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JPS63174709A - 圧延機の制御方法 - Google Patents

圧延機の制御方法

Info

Publication number
JPS63174709A
JPS63174709A JP62003153A JP315387A JPS63174709A JP S63174709 A JPS63174709 A JP S63174709A JP 62003153 A JP62003153 A JP 62003153A JP 315387 A JP315387 A JP 315387A JP S63174709 A JPS63174709 A JP S63174709A
Authority
JP
Japan
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roll
rolling
rolls
rolling mill
axial direction
Prior art date
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Granted
Application number
JP62003153A
Other languages
English (en)
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JPH0622725B2 (ja
Inventor
Kazuo Kobayashi
一雄 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP62003153A priority Critical patent/JPH0622725B2/ja
Publication of JPS63174709A publication Critical patent/JPS63174709A/ja
Publication of JPH0622725B2 publication Critical patent/JPH0622725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/28Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
    • B21B37/40Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using axial shifting of the rolls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
    • B21B13/142Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls by axially shifting the rolls, e.g. rolls with tapered ends or with a curved contour for continuously-variable crown CVC

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロール移動式の圧延機に係わり、特にロールを
軸方向移動させる移動ロールを備えた圧延機の制御方法
に関する。
〔従来の技術〕
上、下作業ロールを相反する軸方向に移動する構成の圧
延機は特公昭51−7635号公報に記載されており、
この圧延機において、作業ロールの軸方向移動と作業ロ
ールベンデイング力とを組合せて作業ロールに生じる摩
耗を分散させ、圧延材のスケジュールフリー圧延を可能
にすると共に、精度の良い板クラウン制御能力を発揮し
得ることが知られている。また、上、下作業ロールに略
同一形状のイニシャルクラウンを互いに点対称となるよ
うに形成させておき、これら上下作業ロールを相反する
軸方向に移動させてロールの幾何学的な形状を変化させ
て高精度な板クラウン制御能力を発揮する圧延機が特開
