JPS63251170A - 研削工具に適する研削面及びその形成方法 - Google Patents
研削工具に適する研削面及びその形成方法Info
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- JPS63251170A JPS63251170A JP8295287A JP8295287A JPS63251170A JP S63251170 A JPS63251170 A JP S63251170A JP 8295287 A JP8295287 A JP 8295287A JP 8295287 A JP8295287 A JP 8295287A JP S63251170 A JPS63251170 A JP S63251170A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- metal bond
- abrasive grains
- grinding
- bond
- Prior art date
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- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野]
本発明は、研削工具に適する研削面及びその形成方法に
関するものである。
関するものである。
【従来の技術1
従来より、研削工具における研削面は、ダイヤモンド、
CBN(cubic boron n1tride)等
の超硬物質砥粒を主要なメタルボンドであるニッケル、
コバルト、銅等の金属を用いて、合金(金属ベース)上
に電解溶着して固定し形成を図っている。この研削面の
形成は、単に台金上に超硬物質を固定しただけのもので
あり、比較的容易に形成でき、且つ又形成時に熱が生じ
にくしζため研削面に狂いや歪みが生じにくい反面、メ
タルボンドによる超硬物質砥粒を保持する力に限界があ
るため比較的短期間で研削面における超硬物質砥粒が脱
粒して研削工具としての機能を失いやすい欠点や、メタ
ルボンド層の露出面が被研削物(金属、セラミックス、
樹脂、ゴム、石材、動・植物質素材並びにこれらの複合
材料等)と衝突するためそれだけメタルボンド層の表面
に摩耗、疲労か生じやすく、上述の欠点に加え耐久性に
乏しい欠点かあった。 [発明か解決しようとする問題点] 従って本発明の目的は、超硬物質の砥粒保持力か強く、
そのため被研削物の研削の際に、苛酷な使用条件に酎え
得る研削工具に適する研削面及びその形成方法を提供す
ることにある。 本発明の他の目的は、メタルボンド層の摩耗と疲労か少
なく寿命の永い研削工具に適する研削面及びその形成方
法を提供することにある。 本発明のもう一つの目的は、切削工具の寿命を延ばせる
ことによって、加工作業中の切削工具の交換脱着の頻度
を減少させて作業効率を著しく向上させることのできる
研削工具に適する研削面及びその形成方法を提供するこ
とにある(問題を解決するための手段] 本発明は、台金上のダイヤモンド、CBN等の多数の超
硬物質砥粒を、メタルボンドを電解溶着することによっ
て前記台金上に固定保持した研削面であって、前記各超
硬物質砥粒間を埋めた前記メタルボンドの露出面上に、
前記メタルボンドより強度を有する金属、炭化物、酸化
物等の素材から成る薄膜状の表面被膜層を、溶射するこ
とによって被着したことを特徴とする研削工具に適する
研削面、並びに台金上にダイヤモンド、C:BN等の超
硬物質砥粒を配置し、次にメタルボンドを電解溶着して
前記超硬物質砥粒を前記台金上に固定保持し、更に前記
メタルボンドの表面露出部に目荒しを施し、その後金属
、炭化物、酸化物等の少なくとも1種を含む溶射材を溶
射し、固着せしめて、このメタルボンドの表面露出部に
薄膜状の被膜層を被着することを特徴とする研削工具に
適する研削面の形成方法である。 【実施例] 次に、本発明をその良好な実施例について詳細に説明し
よう。 実施例に先立ち本発明を総轄的に説明する。 本発明に係る研削工具に適する研削面を形成する場合、
先ず台金上にダイヤモンド、CBN等超硬物質砥粒を配
置する6次に、電解溶着法によってメタルボンドを溶着
