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JPS63219897A - ベ−ン型圧縮機 - Google Patents

ベ−ン型圧縮機

Info

Publication number
JPS63219897A
JPS63219897A JP5326887A JP5326887A JPS63219897A JP S63219897 A JPS63219897 A JP S63219897A JP 5326887 A JP5326887 A JP 5326887A JP 5326887 A JP5326887 A JP 5326887A JP S63219897 A JPS63219897 A JP S63219897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
coil spring
control member
torsion coil
bypass port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5326887A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH065073B2 (ja
Inventor
Nobufumi Nakajima
中島 信文
Kenichi Inomata
猪俣 健一
Shigeru Okada
茂 岡田
Kazuo Eitai
和男 永躰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Diesel Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diesel Kiki Co Ltd filed Critical Diesel Kiki Co Ltd
Priority to JP5326887A priority Critical patent/JPH065073B2/ja
Priority to US07/131,990 priority patent/US4776770A/en
Priority to DE3742992A priority patent/DE3742992C2/de
Publication of JPS63219897A publication Critical patent/JPS63219897A/ja
Publication of JPH065073B2 publication Critical patent/JPH065073B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば自動車用空調装置の冷媒圧縮機として
用いられるベーン型圧縮機、特に圧縮開始時期を制御し
て吐出容量を可変制御し得るようにしたベーン型圧縮機
に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来、このようなベーン型圧縮機としては、例えば、本
願出願人により出願された実開昭61−195582号
がある。
このベーン型圧縮機は、両側をサイドブロックにて閉塞
したカムリングと、該カムリング内に回転自在に配設さ
れたロータと、該ロータのベーン溝に摺動自在に嵌装さ
れたベーンとを備え、前記サイドブロック、カムリング
、ロータ及びベーンによって画成される空隙室の容積変
動によって流体の圧縮を行なうようにしたベーン型圧縮
機において、前記両サイドブロックのうちの吸入ポート
を有するサイドブロックに設けられたバイパスポートと
、前記吸入ポートを有するサイドブロックに設けられ且
つ低圧室側と高圧室側とに連通ずる圧力作動室と、該圧
力作動室内に該圧力作動室内を前記低圧室側に連通され
る第1の室と前記高圧室側に連通される第2の室とに気
密に区画するようにスライド可能に嵌装された受圧部材
を一側面に有すると共にサイドブロックの環状凹部内に
正逆回転可能に嵌装され、前記第1の室と第2の室との
差圧に応じて回動して前記バイパスポートの開き角を制
御する環状の制御部材と、コイル部が互いに離間し且つ
