JPS6322305B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6322305B2 JPS6322305B2 JP9525381A JP9525381A JPS6322305B2 JP S6322305 B2 JPS6322305 B2 JP S6322305B2 JP 9525381 A JP9525381 A JP 9525381A JP 9525381 A JP9525381 A JP 9525381A JP S6322305 B2 JPS6322305 B2 JP S6322305B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- silicone compound
- photosensitive layer
- silicone
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、印刷作業において湿し水を用いる必
要のない平版印刷版およびその製造方法に関する
ものである。
要のない平版印刷版およびその製造方法に関する
ものである。
特に本発明は、線状で実質的に架橋構造を有し
ないシリコーン化合物を撥インキ層とする新規な
湿し水を必要としない平版印刷版に関するもので
ある。
ないシリコーン化合物を撥インキ層とする新規な
湿し水を必要としない平版印刷版に関するもので
ある。
よく知られているように、従来の平版印刷は、
用いる刷版の表面の凹凸によつて選択的にインキ
を受授する凹版又は凸版と異なり、ほとんど平面
とも言える版を用いて印刷を行なう方式を用いて
いるため、これら他の方式の印刷よりも更に微細
な表現を可能とするのみならず、製版が短時間で
出来、又、版材価格も安価であるなど多くの点で
優れた印刷方式である。
用いる刷版の表面の凹凸によつて選択的にインキ
を受授する凹版又は凸版と異なり、ほとんど平面
とも言える版を用いて印刷を行なう方式を用いて
いるため、これら他の方式の印刷よりも更に微細
な表現を可能とするのみならず、製版が短時間で
出来、又、版材価格も安価であるなど多くの点で
優れた印刷方式である。
しかしながら、平版印刷における最大の問題点
は、印刷時に必要不可欠のものとして用いられる
湿し水によつて生ずることは、平版印刷の一般的
常識である。このため、湿し水を用いないで平版
によるオフセツト印刷を行なおうとする工夫が古
くからなされて来たが、いずれも種々の困難を伴
ない、実際に生産に用いられるに到らなかつた。
は、印刷時に必要不可欠のものとして用いられる
湿し水によつて生ずることは、平版印刷の一般的
常識である。このため、湿し水を用いないで平版
によるオフセツト印刷を行なおうとする工夫が古
くからなされて来たが、いずれも種々の困難を伴
ない、実際に生産に用いられるに到らなかつた。
最近公告された、特公昭44−23042、特公昭46
−16044、および特公昭47−2361に示されている
シリコーンゴムを撥インキ物質とする水を用いな
い平版は、より実質的なものと考えられる。
−16044、および特公昭47−2361に示されている
シリコーンゴムを撥インキ物質とする水を用いな
い平版は、より実質的なものと考えられる。
上述の特許に開示されている湿し水を用いない
平版は、非画線部を構成する撥インキ性のシリコ
ーンゴム層と、親インキ性の画線部とからなつて
おり、印刷時における種々の力に十分耐え得るよ
うに版に強固に装着されている必要がある。しか
しながら、表面にインキが付着することを防止す
るシリコーンゴムの特性は画像物質との接着をも
妨げるため、これを実施することは非常に困難で
ある。そのため、種々の試みがなされているが、
その性能又は作業性の面から見て十分なものとは
言い難い。例えば、特公昭44−23042では、画線
部を構成する感光層と非画線部を構成するシリコ
ーンゴム層との間に金属箔層を入れて接着力の向
上を試みている。このようなものにあつては原版
製造に長時間を要し、実用化し得る価格で生産す
ることは困難である。また、使用にあたつての露
光後の現像とそれに引き続く金属箔のエツチング
とは、いたずらに操作を複雑化ならしめている。
平版は、非画線部を構成する撥インキ性のシリコ
ーンゴム層と、親インキ性の画線部とからなつて
おり、印刷時における種々の力に十分耐え得るよ
うに版に強固に装着されている必要がある。しか
しながら、表面にインキが付着することを防止す
るシリコーンゴムの特性は画像物質との接着をも
妨げるため、これを実施することは非常に困難で
ある。そのため、種々の試みがなされているが、
その性能又は作業性の面から見て十分なものとは
言い難い。例えば、特公昭44−23042では、画線
部を構成する感光層と非画線部を構成するシリコ
ーンゴム層との間に金属箔層を入れて接着力の向
上を試みている。このようなものにあつては原版
製造に長時間を要し、実用化し得る価格で生産す
ることは困難である。また、使用にあたつての露
光後の現像とそれに引き続く金属箔のエツチング
とは、いたずらに操作を複雑化ならしめている。
上述の非画線部となるシリコーンゴム層と画線
部との版への接着力は版の耐刷力に影響を与える
重要な因子の1つであるが、シリコーンゴム層の
厚さもまた耐刷力に関係する重要な因子である。
部との版への接着力は版の耐刷力に影響を与える
重要な因子の1つであるが、シリコーンゴム層の
厚さもまた耐刷力に関係する重要な因子である。
このような、シリコーンゴム層が感光層の上部
にあるような系においては、一般にシリコーンゴ