させて超硬物質砥粒を前記台金上に固定保持する。更に
、メタルボンドの表面露出部にサンドブラスト、ドレッ
シング等の方法によって目荒しを施す、この目荒しによ
ってメタルボンド表面上に無数の微細な凹凸(傷)を生
じさせる。その後、このメタルボンドの表面露出部に金
属(T、、W、Mo、N、合金等)、炭化物(WC,T
、C,Cr3G2.8IC等)、酸化物(Al2O2゜
T+02. CrtOi等)、窒化物等の強化用素材を
溶射し、固着させ、薄膜状の被膜層を被着する。このと
き溶射によって前記メタルボンド表面上の無数の微細な
凹部には溶解した強化用素材が侵入し、凝固固着して足
となり、この足が溶射による被膜層の下面とメタルボン
ド表面を結合接着するアンカーとなる。尚、メタルボン
ドで超硬物質砥粒か固定された状態(溶射を行なう前)
では、超硬物質砥粒は、その各砥粒の台金側よりの17
2乃至375部分(超硬物質砥粒の高さを1としたとき
の、台金上よりの超硬物質砥粒の高さの割合)がメタル
ボンドの中に抱持され、残りの1/2乃至215の部分
がメタルボンドの表面から突出して露出した状態に置か
れる。従って、溶射の際、強化用素材は、目的面(被射
体表面)に到達した時、硬い滑面となっている超硬物質
砥粒の表面を滑りながら移動し、各超硬物質砥粒間の谷
間を埋めたメタルボンドの表面に到達し、速やかに凝固
堆積して被膜層が被着される。尚、このとき超硬物質砥
粒の露出した突出部に溶射した強化用素材がメタルボン
ド側へ十分に移動しないまま固化し、超硬物質砥粒を被
覆してしまう場合には、超硬物質砥粒の表面は平滑で且
つ硬度が高いために、被膜の下面はアンカーとならない
。従って、このような場合には、仕上工程におけるドレ
ッシングによって該部分の被膜を剥離するとよい。又、
強化用素材が凝固堆積して形成された被膜層の厚さは、
研削工具の設計目的と砥粒のサイズに従って5乃至20
00ILmの厚さの範囲で選択することにより、砥粒の
保持力強化、メタルボンドの表面摩耗に対する保護、メ
タルボンドの脆弱個所の補強を図ることができる。 尚、溶射の方法としては、プラズマ溶射、アーク溶射、
フレーム溶射、爆発溶射等の何れの溶射方法によっても
よい。本発明者の知見では、プラズマ溶射では、ガスプ
ラズマの温度が12000C以上、例えばaooo’c
という超高温で、しかも秒速250s/s以“上、例え
ば秒速800■/Sという高速でノズルを発進するにも
拘らず、5乃至数十cmの間隔を経て溶射すれば被射体
表面のポイント部に到達して放散する熱量を極めて微少
な量におさえることができ、このため容易に放熱拡散が
行なわれて、被射体表面では、下限150’C。 上限4006C程度の温度上昇が瞬間的に生じるに止ま
る。しかして本発明においては、被射体における熱的変
化、有害な膨張が生じることがなく、メタルボンドの表
面を強化する方法として極めて有効である。 ここで、本発明に係る研削工具に適する研削面を、第1
図を参照しながら説明すると、研削面1は1台金上2上
のダイヤモンド、CBN等多数多数硬物質砥粒3を、メ
タルボンド4を電解溶着することによって前記台金上に
固定保持してあり、前記各超硬物質砥粒間を埋めたメタ
ルボンド4の露出面上に前記メタルボンド4より強度を
有する金属、炭化物、酸化物等の素材がら成る薄膜状の
被膜層5をプラズマ溶射することによって形成しである
。 次に、本発明を砥石(平面を研削するのに使用する一般
的なもの)の製造に適用した例について第3図乃至第8
図を参照して説明する。第3図において、符号12は砥
石10の台金、13は超硬物質砥粒(ここではダイヤモ
ンド粒子)、14はメタルボンドを示す。この砥石10
の中央にはシャフト (図示せず)を挿着するための孔
15が貫通しており、シャフトの回転により砥石IOは
同軸で回転し、平面部16が目的の加工材に接触して超
硬物質砥粒13で研削する。 次にかかる砥粒lOの平面部16を形成する手順を示す
。 ■ 先ず、第4図に示すように合金(例えば鋳鉄)12
の表面を切削し、適度の粗面を形成して次工程の電解溶
着をやり易くする。 かくした上で、直径120gmのダイヤモンド粒子13
をlsm平方当り60個入る密度に配列した。 (リ 次に、第5図に示すようにニッケルによるメタル