前記サイドブロックの前記ロータとは反対側側面に突設
されたボス部の外周に遊嵌し、前記制御部材を前記バイ
パスポートの開き角が大きくなる方向に付勢するねじり
コイルばねとを具備し、前記ねじりコイルばねの一端を
前記制御部材の一側面に係止させ、前記ねじりコイルば
ねの他端に折曲げられた係止部を設け、さらに、前記ボ
ス部に前記係止部が嵌合する保持部を設けたことを特徴
とするベーン型圧縮機である。
しかしながら、上記ベーン型圧縮機においては。
第19図及び第20図に示すように、前記ねじりコイル
ばねAは、前記制御部材が前記バイパスポートの開き角
を最大にする位置にある時に、そのコイル部A1の中心
が前記ボス部Bの軸心と合致するように、その一端A2
がボス部Bの端面の中心に係止されており、前記コイル
部A1がボス部Bの外周面と該ボス部Bの周囲にあるケ
ーシングCの内壁面との略中間位置にある構成であるの
で。
ねじりコイルばねAが第19図及び第20図に示す一部
稼働位置からボス部Bの外周面と該ボス部Bの周囲にあ
るケーシングCの内壁面との間隔の半分だけ前記制御部
材の回動による荷重を受けて変形すると、コイル部A1
の内周及び外周が第21図及び第22図に示すようにボ
ス部Bの外周面及びケーシングCの内壁面に夫々接触し
てしまう。
すなわち、制御部材Aが前記バイパスポートの開き角を
大きくする一部稼働位置から該開き角を小さくする全稼
働位置に向かって回動する過程の早い時期に、コイル部
A1の内周及び外周が第21図及び第22図に示すよう
にボス部Bの外周面及び該ボス部Bの周囲にあるケーシ
ングCの内壁面に夫々接触してしまい、且つ該接触位置
から前記制御部材が更に全稼働位置に向かって回動じて
いくと、ねじりコイルばねAと前記他部材との接触抵抗
が増大していき、このような接触抵抗がねじリコイルば
ねAのヒステリシスの原因となり、前記制御部材を正確
に制御することができなくなり、圧縮機の制御性に悪影
響を及ぼす虞れがあるという問題点がある。また、前記
ケーシングの内壁面Cの寸法D1を大きくすれば、ねじ
りコイルばねAのコイル部A1とボス部B及びケーシン
グCとの接触を避けることができるが、このようにした
場合には圧縮機全体が大型化してしまうという問題点が
ある。
(発明の目的) 本発明はこのような従来の問題点に着目して為されたも
ので、圧縮機を大型化することなくねじりコイルばねと
他部材との接触抵抗を低減し、圧縮機の制御性を向上し
たベーン型圧縮機を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するための本発明の要旨は、両側をサ
イドブロックにて閉塞したカムリングと、該カムリング
内に回転自在に配設されたロータと、該ロータのベーン
溝に摺動自在に嵌装されたベーンとを備え、前記サイド
ブロック、カムリング、ロータ及びベーンによって画成
される空隙室の容積変動によって流体の圧縮を行なうよ
うにしたベーン型圧縮機において、前記両サイドブロッ
クのうちの吸入ポートを有するサイドブロックに設けら
れたバイパスポートと、前記吸入ポートを有するサイド
ブロックに設けられ且つ低圧室側と高圧室側とに連通ず
る圧力作動室と、該圧力作動室内に該圧力作動室内を前
記低圧室側に連通される第1の室と前記高圧室側に連通
される第2の室とに気密に区画するようにスライド可能
に嵌装された受圧部材を一側面に有すると共にサイドブ
ロックの環状凹部内に正逆回転可能に嵌装され。
前記第1の室と第2の室との差圧に応じて回動して前記
バイパスポートの開き角を制御する環状の制御部材と、
前記制御部材を前記バイパスポートの開き角が大きくな
る方向に付勢するねじりコイルばねとを具備して成り、
該ねじりコイルばねのコイル部を前記サイドブロックの
前記ロータとは反対側側面に突設されたボス部の外周に
遊嵌し、該ねじりコイルばねの一端を前記制御部材の一
側面に係止し、且つ前記制御部材が前記バイパスポート
の開き角を最大にする位置にある時に、前記コイル部の
中心が前記制御部材の回動による前記ねじりコイルばね
の変形方向とは逆の方向に所定量だけ前記ボス部の軸心
