JPS63148596A - 加熱調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気オーブンや、ヒータ付電子レンジのよう
に、加熱室内の被加熱物を、ヒータの熱によって加熱す
る加熱調理器に関するものである。

従来の技術 第５図は従来の加熱調理器を示す断面図である。

第５図において、加熱室ｌには上部ヒータ２、下部に下
ヒータ３を設け、受皿≠に載置した食品！をヒータ加熱
し、調理する構成としている。

さらにマグネトロン６を設は導波管７を介して電波を加
熱室／に照射し、食品ｊを電波加熱するいわゆるヒータ
と電波の複合加熱のオーブンレンジを示している。第５
図は従来の加熱調理器に使用しているヒータ３を斜視図
で示したものである。

発明が解決しようとする問題点 ところが、このような従来の加熱調理器によると、上ヒ
ータλおよび下ヒータ３が加熱室ｌ内に露出している構
成であるので、この分だけ加熱室の有効容積が狭くなり
、大きな食品まで収納できるようにするためには、ヒー
タが占める寸法分だけ加熱室ｌを大きくする必要があり
、外形も太きくなるので、広い設置スペースを必要とす
るので使い難い加熱調理器となつ℃いた。さらに、加熱
室ｌ内にヒータ２，３が露出していると、加熱室ｌの壁
面に食品の汚れが飛び散ったような場合にはヒータλ、
３が邪魔になって掃除しにくいだけではなく、特に加熱
室底面には食品の汁等が汚れとして溜まりやすく、この
汚れは前記下ヒータ３によって加熱室底面に焼き付けら
れ、簡単には掃除できない等、使い勝手の悪いものであ
った。

このような問題点を解消するために、ヒータを加熱室ｌ
の外部に出して面状に設置し、この面状ヒータの熱を効
率よく、加熱室内に伝えるために、この面内壁に遠赤外
輻射用の塗膜を施す等の構成案があったが、このような
構成案では加熱室内有効容積は大きくなるが、一方では
、加熱室壁面において面状発熱体に密接した壁面は熱変
形を起こしやすい。

また、遠赤外線用塗膜を施すことにより、調理時間の短
縮が可能となるが、一方では加熱室全体の温度が充分、
に上昇しないうちに焼けてしまい、温度上昇の遅い周囲
部の焼色がうすくなる。

本発明は、このような従来の問題点を解消するものであ
り、熱効率に優れ、加熱室内をすっきりすると共に、加
熱室壁の変形を防止し、加熱ムラを無くシ、さらには加
熱室内の汚れをほとんどなくす等、使い勝手を良くする
にある。

問題点を解決するための手段 本発明は、食品を収納する高周波加熱用の加熱室内に上
下に加熱ヒータと底面壁上に回転載置台を設けた加熱調
理器において、前記加熱室の底面壁を下方に台形状に突
出させ、前記加熱室を構成する底面壁の外面には、耐熱
絶縁物を介して密接する発熱体を、上部には面ヒータを
設け、前記加熱室底面の表面内壁に非金属輻射塗膜を施
すと共に、少なくとも加熱室側壁内面には前記塗膜とは
異なる材料よりなる塗膜を施して、前記発熱体を絶縁物
を介し℃支持構成したり、前記非金属輻射塗膜をセラミ
ック系の輻射塗膜とし、前記側壁内面の塗膜をフッ素な
どを含み放射率の高い材質の塗膜としたものである。

作用 本発明によれば、加熱室底面の中央部を下方に礎出して
いるように形成しているので、食品から飛び散った汁等
は、その突出部に流れ込む。

一方、面状ヒータは、上記突出部外壁の外面に密着して
設けているので、突出部全域は、極めて高温にすること
が出来、流れ込んだ油分等の汚れは自動的に焼き切るこ
とができる。又、この突出部内壁に施している輻射塗膜
により効率的に熱を加熱室内に輻射することが出来、効
率が向上すると共にこの輻射塗膜は前述した溜った汚れ
も短時間に効率良く焼切る効果を生じる。又、加熱室底
面は絞り加工等により突出部に形成しているので、張り
つめた状態を維持し高温にさらされても変形しにくい。

さらに、加熱室の側壁にはフッ素等を含み、放射率の高
い材質の塗膜を施すことにより汚れがこびりつかず軽く
拭き取るだけで汚れを落すことができる。また、放射率
が高いことにより輻射塗膜からの輻射熱をより多く吸収
し加熱室側壁の温度が上昇しやすく周囲部の焼き色が薄
くなることもない。

実施例 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第１
図は本発明の加熱調理器の一実施例の側面断面図である
。

本発明の詳細な説明する。

図において、第５図、第６図と同一符号は同一部品を示
す。

加熱室／の天井面、あるいは底面にはそれぞれ外面に面
状ヒータｔが密着して設けられている。

りは熱を外部へ逃がさないための断熱材である。

さらにマグネトロン６は導波管７に設けられ、被加熱物
回転載置台ｌＯの上にある被加熱物ｊを高周波加熱する
ものである。

以上の構成で被加熱物！は、ヒータ加熱および高周波加
熱のいずれも行うことが可能である。

／／はドアーであり、被加熱物ｊを前方に引き出す場合
、加熱室ｌの前方開口部底面から、ドアーｌ／上面へと
水平にすべらすことが可能な構成となっている。

第２図は上記加熱室ｌの底面部を詳細に記載した部分断
面図であり、加熱室底面の中央部は、第２図でも示すよ
うに下方に突出した台形状に絞り加工にて突出させてお
り、その突出部の内壁に、セラミック等の材質からなる
遠赤外輻射塗膜１２を施している。又、この突出部の外
壁には、前記面状ヒータｔを密着装備している。１３は
被加熱物回転載置台ｌＯを回転駆動するモータである。

