[go: up one dir, main page]

JPS6310721A - 制癌剤 - Google Patents

制癌剤

Info

Publication number
JPS6310721A
JPS6310721A JP62065350A JP6535087A JPS6310721A JP S6310721 A JPS6310721 A JP S6310721A JP 62065350 A JP62065350 A JP 62065350A JP 6535087 A JP6535087 A JP 6535087A JP S6310721 A JPS6310721 A JP S6310721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl group
compound
lower alkyl
anticancer agent
agent according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP62065350A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6323173B2 (ja
Inventor
Setsuo Takeuchi
節男 竹内
Mutsuyuki Kochi
東風 睦之
Akira Kawarada
川原田 璋
Shinichiro Esumi
江角 新一郎
Kazuya Sasaki
和也 佐々木
Shozo Kawabata
河端 昭三
Tsuneo Saida
斉田 常雄
Yukio Inoue
行雄 井上
Tadasu Yamamoto
山本 質
Takaharu Sekine
関根 敬治
Koji Amamiya
雨宮 功治
Katsumasa Saga
嵯峨 克昌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
RIKEN
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
RIKEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaken Pharmaceutical Co Ltd, RIKEN filed Critical Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP62065350A priority Critical patent/JPS6310721A/ja
Publication of JPS6310721A publication Critical patent/JPS6310721A/ja
Publication of JPS6323173B2 publication Critical patent/JPS6323173B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は制癌剤に関する。
〔発明の背景〕
従来、癌化学療法剤として、アルキル化剤(ナイトロゼ
ンマスタード類、エチレンイミン類、スルフォン酸エス
テル類、ニトロソウレア類)、代謝拮抗物質(メトトレ
キセート、フトラフール、シトシンアラビノサイド、シ
クロシチジン等)、植物性抗癌剤(コルセミド、ビンブ
ラスチン、ポドフィリン等)、抗生物質(プレオマイシ
ン、アドリアマイシン、マイトマイシン等)、ホルモン
類(副腎ステロイド、男性ホルモン、女性ホルモン) 
、免疫M活剤(クレスチン、ピシバニール等)及びポル
フィリン錯塩(マーフィリン、C0PP)等が用いられ
ているが一般に制癌物質の作用は癌細胞だけでなく正常
細胞にも作用するために毒性が強(、重大な副作用を呈
するので、感染症に対する化学療法剤の如く大量の薬剤
を使用することによって十分な効果をあげることは困難
な現状にある。
〔発明の目的〕
したがって本発明の目的は、このような副作用のない、
新規な制癌剤を提供することである。
〔発明の構成〕
本発明は下記の一般式(I)で表わされる化合物または
その薬理的に許容される酸附加塩を有効成分として含有
する制癌剤である。
R′−φ−CH=N−R(I) 式中φはベンゼン核又はナフタレン核を表わし、Rは低
級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルキ
ルアミノ低級アルキル基、ピリジル基、ピペリジルメチ
