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JPS63251044A - 乳漿および乳漿製品の脱色法 - Google Patents

乳漿および乳漿製品の脱色法

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Publication number
JPS63251044A
JPS63251044A JP62080854A JP8085487A JPS63251044A JP S63251044 A JPS63251044 A JP S63251044A JP 62080854 A JP62080854 A JP 62080854A JP 8085487 A JP8085487 A JP 8085487A JP S63251044 A JPS63251044 A JP S63251044A
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JP
Japan
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whey
hydrogen peroxide
decolorization
peroxidase
ppm
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JP62080854A
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ロビン チャールズ ボトムリー
ロバート デイビッド コルビン
マディソン バン ブラントン
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EKUSUPURESU FOODS GROUP Ltd
Original Assignee
EKUSUPURESU FOODS GROUP Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、乳漿および、脱塩乳漿および乳漿タンパクの
濃縮物のような乳漿製品の脱色法に関する。
(従来の技術) チーズを着色するために最も一般的に用いられる物質は
アンナツト−(annatto)であり、これは果実ビ
クソーオレリナ(bixo orellena )がら
製造される天然着色料である。アンナツト−の存在は、
チーズには望ましいが、さらに限外濾過技術による脱塩
または濃縮のような加工によって製造される製品には好
ましくない。従って、チーズにアンナツト−を用いるこ
とは着色された乳漿を製造することになり、さらにこの
ような乳漿から製造されるタンパク濃縮物もまた着色さ
れることになる。上記着色化は、このような二次製品の
価値を、無着色の出発物質から製造される二次製品より
低下させ、そしてしばしば、いくつかの適用に対して使
用不能にする。
従って2着色された乳漿および二次乳漿製品の脱色化が
非常に望まれている。アンナツト−を含む乳漿および乳
漿タンパクの濃縮物(WPC)のような二次製品は、無
色の乳漿およびそれから製造される二次製品の価値に匹
敵する価値を有する必要がある場合には、脱色されねば
ならない。この問題は当該技術分野における長年の問題
である。
ペルオキシダーゼ/過酸化水素/塩化物系におけるわず
かに不安定な化合物β−カロチンの分解の研究が2食物
中の脂質の酸化の研究と関連してLipids Vol
、 18  t’h3 (1983) p、198に報
告されている。カロチンは通常、水系に不溶であるので
十分な量の界面活性剤Tween 80を用いてカロチ
ンを水溶液中に持ち込んだ。β−カロチンの分解は、酵
素の活性を決定する感度のよい方法として用いられた。
上記水系においては、最適濃度の過酸化水素の存在下で
β−カロチンの分解速度は。
塩化物が臨界濃度に達するまで徐々に増加し1次いで塩
化物濃度がさらに増加する場合、上記分解速度が急激に
増加すると報告された。
この系は、 EkstrandおよびBjorckによ
ってさらに研究され、 J、 Agric、 Food
 Chem、 198634.412−415に報告さ
れた。しかしながら、十分な量のTween 80を含
有する9人為的に作られた水系のこのような研究は9.
乳漿中の非常に安定なアンナツト−を実験室規模でさえ
、まして商業的規模で脱色する有用な工程を創造するい
かなる基礎をも与えない。
乳漿に対する脱色化工程として提案されている唯−の方
法は、アンナツト−を含有するチェダーチーズの乾燥前
の乳漿を過酸化ベンゾイルまたは過酸化水素により脱色
する方法である。この方法は、 McDonough 
らによりJ、 Dairy 5cience Vol。
51 Na3 pp、471−472に報告されている
。McDonoughらによる上記論文には、脱色効率
は、清澄にされた乳i1による光の透過度を、 Bau
sch and Lombモデル340分光光度計を用
いて、波長600mμまたは最近の用語でεOOnmに
おいて測定することにより決定したと述べられている。
無着色の乳漿および未漂白の着色された乳漿が対照とし
て用いられた。
以下に添付の図を参照にしてより詳細に記述されている
ように、アンナツト−は乳漿中の最大吸光度を460n
mに有し、  600nmの波長では実質的に吸収がな
い。従って、 McDonoughらによって報告され
た。清澄にされた乳漿に対する透過度の図が。
