JPS63118012A - 低降伏比高張力厚鋼板の製造法 - Google Patents
低降伏比高張力厚鋼板の製造法Info
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- JPS63118012A JPS63118012A JP26510786A JP26510786A JPS63118012A JP S63118012 A JPS63118012 A JP S63118012A JP 26510786 A JP26510786 A JP 26510786A JP 26510786 A JP26510786 A JP 26510786A JP S63118012 A JPS63118012 A JP S63118012A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、低温靭性の優れた低降伏比高張力鋼板の製造
法、特に、ラインパイプ、圧力容器あるいは一般構造用
鋼として使用される高強度、高靭性の低降伏比高張力厚
鋼板の製造法に関するものである。
法、特に、ラインパイプ、圧力容器あるいは一般構造用
鋼として使用される高強度、高靭性の低降伏比高張力厚
鋼板の製造法に関するものである。
(発明の技術的背景)
ラインパイプ用鋼板をはじめとする厚鋼板では高張力化
が著しく、それに伴い、降伏応力の増加によって、uO
プレス等曲げ加工が難しくなってきており、さらにスプ
リングバック、座屈等の問題から降伏比の高い高張力鋼
では製管時の精度を確保するのが困難になってきている
。さらに近年、海底パイプラインの施設が増加している
゛が、降伏比の高いパイプでは施設時に生ずる応力によ
って座屈する可能性が生じている。このような動向から
、低降伏比を有する厚鋼板の開発が望まれている。
が著しく、それに伴い、降伏応力の増加によって、uO
プレス等曲げ加工が難しくなってきており、さらにスプ
リングバック、座屈等の問題から降伏比の高い高張力鋼
では製管時の精度を確保するのが困難になってきている
。さらに近年、海底パイプラインの施設が増加している
゛が、降伏比の高いパイプでは施設時に生ずる応力によ
って座屈する可能性が生じている。このような動向から
、低降伏比を有する厚鋼板の開発が望まれている。
(従来の技術と問題点)
従来より低降伏比鋼の製、造法に関しては種々検討がな
されており、例えば特開昭59−211533号では熱
間圧延もしくは冷間圧延後、(α+γ)二相共存域に加
熱後冷却してフェライトとマルテンサイトの複合組織に
することによって低降伏比鋼を得る方法が示されている
。また、特公昭59−52207号では低温γ域(59
50℃)で大圧下(累積圧下率にて30〜90%)を含
む熱間圧延によって鋼板を成形した後、まずオーステナ
イト相域に加熱後焼入れし、ざらに(α+γ)二相域に
加熱後空冷することによってマルテンサイトとフェライ
トの微細な混合a織を得て低降伏比化する方法が示され
ている。
されており、例えば特開昭59−211533号では熱
間圧延もしくは冷間圧延後、(α+γ)二相共存域に加
熱後冷却してフェライトとマルテンサイトの複合組織に
することによって低降伏比鋼を得る方法が示されている
。また、特公昭59−52207号では低温γ域(59
50℃)で大圧下(累積圧下率にて30〜90%)を含
む熱間圧延によって鋼板を成形した後、まずオーステナ
イト相域に加熱後焼入れし、ざらに(α+γ)二相域に
加熱後空冷することによってマルテンサイトとフェライ
トの微細な混合a織を得て低降伏比化する方法が示され
ている。
しかし、前者の如く、単に熱延材を(α+γ)二相域に
加熱する方法ではフェライト、マルテンサイト両相とも
粗大化は避けられず、低降伏比鋼は得られるものの、寒
冷地での使用に耐え得るだけの低温靭性を付与させるこ
とは不可能である。
加熱する方法ではフェライト、マルテンサイト両相とも
粗大化は避けられず、低降伏比鋼は得られるものの、寒
冷地での使用に耐え得るだけの低温靭性を付与させるこ
とは不可能である。