ム層の厚さが厚くなるに従つて耐刷力が向上する
傾向が見られる。しかるに、シリコーンゴム層が
厚くなるに従つて版のネガフイルム又はポジフイ
ルムに対する再現性が低下し、またシリコーンゴ
ムは架橋構造を有しているため、一般の架橋ポリ
マーと同様に溶媒に不溶であることから、現像時
にこれらシリコーンゴムを画像部から完全に除去
することが困難となる。
にあるような系においては、一般にシリコーンゴ
ム層の厚さが厚くなるに従つて耐刷力が向上する
傾向が見られる。しかるに、シリコーンゴム層が
厚くなるに従つて版のネガフイルム又はポジフイ
ルムに対する再現性が低下し、またシリコーンゴ
ムは架橋構造を有しているため、一般の架橋ポリ
マーと同様に溶媒に不溶であることから、現像時
にこれらシリコーンゴムを画像部から完全に除去
することが困難となる。
また、シリコーンゴムのコーテイングに際して
一般によく知られている常温硬化型の未架橋のシ
リコーンゴム原液は、空気中の水分によつて直ち
に架橋不溶化するためその取り扱いが困難であ
る。一方、加熱硬化型のシリコーンゴムにおいて
は、その取り扱いは容易であるが、シリコーンゴ
ム原液塗付後の加熱硬化に長時間を要するととも
に、加熱による感光層の変質を生ずるなど、品質
上、工程上の問題がある。
一般によく知られている常温硬化型の未架橋のシ
リコーンゴム原液は、空気中の水分によつて直ち
に架橋不溶化するためその取り扱いが困難であ
る。一方、加熱硬化型のシリコーンゴムにおいて
は、その取り扱いは容易であるが、シリコーンゴ
ム原液塗付後の加熱硬化に長時間を要するととも
に、加熱による感光層の変質を生ずるなど、品質
上、工程上の問題がある。
シリコーン化合物の撥インキ性はシリコーンオ
イルに代表される線状の非架橋構造のシリコーン
化合物(以下“シリコーン化合物”とする)にお
いて最も優れており、次いでシリコーンゴム、シ
リコーン樹脂の順となる。シリコーン樹脂を撥イ
ンキ成分として用いることはむしろ困難である。
しかるにシリコーン化合物には、単独では形体保
持性がないため、撥インキ性において優れている
にもかかわらずこれまで利用出来なかつた。
イルに代表される線状の非架橋構造のシリコーン
化合物(以下“シリコーン化合物”とする)にお
いて最も優れており、次いでシリコーンゴム、シ
リコーン樹脂の順となる。シリコーン樹脂を撥イ
ンキ成分として用いることはむしろ困難である。
しかるにシリコーン化合物には、単独では形体保
持性がないため、撥インキ性において優れている
にもかかわらずこれまで利用出来なかつた。
例えば、特開昭47−32906の明細書には、シリ
コーンオイル(線状シリコーン化合物)を用いる
乾式平版製版法が開示されているが、該出願特許
の実施例ではシリコーンオイルとして信越化学製
KF96H(両末端メチルのジメチルポリシロキサ
ン)を用い、これとシリコーン・アルキツド・ワ
ニス、および超微粉末シリカとを混合した非粘着
性物質(撥インキ物質)を使用している。
コーンオイル(線状シリコーン化合物)を用いる
乾式平版製版法が開示されているが、該出願特許
の実施例ではシリコーンオイルとして信越化学製
KF96H(両末端メチルのジメチルポリシロキサ
ン)を用い、これとシリコーン・アルキツド・ワ
ニス、および超微粉末シリカとを混合した非粘着
性物質(撥インキ物質)を使用している。
この公知例のようにこれまではシリコーンオイ
ルに形態保持性を付与し、版面に固定した層とす
るには、シリコーンオイルに他の物質を混合する
方法以外にはなく、シリコーンオイルの撥インキ
性を犠牲にせざるを得ないものと考えられて来
た。
ルに形態保持性を付与し、版面に固定した層とす
るには、シリコーンオイルに他の物質を混合する
方法以外にはなく、シリコーンオイルの撥インキ
性を犠牲にせざるを得ないものと考えられて来
た。
我々はシリコーン化合物の優れた撥インキ性を
生かし、形体保持性を与えるとともに、シリコー
ンゴムを用いた系の種々の問題点を解決すること
を目的として鋭意検討した結果、シリコーンゴム
を用いた平版のほとんどすべての欠点を解決した
シリコーン化合物を撥インキ物質とする、湿し水
を用いない平版およびその製造法を見出すに到つ
たのである。
生かし、形体保持性を与えるとともに、シリコー
ンゴムを用いた系の種々の問題点を解決すること
を目的として鋭意検討した結果、シリコーンゴム
を用いた平版のほとんどすべての欠点を解決した
シリコーン化合物を撥インキ物質とする、湿し水
を用いない平版およびその製造法を見出すに到つ
たのである。
すなわち本発明は、
(1) 可撓性基板と、その基板面上の少なくとも一
部に被覆された乾燥時に50g/10mm以下の剥離
粘着強度を有し、下記の一般式(A)で示される実
質的に架橋構造を持たない線状のシリコーン化
合物層とを具え、上記シリコーン化合物層がイ
ンキを撥じくことを特徴とする湿し水を必要と
しない平版印刷版および、 (2) 可撓性基板上に感光層を被覆し、その感光層
上に実質的に架橋構造を与えない下記一般式(A)
で示される線状のシリコーン化合物を露光後に
被覆し、しかるのちに上記感光層の選択された
部分とこれに重なるシリコーン化合物層とを共
に除去して残存するシリコーン化合物層を非画
線部とする湿し水を必要としない平版印刷版の
製造方法に関するものである。
部に被覆された乾燥時に50g/10mm以下の剥離
粘着強度を有し、下記の一般式(A)で示される実
質的に架橋構造を持たない線状のシリコーン化
合物層とを具え、上記シリコーン化合物層がイ
ンキを撥じくことを特徴とする湿し水を必要と