アンナツト−の過酸化水素による脱色化と(もし存在す
れば)どの様な関係があるのかを決定することは不可能
である。上記論文中には、そこに記載の゛脱色された乳
漿粉末”の実際の色については何も述べられていない。
この色は、真空下におけるエバポレーターによる濃縮お
よび真空乾燥によって生じる。上記論文はさらに、カタ
ラーゼを過酸化水素が含有されているロフトへ添加して
残留している過酸化水素を不活性化させると、2時間後
でも過酸化水素が乳漿中に残留したままであることを報
告している。McDonoughらによって用いられた
乳漿は、実験室または試験的規模のチェダーチーズ製造
中に作られ、使用前に低温殺菌された。
McDonoughらの教えを、商品として製造された
アンナツト−で着色された礼賛の脱色へ適用することを
試みる場合、 McDonoughらによって推奨され
た濃度である300〜500ppmの過酸化水素を用い
ても、新鮮な低温殺菌された乳漿を用いた脱色は。
はとんど達成されないことが見出されている。さらに、
過酸化水素の初期濃度が1100ppであっても。
新鮮な乳漿は4時間後でさえ、なお残留の過酸化水素を
含有し、脱色はほとんど起こらなかったことが見出され
ている。
McDonough らは、アンナツト−に対する過酸
化水素の脱色効率は、乳漿中における凝乳粒子の量の増
加とともに低下すること、およびそのもっともな理由と
してタンパク質に存在する天然のペルオキシダーゼの不
活性化効果が挙げられることを報告した。彼らは、アン
ナツト−の酸化が効果的になり得る前に、十分な量の過
酸化水素を添加し。
天然のペルオキシダーゼを圧倒しなけばならないことを
指摘した。
現在では驚くことに、 McDonoughらの教えと
は対照的に、ペルオキシダーゼは過酸化水素によるアン
ナツト−の酸化に触媒作用を及ぼすが、高濃度の過酸化
水素によって不活性化されることが見出されている。そ
の上、上記不活性化効果は、過酸化水素の濃度およびペ
ルオキシダーゼが不活性化濃度の過酸化水素にさらされ
る時間に依存すること、および乳漿中に存在する過酸化
水素の濃度が、ペルオキシダーゼの完全な不活性化が生
じる前に、上記乳漿に対する不活性化濃度以下に減少す
る場合には、脱色は起こるがより遅い速度で起こること
が見出されている。
(発明の要旨) 従って、最も広範な見地から本発明は、アンナツト−を
含有する乳漿または該乳漿から製造される製品の、過酸
化水素を用いた酸化による脱色法であって、該酸化が触
媒量の活性ペルオキシダーゼの存在下に行われること、
該過酸化水素の使用量が該アンナツト−の酸化に十分で
あること、および該ペルオキシダーゼが過酸化水素の不
活性化濃度にさらされる時間が、該ペルオキシダーゼを
恒久的に不活性化するのに十分であること、を特徴とす
る脱色法を与える。
ペルオキシダーゼは、乳漿中に固有のペルオキシダーゼ
、すなわちラクトペルオキシダーゼであり得、および/
または例えば、触媒量の活性ラクトペルオキシダーゼま
たは西洋わさびペルオキシダーゼのような同様の酵素作
用を有する活性ペルオキシダーゼを添加することによっ
て、系に添加され得る。
任意の与えられた乳漿に対して、ベルオキシダ−ゼの触
媒作用による乳漿中のアンナツト−の急速な脱色が起こ
るような過酸化水素の最適量が存在する。上記過酸化水
素の最適量以下では、ペルオキシダーゼの触媒作用によ
るアンナツト−の脱色がほとんど起こり得ないか、また
は過酸化水素が触媒作用によるアンナツト−の酸化の開
始直後に使い果たされる。乳漿中の過酸化水素の初期濃
度が増加すると、任意の与えられた乳漿に対して。
ペルオキシダーゼの触媒作用によるアンナツト−の脱色
が開始する以前に、初期遅延時間が存在する。この遅延
時間の量は、過酸化水素の初期濃度の増加とともに増大
する。この遅延時間後のペルオキシダーゼの触媒作用に
よる乳漿の脱色速度は。
乳漿中の過酸化水素の初期濃度の増加とともに減少する
何らかの特定の理論によって束縛されることを望まなけ
れば、2つ以上の因子が包含されると考えられる。アン
ナフト−は、ペルオキシダーゼの基質として作用すると
考えられる。他の基質が乳漿中に存在する場合、それら
は優先的にペルオキシダーゼ上の付着点または付着部位
を競合し、そして一部分の過酸化水素と反応し得る。そ
の上。
どんな場合にも過酸化水素の臨界初期濃度以上で。
ペルオキシダーゼ触媒は不活性化される。これは。
可逆的な効果である。アンナツト−の基質ベースとして
作用するペルオキシダーゼの能力の阻止およびペルオキ
シダーゼが過酸化水素にさらされる時間とともに増進す
るその変性の両方によるものと考えられる。過酸化水素
の初afa度が3例えば他の基質との反応あるいはカタ
ラーゼのような乳漿中の他の物質との反応によって、実
質的に減少する場合、乳漿中の過酸化水素の濃度が十分
な速度で低下すれば、ペルオキシダーゼの活性は、一般
に少なくともその一部分が回復される。従って。
脱色速度は、アンナツト−と過酸化水素の反応に触媒作
用を及ぼすペルオキシダーゼの残余の活性によって支配
される。この活性は、今度は過酸化水素の初期濃度およ
びペルオキシダーゼが不活性化濃度の過酸化水素にさら
されている時間に依存する。そのような時間が短い場合
は、その後の脱色速度は大きい、すなわち触媒としての
ペルオキシダーゼの活性は、初期の不活性化濃度の過酸
化水素に短時間さらされることによっては実質的に影響
を受けない。しかしながら、過酸化水素の初期濃度が高
い場合には、過剰の過酸化水素が乳漿中のアンナツト−