第３図は本発明による加熱調理器の正面断面図であり、
加熱室ｌの側壁内面にはフッ素等を含み、放射率の高い
材質の塗膜／４Ｃが施されている。また、加熱室ｌの左
右の側壁には食品を並べる天板ｉｓを載置する棚部１６
が加熱室ｌと一体に設けられている。

第４図は下部面状ヒータｒの部品展開斜視図を示す。

面状ヒータｒは、発熱体Ｊ’ａをマイカ等の耐熱絶縁物
からなる巻枠♂ｂに巻いており、その上下を同じくマイ
カ等の絶縁板ｔｏではさみ込み押さえ板Ｊ’ａで押さえ
固定する構成である。

以上の構成により、加熱が進み、面状ヒータｔが発熱す
ると、加熱室ｌ底面の突出部も即時に高温となるが、絞
り加工により台形状に形成しているので、水平方向に張
りつめた状態を保つと共に箱状になっているので変形が
ほとんど生じない。

又、輻射塗膜層１２が、前記加熱室ｌ底部の突出部に施
しであるので、熱放散が良好で、効率が高まると共に、
被加熱物ｊから飛び散って流れ込む食品の汁等は、加熱
中に即座に焼き切ることが可能となる。

この輻射塗膜／２は、輻射効果を高めるためには黒色系
統のセラミック系の材料が最も適しているが、一般にこ
のような塗膜は、機械的衝撃や摩耗に弱く、はがれやす
い欠点を有している。

しかし、本構成においては、被加熱物ｊの出し入れの際
に全く輻射塗膜／２に触れることがないので輻射塗膜１
２を傷つけることはない。

また、加熱室側壁内面にはフッ素系の塗膜が施されてい
るため、汚れがこびり付くことがなく軽く拭き取るだけ
で汚れを拭きを取ることができる。

さらに、前記塗膜は非常にすべりが良いという性質があ
るため、棚部１６に載置された天板／Ｊ−に重量の重い
食品を載せた場合にも楽に操作することが可能となる。

また、前記フッ素系の塗膜の放射率は０．６〜０．７程
度あり、ステンレス等の０．２〜０．３に比べて高率で
ある。従って、前記遠赤外線輻射塗膜から多量に放射さ
れる赤外線を良く吸収し、加熱室ｌの側壁の温度上昇が
速くなり、天板／！の周囲部に置かれた食品も中央部に
置かれた食品と同程度に焼くことができ、加熱ムラを少
なくすることが可能となる。

発明の効果 本発明の加熱調理器は加熱室底面壁はその一部を下方に
突出するよう形成し、この突出面の表面内壁に非金属輻
射塗膜を施すとともに、少なくとも加熱室側壁内面には
前記塗膜とは異なる塗膜を施し、前記突出面の表面内壁
に、発熱体を絶縁物を介して密接させる構成であり、し
たがって、高温発熱部に輻射塗膜が施されているため遠
赤外線を多量に放射でき熱効率が良く、輻射塗膜は加熱
室底面壁突出部に施されているため機械的強度の点でも
問題ない。加熱室側壁内面には汚れの付層しにくい他の
塗膜を施しており、軽く拭くだけで清潔に保て、食品の
汁や油などのたまりやすい加熱室底面も高温となり焼切
ることが可能となるため、加熱室全体を清潔に保つこと
ができるのである。特に本発明によれば、赤外線放射量
の多い輻射塗膜とステンレス等に比べ放射率の高い他の
塗膜を組み合わせることにより、加熱ムラの解消にも効
果を発揮し、性能、使い勝手の面できわめて有効なもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の加熱調理器の一実施例の側面断面図、
第２図は本発明の加熱室の底面部の要部拡大図、第３図
は本発明の加熱調理器の正面断面図、第４図は本発明の
加熱調理器の下部面状ヒータの部品展開斜視図、第５図
は従来の加熱調理器の正面断面図、第６図はそのヒータ
の斜視図、を示す。 ｌ：加熱室、　ｐ：受皿、！：食品、　ｔ：マグネトロ
ン、　７：導波管、　ｌ：面状ヒータ、り：断熱材、　
ＩＯ＝被加熱物回転載置台、ｌｌ：ドアー、　／２：非
金属輻射塗膜、／４４：他の塗膜。 特許出願人　　松下電器産業株式会社 代理人弁理士　　阿　　部　　　　功 第１図 第３図 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）食品を収納する高周波加熱用の加熱室内に上下に
   加熱ヒータと底面壁上に回転載置台を設けた加熱調理器
   において、前記加熱室の底面壁を下方に台形状に突出さ
   せ、前記加熱室を構成する底面壁の外面には耐熱絶縁物
   を介して密接する発熱体を、上部には面ヒータを設け、
   前記加熱室底面の表面内壁に非金属輻射塗膜を施すと共
   に、少なくても加熱室側壁内面には前記塗膜とは異なる
   材料よりなる塗膜を施して、前記発熱体を絶縁物を介し
   て支持構成した加熱調理器。
2. （２）前記非金属輻射塗膜をセラミック系の輻射塗膜と
   し、前記側壁内面の塗膜をフッ素などを含み放射率の高
   い材質の塗膜とした特許請求の範囲第１項記載の加熱調
   理器。