しない平版印刷版および、 (2) 可撓性基板上に感光層を被覆し、その感光層
上に実質的に架橋構造を与えない下記一般式(A)
で示される線状のシリコーン化合物を露光後に
被覆し、しかるのちに上記感光層の選択された
部分とこれに重なるシリコーン化合物層とを共
に除去して残存するシリコーン化合物層を非画
線部とする湿し水を必要としない平版印刷版の
製造方法に関するものである。
(ここでnは0以上の整数、
Rは炭素数1〜7の1価のアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル基また
はシアノアルキル基であり、Rは同一であつても
違つていてもよい。
ル基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル基また
はシアノアルキル基であり、Rは同一であつても
違つていてもよい。
Xは水酸基、アルコキシ基、アセトキシ基およ
びハロゲンを表わす。) 本発明の内容を図に従つて詳しく説明する。
びハロゲンを表わす。) 本発明の内容を図に従つて詳しく説明する。
第1図および第2図は、光不溶化型感光層を用
いたポジ型平版印刷版原板とそれを用いて得られ
る印刷版のそれぞれの断面構造を示したものであ
る。
いたポジ型平版印刷版原板とそれを用いて得られ
る印刷版のそれぞれの断面構造を示したものであ
る。
可撓性基板1の表面上に感光層2およびシリコ
ーン化合物層3が存在している。第2図において
2aは露光された部分の感光層を示す。
ーン化合物層3が存在している。第2図において
2aは露光された部分の感光層を示す。
平版印刷版原板は可撓性基板1の表面に感光層
2が好ましくは溶液の形で塗付乾燥される。塗布
の方法としては通常用いられている方法、例えば
バーコーター、ドクターブレードを用いる方法
や、ロールコーター、カーテンフローコーター、
グラビアコーターなどを用いる方法などが採用で
きる。
2が好ましくは溶液の形で塗付乾燥される。塗布
の方法としては通常用いられている方法、例えば
バーコーター、ドクターブレードを用いる方法
や、ロールコーター、カーテンフローコーター、
グラビアコーターなどを用いる方法などが採用で
きる。
感光層の厚さは任意であるが、10μ前後で十分
である。しかしながら塗付むら、ピンホールなど
の欠陥は印刷物の品質を低下させるので好ましく
ない。
である。しかしながら塗付むら、ピンホールなど
の欠陥は印刷物の品質を低下させるので好ましく
ない。
感光層の上に撥インキ層として作用するシリコ
ーン化合物層が同じくコーテイング法によつて形
成されるが、このシリコーン化合物の塗付は、露
光前に行なつても露光終了後に行なつてもよい。
ーン化合物層が同じくコーテイング法によつて形
成されるが、このシリコーン化合物の塗付は、露
光前に行なつても露光終了後に行なつてもよい。
シリコーン化合物層の厚さは数μ以下で十分で
ある。
ある。
ここで該シリコーン化合物としては、少なくと
も1つの末端に水酸基、アセトキシ基、アルコキ
シ基、ハロゲンを有する化合物を用いると感光層
との間の接着力が向上し、例えば露光後の現像処
理あるいは印刷工程でも、シリコーン化合物がは
がれにくくなる。
も1つの末端に水酸基、アセトキシ基、アルコキ
シ基、ハロゲンを有する化合物を用いると感光層
との間の接着力が向上し、例えば露光後の現像処
理あるいは印刷工程でも、シリコーン化合物がは
がれにくくなる。
本発明に用いられる可撓性基板としては、平版
で一般に用いられている多くの可撓性の薄板、た
とえばアルミニウム板、亜鉛板、銅板などの金属
板、ポリエステル、ポリプロピレンおよびポリア
ミドのようなプラスチツクフイルム、金属蒸着し
た有機フイルム、天然紙や合成紙などが目的に応
じて使用できる。また、表面加工を行なつたもの
を使用できることも当然である。
で一般に用いられている多くの可撓性の薄板、た
とえばアルミニウム板、亜鉛板、銅板などの金属
板、ポリエステル、ポリプロピレンおよびポリア
ミドのようなプラスチツクフイルム、金属蒸着し
た有機フイルム、天然紙や合成紙などが目的に応
じて使用できる。また、表面加工を行なつたもの
を使用できることも当然である。
版の画像または非画像部を形成させるために、
公知の感光性物質を用いた感光層が用いられる。
このような感光層の構成物としては、沸点100℃
以上で、室温で不揮発性の不飽和モノマーあるい
はそれらのオリゴマー類、たとえばエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アク
リレート、1−クロロ−2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレートなどの一連のアクリル酸エ
ステル、メタアクリル酸エステル類。メチレンビ
スアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、メトキシメチルアクリルアミドなどのアクリ
ルアミド誘導体。トリアリルシアヌレート、トリ
アリルフオスフエート、ジアリルフタレートなど
のアリルアルコールのエステルなど、およびこれ
らのオリゴマー、その他スチレン誘導体、桂皮酸
誘導体なども使用できる。
公知の感光性物質を用いた感光層が用いられる。
このような感光層の構成物としては、沸点100℃
以上で、室温で不揮発性の不飽和モノマーあるい
はそれらのオリゴマー類、たとえばエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アク
