JPS625618B2 - - Google Patents
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- JPS625618B2 JPS625618B2 JP4770477A JP4770477A JPS625618B2 JP S625618 B2 JPS625618 B2 JP S625618B2 JP 4770477 A JP4770477 A JP 4770477A JP 4770477 A JP4770477 A JP 4770477A JP S625618 B2 JPS625618 B2 JP S625618B2
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Landscapes
- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は循環系の血管の性状および循環動態を
解析し、循環系の臨床診断に供する循環動態診断
用解析装置に関する。
解析し、循環系の臨床診断に供する循環動態診断
用解析装置に関する。
生体は膨大な数の細胞から構成されている。こ
れらの個々の細胞から種々の臓器、脳、筋肉およ
び神経等が構成されて生体を形づくつている。こ
の細胞が生活してゆくためには酸素および代謝物
質の供給そして同時に代謝老廃物の排泄を行わな
ければならなく、この役割を担うのが血液であ
り、その径路が血管からなる体循環である。従つ
て細胞の生命を維持する主要部分は必臓を中心と
した循環系であるといつても過言ではない。
れらの個々の細胞から種々の臓器、脳、筋肉およ
び神経等が構成されて生体を形づくつている。こ
の細胞が生活してゆくためには酸素および代謝物
質の供給そして同時に代謝老廃物の排泄を行わな
ければならなく、この役割を担うのが血液であ
り、その径路が血管からなる体循環である。従つ
て細胞の生命を維持する主要部分は必臓を中心と
した循環系であるといつても過言ではない。
個々の細胞への上述の役割は実際には毛細血管
が果たすが、その毛細血管への血液の補給は心
臓、大動脈血管、中小動脈血管という動脈系によ
つてなされ、静脈系を経て心臓へ戻る。この経路
の中で心臓の貯血作用、ポンプ作用の重要性は述
べるまでもないが、その作用に直接影響をおよぼ
すのが心臓の後負荷としての動脈経路である。
が果たすが、その毛細血管への血液の補給は心
臓、大動脈血管、中小動脈血管という動脈系によ
つてなされ、静脈系を経て心臓へ戻る。この経路
の中で心臓の貯血作用、ポンプ作用の重要性は述
べるまでもないが、その作用に直接影響をおよぼ
すのが心臓の後負荷としての動脈経路である。
この動脈経路はただ単に血液を通すパイプの役
割をはたすだけでなく、心臓の収縮期のエネルギ
ーを蓄積して血管壁の弾力性の跳ね返りによつて
心臓の拡張期に血液を末梢の毛細血管に押し出し
毛細血管の血流を保つべくしている。そこで仮り
に動脈経路が硬化して弾力性がなくなるとそのぶ
ん心臓に大きな負担がかかり、血液が末梢の毛細
血管にまで到達しにくくなることから細胞への酸
素、代謝物質の供給および代謝老廃物の排泄が低
減するとともに血圧の上昇となつてあらわれる。
この血圧の上昇は急激な運動、気温の急変等外的
要因によつて血管の破損を招き易すく、特に頭部
内の動脈血管や毛細血管の破損は生命を危険にさ
らすことになる。
割をはたすだけでなく、心臓の収縮期のエネルギ
ーを蓄積して血管壁の弾力性の跳ね返りによつて
心臓の拡張期に血液を末梢の毛細血管に押し出し
毛細血管の血流を保つべくしている。そこで仮り
に動脈経路が硬化して弾力性がなくなるとそのぶ
ん心臓に大きな負担がかかり、血液が末梢の毛細
血管にまで到達しにくくなることから細胞への酸
素、代謝物質の供給および代謝老廃物の排泄が低
減するとともに血圧の上昇となつてあらわれる。
この血圧の上昇は急激な運動、気温の急変等外的
要因によつて血管の破損を招き易すく、特に頭部
内の動脈血管や毛細血管の破損は生命を危険にさ
らすことになる。
したがつて、上述のごとく循環系の血管壁の性
状および循環動態を把握することは臨床医学にお
ける診断上重要であるばかりでなく予防医学上に
おいても必要不可欠なことである。
状および循環動態を把握することは臨床医学にお
ける診断上重要であるばかりでなく予防医学上に
