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JPS627863Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS627863Y2
JPS627863Y2 JP1980105877U JP10587780U JPS627863Y2 JP S627863 Y2 JPS627863 Y2 JP S627863Y2 JP 1980105877 U JP1980105877 U JP 1980105877U JP 10587780 U JP10587780 U JP 10587780U JP S627863 Y2 JPS627863 Y2 JP S627863Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back plate
friction
plate
pad
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1980105877U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5728928U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1980105877U priority Critical patent/JPS627863Y2/ja
Publication of JPS5728928U publication Critical patent/JPS5728928U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS627863Y2 publication Critical patent/JPS627863Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスクブレーキの非作動時における
引きずりの発生を防止するデイスクブレーキ用摩
擦パツドの改良に関するものである。
デイスクブレーキは、回転するデイスクの両側
に形成された摩擦面に一対のブレーキパツドを押
圧してデイスクの回転を抑制する形式のブレーキ
であり、車輌用として広く使用されている。
しかし、デイスクブレーキには、非作動時にお
いてもブレーキパツドがデイスクの摩擦面に一定
の力で接する状態となる所謂引きずり現象を生じ
易い重大な欠点がある。この引きずりが生じると
車輌の走行エネルギを徒に消費するのみならず当
該摩擦板の寿命を縮め、ブレーキ過熱の原因とも
なる。
以上の問題を解決するため、本出願人は先にデ
イスクロータの摩擦面と摩擦パツドとの間のスキ
マ発生機構を有する摩擦パツドを備えたデイスク
ブレーキを開発し、出願した。特願昭第55−
012234号がそれである。
このデイスクブレーキに備えらたデイスクブレ
ーキ用摩擦パツドは、デイスクロータの摩擦面と
摩擦パツドを該摩擦面に押圧するためのアクチユ
エータとの間に配設され、該摩擦面に押圧される
ための摩擦部材とこの裏側に固着された第1裏板
とこの第1裏金に重ねられ該アクチユエータの押
圧力を該摩擦部材に伝達する第2裏板とを含み、
前記第1裏板の裏面と該裏面に密着する前記第2
裏板の前面とが互に補完的な傾斜面とされ、前記
アクチユエータから押圧力が加えられた場合に、
前記摩擦部材が前記摩擦面から受けるデイスクロ
ータの回転方向の摩擦力に基づいて前記第1裏板
が前記第2裏板に対して該デイスクロータの板面
に平行な方向にずらされたとき、該第1裏板と第
2裏板とから成る裏板全体の厚さが実質的に厚く
なるようにされるとともに、該両裏板のずれを制
限するストツパ手段と前記押圧力が除去されたと
き該ずれを復元させるべく前記デイスクロータの
板面にほぼ平行な方向に作用するばねとが設けら
れたものである。
しかしながら、上記第1裏板と上記第2裏板と
の間の摺動面には、錆、油不足又は苛酷な使用等
による表面粗度の悪化が発生して摩擦係数が増大
する場合があり、このためブレーキ作動時にブレ
ーキパツドがストツパに当接する大きな作動音が
発生するとともに、不均等な上記裏板間のずれに
よるパツドスライド面デイスクロータに摺接する
面の偏摩耗に起因して引きずりやブレーキ感覚の
悪化が発生する欠点があつた。しかも、頻度の高
い作動によつて該裏板間の摺動面に発生する熱が
パツドスライド面を熱変形させて、これに起因す
る引きずりが発生する恐れもある。
本考案は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その目的とするところは、前記デイスク
ブレーキ用摩擦パツドの第1裏板と第2裏板との
間の摺動面に錆、油不足又は苛酷な使用等による
表面粗度の悪化及び摩擦係数の増大が発生しない
デイスクブレーキ用摩擦パツドを提供することに
ある。
斯る目的を達成するため、本考案は、前記デイ
スクブレーキ用摩擦パツドの第1裏板と第2裏板
との少なくとも一方を潤滑剤を含浸させた焼結金
属製としたことを特徴とする。
以下、本考案の実施例を示す図面に基づいて詳
細に説明する。
第1図及び第2図において、1はデイスクロー
タであり、外周部の両側に摩擦面2,3を備え、
図示しない車輪とともに軸芯のまわりに回転す
る。デイスクロータ1の近傍にはトルクメンバー
4が配設されている。トルクメンバー4はデイス
クロータ1の両摩擦面2,3に平行に延びる平板
部(図示せず)とデイスクロータ1の外周縁を越
えてこれを結ぶ連結部5とを備え、ナツクル、車
軸管等の非回転部材に固定されている。トルクメ
ンバー4の中央部には開口6が設けられており、
この開口6内にキヤリパ7、インナパツド8及び