からずれるように、前記ねじりコイルばねの他端を前記
ボス部に係止して成ることを特徴とするベーン型圧縮機
に存する。
(作用) そして、上記ベーン型圧縮機では、前記制御部材が前記
バイパスポートの開き角を最大にする位置にある時に、
前記ねじりコイルばねのコイル部の中心が少なくとも制
御部材の回動によるねじりコイルばねの最大変形量だけ
その変形方向とは逆の方向に前記ボス部の軸心からずれ
ているので、制御部材がバイパスポートの開き角を大き
くする一部稼働位置から該開き角を小さkする全稼働位
置に向かって回動する際に、前記コイル部が前記ボス部
等の他部材に接触する時期が前記所定量のずれの分だけ
遅くなり、これによってねじりコイルばねと他部材との
接触抵抗が低減される。
(実施例) 以下、本発明の各実施例を添付図面に基づき説明する。
第1図から第14図は本発明の第1実施例を示しており
、第1図は本発明のベーン型圧縮機の縦断面図であり、
同図中1はハウジングで一端面が開口する円筒形のケー
ス2と、該ケース2の一端面にその開口面を閉塞する如
くボルト(図示省略)にて取り付けたりャヘッド3とか
らなる。前記ケース2のフロント側上面には熱媒体であ
る冷媒ガスの吐出口4が、また、前記リヤヘッド3の上
面には冷媒ガスの吸入口5がそれぞれ設けられている。
これら吐出口4と吸入口5は後述する吐出室と吸入室に
それぞれ連通されている。
前記ハウジング1の内部にはポンプ本体6が収納されて
いる。該ポンプ本体6は、カムリング7と、該カムリン
グ7の両側開口端に該開口面を閉塞する如く装着したフ
ロントサイドブロック8、及びリヤサイドブロック9と
、前記カムリング7の内部に回転自在に収納した円形状
のロータ10と、該ロータ10の回転軸11とを主要構
成要素としており、該回転軸11は前記両サイドブロッ
ク8.9にそれぞれ設けた軸受12.12に回転可能に
支持されている。
前記カムリング7の内周面は第2図に示す如く楕円形状
をなし、該カムリング7の内周面と前記ロータ10の外
周面との間に、周方向に180度偏位して対称的に空隙
室13.13が画成されている。
前記ロータ10にはその径方向に沿うベーン溝14が周
方向に等間隔を存して複数(例えば5個)設けられてお
り、これらのベーン溝14内にベーン151〜15.が
それぞれ放射方向に沿って出没自在に嵌装されている。
前記リヤサイドブロック9には周方向に180度偏位し
て対称的に吸入ポート16−16が設けられている(第
2図及び第3図参照)。これら吸入ボート16.16は
前記ベーン15□〜155によって区分される空隙室1
3の容積が最大となる位置に配置されている。前記吸入
ポート16.16は前記リヤサイドブロック9の厚さ方
向に貫通しており、これら吸入ボート16を介して、前
記リヤヘッド3とリヤサイドブロック9との間の吸入室
(低圧側室)17と前記空隙室13とが連通されている
前記カムリング7の両側周壁には第1図及び第2図に示
すように複数個(例えば4個)の吐出ポート18がそれ
ぞれ設けられており、これら吐出ポート18を介して前
記ケース2の内周面とカムリング7の外周面との間の吐
出室(高圧側室)19と前記空隙室13とが連通されて
いる。これら吐出ポート18には吐出弁2o及び吐出弁
止め21がそれぞれ設けられている。
前記リヤサイドブロック9には、第3図及び第5図に示
すようにその片側(ロータ1o側)表面に環状の凹部2
2が設けられており、この凹部22内に円弧状のバイパ
スポート23.23が周方向に180度偏位して対称的
に設けられ、これらバイパスポート23を介して吸入室
17と空隙室13とが連通される。更に、この凹部22
内には前記バイパスポート23.23の開き角を制御す
るためのリング状の制御部材24が正逆回転可能に嵌装
されている。該制御部材24の外周縁にはその周方向に
180度偏位して対称的に円弧状の切欠部25.25が
設けられている。また、前記制御部材24の一側面には
周方向に180度偏位して対称的に突片状の受圧部材2
6.26が一体的に突設されている。これら受圧部材2
6.26は、前記バイパスポート23.23と連続して
設けた円弧状の圧力作動室27.27内にスライド可能