ボンド14を電解溶着して台金12上にダイヤモンド粒
子13を固定保持した。この状態を拡大してみると第6
図に示すように、電解溶着の進行中の発生水素の離脱に
よって生じるピンホール20や、超硬物質砥粒13の周
辺部(陰部)21に生じる残留孔22が存在していた。 これらとンホール20や残留孔22は、既述のようにメ
タルボンド14が台金12に付着して超硬物質砥粒13
を固定する電解溶着の際に生じるものであるが、これら
ミクロンオーダーの微細な空隙は、メタルボンド14の
保持力を脆弱化する要因となる。 ■ そこで、このピンホール2oや残留孔22を封じる
ため、次工程て溶射(ここではプラズマ溶射)を行なう
が、その前にプラズマ溶射の溶射材の食いつきを良くす
るため、前処理として電解溶着か完了したメタルボンド
層の表面に対してwc等の微粒の硬質材料のサンドブラ
ストを施して目荒しなし、プラズマ溶射の溶射材のアン
カーを固定し易くした(第7図参照)。 ■ かかる状態の後、砥粒10表面に超高温下で溶解し
たWCを主材料とする溶射材[WC(88〜84%)、
C,(12〜16%)からなるもの;但し単位は重量
パーセント】を、プラズマ溶射機のノズル25先端から
、温度3000°C以上のガスプラズマの形て噴射した
(第8図参照)。このとき、溶解したWCは毎秒610
m/s以上の速度でメタルボンド14表面に叩きつけら
れて、メタルボンド14の表面に存在する空隙を埋め、
更に表面に平均20乃至30JLmの被膜を形成した。 更に、前記プラズマ溶射機のノズル25の位置をずらし
ながら移動することによって、全面に所望のWC被膜2
6を被着した。尚、プラズマ溶射かダイヤモンド粒子に
与えた熱は、250〜350°Cの範囲であった。この
ためダイヤモンドの硬度に影響を与えることはなく、従
って切削力が低下することはなかった。又、熱の総量は
極めて少量てあり、台金12が熱変化のために歪むこと
もなかった−6 (0被膜26の中には、メタルボンド14の表面たけで
なく、超硬物質砥粒13の上部に盛り上かって覆うもの
もあるので (第9図参照)、プラズマ溶射の工程の後
、仕上げにWC微粒を使用してドレッシングを施すこと
によって、超硬物質砥粒13が顔を出すようにした。更
に又、プラズマ溶射の後、被膜26上に生じた粗面につ
いても、同上のドレッシングによって滑らかに仕上げた
。 かくして形成された研削面11は、メタルボンド14に
よるダイヤモンド砥粒13の保持力の脆弱性を、補強材
の溶射によって強化しであるため苛酷な条件下において
も、超硬物質砥粒の脱粒がなく、従来の価石による同条
件の使用例と比較して寿命を著しく延ばすことが出来た
。 【発明の効果1 以上の様な本発明によれば、メタルボンドによる電着工
程において生じた発生水素離脱によるピンホール、溶着
不良によるメタル付着のばらつき、超硬物質砥粒の陰部
に残された小孔等、保持力が脆弱な個所に強化用素材を
侵入させて補強する結果、メタルボンド溶着によって台
金上に固定保持した超硬物質砥粒の保持力の均−化並び
に安定化が図れて研削工具の寿命を著しく延ばすことが
できると共に、研削工具の研削面における砥粒保持力の
強化が図れて脱粒が生じにくく、その結果深削り等、苛
酷な使用条件に耐え得る研削工具の研削面を形成出来る
。 又1本発明によれば、研削作業中の研削工具の交換と調
整作業の頻度を減少せしめて作業効率の向上を図ること
が可能となる。
CBN(cubic boron n1tride)等
の超硬物質砥粒を主要なメタルボンドであるニッケル、
コバルト、銅等の金属を用いて、合金(金属ベース)上
に電解溶着して固定し形成を図っている。この研削面の
形成は、単に台金上に超硬物質を固定しただけのもので
あり、比較的容易に形成でき、且つ又形成時に熱が生じ
にくしζため研削面に狂いや歪みが生じにくい反面、メ
タルボンドによる超硬物質砥粒を保持する力に限界があ
るため比較的短期間で研削面における超硬物質砥粒が脱
粒して研削工具としての機能を失いやすい欠点や、メタ
ルボンド層の露出面が被研削物(金属、セラミックス、
樹脂、ゴム、石材、動・植物質素材並びにこれらの複合
材料等)と衝突するためそれだけメタルボンド層の表面
に摩耗、疲労か生じやすく、上述の欠点に加え耐久性に