以外の物質と反゛応するためには。
かなりの時間を要し、そしてこの時間内に少なくともい
くらかのペルオキシダーゼが、恒久的に不活性化される
過酸化水素の初期濃度が非常に高く、乳漿中の反応物質
が過酸化水素の濃度を十分に減少させ。
ペルオキシダーゼの触媒活性を回復させるのに不十分な
場合は、ペルオキシダーゼの触媒作用によるアンナツト
−の酸化は起こらず、そして脱色は非常にゆっくりと進
行するのみか、もしくはおそらく全く起こらない。
効果的にペルオキシダーゼを不活性化する過酸化水素の
濃度は、一定値ではないが、乳漿または乳漿製品中のタ
ンパク質濃度に依存することが見出されている。従って
1元の乳漿に比較して高いタンパク質含有量を有する。
還元された液体乳漿タンパクの濃縮物または還元された
乳漿タンパクの濃縮物の粉末は、ペルオキシダーゼの効
果的な不活性が起こる前に、より高い過酸化水素の初期
濃度に耐え得ることが見出されている。
すでに述べたように、アンナツト−は、ペルオキシダー
ゼの基質として作用し、従ってやはり基質として作用す
る何らかの他の物質が存在する場合、それらの物質はア
ンナフト−と共に、優先的にペルオキシダーゼおよび過
酸化水素に対して競合し得る。このような物質が存在す
る所では、乳漿または乳漿製品に添加される過酸化水素
の量は。
このような基質およびアンナツト−の両方に供給するの
に十分でなければならない。このような優先的に競合す
る基質の一例は、牛乳中に存在するチオシアン酸イオン
である。チオシアン酸イオンの濃度は2例えば脱塩また
は限外濾過によって実質的に減少し、脱塩された乳漿ま
たは乳漿タンパクの濃縮物における現実の問題をほとん
どまたは全(妨げない。
温度上昇は、ペルオキシダーゼの不活性化が起こる温度
までなら、ペルオキシダーゼの触媒作用による。乳漿中
のアンナツト−の脱色速度を増加させる。一般的に、用
いられる温度は加工条件に依存する。従って9例えば乳
漿タンパクの濃縮物を製造するために乳漿を加工する場
合、加工される乳漿中に過酸化水素を注入するポイント
は、用いられ得る温度という点で重要である。乳漿が。
普通の実施では、かなりの長期間にわたって保持される
場合には、5〜10℃という極めて低い温度が効果的に
用いられ得る。過酸化水素を注入するのがポイントであ
るために、急速な脱色が必要または要求される場合には
、より高い温度が必要であり、そして最高の脱塩速度を
得るには、55〜60℃の温度が好ましい。
(以下余白) より高い温度は非常に短期間用いてもよい。しかし、こ
のような高い温度1例えば65℃以上では。
乳漿は非常に長く保持され得るが長すぎてその触媒が不
活性化してしまうほどには長く保持され得ない。
ペルオキシダーゼは、過酸化水素によるアンナツト−の
酸化に触媒作用を及ぼすために活性状態になければなら
ない。脱色前の乳漿についてイオン交換が実行される場
合、脱色を行うために触媒量の活性ペルオキシダーゼを
、処理された乳漿に添加しなければならない。イオン交
換の間に乳漿中に生じる極端なpHは、乳漿中に本来存
在するいかなるペルオキシダーゼをも不活性化させると
考えられる。透析のようにpHが極端に片寄ることなく
行われる脱塩が、ペルオキシダーゼ触媒の活性に影響を
与えることは見い出されていない。また。
乳漿タンパクの濃縮物の噴霧乾燥のような乾燥も。
やはり本来存在するペルオキシダーゼを不活性化させる
ことが見い出されており、還元された乳漿タンパクの濃
縮物粉末は、還元された系に対して触媒量のペルオキシ
ダーゼを添加する必要がある。
乳漿または乳漿製品のpHは、アンナツト−の酸化速度
に影響を及ぼし、一般に4.5〜7.5.好ましくは5
.5〜6.3の範囲内に保たれるべきである。
より特定の実施態様において9本発明は、アンナツト−
を含有する乳漿または乳漿製品(例えば乳漿タンパクの
濃縮物)の、過酸化水素を用いたアンナツト−の酸化に
よる脱色法であって、酸化が活性ペルオキシダーゼ触媒
の存在下、4.5〜7.5゜好ましくは5.5〜6.3
のpHで行われること、過酸化水素に対してアンナツト
−とともに選択的に競合する他の物質が存在するかどう
かにかかわらず。
用いられる過酸化水素の量がアンナツト−の酸化を行う
のに十分であること、用いられる過酸化水素の初期濃度
が初めに、触媒としてのペルオキシダーゼを不活性化さ
せるのに十分である場合、乳漿中の過酸化水素の濃度が
アンナツト−以外の物質との反応によって、不活性化レ
ベル以下に減少される前に、上記過酸化水素の初期濃度
がペルオキシダーゼを恒久的に不活性化するのに不十分
であること。
一般に、乳漿中に本来存在するラクトペルオキシダーゼ
は、この乳漿が、ラクトペルオキシダーゼを不活性化す
る条件(例えば、イオン交換、高温または噴霧乾燥)を
以前に受けていなければ。
アンナツト−の酸化に触媒作用を及ぼすのに十分である
本来存在するラクトペルオキシダーゼの不活性化が起こ
る所では、西洋わさびペルオキシダーゼのような同様の
酵素活性を有する。ラクトペルオキシダーゼまたは別の
ペルオキシダーゼであり得る活性ペルオキシダーゼは、
過酸化水素の添加前に、乳漿または乳漿製品に添加しな
ければならない。従って1本発明の方法による脱色が有
効であるべき場合、噴霧乾燥された還元された乳漿タン
パクの濃縮物粉末には、このような活性ペルオキシダー
ゼの添加が必要である。
実際には9例えばアンナツト−を含有する乳漿が限外濾
過を受けるべき所では、過酸化水素は便宜的に9例えば
