JPS63105062A - 潤滑性樹脂組成物 - Google Patents
潤滑性樹脂組成物Info
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- JPS63105062A JPS63105062A JP25041686A JP25041686A JPS63105062A JP S63105062 A JPS63105062 A JP S63105062A JP 25041686 A JP25041686 A JP 25041686A JP 25041686 A JP25041686 A JP 25041686A JP S63105062 A JPS63105062 A JP S63105062A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- groups
- polyfluoroethers
- resin composition
- lubricating
- Prior art date
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は潤滑性樹脂組成物に関するものである。
近年、機械の軽惜化に伴い、合成樹脂製品が機械部品と
して数多く用いられるようになり、軸受部に使われるも
のには摺動特性の優れた合成樹脂が要求されている。従
来、摺動性の良い合成樹脂として、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリエチレン、フッ素樹脂等が用いられてい
る。これらは低荷重、低速領域においては無潤滑下でも
その用をなすが、高荷重、高速になるに従って、摩擦熱
のために焼き付いたり、フローしたりして、使用できな
くなる。フッ素樹脂、特に四フッ化エチレン樹脂は、充
填材を加えて摩耗特性を改良することにより優れた摺動
特性を示すが、このものは圧縮成形でしか成形できず、
また、非常に高価であるという欠点を有する。そこで、
その他の合成樹脂に固体潤滑剤を加え摺動特性を向上さ
せようとする手段が採られているが、この方法では高速
高荷重下での摺動特性の向上は十分ではない。また上記
の問題を解決するには、合成樹脂に潤滑油を加え、いわ
ゆる含油プラスチックとする方法があり、その具体的手
法として、1)単に樹脂に潤滑油を混入する、2)潤滑
油を保持できる担体を潤滑油と共に加える、3)前記1
)および2)の他に油の導通体として繊維状の充填材を
加える等がある。このよう々含油プラスチックは潤滑油
を滲み出させることにより摺動特性をもたせようとする
ものであるが、(1)摩擦係数が低い値で安定しない、
(2)加熱されると油が滲み出てしまう、(3)成形性
が悪い、(4)摺動の際担体が相手材料を削る、(5)
成形時もしくは混線時に油が分離しやすい、(6)材料
物性が低下する、(7)摺動した面に油がついてほこり
等がつきやすい、(8)一旦油が切れると異常摩耗を起
こす等種々問題があった。
して数多く用いられるようになり、軸受部に使われるも
のには摺動特性の優れた合成樹脂が要求されている。従
来、摺動性の良い合成樹脂として、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリエチレン、フッ素樹脂等が用いられてい
る。これらは低荷重、低速領域においては無潤滑下でも
その用をなすが、高荷重、高速になるに従って、摩擦熱
のために焼き付いたり、フローしたりして、使用できな
くなる。フッ素樹脂、特に四フッ化エチレン樹脂は、充
填材を加えて摩耗特性を改良することにより優れた摺動
特性を示すが、このものは圧縮成形でしか成形できず、
また、非常に高価であるという欠点を有する。そこで、
その他の合成樹脂に固体潤滑剤を加え摺動特性を向上さ
せようとする手段が採られているが、この方法では高速
高荷重下での摺動特性の向上は十分ではない。また上記
の問題を解決するには、合成樹脂に潤滑油を加え、いわ
ゆる含油プラスチックとする方法があり、その具体的手
法として、1)単に樹脂に潤滑油を混入する、2)潤滑
油を保持できる担体を潤滑油と共に加える、3)前記1
)および2)の他に油の導通体として繊維状の充填材を
加える等がある。このよう々含油プラスチックは潤滑油
を滲み出させることにより摺動特性をもたせようとする
ものであるが、(1)摩擦係数が低い値で安定しない、
(2)加熱されると油が滲み出てしまう、(3)成形性
が悪い、(4)摺動の際担体が相手材料を削る、(5)
成形時もしくは混線時に油が分離しやすい、(6)材料
物性が低下する、(7)摺動した面に油がついてほこり
