JPS6277149A - シリンダブロツクの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明は、シリンダブロックの製造方法に係り、特に
、シリンダブロックに鋳込まれるシリンダライナの位置
精度を確保して鋳造性を向上し品質の安定を図ったシリ
ンダブロックの製造方法に関する。

［従来の技術］ 従来、内燃機関においては、特開昭５９−８５４６６号
公報に開示の如くシリンダブロックにシリンダを直列に
配列したものがあり、特に、特開昭５９−１９４０６１
号公報に開示の如くシリンダを直列に配列して異質材料
より一体に形成したシリンダライナをシリンダブロック
に鋳込んだものがある。このようなシリンダブロックに
あって、特に、第５・６図の如く異質材料より成る独立
したシリンダライナ２−１〜２−４を鋳込んだシリンダ
ブロック１２を製造する場合は、各々のシリンダライナ
２−１〜２−４をそれぞれ支持具１０により支持し、こ
れにより各々のシリンダライナ２−１〜２−４を鋳込む
べき所定位置に保持してシリンダブロック１２を鋳造す
る。この鋳造で、シリンダブロック１２にウォータジャ
ケット１４を形成する。鋳造後、シリンダヘッド側にデ
ツキ面１６を形成する。このように、独立して鋳込まれ
るシリンダライナは、個々に製造し得るので製造性や加
工性が良好であり、またシリンダを一体に形成して鋳込
まれるシリンダライナの如き機関運転時の熱歪みによる
相互の影♂で異常変形が生しる不都合を回避し得る。

［発明が解決しようとする問題点］ ところが、シリンダブロック１２の鋳造時におけるシリ
ンダライナ２−１〜２−４の各支持具１０の熱変形やシ
リンダライナ２−１〜２−４との嵌め合い公差等により
各々のシリンダライナ２−１〜２−４が所定位置から変
位して相対的な位置精度が損われ、鋳造後の各シリンダ
ライナ２−１〜２−４にいわゆるタオレを生じることが
ある。

この結果、鋳造後のボア面１６の研削で各シリンダライ
ナ２−１〜２−４の肉厚が不均一になり、品質の安定を
損う問題を生じた。このため、鋳造時にシリンダライナ
が所定位置から変位することを防止する手段を採ること
が望ましいが、一方では作業数の増加で鋳造性が低下す
る問題を生じるため改善が望まれた。

［発明の目的］ そこで、この発明の目的は、シリンダブロックに鋳込ま
れるシリンダライナの所定位置からの変位を防止するこ
とにより位置精度を確保し得てシリンダブロックの鋳造
性を向上し品質の安定を図ることができ、さらに熱歪み
による異常変形を防止し得るシリンダブロックの製造方
法を実現することにある。

［問題点を解決するための手段］ この目的を達成するためにこの発明は、隣設するシリン
ダライナのストローク方向両端部位をそれぞれ接合部材
で接合することにより前記シリンダライナを所要間隔を
設け連設し、次いでこのシリンダライナの一部を支持す
ることにより鋳込むべき所定位置に前記連設したシリン
ダライナを保持してシリンダブロックを鋳造し、しかる
後にこのシリンダブロックに鋳込まれた前記シリンダラ
イナのシリンダヘッド側に位置する前記接合部材を削除
してデツキ面を形成したことを特徴とする。

［作用］ この発明の方法によれば、シリンダブロックにシリンダ
ライナを鋳込む際に、まず、隣設するシリンダライナの
ストローク方向両端部位をそれぞれ接合部材で接合して
から一部のシリンダライナを支持して鋳込むべき所定位
置に前記所要間隔を設けて連設したシリンダライナを保
持し、ついでシリンダブロックを鋳造する。その後に、
シリンダライナに鋳込まれたシリンダライナのシリンダ
ヘッド側に位置する前記接合部材を削除し、デツキ面を
形成してシリンダブロックを製造する。

［実施例］ 次に、この発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する
。第１〜４図は、この発明の実施例を示すもので、２−
１〜２−４はシリンダライナ、４−１〜４−３・６−１
〜６−３はそれぞれ接合部材、８−１〜８−４はボア面
、１ｏは支持具、１２はシリンダブロック、１４はウォ
ータジャケット、１６はデツキ面である。

