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JPS63254124A - サリチル酸樹脂多価金属化物およびその製造方法ならびに感圧複写紙用顕色剤としてのその使用 - Google Patents

サリチル酸樹脂多価金属化物およびその製造方法ならびに感圧複写紙用顕色剤としてのその使用

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JPS63254124A
JPS63254124A JP62087030A JP8703087A JPS63254124A JP S63254124 A JPS63254124 A JP S63254124A JP 62087030 A JP62087030 A JP 62087030A JP 8703087 A JP8703087 A JP 8703087A JP S63254124 A JPS63254124 A JP S63254124A
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JP
Japan
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formulas
tables
chemical formulas
mathematical
salicylic acid
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JP62087030A
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JPH0796608B2 (ja
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Keisaburo Yamaguchi
桂三郎 山口
Yoshimitsu Tanabe
良満 田辺
Makoto Asano
真 浅野
Teruhiro Yamaguchi
彰宏 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication of JPH0796608B2 publication Critical patent/JPH0796608B2/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 ゛ 本発明は顕色剤に関し、さらに詳しくは顕色剤として有
用な新規なサリチル酸樹脂多価金属化物、その製造方法
ならびにこれを使用する感圧複写紙用顕色シートに関す
る。
〔従来の技術〕
感圧複写紙はノーカーボン紙とも称せられ、筆記、タイ
プライタ−等、機械的または衝撃的圧力によって発色し
、同時に複数枚の複写を取ることのできる複写紙であっ
て、転移タイプと称するもの、あるいは単体発色紙と称
されるもの等があるが、その発色機構は電子供与性の無
色色素と電子受容性の顕色剤とによる発色反応に暴くも
のである。転移タイプの感圧複写紙を例にとりこれを図
1に示して説明すればつぎのとおりである。
上葉紙1および中葉紙2の裏面には無色の発色性感圧色
素の不揮発性オイルに溶解し、それをゼラチン等の高分
子皮膜で包んだ直径数ミクロンないし十数ミクロンのマ
イクロカプセル4が塗布されている。中葉紙2および下
葉紙3の表面には上記の感圧色素と接触すると反応をお
こして発色させる性質を有する顕色剤5を含んだ塗料が
塗布されている。複写をとるためには上−(ト)−(ト
)−下の順に重ねて(色素含有塗布面と顕色剤含有塗布
面とを対向させる)、筆圧6やタイプ打圧などの局部的
圧力を加えるとその部分のカプセル4が破れて感圧色素
溶液が顕色剤5に転移して複写記録が得られるものであ
る。
電子受容性顕色剤として、(1)USP2,712,5
07に開示されている酸性白土、アタパルガイド等の無
機固体酸類、(2)特公昭40−9309に開示されて
いる置換フェノールおよびジフェノール類、(3)特公
昭42−20144に開示されているp−置換フエノー
ル−ホルムアルデヒド重合体、(4)特公昭49−10
856および特公昭52−1327等に開示されている
芳香族カルボン酸金属塩等が提案され、一部実用化され
ている。
顕色シートが備えるべき性能条件として、シート製造直
後および長期保存後にも変わらない優れた発色性を有す
ることは勿論保存時および日光等の輻射線暴露時に黄変
が少ないことおよび発色画像が堅牢で輻射線、水または
可塑剤により容易に消失または退色しないこと等が挙げ
られる。
従来提案されている顕色剤およびそれを塗工したシート
は性能的に一長一短がある。例えば、無機固体酸類は安
価であるが、保存時に空気中のガス、水分を吸着して紙
面の黄変や発色性能の低下を生じ、置換フェノール類は
発色性が不十分で発色画像の濃度カ低い。p−置換フェ
ノールホルムアルデヒド重合体としてもっばら用いられ
ているp−フェニルフェノール−ノボラック樹脂は発色
性は優れているが、塗工紙が日光照射または保存中(殊
に、空気中の窒素酸化物)に黄変し、発色画像は著しく
退色する。また芳香族カルボン酸金属塩は、黄変性は良
好であるが、低温における発色性、水または可塑剤に対
する耐性および光による安定性はまだ十分とは云い難い
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は上記の欠点を除いた顕色剤として有用な
新規のサリチル酸樹脂多価金属化物、その製法およびそ
れを用いた感圧複写紙用顕色シートを提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討した結
果、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は ■)次の一般式 (式中R1,R2,R3およびR′3はそれぞれ独立に