また後者の方法においても、組織の微細化によって比較
的良好な低温靭性が得られるものの、マルテンサイト相
が(α+γ)域加熱時にほとんど完全に焼きもどされて
しまうことなどから十分に低降伏比化することが難しく
、降伏比70%以下を達成することはできない、また1
回以上のクロス圧延を行う必要があるなどプロセスの複
雑化による製造コストの上昇と圧延能力の低下は避けら
れないものである。
的良好な低温靭性が得られるものの、マルテンサイト相
が(α+γ)域加熱時にほとんど完全に焼きもどされて
しまうことなどから十分に低降伏比化することが難しく
、降伏比70%以下を達成することはできない、また1
回以上のクロス圧延を行う必要があるなどプロセスの複
雑化による製造コストの上昇と圧延能力の低下は避けら
れないものである。
(発明の目的)
本発明の目的は、こうした問題点を排除しつつ、より製
造効率の高い低温靭性の優れた低降伏比高張力厚鋼板の
製造法を提供せんとするものである。
造効率の高い低温靭性の優れた低降伏比高張力厚鋼板の
製造法を提供せんとするものである。
本発明の別の目的は、微細な複合組織化によって良好な
低温靭性を確保しつつ、かつ70%以下の低降伏比を有
する高張力厚鋼板の製造法を提供することである。
低温靭性を確保しつつ、かつ70%以下の低降伏比を有
する高張力厚鋼板の製造法を提供することである。
(問題点を解決するための手段)
本発明者らは、加工熱処理プロセスを用いて、低降伏比
鋼を製造する方法を種々検討した結果、次のような知見
を得た。
鋼を製造する方法を種々検討した結果、次のような知見
を得た。
すなわち、鋼組成にNb、 VおよびT1の1種または
2種以上を含有させることによりこれらの元素の炭窒化
物を析出させ、組織の微細化をはかるとともに、それに
続く熱処理期間中も析出物の41集粗大化が起こらない
ように制御することにより低温靭性の確保がはかられ、
そしてこれらの総合的効果として降伏比70%以下が実
現されることを知り、本発明を完成した。
2種以上を含有させることによりこれらの元素の炭窒化
物を析出させ、組織の微細化をはかるとともに、それに
続く熱処理期間中も析出物の41集粗大化が起こらない
ように制御することにより低温靭性の確保がはかられ、
そしてこれらの総合的効果として降伏比70%以下が実
現されることを知り、本発明を完成した。
ここに、本発明の要旨とするところは、重量%にて、
C:0.02〜0.20%、 Si:1.0%以下、
Mn:0.5〜2.0 %、 so+.Al:o
、Ot 〜0.1 %さらに Nb:0.01〜0.15%、Ti:0.OL〜0.1
5%およびシ:0.O]〜0.15%のうち1種または
2種以上、ならびに所望により、 Cr:0.05〜1.0%、Mo:0.05〜1.0%
、Cu:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜3.0%、
およびB:0.0O05〜0.002%のうち1種また
は2種以上、および/または CaおよびREMそれぞれ0.01%以下のうち1種ま
たは2種以上含有し、 残部鉄および不可避不純物 からなる鋼に少なくとも950℃以下の累積圧下率が4
0%以上の熱間圧延を行い、該熱間圧延終了後、室温ま
たはAr、変態点−50℃以下の任意の温度から3°c
7s以上の加熱速度にてAc1変態点〜Acz変態点の
温度域に加熱後直くまたは5分以下の時間保持してから
冷却することを特徴とする低温靭性の優れた低降伏比高
張力厚鋼板の製造法である。
Mn:0.5〜2.0 %、 so+.Al:o
、Ot 〜0.1 %さらに Nb:0.01〜0.15%、Ti:0.OL〜0.1
5%およびシ:0.O]〜0.15%のうち1種または
2種以上、ならびに所望により、 Cr:0.05〜1.0%、Mo:0.05〜1.0%
、Cu:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜3.0%、
およびB:0.0O05〜0.002%のうち1種また