に嵌装されている。これら圧力作動室27内は前記受圧
部材26により第1の室27□と第2の室272とに2
分され(第4図を参照)、第1の室271は吸入ボート
16及びバイパスポート23を介して吸入室17に、第
2の室27□は低圧連通路28及び高圧連通路29を介
して前記吸入室17及び吐出室19にそれぞれ連通され
る。第1図及び第4図に示すように、前記一方の第2の
室27□と他方の第2の室272とは連通路30を介し
て互いに連通されている。該連通路3oは、前記リヤサ
イドブロック9の反ロータ側面中央に突設されたボス部
9aにその中心部を挟んで対称に設けた一対の連通孔3
0a、30aと、前記ボス部9aの突出端面と前記リヤ
ヘッド3の内側面との間に画成された環状空隙室30b
とからなる。
前記連通孔30a、30aの各一端は前記第2の室27
□、27□に、各他端は前記環状空隙室30bにそれぞ
れ開口している。なお、前記低圧連通路28と高圧連通
路29は前記リヤサイドブロック9の内部に設けられて
いる(第1図を参照)。
前記制御部材24の一側面中央部及び受圧部材26の両
端面に亘って特殊形状のシール部材31が装着されてい
る。該シール部材31により第3図に示す如く前記第1
の室27□と第2の室27□との間が、また、第1図に
示す如く前記制御部材24の内外周面と前記リヤサイド
ブロック9の環状凹部22の内外周面との間がそれぞれ
気密状態にシールされている。
第1図、第5図、第8図乃至第10図に示すように、前
記制御部材24はねじりコイルばね32により前記バイ
パスポート23の開き角を大きくする方向(第3図中時
計方向)に付勢されている。
ねじりコイルばね32は前記吸入室17側に延出してい
る前記リヤサイドブロック9のボス部9aの外周に配置
されており、該コイルばね32のコイル部32aは互い
に離間している。該コイル部32aの内径は前記ボス部
9aの外径より十分大きくなっている。ねじりコイルば
ね32の一端32bは前記制御部材24の一側面に設け
られた係止穴24aに係止されている。ねじりコイルば
ね32の他端32cは、コイル部32aの径方向にその
中心cl(第9図を参照)から所定量L1だけずれた位
置まで延びた直線部32dと該直線部32dから軸方向
に折曲げられた折曲部32eとから成っている。前記ボ
ス部9aの突出端面には、前記他端32cが嵌合する保
持部90が設けられている。この保持部90は、ボス部
9aの軸心c2まで径方向に延び、前記直線部32dが
嵌合する保持溝90aと、該保持溝90aに連続して軸
方向に延び、前記折曲部32eが嵌合する保持穴90b
とから成っている。
このように、前記ねじりコイルばね32の折曲部32e
はコイル部32aの中心c1から所定量L1だけずれた
位置にあり、該折曲部32eが嵌合する前記保持穴90
bはボス部9aの軸心C2の位置にある。従って、折曲
部32eを第10図から第12図に示すように保持穴9
0bに嵌合すると、制御部材24が前記バイパスポート
23の開き角を最大にする位置(第11図及び第12図
に示す一部稼働位置)にあり且つねじりコイルばね32
に制御部材24の回動による荷重が作用していない時に
は、コイル部32aの中心C1が前記所定量LL(例え
ば、制御部材24の回動によるねじりコイルばね32の
最大変形量)だけその変形方向とは逆の方向にボス部9
aの軸心C2からずれるように成っている。
そして、前記コイル部32aの内径及び外径寸法、ボス
部9aの外径寸法及び前記リヤヘッド3の内壁面3aの
内径寸法D2の関係は、制御部材24が一部稼働位置に
ある時(第11図及び第12図を参照)には、コイル部
32aの全ての線輪の外周の一側部(図の斜め右上方側
部)がリヤヘッド3の内壁面3aに近接すると共にコイ
ル部32aの全ての線輪の内周の他側部(図の斜め左下
方側部)がボス部9aの外周面に近接するように定めら
れている。また、上記各寸法の関係は、制御部材24が
前記バイパスポート23の開き角を最小にする位置(第
13図及び第14図に示す全稼働位置)にあって、ねじ
りコイルばね32が制御部材24の回動による荷重を受
けて最大変位している時には、コイル部32aの他端(