水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキ
ル基、アラルキル基または了り−ル基を示し、R1とR
2が相隣接していて環を形成してもよい。x、x’はそ
れぞれ独立に直接の結合または炭素数1〜5の直鎖もし
くは分岐した2価の炭化水素基を示す) で表わされる群の中から選ばれた1以上の構造単位(1
)、および次の一般式 (式中、R4,R5は水素または炭素数1〜12までの
アルキル基、アラルキル基、アリール基もしくはシクロ
アルキル基を示す。) で表わされる構造単位からなり、構造単位(1)が10
〜70モル%、構造単位(II)の1または2以上が3
0〜90モル%で構造単位(1)は構造単位(n)のベ
ンジル位で結合しており、かつ重量平均分子量が500
〜100000であるサリチル酸樹脂の多価金属化物、
2)一般式(II) (式中R1+ 、 R2+ R3およびl’(/3はそ
れぞれ独立の水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、
シクロアルキル基、アラルキル基またはアリール基を示
し、R□とR2が相隣接していて環を形成してもよい。
x、x’はそれぞれ独立に直接の結合または炭素数1〜
5の直鎖もしくは分岐した2価の炭化水素基を示し、n
は1またはOである)で表わされるサリチル酸誘導にフ
リーデルクラフッ触媒の存在下、一般式側 A ■(5 (式中、R4,R5は前記式(n)と同じであり、Xは
ハロゲン原子を示す。) で表わされるベンジルハライド類を反応させ、得られた
樹脂組成物を多価金属塩と反応させることを特徴とする
1)のサリチル酸樹脂多価金属化物の製造方法、および 3)前記サリチル酸樹脂多価金属化物を有効成分する顕
色剤を用いてなる感圧複写紙用顕色シートである。
本発明の新規なサリチル酸樹脂多価金属化物を顕色剤と
して用いた顕色シートは無機固体酸またはp−フェニル
フェノールノボラック樹脂を用いた顕色シートに比較し
て、同等またはそれ以上の発色性を有し、さらに日光照
射による黄変も改良され、特に空気中の窒素酸化物によ
る耐黄変性は大巾に向上し、取扱いおよび保存に極めて
有利である。
一方、芳香族カルボン酸金属塩として無形的なサリチル
酸系化合物の金属塩と比較した場合、従来から知られて
いる芳香族カルボン酸金属塩の顕色剤としての欠点であ
る (イ)無色の発色性色素を溶解させた不揮発性オイルと
の相溶性不足 (ロ)幾分水に溶解する 0う 光により発色像が消失する 等を改善させることができる。この結果、低温における
発色性および水に対する発色像の安定性等が向上する。
本発明のサリチル酸樹脂多価金属化物は芳香族置換基を
有するサリチル酸誘導体にベンジルハライド類をフリー
デルクラフッ反応させ、得られる樹脂組成物に多価金属
塩を反応させて製造する。
前記サリチル酸樹脂は、従来全く開示されたことがなく
本発明者らが新規に見出したものである。
本発明の方法では、芳香族置換基を有するサリチル酸に
ベンジルハライド類をフリーデルクラフッわ触媒の存在
下で反応させると、前記芳香族置換基のベンゼン環をベ
ンジル化する。更に、過剰のベンジルハライド類がサリ
チル酸の芳香族置換基および/またはそれらに反応した
ベンジル基に遂次反応し、樹脂化することがわかった。
このようにして得られるサリチル酸樹脂を金属化し、顕
色剤として使用した場合、上葉紙のマイクロカプセル中
のオイルとの相溶性が優れ、結果として低温における発
色の速度は従来品に比べて著しく向上する。また水に対
する溶解性も全くなくなるため、発色画像の耐水性も極
めて良好となる。この有用なサリチル酸樹脂多価金属化
物を製造する方法において原料のサリチル酸誘導体は芳
香族置換基を少くとも1個有し、2個の場合は同一であ
っても異なっていてもよい。このようなサリチル酸誘導
体としては3−フェニルサリチル酸、5−フェニルサリ
チル酸、3−ベンジルサリチル酸、5−ベンジルサリチ
ル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(
α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α、α−ジメ
チルベンジル)サリチル酸、5− (α、α−ジメチル
ベンジル)サリチ/+1.5−(α−メチル−α−エチ
ルベンジル)すIJ チル酸、5−(α−メチル−α−
プロピルベンジル)サリチル酸、5−(α、α−ジメチ
ルフェニルエチル)サリチル酸、3−メチル−5−フェ
ニルサリチル酸、5−メチル−3−フェニルサリチル酸
、3−イソプロピル−5−フェニルf IJチル酸、5
−イソプロピル−3−フェニルサリチル酸、3− te
rt −7’チル−5−フェニルサリチル酸、5− t
ert−ブチル−3−フェニルサリチル酸、5− te
rt−オクチル−3−フェニルサリチル酸、5−ノニル
−3−フェニルサリチル酸、5−シクロヘキシル−3−
フェニルサリチル酸、3−シクロへキシル−5−フェニ
ルサリチル酸、3−メチル−5−ベンジルサリチル酸、
5−メチル−3−ベンジルサリチル酸、5−エチル−3
−ベンジルサリチル酸、3−n−プロピル−5−ベンジ
ルサリチル酸、5−n−プロピル−3−ベンジルサリチ
ル酸、3−イソプロピル−5−ペンジルサリチ/l/酸
、5−1ソプロビル−3−ベンジルサリチル酸、3−5
ee−ブチル−5−ベンジルサリチル酸、5−5eC−
ブチル−3−ベンジル? リーf−ル酸、3− ter
t−ブチル−5−ベンジルサリチル酸、5−tert 
−フfルー3−ベンジルサリチル酸、3−tert −
7ミル−5−ベンジルサリチル酸、5−tert −7
ミルー3−ベンジルサリチル酸、3−tert−オクチ
ル−5−ベンジルサリチル酸、5−1crt−オクチル