は2種以上、および/または CaおよびREMそれぞれ0.01%以下のうち1種ま
たは2種以上含有し、 残部鉄および不可避不純物 からなる鋼に少なくとも950℃以下の累積圧下率が4
0%以上の熱間圧延を行い、該熱間圧延終了後、室温ま
たはAr、変態点−50℃以下の任意の温度から3°c
7s以上の加熱速度にてAc1変態点〜Acz変態点の
温度域に加熱後直くまたは5分以下の時間保持してから
冷却することを特徴とする低温靭性の優れた低降伏比高
張力厚鋼板の製造法である。
すなわち、本発明によれば、Nb、 VおよびTiを1
種以上含有する鋼に対して、950℃以下の低温T域に
て累積圧下率40%以上の熱間圧延を行うことによ−7
,て、まず微細な炭窒化物を均一分散した微細なフェラ
イト組織を得る。ここで、950 ・c以下の温度域で
行う大圧下は微粒組織を1゛)ると同時に鋼中に微細な
歪誘起析出物を分散させる上で極めて重要な工程である
。こうした微細析出物は後の熱処理におけるオーステナ
イ1の核生成サイトとなり、微細γ粒を生成させるだけ
でなく、オーステナイト、フェライト両相の加熱中の粒
成長を著しく抑制する効果がある。また、熱間圧延後の
冷却速度は特に限定しないが、組織の微細化(細粒フェ
ライト−微細ヘイティ1−−マルテンサイト)という点
で冷却速度は大きい程望ましい。つまり、熱間圧延終了
後は、そのま−室温にまで冷却してもよい。しかし、そ
の熱延[才はAc+変!声点〜Ac+変態点の温度域に
まで再加熱されるため、室温にまで冷却しなくとも、A
r、変態点−50℃以下にまで冷却すれば、その温度か
ら再加熱してもよい。
種以上含有する鋼に対して、950℃以下の低温T域に
て累積圧下率40%以上の熱間圧延を行うことによ−7
,て、まず微細な炭窒化物を均一分散した微細なフェラ
イト組織を得る。ここで、950 ・c以下の温度域で
行う大圧下は微粒組織を1゛)ると同時に鋼中に微細な
歪誘起析出物を分散させる上で極めて重要な工程である
。こうした微細析出物は後の熱処理におけるオーステナ
イ1の核生成サイトとなり、微細γ粒を生成させるだけ
でなく、オーステナイト、フェライト両相の加熱中の粒
成長を著しく抑制する効果がある。また、熱間圧延後の
冷却速度は特に限定しないが、組織の微細化(細粒フェ
ライト−微細ヘイティ1−−マルテンサイト)という点
で冷却速度は大きい程望ましい。つまり、熱間圧延終了
後は、そのま−室温にまで冷却してもよい。しかし、そ
の熱延[才はAc+変!声点〜Ac+変態点の温度域に
まで再加熱されるため、室温にまで冷却しなくとも、A
r、変態点−50℃以下にまで冷却すれば、その温度か
ら再加熱してもよい。
このように、引き続き組織の複合化のためにオーステナ
イト+フエライトニ相共存温度域に加熱を行うが、この
際、最終製品の低温靭性を確保する上で特に重要なのが
加熱速度を3℃/S以上、好ましくはlO℃/S以上に
することと、昇温後のAc。
イト+フエライトニ相共存温度域に加熱を行うが、この
際、最終製品の低温靭性を確保する上で特に重要なのが
加熱速度を3℃/S以上、好ましくはlO℃/S以上に
することと、昇温後のAc。
変態点〜Ac3変態点の温度域における保持時間を5分
以下に制限することである。これらの熱処理条件の制約
は、α−T変態時の駆動力を大にし、微細なオーステナ
イトを析出させると同時に加熱中の微細析出物の凝集粗
大化を防いでオーステナイト−フェライト複合組織の粗
大化を抑制し、さらに析出強化能のσ友少による強度低
下を防止する。
以下に制限することである。これらの熱処理条件の制約
は、α−T変態時の駆動力を大にし、微細なオーステナ
イトを析出させると同時に加熱中の微細析出物の凝集粗
大化を防いでオーステナイト−フェライト複合組織の粗
大化を抑制し、さらに析出強化能のσ友少による強度低
下を防止する。
つまり、本発明者にあっては、複合組織の微細化による
低温靭性の確保と析出強化の促進を図るべく、加熱速度
と保持時間を上述の如く制限するものである。ここで加
熱速度を3℃/S以上にする手段としてはガス炎による
