JPS6260882A - 鋼材の苛性割れ防止構造 - Google Patents
鋼材の苛性割れ防止構造Info
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- JPS6260882A JPS6260882A JP60201295A JP20129585A JPS6260882A JP S6260882 A JPS6260882 A JP S6260882A JP 60201295 A JP60201295 A JP 60201295A JP 20129585 A JP20129585 A JP 20129585A JP S6260882 A JPS6260882 A JP S6260882A
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- Japan
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- steel material
- weight
- steel
- galvanic
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この発明は、苛性ソーダ環境下で使用される鋼材の応力
腐食割れを防止するための苛性割れ防止構造に関するも
のである。
腐食割れを防止するための苛性割れ防止構造に関するも
のである。
〈従来技術〉
炭素鋼や低合金鋼等の鋼材は、アルカリ水溶前1(−、
−4(、1,1,、、H’ l−77y* +jl
*琳r −m )+ 講壇 ピー、 −h
f、 、−1けると、粒界型の腐食割れを生じるこ
とが従来より知られている。このため、鋼材をアルカリ
水溶液環境下で使用する場合は、腐食割れの影響を可及
的に排除すべく、腐食割れの臨界温度(略60℃)より
低い温度下に置く必要が生じる。
−4(、1,1,、、H’ l−77y* +jl
*琳r −m )+ 講壇 ピー、 −h
f、 、−1けると、粒界型の腐食割れを生じるこ
とが従来より知られている。このため、鋼材をアルカリ
水溶液環境下で使用する場合は、腐食割れの影響を可及
的に排除すべく、腐食割れの臨界温度(略60℃)より
低い温度下に置く必要が生じる。
ところが、例えば蒸気タービン発電用の機材は、高温高
圧(略300℃、70kg/Cm2)の水蒸気に曝され
るものであり、水蒸気中に不純物として含まれるナトリ
ウムがタービンブレードとタービン軸との接合部などに
侵入して苛性ソーダとして析出し、この苛性ソーダがタ
ービン駆動時に発生する強大な応力に基づき当該鋼材部
分に苛性割れを起こすとされているのが問題となってお
り、かかる問題の解決の手段が近年特に要望されている
。
圧(略300℃、70kg/Cm2)の水蒸気に曝され
るものであり、水蒸気中に不純物として含まれるナトリ
ウムがタービンブレードとタービン軸との接合部などに
侵入して苛性ソーダとして析出し、この苛性ソーダがタ
ービン駆動時に発生する強大な応力に基づき当該鋼材部
分に苛性割れを起こすとされているのが問題となってお
り、かかる問題の解決の手段が近年特に要望されている
。
ところで、苛性割れは一種の電気化学現象であり、第1
図に示すように鋼材の陽分極曲線における活性溶解と不
働態との遷移領域に対応する電位範囲(−0、8V V
s SCE 〜−1、2V Vs 5CE)にのみ生ず
ることが知られている。したかって、鋼材の苛性割れを
防止するにはその遷移領域に対応する電位範囲よりも卑
あるいは責な電位に分極することが肝要である。
図に示すように鋼材の陽分極曲線における活性溶解と不
働態との遷移領域に対応する電位範囲(−0、8V V
s SCE 〜−1、2V Vs 5CE)にのみ生ず
ることが知られている。したかって、鋼材の苛性割れを
防止するにはその遷移領域に対応する電位範囲よりも卑
あるいは責な電位に分極することが肝要である。
そこで、かかる分極を行なうための手段としては、従来
より当該鋼材に外部から強制的に電流を通じて分極を起
こさせる外部電源方式や、保護すべき鋼材の電位と所定
の電位差を有する金属を当該鋼材と電気的に接触させて
分極する流電方式などが知られている。ここで、流電方
式は保護すべき鋼材の電位を接触する金属に対して陽極
電位とするか陰極電位とするかによって流電アノード方
式または流電カソード方式に分けている。
より当該鋼材に外部から強制的に電流を通じて分極を起
