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JPS63207839A - 防振ゴム組成物 - Google Patents

防振ゴム組成物

Info

Publication number
JPS63207839A
JPS63207839A JP3960987A JP3960987A JPS63207839A JP S63207839 A JPS63207839 A JP S63207839A JP 3960987 A JP3960987 A JP 3960987A JP 3960987 A JP3960987 A JP 3960987A JP S63207839 A JPS63207839 A JP S63207839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hexene
polymer
compound
copolymer
rubber composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3960987A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawada
隆 川田
Hideo Katsumata
勝又 秀夫
Kenya Makino
健哉 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP3960987A priority Critical patent/JPS63207839A/ja
Priority to US07/158,739 priority patent/US4942187A/en
Publication of JPS63207839A publication Critical patent/JPS63207839A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は防振ゴム組成物に関し、さらに詳しくは振動減
衰性能および耐熱性に優れた防振ゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、防振ゴム用途とりわけダンピング性能を要求され
る分野には、振動減衰性能が良いことからブチルゴムが
用いられているが、耐熱性が劣るという欠点を有してい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、ブチルゴムを用いたゴム組成物に較べ
振動減衰性能および耐熱性に優れた防振ゴム組成物を提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究した
結果、(a)ヘキセン−1重合体および/またはヘキセ
ン−1とヘキセン−1を除く炭素数3〜20のα−オレ
フィンの共重合体く以下、ヘキセン−1系重合体と称す
る)と、(b)ヘキセン−1と特定のシラン化合物の共
重合体に水酸基を有するポリシロキサンをグラフトした
重合体および/またはヘキセン−1とヘキセン−1を除
(炭素数3〜20のα−オレフィンと特定のシラン化合
物からなる三元共重合体に水酸基を有するポリシロキサ
ンをグラフトした重合体(以下、グラフト重合体と称す
る)から主としてなるゴム組成物が非常に優れた振動吸
収性能および耐熱性を示すことを見出し、本発明に到達
した。
すなわち、本発明は、(a)ヘキセン−1の重合体およ
び/またはヘキセン−1とヘキセン−1を除(炭素数3
〜20のα−オレフィンの共重合体100〜5重量%、
(b)ヘキセン−1と一般式lCH2=CH−(CH2
)n−3i R1m X3−m(式中、nは1以上の整
数、mは0〜2の整数、Xは塩素原子または臭素原子、
R1は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を意味
する)の化合物の共重合体に水酸基を有するポリシロキ
サンをグラフトした重合体および/またはヘキセン−1
とヘキセン−1を除く炭素数3〜20のα−オレフィン
と一般式Iの化合物の共重合体に水酸基を有するポリシ
ロキサンをグラフトした重合体0〜95重量%を含むこ
とを特徴とする。
本発明の防振ゴム組成物は、(alヘキセン−1系重合
体と申)グラフト重合体の配合割合を100〜5:0〜
95(重量比)、好ましくは75〜5:30〜95とす
ることにより、優れた防振性と高い耐熱性を有すること
ができる。これらの配合割合は、要求される耐熱性によ
って選択され、(b)グラフト重合体を多く使用すると
高い耐熱性が得られる。
本発明における(a)ヘキセン−1系31体のヘキセン
−1含量は、30重量%以上が好ましく、50〜90重