昭57−91807号公報に開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、特開昭57−91807号公報に開示された
圧延機は、上下作業ロールは軸方向移動により誤作業ロ
ールに形成されたロールクラウンの相対的変化に合致さ
せて圧延材の板クラウンを制御することに主眼が置かれ
ているが、実際の圧延作業においては作業ロールと圧延
材との接触により生じる作業ロールの摩耗並びに作業ロ
ールが熱膨張するサーマルクラウンの現象を無視出来ず
、圧延材の板クラウンを悪化するこれら現象に対して有
効な対策は何等なされていないのが実情であった。
また、前述した特公昭51−7635号公報に記載した
構成の圧延機の上下作業ロールを相反するロール軸方向
に往復動させてロール摩耗の分散化或はロール摩耗によ
りサーマルクラウンを相殺して平滑化する技術も検討さ
れているが、この構成の圧延機では作業ロールベンディ
ングの能力を発揮させることと上述したロール摩耗の分
散化或はロール摩耗によるサーマルクラウンの相殺化と
は相反する現象であり、圧延材の板クラウン制御能力を
十分に発揮させることが困難な状況にあった。
本発明の目的は1点対称のイニシャルクラウンが形成さ
れた移動ロールの相対移動による幾何学的な板クラウン
制御能力と、ロールの軸方向移動による摩耗分散を利用
したスケジュールフリー圧延とを両立させて、常に十分
な板クラウン制御能力を発揮し得る圧延機の圧延方法を
提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、軸方向に移動し得る移動ロールを圧延材の
上方及び下方にそれぞれ備え、前記上。
下の移動ロールに略同一形状のイニシャルクラウンを互
いに、点対称となるべく付与した圧延機において、前記
上、下の移動ロールを同じ軸方向に往復動させながら、
この往復動される範囲内で前記上、下の移動ロールを相
反する軸方向に小ストローク順次移動させるようにして
圧延材を圧延するか、又は前記上、下の移動ロールの各
ロールの軸方向中心位置或は前記上、下の移動ロールに
形成した該イニシャルクラウンの点対称中心点が、両者
の中間点を基準としてそれぞれ略同一量だけ相反する軸
方向に移動して圧延材を圧延するようにした圧延機の制
御方法により達成されるものである。
また上記目的は、軸方向に移動し得る上、下移動ロール
に略同一形状のイニシャルクラウンを互いに点対称とな
るべく付与し、ロールの駆動側及び操作側に圧延荷重を
それぞれ付与する圧下装置若しくはロールの駆動側及び
操作側にロールベンディング力をそれぞれ付与するベン
ディング装置を備えた圧延機において、前記上、下の移
動ロールを同じ軸方向に往復動させると共に、上、下作
業ロールの駆動側及び操作側のうち、ロール開度の大き
い方は前記一方の圧下装置を操作して圧下量を増加させ
るか、或は前記一方のベンディング装置を操作してロー
ル開度が狭くなる方向にロールベンディング力を作用さ
せ、ロール開度の小さい方は前記他方の圧下装置を操作
して圧下量を減少させるか、或は前記他方のベンディン
グ装置を操作してロール開度が広くなる方向にロールベ
ンディング力を作用させて圧延材を圧延するようにした
圧延機の制御方法により達成されるものである。
〔作用〕
つまり1本発明では、圧延材の上方及び下方に備えられ
た軸方向に移動し得る移動ロールに略同一形状のイニシ
ャルクラウンカで互いに点対称となるように付与されて
おり、これら上、下の移動ロールを同じ軸方向に共に往
復動させるようにした(とから、上、下ロールのイニシ
ャルクラウンの幾何学的関係に基づいて圧延材の板クラ
ウン制御を行いしめると共に、圧延材との接触により生
じる上、下ロール表面の摩耗状況をロール軸方向に沿っ
て分散させることが出来、よって圧延材の板幅寸法の圧
延順序に制約のないスケジュールフリー圧延が可能とな
るものである。また、ロール表面には圧延材を圧延する
際の摩擦熱によってサーマルクラウン仁称する熱膨張が
生じ、これが圧延時間に応じて成長するが、移動ロール
の軸方向移動量を適切に行なうようにすれば、凹形状と