乏しい欠点かあった。 [発明か解決しようとする問題点] 従って本発明の目的は、超硬物質の砥粒保持力か強く、
そのため被研削物の研削の際に、苛酷な使用条件に酎え
得る研削工具に適する研削面及びその形成方法を提供す
ることにある。 本発明の他の目的は、メタルボンド層の摩耗と疲労か少
なく寿命の永い研削工具に適する研削面及びその形成方
法を提供することにある。 本発明のもう一つの目的は、切削工具の寿命を延ばせる
ことによって、加工作業中の切削工具の交換脱着の頻度
を減少させて作業効率を著しく向上させることのできる
研削工具に適する研削面及びその形成方法を提供するこ
とにある(問題を解決するための手段] 本発明は、台金上のダイヤモンド、CBN等の多数の超
硬物質砥粒を、メタルボンドを電解溶着することによっ
て前記台金上に固定保持した研削面であって、前記各超
硬物質砥粒間を埋めた前記メタルボンドの露出面上に、
前記メタルボンドより強度を有する金属、炭化物、酸化
物等の素材から成る薄膜状の表面被膜層を、溶射するこ
とによって被着したことを特徴とする研削工具に適する
研削面、並びに台金上にダイヤモンド、C:BN等の超
硬物質砥粒を配置し、次にメタルボンドを電解溶着して
前記超硬物質砥粒を前記台金上に固定保持し、更に前記
メタルボンドの表面露出部に目荒しを施し、その後金属
、炭化物、酸化物等の少なくとも1種を含む溶射材を溶
射し、固着せしめて、このメタルボンドの表面露出部に
薄膜状の被膜層を被着することを特徴とする研削工具に
適する研削面の形成方法である。 【実施例] 次に、本発明をその良好な実施例について詳細に説明し
よう。 実施例に先立ち本発明を総轄的に説明する。 本発明に係る研削工具に適する研削面を形成する場合、
先ず台金上にダイヤモンド、CBN等超硬物質砥粒を配
置する6次に、電解溶着法によってメタルボンドを溶着
させて超硬物質砥粒を前記台金上に固定保持する。更に
、メタルボンドの表面露出部にサンドブラスト、ドレッ
シング等の方法によって目荒しを施す、この目荒しによ
ってメタルボンド表面上に無数の微細な凹凸(傷)を生
じさせる。その後、このメタルボンドの表面露出部に金
属(T、、W、Mo、N、合金等)、炭化物(WC,T
、C,Cr3G2.8IC等)、酸化物(Al2O2゜
T+02. CrtOi等)、窒化物等の強化用素材を
溶射し、固着させ、薄膜状の被膜層を被着する。このと
き溶射によって前記メタルボンド表面上の無数の微細な
凹部には溶解した強化用素材が侵入し、凝固固着して足
となり、この足が溶射による被膜層の下面とメタルボン
ド表面を結合接着するアンカーとなる。尚、メタルボン
ドで超硬物質砥粒か固定された状態(溶射を行なう前)
では、超硬物質砥粒は、その各砥粒の台金側よりの17
2乃至375部分(超硬物質砥粒の高さを1としたとき
の、台金上よりの超硬物質砥粒の高さの割合)がメタル
ボンドの中に抱持され、残りの1/2乃至215の部分
がメタルボンドの表面から突出して露出した状態に置か
れる。従って、溶射の際、強化用素材は、目的面(被射
体表面)に到達した時、硬い滑面となっている超硬物質
砥粒の表面を滑りながら移動し、各超硬物質砥粒間の谷
間を埋めたメタルボンドの表面に到達し、速やかに凝固
堆積して被膜層が被着される。尚、このとき超硬物質砥
粒の露出した突出部に溶射した強化用素材がメタルボン
ド側へ十分に移動しないまま固化し、超硬物質砥粒を被
覆してしまう場合には、超硬物質砥粒の表面は平滑で且
つ硬度が高いために、被膜の下面はアンカーとならない
。従って、このような場合には、仕上工程におけるドレ
ッシングによって該部分の被膜を剥離するとよい。又、
強化用素材が凝固堆積して形成された被膜層の厚さは、
研削工具の設計目的と砥粒のサイズに従って5乃至20
00ILmの厚さの範囲で選択することにより、砥粒の
保持力強化、メタルボンドの表面摩耗に対する保護、メ
タルボンドの脆弱個所の補強を図ることができる。 尚、溶射の方法としては、プラズマ溶射、アーク溶射、
フレーム溶射、爆発溶射等の何れの溶射方法によっても
よい。本発明者の知見では、プラズマ溶射では、ガスプ
ラズマの温度が12000C以上、例えばaooo’c
という超高温で、しかも秒速250s/s以“上、例え