等がつきやすい、(8)一旦油が切れると異常摩耗を起
こす等種々問題があった。
〔発明が解決しようとする問題点3
以上述べたように、従来の技術においては、摩擦係数が
低い値で安定し、摩耗係数も小さくしかも機械的特性(
特に強度)の低下などが起こらない材料は得られず、数
多くの優れた特性を有する合成樹脂も、低摩擦性および
耐摩耗性が要求される摺動材料には適しないという問題
点があった。
低い値で安定し、摩耗係数も小さくしかも機械的特性(
特に強度)の低下などが起こらない材料は得られず、数
多くの優れた特性を有する合成樹脂も、低摩擦性および
耐摩耗性が要求される摺動材料には適しないという問題
点があった。
上記の問題点を解決するために、この発明は合成樹脂1
00重量部に対し、カルボキシル基、エステル基、イン
シアネート基、アルコール性水酸基のいずれか1種類を
含むポリフルオロエーテルを少なくとも2種類を0.5
〜20.0重量部配合した潤滑性樹脂組成物とする手段
を採用したものである。以下その詳細を述べる。
00重量部に対し、カルボキシル基、エステル基、イン
シアネート基、アルコール性水酸基のいずれか1種類を
含むポリフルオロエーテルを少なくとも2種類を0.5
〜20.0重量部配合した潤滑性樹脂組成物とする手段
を採用したものである。以下その詳細を述べる。
まず、この発明における合成樹脂は特に限定されるもの
ではなく、熱硬化性または熱可塑性のいずれの樹脂であ
ってもよく、たとえば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、
メラミン樹脂、メラミン・フェノール共縮合樹脂、キシ
レン変性フェノール樹脂、ユリア・グアナミン共縮合樹
脂、アミノ樹脂、アセトグアナミン樹脂、メラミングア
ナミン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、キシレン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシアクリレー
ト樹脂、シリコーン樹脂、フレタン樹脂、ポリテトラフ
ルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テ
トラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重
体、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン樹脂、エチレ
ン・テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン・クロ
ロフルオロエチレン共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリエチレン(低密度、高密度、超高分
子量)、塩素化ポリオレフィン、ポリプロピレン、変性
ポリオレフィン、水架橋ポリオレフィン、エチレン・ビ
ニルアセテ−)’ 共重合体、エチレン・エチルアクリ
レート共重合体、ポリスチレン、AU S樹脂、ポリア
ミド、メタクリル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネ
イト、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
フレタンエラストマー、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリアミドイミド、アイオノマー樹脂、ポリフェニ
レンオキサイド、メチルペンテンポリマー、ポリアリル
スルホン、ポリアリルエーテル、ポリエーテルケトン、
ポリフェニレンサルファイド、ポリスルホン、全芳香族
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー、各種高分子物質のブレンド物などを例示することが
できる。
ではなく、熱硬化性または熱可塑性のいずれの樹脂であ
ってもよく、たとえば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、
メラミン樹脂、メラミン・フェノール共縮合樹脂、キシ
レン変性フェノール樹脂、ユリア・グアナミン共縮合樹
脂、アミノ樹脂、アセトグアナミン樹脂、メラミングア
ナミン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、キシレン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシアクリレー
ト樹脂、シリコーン樹脂、フレタン樹脂、ポリテトラフ
ルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テ
トラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重
体、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン樹脂、エチレ
ン・テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン・クロ
ロフルオロエチレン共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリエチレン(低密度、高密度、超高分
子量)、塩素化ポリオレフィン、ポリプロピレン、変性
ポリオレフィン、水架橋ポリオレフィン、エチレン・ビ
ニルアセテ−)’ 共重合体、エチレン・エチルアクリ
レート共重合体、ポリスチレン、AU S樹脂、ポリア
ミド、メタクリル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネ
イト、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
フレタンエラストマー、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリアミドイミド、アイオノマー樹脂、ポリフェニ
レンオキサイド、メチルペンテンポリマー、ポリアリル
スルホン、ポリアリルエーテル、ポリエーテルケトン、
ポリフェニレンサルファイド、ポリスルホン、全芳香族
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー、各種高分子物質のブレンド物などを例示することが
できる。
つぎに、この発明におけるカルボキシル基、エステル基
、イソシアネート基、アルコール性水酸基のいずれか1
種類を含むポリフルオロエーテルは、トリフルオロメタ
ノール、ヘキサフルオロエタノールの単独重合体または
共重合体の両末端に同一のカルボキシル基、エステル基
、イソシアネート基、アルコール性水酸基などの官能基
を導入したもので、たとえばっぎのようなものである。
、イソシアネート基、アルコール性水酸基のいずれか1
種類を含むポリフルオロエーテルは、トリフルオロメタ
ノール、ヘキサフルオロエタノールの単独重合体または
共重合体の両末端に同一のカルボキシル基、エステル基
、イソシアネート基、アルコール性水酸基などの官能基
を導入したもので、たとえばっぎのようなものである。
すなわち、
カルボキシル基を含有したもの
HooC−CF20(−C2F40−icF20九CF
2COOHすど、エステル基を含有したもの H3Cα)C−CF20モc2F40廿CF2O九CF
2C00CI−13ナト、イソシアネート基を含有した
もの 0QN−CF、0+C2F4OテCF20−qCF2N
COすど、アルコール性水酸基を含有したもの HO−CF20モC2F40すCF20すCF20Hす
どである。
2COOHすど、エステル基を含有したもの H3Cα)C−CF20モc2F40廿CF2O九CF
2C00CI−13ナト、イソシアネート基を含有した
もの 0QN−CF、0+C2F4OテCF20−qCF2N
COすど、アルコール性水酸基を含有したもの HO−CF20モC2F40すCF20すCF20Hす
どである。
そして、この発明において官能基の異なるポリフルオロ
エーテルを少なくとも2種類配合する理由は1種類のポ
リフルオロエーテルのみでは異種の官能基相互の反応に
よる網目構造の形成が不可能であり、ポリフルオロエー
テルを合成Hit脂組織内にとどめることが出来ず、通
常の潤滑剤含有合成樹脂と同様の欠点を呈するからであ
る。なお、異種のポリフルオロエーテル間の反応を促進
するために、アミン類等の触媒を適宜加えてもよい。
エーテルを少なくとも2種類配合する理由は1種類のポ
リフルオロエーテルのみでは異種の官能基相互の反応に
よる網目構造の形成が不可能であり、ポリフルオロエー
テルを合成Hit脂組織内にとどめることが出来ず、通
常の潤滑剤含有合成樹脂と同様の欠点を呈するからであ
る。なお、異種のポリフルオロエーテル間の反応を促進
するために、アミン類等の触媒を適宜加えてもよい。
ここでこの発明のポリフルオロエーテルの配合量を合成
樹脂100重1部に対して0.5〜20.0重量部と限
定する理由は、下限値未満の少量では摺動特性の改良効
果が不十分であり、逆に上限値を越える多量では合成樹
脂の機械的特性が著しく低下して好ましくないからであ
り、中でも特に好ましいのは1.0〜15.0重量部の
範囲である。
