形成された皮膜の皮
膜抵抗(Rf)、前記皮膜の皮膜容量(Cf)。
対向して設置される電極とを電解質溶液中に浸漬し、前
記金属と電極との間に所定周波数の変流電圧を印加して
前記金属と電極との間に流れる電流を測定し、該測定さ
れた電流値に基づいて前記印加した交流電圧の周波数と
実数部インピーダンス及び虚数部インピーダンスとの関
係を示す線図を求める工程、前記線図に基づいてアノー
ド反応抵抗(Ra)、カソード反応抵抗(Rc)、溶液
抵抗(RsoQ)、前記金属表面に形成された皮膜の皮
膜抵抗(Rf)、前記皮膜の皮膜容量(Cf)。
電気二重層容量(Cdl)及び前記皮膜中を拡散する酸
素イオンの拡@抵抗に基づいて求められる拡散インピー
ダンス係数(σ)からなるパラメータを求める工程、予
め求められた前記溶液中における金属の腐食量と腐食時
間との関係を示す線図と前記拡散インピーダンス係数(
σ)との関係に基づいて前記拡散インピーダンス係数(
σ)から前記金属の腐食量を算出することを特徴とする
腐食速度測定法にある。
素イオンの拡@抵抗に基づいて求められる拡散インピー
ダンス係数(σ)からなるパラメータを求める工程、予
め求められた前記溶液中における金属の腐食量と腐食時
間との関係を示す線図と前記拡散インピーダンス係数(
σ)との関係に基づいて前記拡散インピーダンス係数(
σ)から前記金属の腐食量を算出することを特徴とする
腐食速度測定法にある。
高温水中における金属材料の表面には厚い酸化皮膜が生
成する。皮膜/金属酸面でアノード反応が起き、皮膜/
溶液界面でカソード反応が起きる。
成する。皮膜/金属酸面でアノード反応が起き、皮膜/
溶液界面でカソード反応が起きる。
腐食が進行するためには、カソード反応種が皮膜中を拡
散しなければならず、カソード反応は、それらの物質の
拡散の影響を受ける。そのために、高温水中における金
属電極の等価回路は、溶液抵抗(Rsofl)*アノー
ド反応抵抗(Ra)、カソード反応抵抗(Rc)、皮膜
抵抗(Rf)、物質皮膜中の酸素イオンの拡散抵抗(W
)、電気二重層容量(Cdl)及び皮膜容量(Cf)か
ら成らなければいけない。これらを考慮した等価回路を
第1図に示す。これらの等価回路が実測のインピーダン
スの周波数応答と良く合うかどうか調べるために、これ
らのパラメータに適切な値を入れて、シミュレーション
計算をした。ただしWは(2)式のように示される。
散しなければならず、カソード反応は、それらの物質の
拡散の影響を受ける。そのために、高温水中における金
属電極の等価回路は、溶液抵抗(Rsofl)*アノー
ド反応抵抗(Ra)、カソード反応抵抗(Rc)、皮膜
抵抗(Rf)、物質皮膜中の酸素イオンの拡散抵抗(W
)、電気二重層容量(Cdl)及び皮膜容量(Cf)か
ら成らなければいけない。これらを考慮した等価回路を
第1図に示す。これらの等価回路が実測のインピーダン
スの周波数応答と良く合うかどうか調べるために、これ
らのパラメータに適切な値を入れて、シミュレーション
計算をした。ただしWは(2)式のように示される。
W=σ(1−j)X7曹 ・・・(2)金属の
反応抵抗(Ra)は金属が溶液中に溶解する抵抗であり
、電極の反応抵抗(Rc )は溶液中の酸素がイオンに
なるときの抵抗であり、皮膜抵抗(Rf)は金属の表面
に形成される皮膜の抵抗であり、拡散抵抗(W)は皮膜
中の酸素イオンの拡散抵抗であり、溶液抵抗(Rsol
)は溶液中の抵抗であり、皮膜容量(Cf)は皮膜の容
量であり、電気二重層容量(Cd l )は金属と溶液
との溶液の界面近傍に形成される容量であり、拡散イン
ピーダンス係数(σ)は前述(2)式によって求められ
るものである。
反応抵抗(Ra)は金属が溶液中に溶解する抵抗であり
、電極の反応抵抗(Rc )は溶液中の酸素がイオンに
なるときの抵抗であり、皮膜抵抗(Rf)は金属の表面
に形成される皮膜の抵抗であり、拡散抵抗(W)は皮膜
中の酸素イオンの拡散抵抗であり、溶液抵抗(Rsol
)は溶液中の抵抗であり、皮膜容量(Cf)は皮膜の容
量であり、電気二重層容量(Cd l )は金属と溶液
との溶液の界面近傍に形成される容量であり、拡散イン
ピーダンス係数(σ)は前述(2)式によって求められ
るものである。
〔実施例1〕
第5図は炭素鋼について溶存酸素濃度20ppmを含有
する純水中、250℃で130時間浸漬したものの1m
Hz〜100KHzの各種の周波数における実数部イン
ピーダンス(RcZ)及び虚数部インピーダンス(−I
mZ)との関係を示す線図である。
する純水中、250℃で130時間浸漬したものの1m
Hz〜100KHzの各種の周波数における実数部イン
ピーダンス(RcZ)及び虚数部インピーダンス(−I
mZ)との関係を示す線図である。
第6図は5US304について溶存酸素濃度200pp
bを有する純水中、280℃で130hr浸漬したもの
の1 m Hz−100K Hzの各種周波数における