アウタパツド9が配設されている。
キヤリパ7は、その両側の突条13において、
スプリング14、ガイド部材15を介してトルク
メンバー4により、デイスクロータ1の軸芯と平
行な方向に移動可能に支持されている。スプリン
グ14は両端部がトルクメンバー4に掛止される
とともに中央屈曲部が突条13の下面デイスクロ
ータ軸芯側の面に接し、ガイド部材15は突条1
3の上面に接している。このキヤリパ7はシリン
ダ16に滑合されたアクチユエータであるピスト
ン17とアウタパツドに対向するリアクシヨン部
18とを備え、シリンダ16内に制動液圧が供給
されるとこのピストン17がインナパツド8をデ
イスクロータ1の摩擦面2に押圧るとともに、こ
の反作用でリアクシヨン部18がアウタパツド9
を摩擦面に押圧し、以てデイスクロータ1の回転
が抑制されるようになつている。尚、21はピス
トンシールで、ピストン17とシリンダ16との
油密を確保するとともに、ピストン17が押し出
されるときこれに伴つて弾性変形し、以て液圧が
除かれたときにピストン17を非作用位置に復帰
させる作用を為す。
インナパツド8は、第3図乃至第5図に示すよ
うに、板状の摩擦部材22とそれの裏面に固着さ
れた第1裏板23とこれに重ねられた第2裏板2
4とから成り、第1裏板23は第2裏板24に設
けられた凹陥部25に嵌装されている。第1裏板
23と第2裏板24との相接する面、すなわち第
1裏板23の裏面と第2裏板24の前面はデイス
クロータ1の軸芯から離れるに従つてデイスクロ
ータ1に近づく傾斜面26,27とされ、デイス
クロータ1の軸芯側にある第1裏板23の角部と
凹陥部25の周枠内面とが接する部分には、第1
裏板23がデイスクロータ1の円周方向に移動す
るにつれてデイスクロータ1の軸芯から離隔する
ような夫々相接する二対の傾斜面30と31及び
28と29が設けられている。
第1裏板23の下部には板ばね32が螺着され
ており、この板ばね32は凹陥部25の周枠の切
欠部33に配設されるとともに、該周枠の外側の
切欠部33近傍に設けられた溝34に係止されて
第1裏板23をデイスクロータ1の軸芯側へ付勢
するとともに、第1裏板23と第2裏板24とを
相互に係合せしめている。
第1裏板23の両側端及び上端と凹陥部25の
周枠との間には一定の隙間が確保されて、この隙
間に相当する量が第1裏板23と第2裏板24と
のずれ移動の許容量である。また相対する傾斜面
26及び27の間の摩擦係数を低い一定値に維持
して種々の条件下においても該ずれ移動を円滑に
するために、第2裏板24が潤滑性、耐摩耗性、
耐食性及び耐熱性に優れている潤滑剤を含浸させ
た焼結金属から形成されている。したがつて、
錆、油不足及び苛酷な使用等による表面粗度の悪
化が発生しないため、摩擦係数の増大が防止され
るのである。尚、35は油溝である。
同様の構成からなるアウタパツド9はリアクシ
ヨン部18とデイスクロータ1との間に、対称的
に配設されている。
以下、本実施例の作動を説明する。
シリンダ16内に液圧が供給されるとこの液圧
がピストン17に伝達され、インナパツド8に伝
えられる。すると、インナパツド8はデイスクロ
ータ1側へ押し出されて摩擦部材22がデイスク
ロータ1に接すると、この摩擦部材22に摩擦力
がデイスクロータの円周方向に加えられる結果、
一体的に固着されている摩擦部材22及び第1裏
板23は、板ばね32の付勢力に抗して該円周方
向にずらされる。同時に、第1裏板23には傾斜
面28,29若しくは30,31に基づいて生じ
る半径方向の力が働いて該半径方向にずらされ、
第1裏板23と第2裏板24とから成る裏板全体
の厚さが実質的に厚くなる。この状態において
は、第1裏板23の側端は凹陥部25の周枠に当
接し、それ以上のずれが阻止される。この当接時
にはずれ面の初期摩擦が小さいためにほとんど音
を発生しないのである。
インナパツド8がデイスクロータ1に当接する
とキヤリパ7のリアクシヨン18にその反力が作
用する。この反力はアウタパツド9に伝達され、
この結果アウタパツド9はデイスクロータ1側に
押出されて当接させられる。したがつて、前述の
インナパツド8と同様の作用によつてアウタパツ
ド9の裏板全体の厚さが実質的に厚くなり、それ
ら裏板が厚くなつた状態の両パツド8,9で以つ
てデイスクロータ1の回転が抑制される。
次に、制動液圧が除かれると、ピストン17が
ピストンシール21の作用によつて非作動位置に
戻される。同時にインナパツド8は押圧力及びデ
イスクロータ1による回転方向の摩擦力から解放
され、第1裏板23は板ばね32の付勢力に基づ
いて元の位置に復帰して裏板全体の厚さが元に復
し、摩擦面2と摩擦部材22との間に少なくとも
裏板全体の厚さの減少量に相当する間隙を生じ、
引きずりを回避する。
同様にしてリアクシヨン部18に働く反力の作
用も解除され、これに伴なつてアウタパツド9の
摩擦部材と摩擦面3との間に間隙を生じる。
このように、第2裏板が潤滑剤を含浸させた焼
結金属製であるから、第1裏板23と第2裏板2
4との間に、錆、油不足及び苛酷な使用等による
摩擦係数の増大がなく、種々の条件下においても
円滑なずれ移動が確保されるので、ブレーキ作動
時の第1裏板23が発生する大きな当接音や、第
1裏板23の不均等なずれによるパツドスライド
面の偏摩耗及びこれに起因する引きずりとブレー
キ感覚の悪化の発生がなく、しかも、両裏面2
3,24の摺動面からの発熱によるパツドスライ
ド面の熱変形とこれによる引きずりが防止される
のである。また、焼結金属は比較的熱伝導率が低
い性質があるのでピストンシールやブレーキ液等
の耐熱性の小さいブレーキ構成部品の熱劣化を防
止することもできる。
以上詳述したのはあくまでも本考案の一実施例