こさせる外部電源方式や、保護すべき鋼材の電位と所定
の電位差を有する金属を当該鋼材と電気的に接触させて
分極する流電方式などが知られている。ここで、流電方
式は保護すべき鋼材の電位を接触する金属に対して陽極
電位とするか陰極電位とするかによって流電アノード方
式または流電カソード方式に分けている。
〈発明が解決しようとする問題点〉
しかしながら、外部電源方式による苛性割れ防止の手法
は、保護すべき鋼材の近傍に対極及び照合電極を取り付
け、各電極間を環境水溶液により液絡するとともに、常
時特定の電極密度で通電しておくことが必要であるので
、例えば前述した蒸気タービンの機材のように保護すべ
き鋼材が回転運転連動を行なうものであったり、鋼材表
面が局所的に濡れているtものであったりするような使
用環境Fにおいては、通電を行なうことが極めて困難で
あり採用し難いものである。
は、保護すべき鋼材の近傍に対極及び照合電極を取り付
け、各電極間を環境水溶液により液絡するとともに、常
時特定の電極密度で通電しておくことが必要であるので
、例えば前述した蒸気タービンの機材のように保護すべ
き鋼材が回転運転連動を行なうものであったり、鋼材表
面が局所的に濡れているtものであったりするような使
用環境Fにおいては、通電を行なうことが極めて困難で
あり採用し難いものである。
一方 流電方式による手法は保護すべき鋼材とこの鋼材
に対して所定の電位差を有する金属を電気的に接合する
ものであるので、外部電源方式による手法のような問題
点は回避されるが、流電方式のうちFL電カソード方式
の場合は、苛性割れ環境下において保護すべき鋼材の表
面に水素発生反応が生じ易く、この結果その鋼材が水素
吸蔵による脆、化を伴うことや、鋼材に接合される金属
としてのアノード電極部材が亜鉛系あるいはアルミニウ
ム系材質のものに限定されるので、苛性割れ環境下では
電極部材の溶失が著しく進展し易く取り替えるための手
間がかかることなどの問題があり、採用し難い。
に対して所定の電位差を有する金属を電気的に接合する
ものであるので、外部電源方式による手法のような問題
点は回避されるが、流電方式のうちFL電カソード方式
の場合は、苛性割れ環境下において保護すべき鋼材の表
面に水素発生反応が生じ易く、この結果その鋼材が水素
吸蔵による脆、化を伴うことや、鋼材に接合される金属
としてのアノード電極部材が亜鉛系あるいはアルミニウ
ム系材質のものに限定されるので、苛性割れ環境下では
電極部材の溶失が著しく進展し易く取り替えるための手
間がかかることなどの問題があり、採用し難い。
く問題点を解決するための手段〉
この発明は上記問題点に着目してなされたものであり、
FtZ7ノード式用カソード電極部材として、第1の
発明の場合15.0〜65.0重陽%のニッケルを含有
し、残部を鉄及び不可避的不純物とした合金鋼を用い、
第2の発明の場合6.0〜65.0東着%のニッケル、
16.0〜30,0屯j五%のクロームをそれぞれ含有
し、残部を鉄及び不可避的不純物とした合金鋼を用い、
第3の発明は、6.0〜65.0重量%のニッケル。
FtZ7ノード式用カソード電極部材として、第1の
発明の場合15.0〜65.0重陽%のニッケルを含有
し、残部を鉄及び不可避的不純物とした合金鋼を用い、
第2の発明の場合6.0〜65.0東着%のニッケル、
16.0〜30,0屯j五%のクロームをそれぞれ含有
し、残部を鉄及び不可避的不純物とした合金鋼を用い、
第3の発明は、6.0〜65.0重量%のニッケル。
16.0〜30.01ffi%のクロームをそれぞれ含
有し、かつ、モリブデン、銅、窒素、チタン。
有し、かつ、モリブデン、銅、窒素、チタン。
ニオブニウム、タングステン、ホウ素、バナジウム、カ
ルシウム、セリウム、マグネシウム、マンガンなどのう
ち少なくとも1種を0.005〜10.0重量%で含有
し、残部を鉄及び不可避的不純物とした合金鋼を用いる
ようにし、他方、保護すべき鋼材の表面積の少なくとも
80%を占める表面積を有′するようにカソード電極部
材を形成し、さらに、この方ソード電極部材を鋼材に対
しボルトナツト接合等の流電接合手段を介して電気的に
接合するようにしたことを特徴とするものである。
ルシウム、セリウム、マグネシウム、マンガンなどのう
ち少なくとも1種を0.005〜10.0重量%で含有
し、残部を鉄及び不可避的不純物とした合金鋼を用いる
ようにし、他方、保護すべき鋼材の表面積の少なくとも
80%を占める表面積を有′するようにカソード電極部