第8図の右端)側にある線輪32fの外周の前記−側部
及びその内周の前記他側部が夫々内壁面3a及びボス部
9aの外周面に近接すると共に、コイル部32aの一端
(第8図の左端)側にある線輪32gの外周の他側部及
びその内周の一側部が内壁面3a及びボス部9aの外周
面に夫々近接するように定められている。
前記低圧連通路28と高圧連通路29とに跨って弁機構
33が設けられている。該弁機構33は吸入室17側(
低圧室側)の圧力に感応して切換作動するもので、ベロ
ーズ34と、スプール弁体35と、該スプール弁体35
を閉弁方向に付勢するばね36とからなる。ベローズ3
4は前記吸入室17内に位置してその軸線を前記回転軸
11のそれと平行にして伸縮可能に配設されている。そ
して、このベローズ34は前記吸入室17側の圧力が所
定値以上の時は縮小し、所定値以下の時は伸長する。前
記スプール弁体35は、前記リヤサイドブロック9に前
記低圧連通路28と高圧連通路29とに直交連通させて
設けた嵌装孔37内に摺動可能に嵌装されている。前記
スプール弁体35は、その軸方向略中間部より一端側外
周面に環状溝38を有すると共に他端側外局面に該環状
溝38と略同径に設定された小径部39を有している。
また、前記スプール弁体35はその内部軸心に沿って呼
吸用通路40が設けられている。前記スプール弁体35
の一端側内部のばね受段部35aと前記嵌装孔37の内
端面との間に前記ばね36が嵌装され且つ該スプール弁
体35の他端面は前記ベローズ34の内端面に当接して
いる。そして、前記吸入室17側の圧力が所定値以上に
あってベローズ34が縮少状態にある時スプール弁体3
5の環状溝38が高圧連通路29と合致することにより
該高圧連通路29は開口状態となると同時に低圧連通路
28はスプール弁体35の周壁により閉塞される。また
、前記吸入室17側の圧力が所定設定値以下にあってベ
ローズ34が伸張状態にある時スプール弁体35の環状
溝38が高圧連通路29と合致せず、該高圧連通路29
はスプール弁体35の周壁にて閉塞されると同時に低圧
連通路28とスプール弁体35の小径部39とが合致す
ることにより該低圧連通路28は開口される。
なお、前記スプール弁体35の一端側(ばね36側)に
は呼吸用通路40を介して吸入室17側の圧力が作用す
ると共に、他端側にも吸入室17側の圧力が作用するか
らスプール弁体35は摺動抵抗のみでヒステリシスが少
ない。また、スプール弁体35とベローズ34は互いに
分離してただ単に当接しているのみであるから振動等に
てこれらが破損する虞れはない。
上述の説明では低、高圧連通路28.29が同時に開閉
する場合であったが9本発明はこれに限られるものでは
なく、吸入室17側の圧力が所定値以上に上昇した時、
低圧連通路28を閉塞した後、高圧連通路29を開口し
てもよく、また吸入室17側の圧力が所定値以下に下降
した時高圧連通路29を閉塞した後、連通路28を開口
してもよい。
次に上記構成を有するベーン型圧縮機の作動を説明する
0回転軸11が車両の機関に関連して回転されてロータ
10が第2図中時計方向に回転すると、ベーン15□〜
15sが遠心力及びベーン背圧によりベーン溝14から
放射方向に突出し、その先端面がカムリング7の内周面
に摺接しながら前記ロータ10と一体に回転し、各ベー
ン151〜15.にて区分された空隙室13の容積を拡
大する吸入行程において、吸入ポート16から空隙室1
3内に熱媒体である冷媒ガスを吸入し、該空隙室13の
容積を縮少する圧縮行程で冷媒ガスを圧縮し、圧縮行程
末期の吐出行程で該圧縮冷媒ガスの圧力にて吐出弁20
が開弁されて、該圧縮冷媒ガスは吐出ポート18.吐出
室19及び吐出口4を順次介して図示しない空気調和装
置の熱交換回路に供給される。
このような圧縮機の作動時において低圧側である吸入室
17内の圧力が吸入ポート16を介して両方の圧力作動
室27.27の第1の室271゜271内に導入され、
また高圧側である吐出室19内の圧力が高圧連通路29
を介して両方の圧力作動室27.27の第2の室272
.27□内に導入される。従って、第1の室27i内の
圧力とねじりコイルばね32の付勢力との和の力(制御