量%が特に好ましい。ヘキセン−1含量が少なすぎると
ゴム組成物の振動減衰特性の周波数依存性が大きくなり
、またヘキセン−1含量が多すぎると振動減衰性能に劣
る場合がある。さらに本発明におけるヘキセン−1系重
合体の数平均分子量(ポリスチレン換算)は10.00
0以上が好ましく、さらに好ましくは30.000以上
である。数平均分子量が10,000未満では当該重合
体の粘着性が大きくなり、ハンドリングが非常に困難と
なる場合があり、好ましくない。
本発明における(a)ヘキセン−1系重合体の一成分で
あるヘキセン−1を除(炭素数3〜20のα−オレフィ
ンとしては、脂肪族直鎖状α−オレフィンおよび脂肪族
分岐α−オレフィンが好ましく用いられる。具体的には
、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1,4−メチル
ペンテン−1,4゜4−ジメチルペンテン−1、ヘプテ
ン−1,4−メチルヘキセン−1,5−メチルヘキセン
−1,4−メチルへブテン−1,5−メチルへブテン−
1,6−メチルへブテン−1,4,4−ジメチル−ヘキ
セン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1,5
,6,6−ドリメチルヘプテン、5−メチルノネン−1
,5,5−ジメチルオクテン−1、ウンデセン−1、ド
デセン−1、テトラデセン−1、ベキサブセン−1、オ
クタデセン−1、エイコセン−1が挙げられ、これらの
うちブテン−1,4−メチルペンテン−1、オクテン−
1、デセン−1が好ましく、特に4−メチルペンテン−
1が好ましい。これらのα−オレフィンは2種以上併用
することができる。
また本発明における(a)ヘキセン−1系重合体中の)
キセンー1と前記α−オレフィンとの共重合体は、該共
重合体中のヘキセン−1の含量を30重量%以上とする
ことが好ましい。また、(a)ヘキセン−1系重合体中
のヘキセン−1単独重合体と、ヘキセン−1とα−オレ
フィンの共重合体との重量比(ヘキセン−1重合体/ヘ
キセン−1とα−オレフィンの共重合体)は、100〜
50150〜0が好ましい。
本発明における(alヘキセン−1系重合体は、例えば
、ヘキセン−1とヘキセン−1を除く炭素数3〜20の
α−オレフィンをチグラー・ナツタ触媒の存在下、重合
温度O〜200℃、好ましくは20〜150℃、重合圧
力0〜150kg/cd・G(G:ゲージ圧力を示す)
、好ましくは0〜50kg/c艷・G、重合時間0.1
〜3時間、好ましくは0.5〜2時間で重合することに
より得られる。
ヘキセン−1系重合体の製造に用いるチグラー・ナツタ
触媒は遷移金属成分がチタン化合物またはその組成物(
担持型を含む)である限り特に制約はなく、従来公知の
チタン化合物を用いることができる。
このチタン化合物またはその組成物の例としては、(イ
)四塩化チタン、三塩化チタンおよびその組成物(例え
ばT i Cl 3 ・AlC13)、二塩化チタンお
よびその組成物などのハロゲン化チタン化合物、(ロ)
四塩化チタン、三塩化ニドキシチタン、三塩化チタン、
テトラブトキシチタンなどのチタン化合物を各種の担体
に、場合により有機酸エステル、水、アミン類、アミド
類、エーテル類、アルコール類などの電子供与性化合物
とともに担持させた、いわゆる担持触媒成分などを挙げ
ることができる。ここで担体とは、単に担体としての働
きをする化合物だけでなく、チタン化合物と必要に応じ
て添加される他の成分とともに複雑な複合体を形成し、
重合活性、立体規則性および分子量分布などに微妙な働
きをする化合物を意味し、例えばシリカ、アルミナ、シ
リカ・アルミナ、チタニア、マグネシア、塩化マグネシ
ウム、およびその組成物(例えば、塩化マグネシウムと
ルイス酸とからなる組成物など)、オキシ塩化マグネシ
ウム、アルキルアルミニウムジクロリドとの反応生成物
などが挙げられる。
前記チタン化合物の組成物としては、主として前記チタ
ン化合物からなり、通常、チタン化合物に対して30重
量%以下のアルキルアルミニウムモノハライドおよび/
またはルイス酸(例えば、塩化アルミニウム、三塩化ア
ンチモン、ハロゲン化リン化合物など)および/または
電子供与体(例えば、エーテル類、有機酸エステル、有
機酸アミド、リン酸アミド類、アミン類、ホスフィン類
など)を含有する組成物や前記担持成分を挙げることが
できる。
本発明で使用される好ましいチタン化合物またはその組
成物としては、例えば四塩化チタン、四塩化チタンを各
種還元剤(例えば、水素、アルミニウム、チタン、有機
アルミニウムなど)で還元して得られる三塩化チタンま
たは三塩化チタン組成物(例えば、TiCj!3 ・n