なる摩耗によるロールクラウンの状況が、凸形状となる
サーマルクラウンを丁度相殺するように調節出来、当初
のイニシャルロールクラウンをほぼ保つことが可能とな
るものである。
更に、前記上、下の移動ロールを往復動させる範囲内で
上、下の移動ロールを相反する軸方向に小ストローク順
次移動させるようにして圧延材を圧延するか、又は前記
上、下の移動ロールの各ロールの軸方向中心位置或は前
記上、下の移動ロールに形成した該イニシャルクラウン
の点対称中心点が1両者の中間点を基準としてそれぞれ
略同一量だけ相反する軸方向に移動して圧延材を圧延す
るようにしたことから、上、下移動ロールの平行性を駆
動側から操作側に至ってほぼ保つことが出来、よって上
、下ロール間のロールギャップは駆動側と操作側との偏
差を低減させることが可能となり、圧延される圧延材の
板幅方向板厚を精度良く制御出来るものである。
また、別の発明においては、圧延材の上方及び下方に備
えられた軸方向に移動し得る移動ロールに略同一形状の
イニシャルクラウンを互いに点対称となるように付与さ
れており、これら上、下の移動ロールを同じ軸方向に共
に往復動させるようにして、上下イニシャルクラウンの
幾何学的関係に基づいて圧延材の板クラウン制御を行い
しめると共に、上下ロール表面に生じる摩耗状況をロー
ル軸方向に分散してスケジュールフリー圧延が可能とな
るものである。そして、この移動ロールの移動量を適切
に調節することによってロール表面に生じるサーマルク
ラウンと丁度相殺させて当初のシニシャルロールクラウ
ンをほぼ保つことが可能となるものである。
更に、この発明では圧延機にロールの駆動側及び操作側
に圧延荷重をそれぞれ付与する圧下装置若しくはロール
の駆動側及び操作側にロールベンディング力をそれぞれ
付与するベンディング装置を備えさせて、しかも、前記
上、下の移動ロールを同じ軸方向に往復動させた際に、
上、下作業ロールの駆動側及び操作側のうち、ロール開
度の大きい方は前記一方の圧下装置を操作して圧下量を
増加させるか、或は前記一方のベンディング装置を操作
してロール開度が狭くなる方向にロールベンディング力
を作用させ、ロール開度の小さい方は前記他方の圧下装
置を操作して圧下量を減少させるか、或は前記他方のベ
ンディング装置を操作してロール開度が広くなる方向に
ロールベンディング力を作用させて圧延材を圧延するよ
うにしたことから、上、下の移動ロールを共に同方向に
移動させた場令に拘らずに、この上、下移動ロール〔実
施例〕 次に本発明を適用した一実施例である圧延機を図面を用
いて説明する。
第1図において、圧延材3を圧延する圧延機は軸方向に
移動可能で且つ点対称のイニシャルクラウンla、lb
が形成されている上作業ロール1と下作業ロール2とを
有し、この上、下作業ロール1,2を支持する上補強ロ
ール4及び下補強ロール5とを備えている。そして上、
下作業ロール1.2は、その各ロールネック部に装着さ
れたロールチョック5,6に着脱自在に係合され、各ロ
ールをロール軸方向移動に駆動操作する移動装置7.8
が設けられている。9及び10は上、下作業ロール1,
2の軸方向移動量を検出する移動量検出器である。また
、上補強ロール4の操作側及び駆動側のロールネック部
に圧延荷重Pw、Poを夫々作用させる圧下量f[!1
1,12が設けられている。また、上、下作業ロール1
,2のロールネック部に装着されたロールチョック5,
6には操作側及び駆動側に夫々ロールベンデイングカF
w。
Foを作用させるベンディング装置11.12が当設さ
れている。その上、前記圧延機を制御する制御装置20
が設けられている。この制御装置20は上、下作業ロー
ル1,2の軸方向移動を調節する移動装置1!7.8に
各ロールのロール移動方向並びにロール移動量の指令値
を出力するだけでなく、上、下作業ロール1,2にロー
ルベンディング力FW、FDを作用させる操作側と駆動
側のベンディング族[11,12に各指令値を出力する
か、又は上、下補強ロール4,5に圧延荷重Pw 。
Poを作用させる操作側と駆動側の圧下装置17゜18
に各指令値を出力するようになっている。そして、この