材を形成し、さらに、この方ソード電極部材を鋼材に対
しボルトナツト接合等の流電接合手段を介して電気的に
接合するようにしたことを特徴とするものである。
く作用〉
カソード電極部材とそでニッケルを含有した鋼、あるい
はニッケル及びクロームを含有した鋼を用いると、保護
すべき鋼材の腐食電位が−0,8V Vs SCE
よりも責な電位に移行し、かつ、腐食速度も小さくなる
。
はニッケル及びクロームを含有した鋼を用いると、保護
すべき鋼材の腐食電位が−0,8V Vs SCE
よりも責な電位に移行し、かつ、腐食速度も小さくなる
。
〈実施例〉
第2図に示すように、保護すべき鋼材の苛性ソーダ水溶
液環境下での腐食電位を責に移行させるカソード電極部
材の材質は、ニッケル(Ni )を含有した鋼(実線で
連ねた折線fL1参照)、並びにN1−Cr(クローム
)を含有した鋼(破線で連ねた折線文、参照)が好適で
あり、また、含有されたNi及びCrの含有量が多い鋼
はど腐食電位は賢に移行することが理解できる。さらに
、同図から理解できることは、苛性割れ防止の臨界腐食
電位である−0.8V Vs SCEよりも責な腐
食電位にする合金組成は、N−i含有鋼の場合。
液環境下での腐食電位を責に移行させるカソード電極部
材の材質は、ニッケル(Ni )を含有した鋼(実線で
連ねた折線fL1参照)、並びにN1−Cr(クローム
)を含有した鋼(破線で連ねた折線文、参照)が好適で
あり、また、含有されたNi及びCrの含有量が多い鋼
はど腐食電位は賢に移行することが理解できる。さらに
、同図から理解できることは、苛性割れ防止の臨界腐食
電位である−0.8V Vs SCEよりも責な腐
食電位にする合金組成は、N−i含有鋼の場合。
15、o毛1%以−ヒのNiを含有していることが必要
であり、N i −Cr含有鋼の場合、16.0重量%
以L・のCr及び6.0毛量%以−LのNiを含有して
いることが必要であるとゆう点であり、これら両温にお
いて腐食電位は責にするNiの添加効果は同様であって
Niの含有量が65.0重量%をこえると飽和現象があ
られれるという点である。
であり、N i −Cr含有鋼の場合、16.0重量%
以L・のCr及び6.0毛量%以−LのNiを含有して
いることが必要であるとゆう点であり、これら両温にお
いて腐食電位は責にするNiの添加効果は同様であって
Niの含有量が65.0重量%をこえると飽和現象があ
られれるという点である。
また、Ni−Cr含有鋼については、後述するようにモ
リブデン(Mo)、銅(Cu) 、窒素(N)、チタン
(Ti)、ニオブニウム(Nb)、タングステン(W)
、ホウ素(B)、バナジウム(V)、カルシウム(Ca
)、セリウム(Ce)、マグネシウム(Me)、の各元
素のうち少なくとも1種を10.0重量%以下で含有し
た場合には苛性割れの効果に影響を与えない。
リブデン(Mo)、銅(Cu) 、窒素(N)、チタン
(Ti)、ニオブニウム(Nb)、タングステン(W)
、ホウ素(B)、バナジウム(V)、カルシウム(Ca
)、セリウム(Ce)、マグネシウム(Me)、の各元
素のうち少なくとも1種を10.0重量%以下で含有し
た場合には苛性割れの効果に影響を与えない。
以上の点に鑑みこの発明に係るカソード電極部材として
用いられるNi含有鋼及びN i −Cr含有鋼の組成
は以下の通りである。
用いられるNi含有鋼及びN i −Cr含有鋼の組成
は以下の通りである。
■Ni含有鋼: Niは苛性割れ防止に有効な元素であ
るが、15.oi量%未満ではその期待された効果が得
られず、また、65.0重埴%を越えて含有するとその
効果が飽和し、それ以1−の添加はNiが高価であるた
め不経済である。よって、Ni含有量は15.0〜65
.0重量%とじた。
るが、15.oi量%未満ではその期待された効果が得
られず、また、65.0重埴%を越えて含有するとその
効果が飽和し、それ以1−の添加はNiが高価であるた
め不経済である。よって、Ni含有量は15.0〜65
.0重量%とじた。
すNi−Cr含有′!S:
りCrはNiと同時添加した場合のみ、苛性割れ防止に
有効となる元素であるが、16.0重量未満ではその期
待された効果が得られず、また、第1表に示すように3
0.0重量%を越えて含有すると熱間加工性が著しく劣
化し板状電極部材の製造が困難となる。よって、Cr含
有量は16.0〜30.0重量%とした。
有効となる元素であるが、16.0重量未満ではその期