ル基、ヒドロキシフェニル基またはベンジリデンアミノ
低級アルキル基 を表わし、 R′は水素、低級アルキルイミノ低級アルキル基、低級
アルキルアミ低級アルキルイミノ低級アルキル基または
ヒドロキシ低級アルキルイミノ低級アルキル基を表わす
但し、φがナフタレン核を表わす場合には、Rは低級ア
ルキル基またはヒドロキシ低級アルキル基、R′は水素
を表わす。
上記式(1)の化合物の薬理的に許容される酸附加塩と
は塩基塩、硫酸塩、ピクリン酸塩、クエン酸塩、酒石酸
塩、フマル酸塩、フタル酸塩、コハク酸塩、アジピン酸
塩、シニウ酸塩、マロン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸
塩等であり、これらの塩は式(I)の化合物より常法に
より容易に得ることが出来る。
式(I)に含まれる公知化合物も、それが制癌性を有す
ることについては未だ知られていない。
式(1)の化合物は何れもベンズアルデヒド又はテレフ
タルアルデヒドのシッフ塩基誘導体として考えることが
出来るものである。
本発明者は、先にベンズアルデヒドを有効成分とする新
規且つ有用な制癌剤を開発しく特開昭52−10802
7号公報参照)、この有効成分の作用が癌細胞を直接攻
撃するものではなく、従来考えられて来た化学療法剤と
は別異の作用機作で治療効果を生ずるものと考えられる
特異的な抗癌作用であることを新たに見出したが、更に
制癌活性物質の探索について鋭意研究の結果、式(I)
の芳香族アルデヒド誘導体がそれぞれ顕著な制癌活性を
有する事を見出し、これらの物質が癌治療に顕著な効果
を発揮し得ることの新たな知見を得てここに本発明の制
癌剤を完成した。
従来の癌化学療法剤の多くがSV、。発癌ウィルスによ
る癌化細胞よりもエールリッヒ腫瘍などの移植癌に対し
て感受性が高い、いわゆる生体細胞毒性型の物質である
のに対し、本発明の制癌剤の有効成分は、SVa。発癌
ウィルスによって癌化した細胞に作用して高い感受性を
示す点において、従来の癌化学療法剤の作用機作とは異
なる特異的な制癌作用に基づくものと考えられ、制癌剤
としてすぐれた特色を有するものである。
本発明に用いる制癌活性を有する式(1)の芳香族アル
デヒド誘導体を例示すれば第1表のとおりである。
第    1    表 第 1 表 (つづき) 上記化合物〔1)〜α秒(以下、上記化合物は化合物番
号をもって示す。)についての参考文献及び物性値を第
2表に示す。
製造例1 (化合物(1)の製法) ベンズアルデヒドと等モルのターシャリブチルアミンを
無水ベンゼン中で共沸してくる水を除去しながら3時間
還流後、ベンゼンを減圧下に留去し、蒸留することによ
って化合物(1)が得られる。
製造例2(化合物(2)の製法) ベンズアルデヒドと等モルのピペリジルメチルアミンを
無水ベンゼン中で共沸してくる水を除去しながら3時間
還流後、ベンゼンを減圧下に留去し、150〜b 合物(2)として得る。
製造例3(化合物(6〕の製法) テレフタルアルデヒドと大過剰の70%エチルアミン水
溶液を3日間室温にて反応させ、常法処理して再結晶す
ることにより化合物(6)が得られる。
製造例4 (化合物(7)の製法) テレフタルアルデヒドと大過剰の70%ターシャリブチ
ルアミン水溶液を3日間室温にて反応させた後、未反応
物を減圧下溜去して化合物(7)を得る。
製造例5(化合物(8)の製法) テレフタルアルデヒドと2倍モルの3−ジメチルアミノ
−プロピルアミンを無水ベンゼン中で共沸してくる水を
除去しながら3時間還流し、減圧下、ベンゼン及び未反
応物を留去して化合物(8)を得る。
製造例6(化合物(9)及び0口の製法)テレフタルア
ルデヒドと2倍モルのインプロパツールアミンを無水ベ
ンゼン中で共沸してくる水を除去しながら3時間還流後
、常法処理し、イソプロピルエーテルとエタノール1:
1混合溶媒で再結晶して化合物(9)を得る。2−アミ
ノ−ジメチルエタノールを用いて上記を繰返し化合物α
Oを得る。
製造例7(化合物0υ及びαりの製法)テレフタルアル
デヒドと2倍モルの2−アミノ−1−ブタノールを無水
ベンゼン中で共沸してくる水を除去しながら3時間還流
後、常法処理し、エタノールより再結晶して化合物αD
を得る。エタノールアミンを用いて上記を繰返し化合物
αりを得る。
製造例8(化合物aDの製法) テレフタルアルデヒドと2倍モルの2−アミノ−1−プ
ロパツールを無水ベンゼン中で共沸してくる水を除去し