制御装!!20には入力信号として上。
下作業ロール1,2の実際のロール移動量が移動量検出
器9,10から伝達されて、移動装置7゜8への操作信
号が補正されるようになっている。
また、圧延機の出側に設置されて圧延された圧延材3の
板厚を検出する板厚検出器13及び板形状を検出する形
状検出器14から各検出値が制御装置20に入力され、
前記作業ロール移動量、ロールベンデイング力、圧延荷
重の調整用操作信号を演算するデータとして利用される
ようになっている。同様に、上、下作業ロール1,2に
夫々点対称となるように形成されたロールクラウンla
1bの大きさは使用されるロールに応じて各種設定され
たロールクラウン設定器15により入力され、この値に
基づいて前記作業ロール移動量、ロールベンディング力
、圧延荷重の調整用操作信号の演算プログラムが再設定
されるようになっている。そして上、下作業ロール1,
2に夫々形成されるロールクラウンla、lbの形状は
、第1図に示した如く、上、下ロールで圧延機中心0に
関して点対称となるように略同一形状のロールクラウン
が形成されている。しかも、このロールクラウンla、
lbは、各作業ロール1,2についてもロール軸方向の
ロール中心Rx 、R2に関して点対称となるようにそ
の形状が設定されている。
つまり、各作業ロール1,2はロール軸方向のロール中
心点Rz 、Rzに関して、そのロール径りが操作側で
D+Δd、駆動側でD−Δdと、その大きさが丁度反転
する点対称の関係を有するよう、3次関数或はsin関
数に基づいた形状のロールイニシャルクラウンla、l
bが形成されているものである。そしてこれら点対称の
ロールクラウンla、lbが付された上、下作業ロール
1,2の軸方向の相対位置変化aによって、圧延材3の
板幅方向断面形状、即ち板クラウン形状を凹クラウンか
ら凸クラウンまでの広い範囲に亘ってクラウン制御を行
い得るという性質を有するものである。
ところで、上、下作業ロール1,2の軸方向相対位置を
圧延材3の板クラウン形状に合わせてセットして圧延す
る際に、作業ロールに生じるサーマルクラウンの影響並
びにロール摩耗の影響が圧延材の板クラウン制御に悪影
響を及ぼすことを軽減する為、前記制御装置20からの
指令に基づいて前記移動装置7,8を操作して上、下作
業ロール1,2を前述した軸方向相対位WlrM係をあ
る程度保持した状態でロール軸方向に共に所望の範囲に
亘って順次往復動させるようにしている。
また、点対称のイニシャルクラウン付の上、下作業ロー
ル1,2を共に同一方向に往復して軸シフトさせた場合
に、上、下作業ロールの駆動側と操作側との間に生じる
ロール軸方向に分布した圧延荷重分布の偏りに基づく圧
延材の板クラウン形状への悪影響を軽減すべく、前記上
、下の作業ロールを同じ軸方向に往復動させながら、こ
の往復動される範囲内で前記上、下の作業ロールを相反
する軸方向に小ストローク順次移動させるようにして圧
延材を圧延するか、又は前記上、下の作業ロールの各ロ
ールの軸方向中心位置或は前記上。
下の作業ロールに形成した該イニシャルクラウンの点対
称中心点が、両者の中間点を基準としてそれぞれ略同一
量だけ相反する軸方向に移動するようにして圧延するも
のである。また、点対称のイニシャルクラウン付の上、
下作業ロール1,2を共に同一方向に往復して軸シフト
させた場合に。
圧延荷重分布の不均一に基づく圧延材の板クラウン形状
への悪影響を更に低減すべく、前記上、下関塵の大きい
方は前記一方の圧下装置を操作して圧下量を増加させる
か、或は前記一方のベンディング装置を操作してロール
開度が狭くなる方向にロールベンデイング力を作用させ
、ロール開度の小さい方は前記他方の圧下装置を操作し
て圧下量を減少させるか、或は前記他方のベンディング
装置を操作してロール開度が広くなる方向にロールベン
デイング力を作用させて圧延材を圧延するものである。
次に上記したロール移動式圧延機における点対称ロール
クラウン付作業ロールの軸方向移動の具体的操作内容に
ついて説明する。
一例として熱間圧延機で作業ロール径が700φ、胴長
2000m+の点対称のイニシャルクラウン付の作業ロ