ReZと−ImZとの関係を示す線図である。
bを有する純水中、280℃で130hr浸漬したもの
の1 m Hz−100K Hzの各種周波数における
ReZと−ImZとの関係を示す線図である。
第5図は第1図に示した等価回路のパラメータに第5図
中に示した値を代入して計算したインピーダンスの周波
数応答と、実測のインピーダンスの周波数応答とを比較
したものである1両者は良く一致している。第6図は第
5図とは異なる条件及び異る物質でのインピーダンスの
周波数応答を示したものであるが、この場合も第1図の
等価回路を用いて計算したインピーダンスの周波数応答
は、実測のインピーダンスの周波数応答と良く一致する
。
中に示した値を代入して計算したインピーダンスの周波
数応答と、実測のインピーダンスの周波数応答とを比較
したものである1両者は良く一致している。第6図は第
5図とは異なる条件及び異る物質でのインピーダンスの
周波数応答を示したものであるが、この場合も第1図の
等価回路を用いて計算したインピーダンスの周波数応答
は、実測のインピーダンスの周波数応答と良く一致する
。
すなわち、厚い酸化皮膜を有する金属電極と。
腐食溶液との界面の電気的等価回路モデルは、第1図で
表わすことができる。このことは、実測の全インピーダ
ンスを、それぞれの素反応の反応抵抗に分離することが
できたことを意味する。それぞれ分離した抵抗値の逆数
は、(1)式と類似の(3)式によって、それぞれの反
応の速度に直すことができる。
表わすことができる。このことは、実測の全インピーダ
ンスを、それぞれの素反応の反応抵抗に分離することが
できたことを意味する。それぞれ分離した抵抗値の逆数
は、(1)式と類似の(3)式によって、それぞれの反
応の速度に直すことができる。
Rz
Rzは、素反応の反応抵抗、Vzは、素反応の反応速度
、Kzは定数である。
、Kzは定数である。
厚い酸化皮膜を持つ金属の腐食速度は、物質の拡散の速
度で律速されるので、上記の方法で分離した拡散のイン
ピーダンスに関与するσの値を求めることで、厚い皮膜
を有する系の腐食速度を算出することができる。
度で律速されるので、上記の方法で分離した拡散のイン
ピーダンスに関与するσの値を求めることで、厚い皮膜
を有する系の腐食速度を算出することができる。
またσを常に測定することにより、腐食速度をモニタす
ることができる。
ることができる。
高温高圧下でのインピーダンス測定は比較的簡単に行え
る。
る。
ここで示したインピーダンスは全て、1n−sitnで
測定したものである。゛ 第1図の等価回路を用いて分離した抵抗の逆数は、それ
ぞれの素反応の反応速度に対応する。そのために、実際
の重量法で求めた反応速度と、ごわら分離した抵抗の逆
数を比較することで、実際に腐食速度を決定しでいる抵
抗がどの反応に対応したものであるか知ることができる
。第7図は、溶存酸素200ppb 、250℃の水に
浸漬した5us304fl!極の重量法で求めた腐食速
度及び5US304電極のi n−5itnでインピー
ダンスの周波数応答を測定し、それより図4の等価回路
を用いて分離した前反応の抵抗の効数の時間変化を示し
たものである。全ての値は150時間における値を1と
して規格化した。重量法で求めた腐食速度とσの時間変
化曲線は非常に良く一致しており、σを用いて腐食速度
を測定できるとともに。
測定したものである。゛ 第1図の等価回路を用いて分離した抵抗の逆数は、それ
ぞれの素反応の反応速度に対応する。そのために、実際
の重量法で求めた反応速度と、ごわら分離した抵抗の逆
数を比較することで、実際に腐食速度を決定しでいる抵
抗がどの反応に対応したものであるか知ることができる
。第7図は、溶存酸素200ppb 、250℃の水に
浸漬した5us304fl!極の重量法で求めた腐食速
度及び5US304電極のi n−5itnでインピー
ダンスの周波数応答を測定し、それより図4の等価回路
を用いて分離した前反応の抵抗の効数の時間変化を示し
たものである。全ての値は150時間における値を1と
して規格化した。重量法で求めた腐食速度とσの時間変
化曲線は非常に良く一致しており、σを用いて腐食速度
を測定できるとともに。
腐食速度モニタとして使用できることがわかる。
先程ものべたが、腐食を律速する前反応の抵抗の逆数と
実測の腐食速度は、(3)式で関係づけられる。本実施
例の結果から、実際の腐食速度とσの値からKzを算出
した。
実測の腐食速度は、(3)式で関係づけられる。本実施
例の結果から、実際の腐食速度とσの値からKzを算出
した。
実施例で示した通り、高温水中で厚い酸化皮膜を有する
金属電極の腐食速度に対する抵抗を求めることができた
。そこで、炭素鋼を250℃で200hr高温純水中に
浸漬し、高温純水中の各溶存酸素濃度を変化させた際の
σの値からで求めたKzの値を使って計算した腐食速度
及び重量法で求めた腐食速度とを対比させ、その結果を