−3−ベンジルサリチル酸、5−ノニル−3−ベンジル
サリチル酸、5−ドデシル−3−ベンジルサリチル酸、
5−シクロヘキシル−3−ベンジルサリチル酸、3−メ
チル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−メ
チル−3−(α−メチルベンジル)すIJチル酸、5−
エチル−3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−
イソプロピル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸
、5−インプロピル−3−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、3− sec −フチルー5−(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸、5−’5ec−ブチルー3−(α
−メチルベンジル)サリチル酸、3− tert−ブチ
ル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5− t
ert−ブチル−3−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−tert−アミル−5−(α−メチルベンジル
)サリチル酸、5−tert−アミル−3−(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸、5− tert−オクチル−
3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−/ニルー
3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−ドデシル
−3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−シクロ
ヘキシル−3−(α−メチルベンジル)サリチ/l/酸
、3− メチル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サ
リチル酸、5−メチル−3−(α、α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、3−エチル−5−(α、α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸、5−xチル−3−(α、α−ジ
メチルベンジル)サリチル酸、5−n−プロピル−3−
(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−イソプ
ロピル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸
、5−イソプロピル−3−(α、α−ジメチルベンジル
)サリチル酸、3−5ec−ブナルー5−(α。
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、5−sec−ブチ
ル−3−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3
− tert−ブチル−5−(α、α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、5− tert−ブチル−3−(α、
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3− tert−
アミル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸
、5− tert−アミル−3−(α。
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、5−tert−オ
クチル−3−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸
、5−ノニル−3−(α、α−ジメチルベンジル)サリ
チル酸、5−ドデシル−3−(α。
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、5−シクロヘキシ
ル−3−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3
−メチル−5−(α−メチル−α−エチルベンジル)サ
リチル酸、3.5−ジフェニルサリチル酸、3,5−ジ
ベンジルサリチル酸、3,5−シ(α−メチルベンジル
)サリチル酸、3.5−ジ(α、α−°ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、3−フェニル−5−ベンジルサリチル
酸、5−フェニル−3−ベンジルサリチル酸、3−フェ
ニル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−フ
ェニル−3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−
フェニル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル
酸、5−フェニル−3−(α、α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、3−ベンジル−5−(α−メチルベンジル
)サリチル酸、5−ベンジル−3−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、3−ベンジル−5−(α、α−ジメチ
ルベンジル)サリチル酸、5−ベンジル−3−(α、α