待された効果が得られず、また、第1表に示すように3
0.0重量%を越えて含有すると熱間加工性が著しく劣
化し板状電極部材の製造が困難となる。よって、Cr含
有量は16.0〜30.0重量%とした。
2)Niは苛性割れ防止に有効な元素で、Crと同時添
加の場合、苛性割れに対して複合効果があるが、6.0
重量%未満ではその期待された効果が得られず、また、
65.0重量%を越えて含有するとその効果が飽和し、
それ以上の添加はNiが効果であるため不経済である。
加の場合、苛性割れに対して複合効果があるが、6.0
重量%未満ではその期待された効果が得られず、また、
65.0重量%を越えて含有するとその効果が飽和し、
それ以上の添加はNiが効果であるため不経済である。
よって、Ni含有量は6.0〜65.0重量%とした。
3)MOlCu、N、Ti、Nb、W、B、V、(’、
2 rp Mp の〒圭1士一般i介轢 強度の向
」二および熱間前り性の改善に有効であるが、1種また
は2種以上でl O、OqT u%を越えて含有すると
苛性割れ防IF効果が劣化する。よって、これらの元素
の含有量は1o、oBq%以下とした。
2 rp Mp の〒圭1士一般i介轢 強度の向
」二および熱間前り性の改善に有効であるが、1種また
は2種以上でl O、OqT u%を越えて含有すると
苛性割れ防IF効果が劣化する。よって、これらの元素
の含有量は1o、oBq%以下とした。
次にカソード電極部材と保護すべき鋼材との電気的接続
を図るための流電接合手段についてのべる。接合は後述
するように1両者の電気的接続を実現し得る手段、例え
ばカソード電極部材の溶射、肉感溶接、板の爆着、溶接
やボルトナツト接合による締め付は等のいずれでもよい
が、接合させる際のカソード電極部材の大きさは保護す
べき鋼材の使用環境に曝される表面積に対して8.0以
上の表面積が必要で、これ以下の大きさでは苛性割れ防
止効果かはとんんと期待できない。
を図るための流電接合手段についてのべる。接合は後述
するように1両者の電気的接続を実現し得る手段、例え
ばカソード電極部材の溶射、肉感溶接、板の爆着、溶接
やボルトナツト接合による締め付は等のいずれでもよい
が、接合させる際のカソード電極部材の大きさは保護す
べき鋼材の使用環境に曝される表面積に対して8.0以
上の表面積が必要で、これ以下の大きさでは苛性割れ防
止効果かはとんんと期待できない。
第1表及び第2表に、保護すべき鋼材及びカソード電極
部材の組成及び熱間加工性を示す、保護すべき鋼材は市
販鋼板(板厚2〜5mm)を用い、カソード電極部材に
ついては、市販の鋼板(板厚3mm)、溶加棒(φ3m
m)、及び粉末(100〜300g)を用いたり、ある
いは高周波炉により常法に従って50kg鋼塊を溶製し
、熱間圧延(板厚3mm)、機械加工を施したものを用
いている。
部材の組成及び熱間加工性を示す、保護すべき鋼材は市
販鋼板(板厚2〜5mm)を用い、カソード電極部材に
ついては、市販の鋼板(板厚3mm)、溶加棒(φ3m
m)、及び粉末(100〜300g)を用いたり、ある
いは高周波炉により常法に従って50kg鋼塊を溶製し
、熱間圧延(板厚3mm)、機械加工を施したものを用
いている。
第1表に記載の熱間加工性は、熱間圧延時の鋼板の割れ
発生有無で評価した。
発生有無で評価した。
第3図に示すように、応力腐食割れ試験片1は保護すべ
き鋼材(例えば、厚みt : 2mm、輻W:20mm
、長さn : 190mm(7)板材を曲率10mmで
曲げて)を馬蹄形に形成し、第4図に示すように、第2
表に示す、例えば5VS304からなるカソード電極部
材2を、例えば、5vS304からなるポルト3とナツ
ト4により、試験ノ(1と電気的に接続したものを組立
て実験に供した。
き鋼材(例えば、厚みt : 2mm、輻W:20mm
、長さn : 190mm(7)板材を曲率10mmで
曲げて)を馬蹄形に形成し、第4図に示すように、第2
表に示す、例えば5VS304からなるカソード電極部
材2を、例えば、5vS304からなるポルト3とナツ
ト4により、試験ノ(1と電気的に接続したものを組立
て実験に供した。
耐応力腐食割れ性は、150℃の脱気した3o、oi量
%の苛性ソーダ水溶液中に試験片を2週間浸漬し、その
後取出して応力腐食割れの発生有無及び割れ深さを光学
顕微鏡で詳細に調べて評価した。
%の苛性ソーダ水溶液中に試験片を2週間浸漬し、その
後取出して応力腐食割れの発生有無及び割れ深さを光学
