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JPS6256448A - 高濃度ヒドロキシアセトンの分離方法 - Google Patents

高濃度ヒドロキシアセトンの分離方法

Info

Publication number
JPS6256448A
JPS6256448A JP19572985A JP19572985A JPS6256448A JP S6256448 A JPS6256448 A JP S6256448A JP 19572985 A JP19572985 A JP 19572985A JP 19572985 A JP19572985 A JP 19572985A JP S6256448 A JPS6256448 A JP S6256448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxyacetone
water
fraction
phenol
phenols
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19572985A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoyo Uno
宇野 一豊
Yoshihiko Kataoka
義彦 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP19572985A priority Critical patent/JPS6256448A/ja
Publication of JPS6256448A publication Critical patent/JPS6256448A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高濃度ヒドロキシアセトンの分離方法に関す
る。更に詳しくは、ヒドロペルオキシドの酸接触分解生
成物からフェノール類を製造する際に副生ずるヒドロキ
シアセトンを高濃度で分離する方法に関する。
〔従来の技術〕
ヒドロペルオキシドの酸接触分解生成物からフェノール
類を製造する際に副生ずるヒドロキシアセトン含有廃液
を、酸性条件下に保ちながら90〜150℃の塔底温度
で蒸留し、ヒドロキシアセトンを高濃度で回収すること
は、特開昭54−144,310号公報に記載されてい
る。
しかしながら、この方法にあっては、ヒドロキシアセト
ン含有廃液からの濃縮となっていたため水溶液からの濃
縮に限定され、また上記した如くρ11の調整、蒸留温
度の制約などを伴ないながら、実際にはその濃度を1.
7%から16%程度に迄しか濃縮することができない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一方、従来からヒドロペルオキシドの酸接触分解生成物
から得られた粗製フェノール類をこのフェノール類より
高沸点のポリアルキレングリコールまたはそのエーテル
の存在下において抽出蒸留し、その塔底留分をフェノー
ル類とポリアルキレングリコールまたはそのエーテルと
に分離して粗製フェノール類を取得する方法が知られて
おり(特公昭36−5713号公報、同58−1441
1号公報)、かかる方法の場合においても、副生じたヒ
ドロキシアセトンを高濃度に分離する方法が種々検討さ
れ、その結果塔底留分から分離されたヒドロキシアセト
ン含有塔頂留分を蒸留することにより、所期の目的が達
成されることが見出された。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕従って
、本発明は高濃度ヒドロキシアセトンの分離方法に係り
、高濃度ヒドロキシアセトンの分離は、ヒドロペルオキ
シドの酸接触分解生成物から得られた粗製フェノール類
を該フェノール類より高沸点のポリアルキレングリコー
ルまたはそのエーテルの存在下において抽出蒸留し、フ
ェノール類およびポリアルキレングリコールまたはその
エーテルを含有する塔底留分から分離されたヒドロキシ
アセトン含有塔頂留分を蒸留することにより行われる。
クメンヒドロペルオキシドなどのヒドロペルオキシドを
酸で接触分解し、生成した酸開裂生成物中の酸を中和し
た後、未反応物、副生成物たるアセトンおよびそれより
も低沸点の留分1反応溶媒、水などを分留し、更に必要
に応じてフェノール類よりも高沸点物を除去するために
、粗製フェノール類中に含有されるフェノール類の約0
.1〜50重量%のフェノール類留分を留出させ、得ら
れた粗製フェノール類をそれより高沸点のポリアルキレ
ンゲリコールまたはそのエーテルの存在下において抽出
蒸留して精製フェノール類が取得されるが、この抽出蒸
留の際の不純物含有塔頂留分中には副生成物たるヒドロ
キシアセトンが含有されている。
即ち、この塔頂留分中には、フェノール、クメン。
α−メチルスチレン、水などの他、数1000pp+s
から10%程度のヒドロキシアセトンが含有されている
このようなヒドロキシアセトン含有塔頂留分を、ヒドロ
キシアセトンが分解、重合しないような条件下で、常圧
乃至加圧または減圧下で蒸留すると。
塔頂留分として高濃度のヒドロキシアセトンが得られる
。この際、塔頂留分がヒドロキシアセトン。
炭化水素成分および水となるような条件下で蒸留操作を
行なうことが好ましい。即ち、このような条件下で蒸留
すると、留出成分は相分離する結果。
ヒドロキシアセトンのそれぞれ炭化水素成分および水に
対する分配係数の差により、更に高濃度のヒドロキシア
セトンが水溶液として得られるのである。従って、蒸留
操作に付される不純物含有塔頂留分中に水が全くあるい
は微量しか存在しない場合には、この塔頂留分にこれに
対して水を約0.1〜50重量%、好ましくは約0.5
〜5重量%程度共存させるように加えて蒸留することが
望ましい。
〔発明の効果〕
ヒドロキシアセトンは、染料、ピルビン酸、その他有用
物質の原料となるが、それを現在工業的規模で製造する
方法は存在しない。一方、クメン法などでフェノール類
を製造する際副生ずるヒドロキシアセトンが製品フェノ
ール類中に混在すると、フェノール類を硫酸でスルホン
化したりあるいは塩宏で処理したりする場合、それは好
ましからぬ着色原因となるので、ヒドロキシアセトンを