−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベ
ンジル)−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル
酸、5−(α−メチルベンジル)−3−(α、α−ジメ
チルベンジル)サリチル酸、3−(4−メチルベンジル
)サリチル酸、5−(4−メチルベンジル)サリチル酸
、3,5−ジ(4−メチルベンジル)サリチル酸、3−
(2−メチルベンシル)サリチル酸、5−(2−メチル
ベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(2−メチルベンジ
ル)サリチル酸、5−(3−メチルベンジル)サリチル
酸、3,5−ジ(3−メチルベンジル)サリチル酸、5
−〔α−メチル−47(α−メチルベンジル)−ベンジ
ルサリチル酸、5−[4’−(2,4,6−トリメチル
ベンジル)ベンジルサリチル酸、1−ヒドロキシ−2−
カルボキシ−4−(α−メチルベンジル)ナフタリン、
2−ヒドロキシ−11−カルボキシ−4−(α−メチル
ベンジル)ナフタリン、1−ヒドロキシ−2−カルボキ
シ−4−ベンジルナフタリン、1−ヒドロキシ−2−カ
ルボキシ−4−(α、α−ジメチルベンジル)ナフタリ
ン、1−(α−メチルベンジル)−2−ヒドロキシ−3
−カルボキシナフタリン等が挙げられるがこれらに限定
されるものではない。また、炭素数1〜12のアルキル
基、アラルキル基、アリール基もしくはシクロアルキル
基が0位、m位およびp位に少なくとも1〜2個置換ず
イ)。ハロゲンの種類としては塩素、臭素、弗素が挙げ
られろが、好ましくは塩素である。このベンジルハライ
ド類としては、ベンジルクロライド、ベンジルブロマイ
ド、0−メチルベンジルクロライド、m−メチルベンジ
ルクロライド、p−メチルベンジルクロライド、0−エ
チルベンジルクロライド、m−エチルベンジルクロライ
ド、p−エチルベンジルクロライド、0−イソプロピル
ベンジルクロライド、p−n−プロピルベンジルクロラ
イト、p−tert−ブチルベンジルブロマイド、p−
/=ニルベンジルクロライドo−フェニルベンジルフル
オライド、p−シクロヘキシルベンジルクロライ)”、
p−(ベンジル)ベンジルクロライ)”、p−(α−メ
チルベンジル)ベンジルクロライド、p−(α、α−ジ
メチル)ベンジルクロライ)11.2゜3−ジメチルベ
ンジルフルオライド、2.4−ジメチルベンジルクロラ
イド、2,5−ジメチルベンジルクロライド、2,6−
ジメチルベンジルクロライド、3,4−ジメチルベンジ
ルクロライド、3,5−ジメチルペンジルクロライド、
2,4−ジエチルベンジルクロライド、3−メチル−4
−エチルベンジルクロライド、3−(α−メチルベンジ
ル)−4−メチルベンジルクロライド、2.5−(ジメ
チルベンジル)ベンジルクロライド等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。これらのうち、好ま
しくはベンジルクロライド、p−メチルベンジルクロラ
イド等が挙げられる。
このベンジルハライド類の使用量は各種サリチル酸誘導
体1モルに対して0.2〜20モル、好ましくは0.5
〜10モルである。ベンジルハライド類の使用量が本発
明の範囲より少ない場合は上葉紙のマイクロカプセル中
にある不揮発性オイルとの相溶性がまだ不足し、また、
水に対する不溶化も達成できない。多い場合は、サリチ
ル酸分の相対的な割合が減少し、発色濃度が所望の水準
に達しない。この使用量の範囲で製造された樹脂の重量
平均分子量は500〜10,000の範囲、好ましくは
500〜s、o o oの範囲である。この樹脂の軟化
点(JIS−に−2548による環球軟化点測定装置に
よる)は100℃以下である。本発明の樹脂を得るため
の触媒としては例えば、塩化第二鉄、塩化亜鉛、塩化−
ご− アルミニウム、塩化第二錫、四塩化チタン、三沸化ホウ
素等のフリーデルクラフッ形触媒が使用できる。これら
のうち、特に好ましいのは塩化亜鉛である。触媒の使用
量はサリチル酸誘導体に対し、0.05〜200モル%
、好ましくは経済性を考慮して1〜100モル%の範囲
である。
本発明の方法では反応に使用した触媒を反応終了後、反
応液中で塩基により中和すると、触媒の金属種がサリチ
ル酸樹脂と反応し金属化樹脂として得られることも特徴
である。このことは触媒が有効に利用され廃棄物として
の処理等が不必要となるので経済的である。また、本発
明の樹脂を得る方法では必要により溶剤を使用する。こ
の溶剤としては、反応に不活性なもの、例えばn−へキ
サン、n−へブタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水
素類、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、エチレ
ングリコールジメチルエーテル等ノエーテル類、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル類、塩化メチレン、1,
2−ジクロロエタン、1゜1.2−トリクロロエタン、
四塩化炭素、クロロホー路− ルム、モノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶剤
、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、その他二硫化炭素、ニトロ
メタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等が挙げ
られる。
これらの溶剤の使用量は原料の全重量に対して経済性を
考慮すれば30容量/重量倍以下が望ましい。
本発明の方法を実施する際の反応温度は、20℃〜18
0℃、好ましくは50〜160℃の範囲である。反応時
間は1〜30時間である。本発明の樹脂を製造する一般