リレート、1−クロロ−2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレートなどの一連のアクリル酸エ
ステル、メタアクリル酸エステル類。メチレンビ
スアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、メトキシメチルアクリルアミドなどのアクリ
ルアミド誘導体。トリアリルシアヌレート、トリ
アリルフオスフエート、ジアリルフタレートなど
のアリルアルコールのエステルなど、およびこれ
らのオリゴマー、その他スチレン誘導体、桂皮酸
誘導体なども使用できる。
光不溶化型ジアゾ樹脂あるいはアジド樹脂も使
用できる。これらの光不溶化型ジアゾ樹脂として
は、パラジアゾジフエニルアミン、パラジアゾモ
ノエチルアニリン、パラジアゾベンヂルエチルア
ニリンなどのジアゾ系アミンとホルムアルデヒド
との縮合物をあげることができる。
用できる。これらの光不溶化型ジアゾ樹脂として
は、パラジアゾジフエニルアミン、パラジアゾモ
ノエチルアニリン、パラジアゾベンヂルエチルア
ニリンなどのジアゾ系アミンとホルムアルデヒド
との縮合物をあげることができる。
光不溶化性アジド樹脂としては、ポリビニール
アルコールのアジドフタール酸エステル、あるい
はアジド安息香酸エステル、スチレン−無水マレ
イン酸共重合体と芳香族アジド系アルコール、例
えばβ−(4−アジドフエノキシ)エタノールの
エステル、などがあげられる。
アルコールのアジドフタール酸エステル、あるい
はアジド安息香酸エステル、スチレン−無水マレ
イン酸共重合体と芳香族アジド系アルコール、例
えばβ−(4−アジドフエノキシ)エタノールの
エステル、などがあげられる。
光可溶化型感光性物質としてはアルミ基板表面
をリンタングステン酸、リンモリブデン酸、バナ
ジウムタングステン酸などのヘテロ多重酸または
イソ多重酸処理を行ない、その上に上述ジアゾ樹
脂感光液を塗付した層も可能である。
をリンタングステン酸、リンモリブデン酸、バナ
ジウムタングステン酸などのヘテロ多重酸または
イソ多重酸処理を行ない、その上に上述ジアゾ樹
脂感光液を塗付した層も可能である。
また特公昭37−18015、37−3627、37−1954や
45−9610などに示されているオルソキノンジアジ
ド類も使用できる。
45−9610などに示されているオルソキノンジアジ
ド類も使用できる。
これらの感光性物質に、必要ならば光増感剤、
熱重合禁止剤や室温での形態保持性を与えるため
の充填材や若干の添加剤を加えることができる。
熱重合禁止剤や室温での形態保持性を与えるため
の充填材や若干の添加剤を加えることができる。
このような光増感剤としてはベンゾフエノン誘
導体、ベンゾイン誘導体、アントラキノン誘導
体、アルデヒド、ケトン、イオウ化合物、ハロゲ
ン化合物あるいはメチレンブルー、リボフラビン
などの染料が使用できる。
導体、ベンゾイン誘導体、アントラキノン誘導
体、アルデヒド、ケトン、イオウ化合物、ハロゲ
ン化合物あるいはメチレンブルー、リボフラビン
などの染料が使用できる。
熱重合禁止剤としてはハイドロキノン誘導体、
フエノール誘導体、ニトロ置換ベンゼン、第3級
アミン、フエノチアジン誘導体が用いられる。
フエノール誘導体、ニトロ置換ベンゼン、第3級
アミン、フエノチアジン誘導体が用いられる。
このような充填剤あるいは添加物としては、コ
ロイダルシリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、酸化鉄などの無機物の微細な粉末、ポリ酢
酸ビニール、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、
分子量数千のポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリデンなどのビニ
ールポリマー、硬化前のレゾールフエノール系、
尿素系、メラミン系、エポキシ系、不飽和ポリエ
ステル系樹脂などがあげられる。
ロイダルシリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、酸化鉄などの無機物の微細な粉末、ポリ酢
酸ビニール、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、
分子量数千のポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリデンなどのビニ
ールポリマー、硬化前のレゾールフエノール系、
尿素系、メラミン系、エポキシ系、不飽和ポリエ
ステル系樹脂などがあげられる。
本発明の平版印刷版を得るには、例えば、
(1) 平版印刷版原版上にポジフイルムを置き、常
法によつて露光を施す。この操作により、露光
部は硬化し、未露光部は未硬化の状態で残る。
法によつて露光を施す。この操作により、露光
部は硬化し、未露光部は未硬化の状態で残る。
(2) 次に未露光部の感光層を溶剤たとえば水など
によつてシリコーン化合物層を通して洗い出す
ことによつてシリコーン化合物層も同時に除去
され、第2図の断面構造を有する平版印刷版が
得られる。
によつてシリコーン化合物層を通して洗い出す
ことによつてシリコーン化合物層も同時に除去
され、第2図の断面構造を有する平版印刷版が
得られる。
上記のような方法で、版面非画線部分に線状シ
リコーン化合物が固定される機構は明らかではな
いが、本発明で用いられる線状シリコーン化合物
の両末端に存在する水酸基、アルコキシ基、ハロ
ゲン、アセトキシ基のような反応性基が、版面構
成物質と表面で反応あるいは、イオン的に結合し
て、固定されるものと考えられる。