樹脂100重1部に対して0.5〜20.0重量部と限
定する理由は、下限値未満の少量では摺動特性の改良効
果が不十分であり、逆に上限値を越える多量では合成樹
脂の機械的特性が著しく低下して好ましくないからであ
り、中でも特に好ましいのは1.0〜15.0重量部の
範囲である。
以上述べた合成樹脂とポリフルオロエーテルとを混合す
る方法は従来公知の方法を利用すればよく、特に限定さ
れるものではないが、たとえば合成樹脂と前記各配合成
分とを個別に、もしくは適宜溶媒(フルオロクロロハイ
ドロカーボンなど)に溶解して、ヘンシェルミキサー、
ボールミル、タンブラ−ミキサー等の混合機によって混
合した後溶媒を除去して、溶融混合性のよい射出成形機
もしくは溶融押出機に供給するか、または予め熱ローラ
、ニーダ、バンバリーミキサ−1溶融押出機などを使用
するとよい。またこの発明の組成物を成形するにあたっ
ては、その方法を特に限定するものではないが、圧縮成
形、押出成形、射出成形などが可能であるうえ、この発
明の混合物を溶融混合した後、この混合物をジェットミ
ル、冷凍粉砕機等によって粉砕し、そのままもしくは所
望の粒径に分級した粉末を粉体塗料として、流動浸漬塗
装、静電粉体塗装等に用いることも出来る。
る方法は従来公知の方法を利用すればよく、特に限定さ
れるものではないが、たとえば合成樹脂と前記各配合成
分とを個別に、もしくは適宜溶媒(フルオロクロロハイ
ドロカーボンなど)に溶解して、ヘンシェルミキサー、
ボールミル、タンブラ−ミキサー等の混合機によって混
合した後溶媒を除去して、溶融混合性のよい射出成形機
もしくは溶融押出機に供給するか、または予め熱ローラ
、ニーダ、バンバリーミキサ−1溶融押出機などを使用
するとよい。またこの発明の組成物を成形するにあたっ
ては、その方法を特に限定するものではないが、圧縮成
形、押出成形、射出成形などが可能であるうえ、この発
明の混合物を溶融混合した後、この混合物をジェットミ
ル、冷凍粉砕機等によって粉砕し、そのままもしくは所
望の粒径に分級した粉末を粉体塗料として、流動浸漬塗
装、静電粉体塗装等に用いることも出来る。
さらにこの発明の組成物には、一般合成樹脂に広く配合
される添加剤を、組成物の特性を低下させない範囲の量
で適宜併用することもできる。このような添加剤として
は、たとえば離型剤、難燃剤、耐候性改良剤などが例示
されるが、これら添加剤はこの発明の潤滑性配合剤と同
時に添加混合されても、また潤滑性配合剤に予め配合さ
れてそれが合成樹脂に添加されてもよ°く、従来から公
知、公用の潤滑剤を併用することも勿論可能であり、四
フッ化エチレン樹脂粉末、グラファイト、フッ化黒鉛、
タルク、窒化ホウ素、その他工業用潤滑剤等も使用目的
に応じて適宜選択使用することができる。また強化剤と
してよく知られているガラス繊維、カーホン繊維、アル
ミナ繊維、アスベスト、ロッククール、フォラストナイ
ト、チタン酸カリクムホイスカー等の繊維状物質、また
゛はガラス粉末、タルク、クレイ、炭酸カルシクム等に
代表される無機質充填剤なども使用できる。いずれも、
この発明の組成物の潤滑性を損わない限り、中間製品も
しくは最終製品の形態において、化学的もしくは物理的
な処理によって性質改善のための変性が可能であること
は勿論である。
される添加剤を、組成物の特性を低下させない範囲の量
で適宜併用することもできる。このような添加剤として
は、たとえば離型剤、難燃剤、耐候性改良剤などが例示
されるが、これら添加剤はこの発明の潤滑性配合剤と同
時に添加混合されても、また潤滑性配合剤に予め配合さ
れてそれが合成樹脂に添加されてもよ°く、従来から公
知、公用の潤滑剤を併用することも勿論可能であり、四
フッ化エチレン樹脂粉末、グラファイト、フッ化黒鉛、
タルク、窒化ホウ素、その他工業用潤滑剤等も使用目的
に応じて適宜選択使用することができる。また強化剤と
してよく知られているガラス繊維、カーホン繊維、アル
ミナ繊維、アスベスト、ロッククール、フォラストナイ
ト、チタン酸カリクムホイスカー等の繊維状物質、また
゛はガラス粉末、タルク、クレイ、炭酸カルシクム等に
代表される無機質充填剤なども使用できる。いずれも、
この発明の組成物の潤滑性を損わない限り、中間製品も
しくは最終製品の形態において、化学的もしくは物理的
な処理によって性質改善のための変性が可能であること
は勿論である。
この発明の潤滑組成物においては、少なくとも2種類の
ポリフルオロエーテルの異種の官能基が相互に反応する
ことにより、合成樹脂組織内に潤滑性を有するポリフル
オロエーテルの三次元の網目構造が形成され、その網目
が細かく分散して存在するため摩擦係数は小さく、しか