的な方法としては所定量のサリチル酸誘導体、触媒、必
要によっては溶剤を装入し、所定の温度でもう一方の原
料のベンジルハライド類を滴下させながら、反応させる
方法が一般的である。
この際、滴下時間は全反応時間の50%以上が好ましく
、通常は1〜20時間である。反応後、使用した溶剤が
水に不溶である場合は水を加え二層で水洗分液したのち
、溶剤を留去させて樹脂を得てもよく、希アルカリ水溶
液で抽出分離して次の工程に使用してもよい。溶剤が水
に溶解する場合は、水に投入して析出した樹脂を得るこ
とができる。
上記反応により前述の一般式価)で表わされるサリチル
酸誘導体のうちn = 0である原料を使用した場合は
、次の一般式 で表わされる構造単位(1)が前述の一般式面で表わさ
れるベンジルハライド類に由来する次の構造単位(If
) のベンジル位を介して例えば下記のように結合する。
さらに構造単位(It)が結合する場合もベンジル位を
介して結合する また、一般式(1)でn二1で芳香族置換基が3位およ
び5位にある場合は構造単位(1)は次式で表わされ、
構造単位(It)との結合はn二〇の場合と同様に構造
単位(II)のベンジル位を介して行なわれる。
上記方法によって得られる本発明のサリチル酸樹脂の構
成は、構造単位(1)が10〜70モル%、構造単位(
II)が30〜90モル%であり、かつ重量平均分子量
が500〜10,000  である。
かくして製造されたサリチル酸樹脂より該金属化物を製
造するには前記反応で用いた触媒による方法の他、いく
つかの公知の方法を適用できる。
例えば、本樹脂のアルカリ金属塩と水溶性多価金属塩と
を水または双方可溶な溶媒中で反応させて製造できる。
すなわち、樹脂に対してアルカリ金属の水酸化物、炭酸
塩またはアルコキシド等を反応させて、樹脂のアルカリ
金属塩またはそれらの水溶液、アルコール溶液、あるい
は水−アルコール混合溶液を得たのち、水溶性多価金属
塩を反応せしめて生成する方法である。樹脂中のサリチ
ル酸1モルに対して約0.5〜1グラム当量の水溶性多
価金属塩を反応させることが望ましい。
また、樹脂とギ酸、酢酸、プロピオン酸、吉草酸、カプ
ロン酸、ステアリン酸または安息香酸等の有機カルボン
酸の多価金属塩とを混合し、加熱溶融することにより製
造できる。場合によっては、更に塩基性物質、例えば炭
酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム、安息香酸アンモニウムを添加して、加熱溶融しても
よい。
さらに、樹脂と多価金属の炭酸塩、酸化物、水酸化物を
使用し、ギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、カフロ
ン酸アンモニウム、ステアリン酸アンモニウム、安息香
酸アンモニウム等の有機カルボン酸アンモニウム等の塩
基性物質と加熱溶融して製造できる。
加熱溶融して樹脂の金属化物を製造する場合、溶融温度
は通常100〜180℃の温度で行い、反応時間は樹脂
組成、溶融温度、多価金属塩の種類、使用量によるが、
J〜数時間程度である。また多価金属塩の使用量につい
ては、樹脂全重量に対して金属が1重量%〜約20重量
%存在するように多価金属の有機カルボン酸塩、炭酸塩
、酸化物、水酸化物を使用することが望ましい。
塩基性物質の使用量については特に制限はないが、通常
樹脂全重量に対して1〜15重量%使用する。塩基性物
質を使用する際は、あらかじめ多価金属塩と混合して使
用するのが更に好ましい。
この加熱溶融法で製造される金属化樹脂の軟化点(JI
S−に−2548による環球軟化点測定装置による)範
囲は50〜120℃である。
本発明で用いるサリチル酸樹脂の金属化物の金属として
は、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
類を除く金属を包含するが、好ましい多価金属としては
、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、亜鉛
、スズ、バリウム、コバルトおよびニッケル等が挙げら
れる。これらのうち、亜鉛が特に有効である。
本発明で用いる顕色剤は、既知の顕色剤、すなわち活性
白土等の無機固体酸、フェノール−ホルムアルデヒド樹
脂等の有機重合体または芳香族カルボン酸金属塩等と併
用することは何ら差支えない。
本発明で用いる顕色剤は更に亜鉛、マグネシウム、アル
ミニウム、鉛、チタン、カルシウム、コバルト、ニッケ
ル、マンガンおヨヒハリウムカラ成る群から選ばれた多
価金属の酸化物、水酸化物または炭酸塩の少なくとも1
種以上とを併用してもよい。
本発明の感圧複写紙用顕色シートを調製する方法として
は、(1)顕色剤の水性懸濁液を用いた水性塗料を紙等
の支持体に塗布する方法、(2)抄紙時に顕色剤を漉き
込む方法、(3)顕色剤を有機溶剤に溶解または懸濁し
たものを支持体に塗布する方法等の方法がいずれも使用
できる。
塗料を調製するに際しては、カオリン粘土類、炭酸カル
シウム、でん粉、合成および天然ラテンクス等を配分し
て適当な粘度、塗工適性を有する塗料とする。塗料にお
いて顕色剤成分が占める割合は全固型分中の10〜70
%が望ましく、顕色剤の成分の割合が10%未満では十
分な発色性を発揮しえず、また70%をこえると顕色シ
ートの紙面特性が低下する。塗料の塗布量は乾燥重量で
0.597 m”以上、好ましくは1〜10y/m”で
ある。
〔実 施 例〕
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
各実施例および比較例で得られた感圧複写紙顕色シート
の性能測定は以下の方法によって行い、その結果は表1
に一括して示した。
1、発色速度および濃度(5℃、60%RHおよび20
℃、65%RHの恒温恒湿室内で実施)クリスタルバイ