加熱、赤外線加熱および誘導加熱等が考えられるが、温
度制御の正確さや経済性から判断して、厚鋼板に対して
は誘導加熱方式が最も望ましい。
低温靭性の確保と析出強化の促進を図るべく、加熱速度
と保持時間を上述の如く制限するものである。ここで加
熱速度を3℃/S以上にする手段としてはガス炎による
加熱、赤外線加熱および誘導加熱等が考えられるが、温
度制御の正確さや経済性から判断して、厚鋼板に対して
は誘導加熱方式が最も望ましい。
さらに急速、短時間二用域加熱によって得られた微細な
フェライト−オーステナイト混合組織はその後の冷却に
よってマルテンサイトを含む微細複合相8ヨとなるが、
ここでも、Nb、 VおよびTiの添加は鋼の焼入性を
高め、マルテンサイト化を促進する土で重要な役割を持
つ、また、冷却前のオーステナイト率は冷却中のマルテ
ンサイト変態を容易にする上で体積率5〜50%にコン
トロールすることが望ましい。
フェライト−オーステナイト混合組織はその後の冷却に
よってマルテンサイトを含む微細複合相8ヨとなるが、
ここでも、Nb、 VおよびTiの添加は鋼の焼入性を
高め、マルテンサイト化を促進する土で重要な役割を持
つ、また、冷却前のオーステナイト率は冷却中のマルテ
ンサイト変態を容易にする上で体積率5〜50%にコン
トロールすることが望ましい。
C:Cは強度確保のため0,02%以上必要とし、−方
0.20%を越えて含有させると、母材および溶接部の
靭性劣化を招くようになることからその含有量を0.0
2〜0.20%と定めた。
0.20%を越えて含有させると、母材および溶接部の
靭性劣化を招くようになることからその含有量を0.0
2〜0.20%と定めた。
Si: Siは鋼の脱酸剤として有効であり、また固溶
強化を通じて強度上昇に有効であるが、1.0%を越え
ると靭性および溶接性に悪影響を及ぼすことから上限を
1.0%とした。
強化を通じて強度上昇に有効であるが、1.0%を越え
ると靭性および溶接性に悪影響を及ぼすことから上限を
1.0%とした。
Mn: Mnは鋼の強度並びに靭性を向上させ、また焼
入性を向上させることから低降伏比に有効な元素である
が、0.5%未満ではこうした効果が期待できず、また
2、0%を超えると溶接性を劣化させるため、その含有
量を0,5〜2.0%と定めた。
入性を向上させることから低降伏比に有効な元素である
が、0.5%未満ではこうした効果が期待できず、また
2、0%を超えると溶接性を劣化させるため、その含有
量を0,5〜2.0%と定めた。
sol.Al: AQは鋼の脱酸および結晶粒の微細化
のために添加されるが、sol、AQftにて0.01
%未満ではその効果が望めず、一方、s o I 、
A、Q、fJを0゜1%を超えて含有させると、非金属
介在物の蛍が急激に増加して鋼の靭性が劣化するように
なることからその含有量を0.01〜0.1%と定めた
。
のために添加されるが、sol、AQftにて0.01
%未満ではその効果が望めず、一方、s o I 、
A、Q、fJを0゜1%を超えて含有させると、非金属
介在物の蛍が急激に増加して鋼の靭性が劣化するように
なることからその含有量を0.01〜0.1%と定めた
。
Nb、 VおよびTi: これらの元素は本発明におい
て特に重要な役割を持つ元素である。オーステナイト中
あるいはフェライト中に炭窒化物として析出し、鋼の強
度を向上させると同時に、所定の熱履歴によって生ずる
複合組織を微細化し、鋼の靭性を向上させる作用がある
が、各々0.01%未満ではその効果が望めず、一方、
0.15%を超えて含有すると、溶接部の靭性が劣化し
、母材の低降伏比化が得られなくなるので、その含有量
をそれぞれ0.01〜0.15%と定めた。本発明にあ
ってはそのうちの1種または2種以上が含有される。
て特に重要な役割を持つ元素である。オーステナイト中
あるいはフェライト中に炭窒化物として析出し、鋼の強
度を向上させると同時に、所定の熱履歴によって生ずる
複合組織を微細化し、鋼の靭性を向上させる作用がある
が、各々0.01%未満ではその効果が望めず、一方、