もこの潤滑性物質が脱落することなく組織内に強固にと
どまるため摩擦係数は長期間安定して維持され、同時に
基材の合成樹脂組織が補強されて摩耗が小さく、機械的
強度の低下もなく、従来の含油プラスチックの有してい
た欠点のすべてが解決されるものと推定される。
ポリフルオロエーテルの異種の官能基が相互に反応する
ことにより、合成樹脂組織内に潤滑性を有するポリフル
オロエーテルの三次元の網目構造が形成され、その網目
が細かく分散して存在するため摩擦係数は小さく、しか
もこの潤滑性物質が脱落することなく組織内に強固にと
どまるため摩擦係数は長期間安定して維持され、同時に
基材の合成樹脂組織が補強されて摩耗が小さく、機械的
強度の低下もなく、従来の含油プラスチックの有してい
た欠点のすべてが解決されるものと推定される。
まず、以下の実施例および比較例に使用した原材料を一
括して示すとつぎのとおりである。なお〔〕の中に略号
を記した。すなわち、 ■ポリエチレン[PE) (三井石油化学社製:ハイゼ
ツクス1300 J )、 ■ナイロン12 [PA12] (ダイセル化学社製:
ダイアミドL 1640 P ”)、 ■ポリアセタール(POM)(ポリプラスチック社製:
ジュラコンMg□−o2)、 ■ポリブチレンテレフタレート(PBT)(三菱化成工
業社製二ノバドクール5010)、■カルボキシル基含
有ポリフルオロエーテル〔DIAC) (伊国モンテフ
ルオ社製:カルポキシル変性フッ素オイルFOMBLI
N Z−1)IAC)、■エステル基含有ポリフルオロ
エーテル(DEAL)(伊国モンテフルオ社製:エステ
ル変性フッ素オイルFOMBLIN Z−DEAL2
QQQ)、■イソシアネート基含有ポリフルオロチーチ
ル[DISOC)(伊国モンテフルオ社製:イソシアネ
ート変性フッ素オイルFOMBLIN Z−DISO
C)、■アルコール性水酸基含有ポリフルオロエーテル
(DOL3(伊国モンテフルオ社製:アルコール性水酸
基含有フッ素オイルFOMBLIN Z−DOL20
00)、である。なお各原材料の配合割合(部)はすべ
て重量部である。
括して示すとつぎのとおりである。なお〔〕の中に略号
を記した。すなわち、 ■ポリエチレン[PE) (三井石油化学社製:ハイゼ
ツクス1300 J )、 ■ナイロン12 [PA12] (ダイセル化学社製:
ダイアミドL 1640 P ”)、 ■ポリアセタール(POM)(ポリプラスチック社製:
ジュラコンMg□−o2)、 ■ポリブチレンテレフタレート(PBT)(三菱化成工
業社製二ノバドクール5010)、■カルボキシル基含
有ポリフルオロエーテル〔DIAC) (伊国モンテフ
ルオ社製:カルポキシル変性フッ素オイルFOMBLI
N Z−1)IAC)、■エステル基含有ポリフルオロ
エーテル(DEAL)(伊国モンテフルオ社製:エステ
ル変性フッ素オイルFOMBLIN Z−DEAL2
QQQ)、■イソシアネート基含有ポリフルオロチーチ
ル[DISOC)(伊国モンテフルオ社製:イソシアネ
ート変性フッ素オイルFOMBLIN Z−DISO
C)、■アルコール性水酸基含有ポリフルオロエーテル
(DOL3(伊国モンテフルオ社製:アルコール性水酸
基含有フッ素オイルFOMBLIN Z−DOL20
00)、である。なお各原材料の配合割合(部)はすべ
て重量部である。
実施例1〜9:
各種合成樹脂に第1表に示すようにポリフルオロエーテ
ルを配合し、ヘンシェルミキサーで十分混合した後、二
軸溶融押出機に供給し、同表に示す溶融混合条件で押出
し、造粒し、そのペレットを射出成形機に供給し、同表
の射出成形条件で内径14 mm 、外径23mm、
長さ13tnmのリング状試験片を作製した。リング
状試験片を用いて摩擦摩耗試験を行なった。摩擦試験は
スラスト型摩擦試験機を用い滑り速度毎分I Q zn
、荷重10kg/cm2の条件で運転開始60分後の摩
擦係数を第 1 表 測定した。また摩耗試験はスラスト型摩耗試験機を用い
、滑り速度毎分32m、荷重3,1kg/cm2の条件
で行なった。いずれの試験も相手材には軸受鋼5UJ2
(焼き入れ、研削仕上げ)を使用した。
ルを配合し、ヘンシェルミキサーで十分混合した後、二
軸溶融押出機に供給し、同表に示す溶融混合条件で押出
し、造粒し、そのペレットを射出成形機に供給し、同表
の射出成形条件で内径14 mm 、外径23mm、
長さ13tnmのリング状試験片を作製した。リング
状試験片を用いて摩擦摩耗試験を行なった。摩擦試験は
スラスト型摩擦試験機を用い滑り速度毎分I Q zn
、荷重10kg/cm2の条件で運転開始60分後の摩
擦係数を第 1 表 測定した。また摩耗試験はスラスト型摩耗試験機を用い
、滑り速度毎分32m、荷重3,1kg/cm2の条件