第8図に示す。
金属電極の腐食速度に対する抵抗を求めることができた
。そこで、炭素鋼を250℃で200hr高温純水中に
浸漬し、高温純水中の各溶存酸素濃度を変化させた際の
σの値からで求めたKzの値を使って計算した腐食速度
及び重量法で求めた腐食速度とを対比させ、その結果を
第8図に示す。
両者は良く一致しており、条件を変化させてもKzの値
は一定であることを示す、また1/σを第4図の等価回
路を用いて実測のインピーダンスから算出することによ
って、実際の腐食速度を求めることができる。
は一定であることを示す、また1/σを第4図の等価回
路を用いて実測のインピーダンスから算出することによ
って、実際の腐食速度を求めることができる。
〔実施例2〕
σの逆数が、腐食速度に対応した値であるので、それを
用いて、材料の診断法への適用を行ったものが、第9図
である。5US304材を280℃、溶存酸素濃度20
0ppbの水に浸漬し破断し易い電位を試料に印加し、
更に2〜2.5 8mの繰り返し応力を5US304に
かけた。5US304材は厚さ2on、幅2rrnであ
る。時間とともに5US304材の応力は増加していく
が、600時間後ひずみは急激に低減し、材料の破断が
おきる。腐食速度に対応するσを測定すると浸漬直後で
は、高い値を示す。これは腐食速度が非常に遅いことを
意味する。しかし、材料が破断する50時間前からσの
値は急激に低下し、その値は材料の破断時にはほとんど
0になる。
用いて、材料の診断法への適用を行ったものが、第9図
である。5US304材を280℃、溶存酸素濃度20
0ppbの水に浸漬し破断し易い電位を試料に印加し、
更に2〜2.5 8mの繰り返し応力を5US304に
かけた。5US304材は厚さ2on、幅2rrnであ
る。時間とともに5US304材の応力は増加していく
が、600時間後ひずみは急激に低減し、材料の破断が
おきる。腐食速度に対応するσを測定すると浸漬直後で
は、高い値を示す。これは腐食速度が非常に遅いことを
意味する。しかし、材料が破断する50時間前からσの
値は急激に低下し、その値は材料の破断時にはほとんど
0になる。
このことは、材料の破断の予知に使用できる。
すなわち、原子炉内部の応力のかかる場所の材料のイン
ピーダンスを測定し、それから第1図の等価回路を用い
て求めたσの値を常に監視することにより、いちはやく
材料破断時を推定することができることを意味し、その
間に対策を講じることで、原子炉の安全性を高めること
ができる。
ピーダンスを測定し、それから第1図の等価回路を用い
て求めたσの値を常に監視することにより、いちはやく
材料破断時を推定することができることを意味し、その
間に対策を講じることで、原子炉の安全性を高めること
ができる。
本発明によれば、腐食環境にある機器の腐食速度を非破
壊で正確に測定することができ、更に材料の寿命を予測
することができるので、特に原子力発電における各使用
材料の安全性を高めることができる。
壊で正確に測定することができ、更に材料の寿命を予測
することができるので、特に原子力発電における各使用
材料の安全性を高めることができる。
本発明は、厚い酸化皮膜を持つ金属材料、すなわち高温
水中における5US304.炭素鋼及びZrなどの原子
炉用材料の腐食速度測定及び材料診断に有効である。
水中における5US304.炭素鋼及びZrなどの原子
炉用材料の腐食速度測定及び材料診断に有効である。
これを原子炉に用いることにより、材料診断をその場で
簡単に行えるために、パイプなどの破断事故を防ぐこと
ができ安全性向上につながるために効果大である。
簡単に行えるために、パイプなどの破断事故を防ぐこと
ができ安全性向上につながるために効果大である。
第1図は高温水中に浸漬した金属電極のインピーダンス
の等価回路図、第2図は従来の腐食溶液に浸漬した金属
電極のインピーダンスの等価回路図、第3図は第1図の
等価回路のインピーダンスの周波数応答を示す線図、第
4図は高温水中に浸漬した5US304のインピーダン
スの周波数応答を示す線図、第5図は高温水中における
炭素鋼電極のインピーダンスの周波数応答及び第1図の
等価回路を用いて計算したインピーダンスの周波数応答
を示す線図、第6図は高温水中における5US304電
極のインピーダンスの周波数応答及び第1図の等価回路
を用いて計算したインピーダンスの周波数応答を示す線
図、第7図は第1図の等価回路を用いて求めた前反応の
抵抗の逆数及び重量法で求めた腐食速度の時間変化を示
す線図。 第8図は重量法で求めた腐食速度とインピーダンス法で
求めた腐食速度の溶存酸素濃度依存性を示す線図、第9
図は繰り返し応力をかけた際のびずCf 尺α・・・7ノ一ド反〕シ低巾t Re・・・カソード°反jヒ抵牛六二 CdL・・・電久二重層各量 第2図 C成 Rt・・・4食欲机 第 3 目 ″ υ Re K Re ’1 第 51!J 尺e l (k−1’Lc叛す Re” (k北・C架す 第 7 口 しAr