部材24をバイパスポート23の開き角が大きくなる方
向に押圧する力、即ち第3図中時計方向へ回動させる力
)と第2の室27□内の圧力(制御部材24をバイパス
ポート23の開き角が小さくなる方向に押圧する力、即
ち第3図中反時計方向へ回動させる力)との差圧に応じ
て制御部材24が回動して、前記バイパスポート23の
開き角を制御することにより圧縮開始時期を制御して吐
出容量を制御するものである。
即ち、上記圧縮機の低速運転時においては吸入室17内
の冷媒ガスの圧力(吸入圧力)が比較的高いため、弁機
構33のベローズ34は縮小し。
スプール弁体35が高圧連通路29を開口すると同時に
低圧連通路28を閉塞した状態(第6図の状態)にあり
、第2の室27□内へ吐出室19内の圧力が供給され、
該第2の室27□内の圧力が、第1の室271内の圧力
とねじりコイルばね32の付勢力との和の力に打ち勝っ
て、制御部材24は第3図中反時計方向への回動限界位
置に回動保持され、該制御部材24により第3図中実線
で示す如くバイパスポート23全体が閉塞される(開き
角はゼロ)。従って、吸入ポート16から空隙室13内
に送られた冷媒ガスの総てが圧縮されて吐出されるため
、圧縮機の吐出容量が最大となり全稼動状態となる。
次いで、圧縮機が高速運転状態になると、吸入室17内
の吸入圧が低下するため、弁機構33のベローズ34が
膨張してスプール弁体35をばね36の付勢力に抗して
押圧するため低圧連通路28が開口すると同時に高圧連
通路29が閉塞する(第7図の状態)、これにより、第
2の室27□内への吐出室19内の圧力供給は停止され
ると同時に第2の室27□内の圧力が低圧連通路28を
介して低圧側である吸入室17内へリークするため該第
2の室27□内の圧力が急速に低下し、その結果、制御
部材24は第3図中時計方向に即座に回動し、該制御部
材24の切欠部25がバイパスポート23と合致するこ
とにより、第3図中二点鎖線で示す如く該バイパスポー
ト23が開口する。
従って、吸入ポート16から空隙室13内に送られた冷
媒ガスがバイパスポート23を通って吸入室17ヘリー
クするためそのバイパスポート23が開口した分だけ圧
縮開始時期が遅くなり、空隙室13内の冷媒ガスの圧縮
量が減少するため、圧縮機の吐出容量が減少し一部稼動
状態となる。
該一部稼働状態では、ねじりコイルばね32に制御部材
24の回動による荷重が作用しておらず、該ねじりコイ
ルばね32は第11図及び第12図に示す一部稼働位置
にある。この位置では、ねじりコイルばね32のコイル
部32aの中心C1が制御部材24の回動によるねじり
コイルばね32の変形方向とは逆の方向に前記所定量L
1だけボス部9aの軸心c2からずれている。即ち、コ
イル部32aの全ての線輪の外周の前記−側部がリヤヘ
ッド3の内壁面3aに近接していると共に、コイル部3
2aの全ての線輪の内周の前記他側部がボス部9aの外
周面に近接している。
そして、制御部材24が一部稼働位置から全稼働位置に
向かって回動し、バイパスポート23の開き角が徐々に
小さくなると、ねじりコイルばね32は制御部材24の
回動により発生する荷重により前記一部稼働位置から第
13図及び第14図に示す全稼働位置に向かって徐々に
変形していく。
該全稼働位置では、コイル部32aの線輪32fの外周
の一側部及びその内周の他側部が夫々前記内壁面3a及
びボス部9aの外周面に近接すると共に、コイル部32
aの線輪3.2 gの外周の他側部及びその内周の一側
部が内壁面3a及びボス部9aの外周面に夫々近接する
。即ち、制御部材24が一部稼働位置から全稼働位置ま
で回動する際に、コイル部32aがボス部9a、前記内
壁面38等の他部材と接触することはなく、これによっ
てねじりコイルばね32とボス部9a等の他部材との接
触抵抗が低減される。
なお、上記実施例では、前記全稼働位置においてねじり
コイルばね32がボス部9a及び前記内壁面3aのいず
れにも接触しないように構成したが、全稼働位置若しく
はその付近でねじりコイルばね32がボス部9a及び前
記内壁面3aと接触するように前記所定量L1を設定し
てもよい。この場合でも、コイル部32aがボス部等の