ば秒速800■/Sという高速でノズルを発進するにも
拘らず、5乃至数十cmの間隔を経て溶射すれば被射体
表面のポイント部に到達して放散する熱量を極めて微少
な量におさえることができ、このため容易に放熱拡散が
行なわれて、被射体表面では、下限150’C。 上限4006C程度の温度上昇が瞬間的に生じるに止ま
る。しかして本発明においては、被射体における熱的変
化、有害な膨張が生じることがなく、メタルボンドの表
面を強化する方法として極めて有効である。 ここで、本発明に係る研削工具に適する研削面を、第1
図を参照しながら説明すると、研削面1は1台金上2上
のダイヤモンド、CBN等多数多数硬物質砥粒3を、メ
タルボンド4を電解溶着することによって前記台金上に
固定保持してあり、前記各超硬物質砥粒間を埋めたメタ
ルボンド4の露出面上に前記メタルボンド4より強度を
有する金属、炭化物、酸化物等の素材がら成る薄膜状の
被膜層5をプラズマ溶射することによって形成しである
。 次に、本発明を砥石(平面を研削するのに使用する一般
的なもの)の製造に適用した例について第3図乃至第8
図を参照して説明する。第3図において、符号12は砥
石10の台金、13は超硬物質砥粒(ここではダイヤモ
ンド粒子)、14はメタルボンドを示す。この砥石10
の中央にはシャフト (図示せず)を挿着するための孔
15が貫通しており、シャフトの回転により砥石IOは
同軸で回転し、平面部16が目的の加工材に接触して超
硬物質砥粒13で研削する。 次にかかる砥粒lOの平面部16を形成する手順を示す
。 ■ 先ず、第4図に示すように合金(例えば鋳鉄)12
の表面を切削し、適度の粗面を形成して次工程の電解溶
着をやり易くする。 かくした上で、直径120gmのダイヤモンド粒子13
をlsm平方当り60個入る密度に配列した。 (リ 次に、第5図に示すようにニッケルによるメタル
ボンド14を電解溶着して台金12上にダイヤモンド粒
子13を固定保持した。この状態を拡大してみると第6
図に示すように、電解溶着の進行中の発生水素の離脱に
よって生じるピンホール20や、超硬物質砥粒13の周
辺部(陰部)21に生じる残留孔22が存在していた。 これらとンホール20や残留孔22は、既述のようにメ
タルボンド14が台金12に付着して超硬物質砥粒13
を固定する電解溶着の際に生じるものであるが、これら
ミクロンオーダーの微細な空隙は、メタルボンド14の
保持力を脆弱化する要因となる。 ■ そこで、このピンホール2oや残留孔22を封じる
ため、次工程て溶射(ここではプラズマ溶射)を行なう
が、その前にプラズマ溶射の溶射材の食いつきを良くす
るため、前処理として電解溶着か完了したメタルボンド
層の表面に対してwc等の微粒の硬質材料のサンドブラ
ストを施して目荒しなし、プラズマ溶射の溶射材のアン
カーを固定し易くした(第7図参照)。 ■ かかる状態の後、砥粒10表面に超高温下で溶解し
たWCを主材料とする溶射材[WC(88〜84%)、
C,(12〜16%)からなるもの;但し単位は重量
パーセント】を、プラズマ溶射機のノズル25先端から
、温度3000°C以上のガスプラズマの形て噴射した
(第8図参照)。このとき、溶解したWCは毎秒610
m/s以上の速度でメタルボンド14表面に叩きつけら
れて、メタルボンド14の表面に存在する空隙を埋め、
更に表面に平均20乃至30JLmの被膜を形成した。 更に、前記プラズマ溶射機のノズル25の位置をずらし
ながら移動することによって、全面に所望のWC被膜2
6を被着した。尚、プラズマ溶射かダイヤモンド粒子に
与えた熱は、250〜350°Cの範囲であった。この
ためダイヤモンドの硬度に影響を与えることはなく、従
って切削力が低下することはなかった。又、熱の総量は
極めて少量てあり、台金12が熱変化のために歪むこと
もなかった−6 (0被膜26の中には、メタルボンド14の表面たけで
なく、超硬物質砥粒13の上部に盛り上かって覆うもの
もあるので (第9図参照)、プラズマ溶射の工程の後
、仕上げにWC微粒を使用してドレッシングを施すこと
によって、超硬物質砥粒13が顔を出すようにした。更
に又、プラズマ溶射の後、被膜26上に生じた粗面につ
いても、同上のドレッシングによって滑らかに仕上げた