リコーン化合物が固定される機構は明らかではな
いが、本発明で用いられる線状シリコーン化合物
の両末端に存在する水酸基、アルコキシ基、ハロ
ゲン、アセトキシ基のような反応性基が、版面構
成物質と表面で反応あるいは、イオン的に結合し
て、固定されるものと考えられる。
本発明の平版印刷版の撥インキ層を構成するシ
リコーン化合物としては、上記(A)式に示すポリシ
ロキサンが用いられる。該シリコーン化合物は低
粘度の液状からグリース状、もち状のものまで使
用できる。好ましくは25℃で測定した粘度が約80
センチポイズ以上に相当する分子量を有するもの
がよい。
リコーン化合物としては、上記(A)式に示すポリシ
ロキサンが用いられる。該シリコーン化合物は低
粘度の液状からグリース状、もち状のものまで使
用できる。好ましくは25℃で測定した粘度が約80
センチポイズ以上に相当する分子量を有するもの
がよい。
また、上記(A)式中のnは0以上の整数であり、
Rは同一であつても違つてもよい。このようなR
としては炭素数1〜7個の1価のアルキル基、ア
リール基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル
基、またはシアノアルキル基であつてもよいが、
原板の製造または製版条件下で架橋構造を与える
ような活性基、たとえばビニル基や縮合活性を有
している基であつてはならない。このようなシリ
コーン化合物で最も好ましいものは、大部分のR
がメチル基であるポリシロキサンである。
Rは同一であつても違つてもよい。このようなR
としては炭素数1〜7個の1価のアルキル基、ア
リール基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル
基、またはシアノアルキル基であつてもよいが、
原板の製造または製版条件下で架橋構造を与える
ような活性基、たとえばビニル基や縮合活性を有
している基であつてはならない。このようなシリ
コーン化合物で最も好ましいものは、大部分のR
がメチル基であるポリシロキサンである。
上記一般式(A)においてシリコーン化合物の末端
基Xは、水酸基、アルコキシ基、アセトキシ基、
およびハロゲンをあらわす。
基Xは、水酸基、アルコキシ基、アセトキシ基、
およびハロゲンをあらわす。
これらのシリコーン化合物には目的に応じて染
顔料やシリカなどの充填材および縮合触媒などを
添加してもよい。また上記シリコーン化合物は単
独のみならず2種以上併用して用いることもでき
る。
顔料やシリカなどの充填材および縮合触媒などを
添加してもよい。また上記シリコーン化合物は単
独のみならず2種以上併用して用いることもでき
る。
以上述べたシリコーン化合物を本発明の印刷版
に適用する場合、シリコーン化合物は版面の非画
線部を形成するものであり、すぐれた撥インキ性
を示さなければならない。
に適用する場合、シリコーン化合物は版面の非画
線部を形成するものであり、すぐれた撥インキ性
を示さなければならない。
このシリコーン化合物の撥インキ性は印刷にお
いて使用するインキの種類により大きく変化する
ものである。たとえば、インキローラーから別の
ローラーへの転移性の高いインキ、いわゆる軟ら
かいインキを使用する場合、シリコーン化合物の
表面に対してもインキが付着しやすく、その結果
地汚れが生じる。
いて使用するインキの種類により大きく変化する
ものである。たとえば、インキローラーから別の
ローラーへの転移性の高いインキ、いわゆる軟ら
かいインキを使用する場合、シリコーン化合物の
表面に対してもインキが付着しやすく、その結果
地汚れが生じる。
このインキ固有の転移性を表わす物性値はまだ
明らかではないが、一般的にタツク値が用いられ
ている。
明らかではないが、一般的にタツク値が用いられ
ている。
タツク値の低いインキは転移性にすぐれ、この
場合には非付着性(撥インキ性)の高いシリコー
ン化合物を使用しなければならない。それに対
し、タツク値の高いインキは転移性が劣るため、
比較的付着性の低いシリコーン化合物を使用する
ことが出来る。
場合には非付着性(撥インキ性)の高いシリコー
ン化合物を使用しなければならない。それに対
し、タツク値の高いインキは転移性が劣るため、
比較的付着性の低いシリコーン化合物を使用する
ことが出来る。
非画線部として用いるシリコーン化合物表面の
撥インキ性は、版面の臨界表面張力よりも、むし
ろ、セロハン粘着テープを版面の非画線部に圧着
した時の剥離粘着強度と相関関係があり、より好
ましい評価方法であることを見出した。
撥インキ性は、版面の臨界表面張力よりも、むし
ろ、セロハン粘着テープを版面の非画線部に圧着
した時の剥離粘着強度と相関関係があり、より好
ましい評価方法であることを見出した。
通常市販されているオフセツトインキを使用す
る場合には、本発明で版面の非画線部を形成する
シリコーン化合物表面は剥離粘着強度が50g/10
mm以下好ましくは40g/10mm以下、特に好ましく
は20g/10mm以下であることが推奨される。勿論
印刷に使用するインキの転移性により上記の範囲
外のシリコーン化合物も使用できることは言うま
でもない。
る場合には、本発明で版面の非画線部を形成する
シリコーン化合物表面は剥離粘着強度が50g/10
mm以下好ましくは40g/10mm以下、特に好ましく
は20g/10mm以下であることが推奨される。勿論
印刷に使用するインキの転移性により上記の範囲
外のシリコーン化合物も使用できることは言うま
でもない。
日本工業規格(JIS Z 1522)にはセロハン粘
着テープとステンレス鋼板との常態粘着力を試験