ールを用い、圧延材の板幅が1700〜600n11の
範囲で変化し、前記作業ロールの軸方向移動量が±20
0m、合計400nwnである圧延機を例にとって説明
する。
・第2図は、作業ロール組替え後における圧延材の圧延
本数と作業ロールのロール軸方向シフト景S及び上、下
作業ロールの各ロール軸方向中心位置が相互に相反する
軸方向に移動する見かけ上のシフト量となる移動量2a
(各作業ロールがロール軸方向中心位置から相反する軸
方向に距離aずつ合計2aだけ相対移動)とを前述した
寸法を有する圧延機に適用した例を示したものである。
第2図において、上、下作業ロール1,2を共に軸方向
に往復動させる範1lIS内で、上、下作業ロール1,
2の各ロール軸方向中心位置が相互に軸方向に相反する
方向にシフトする各シフト量aは一般的に±200〜±
100のストロークで十分である。第2図では圧延当初
の過渡的なロール熱膨張に対応するため第1木目の圧延
時にはプラス側最大値として最大口クラウンとなし、急
激に圧延本数の増加に従って減少させている。また圧延
材の板幅の変更、圧延機の製品に対する要求板クラウン
の変更、圧延荷重の変更に際しては適宜変更することが
実際的である。
次に第3図に示すものは、本発明の一実施例である前述
した移動ロール式の熱間圧延機と、イニシャルクラウン
のみが付与されたロールが軸方向に移動しない従来の圧
延機とにおいて、50〜100本の圧延材を圧延後の作
業ロール表面の状況を示している。説明を容易にするた
め同−板幅材の圧延後の状況を例示している。
第3図において、イニシャルクラウン(C+ )は圧延
前に加工したままの作業ロール表面形状プロフイルを示
しており、ロール中心Rを中心とする点対称な形となっ
ており1代表的には奇数次の関数形や正弦波形の関数形
又はそれらの組合せからなっている。
作業ロール表面の摩耗状況(Cw)を示すと、従来法で
は板幅に対応する段階状の摩耗となり特に板幅端部では
その摩耗が激しい。それに対し本発明の実施例の圧延方
法では圧延進行に応じて上下の作業ロールを同方向に適
当量ずつロール軸方向に共に往復させてシフトするので
作業ロールの摩耗はなだらかな台形状となる。
またロール表面の熱膨張(CT )は、圧延加工熱、圧
延材から作業ロールへの熱伝達によるもので圧延材端部
で誤差関数的に変化している。これも作業ロールを軸方
向にシフトすることによりその変化がなだらかになる。
以上の影響を全て加え合わせた合計クラウンC(CwC
I+Cw +Cr )は、従来法においてはイニシャル
クラウンCXとは大きく異なったものとなり、板幅を任
意に変えるスケジュールフリー圧延のようにより広幅の
材料を圧延する際には圧延材の板クラウン形状が全く乱
れたものとなってしまい、圧延材の板幅を必ず順次狭め
てし′)<圧延スケジュールを守ることが必然となるし
、点対称の形状のイニシャルクラウンが付与された上、
下作業ロールを圧延材の板クラウン制御をするためにロ
ール軸方向に相互に反対方向シフトさせるシフト量にも
制約が出てくる。これに対し本発明の実施例である圧延
方法では、幸いなことにロール摩耗と熱膨張とがほぼ同
じ形状で、しかも凹凸方向が逆であるため、相殺効果が
発揮でき、よって合計クラウンCは当初のロールに付与
されたイニシャルクラウンCX とほぼ等しいものとな
る。尚、熱間アルミ圧延機や冷間圧延機のようにロール
の摩耗がほとんどない圧延機に適用する場合においても
熱膨張クラウンがより平滑にできるという効果を発揮す
るものである。
次に第1図に示した本発明の一実施例である点対称のイ
ニシャルクラウン付の移動ロール式圧延機による圧延方
法による圧延材の板クラウン制御能力を表わす為、前記
点対称のイニシャルクラウン付の上、下作業ロールを共
に同方向に軸方向シフトさせる同方向シフト量Sと、上
、下作業ロールが相反する軸方向に相対的にシフトする
反対方向シフト量aとの組合せと、これら上、下作業ロ
ール間に形成されるロール軸方向に沿った。ロールギャ
ップの分布状況とを示したものである。
即ち、第1図に示した圧延機において1作業ロール径を
平均りとおき、最も太い所でD+Δd、最も細い所でD