ながら3時間還流後、常法処理し、エタノールより再結
晶して化合物αDを得る。
本発明の制癌剤は、経口及び非経口投与のいずれも使用
可能であり、経口投与する場合は、軟・硬カプセル剤又
は錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤として投与され、非経口
投与する場合は、注射剤、点滴剤及び固体状又は懸濁粘
稠液状として持続的な粘膜吸収が維持できるように生薬
のような剤型で投与され得る。
本発明の制癌剤組成物の有効成分の割合は、剤型によっ
て変更し得るが、通常、経口又は粘膜吸収に投与される
とき、はぼ0.3〜15.0重量%が適当であり、非経
口投与されるときは、はぼ0.01〜10重量%が適当
である。
また、本発明の有効成分を製剤化するに当っては、上記
式(I)の芳香族アルデヒド誘導体は常法に従い、水溶
性懸濁液、油性製剤などにして皮下或いは静脈注射用製
剤とすることができる他、カプセル剤、錠剤、細粒剤等
の剤型に製剤化して経口用に供することができる。
本発明の有効成分の製剤化に用いられる界面活性剤、賦
形剤、滑沢剤、佐剤及び医薬的に許容し得る皮膜形成物
質等を挙げれば、次のとおりである。
本発明の組成物の崩壊、溶出を良好ならしめるために、
界面活性剤、例えばアルコール、エステル類、ポリエチ
レングリコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エステル類
、硫酸化脂肪アルコール類等の1種又は2種以上を添加
することができる。
また、賦形剤として、例えば蔗糖、乳糖、デンプン、結
晶セルロース、マンニット、軽質無水珪酸、アルミン酸
マグネシウム、メタ珪酸アルミ酸マグネシウム、合成珪
酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム
、リン酸水素カルシウム、カルボキシメチルセルロース
カルシウム等の1種又は2種以上を組合せて添加するこ
とができる。
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、硬化油等を1種又は2種以上添加することができ
、また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サッカリン、糖
、マンニット、オレンジ油、カンゾウエキス、クエン酸
、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リンゴ酸等の甘
味剤、香料、着色料、保存料等を含有させてもよい。
懸濁剤、湿潤剤の如き佐剤としては、例えばコロナツト
油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸カルシウム、
ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させることができる
また、皮膜形成物質としては、セルロース・糖類等の炭
水化物誘導体として酢酸フタル酸セルロース(CAP)
、またアクリル酸系共重合体、二塩基酸モノエステル類
等のポリビニル誘導体としてアクリル酸メチル・メタア
クリル酸共重合体、メタアクリル酸メチル・メタアクリ
ル酸共重合等が挙げられる。
また、上記皮膜形成物質をコーティングするに際し、通
常使用されるコーティング助剤、例えば可塑剤の他、コ
ーティング操作時の薬剤相互の付着防止のための各種添
加剤を添加することによって皮膜形成剤の性質を改良し
たり、コーティング操作をより容易ならしめることがで
きる。
また、例えば、コレイン酸やシクロデキストリン(Cy
clodextrin)の包接能を利用した薬理的に許
容される包接化合物とすることが適当であり、またマイ
クロカプセルによる製剤化も有効である。
また、上記包接化合物を長時間の保持に耐える安定性及
び耐酸性を附与して薬効を完全に持続させるために、更
に医薬的に許容し得る皮膜を施して製剤化すれば、すぐ
れた安定性を有する制癌剤組成物とすることができる。
また、投与量は、所望の治療効果及び治療期間によって
左右されるが、大人では通常、1日当り上記化合物とし
て0.5〜5.000mg、小人では通常、0.5〜3
.000mgである。
次に、上記化合物の制癌活性を確認した制癌性試験法に
ついて述べる。
C3Hマウスの腎細胞をS V 4゜発癌ウィルスで癌
化させた細胞W2K・11を供試細胞とし、これを次の
方法によって培養した。