0.15%を超えて含有すると、溶接部の靭性が劣化し
、母材の低降伏比化が得られなくなるので、その含有量
をそれぞれ0.01〜0.15%と定めた。本発明にあ
ってはそのうちの1種または2種以上が含有される。
Cr、 Mo、Cu、NiおよびB:これらの元素は所
望添加元素で、強度、耐食性および焼入性をさらに改善
する必要があるときに所望により1種または2種以上添
加してもよい。これらの各元素の添加量は以下の理由に
より限定される。
望添加元素で、強度、耐食性および焼入性をさらに改善
する必要があるときに所望により1種または2種以上添
加してもよい。これらの各元素の添加量は以下の理由に
より限定される。
Cr+ Mo:
これらの成分には鋼の強度および焼入性を向上させる作
用があるが、それぞれ0.05%未満ではその効果が期
待できず、一方、それぞれ1.0%を超えると母材およ
び溶接部の靭性を劣化するようになることがらCrおよ
びMoいずれも0.05〜1.0%に限定した。
用があるが、それぞれ0.05%未満ではその効果が期
待できず、一方、それぞれ1.0%を超えると母材およ
び溶接部の靭性を劣化するようになることがらCrおよ
びMoいずれも0.05〜1.0%に限定した。
Cu:
Cuには鋼の強度および焼入性、ならびに耐食性を向上
させる効果があるが、0.1%未満では効果が望めず、
また1、0%を超えて含有させるとスラブに熱間割れが
発生しやすくなるごとから、その含有量を0.1〜1゜
0%と定めた。
させる効果があるが、0.1%未満では効果が望めず、
また1、0%を超えて含有させるとスラブに熱間割れが
発生しやすくなるごとから、その含有量を0.1〜1゜
0%と定めた。
NI;
Niには鋼の強度、靭性、焼入性ならびに耐食性を向上
させる効果があるが;0.1%未満では効果が望めず、
また3%を超えると母材および溶接部の靭性を劣化させ
るようになることから、その含有量を0.1〜3.0%
と定めた。
させる効果があるが;0.1%未満では効果が望めず、
また3%を超えると母材および溶接部の靭性を劣化させ
るようになることから、その含有量を0.1〜3.0%
と定めた。
B:
Bは強度増加に有効な元素であるが、その添加量が0.
0005%未満では効果が望めず、0.002%を超え
るとlユ材および溶接部の靭性を劣化させるようになる
ことから、下限をo、ooos%、上限を0.002%
と定めた。
0005%未満では効果が望めず、0.002%を超え
るとlユ材および溶接部の靭性を劣化させるようになる
ことから、下限をo、ooos%、上限を0.002%
と定めた。
Ca、 RIEM:
これらの元素も所望添加元素であり、それらは介在物の
形態制御により、靭性および延性改善に効果があるが、
0.01%を超えて含まれると逆に靭性を害するため上
限を0゜01%とした。
形態制御により、靭性および延性改善に効果があるが、
0.01%を超えて含まれると逆に靭性を害するため上
限を0゜01%とした。
C熱間圧延)
・950℃以下の累積圧下率:
950℃以下の温度域における圧下は■熱処理前のMi
織の微細化および■歪誘起析出物の分散化乙こよって、
その後の熱処理によって得られる複合組織を微細化し、
靭性を向とさゼる効果がある。これらの効果は累(責圧
下率(板厚減少率)二二で409′Q以上で有効である
。好ましくは累積圧F率は50%以上である。
織の微細化および■歪誘起析出物の分散化乙こよって、
その後の熱処理によって得られる複合組織を微細化し、
靭性を向とさゼる効果がある。これらの効果は累(責圧
下率(板厚減少率)二二で409′Q以上で有効である
。好ましくは累積圧F率は50%以上である。
(熱処理)
・圧延後の加熱開始温度:
圧延後、再び加熱を行うにあたり、その開始温度がAr
=変態点−50℃超では複合組織が得られず、低降伏比
化しないため、圧延後の加熱開始温度を^r3変態点−
50℃以下と定めた。−旦室温に冷却したものは室温か
ら開始する。
=変態点−50℃超では複合組織が得られず、低降伏比
化しないため、圧延後の加熱開始温度を^r3変態点−