Ajlc/3)、この三塩化チタン(組成物)を電子供
与体、例えば有機酸エステル、エーテル類、リン酸アミ
ド類などとともに粉砕して得られる三塩化チタン組成物
、四塩化チタンを有機アルミニウムで還元後、エーテル
処理ならびにルイス酸処理して得られる三塩化チタン組
成物、オキシ塩化マグネシウムとアルキルアルミニウム
ジクロリドとの反応生成物、これらをさらにシロキサン
化合物と反応させて得られる化合物、塩化マグネシウム
を担体とし、電子供与体(例えば、有機酸エステル、ア
ルコール類、アミン類、有機酸アミド類、エーテル類、
水)およびハロゲン含有チタン化合物(例えば、四塩化
チタン、三塩化チタン、アルコキシ三塩化チタンなど)
を必須成分として担持させた担持触媒成分が挙げられる
一方、チグラー・ナツタ触媒のもう一方の成分である有
機金属化合物成分としては、周期律表第r−m族の有機
金属化合物が適当であり、中でも第■族金属、特にアル
ミニウムの有機金属化合物が好ましく用いられる。通常
、好んで用いられる有機アルミニウム化合物の例として
、(イ)トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニ
ウム、トリイソブチルアルミニウム、トリルn−ヘキシ
ルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、(ロ
)ジエチルアルミニウムクロリド、ジーn −プロピル
アルミニウムクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロ
リドなどのジアルキルアルミニウムハライド、(ハ)ジ
エチルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウ
ムヒドリドなどのジアルキルアルミニウムヒドリド、(
ニ)メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミ
ニウムセスキクロリド、n−プロピルアルミニウムクロ
リド、イソブチルアルミニウムセスキクロリドなどのア
ルキルアルミニウムセスキクロリド、(ホ)メチルアル
ミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、
イソプロピルアルミニウムジクロリドなどのアルキルア
ルミニウムシバライド、(へ)ジエチルアルミニウムエ
トキシド、ジエチルアルミニウムイソプロポキシド、ジ
−n−プロピルアルミニウムー2,6−ジーt−ブチル
フェノキシドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシ
ドまたは了り−ルオキシド、(ト)ジメチルアルミニウ
ムトリメチルシロキシド、ジエチルアルミニウムトリメ
チルシロキシドなどがある。また、これらの有機アルミ
ニウムと水もしくは第2級アミン、有機酸エステルとの
反応生成物でもよい。
これらの有機アルミニウム化合物は、単独で使用するこ
とも、また2種以上を併用することもできる。
この触媒の組成比も特に制限はないが、通常はチタン1
原子に対して有機金属化合物が0.1〜2゜000モル
、好ましくは0,5〜i、oooモル、さらに好ましく
は1〜500モル用いられる。
触媒の第3成分として必要に応じて用いられる電子供与
性化合物の量は、有機金属化合物1モルに対して、通常
、0.01〜1モル程度使用される。
また、前記触媒の使用量は、全モノマー1モルに対して
、通常、o、ooaミリモル〜0.5ミリモル、好まし
くは0.005ミリモル〜0.002ミリモル程度であ
る。
一方、本発明における(blグラフト重合体のヘキセン
−1をII<U素数3〜20のα−オレフィンは、前記
(a)ヘキセン−1系重合体で使用したα−オレフィン
と同一のものを用いることができる。
またヘキセン−1と一般式Iの化合物またはヘキセン−
1とヘキセン−1を除く炭素数3〜20のα−オレフィ
ンと一般式Iの化合物の共重合体の重合条件および重合
触媒についても、(a)ヘキセン−1系重合体の重合条
件および重合触媒と同様に行なうことができる。
本発明における(b)グラフト重合体は、ヘキセン−1
と一般式Iの化合物の共重合体および/またはヘキセン
−1とヘキセン−1を除く炭素数3〜20のα−オレフ
ィンと一般式Iの化合物の共重合体を得る重合反応にお
いて、共重合反応の反応率が充分上昇した時点、例えば
重合添加率30〜100%で、水酸基を有するポリシロ
キサンを添加し、例えば室温で1時間攪拌してグラフト
反応を進行させた後、重合反応停止剤で触媒を失活させ
、重合反応を停止し、例えばメタノール凝固、ロール乾
燥等の方法によって乾燥状態で得ることができる。
前記重合反応停止剤としては、炭素数1〜10のアルコ