大容量の貯蔵槽に入る前に、乳漿中にインライン添加さ
れ得る。その後、乳漿は限外濾過装置に搬送される。乳
漿がイオン交換以外によって脱塩されるべき所では1本
発明による脱色は、好ましくはこのような脱塩の後に行
われる。
乳漿タンパクの?fAm物は、粉末を形成するための乾
燥の前に脱色され得る。あるいは、還元された乳漿タン
パクの濃縮物粉末もまた。 (活性ペルオキシダーゼを
添加して)本発明の方法により脱色され得る。
本発明を添付図面にもとづいてさらに説明する。
第1図aから第1図fは、  460nmにおける吸光
度の時間に対する変化を示す曲線であり、ペルオキシダ
ーゼの触媒作用による。低温殺菌された乳漿の脱色に対
する過酸化水素の濃度の効果を表している。この乳漿は
、0〜4℃にて数日間貯蔵されていたものである; 第2図aから第2図Cは、  460nmにおける吸光
度の時間に対する変化を示す曲線であり、ペルオキシダ
ーゼの触媒作用による。新鮮な低温殺菌された乳漿の脱
色に対する過酸化水素の濃度の効果を表している; 第3図aから第3図dは、  460nmにおける吸光
度の時間に対する変化を示す曲線であり、ペルオキシダ
ーゼの触媒作用による乳漿の脱色に対するチオシアン酸
イオンの濃度上昇の効果を表している; 第4図aおよび第4図すは、  460nmにおける吸
光度の時間に対する変化を示す曲線であり、ペルオキシ
ダーゼの触媒作用による乳漿の脱色に対する脱塩の効果
を表している; 第5図は、二つの曲線を示しており2曲線Aはペルオキ
シダーゼの触媒作用による乳漿の脱色速度へのpHの効
果を、そして曲線Bはペルオキシダーゼの触媒作用によ
る乳漿の脱色が開始される前の遅延時間に対するpHの
効果を表している;第6図aから第6図dは、7ンナソ
トーの吸収特性を表している。
第7図および第8図は、ペルオキシダーゼに対する。よ
り高濃度の過酸化水素の不活性化効果を表している。
第9図および第1O図は、ペルオキシダーゼの触媒作用
による乳漿の脱色に対する限外濾過による濃縮の効果を
表している。
第11図は、過酸化水素による実験室規模の、ペルオキ
シダーゼの触媒作用による連続的な乳漿の脱色を表すブ
ロックフローダイアグラムである。
特に断りがなければ、以下の図を作製する際に用いた乳
漿は、チェダーチーズ生産の間に商業的に製造されたも
のである。乳漿を低温殺菌する条件は、 71.5℃に
て17秒または72.2〜72.6℃にて18秒であっ
た。液状乳米、乳漿粉末および乳漿粉末濃縮物(75%
)に対する代表的な分析値(重量%)は、以下の通りで
ある: (以下余白) 乳漿タンパクの濃縮物(例えば、 WPC75)は、 
DOSプレートおよびフレームOF装置で製造し2次い
で噴霧乾燥された。
第1図aから第1図fを参照すると、過酸化水素溶液は
、0〜4℃にて数日間貯蔵されていたlppmのノルビ
キシンを含有する。低温殺菌された白色の乳漿からなる
6つの試料のそれぞれに添加された。そして白色の乳漿
と比較された460nmにおける吸光度の変化を時間に
対して測定した。過酸化水素溶液は、それぞれの乳漿試
料に過酸化水素の濃度が10ppm 、 20ppm 
、 30ppm 、 50ppm 、 1100ppお
よび300ppmになるように添加された。得られた曲
線は第1図aから第1図fに描かれている。
ペルオキシダーゼの触媒作用による脱色が開始されるま
でに、遅延時間があり、この遅延時間が乳漿中の過酸化
水素の初期濃度の上昇とともに増加することは明らかで
ある。その上、遅延時間が長い場合、遅延時間後に続い
て起こる。ペルオキシダーゼの触媒作用による脱色が遅
いことも明らかである。過酸化水素の濃度が、遅延時間
中に連続的であるがさらにゆっくりと減少することが観
測された。この実験は、lppmのノルビキシンを含有
し、過酸化水素の初期濃度が10ppm 、 30pp
mおよび1100ppであるような、新鮮な低温殺菌さ
れた乳漿の3つの試料を用いて反復した。結果は第2図
aから第2図Cに示す。
第1図aを第2図aと比較すると、顕著な類似が見られ
る。しかしながら、過酸化水素が30ppmの場合、遅
延時間は第1図Cの15分から第2図すの57分へとか
なり増加し、続いて起こるペルオキシダーゼの触媒作用
による脱色速度は非常に遅い。
第2図すの遅延時間の最後には、過酸化水素の濃度は4
 ppmに低下していた。過酸化水素の初期濃度が11
00ppである場合、第2図Cの遅延時間は全曲線を包
含するまで延長され(5時間)、ペルオキシダーゼの触
媒作用による脱色を表す曲線の部分は出現していない。
その上、この曲線全体にわたって、過酸化水素濃度の減
少速度が非常に小さく、2時間後になお25ppm 、
  3時間後に10ppm 。
そして4時間後に5 ppmとなることが観測された。
第1図および第2図に表された結果から、約lOppm
以上の過酸化水素の初期濃度は、ペルオキシダーゼ触媒
を不活性化させるが、すべてのペルオキシダーゼが恒久
的に不活性化される前に、乳漿中の過酸化水素の濃度が
約10ppm以下に低下する場合には2部分的な再活性
化が生じることが明らかである。貯蔵されていた乳漿中
の過酸化水素濃度のより大きな減少速度は、おそらく過
酸化水素と、乳漿の貯蔵中に形成されたカタラーゼとの
反応によるものであると考えられる。
チオシアン酸塩濃度の効果は、第3図aから第3図dに
示されている。対照試料は+lppmのノルビキシンを
含有する新鮮な白色の低温殺菌された乳漿であった。2
つの対照試料は、過酸化水素の初期濃度をそれぞれ? 