製造に際しては、まず、第１・２図の如く、隣設する各
シリンダライナ２−１〜２−４のストローク方向両端部
位を、それぞれ接合部材４−１〜４−３および接合部材
６−１〜６−３で接合する。

これにより、シリンダライナ２−１〜２−４は、所要間
隔Ａを設けて連設される。

このように、接合部材４−１〜４−３・６−１〜６−３
により所要間隔Ａを設けて各シリンダライ−１−２−１
〜２−４を連設しているので、鋳込む際に全てのシリン
ダライナ２−１〜２−４をそれぞれ支持具によって支持
する必要がな（なり、しかも、一部のシリンダライナを
支持することによって全てのシリンダライナ２−１〜２
−４を鋳込むべき所定位置に保持することができる。ま
た、鋳造時に各シリンダライナ２−１〜２−４にいわゆ
るタオレが生じるのを防止し位置精度を確保することが
できる。さらに、シリンダライナは個々に製造し得るの
で、製造性や加工性が良好である。

この所要間隔Ａを設けて連設したシリンダライナ２−１
〜２−４の一部のシリンダライナ、例えば、第４図に示
す如く連設方向両端のシリンダライナ２−１およびシリ
ンダライナ２−４を支持具１０で支持し、鋳込むべき所
定位置に保持する。

所定位置に保持したシリンダライナ２−１〜２−４を鋳
込んで、第３・４図の如くシリンダブロック１２を鋳造
する。このとき、シリンダブロック１２にウオークジャ
ケット１４を形成する。

このようにして鋳造されたンリンダブロ・ツク１２は、
特に各シリンダライナ２−１〜２−４の所定位置からの
変位を防止する手段を要することなくタオレが生じるの
を防止して位置精度を確保し得るので、品質の安定を図
り鋳造性を向上することができる。

鋳造されたシリンダブロック１２は、第４図の一点鎖線
で示す如く鋳込まれたシリンダライナ２−１〜２−４の
シリンダヘッド側（第４図において上部側）に位置する
前記接合部材４−１〜４−３を削除する。これにより、
デツキ面１６を形成するとともに、さらにボア面８−１
〜８−４を研削してシリンダブロック１２を製造する。

この接合部材４−１〜４−３の削除により各シリンダラ
イナ２−１〜２−４のシリンダヘッド側は、それぞれ独
立することになるので、機関運転時の熱歪みによる相互
の影響を排除して異常変形を防止することができる。

［発明の効果］ このように、この発明によれば、シリンダブロックの製
造に際して、鋳込まれるシリンダライナを所要間隔を設
けて連設するので、鋳込む際に全てのシリンダライナを
支持具等により支持する必要もなく、しかも一部のシリ
ンダライナを支持することにより全てのシリンダライナ
を鋳込むべき所定位置に保持し得る。これにより、シリ
ンダライナの所定位置からの変位を防止して位置精度を
確保し得るので、鋳造性を向上し、品質の安定を図るこ
とができる。また、鋳込まれるシリンダライナは個々に
製造し得るので製造性や加工性が良好であり、さらに、
鋳込まれたシリンダライナのシリンダヘッド側に位置す
る接合部材は削除するので、シリンダライナのシリンダ
ヘッド側はそれぞれ独立することになり、機関運転時の
熱歪みによる相互の影響を排除して異常変形を防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図はこの発明の実施例を示し、第１・２図は直
列に連設したシリンダライナの平面図と正面図、第３・
４図は鋳造したシリンダブロックの平面図と断面図であ
る。 第５・６図は従来のシリンダブロックの平面図と断面図
である。 図において、２−１〜２−４はシリンダライナ、４−１
〜４−３・６−１〜６−３は接合部材、８−１〜８−４
はボア面、１０は支持具、１２はシリンダブロック、１
４はウォータジャケット、１６はデツキ面である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 隣設するシリンダライナのストローク方向両端部位をそ
   れぞれ接合部材で接合することにより前記シリンダライ
   ナを所要間隔を設け連設し、次いでこのシリンダライナ
   の一部を支持することにより鋳込むべき所定位置に前記
   連設したシリンダライナを保持してシリンダブロックを
   鋳造し、しかる後にこのシリンダブロックに鋳込まれた
   前記シリンダライナのシリンダヘッド側に位置する前記
   接合部材を削除してデッキ面を形成したことを特徴とす
   るシリンダブロックの製造方法。