ール、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、ブタノール、ヘキサノール、オクタツール等
が用いられ、これらを脱水精製したものが好ましい。
本発明の(b)グラフト重合体中のヘキセン−1の含量
は、30重量%以上、特に50重量%以上であることが
好ましい。
本発明に用いられる一般式Iの化合物としては、例tば
(2−プロペニル)ジメチルクロルシラン、(3−ブテ
ニル)ジメチルクロルシラン、(4−ペンテニル)ジメ
チルクロルシラン、(5−へキセニル)ジメチルクロル
シラン、(6−へブテニル)ジメチル−クロルシラン、
(7−オクテニル)ジメチルクロルシラン、(2−プロ
ペニル)−メチルジクロルシラン、(3−ブテニル)メ
チルジクロルシラン、(4−ペンテニル)メチルジクロ
ルシラン、(5−へキセニル)メチルジクロルシラン、
(6−ペンテニル)ジメチルクロルシラン、(7−オク
テニル)−メチルジクロルシラン、(2−プロペニル)
トリクロルシラン、(3−7’テニル)トリクロルシラ
ン、(4−ペンテニル)トリクロルシラン、(5−へキ
セニル)トリクロルシラン、(6−へブテニル)−トリ
クロルシラン、(7−オクテニル)トリクロルシランな
どが挙げられる。これらのうち(5−へキセニル)ジメ
チルクロルシラン、(7−オクテニル)ジメチルクロル
シランが好ましい。
これら一般式Iで表されるシラン化合物は、耐熱性など
の点から、ヘキセン−1および/またはヘキセン−1と
ヘキセン−1を除く炭素数3〜20のα−オレフィンと
一般式Iの化合物からなる共重合体中に0.1〜10重
量%含有することが好ましい。
また本発明に用いられる水酸基を有するポリシロキサン
としては、市販の両末端水酸基変性シリコーンオイル、
両末端カルビノール変性シリコーンオイルが使用でき、
例えばポリジフェニルシロキサン末端シラノール、ポリ
ジメチルシロキサン末端シラノール、ポリジメチルジフ
ェニルポリシロキサン末端シラノール、ポリジメチルメ
チルビニルシロキサン末端シラノール、ポリジメチルシ
ロキサン末端カルビノール等が用いられる。
これらの水酸基を有するポリシロキサンは、耐熱性およ
び加硫ゴムの機械的強度の点から、(blグラフト重合
体中に0.5〜50重量%、特に0.3〜10重量%含
有するのが好ましい。また、これらの水酸基を有するポ
リシロキサンの添加量は、共重合体中の一般式Iの化合
物の含量に相対的に決定されるが、耐熱性および加工性
から一般式■の化合物の含量に対して1/2倍モルから
等モルの割合で添加することが好ましい。さらに本発明
における(b)グラフト重合体の数平均分子量(ポリス
チレン換算)は10.000以上が好ましく、さらに好
ま−しくは30,000以上である。数平均分子量が1
0,000未満では当該グラフト重合体の粘着性が大き
くなり、ハンドリングが非常に困難となる場合があり、
好ましくない。
また本発明において(b)グラフト重合体は、ヘキセン
−1と一般式■の化合物との共重合体に水酸基を有する
ポリシロキサンをグラフトした重合体/ヘキセン−1と
α−オレフィンと一般式■の化合物との共重合体に水酸
基を有するポリシロキサンをグラフトした共重合体の重
量比は、100〜50150〜0であることが好ましい
本発明のゴム組成物は、一般のゴム用配合剤、例えば、
補強剤、充填剤、軟化剤、活性剤、防火防止剤、滑剤、
架橋剤、架橋助剤等を必要に応じて配合することができ
る。具体的には、補強剤としてはカーボンブラック、ホ
ワイトカーボン、塩基性炭素マグネシウム、活性化炭素
カルシウム等が挙げられ、充填剤としては炭酸カルシウ
ム、クレー、タルク繊維等が挙げられ、軟化剤としては
パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、アロマ系オイ
ル等が挙げられる。また老化防止剤としてはフェノール
系、イミダゾール系、アミノ系等が挙げられ、架橋剤と
して、有機パーオキサイド、架橋助剤として、イオウ、
p−ベンゾキノンジオキシム、p、p’ジベンゾイル−
キノンジオキシム、ジニトロソベンゼン、エチレングリ
コールジメタクリレート、トリアリルイソシアヌレート
、トリメチルプロパントリメタクリレート、液状ポリブ
タジェン、ポリブテン、ポリブタジェン樹脂等が挙げら
れる。
本発明のゴム組成物は、一般のゴム用混線機、例えばバ
ンバリーミキサ−、ニーダーブレンダー、インターミキ
サー、ロール等により混練りして得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
なお、実施例中、部および%は特に断らない限り重量部
および重量%を意味する。また実施例中のポリスチレン