。 かくして形成された研削面11は、メタルボンド14に
よるダイヤモンド砥粒13の保持力の脆弱性を、補強材
の溶射によって強化しであるため苛酷な条件下において
も、超硬物質砥粒の脱粒がなく、従来の価石による同条
件の使用例と比較して寿命を著しく延ばすことが出来た
。 【発明の効果1 以上の様な本発明によれば、メタルボンドによる電着工
程において生じた発生水素離脱によるピンホール、溶着
不良によるメタル付着のばらつき、超硬物質砥粒の陰部
に残された小孔等、保持力が脆弱な個所に強化用素材を
侵入させて補強する結果、メタルボンド溶着によって台
金上に固定保持した超硬物質砥粒の保持力の均−化並び
に安定化が図れて研削工具の寿命を著しく延ばすことが
できると共に、研削工具の研削面における砥粒保持力の
強化が図れて脱粒が生じにくく、その結果深削り等、苛
酷な使用条件に耐え得る研削工具の研削面を形成出来る
。 又1本発明によれば、研削作業中の研削工具の交換と調
整作業の頻度を減少せしめて作業効率の向上を図ること
が可能となる。
第1図は本発明に係る研削工具に適する研削面を示す拡
大断面略図、第2図は本発明の形成方法を示すフロー・
ダイアグラムの概略図、第3図は本発明を砥石に適用し
た状態を示す略図、第4図乃至第9図は第3図に示す砥
石の研削面の形成工程を示す拡大断面略図である。 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第9図
大断面略図、第2図は本発明の形成方法を示すフロー・
ダイアグラムの概略図、第3図は本発明を砥石に適用し
た状態を示す略図、第4図乃至第9図は第3図に示す砥
石の研削面の形成工程を示す拡大断面略図である。 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第9図
Claims (2)
- (1)台金上のダイヤモンド、CBN等の多数の超硬物
質砥粒を、メタルボンドを電解溶着することによって前
記台金上に固定保持した研削面であって、前記各超硬物
質砥粒間を埋めた前記メタルボンドの露出面上に、前記
メタルボンドより強度を有する金属、炭化物、酸化物等
の素材から成る薄膜状の表面被膜層を、溶射することに
よって被着したことを特徴とする研削工具に適する研削
面。 - (2)台金上にダイヤモンド、CBN等の超硬物質砥粒
を配置し、次にメタルボンドを電解溶着して前記超硬物
質砥粒を前記台金上に固定保持し、更に前記メタルボン
ドの表面露出部に目荒しを施し、その後金属、炭化物、
酸化物等の少なくとも1種を含む溶射材を溶射し、固着
せしめて、このメタルボンドの表面露出部に薄膜状の被
膜層を被着することを特徴とする研削工具に適する研削
面の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8295287A JPS63251170A (ja) | 1987-04-06 | 1987-04-06 | 研削工具に適する研削面及びその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8295287A JPS63251170A (ja) | 1987-04-06 | 1987-04-06 | 研削工具に適する研削面及びその形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63251170A true JPS63251170A (ja) | 1988-10-18 |
Family
ID=13788558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8295287A Pending JPS63251170A (ja) | 1987-04-06 | 1987-04-06 | 研削工具に適する研削面及びその形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63251170A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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