であり、本考案は決してこれに限定して解釈され
るべきではないことは言うまでもない。
たとえば、第1裏板23と第2裏板24との間
の摩擦係数を種々の条件下でも低い一定値に維持
するもので足りるから、第2裏板24のみならず
第1裏板23又は両者を潤滑剤を含浸させた焼結
金属製としてもよいのである。
また、ブレーキ用摩擦パツドは摩擦部材に固着
された第1裏板とそれに重ねられる第2裏板とは
デイスクロータの摩擦力に基づく第1裏板のずれ
によつて裏板全体の厚さが厚くなるもので足りる
から、前述のような両裏板間の傾斜がデイスクロ
ータの半径方向に限られるものではなく円周方向
であつても差支えない。この場合には第1裏板を
デイスクロータの半径方向へ移動させるための前
記傾斜面28,29,30,31等は不要とな
る。
以上詳記したように、本考案は、前記デイスク
ブレーキの摩擦パツドを構成する第1裏板と第2
裏板との少なくとも一方を潤滑剤を含浸させた焼
結金属製として種々の条件下においても両者の円
滑なずれ移動を可能としたものであるため、第1
裏板の当接音や、不均等なずれ移動によるパツド
スライド面の偏摩耗及びこれに起因する引きずり
とブレーキ感覚の悪化がなく、しかも両裏板の摺
動面からの発熱によるパツドスライド面の熱変形
とこれに起因する引きずりのないデイスクブレー
キ用摩擦パツドを提供し得る効果を奏するもので
ある。更に、摩擦部材に発生する熱伝導を少なく
してピストンシールやブレーキ液等の耐熱性の低
いブレーキ構成部品の熱劣化を防止し得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のデイスクブレーキ
の平面図である。第2図は第1図のA−A視断面
図である。第3図は本考案の一実施例の要部正面
図である。第4図は第3図のB−B視断面図であ
る。第5図は第3図の部分説明図である。 1:デイスクロータ、2,3:摩擦面、8,
9:摩擦パツド、17:アクチユエータ(ピスト
ン)、22:摩擦部材、23:第1裏板、24:
第2裏板、26,27:傾斜面、32:(板)ば
ね。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 デイスクロータの摩擦面とアクチユエータとの
    間に配設され、該摩擦面に押圧される摩擦部材と
    その裏側に固着された第1裏板と該第1裏板に重
    ねられ該アクチユエータの押圧力を該摩擦部材に
    伝達する第2裏板とを含み、 前記第1裏板の裏面と該裏面に密着する前記第
    2裏板の前面とが互に補完的な傾斜面とされ、前
    記アクチユエータから押圧力が加えられた場合
    に、前記摩擦部材が前記摩擦面から受けるデイス
    クロータの回転方向の摩擦力に基づいて前記第1
    裏板が前記第2裏板に対して該デイスクロータの
    板面に平行な方向にずらされたとき、該第1裏板
    と第2裏板とから成る裏板全体の厚さが実質的に
    厚くなるようにされるとともに、該両裏板のずれ
    を制限するストツパ手段と前記押圧力が除去され
    たとき該ずれを復元させるべく前記デイスクロー
    タの板面にほぼ平行な方向に作用するばねとが設
    けられ、更に該両裏板の少なくとも一方が潤滑材
    を含浸させた焼結金属から成ることを特徴とする
    デイスクブレーキ用摩擦パツド。
JP1980105877U 1980-07-25 1980-07-25 Expired JPS627863Y2 (ja)

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JP1980105877U JPS627863Y2 (ja) 1980-07-25 1980-07-25

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JP1980105877U JPS627863Y2 (ja) 1980-07-25 1980-07-25

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JPS5728928U JPS5728928U (ja) 1982-02-16
JPS627863Y2 true JPS627863Y2 (ja) 1987-02-24

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JP1980105877U Expired JPS627863Y2 (ja) 1980-07-25 1980-07-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5412662B2 (ja) * 1973-05-18 1979-05-24

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5073793U (ja) * 1973-11-13 1975-06-27
JPS5412662U (ja) * 1977-06-29 1979-01-26

Patent Citations (1)

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JPS5412662B2 (ja) * 1973-05-18 1979-05-24

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Publication number Publication date
JPS5728928U (ja) 1982-02-16

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