オレットラクトン(CVL)を主たる感圧色素とする市
販の青発色用上紙(十條製紙製NW−40T )を用い
、水性塗料を塗布した顕色シート(下用紙)との両塗布
面を対向させて重ね合わせ、電子タイプライタ−で打圧
発色させる。
打刻1分30秒後、および24時間後の2点について測
色しY値で表示する。
2、発色像の耐光堅牢度 ■の方法で発色させた顕色シートをカーボンアークフェ
ードメーター(スガ試験機製)に、2時間(および4時
間)暴露し照射後の反射率をΣ−80色差計を用いて測
定しY値で表示した。
Y値が低く、かつ試験前値との差が小さいほど光による
褪色が少なく好ましい。
3、 耐可塑剤性 ジオクチルフタレート(DOP)を芯物質とすル平均粒
子径5.0μのメラミン・ホルムアルデヒド樹脂膜マイ
クロカプセルを調製し、少量の澱粉系バインダーを加え
た塗液をエアナイフコーターで上質紙上に乾燥塗布量が
5 iil/m”となるよう塗布乾燥しDOPマイクロ
カプセル塗布紙を用意する。該DOPマイクロカプセル
塗布紙と1で発色させた顕色シートの発色面を対向させ
たのち100 kg/artの線圧を有するスーパーカ
レンダーロールを通過させ、発色面にDOPを均一に浸
透させる。
1時間後の反射率をΣ−80色差計を用いて測定しY値
で表示する。Y値が低(かつ試験前値との差が小さいほ
ど発色像の可塑剤耐性が良好であることを意味する。
4 発色像の耐水性 1の方法で発色させた顕色シートを水中に2時間浸漬し
、発色像の濃度変化を肉眼で観察した。
5 顕色シートの黄変性 (5−1)NOxによる黄変 JIS  L−1055[染色物および染料の酸化窒素
ガス堅牢度試験方法に基づき、顕色シートをNaNO2
(亜硝酸ナトリウム)とH3P04(リン酸)との反応
により発生するNOxガス雰囲気の密閉容器中に1時間
保存して、黄変の程度を調べる。
試験終了後、1時間目にΣ−80色差計を用いWB値で
表示する。WB値が大きく、かつ未試験シートのWB値
との差が小さいほどNOx雰囲気下での黄変性が少ない
ことを意味する。
(5−2)光による黄変 顕色シートをカーボンアークフェードメーター(スガ試
験機製)に4時間照射して、試験後Σ−80色差計を用
いWB値で表示する。WB値が大きく、かつ未試験シー
トのWB値との差が小さいほど光照射による黄変性が小
さいことを意味する。
実施例 1゜ (a)  サリチル酸樹脂の合成 3.5−ジ(4−メチルベンジル)サリチル酸6.99
 (0,02モル)イソプロピルエーテル507および
触媒に無水塩化アルミニウム2.72をガラス製反応器
に仕込み攪拌しながら温度50℃に保った。ついで同温
度でベンジルクロライド7.69 (0,06モル)を
8時間かり゛て滴下し反応させた。滴下後、同温度で2
時間熟成させたのち、希塩酸水中に排出した。これを分
液後溶剤を留去して赤褐色の樹脂12.09を得た。得
られた樹脂の重量平均分子量は1250であり、軟化点
をJIS−に−2548による環球法軟化点測定装置で
測定したところ65℃であった。
(1))  サリチル酸樹脂多価金属化物の合成(a)
で得られた樹脂107と苛性ソーダ−0657を熱水2
001nlで攪拌したところ溶解した。ついで、溶液の
温度を30〜35℃に保ちながら、あらかじめ硫酸亜鉛
7水和物25′?を水30 mlに溶解させた溶液を3
0分で滴下した。白色の沈澱が析出し、同温度で2時間
攪拌をつづけたのち沖過し、水洗後乾燥したところ白色
の粉末10.5 r(収率定量的)を得た。これはサリ
チル酸樹脂の亜鉛塩であり、亜鉛含量を分析した結果、
496%であった。
(C)  顕色シートの調製 (b)で得たサリチル酸樹脂の金属化物を顕色剤として
用い、下記組成にてサンドグラインディングミルで分散
させて懸濁液を作成した。
顕   色   剤            6  重
量部10%ポリビニルアルコール水溶液 (クラン≠117 )       3  重量部水 
             22.5重量部次に、該懸
濁液を用いて下記組成の塗料を調製した。
懸   濁   液           10 重量
部軽質炭酸カルシウム      10  重量部澱 
    粉        0.8重量部合成ゴムラテ
ックス      0.8重量部水         
     32.5重量部これらの塗料を上質紙に乾燥
時塗布量が5.0〜5,5  ylm”となるように塗
布乾燥し、顕色シートを得た。
実施例 2゜ (a)  サリチル酸樹脂の合成 5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸5.1 
? (0,02モル)、ニトロメタン50ゴおよび触媒
として無水塩化亜鉛1,4りをガラス製反応器に装入し
、攪拌しながら加熱して温度95℃に保った。ついで、
同温度でp−メチルベンジルクロライド22.59 (
0,16モル)を10時間かけて滴下し反応させた。滴
下後、同温度で2時間熟成させて反応を終了した。
この樹脂の重量平均分子量は2400であった。
(b)  サリチル酸樹脂多価金属化物の合成上記(a
)で得られた反応組成物にトルエン75コを加え溶解さ
せた。ついで温度70〜80℃で希アンモニア水を滴下
し、pH5に調整した。この後70〜80℃の温度で1
時間攪拌し反応を終了した。
反応終了後、下層の水層を抜き去り、有機層を加熱濃縮
した。ついで溶融樹脂を取り出して冷却後、粉砕を行っ
てサリチル酸樹脂の亜鉛改質物の粉末232を得た。こ
の亜鉛化物の軟化点をJIS−に−2548による環球
法軟化点測定装置で測定したところ86℃であった。
(c)  顕色シートの調製 上記(b)で得られたサリチル酸樹脂亜鉛化物を用い実
施例1と同様の処方および方法で顕色シートを得た。
実施例 3 (a)  サリチル酸樹脂の合成 3− tcrt−ブチル−5−フェニルサリチル酸5.