(1)増殖培養液の調製 イーグルMEM培地9.4gを蒸留水900rdに溶か
し、120℃、15分間加圧滅菌し、冷却後、修生血清
100all!及び別途115℃、15分間加圧滅菌し
た10%炭酸水素ナトリウム液を3〜51n!!加えて
p)17.1〜7.2に補正する。培地使用直前にミリ
ポア・フィルターで濾過したし一グルタミン(2,92
g/l 00m!り溶液10rnlを加える。
なお、供試細胞の保存には、更に最終濃度lO%のジメ
チルスルホキサイドを加える。
(2)移植細胞の調製 ジープ・フリーザー(−80℃)で保存された供試細胞
を室温で溶解させ、670X5分間遠心分離して上清を
捨て、沈殿した細胞を増殖培地50−に懸濁した後にル
ー・フラスコに移し、37℃で培養すると、細胞はフラ
スコ底面に耐着しながら増殖を始め、3〜4日で十分に
増殖する。培養液をデカントし、次いで0.2%トリプ
シン溶液〔イーグルMEM培地(日永製薬側製)4.7
g、重曹0.6g及びトリプシン1gを蒸留水500m
1l!に溶かし、ミリポア・フィルターで濾過した溶液
〕 10−を加えて室温で2〜3分間トリプシン処理し
た後、トリプシン溶液をデカントする。更に新鮮な増殖
培地5〇−を加え、駒込ピペットで耐着している細胞を
洗い落して細胞浮遊液とする。一部はルー・フラスコを
用いて継代培養する。
(3)細胞培養と被験化合物の投与 前記細胞浮遊液1.8−をディスポーザル・シャーレ(
直径35mm)に分注し、炭酸ガスインキュベーター(
5%C02,95%空気)中で37℃、24時間培養す
る。
この時点で被験化合物の溶液0.2mlを投与して培養
を継続する。
細胞増殖の状態は、倒立顕微鏡を用いて連日観察し、投
与後、48時間に細胞の生存数を数える。なお、被験化
合物は、蒸留水又はエタノール(最終濃度2%)に溶解
させた後、ミリポア・フィルターで濾過する。
(4)細胞数の数え方 被験化合物投与後、48時間のシャーレをデカントして
上清(培養液)を捨て、前記0.2%トリプシン溶液1
.Orn!!でシャーレの底に耐着した細胞を処理する
と単細胞になる。これをデカントしてトリプシン溶液を
除去し、10ミリモルの燐酸緩衝液(pH7,0)を含
む生理食塩水で細胞浮遊液を作り、その一部の1ないし
2滴を血球計算板にとり、カバーグラスをかぶせて顕微
鏡下で細胞数を数える。
供試細胞増殖の抑制率は、次式により求めた。
抑制率(%)= ] 次に、本発明の有効成分の化合物の毒性については、い
ずれの化合物も低分子構造のために速かに生体外に排泄
されるので副作用を生じないこと、またマウスの皮下注
射及び経口投与におけるLDs。
値もいずれも他の制癌物質に比し低毒性であり、上記化
合物のマウスの経口投与の場合のL Ds。
(mg/kg)は、それぞれ第3表のとおりである。
以下に、本発明を製剤例及び試験例によって具体的に説
明する。
製剤例1 (注射・点滴剤) 上記化合物(2500mgを含有するように粉末ぶどう
糖5gを加えてバイアルに無菌的に分配し、密封した上
、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを封入して冷暗所に保
存する。使用前に、0.85%生理的食塩水500mN
を添加して静脈内注射剤とし、1日、10〜500rn
1を症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与する。
製剤例2(注射・点滴剤) 上記化合物Ql)50mgを用いた他は、製剤例1と同
様の方法により軽症用静脈内注射剤とし、1日、10〜
500mj!を症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与
する。
製剤例3(注射剤、カプセル剤) 上記化合物C6)30mgを精製ゴマ油1g及びステア
リン酸アルミニウムゲルt o Qmgに溶解し密封し
た上、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを封入して冷暗所
に保存し、皮下注射用製剤とする。症状に応じて1日に
1回、1〜10m7!を皮下注射で投与する。
また、前記製剤を0.5mjiづつカプセルに分注して
経口用カプセル剤とし、1日、1〜10カプセルを症状
に応じて経口投与する。
製剤例4 (腸溶性錠剤) β−シクロデキストリン(田水食品化工@!りの飽和水
溶液3,000m1に上記化合物Q) 15 gを入れ
