JPS63216614A - 肩削りフライスカツタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、エンドミルのように外周切れ刃と底刃によっ
て肩削り、溝加工などを行なうフライスカッターに関す
るもので、特に高能率切削を可能にした肩削りフライス
カッターに関する。

従来の技術 カッターボディの周部に複数の工具チップを着脱自在に
取り付けた従来の肩削りフライスカッターでは、前記工
具チップの切刃の逃げ角は比較的小さく約７°程度であ
る。これは、工具チップの剛性を考慮したことによる。

発明が解決しようとする問題点 しかし、上述のように工具チップの切刃の逃げ角が小さ
いと、切刃に充分なすくい角を設けることができず、こ
のため従来のこの種フライスカッターは切削能力が低く
、近年、機械加工において要望される切削加工の高速化
に対応できないという問題があった。

本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、前記工
具チップの切刃に設ける逃げ角を大きくすると同時に、
該工具チップを取付は固定する前記カッタボディのチッ
プ取付座面に設ける軸方向及び半径方向のすくい角も大
きくして、切削加工の高速化に対応できる高い切削能力
を具備したフライスカッターを提供することを目的とす
る。

問題点を解決するための手段 すなわち、本発明によれば、前記チップ取付座面は平坦
面で、かつ軸方向及び半径方向のすくい角を約１５°〜
２０’の比較的大きい角度に形成する一方、前記工具チ
ップは四角錐台形状をなし、切れ刃は底面側外周の四辺
に設けられ、該切れ刃の逃げ面を形成する傾斜側面が、
中心線に対して前記チップ取付座面の軸方向及び半径方
向のすくい角より若干大きい傾斜角度を有し、前記切れ
刃に大きな逃げ角が形成されていることを特徴とする。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。１は
シャンク、２はシャンク１の一端に連設されたカッター
ボディで、半径方向へ延びる３つのチップ保持部３が周
方向へ１２０°ずつ角度をずらせて設けられると共に、
チップ保持部３の相互間に大きな切屑ポケット４が形成
され、更に各チップ保持部３の先端部分の切屑ポケット
４に面する側にチップ取付座面５が形成されている。

該チップ取付座面５はほぼ四角形状の平坦面に形成され
、下端及び内側端には後述する工具チップ１０を支持す
る段部６，７が互いに直交するよう設けられ、かつ端面
側及び外周側は開放されている。また、チップ取付座面
５の中央部には取付用ねじ孔８が穿設されている。

上記チップ取付座面５は、第１図及び第２図に良く示さ
れているように、軸方向及び半径方向にそれぞれ比較的
大きい角度α及びβのすくい角が設けられている。この
すくい角α及びβは約１５°〜２０’の範囲が望ましく
、図示の実施例においてはすくい角α及びβはいずれも
１７°に設定されている。このようなすくい角α及びβ
を有するチップ取付座面５の製作加工を容易にするため
、すくい角αの角度基準は、角チツプ保持部３の端面と
外周面との交線の基点Ａを通りシャンク１の軸線Ｏ−Ｏ
と平行な軸線を基準にし、すくい角βは基点Ａとシャン
ク１の中心Ｏを結ぶ半径を基準にして設計されている。

上記チップ取付座面５に取付は固定される工具チップ１
０は、スローアウェイタイプで、第５図及び第６図に良
く示されているように、全体が四角錐台形状をなし、各
角部は面取り１１され、中央部に取付孔１２が穿設され
ている。切れ刃１３は底面側外周の四辺に設けられ、該
切れ刃１３の逃げ面を形成する傾斜側面１４が、中心線
に対して前述したチップ取付座面５のすくい角α及びβ
より若干大きい傾斜角度θを有し、実施例の図面に示す
工具チップ１０では傾斜角度θ＝１９°に設計されてい
る。したがって、各切れ刃１３は角度θ＝１９°の大き
な逃げ角を具備していることになる。なお、上述したチ
ップ取付座面５の段部６及び７は工具チップ１０の傾斜
側面１４に沿うよう形成した傾斜面を有している。