する方法が述べられている。
着テープとステンレス鋼板との常態粘着力を試験
する方法が述べられている。
JIS規格のセロハン粘着テープはこの試験方法
で150g/10mm以上の常態粘着力を有する。
で150g/10mm以上の常態粘着力を有する。
JIS Z 1522の試験方法と同様の測定方法によ
り、セロハン粘着テープのシリコーン化合物表面
に対する剥離粘着強度を測定することができる。
り、セロハン粘着テープのシリコーン化合物表面
に対する剥離粘着強度を測定することができる。
非画線部だけを有する版を作成し、これから幅
10mm、長さ250mmの板を切り取つて試験片とした。
10mm、長さ250mmの板を切り取つて試験片とした。
この試験片の中央に試験片と一端をそろえて幅
10mm、長さ250mmの“ニチバンセロテープ”(JIS
規格品)を重量2Kgのゴムローラーで圧着し、20
分以上経過後、テープの遊びの部分を180゜に折り
返し、試験片の端から約25mmはがしたのち、テー
プを引張り試験機の上部のつかみに、試験片を下
部のつかみにはさみ300±20mm/minの速さで連
続して引き剥がした時の10個の平均荷重を求め
た。剥離粘着強度は平均荷重で示される。
10mm、長さ250mmの“ニチバンセロテープ”(JIS
規格品)を重量2Kgのゴムローラーで圧着し、20
分以上経過後、テープの遊びの部分を180゜に折り
返し、試験片の端から約25mmはがしたのち、テー
プを引張り試験機の上部のつかみに、試験片を下
部のつかみにはさみ300±20mm/minの速さで連
続して引き剥がした時の10個の平均荷重を求め
た。剥離粘着強度は平均荷重で示される。
以上のように構成された平版印刷版原板は、次
のような方法により焼き付け、現像を行なつて、
乾式平版印刷版を得ることができる。すなわち、
通常の平版用真空焼枠を用いネガあるいはポジフ
イルムを印刷版原板に真空密着し、該フイルムを
通して水銀ランプ、ケミカルランプなどの紫外光
を照射して焼付けを行なう。
のような方法により焼き付け、現像を行なつて、
乾式平版印刷版を得ることができる。すなわち、
通常の平版用真空焼枠を用いネガあるいはポジフ
イルムを印刷版原板に真空密着し、該フイルムを
通して水銀ランプ、ケミカルランプなどの紫外光
を照射して焼付けを行なう。
次に現像工程において版面の画線部に相当する
部分のシリコーン化合物および感光層を完全に除
去することにより、乾式で機能する平版印刷版を
得ることができる。本発明においてはシリコーン
ゴムではなく、実質的に線状のシリコーン化合物
を使用するため、現像工程はさらに簡略化され
る。
部分のシリコーン化合物および感光層を完全に除
去することにより、乾式で機能する平版印刷版を
得ることができる。本発明においてはシリコーン
ゴムではなく、実質的に線状のシリコーン化合物
を使用するため、現像工程はさらに簡略化され
る。
すなわち、シリコーン化合物を溶解せず、感光
層を溶解し得る現像液で現像を行なう場合には、
本発明で使用するシリコーン化合物は現像液の透
過性がすぐれており、版面を現像液に浸漬するだ
けで画線部感光層を容易に溶出させることがで
き、同時に該感光層上部のシリコーン化合物層を
も除去することができる。勿論、シリコーンゴム
にくらべて画線部(シリコーンの除去された部
分)の輪郭はさらに鮮明になる。
層を溶解し得る現像液で現像を行なう場合には、
本発明で使用するシリコーン化合物は現像液の透
過性がすぐれており、版面を現像液に浸漬するだ
けで画線部感光層を容易に溶出させることがで
き、同時に該感光層上部のシリコーン化合物層を
も除去することができる。勿論、シリコーンゴム
にくらべて画線部(シリコーンの除去された部
分)の輪郭はさらに鮮明になる。
このようにして得られた乾式平版印刷版はその
まま通常のオフセツト印刷機に装着し、湿し水を
用いないで印刷することができる。
まま通常のオフセツト印刷機に装着し、湿し水を
用いないで印刷することができる。
本発明によつて得られた湿し水を用いない平版
印刷版の特長は、撥インキ層の厚さをシリコーン
ゴムを用いる場合に比して著しく薄くできること
にあり、このために非常にシヤープな印刷物を得
ることが出来る点にある。このことは、シリコー
ン化合物が架橋構造を持つていないため、シリコ
ーンゴムを用いた場合のように画線部からシリコ
ーン化合物を物理的に引きちぎつて取り除く必要
のないことも関係している。このことは、シリコ
ーンゴムを用いた平版の画線部と実質的に架橋構
造を持たないシリコーン化合物を用いる本発明方
法によつて得られる平版の画線部との顕微鏡によ
る比較観察を行なうと容易に理解できることであ
る。
印刷版の特長は、撥インキ層の厚さをシリコーン
ゴムを用いる場合に比して著しく薄くできること
にあり、このために非常にシヤープな印刷物を得
ることが出来る点にある。このことは、シリコー
ン化合物が架橋構造を持つていないため、シリコ
ーンゴムを用いた場合のように画線部からシリコ
ーン化合物を物理的に引きちぎつて取り除く必要
のないことも関係している。このことは、シリコ
ーンゴムを用いた平版の画線部と実質的に架橋構
造を持たないシリコーン化合物を用いる本発明方
法によつて得られる平版の画線部との顕微鏡によ
る比較観察を行なうと容易に理解できることであ
る。
第2の特長としては、非画線部として作用する
シリコーン化合物層の厚さが薄くかつ感光層の表
面に強く植え込まれているために、シリコーンゴ
ムを用いた場合のような引きかきによる傷が付き
にくいことにある。この性質は、製版作業および