の等価回路図、第2図は従来の腐食溶液に浸漬した金属
電極のインピーダンスの等価回路図、第3図は第1図の
等価回路のインピーダンスの周波数応答を示す線図、第
4図は高温水中に浸漬した5US304のインピーダン
スの周波数応答を示す線図、第5図は高温水中における
炭素鋼電極のインピーダンスの周波数応答及び第1図の
等価回路を用いて計算したインピーダンスの周波数応答
を示す線図、第6図は高温水中における5US304電
極のインピーダンスの周波数応答及び第1図の等価回路
を用いて計算したインピーダンスの周波数応答を示す線
図、第7図は第1図の等価回路を用いて求めた前反応の
抵抗の逆数及び重量法で求めた腐食速度の時間変化を示
す線図。 第8図は重量法で求めた腐食速度とインピーダンス法で
求めた腐食速度の溶存酸素濃度依存性を示す線図、第9
図は繰り返し応力をかけた際のびずCf 尺α・・・7ノ一ド反〕シ低巾t Re・・・カソード°反jヒ抵牛六二 CdL・・・電久二重層各量 第2図 C成 Rt・・・4食欲机 第 3 目 ″ υ Re K Re ’1 第 51!J 尺e l (k−1’Lc叛す Re” (k北・C架す 第 7 口 しAr
Claims (1)
- 1、腐食速度を測定しようとする金属と該金属に対向し
て設置された電極とを電解質溶液中に浸漬し、前記金属
と電極との間に所定周波数の交流電圧を印加して前記金
属と電極との間に流れる電流を測定し、該測定された電
流値に基づいて前記印加した交流電圧の周波数と実数部
インピーダンス及び虚数部インピーダンスとの関係を示
す線図を求める工程、前記線図に基づいて前記金属の反
応抵抗(Ra)、前記電極の反応抵抗(Rc)、溶液抵
抗(Rsol)、前記金属表面に形成された皮膜の皮膜
抵抗(Rf)、前記皮膜の皮膜容量(Cf)、電気二重
層容量(Cdl)及び前記皮膜中を拡散する酸素イオン
の拡散抵抗に基づいて求められる拡散インピーダンス係
数(σ)からなるパラメータを求める工程、予め求めら
れた前記溶液中における金属の腐食量と、腐食時間との
関係を示す線図と前記拡散インピーダンス係数(σ)と
の関係に基づいて前記拡散インピーダンス係数(σ)か
ら前記金属の腐食量を算出することを特徴とする腐食速
度測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9307087A JPS63259456A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 腐食速度測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9307087A JPS63259456A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 腐食速度測定法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63259456A true JPS63259456A (ja) | 1988-10-26 |
Family
ID=14072254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9307087A Pending JPS63259456A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 腐食速度測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63259456A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018205125A (ja) * | 2017-06-05 | 2018-12-27 | 日本電信電話株式会社 | 土壌腐食速度測定装置及び土壌腐食速度測定方法 |
KR20230021823A (ko) * | 2021-08-06 | 2023-02-14 | 부산대학교 산학협력단 | 금속의 부식 속도 측정 방법 |
-
1987
- 1987-04-17 JP JP9307087A patent/JPS63259456A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018205125A (ja) * | 2017-06-05 | 2018-12-27 | 日本電信電話株式会社 | 土壌腐食速度測定装置及び土壌腐食速度測定方法 |
KR20230021823A (ko) * | 2021-08-06 | 2023-02-14 | 부산대학교 산학협력단 | 금속의 부식 속도 측정 방법 |
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