pp+mおよびa ppmとして用いられた。第1図お
よび第2図のようにして得られた曲線は、第3図a (
i)および(ii )として表されている。この実験は
、lppmのノルビキシンおよび1 ppmのチオシア
ン酸イオン(チオシアン酸ナトリウムとして添加)を含
有する4つの試料を用い、さらに初めにそれぞれ7 p
pm r  8 ppH119ppmおよび10ppm
の過酸化水素を上記の4つの試料に添加することにより
反復した。結果を第3図b (i)、  (ii) 、
  (iii)および(iv )に示す。
この実験は、  1ppa+のノルビキシンおよび2 
ppmのチオンシアン酸イオンを含有する4つの別の試
料を用い、さらにそれぞれ10pp+m 、 llpp
m 、 12ppmおよび13ppmの過酸化水素を用
いることにより反復した。結果を第3図c (i) 、
  (ii) 、  (iii)および(iv )に示
す。最後の実験は、1PpIIlのノルビキシンおよび
4 ppmのチオシアン酸イオンを有する同じ乳漿の3
つの試料を用い、さらにそれぞれの試料に13ppm 
、 16ppmおよび17ppa+の過酸化水素を用い
ることにより反復した。得られた。
460 nmにおける吸光度の時間に対する変化を第3
図d(i)、(ii)および(iii )に示す。
第3図aから第3図dにおける曲線は、乳漿中のチオシ
アン酸塩濃度の増加とともに、ペルオキシダーゼの触媒
作用による乳漿の脱色を達成するためには、より高い過
酸化水素の初期濃度が必要であることを表している。乳
漿中のチオシアン酸塩は、ペルオキシダーゼ上の基質部
位に対して優先的に競合し、まず存在する過酸化水素に
よって酸化されると考えられる。従って、十分な過酸化
水素を添加してチオシアン酸塩とノルビキシンの両方と
反応させる必要がある。これら対照試料はチオシアン酸
イオンを含み、同一の効果を示した。
脱色の開始前の遅延時間は、不活性化レベルにある初期
の過酸化水素による遅延時間とは無関係に。
チオシアン酸イオンによって引き起こされる。
第4図a (i)、  (ii)および(iii)、そ
して第4図b(i)、(ii)および(iii )は、
透析による脱塩の、新鮮な乳漿の脱色への効果を表して
いる。脱塩された乳漿は、新鮮な低温殺菌された白色の
乳漿を2.5時間、脱イオン水に対して乳漿77−/水
1500−の割合で透析することによって製造された。
透析された乳漿の最終体積は85−であった。乳漿の対
照試料は脱イオン水により、77−の乳漿に対して8−
の脱イオン水の割合で希釈された。1 ppmのノルビ
キシンを対照乳漿の3つの試料および透析乳漿の3つの
試料のそれぞれに添加した。次いで、すべての試料に本
発明の、ペルオキシダーゼの触媒作用による脱色工程を
行った。
透析試料にはそれぞれlppm 、  2ppmおよび
3 ppeの過酸化水素を、対照試料にはそれぞれ8p
pm。
9 ppmおよび10ppmの過酸化水素を添加した。
各場合について460nmにおける吸光度の変化を時間
に対してプロットした。透析試料に対する結果は。
第4図a (i)、  (ii)および(iii)、そ
して対照試料に対する結果は、第4図b(i>、(ii
)および(iii )に表されている。無機質の含有量
の減少が、ペルオキシダーゼの触媒作用による乳漿の脱
色を行うのに必要な過酸化水素の量に、顕著な効果を及
ぼすことは直ちに明らかである。透析試料に対しては、
約2〜3 ppmの過酸化水素が必要であるが、対照試
料に対しては、9〜10ppmの過酸化水素が必要であ
る。さらに、第4図a(ii)および(iii )の遅
延時間は、第4図b(ii)および(iii )に対す
るものより短い。第3図aおよび第3図すに示されてい
る結果と関連させると、透析によるチオシアン酸イオン
の減少が、遅延時間および脱色に必要な過酸化水素の量
を効果的に減少させることは正に明らかである。
脱色速度および遅延時間へのpnの効果は、第5図に表
されている。新鮮なレッドライチェスターチーズの乳漿
からなる8つの試料を用い、脱色は10ppmの過酸化
水素を含有し、各種のpHレベルを有する各試料につい
て行った。そして、単位時間当りの吸光度を単位とした
色の減少速度をpiに対してプロットすることにより曲
線Aを2分単位の遅延時間をp)Iに対してプロットす
ることにより曲線Bを得た0曲線Aから明らかに、 p
Hは約4.5〜約7.5の範囲を取り得るが、約5,5
〜約6.3の範囲が好ましい。遅延時間の最適なpH範
囲は、これとは異なり、約4.5〜約6の範囲である。
アンナツト−に対する吸光度曲線は、第6図a〜第6図
dに描かれている。第6図aには、蒸留水中における2
00ppmのアンナツト−(1pI)mノルビキシン含
有)の吸光度曲線が描かれている。明らかに、吸光度の
ピークは460nmにあり、この波長は他の添付図にお
ける吸収曲線を作製する際に選択された波長である。6
00nmにおける吸光度がほとんどないことは注目すべ
きである。第6図すは第6図aの反復であるが、上記試
料に0,1%v/vのベーリンガー(Boehring
er)ラクトペルオキシダーゼが添加されている。第6
図Cでは、さらに1.0pp+mの過酸化水素が添加さ
れ、この曲線は460nmにおける吸光度が著しく低下
していることを示している。第6図dの曲線を得るため
に、ラクトペルオキシダーゼ(0,1%v/v)を参照
溶液に添加した。そして第6図dは、この添加が第6図