49 (0,02モル)、氷酢酸30−および触媒とし
て無水塩水亜鉛1.42をガラス製反応器に装入し、攪
拌しながら加熱して還流状態に保った。
ついで2,4−ジメチルベンジルクロライド12.49
 (o、osモル)を6時間かけて滴下し反応させた。
滴下後、還流下で2時間熟成させて反応を終了した。こ
の樹脂の重量平均分子量は1680であった。
(b)  サリチル酸樹脂多価金属化物の合成上記(a
)で得られた反応組成物から実施例2と同様に行なって
サリチル酸樹脂の亜鉛改質物の粉末152を得た。この
亜鉛化物の軟化点は94℃であった。
(c)  顕色シートの調製 上記(b)で得られたサリチル酸樹脂亜鉛化物を用い実
施例1と同様の処方および方法で顕色シートを得た。
実施例 4゜ (a)  サリチル酸樹脂の合成 ■−ヒドロキシー2−カルボキシー4−ベンジルナフタ
リン5.50 iP (0,02モル)、1,2−ジク
ロエタン50m1および触媒に無水塩化アルミニウム2
.7g″を仕込み攪拌しながら温度70℃に保った。つ
いで、同温度でベンジルブロマイド5.29 (0,0
3モル)を6時間かけて滴下し反応させた。滴下後、同
温度で2時間熟成させたのち、希塩酸水中に排出した。
これを分液して、下層の有機層を濃縮し赤褐色の樹脂8
,22を得た。この樹脂の重量平均分子量は720であ
った。
(b)  サリチル酸樹脂多価金属化物の合成上記(a
)で得られた樹脂に安息香酸亜鉛3.2 f(0,01
モル)と重炭酸アンモニウム2.4 r (0,03モ
ル)の混合物を温度150〜160℃で徐々に添加した
。この後155〜165℃の温度で1時間攪拌し反応を
終了した。反応終了後、溶融樹脂を取り出して冷却後、
粉砕を行ってサリチル酸樹脂の安息香酸亜鉛改質物の粉
末23りを得た。この亜鉛化物の軟化点をJIS−に−
254,8による環球法軟化点測定装置で測定したとこ
ろ108℃であった。
(c)  顕色シートの調製 上記(b)で得られたサリチル酸樹脂亜鉛化物を用い実
施例1と同様の処方および方法で顕色シートを得た。
実施例 5〜6゜ 実施例1および実施例2で得られた顕色剤の懸濁を用い
、下記組成の塗料を調製した。
懸  濁  液         10  重量部酸化
亜鉛    2重量部 炭酸カルシウム         8 重量部澱   
  粉         0.8  重量部合成ゴムラ
テックス       0.8重量部水       
        32.5重量部これらの塗料を上質紙
に乾燥時塗布量が5.0〜5.5 f//m”となるよ
うに塗布乾燥し、顕色シートを得た。
比較例 1゜ p−フェニルフェノール1.7Of 、80%パラホル
ムアルデヒド22.59、p −)ルエンスルホン酸2
.02およびベンゼン2002をガラス製反応器に装入
し、攪拌しながら加熱し、反応による生成水をベンゼン
との共沸で系外に留去させながら70〜80℃で2時間
反応させる。反応後10%水酸化ナトリウム水溶液32
0 rを加え、水蒸気蒸留によりベンゼンを留去した。
次に冷却して希硫酸を滴下し析出したp−フェニルフェ
ノールホルムアルデヒド重合体を炉取、水洗、乾燥して
白色粉末176gを得た。
このp−フェニルフェノールホルムアルデヒド重合体を
用いて実施例1と同様に顕色シートを得た。
比較例 2゜ 温度計、還流冷却器、滴下ロートおよび攪拌装置を備え
た反応器にフェノール9.42と硫酸0.22を入れる
。次に、攪拌しながら温度50℃で滴下ロートよりα−
メチルスチレン23.69を5時間かけて滴下した。
滴下終了後、5時間熟成して希炭酸ソーダ′−水溶液中
に投入した。分液して油層を得、これを真空蒸留した。
真空度3〜4 ml−Igで220℃以上の留分222
を得た。
次に、この留分に40%苛性ソーダー水溶液7.52を
加え、キシレンの還流下で脱水を行なった。脱水後、キ
シレン混合物をオートクレーブに移液し、ついで、温度
160℃で炭酸ガスを30 kf/cdになるまで導入
した。その後同温度で5時間反応した。反応後、冷却し
て残ガスをパージし、反応液を熱水で抽出して希硫酸で
中和したところ結晶が析出した。これを渥取し、酢酸水
溶液で再結晶して3,5−ジ(α、α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸82を得た。このサリチル酸化合物から
、実施例1と同様の方法で亜鉛塩を製造した。この3.