製版終了後の版の取り扱いを容易とするだけでな
く、耐刷性を著しく向上させる要因ともなるすぐ
れた特長と言える。
シリコーン化合物層の厚さが薄くかつ感光層の表
面に強く植え込まれているために、シリコーンゴ
ムを用いた場合のような引きかきによる傷が付き
にくいことにある。この性質は、製版作業および
製版終了後の版の取り扱いを容易とするだけでな
く、耐刷性を著しく向上させる要因ともなるすぐ
れた特長と言える。
次に本発明を説明する代表的実施例を以下に示
す。
す。
実施例 1
砂目立てアルミ板にパラジアゾジフエニルアミ
ンとホルムアルデヒドの縮合物からなる感光層を
もうけ、超高圧水銀灯(オーク製作所ジエツトラ
イト3KW)の光を、ポジフイルムを通して1分
間露光した。
ンとホルムアルデヒドの縮合物からなる感光層を
もうけ、超高圧水銀灯(オーク製作所ジエツトラ
イト3KW)の光を、ポジフイルムを通して1分
間露光した。
露光済みの版面(1000cm2)に、シリコーン化合
物として粘度100万センチポイズ(25℃)の、両
末端にメトキシ基を有するジメチルポリシロキサ
ン(1重量%)とジブチル錫ジアセテート(0.01
重量%)のn−ヘプタン溶液を塗布し、40℃にて
1時間乾燥した。
物として粘度100万センチポイズ(25℃)の、両
末端にメトキシ基を有するジメチルポリシロキサ
ン(1重量%)とジブチル錫ジアセテート(0.01
重量%)のn−ヘプタン溶液を塗布し、40℃にて
1時間乾燥した。
次に、版面を水中に浸すと、未露光部の感光層
が溶出し、同時にシリコーン化合物層もはがれて
アルミ板の地肌が露出した。これに対し、版面の
露光部分は、感光層とシリコーン層が残存してい
る平版印刷板が得られた。
が溶出し、同時にシリコーン化合物層もはがれて
アルミ板の地肌が露出した。これに対し、版面の
露光部分は、感光層とシリコーン層が残存してい
る平版印刷板が得られた。
この印刷版を用い、印刷インキとして大日本イ
ンキ化学工業(株)製「ドライオカラー」墨を用いて
オフセツト印刷を行ない、1000枚以上の良好な印
刷物を得た。
ンキ化学工業(株)製「ドライオカラー」墨を用いて
オフセツト印刷を行ない、1000枚以上の良好な印
刷物を得た。
実施例 2
砂目立てアルミ板に次の組成の厚さ約10μの感
光層をもうけた。
光層をもうけた。
ナフトキノンジアジドスルフオンクロリドとフ
エノールノボラツク樹脂との縮合物 この感光層の上にシリコーン化合物として、粘
度100センチポイズ(25℃)の両末端にアセトキ
シ基を有するジメチルポリシロキサンのn−ヘプ
タン溶液(0.5重量%)を塗布し、乾燥して平版
印刷版原板とした。
エノールノボラツク樹脂との縮合物 この感光層の上にシリコーン化合物として、粘
度100センチポイズ(25℃)の両末端にアセトキ
シ基を有するジメチルポリシロキサンのn−ヘプ
タン溶液(0.5重量%)を塗布し、乾燥して平版
印刷版原板とした。
ネガフイルムを印刷版原板の上に真空密着し、
ネガフイルムを通してケミカルランプ(三菱電機
FL−205−BL−360)の光を3分間照射した。
ネガフイルムを通してケミカルランプ(三菱電機
FL−205−BL−360)の光を3分間照射した。
アイソパーE(エツソ化学製)/エタノール=
50/50の組成からなる現像液に版面を浸し、軽く
こすると、露光部分の感光層が溶出すると同時
に、シリコーン層もはがれて、アルミ板の地肌が
露出した。これに対し、版面の未露光部分は、感
光層とシリコーン層が残存している平版印刷版が
得られた。
50/50の組成からなる現像液に版面を浸し、軽く
こすると、露光部分の感光層が溶出すると同時
に、シリコーン層もはがれて、アルミ板の地肌が
露出した。これに対し、版面の未露光部分は、感
光層とシリコーン層が残存している平版印刷版が
得られた。
この印刷版を用い、印刷インキとして大日本イ
ンキ化学工業(株)製「ドライオカラー」墨を用いて
オフセツト印刷機にて印刷を行ない、1000枚以上
の良好な印刷物を得た。
ンキ化学工業(株)製「ドライオカラー」墨を用いて
オフセツト印刷機にて印刷を行ない、1000枚以上
の良好な印刷物を得た。
比較例 1
実施例2においてシリコーン化合物として、両
末端にメチル基を有するジメチルポリシロキサン
(100センチポイズ、25℃)を用いるほかは実施例
2と同様の方法で平版印刷版を作製した。
末端にメチル基を有するジメチルポリシロキサン
(100センチポイズ、25℃)を用いるほかは実施例
2と同様の方法で平版印刷版を作製した。
この印刷版を用い、実施例2と同様にオフセツ
ト印刷を行つたところ、約10枚の印刷で非画線部
が汚れて、良好な印刷物が全く得られなかつた。
ト印刷を行つたところ、約10枚の印刷で非画線部
が汚れて、良好な印刷物が全く得られなかつた。
第1図および第2図はそれぞれ本発明の印刷版
原板および印刷版の拡大断面図を表わす。
原板および印刷版の拡大断面図を表わす。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 可撓性基板と、その基板面上の少なくとも一
部に被覆された乾燥時に50g/10mm以下の剥離粘
着強度を有し、下記の一般式(A)で示される実質的
に架橋構造を持たない線状のシリコーン化合物層
とを具え、上記シリコーン化合物層がインキを撥
じくことを特徴とする湿し水を必要としない平版
印刷版。 (ここでnは0以上の整数、Rは炭素数1〜7の
1価のアルキル基、アリール基、アラルキル基、
ハロゲン化アルキル基またはシアノアルキル基で
あり、Rは同一であつても違つていてもよい。 Xは水酸基、アルコキシ基、アセトキシ基およ