顕微鏡で詳細に調べて評価した。
第3表に本願発明の第1の発明に係るNi含有鋼の実施
例を示し、第4表に本願発明の第2の発明および第3の
発明に係るNi−Cr含有鋼の実施例を示す。
例を示し、第4表に本願発明の第2の発明および第3の
発明に係るNi−Cr含有鋼の実施例を示す。
この第3表および第4表から明らかなように。
本発明に係るカソード電極部材として、Ni含有鋼およ
びNi−Cr含有鋼を接合させて流電アノード式による
防食手段を施した炭素鋼および低合金鋼はいずれも応力
腐食割れを発生させず健全であるが、比較例は応力腐食
割れを発生させるという結果が示される。
びNi−Cr含有鋼を接合させて流電アノード式による
防食手段を施した炭素鋼および低合金鋼はいずれも応力
腐食割れを発生させず健全であるが、比較例は応力腐食
割れを発生させるという結果が示される。
第5図は保護すべき鋼材の応力腐食割れ試験片lとカソ
ード電極部材2との流電接合手段の他の実施例を示すも
のであり、テフロン被覆導線5の両端をそれぞれ応力腐
食割れ試験片1とカソード電極部材2とにスポット溶接
により接合するようにしたものである。このように、応
力腐食割れ試験片lとカソード電極部材2とは所定距離
だけ離隔するようにしてもかまわない。
ード電極部材2との流電接合手段の他の実施例を示すも
のであり、テフロン被覆導線5の両端をそれぞれ応力腐
食割れ試験片1とカソード電極部材2とにスポット溶接
により接合するようにしたものである。このように、応
力腐食割れ試験片lとカソード電極部材2とは所定距離
だけ離隔するようにしてもかまわない。
第6図は、応力腐食割れ試験片lの外表面に、カソード
電極部材2を、fILt接合手段としての溶射により付
着させようとした場合を示している。
電極部材2を、fILt接合手段としての溶射により付
着させようとした場合を示している。
なお、溶射は第7図に示すように応力腐食割れ試験片l
の外表面の一部に行なうようにしてもかまわない。
の外表面の一部に行なうようにしてもかまわない。
〈発明の効果〉
第1の発明によれば、15.0〜65.0重量%のNi
を含有する合金鋼をカソード電極部材として用いる構成
したので、いかなる使用環境下であっても鋼材の苛性割
れ防止を容易かつ有効に行なうことができ、しかもカソ
ード電極部材は耐久性に優れるという効果がある。
を含有する合金鋼をカソード電極部材として用いる構成
したので、いかなる使用環境下であっても鋼材の苛性割
れ防止を容易かつ有効に行なうことができ、しかもカソ
ード電極部材は耐久性に優れるという効果がある。
また、第2の発明によれば、6.0〜65.0重量%(
7)Ni、16.0〜30.0重量%ty)Crを含有
する合金鋼をカソード電極部材として用いる構成とした
ので、玉記第1の発明の効果に加え、熱間加工性に優れ
たカソード電極部材を提供できる。
7)Ni、16.0〜30.0重量%ty)Crを含有
する合金鋼をカソード電極部材として用いる構成とした
ので、玉記第1の発明の効果に加え、熱間加工性に優れ
たカソード電極部材を提供できる。
さらに、第3の発明によれば、Mo等の元素を明に係る
Ni、Crの組成以外に含有させるようにした合金鋼を
カソード電極部材として用いる構成どしたので、第2の
発明の効果に加えてさらに、熱間加工性、一般耐食性、
そして機械的強度に優れたカソード電極部材を提供でき
る。
Ni、Crの組成以外に含有させるようにした合金鋼を
カソード電極部材として用いる構成どしたので、第2の
発明の効果に加えてさらに、熱間加工性、一般耐食性、
そして機械的強度に優れたカソード電極部材を提供でき
る。
第1図は鋼材の陽分極曲線を示すグラフ、第2図はこの
発明に係るカソード電極部材のNi含有看に対する腐食
電位を説明するグラフ、第3図は応力腐食割れ試験片の
形状を説明する斜視図、第4図はボルト、す−/ トに
よる流電接合手段を説明する斜視図、第5図はスポット
溶接による流電接合手段を説明する斜視図、第6図は全
面溶射による流電接合手段を説明する斜視図、第7図は
一部溶射による流電接合手段を説明する斜視図である。 l・・応力腐食割れ試験片、2会会力ソード電極部材。 第1図 第3図 第4図 第5図 第6図
発明に係るカソード電極部材のNi含有看に対する腐食
電位を説明するグラフ、第3図は応力腐食割れ試験片の
形状を説明する斜視図、第4図はボルト、す−/ トに
よる流電接合手段を説明する斜視図、第5図はスポット