5−ジ(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩
を用いて実施例1と同様に顕色シートを得た。
〔発明の効果〕
本発明のサリチル酸樹脂多価金属化物から調製される感
圧複写紙用顕色シートにおいては、顕色剤成分および塗
料の塗布量が少な(てすみ、また塗料の濃度、粘度等を
比較的広範囲に変えられることから、オンマシン塗工、
オフマシン塗工いずれも可能となり、感圧紙製造工程上
に大きなメリットが生ずる。
本発明の顕色シートは光および空気中の窒素酸化物等の
ガスによる黄変性もなく、又、光および可塑剤等に対し
て発色像が安定で、発色濃度の低下を起こさず、耐水性
も良好であるため、長期保存安定性を必要とされるが故
に従来品では不適であった用途への利用拡大が可能とな
り、その実用上の意義は極めて太きいものである。
【図面の簡単な説明】
図1は感圧複写紙の構造を示す図である。 J・・・上  用  紙、  2・・・中  用  紙
、3・・・下  用  紙、  4・・・マイクロ力プ
セノへ5・・・顕  色  剤、  6・・・竿   
  圧。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼および▲数式、化学
    式、表等があります▼ (式中R_1、R_2、R_3およびR_3′はそれぞ
    れ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シク
    ロアルキル基、アラルキル基またはアリール基を示し、
    R_1とR_2が相隣接していて環を形成してもよい。 X、X′はそれぞれ独立に直接の結合または炭素数1〜
    5の直鎖もしくは分岐した2価の炭化水素基を示す) で表わされる群の中から選ばれた1以上の構造単位(
    I )、および次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または▲数式、化学式、表等がありま
    す▼(II) (式中、R_4、R_5は水素または炭素数1〜12ま
    でのアルキル基、アラルキル基、アリール基もしはシク
    ロアルキル基を示す。) で表わされる構造単位からなり、構造単位(1)が10
    〜70モル%、構造単位(II)の1または2以上が30
    〜90モル%で構造単位( I )は構造単位(II)のベ
    ンジル位で結合しており、かつ重量平均分子量が500
    〜10000であるサリチル酸樹脂の多価金属化物。 2)一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中R_1、R_2、R_3およびR_3′はそれぞ
    れ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シク
    ロアルキル基、アラルキル基またはアリール基を示し、
    R_1とR_2が相隣接していて環を形成してもよい。 X、X′はそれぞれ独立に直接の結合または炭素数1〜
    5の直鎖もしくは分岐した2価の炭化水素基を示し、n
    は1または0である。)で表わされるサリチル酸誘導体
    にフリーデルクラフツ触媒の存在下、一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R_4およびR_5は水素または炭素数1〜1
    2までのアルキル基、アラルキル基、アリール基もしく
    はシクロアルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。 ) で表わされるベンジルハライド類を反応させ、得られた
    樹脂組成物を多価金属塩と反応させることを特徴とする
    次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼および▲数式、化学
    式、表等があります▼ (式中、R_1、R_2、R_3およびR_3′はそれ
    ぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シ
    クロアルキル基、アラルキル基またはアリール基を示し
    、R_1とR_2が相隣接していて環を形成してもよい
    。X、X′はそれぞれ独立に直接の結合または炭素数1
    〜5の直鎖もしくは分岐した2価の炭化水素基を示す。 ) で表わされる群の中から選ばれた1以上の構造単位(
    I )、および次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または▲数式、化学式、表等がありま
    す▼(II) (式中、R_4、R_5は前記式(IV)と同じである)
    で表わされる構造単位からなり、構造単位( I )が1
    0〜70モル%、構造単位(II)の1または2以上が3
    0〜90モル、で構造単位( I )は構造単位(II)の
    ベンジル位で結合しており、かつ重量平均分子量が50
    0〜10000であるサリチル酸樹脂の多価金属化物の
    製造方法。 3)次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
    等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼および▲数式、化学
    式、表等があります▼ (式中R_1、R_2、R_3およびR_3′はそれぞ
    れ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シク
    ロアルキル基、アラルキル基またはアリール基を示し、
    R_1とR_2が相隣接していて環を形成してもよい。 X、X′はそれぞれ独立に直接の結合または炭素数1〜
    5の直鎖もしくは分岐した2価の炭化水素基を示す。) で表わされる群の中から選ばれた1以上の構造単位(
    I )、および次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または▲数式、化学式、表等がありま
    す▼(II) (式中、R_4、R_5は水素または炭素数1〜12ま
    でのアルキル基、アラルキル基、アリール基もしくはシ
    クロアルキル基を示す。) で表わされる構造単位からなり、構造単位( I )が1
    0〜70モル%、構造単位(II)の1または2以上が3
    0〜90モル%で構造単位( I )は構造単位(II)の
    ベンジル位で結合しており、かつ重量平均分子量が50
    0〜10000であるサリチル酸樹脂の多価金属化物を
    含有してなる感圧複写紙用顕色シート。
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US5260403A (en) * 1991-07-03 1993-11-09 Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. Color-developing composition, aqueous suspension of the composition, and color-developing sheet produced using the suspension and suitable for use in pressure-sensitive copying paper

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US5260403A (en) * 1991-07-03 1993-11-09 Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. Color-developing composition, aqueous suspension of the composition, and color-developing sheet produced using the suspension and suitable for use in pressure-sensitive copying paper

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