Cによって示される曲線を変化させないことを表してい
る。第6図Cに対する参照溶液は蒸留水であった。第6
図a〜第6図dのすべての4つの曲線において、  6
00nmにおける吸光度は一定の低レベルで不変である
。第6図すおよび第6図Cを比較して明らかなように、
この水系の可視色の変化は。
濃い黄色から非常に淡い黄色への変化である。第6図a
〜第6図Cの3つの曲線を得る際用いた参照溶液は蒸留
水であった。第6図a〜第6図dのすべての4つの曲線
において、 pHは6.2.掃引速度は2nm/sec
、記録速度は20sec/cm、展開度(expans
ion)は40龍m / cm 、吸光度レンジはO−
0,5,そして光路長は10龍であった。
過酸化水素によるペルオキシダーゼの活性化は。
第7図および第8図に表されている。第7図および第8
図に描かれている曲線を得るために、5μlの精製した
ラクトペルオキシダーゼ(ベーリンガー)を、 pH6
,2を有する約20mMのリン酸カリウム緩衝液を51
1d含む4つの試料管のそれぞれに添加した。次いで、
過酸化水素をこの5つの試料管に添加し、 1100p
pの過酸化水素濃度を得た。
(以下余白) 高いカタラーゼ活性を有する寒天培養された酵母細胞の
塊を、過酸化水素を添加した直後の試料管の一つに添加
した。同じ寒天培養された酵母の塊を、過酸化水素を添
加してから30分後に第2の試料管に、そして第3およ
び第4の試料管には、過酸化水素を添加してからそれぞ
れ60分後および120分後に添加した。このような添
加の目的は、カタラーゼを過酸化水素と反応させ、過酸
化水素が添加された4つの試料管の各基から過酸化水素
を除去することにあった。カタラーゼはそれぞれの場合
、過酸化水素を除去するのに約25〜30分かかった。
3dの液体試料を5つの試料管から(試料管のうち4つ
については、酵母の塊から分離して)取り出し、20μ
lのフルウッズ(Fulwoods)アンナフト−を3
−の各試料に添加した。次いで、  3dの各試料中の
過酸化水素の濃度カ月ppmになるようにした−  4
6On−における吸収曲線を各試料について得、そして
時間当たりの吸光度を単位とする脱色速度は、これらの
得られた曲線から決定した。
第7図には、酵母の塊を添加した場合について。
脱色速度の値を、過酸化水素添加後の分単位の時間に対
してプロットした。1100ppの過酸化水素を添加し
なかった試料管から取り出した3dの試料と、 110
0ppの過酸化水素を添加した直後に酵母の塊を添加し
た試料管から取り出した3−の試料との間に、脱色速度
の差は見出されなかった。残りの3−の各試料において
は、脱色速度が著しく低下し、 1100ppの過酸化
水素の添加と酵母の塊の添加の時間間隔が長くなればな
るほどより低下する。
吸収曲線は第8図に曲線a ”−eとして再現されてい
る。曲線aは100ppmの過酸化水素も酵母の塊も添
加していない対照試料であり9曲線す、c、dおよびe
は、 1100ppの過酸化水素を添加し2次いで酵母
の塊をそれぞれ0分、30分、60分および120分の
間隔で添加した試料である。限外濾過による濃縮の、ペ
ルオキシダーゼの触媒作用による乳漿の脱色への効果は
、第9図および第10図に示されている。次のような分
析値を有する乳漿タンパクの濃縮物WPCIおよびWP
C2が用いられた:WPCIの濃縮率(CF)は5であ
り、 WPC2のCFは15であった。WPCIの試料
には、 19pPIIlの過酸化水素を添加した。過酸
化水素で処理した材料を冷蔵庫中で2日間保存した。5
倍に希釈した試料の46Onmにおける吸光度を測定し
、零点の参照とした。いろいろな濃度の過酸化水素をW
PCIの別の試料に添加し、このように処理した材料を
冷蔵庫に2日間保存し、そして5倍に希釈した材料の吸
収を参照試料に対して測定した。結果は第9図にグラフ
の形式で示されている。この図には、参照に相対的な吸
光度(単位は任意)が、各試料に添加された過酸化水素
の初期濃度(単位はppm)に対してプロットされてい
る。元の乳漿中のタンパク質含有量が約0.8%である
のと対照的に−PC1は、 3.63%のタンパク質含
有量を有するので、脱色されるべき(タンパク質と関連
した)アンナツト−の量は。
乳漿中よりWPCI中の方が著しく多かった。その結果
、必要な過酸化水素の量も増加した。60ppm、 1
100ppおよび200ppmというより高い過酸化水
素の初jJI ?a度は、不活性化効果を示しているが
、 40ppm程度の初期濃度ではこの場合、ペルオキ
シダーゼの不活性化は、たとえ生じたとしてもそれほど
ではないことがわかる。WPC2のCFは15であるの
で。
分光測定の前の希釈は15倍とし、そして対照試料に3
0ppmの過酸化水素を添加したこと以外は上記と同様
にして、一連の測定を−PC2の試料を用いて行った。
WPC2中のタンパク質濃度は15.2%であった。第
10図から、ペルオキシダーゼの過酸化水素濃度に対す
る許容量は、これらの一連の試料では約50ppmに増
加していることがわかる。第10図中に“A”と印され
た試料の残留過酸化水素の濃度は4分後にOppmであ
り、第10図中に“B”および“C”と印された試料の
場合には、それぞれ5分後にOppmおよび9分後に0
.5ppmであった。
(実施例) ここで本発明を以下の実施例についてさらに例証する。
失立炭土 実験室規模の連続的な乳漿の処理を第11図に示す。使