換算数平均分子量は、「ゲルパーミェーションクロマト
グラフ」 (竹内著、丸善株式会社刊行)に記載した方
法に準じて下記のようにして測定した。
まず、分子量既知の標準ポリスチレン(東洋ソーダ社製
、単分散ポリスチレン)を使用して分子量MとそのGP
C(ゲル・パーミェーション・クロマトグラフ)カウン
トを測定し、分子量MとEV (Elution Vo
lume、溶離液量)の相関図較正曲線を作図し、次い
で試料のGPCパターンをGPC測定法によって測定し
、前記較正曲線により分子量Mを決定した。その時の試
料の調製条件およびGPC測定条件は以下の通りである
A)試料の調製 0−ジクロルベンゼン溶液に老化防止剤として2.6−
ジーt−ブチル−p−クレゾールを0.08%添加し、
溶解させ、試料を0.1%となるように該溶液とともに
三角フラスコに分取する。該三角フラスコを120℃に
加温し、約60分攪拌し溶解させてGPCにかける。な
お、GPC装置内では自動的に0.5μmの焼結フィル
ターで濾過が行なわれる。
B)GPC測定条件 装置:米国ウォーターズ社製、150型カラム:東洋ソ
ーダ社製、Hタイプ サンプル量=500μl 温度=120℃ 流速: 1m11分 カラム総理論段数: lXl0イ〜2X10’(アセト
ンによる測定値) また、本発明に用いるヘキセン−1系重合体のヘキセン
−1含量は赤外分光分析により求めた。
すなわち、ヘキセン−1系重合体の730cm−1付近
の吸収スペクトルとα−オレフィンの特性吸収スペクト
ルの比を求め、あらかじめ、ポリヘキセン−1とポリ−
α−オレフィンとの既知の混合比の試料により作製した
検量線からヘキセン−1含量を求めた。
加硫物性についてはJ I SK6301に準じて測定
した。
実施例1 ■触媒調整 あらかじめ窒素置換したステンレス製ボールミルに塩化
マグネシウム210ミルモル、テトラブトキシチタン1
05ミリモル、n−ヘキサン64m1を仕込み、振動ミ
ルで室温で7時間粉砕した。
粉砕後、内容物全量を取り出し、n−ヘキサン4Q Q
mj!で5回洗浄後、n−ヘキサン400m1tを仕込
み、室温で攪拌しながらジエチルアルミニウムクロリド
の1モル/1溶液105ミリモルを滴下し、室温で5時
間反応させた。
こうして得られた反応溶液を、n−ヘキサン400m1
で5回洗浄後、n−ヘキサン40 Qmffiを仕込み
、チタン触媒溶液とした。このチタン触媒溶液のチタン
濃度は、0.04モル/1であった。
■重合 あらかじめ窒素置換した内容積5βのフラスコに、モレ
キュラーシーブで脱水・精製したn−ヘキサン31、同
様に精製したヘキセン−1(試薬特級品)180ml、
4−メチルペンテン−1(試薬特級品)20mfを仕込
み、充分に攪拌しながらトリイソブチルアルミニウム2
5ミリモル、前記チタン触媒溶液をチタン原子換算で0
.5ミリモル仕込んで共重合を開始した。
30℃で120分共重合を行なったのち、重合i 液に
イソプロピルアルコール5m6添加して重合反応を停止
し、次いで大量のメタノール中に重合反応溶液を投じて
凝固させたのち真空乾燥した。
生成ポリマーの収量は112g、ヘキセン−1含i81
%、数平均分子量(ポリスチレン換算)49.000で
あった。
■物性評価 得られたポリマーを用い、第1表に示す配合処方により
250 CCラボプラストミルを用い70℃で4分混練
り後、架橋剤、架橋助剤をロール機により混練りし、ゴ
ム配合物を得た。
以下余白 第1表 *1:ダイヤブラックG、三菱化成社製・*2=フッコ
ールP400、富士興産社製*3:バークミルD、日本
油脂社製 得られたゴム組成物を160℃で35分プレス加硫して
シート状に成形したのち物性試験を実施した。結果を第
2表に示した。
以下余白 本実施例のゴム組成物はtanδが大きく、優れた振動
減衰性能を示すと共に静動比(周波数依存性)が比較的
小さく良好であった。
比較例1 フ゛チルゴム(J S RButyl  268、日本
)゛チル社製)を用い、第3表の配合処方により実施例
1の物性評価と同じ方法で試験を実施した。結果を第2
表に示したが、tanδが小さく振動減衰性能に劣った
第3表 *4=ツクセラー門、入内新興社製 メルカプトベンゾチアゾール 本!IニックセラーTT、    〃 テトラメチルチウラムジスルフィド 実施例2 実施例1の重合において、モノマーとしてヘキセン−1
を200mj!とじ、4−メチルペンテン−1を使用し
なかった以外は同様の方法で重合を行なった。ポリマー
収量は115g、数平均分子量は65,000であった
また実施例1の物性評価において、ポリマーとして本実
施例のポリマーを用いた以外は同様の方法で試験を行な
った。結果を第2表に示したが、優れた振動減衰性能を