50℃以下と定めた。−旦室温に冷却したものは室温か
ら開始する。
・加熱速度:
熱処理時の加熱温度が3℃/S未満だと、加熱中にフェ
ライト粒が成長したり、逆変態によって生ずるオーステ
ナイ1−粒が粗大化し、本発明が目的とする微細な複合
Ml織が得られず、靭性が劣化するため加熱速度を3℃
/S以上と定めた。好ましくは10℃/S以上である。
ライト粒が成長したり、逆変態によって生ずるオーステ
ナイ1−粒が粗大化し、本発明が目的とする微細な複合
Ml織が得られず、靭性が劣化するため加熱速度を3℃
/S以上と定めた。好ましくは10℃/S以上である。
・加熱温度:
加熱温度がAC3変停点を超えたり、ACI変態点未満
の場合、複合M1織化セず低降伏比鋼が得られないため
、加熱温度をAC1変態点以下、AC3変態点以下と定
めた。材質を安定化させる上ではAc+ + 20’c
−Aci −50℃の温度域の加熱が望ましい。
の場合、複合M1織化セず低降伏比鋼が得られないため
、加熱温度をAC1変態点以下、AC3変態点以下と定
めた。材質を安定化させる上ではAc+ + 20’c
−Aci −50℃の温度域の加熱が望ましい。
保持時間:
Ac+変態点からAc3変態点間の温度域における保持
時間は5分を超えると鋼中の微細析出物が凝縮、粗大化
し、鋼板の強度が低下ばかりでなく、フェライト、オー
ステナイト両相の粗大化を招き、靭性が劣化するため、
5分以下と定めた。
時間は5分を超えると鋼中の微細析出物が凝縮、粗大化
し、鋼板の強度が低下ばかりでなく、フェライト、オー
ステナイト両相の粗大化を招き、靭性が劣化するため、
5分以下と定めた。
次に、本発明をその実施例によってさらに具体的に説明
する。
する。
(実施例)
第1表に示す化学成分組成の鋼片を第2表に示す軌間圧
延および熱処理にて板厚20mmの鋼板を製必した。熱
処理は誘導加熱装置を用い、比較例として電気炉加熱も
行った。
延および熱処理にて板厚20mmの鋼板を製必した。熱
処理は誘導加熱装置を用い、比較例として電気炉加熱も
行った。
熱処理後の冷却条件としては、■加熱温度より放冷(第
2表中「放冷」と表示)、■加熱温度より500℃まで
lO℃/Sで加連冷tJI後、放冷(第2表中「加速冷
却」)および■加熱温度より水焼入れ(第2表中rDQ
Jと表示)の31重を行った。
2表中「放冷」と表示)、■加熱温度より500℃まで
lO℃/Sで加連冷tJI後、放冷(第2表中「加速冷
却」)および■加熱温度より水焼入れ(第2表中rDQ
Jと表示)の31重を行った。
本発明にしたがって製造された鋼は低温靭性に優れ、し
かも70ン6以下の低降伏比高張力鋼となっている。か
かる低降伏比高張力鋼1は従来前られることはなかった
。
かも70ン6以下の低降伏比高張力鋼となっている。か
かる低降伏比高張力鋼1は従来前られることはなかった
。
Claims (4)
- (1)重量%にて C:0.02〜0.20%、Si:1.0%以下、Mn
:0.5〜2.0%、sol.Al:0.01〜0.1
%を含有し、さらに Nb:0.01〜0.15%、Ti:0.01〜0.1
5%およびV:0.01〜0.15%のうち1種または
2種以上含有し、 残部鉄および不可避不純物 からなる鋼に少なくとも950℃以下の累積圧下率が4
0%以上の熱間圧延を行い、該熱間圧延の終了後、室温
またはAr_3変態点−50℃以下の任意の温度から3
℃/S以上の加熱速度にてAc_1変態点〜Ac_3変
態点の温度域に加熱後直ぐまたは5分以下の時間保持し
てから冷却することを特徴とする低温靭性の優れた低降
伏比高張力厚鋼板の製造法。 - (2)重量%にて、 C:0.02〜0.20%、Si:1.0%以下、Mn
:0.5〜2.0%、sol.Al:0.01〜0.1
%さらに Nb:0.01〜0.15%、Ti:0.01〜0.1
5%およびV0.01〜0.15%のうち1種または2
種以上、ならびに Cr:0.05〜1.0%、Mo:0.05〜1.0%
、Cu:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜3.0%、