て混合し、5時間撹拌すると包接物が沈殿するので、こ
の沈殿物を減圧乾燥すると、100gの上記化合物(1
)の包接化合物が得られる。
以下の成分組成で腸溶性錠剤大人用(イ)及び小人用(
0) 各々1.000個を製造した。
〔AE(イ)、。) 乳   糖            99.4  .4
9..7ステアリン酸        2.0   1
.0マグネシウム 〔B〕 酢酸フタル酸        6.0 (g)   4
.0 (g)セルロース (AEの成分を各々とり、よく混合し、このものを直接
に加圧するか、またはよく練合した後、押し出し型製粒
機のスクリーンを通して顆粒成形を行い、十分によく乾
燥したものを加圧して錠剤を製造した。
次に、成形された錠剤によく溶解させた(Blの基材を
被覆して腸溶性の錠剤とする。
この錠剤について日本薬局方(以下、「日周」という。
)崩壊試験法、腸溶性製剤の人工胃液(pH1,2)試
験を行ったところ、1時間振盪しても崩壊せず、人工腸
液(pH7,5)試験においては5〜6分で崩壊した。
製剤例5 (腸溶性顆粒剤) 以下の成分で腸溶性顆粒剤1.000 gを製造した。
〔A〕
乳    糖              737CB
) 酢酸フタル酸セルロース     80(の〔A〕の成
分を各々とり、よく混合した後、常法に従って粒状に成
形し、それをよく乾燥して篩別し、ビン、ヒートシール
包装などに適した顆粒剤を製造した。次に、この顆粒を
浮遊流動させながら溶解した〔B〕の基材を被覆し、腸
溶性の顆粒剤とする。この顆粒剤は、日周の崩壊試験器
を用いて崩壊試験を行ったところ、I)81.2の人工
胃液に1時間振盪しても崩壊しない。pi(7,5の人
工腸液では5分で崩壊した。
製剤例6(腸溶性カプセル剤) 以下の成分で腸溶性カプセル剤1.000個を製造した
[AE (イ)        (ロ) 乳  糖           24.6    74
.4〔B〕 フタレート 上記の成分で製剤例5に記載した同様の方法でカプセル
用に適した腸溶性の顆粒剤を製造し、その組成物をカプ
セルに充填して腸溶性カプセルとした。
このカプセルは、日周の崩壊試験器を用いて崩壊試験を
行ったところ、pH1,2の人工胃液に1時間振盪して
も崩壊または溶出を認めず、pH7,5の人工腸液に5
分で崩壊または全量が溶出した。
試験例 上記化合物〔1)〜0りを用い、前記試験法により5V
4o発癌ウィルスによって癌化したC3Hマウスの癌細
胞W2K・11の増殖抑制率(%)を算出すると、第3
表に示す結果が得られた。
第3表 〔発明の効果〕 試験例の結果から明らかなように、上記被験化合物は、
すぐれた制癌活性を有することが立証された。
なお、上記被験化合物中、化合物(1)の活性値が他の
化合物に比して低いが、これは従来の癌化学療法剤の多
くが動物の移植癌に比し、SV、。発癌ウィルスによる
癌化細胞に活性が極めて低いのに対して上記化合物がこ
れに作用して抑制効果を示し、且つ、いずれの化合物も
極めて低毒性であることは極めて特徴的であることに注
目すべきである。
また、化合物(7)に関しては上記の試験条件下では1
0μg/mlで最高の溶解度を示した結果であるが、更
に濃度を高めれば当然に上記増殖抑制率の向上が期待さ
れるものである。
即ち、従来の細胞毒性型の制癌剤の多くは動物の実験腫
瘍、即ち移植癌に対して顕著な活性を示すのに比し臨床
的には多くの問題点を残しており、有効例は極めて少い
のが実状であって、これは移植癌と初発癌との間の根本
的な差異に基づくものと考えられ、人為的な初発癌とも
いえるSV、。ウィルス誘発癌に活性を有し、且つ低毒
性である上記化合物は極めて特徴的な制癌活性を有する
ものと認められるものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式( I )で表わされる化合物またはその薬理
    的に許容される酸附加塩を有効成分として含有する制癌
    剤。 R′−φ−CH=N−R( I ) 式中φはベンゼン核又はナフタレン核を表わし、Rは低
    級アルキル基、ヒドロキシ低級アル キル基、低級アルキルアミノ低級アルキ ル基、ピリジル基、ピペリジルメチル基、 ヒドロキシフェニル基またはベンジリデ ンアミノ低級アルキル基 を表わし、 R′は水素、低級アルキルイミノ低級アル キル基、低級アルキルアミノ低級アルキ ルイミノ低級アルキル基またはヒドロキ シ低級アルキルイミノ低級アルキル基を 表わす。 但し、φがナフタレン核を表わす場合には、Rは低級ア