他部材に接触する時期が前記所定量L1のずれの分だけ
遅くなり、これによってねじりコイルばね32とボス部
9a等の他部材との接触抵抗が低減される。
また、上記実施例では、前記ねじりコイルばね32の一
端32bは制御部材24の係止穴24aに嵌合している
と共に、その他端32cの折曲部32eはボス部9aの
保持部90の保持穴90bに嵌合し且つ直線部32dが
リヤヘッド3の内壁面とボス部9aの端面との間で挾持
されているので、ねじりコイルばね32は確実に保持さ
れている。従って、ねじりコイルばね32がぐらついて
倒れたりすることはなく、コイル部32aがボス部9a
の外周面や前記リヤヘッド3の内壁面3aに接触したり
することはない。また、ねじりコイルばね32のコイル
部32aは互いに離間しているので、該コイル部32a
どうしが線間接触することはない。従って、ねじりコイ
ルばね32は、コイル部32aどうしの線間接触による
抵抗及びコイル部32aとボス部9aの外周面等の他部
材との接触による抵抗が低減され、前記リヤヘッド3の
内壁面3aの内径寸法D2(第4図を参照)を大きくせ
ずにねじりコイルばね32のヒステリシスが軽減される
。その結果、前記内径寸法D2を上記従来例の場合の前
記寸法D1より小さくすることができ、これによって圧
縮機を小型化できる。
なお、上記実施例では、吸入室17側の圧力が所定値以
下の時高圧連通路29を閉塞するようにしたが、本発明
はこれに限られず、該高圧連通路29の開口量を絞るよ
うにしてもよい。
次に、第15図乃至第18図に基づいて本発明の第2実
施例を説明する。
上記第1実施例では、ねじりコイルばね32は前記一部
稼働位置でまっすぐになると共に、前記全稼働位置で最
大に変形して傾くように構成されている。これに対して
、この第2実施例では、一部稼働位置でねじりコイルば
ね32が最大に変形して傾斜するように該ねじりコイル
ばね32をプリロード用のばね部材(図示省略)により
付勢しておき(第15図及び第16図を参照)、全稼働
位置ではねじりコイルばね32が前記制御部材の回動に
よる荷重を受けて最大に変形した時に、該ねじりコイル
ばね32がまっすぐになる(第17図及び第18図を参
照)ように構成されている。
他の構成は上記第1実施例と同様である。
(発明の効果) 本発明に係るベーン型圧縮機によれば、制御部材がバイ
パスポートの開き角を最大にする位置にある時に、ねじ
りコイルばねのコイル部の中心が少なくとも制御部材の
回動によるねじりコイルばねの変形方向とは逆の方向に
所定量だけサイドブロックのボス部の軸心からずれるよ
うに構成されているので、制御部材がバイパスポートの
開き角を大きくする一部稼働位置から該開き角を小さく
する全稼働位置に向かって回動する際に、前記コイル部
が前記ボス部等の他部材に接触する時期が前記所定量の
ずれの分だけ遅くなり、これによって圧縮機を大型化す
ることなくねじりコイルばねと前記他部材との接触抵抗
を低減することができ、圧縮機の制御性を向上すること
ができる6
【図面の簡単な説明】
第1図から第14図は本発明の第1実施例を示しており
、第1図はベーン型圧縮機の縦断面図、第2図は第1図
の■−■線に沿う断面図、第3図は第1図の■−■線に
沿う断面図、第4図は第1図のIV−IV線に沿う断面
図、第5図は要部の分解斜視図、第6図は全稼動状態に
おける弁機構部分の拡大断面図、第7図は一部稼動状態
における第6図と回状の拡大断面図、第8図はねじりコ
イルばねの側面図、第9図は第8図の■矢視図、第10
図はねじりコイルばねの端部の支持構造を示す斜視図、
第11図は一部稼働位置でのねじりコイルばねの位置を
示す断面図、第12図は第11図の朋一層線に沿う断面
図、第13図は全稼働位置でのねじりコイルばねの位置
を示す断面図、第14図は第12図と同様の断面図、第
15図乃至第18図は本発明の第2実施例を示しており
、第15図は一部稼働位置でのねじりコイルばねの位置
を示す断面図、第16図は第15図のXVI−XVI線
に沿う断面図、第17図は全稼働位置でのねじりコイル
ばねの位置を示す断面図、第18図は第16図と同様の