およびB:0.0005〜0.002%のうち1種また
は2種以上含有し、残部鉄および不可避不純物 からなる鋼に少なくとも950℃以下の累積圧下率が4
0%以上の熱間圧延を行い、該熱間圧延の終了後、室温
またはAr_3変態点−50℃以下の任意の温度から3
℃/S以上の加熱速度にてAc_1変態点〜Ac_3変
態点の温度域に加熱後直ぐまたは5分以下の時間保持し
てから冷却することを特徴とする低温靭性の優れた低降
伏比高張力厚鋼板の製造法。 - (3)重量%にて、 C:0.02〜0.20%、Si:1.0%以下、Mn
:0.5〜2.0%、sol.Al:0.01〜0.1
%さらに Nb:0.01〜0.15%、Ti:0.01〜0.1
5%およびV:0.01〜0.15%のうち1種または
2種以上、ならびに、 CaおよびREMそれぞれ0.01%以下のうち1種ま
たは2種以上含有し、 残部鉄および不可避不純物 からなる鋼に少なくとも950℃以下の累積圧下率が4
0%以上の熱間圧延を行い、該熱間圧延終了後、室温ま
たはAr_3変態点−50℃以下の任意の温度から3℃
/S以上の加熱速度にてAc_1変態点〜Ac_3変態
点の温度域に加熱後直ぐまたは5分以下の時間保持して
から冷却することを特徴とする低温靭性の優れた低降伏
比高張力厚鋼板の製造法。 - (4)重量%にて、 C:0.02〜0.20%、Si:1.0%以下、Mn
:0.5〜2.0%、sol.Al:0.01〜0.1
%さらに Nb:0.01〜0.15%、Ti:0.01〜0.1
5%およびV:0.01〜0.15%のうち1種または
2種以上、Cr:0.05〜1.0%、Mo:0.05
〜1.0%、Cu:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜
3.0%、およびB:0.0005〜0.002%のう
ち1種または2種以上、 ならびに、 CaおよびREMそれぞれ0.01%以下のうち1種ま
たは2種以上含有し、 残部鉄および不可避不純物 からなる鋼に少なくとも950℃以下の累積圧下率が4
0%以上の熱間圧延を行い、該熱間圧延終了後、室温ま
たはAr、変態点−50℃以下の任意の温度から3℃/
S以上の加熱速度にてAc_1変態点〜Ac_3変態点
の温度域に加熱後直ぐまたは5分以下の時間保持してか
ら冷却することを特徴とする低温靭性の優れた低降伏比
高張力厚鋼板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26510786A JPS63118012A (ja) | 1986-11-07 | 1986-11-07 | 低降伏比高張力厚鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26510786A JPS63118012A (ja) | 1986-11-07 | 1986-11-07 | 低降伏比高張力厚鋼板の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63118012A true JPS63118012A (ja) | 1988-05-23 |
Family
ID=17412701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26510786A Pending JPS63118012A (ja) | 1986-11-07 | 1986-11-07 | 低降伏比高張力厚鋼板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63118012A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1986
- 1986-11-07 JP JP26510786A patent/JPS63118012A/ja active Pending
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