上記した工具チップ１０は、取付孔１２に挿通したビス
１５をチップ取付座面５のねじ孔８に螺着してチップ取
付座面５の所定位置に固定される。

このようにしてチップ取付座面５に固定された工具チッ
プ１０は、第２図、第３図に示すように相隣６２つの切
れ刃１３ａと１３ｂがチップ保持部３の外周面及び端面
より外方にわずかずつ突出して工作物を加工する外周切
れ刃１３ａと底刃１３ｂを形成する。このようにして形
成された外周切れ刃１３ａ及び底刃１３ｂはいずれも、
チップ取付座面５に設けたすくい角α及びβに相当する
１７°の大きなすくい角を有する一方、傾斜側面１４の
逃げ角θとすくい角α及びβとの差によってθ−α（又
はβ）＝２°の逃げ角を有するようになる。したがって
、角切れ刃１３ａ及び１３ｂによる切屑は厚くて切削能
力が高く、肩削りや溝加工の荒仕上げが極めて能率良く
行なえる。

また、工具チップ１０は全体が内方及びシャンク１側へ
傾いて取り付けられ、外周切れ刃１３ａ及び底刃１３ｂ
の傾き角度がプラス側へ大きくなっているので、切れ刃
１３ａ及び１３ｂによる切屑は切屑ポケット４を通じて
シャンク１側へスムーズに排出され、かつ切屑ポケット
４が大きいこと相俟って切屑による発熱も少ない。

発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、カッターボディに
設けるチップ取付座面の軸方向及び半径方向のすくい角
を約１５°〜２０°の比較的大きい角度に形成する一方
、四角錐台形状の工具チップの各切れ刃に前記チップ取
付座面のすくい角より若干大きい逃げ角を設けたから、
前記チップ取付座面に取付は固定した前記工具チップに
より構成される外周切れ刃及び底刃は大きなすくい角を
有するようになり、切れ味がよく高い切削能力を具備し
、近年機械加工において要望されている切削加工の高能
率化に部分対応できる効果がある。

本発明によるフライスカッターは、肩削り、溝加工など
の荒仕上に最適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るフライスカッターの平面図、第２
図は同正面図、第３図は第１図の３−３線に沿う矢視拡
大図、第４図はフライスカッタ一本体の斜視図、第５図
は工具チップの背面図、第６図は同縦断側面図である。 １・・・シャンク　　　　２・・・カッターボディ３・
・・チップ保持部　　４・・・切屑ポケット５・・・チ
ップ取付座面　６，７・・・段部１０・・・工具チップ
　　１３・・・切れ刃１３ａ・・・外周切れ刃　１３ｂ
・・・底刃１４・・・傾斜側面 特許出願人　　を　和　精　機　株式会社第４図 第ｊ図 ′。 １転）ア４０昨二１４

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）シャンクの一端に固着されたカッターボディに、
   半径方向へ延びる複数のチップ保持部が周方向に一定角
   度ずらせて設けられると共に、前記チップ保持部の相互
   間に切屑ポケットが形成され、前記チップ保持部の前記
   切屑ポケットに面する側に設けたチップ取付座面に工具
   チップが着脱可能に固定されている肩削りフライスカッ
   ターであつて、 前記チップ取付座面は平坦面で、かつ軸方向及び半径方
   向のすくい角α及びβを約１５°〜２０°の比較的大き
   い角度に形成する一方、 前記工具チップは四角錐台形状をなし、切れ刃は底面側
   外周の四辺に設けられ、該切れ刃の逃げ面を形成する傾
   斜側面が、中心線に対して前記チップ取付座面の軸方向
   及び半径方向のすくい角α及びβより若干大きい傾斜角
   度θを有し、前記切れ刃に大きな逃げ角が形成されてい
   ることを特徴とする肩削りフライスカッター。
2. （２）前記チップ取付座面の軸方向及び半径方向のすく
   い角α及びβがそれぞれ１７°で、前記工具チップの逃
   げ角θが１９°である特許請求の範囲第１項記載の肩削
   りフライスカッター。