用した乳漿は、ノルビキシンを1 ppm加えた市販の
チェダーチーズ(白色)から得た。新鮮な低温殺菌され
た白色の乳漿であった。40℃の乳漿を供給槽1からポ
ンプ2により、保持槽3に注入した。乳漿は保持槽3の
底部より供給され、上部より排出される。供給槽4に保
持されている過酸化水素は、ポンプ5により、ポンプ2
と保持槽3の間の乳漿の流れに注入され、乳漿中の過酸
化水素の濃度は9 ppmとなる。9 ppmの過酸化
水素は、バッチ添加として少量の乳漿試料を脱色するの
に十分であった。乳漿の流入率は、34分間で保持槽3
を満たすようにし、この流量は実験中この程度に維持さ
れた。乳朱試料は、試料採取点6において乳漿の流出開
始後、一定の時間間隔で採取し、 460nmにおける
吸光度を各試料について(存在するなら)残留過酸化水
素とともに測定した。
結果を表1に示す。
表1から、乳漿の色が非常に低いレベルに減少すること
が、極めて少量の過酸化水素の連続的なインライン添加
による連続的方法によって達成され得る。
ス新l州l 過酸化水素を添加し、乳漿中の過酸化水素の初期濃度を
7 ppmとすること以外は、同様の乳漿を用いること
により、実施例1の方法を反復した。
この初期濃度は、乳漿試料をバッチ添加により脱色する
には不十分である(実施例1を参照)。結果を表Hに示
す。
紅 過酸化水素の添加を、初期濃度がllppmとなる程度
に増加させること以外は、実施例2と同様の乳漿を用い
ることにより、実施例1を反復した。
このような高濃度の過酸化水素添加を行った場合。
保持槽中の過酸化水素の量が時間とともに増加すること
、そしてこのことは、過酸化水素の増加が生じると脱色
化が完了したことを表している。ということが明らかに
なった。結果を表■に示す。
本実施例では、過酸化水素をレッドライチェスター(R
ed Leicester)乳漿に注入させたが、この
乳漿は実際の商業用プラントにおいて、蒸発および乾燥
により乳漿粉末を製造するために加工処理されている。
過酸化水素は、乳漿中の濃度がllppmになるような
割合で注入された。乳漿中への過酸化水素の注入は、乳
漿が低温殺菌された後、蒸発と乾燥に先立って最低1時
間保持される貯蔵サイロに到達する以前に行われた。低
温殺菌は、 71.5℃にて17秒間行われた。乳漿の
注入中および貯蔵サイロ中における温度は42℃であっ
た。、60%の脱色が達成された。
尖詣■工 実施例4の方法を別のレッドライチェスター乳漿に対し
て行った。そして、この乳漿中に15ppmの過酸化水
素を注入することによって、実施例4とほぼ同程度、す
なわち60%の脱色が達成された。
より高い濃度(実施例4ではllppmであったのに対
して15ppm )の過酸化水素が必要であることは。
この乳漿中に実施例4に比較してより高濃度のチオシア
ン酸塩が存在することによると考えられる。
実立皿工 過酸化水素を添加し、乳漿中の過酸化水素の初期濃度を
6 ppIllとすること以外は、実施例4の方法を2
着色されたチェダーチーズ由来の乳漿粉末を製造してい
る商業用プラントにおいて反復した。
色の除去の程度は50〜60%であった。
実施■ユ 実施例6の方法を別の着色されたチェダーチーズの乳漿
に対して続行した。そして、実施例6で達成されたのと
ほぼ同程度、すなわち50〜60%の脱色を達成するた
めには、この乳漿中に15ppmの過酸化水素を注入す
る必要のあることが見出された。また、この試料の乳漿
中には、より高濃度のチオシアン酸イオンが存在するた
め、  15pptaという、より高濃度の過酸化水素
を用いる必要があると考えられる。
実施皿工 過酸化水素の濃度が14ppmであり、過酸化水素の注
入点が乳漿をエバポレーターに供給する流れの中である
こと以外は、実施例7の方法を反復した。反応時間は4
分間であり、乳漿の温度は反応時間中、20℃から71
℃に上昇した。脱色は85%であった。
次1!1 過酸化水素は1着色されたチェダーチーズの乳漿から7
5%の乳漿タンパクの:a縮物を製造する商業用プラン
トにおける未分離の乳漿中に注入された。過酸化水素を
添加し、乳漿中の過酸化水素の初期濃度をloppmと
した。得られた粉末の色値は。
白色のチェダー乳漿由来の−PC75および未処理の着
色されたチェダー乳漿の色値とともに以下に示す。これ
らの色値は、 Pacific 5cientific
製のColorguard 1000シリーズの比色計
によって測定された。
白色のチェダー乳漿の濃縮物粉末   12.1着色さ
れたチェダー乳漿の濃縮物粉末 28.5過酸化水素で
処理した着色された チェダー乳漿の濃縮物粉末      16.24、 
゛  の  −なi′u 第1図aから第1図fは、ペルオキシダーゼの触媒作用
による。低温殺菌された乳漿の脱色に対する過酸化水素
の濃度の効果を示す。
第2図aから第2図Cは、ペルオキシダーゼの触媒作用
による。新鮮な低温殺菌された乳漿の脱色に対する過酸
化水素の濃度の効果を示す。
第3図aから第3図dは、ペルオキシダーゼの触媒作用
による。乳漿の脱色に対するチオシアン酸イオンの濃度
上昇の効果を示す。
第4図aおよび第4図すは、ペルオキシダーゼの触媒作
用による。乳漿の脱色に対する脱塩の効果を示す。
第5図の曲線Aは、ペルオキシダーゼの触媒作用による
乳漿の脱色速度に対するpHの効果を、そして曲線Bは
ペルオキシダーゼの触媒作用による乳漿の脱色が開始さ