    ルキル基またはヒドロキシ低級 アルキル基、R′は水素を表わす。
  2. (2)式( I )の化合物を薬理的に許容される包接化
    合物として用いる特許請求の範囲第(1)項記載の制癌
    剤。
  3. (3)経口投与剤である特許請求の範囲第(1)項記載
    の制癌剤。
  4. (4)有効成分を0.3〜15.0重量%の量含有する
    特許請求の範囲第(3)項記載の制癌剤。
  5. (5)非経口投与剤である特許請求の範囲第(1)項記
    載の制癌剤。
  6. (6)有効成分を0.01〜10重量%の量含有する特
    許請求の範囲第(5)項記載の制癌剤。
  7. (7)腸溶性投与形態をとる特許請求の範囲第(1)、
    (3)、(5)項のいづれかに記載の制癌剤。
JP62065350A 1987-03-19 1987-03-19 制癌剤 Granted JPS6310721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62065350A JPS6310721A (ja) 1987-03-19 1987-03-19 制癌剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62065350A JPS6310721A (ja) 1987-03-19 1987-03-19 制癌剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6310721A true JPS6310721A (ja) 1988-01-18
JPS6323173B2 JPS6323173B2 (ja) 1988-05-16

Family

ID=13284417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62065350A Granted JPS6310721A (ja) 1987-03-19 1987-03-19 制癌剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6310721A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106831485A (zh) * 2017-03-29 2017-06-13 齐鲁工业大学 二(4‑甲氧基苯亚甲基)丁烷‑1,4‑二胺的制备和用途

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106831485A (zh) * 2017-03-29 2017-06-13 齐鲁工业大学 二(4‑甲氧基苯亚甲基)丁烷‑1,4‑二胺的制备和用途

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6323173B2 (ja) 1988-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BE1015217A5 (ja)
JPS60178815A (ja) 制癌剤
CN101429201A (zh) 柠檬酸小檗胺盐及制备方法和应用
JPS639493B2 (ja)
US8344017B2 (en) Anti-hepatitis C virus agents and anti-HIV agents
JPS6352012B2 (ja)
JPS6310721A (ja) 制癌剤
JPS6334124B2 (ja)
JPS6261568B2 (ja)
JPS6334123B2 (ja)
JPS63264409A (ja) 制癌剤
JPS63264411A (ja) 制癌剤
JPS6352011B2 (ja)
JPS6334125B2 (ja)
JPS6344725B2 (ja)
US4882314A (en) A composition and method of treating selected malignant conditions
JPS6344126B2 (ja)
JPS6334126B2 (ja)
JPS639490B2 (ja)
JPS638086B2 (ja)
JPS6334844B2 (ja)
JPS638085B2 (ja)
JPS6344127B2 (ja)
JPS638924B2 (ja)
JPS6352608B2 (ja)