−Δdとおく。
作業ロールに形成されるプロフィルを一例として単純な
正弦曲線とし、その1波長をΩとおく。
圧延の中心点を0とし、右側へ+Xとする。
上作業ロール1のプロフィルをDT(X)  とおくと
、 W DT(x)=D−Δ5in−(x −a −s )  
−(1)同様に下作業ロール2のプロフィルをDB(X
)とおくと、 W DB(X)=D+Δ5in−(x + a   s )
  −(2)ここで上、下補強ロール4,5の対向面が
平行とし、かつ上下作業ロール−22のロール軸がたわ
み、上下の各作業ロール1,2が補強ロール4゜5と接
触するとすると、残りが上下作業ロール間のロールギャ
ップとなる。ここでロールギャップ偏差ΔGを求めると
、 (1) 、 (2)式よりΔG = 2 D −D
T(X) −DB(X)この関係を定性的に表わしたも
のが第4図である。すなわちa、sの正負とロールギャ
ップの関係は中心線より上側をプラス、下側をマイナス
方向とすると余弦波の形で表わされる。
例えばa=Oの場合はSの正負によらず(D)。
(E)、(F)に示すようにロールギャップは一定であ
る。
a > Oの場合、ロールギャップは凸形を示し、s 
=Oの場合、(B)は左右対称であるがs > 0の場
合は中心が駆動側へ寄る(A)、またs < 0の場合
は操作側へ寄る。このような場合には操作側と駆動側の
圧延荷重Pw 、POに差が生じ、(A)では、PD<
Pwとなり駆動側の圧下を強くしてPo =Pwとする
ことが必要となる。また(C)では逆となる。
a < Oの場合はロールギャップは凹形を示し、(G
)、(H)、(I)に示すように片圧下が必要な場合、
不要な場合等、色々な条件が出てくる。
ただここで注意することは、反対方向シフト量aの正、
負によって同じ同方向シフト量Sに対して片圧下する側
が逆転することであり、(A)の場合は駆動側の片圧下
を必要とするが(G)では操作側の圧下を必要とする。
つまり、第1図に示す型式の圧延機において、上、下作
業ロール1,2を共に同方向シフトさせる場合に、この
同方向シフト量aが例えば十の際には圧延機は板幅端へ
向って板厚が増大するようになっている。ところが同方
向シフト量Sだけ作業ロールのロール軸方向中心R1、
R2が圧延機中心0よりずれているため、操作側の圧延
材板厚が駆動側板厚より厚くなる。また逆にaがマイナ
スの場合は板厚は板端へ向って厚さが減少する場合であ
り、前記とは逆に操作側板厚が駆動側板厚より薄くなる
。更にa=Oの場合は操作側、駆動側の偏差はなくなる
0以上まとめると圧延材の板厚偏差はs、aの値によっ
て比例的に、又は正の相関を持って変化することになる
。また1作業ロールに対する操作側と駆動側とのロール
ベンディングFw 、Foの効果は、圧延荷重の場合と
同様に同方向シフト量Sによってモーメントアーム長さ
が変るため、やはりSの値に応じて補正が必要となり、
効果を等しく発揮させようとすると第1図に示すように
、Sがプラスの場合にはロールベンデイング力のFwは
Foに比べ制御効果が少ないのでロールベンデイング力
を変える場合にはFwをFDより大きく変化させる必要
がある。
つまり操作側と駆動側での圧延材の板厚偏差を無くする
ためには作業ロールと圧延材間のロール軸方向荷重分布
を左右対象とすることが必要である。この為にはロール
ベンデイング力FW 、 F。
の効果を上下作業ロールの同方向シフト量Sにより補正
して圧下量Pw 、Paの値に適当な偏差をつけること
が一方法である。別の方法には同方向シフト量aにより
ロールギャップ偏差を演算して求め、これを打消すよう
操作側、駆動側の圧下量Pw 、PDに偏差をつける方
法、更には出側に蛇行検出器、形状検出器、プロフィル
メータ等を設けて蛇行量を零とするよう前記P w e
 P oを変化させる方法等がある。
つまり、第1図に示すように、制御装置20において基
本的には の如く、(4) 、 (5)式で演算される演算値に基
づいて操作側と駆動側におけるロールベンデイング力F
w v Fo及び圧延荷重pw 、poを算出し。
これをベンディング装[11,12及び圧下装置17.