れる前の遅延時間に対するpHの効果を示す。
第6図aから第6図dは、アンナツト−の吸収特性を示
す。
第7図および第8図は、ペルオキシダーゼに対する。よ
り高濃度の過酸化水素の不活性化効果を示す。
第9図および第10図は、ペルオキシダーゼの触媒作用
による乳漿の脱色に対する限外濾過による濃縮の効果を
示す。
第11図は、過酸化水素による実験室規模の、ペルオキ
シダーゼの触媒作用による連続的な乳漿の脱色を表すブ
ロックフローダイアグラムである。
図面の?Tt書(内容に変更なし) Fr、a G (α) 図面の浄書(内容に変更なし) Fi3G(b) 図面の浄書(内L?に変更なし) ’l”;a G (c) F;3G(d) z面の浄書(内容に変更なし) F、37 手続補正書(自発) 昭和62年6月24日 特許庁長官殿              −1、事件
の表示             。
昭和62年特許願第80854号 2、発明の名称 乳漿および乳漿製品の脱色法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 イギリス国 エイチェー40エイチエフ。
ミドルセックス、サウス ルイスリップ。
ヴイクトリア ロード 430 氏名 エクスプレス フーズ グループリミテッド 代表者 マリ−リサ オーウェン 国籍 イギリス国 4、代理人 住所 〒530大阪府大阪市北区西天満5、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄および図面6、補正の内
容 (1)明細書第29頁の10行目の「分単位」を「秒単
位」に訂正いたします。
(2)第3図、第4図および第5図を別紙のとおり補正
いたします。
手続補正書(方式) 昭和62年8月26日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アンナットーを含有する乳漿または該乳漿から製造
    される製品の、過酸化水素を用いた酸化による脱色法で
    あって、 該酸化が触媒量の活性ペルオキシダーゼの存在下に行わ
    れること、 該過酸化水素の使用量が該アンナットーの酸化に十分で
    あること、および 該ペルオキシダーゼが不活性化濃度の過酸化水素にさら
    される時間が、該ペルオキシダーゼを恒久的に不活性化
    するのに不十分であること、を特徴とする脱色法。 2、前記過酸化水素による酸化が、pH4.5〜7.5
    の下で行われること、を特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の脱色法。 3、前記過酸化水素による酸化が、pH5.5〜6.3
    の下で行われること、を特徴とする特許請求の範囲第2
    項に記載の脱色法。 4、脱色の行われる温度が75℃を越えないこと、を特
    徴とする特許請求の範囲第1項から第3項のいずれかに
    記載の脱色法。 5、前記乳漿が過酸化水素の添加前に限外濾過によって
    濃縮されていること、を特徴とする特許請求の範囲第1
    項から第4項のいずれかに記載の脱色法。 6、前記過酸化水素の初期濃度が100ppmを越えな
    いような、特許請求の範囲第5項に記載の脱色法。 7、前記乳漿の濃縮物の濃度率が少なくとも5であるこ
    と、および 前記過酸化水素の初期濃度が40ppmを越えないこと
    、 を特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の脱色法。 8、前記乳漿の濃縮物の濃度率が少なくとも15であり
    、前記過酸化水素の初期濃度が50ppmを越えないよ
    うな、特許請求の範囲第5項または第6項に記載の脱色
    法。 9、前記脱色される乳漿が新鮮な乳漿であり、前記過酸
    化水素の初期濃度が30ppmを越えないような、特許
    請求の範囲第1項から第4項のいずれかに記載の脱色法
    。 10、前記脱色される乳漿が、過酸化水素の添加前に2
    日間もしくはそれ以上の期間貯蔵されており、該過酸化
    水素の初期濃度が100ppmを越えないような、特許
    請求の範囲第1項から第4項のいずれかに記載の脱色法
    。 11、前記乳漿が過酸化水素の添加前に低温殺菌されて
    いるような、特許請求の範囲の前記の項のいずれかに記
    載の脱色法。 12、前記乳漿が過酸化水素の添加前に分離されている
    ような、特許請求の範囲の前記の項のいずれかに記載の
    脱色法。 13、前記乳漿が過酸化水素の添加前に透析されている
    ような、特許請求の範囲の前記の項のいずれかに記載の
    脱色法。 14、前記過酸化水素の初期濃度が10ppmを越えな
    いような、特許請求の範囲第13項に記載の脱色法。 15、前記活性ペルオキシダーゼ触媒が、脱色されるべ
    き前記乳漿または乳漿製品中に本来存在しているラクト
    ペルオキシダーゼから成ること、を特徴とする特許請求
    の範囲の前記の項のいずれかに記載の脱色法。 16、前記活性ペルオキシダーゼ触媒が、前記乳漿また
    は乳漿製品に添加される活性ペルオキシダーゼから成る
    こと、を特徴とする特許請求の範囲の前記の項のいずれ
    かに記載の脱色法。
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