示した。
実施例3 実施例1の重合において、モノマーとしてヘキセン−1
を100m14−メチルペンテン−1を100mAに変
更した以外は同様の方法で重合を行なった。ポリマー収
量は116g、ヘキセン−1含量は47%、数平均分子
量(ポリスチレン換算)は82,000であった。
また実施例1の物性評価において、ポリマーとして本実
施例の共重合体を用いた以外は同様の方法で試験を行な
った。結果を第2表に示したが、tanδが非常に大き
く優れた振動減衰性能を示し、周波数依存性も大きかっ
た。
実施例4 実施例1の重合において、モノマーをヘキセン−1を1
80ml、ブテン−1を20 m lに変更した以外は
同様の方法で重合を行なった。ポリマー収量は121 
g、ヘキセン−1含量は76%、数平均分子量(ポリス
チレン換算)は、53,000であった。
また実施例1の物性評価において、ポリマーとして本実
施例の共重合体を用いた以外は同様の方法で試験を行な
った。結果を第2表に示したが、優れた振動減衰性能を
示した。
実施例5 実施例1の重合において、モノマーとしてヘキセン−1
を200mfと7−オクチニルジメチルクロルシラン1
mlを仕込んだ以外は実施例1と同様の方法で共重合を
行なった後、両末端シラノール変性シリコーンオイル(
XF40−518東芝シリコ一ン社製)2.5m/を仕
込み、1時間攪拌した。次いで脱水メタノール5mlを
仕込み、触媒を失活させたのち、メタノール凝固し、1
00℃のロールで乾燥させた。ポリマー収量は121g
、シリコーンオイル含量は1.3%であった。
物性評価は、ポリマーとして実施例1で得られた共重合
体50部と本実施例で得られたグラフト重合体50部を
用い、実施例1と同様の方法で行なった。結果を第2表
に示したが、得られたゴム組成物は優れた振動減衰性能
を示した。
(発明の効果) 本発明の防振ゴム組成物は、優れた振動減衰性能および
耐熱性を有し、各種自動車用防振ゴム、軌道バット、防
舷材、各種機械部材などに有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ヘキセン−1の重合体および/またはヘキ
    セン−1とヘキセン−1を除く炭素数3〜20のα−オ
    レフィンの共重合体100〜5重量%、(b)ヘキセン
    −1と一般式 I CH_2=CH−(CH_2)_n−SiR^1mX_
    3_−_m(式中、nは1以上の整数、mは0〜2の整
    数、Xは塩素原子または臭素原子、R^1は水素原子ま
    たは炭素数1〜5のアルキル基を意味する)の化合物の
    共重合体に水酸基を有するポリシロキサンをグラフトし
    た重合体および/またはヘキセン−1とヘキセン−1を
    除く炭素数3〜20のα−オレフィンと一般式 I の化
    合物の共重合体に水酸基を有するポリシロキサンをグラ
    フトした重合体0〜95重量%を含む防振ゴム組成物。
  2. (2)(a)のヘキセン−1の含量が30重量%以上で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の防振
    ゴム組成物。
  3. (3)(b)がヘキセン−1と一般式 I の化合物との
    共重合体に水酸基を有するポリシロキサンをグラフトし
    た重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の防振ゴム組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6914114B2 (en) 2000-07-17 2005-07-05 Honeywell International Inc. Absorbing compounds for spin-on-glass anti-reflective coatings for photolithography
JP2009292880A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Bridgestone Corp 防舷材用ゴム組成物

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US6914114B2 (en) 2000-07-17 2005-07-05 Honeywell International Inc. Absorbing compounds for spin-on-glass anti-reflective coatings for photolithography
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