除去しなければならない。
しかるに、本発明方法は、このように好ましからぬ副生
成物としてのヒドロキシアセトンをフェノール類から有
効に除去し、他に、工業的規模での取得ルートのない有
用なヒドロキシアセトンを従来技術より高濃度で、特に
水の共存下では約50〜75%という高濃度で分離し、
取得することができるという一石二鳥の効果を達成させ
ることができる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 クメンヒドロペルオキシドの酸接触分解生成物から得ら
れた粗製フェノールをジエチレングリコールの存在下で
抽出蒸留し、塔底留分としてフェノールとジエチレング
リコールとの混合物を、また塔頂留分としてヒドロキシ
アセトン含有留分をそれぞれ得た。
このヒドロキシアセトン含有留分に水を加えてその含水
率を1.1重景%に調整した原料を、シーブトレイ#2
0の蒸留塔に流it 1375 g /hrで装入し、
圧力150mmHg、塔頂温度100〜150℃および
塔底温度130−135℃の条件下で減圧蒸留を行ない
、抽出液を327 g /hrの流量で取り出した。こ
の抽出液を静置して、ヒドロキシアセトン相とオイル相
とに分けた。
第1表 水         1.1     17.6   
   0.4   0.0ヒドロキシアセトン 5,2
     68.0       g、7   0.1
炭イ七;4く素嚇     37.4       6
.6       88,4    24.6フエノー
ル     56.3      7.8      
7,5   75.2実施例2 実施例1において、ヒドロキシアセトン含有留分に水を
加えてその含水率を2.0重量%に調整した原料を用い
た。
第2表 水         2,0     33.8   
   0.5   0.0ヒドロキシアセトン 5.2
     51.5      5.6   0.4炭
化水素酸分    37.0     ”7.6   
  89.7   8.7フエノール     55.
8      7.1      4.2   90.
9実施例3 実施例1と同様なプロセスにおいて、ヒドロキシアセト
ン含有留分に水を加えてその含水率を0.5重量%に調
整した原料を用いた。
(以下余白) 第3表 水         0.5     21.6   
   0.8   0.0ヒドロキシアセトン 5,5
     73,6     12.5   0.3α
−メチルスチレン 42.6     2.9    
 77.4   18.1フエノール     45.
4      1.9      2.7   73.
1その他       6.0     0.0   
   6.6   8.5実施例4 実施例3とは異なる実施例1と同様なプロセスにおいて
、ヒドロキシアセトン含有留分に水を加えてその含水率
を0.5重量%に調整した原料を用いた。
(以下余白) 第4表 水          0.5    ’35.4  
    0.5   0.0ヒドロキシアセトン 2,
2     62.7      8.0   0.0
α−メチルスチレン 47.8     0.8   
  78.3   28.0フエノール     37
.6      1.1      2−9   58
.3その他       11.9     ’0.0
      +、0.3   13.7実施例5(対照
例) 実施例1と同様なプロセスにおいて、ヒドロキシアセト
ン含有留分をそのまま原料として用いた。
第5表 装入液 塔頂液 塔底液 IJ′     ■L【u ULlu UL船船上ヒド
ロキシアセトン8,2   24.9  4.3α−メ
チルスチレン 13,6   63.2  2.0フエ
ノール     75.0   3.4  91.7そ
の他       3.2   8.5  2.0以上
の結果から1次のようなことがいえる。
(1)ヒドロキシアセトンは、水を共存させて蒸留した
場合、殆んど全量が塔頂留分中に含まれ、塔底留分中に
は殆んど含まれていない。
(2)原料留分中にはわずか2〜8重量%しか含まれて
いなかったヒドロキシアセトンが、塔頂液のヒドロキシ
アセトン相中には約50〜75重量%程度迄濃縮して含
まれ、熱分解や重質化による損失がみられないことを示
している。
(3)実施例5(対照例)の結果をみるに、ヒドロキシ
アセトンは少量とはいえ塔底留分中へも移行しており、
一方塔項留分中への濃縮度合が低いことが分る。ここで
得られた塔頂液に対して少量の水を加えると、塔底留分
中に移行したヒドロキシアセ1ヘンはもはや回収し得な
いものの、水に対するヒドロキシアセトンの分配係数が
α−メチルスチレンに対する分配係数とは大幅に異なる
ことから、油水層の相分離によって、ヒドロキシアセト
ンの大部分を容易に分取することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒドロペルオキシドの酸接触分解生成物から得られ
    た粗製フェノール類を該フェノール類より高沸点のポリ
    アルキレングリコールまたはそのエーテルの存在下にお
    いて抽出蒸留し、フェノール類およびポリアルキレング
    リコールまたはそのエーテルを含有する塔底留分から分
    離されたヒドロキシアセトン含有塔頂留分を蒸留するこ
    とを特徴とする高濃度ヒドロキシアセトンの分離方法。 2、水を含んでいるヒドロキシアセトン含有塔頂留分に
    適用される特許請求の範囲第1項記載の高濃度ヒドロキ
    シアセトンの分離方法。 3、ヒドロキシアセトン含有塔頂留分に水を加えて蒸留
    する特許請求の範囲第1項記載の高濃度ヒドロキシアセ
    トンの分離方法。 4、約0.5〜5重量%の水を共存させたヒドロキシア
    セトン含有塔頂留分に適用される特許請求の範囲第2項
    または第3項記載の高濃度ヒドロキシアセトンの分離方
    法。
JP19572985A 1985-09-06 1985-09-06 高濃度ヒドロキシアセトンの分離方法 Pending JPS6256448A (ja)

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