溶接による流電接合手段を説明する斜視図、第6図は全
面溶射による流電接合手段を説明する斜視図、第7図は
一部溶射による流電接合手段を説明する斜視図である。 l・・応力腐食割れ試験片、2会会力ソード電極部材。 第1図 第3図 第4図 第5図 第6図
Claims (3)
- (1)15.0〜65.0重量%のニッケルを含有し、
残部を鉄及び不可避的不純物とする流電アノード式用カ
ソード電極部材であって、保護すべき鋼材の表面積の少
なくとも80%をしめる表面積を有する部材を、該鋼材
に対しボルトナット接合等の流電接合手段を介して電気
的に接続したことを特徴とする鋼材の苛性割れ防止構造
。 - (2)6.0〜65.0重量%のニッケル、16.0〜
30.0重量%のクロームをそれぞれ含有し、残部を鉄
及び不可避的不純物とする流電アノード式用カソード電
極部材であって、保護すべき鋼材の表面積の少なくとも
80%をしめる表面積を有する部材を、該鋼材に対しボ
ルトナット接合等の流電接合手段を介して電気的に接続
したことを特徴とする鋼材の苛性割れ防止構造。 - (3)6.0〜65.0重量%のニッケル、16.0〜
30.0重量%のクロームをそれぞれ含有し、かつ、モ
リブデン、銅、窒素、チタン、ニオブニウム、タングス
テン、ホウ素、バナジウム、カルシウム、セリウム、マ
グネシウム、マンガンなどのうち少なくとも1種を0.
005〜10.0重量%で含有し、残部を鉄及び不可避
的不純物とする流電アノード式用カソード電極部材であ
って、保護すべき鋼材の表面積の少なくとも80%を占
める表面積を有する部材を、該鋼材に対しボルトナット
接合等の流電接合手段を介して電気的に接続したことを
特徴とする鋼材の苛性割れ防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60201295A JPS6260882A (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 鋼材の苛性割れ防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60201295A JPS6260882A (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 鋼材の苛性割れ防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6260882A true JPS6260882A (ja) | 1987-03-17 |
Family
ID=16438613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60201295A Pending JPS6260882A (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 鋼材の苛性割れ防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6260882A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012503717A (ja) * | 2008-09-26 | 2012-02-09 | エヴゲニエヴィッヒ ロゼン,アンドレイ | 耐食性が向上した多層材料(バリアント)およびその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5642974B2 (ja) * | 1976-08-11 | 1981-10-08 |
-
1985
- 1985-09-11 JP JP60201295A patent/JPS6260882A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5642974B2 (ja) * | 1976-08-11 | 1981-10-08 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012503717A (ja) * | 2008-09-26 | 2012-02-09 | エヴゲニエヴィッヒ ロゼン,アンドレイ | 耐食性が向上した多層材料(バリアント)およびその製造方法 |
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