で行なった。いずれの試験も相手材には軸受鋼5UJ2
(焼き入れ、研削仕上げ)を使用した。
得られた結果は第1表に併記した。
比較例1〜9:
合成樹脂およびポリフルオロエーテルを第2表に示す配
合割合、溶融混合条件、射出成形条件とした以外は実施
例1〜9と全く同様の方法で試験片を作製し、得られた
試験片について同様の摩擦摩耗試験を行ない、その結果
を第2表に併記した。
合割合、溶融混合条件、射出成形条件とした以外は実施
例1〜9と全く同様の方法で試験片を作製し、得られた
試験片について同様の摩擦摩耗試験を行ない、その結果
を第2表に併記した。
第1表および第2表を比較すると、ポリフルオロエーテ
ルを2ご3種類ずつ配合した実施例1〜9は1種類のポ
リフルオロエーテルのみを配合した比較例1〜8および
ポリフルオロエーテルヲ配合しなかった比較例9のいず
れよりも遥かに小さい摩擦係数および摩耗係数を示して
いることが明らかであり、また従来広く用いられている
硬質の充填材は添加されていないので、摩擦摩耗試験後
の相手材の摺動面に損傷を与えることもなかった。
ルを2ご3種類ずつ配合した実施例1〜9は1種類のポ
リフルオロエーテルのみを配合した比較例1〜8および
ポリフルオロエーテルヲ配合しなかった比較例9のいず
れよりも遥かに小さい摩擦係数および摩耗係数を示して
いることが明らかであり、また従来広く用いられている
硬質の充填材は添加されていないので、摩擦摩耗試験後
の相手材の摺動面に損傷を与えることもなかった。
筆 2 夷
〔効果〕
以上述べたように、この発明の潤滑性樹脂組成物からな
る成形体は、優れた摺動特性を有し、成形性も良好であ
って、軸受材などには最適のものであるから、この発明
の意義はきわめて大きいということができる。
る成形体は、優れた摺動特性を有し、成形性も良好であ
って、軸受材などには最適のものであるから、この発明
の意義はきわめて大きいということができる。
特許出願人 洋ベア・ルーロン工業株式会社手続補
正書(自発) 昭和62年11月10日 昭和61 年特許願第250416号 2、発明の名称 潤滑性樹脂組成物 氏名(名称)洋ベア・ルーロン工業株式会社1、明細書
第5頁第20行目から第6頁第2行目、「トリフルオメ
タノール、・・・・・・ 両末端に同一の」をr−Cx
F、x−0−(Xは1〜4の整数〕を主要構造単位とし
た重合体に」に補正します。
正書(自発) 昭和62年11月10日 昭和61 年特許願第250416号 2、発明の名称 潤滑性樹脂組成物 氏名(名称)洋ベア・ルーロン工業株式会社1、明細書
第5頁第20行目から第6頁第2行目、「トリフルオメ
タノール、・・・・・・ 両末端に同一の」をr−Cx
F、x−0−(Xは1〜4の整数〕を主要構造単位とし
た重合体に」に補正します。
2、同第6頁第11行目、
’OCN CF * O+Ct F a O+T−+C
F z O+−rCFt N COJをに補正します。
F z O+−rCFt N COJをに補正します。
3、同第6頁第13行目、
rHo−CF!O←Cz F4 C)+r→CF =
O+−rCF x OHJを補正します。
O+−rCF x OHJを補正します。
昭和61年11月27日
Claims (1)
- 合成樹脂100重量部に対し、カルボキシル基、エステ
ル基、イソシアネート基、アルコール性水酸基のいずれ
か1種類を含むポリフルオロエーテルの少なくとも2種
類を0.5〜20.0重量部配合したことを特徴とする
潤滑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61250416A JPH0759669B2 (ja) | 1986-10-20 | 1986-10-20 | 潤滑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61250416A JPH0759669B2 (ja) | 1986-10-20 | 1986-10-20 | 潤滑性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Patent Citations (1)
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JPS6058417A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-04-04 | Asahi Glass Co Ltd | ポリウレタン系エラストマ−の製造方法 |
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