断面図、第19図乃至第22図は従来例を示しており、
第19図は一部稼働位置でのねじりコイルばねの位置を
示す断面図、第20図は第19図のxx−xx線に沿う
断面図、第21図は全稼働位置でのねじりコイルばねの
位置を示す断面図、及び第22図は第20図と同様の断
面図である。 7・・・カムリング、8・・・フロントサイドブロック
、9・・・リヤサイドブロック、9a・・・ボス部、1
0・・・ロータ、13・・・空隙室、14・・・ベーン
溝、15゜〜155・・・ベーン、16・・・吸入ポー
ト、17・・・吸入室(低圧側室)、19・・・吐出室
(高圧側室)、23・・・バイパスポート、24・・・
制御部材、26・・・受圧部材、27・・・圧力作動室
、27□・・・第1の室、27□・・・第2の室、28
・・・低圧連通路、29・・・高圧連通路、32・・・
ねじりコイルばね、32a・・・コイル部、32b・・
・一端、32c・・・他端、cl・・・コイル部の中心
、c2・・・ボス部の軸心、Ll・・・所定量。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.両側をサイドブロックにて閉塞したカムリングと、
    該カムリング内に回転自在に配設されたロータと、該ロ
    ータのベーン溝に摺動自在に嵌装されたベーンとを備え
    、前記サイドブロック、カムリング、ロータ及びベーン
    によって画成される空隙室の容積変動によって流体の圧
    縮を行なうようにしたベーン型圧縮機において、前記両
    サイドブロックのうちの吸入ポートを有するサイドブロ
    ックに設けられたバイパスポートと、前記吸入ポートを
    有するサイドブロックに設けられ且つ低圧室側と高圧室
    側とに連通する圧力作動室と、該圧力作動室内に該圧力
    作動室内を前記低圧室側に連通される第1の室と前記高
    圧室側に連通される第2の室とに気密に区画するように
    スライド可能に嵌装された受圧部材を一側面に有すると
    共にサイドブロックの環状凹部内に正逆回転可能に嵌装
    され、前記第1の室と第2の室との差圧に応じて回動し
    て前記バイパスポートの開き角を制御する環状の制御部
    材と、前記制御部材を前記バイパスポートの開き角が大
    きくなる方向に付勢するねじりコイルばねとを具備して
    成り、該ねじりコイルばねのコイル部を前記サイドブロ
    ックの前記ロータとは反対側側面に突設されたボス部の
    外周に遊嵌し、該ねじりコイルばねの一端を前記制御部
    材の一側面に係止し、且つ前記制御部材が前記バイパス
    ポートの開き角を最大にする位置にある時に、前記コイ
    ル部の中心が前記制御部材の回動による前記ねじりコイ
    ルばねの変形方向とは逆の方向に所定量だけ前記ボス部
    の軸心からずれるように、前記ねじりコイルばねの他端
    を前記ボス部に係止して成ることを特徴とするベーン型
    圧縮機。
JP5326887A 1986-12-19 1987-03-09 ベ−ン型圧縮機 Expired - Lifetime JPH065073B2 (ja)

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US07/131,990 US4776770A (en) 1986-12-19 1987-12-11 Variable capacity vane compressor
DE3742992A DE3742992C2 (de) 1986-12-19 1987-12-18 Flügelzellenverdichter mit variabler Förderleistung

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JPS63219897A true JPS63219897A (ja) 1988-09-13
JPH065073B2 JPH065073B2 (ja) 1994-01-19

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