18に入力するようにしているが、実際は各種パラメー
タがロールイニシャルクラウン、圧延材の板厚、板幅、
圧延荷重等により変化するので計算機制御することとな
る。
尚、上述したような上、下作業ロールの同一方向シフト
を行うと必ずしも操作側と駆動側の対称性が保てないの
で上、下作業ロールの同方向シフトSは出来るだけ短い
ピッチでプラス、マイナスと順次変化させることが望ま
しく、ロール移動袋!!E7,8の能力に余裕があれば
圧延中にも時々開側移動させることや、圧延材1本圧延
毎にプラス。
マイナス逆転して移動させることが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、点対称のイニシャルクラウンが形成さ
れた移動ロールの相対移動による幾何学的な圧延材の板
クラウン制御能力と、ロールの軸方向移動による摩耗分
散作用を利用したスケジュールフリー圧延とを両立させ
るだけでなく、常に十分な圧延材の板クラウン制御能力
を発揮する圧延機の圧延方法が実現出来るという効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である点対称のロールイニシ
ャルクラウンが付与された上、下作業ロールを軸方向に
移動可能に構成した多段圧延機の概略図、第2図は第1
図に示す圧延機による圧延材の圧延本数と上、下作業ロ
ールの同方向シフト量S並びに反対方向シフト量aとの
関係を表わした特性図、第3図は従来法と本発明の一実
施例により圧延方法とにおけるイニシャルクラウンCI
、ロール摩耗Cw、ロール熱膨張C丁及び合計ロールク
ラウンCとの関係を示す状況説明図、第4図は第1図に
示す圧延機により上、下作業ロールの同方向シフト量S
及び反対方向シフト量aと、上。 下作業ロール間のロールギャップとの関係を示す特性図
である。 1・・・上作業ロール、2・・・下作業ロール、la。 2a・・・ロールイニシャルクラウン、3・・・圧延材
。 4・・・上補強ロール、5・・・下補強ロール、7,8
・・・ロール移動袋3g、11.12・・・ロールベン
ディング装置、17.18・・・圧下装置、20・・・
制御装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、軸方向に移動し得る移動ロールを圧延材の上方及び
    下方にそれぞれ備え、前記上、下の移動ロールに略同一
    形状のイニシャルクラウンを互いに点対称となるべく付
    与した圧延機において、前記上、下の移動ロールを同じ
    軸方向に往復動させながら、この往復動される範囲内で
    前記上、下の移動ロールを相反する軸方向に小ストロー
    ク順次移動させるようにして圧延材を圧延することを特
    徴とする圧延機の制御方法。 2、軸方向に移動し得る移動ロールを圧延材の上方及び
    下方にそれぞれ備え、前記上、下の移動ロールに略同一
    形状のイニシャルクラウンを互いに点対称となるべく付
    与した圧延機において、前記上、下の移動ロールを同じ
    軸方向に往復動させながら、前記上、下の移動ロールの
    各ロールの軸方向中心位置が両者の中間点を基準として
    それぞれ略同一量だけ相反する軸方向に移動した圧延材
    を圧延することを特徴とする圧延機の制御方法。 3、軸方向に移動し得る移動ロールを圧延材の上方及び
    下方にそれぞれ備え、前記上、下の移動ロールに略同一
    形状のイニシャルクラウンを互いに点対称となるべく付
    与した圧延機において、前記上、下の移動ロールを同じ
    軸方向に往復動させつつ、前記上、下の移動ロールに形
    成した該イニシャルクラウンの点対称中心点が両者の中
    間点を基準としてそれぞれ略同一量相反する軸方向に移
    動して圧延材を圧延することを特徴とする圧延機の制御
    方法。 4、軸方向に移動し得る上、下移動ロールに略同一形状
    のイニシャルクラウンを互いに点対称となるべく付与し
    、ロールの駆動側及び操作側に圧延荷重をそれぞれ付与
    する圧下装置を備えた圧延機において、前記上、下の移
    動ロールを同じ軸方向に往復動させると共に、上、下作
    業ロールの駆動側及び操作側のうち、ロール開度の大き
    い方は前記一方の圧下装置を操作して圧下量を増加し、
    ロール開度の小さい方を前記他方の圧下装置を操作して
    圧下量を減少させるようにして圧延材を圧延することを
    特徴とする圧延機の制御方法。 5、軸方向に移動し得る上、下移動ロールに略同一形状
    のイニシャルクラウンを互いに点対称となるべく付与し
    、上、下作業ロールの駆動側及び操作側にロールベンデ
    イング力をそれぞれ付与するベンデイング装置を備えた
    圧延機において、前記上、下の移動ロールを同じ軸方向
    に往復動させると共に、上、下作業ロールの駆動側及び
    操作側のうち、ロール開度の大きい方は前記一方のベン
    デイング装置を操作してロール開度が狭くなる方向にロ
    ールベンデイング力を作用させ、ロール開度の小さい方
    は前記他方のベンデイング装置を操作してロール開度が
    広くなる方向にロールベンデイング力を作用させて圧延
    材を圧延することを特徴とする圧延機の制御方法。
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