びハロゲンを表わす。) 2 可撓性基板上に感光層を被覆し、その感光層
上に実質的に架橋構造を与えない下記一般式(A)で
示される線状のシリコーン化合物を露光後に被覆
し、しかるのちに上記感光層の選択された部分と
これに重なるシリコーン化合物層とを共に除去し
て残存するシリコーン化合物層を非画線部とする
特許請求範囲1に記載する平版印刷版の製造方
法。 (ここでnは0以上の基数、Rは炭素数1〜7の
1価のアルキル基、アリール基、アラルキル基、
ハロゲン化アルキル基またはシアノアルキル基で
あり、Rは同一であつても違つていてもよい。 Xは水酸基、アルコキシ基、アセトキシ基およ
びハロゲンを表わす。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9525381A JPS5731596A (en) | 1981-06-22 | 1981-06-22 | Lithographic printing plate and its production |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9525381A JPS5731596A (en) | 1981-06-22 | 1981-06-22 | Lithographic printing plate and its production |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP732730A Division JPS573060B2 (ja) | 1972-12-28 | 1972-12-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5731596A JPS5731596A (en) | 1982-02-20 |
JPS6322305B2 true JPS6322305B2 (ja) | 1988-05-11 |
Family
ID=14132588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9525381A Granted JPS5731596A (en) | 1981-06-22 | 1981-06-22 | Lithographic printing plate and its production |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5731596A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0789219B2 (ja) * | 1986-01-10 | 1995-09-27 | 東レ株式会社 | 水なし平版印刷用原板 |
JPS62169875A (ja) * | 1986-01-23 | 1987-07-27 | Toray Ind Inc | インクジエツト用インク組成物 |
JPH07104599B2 (ja) * | 1988-01-04 | 1995-11-13 | 富士写真フイルム株式会社 | 湿し水不要感光性平版印刷原版 |
-
1981
- 1981-06-22 JP JP9525381A patent/JPS5731596A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5731596A (en) | 1982-02-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3210667B2 (ja) | プリンティングプレート | |
JPS6321890B2 (ja) | ||
JPH05281713A (ja) | 可撓性印刷版の光化学的または機械的な製造法 | |
WO1979000153A1 (en) | Water developable photopolymer printing plates | |
JP2525467B2 (ja) | 水分のない平版印刷用の感光性印刷板及びその製造法 | |
JPS6322305B2 (ja) | ||
JPH01100551A (ja) | 水なし平版印刷用のプレセンシタイズド印刷版およびその製造法 | |
JPS5825635A (ja) | 水なし平版印刷原板 | |
JPS63163857A (ja) | 水なし平版印刷版 | |
JPS6060051B2 (ja) | 平版印刷板の製版方法 | |
JPS6319866B2 (ja) | ||
JPH0365539B2 (ja) | ||
JPH04163557A (ja) | 水なし平版印刷版用現像液 | |
JP2507342B2 (ja) | 水なし平版印刷用原版 | |
JP2516053B2 (ja) | 湿し水不要感光性平版印刷版 | |
JPS6158824B2 (ja) | ||
JPH0212254A (ja) | 現像液組成物 | |
JPS60133452A (ja) | 湿し水不要感光性平版印刷版 | |
JPS5921542B2 (ja) | 印刷版の製法 | |
JP3127680B2 (ja) | 水なし平版印刷版原版 | |
JPS6319865B2 (ja) | ||
JP3414048B2 (ja) | 水なし平版印刷版原版の製造方法 | |
JPS6352145A (ja) | 水なし平版印刷版用現像液 | |
JPH0261731B2 (ja) | ||
JPS6247644A (ja) | 湿し水不要ネガ型平版印刷版 |