おいても必要不可欠なことである。
従来、循環系の血管壁の性状および循環動態の
把握をする場合には、圧力の情報は皮膚血管を穿
刺するか或はカテーテルを直接血管内に挿入して
血圧の測定を行ない、また流量の情報は皮膚を切
開して血管を露出させて電磁血流量計やそれに類
似した計測器で観血的に行なわれている。なるほ
どこの手段は直接的な手段ではあるが、被検者に
苦痛を与えるばかりでなく測定時の過度の緊張に
より生体の正常な状態を把握することが非常に難
かしい。またこの手段が観血的な測定であるため
に細菌の感染の恐れもあり、臨床に用いることは
容易なことではない。
把握をする場合には、圧力の情報は皮膚血管を穿
刺するか或はカテーテルを直接血管内に挿入して
血圧の測定を行ない、また流量の情報は皮膚を切
開して血管を露出させて電磁血流量計やそれに類
似した計測器で観血的に行なわれている。なるほ
どこの手段は直接的な手段ではあるが、被検者に
苦痛を与えるばかりでなく測定時の過度の緊張に
より生体の正常な状態を把握することが非常に難
かしい。またこの手段が観血的な測定であるため
に細菌の感染の恐れもあり、臨床に用いることは
容易なことではない。
最近エレクトロニクスの発達にともなつて、生
体の体表より、生体の循環系の動脈部の脈動変動
とか血液変動を非観血的に検出できる精度のよい
小型の検出器が種々使用されはじめ、生体の循環
系の診断に使用しはじめられているが、この検出
器より得られる信号は単に循環系の動脈部の脈動
変化を脈圧変化として検知し、また単に循環系の
動脈部の血液の変動を容積変化として検知してい
るにすぎず、生体の循環系の動脈経路の機能と運
動状態を大系的に把握することができるものでは
ない。
体の体表より、生体の循環系の動脈部の脈動変動
とか血液変動を非観血的に検出できる精度のよい
小型の検出器が種々使用されはじめ、生体の循環
系の診断に使用しはじめられているが、この検出
器より得られる信号は単に循環系の動脈部の脈動
変化を脈圧変化として検知し、また単に循環系の
動脈部の血液の変動を容積変化として検知してい
るにすぎず、生体の循環系の動脈経路の機能と運
動状態を大系的に把握することができるものでは
ない。
(本発明の目的)
本発明は、上述の従来の欠点を克服すべく研究
の結果生まれたもので、その目的は生体内の循環
系の動脈経路の機能と運動状態を体系的に把握で
きる情報を検知し、出力することができる実用性
の高い装置を提供することにある。
の結果生まれたもので、その目的は生体内の循環
系の動脈経路の機能と運動状態を体系的に把握で
きる情報を検知し、出力することができる実用性
の高い装置を提供することにある。
生体の循環系の動脈経路の機能を物理的な情報
としてとらえる場合、圧力と容積の情報が考えら
れる。測定対象とする動脈経路の情報を検知する
場合、圧力はポイントで検知できるものの容積は
一つの区画で捕らえなければ容積情報とはならな
い。
としてとらえる場合、圧力と容積の情報が考えら
れる。測定対象とする動脈経路の情報を検知する
場合、圧力はポイントで検知できるものの容積は
一つの区画で捕らえなければ容積情報とはならな
い。
したがつて、循環系の測定対象とする部位を概
念的に一つの区画室(コンパートメント)と考
え、この区画室に加わる圧力変動ΔPと該圧力変
化ΔPに対する区画室の容積変動ΔVとをそれぞ
れ検知し、このΔPとΔVとをコンプライアンス
C=ΔV/ΔPとして表示すれば、圧力とその圧
力による容積変化を介して動脈経路の血管壁の動
的変化である膨張、収縮、すなわち、該血管壁の
弾力性を評価することをねらうことができる。得
られた値の大小から生体循環系の測定対象とする
部位の血管の性状(硬さ、弾力性)を機能的に表
現することができる。
念的に一つの区画室(コンパートメント)と考
え、この区画室に加わる圧力変動ΔPと該圧力変
化ΔPに対する区画室の容積変動ΔVとをそれぞ
れ検知し、このΔPとΔVとをコンプライアンス
C=ΔV/ΔPとして表示すれば、圧力とその圧
力による容積変化を介して動脈経路の血管壁の動
的変化である膨張、収縮、すなわち、該血管壁の
弾力性を評価することをねらうことができる。得
られた値の大小から生体循環系の測定対象とする
部位の血管の性状(硬さ、弾力性)を機能的に表
現することができる。
また、上記ΔPとΔVの関係を図形的すなわ
ち、圧力―容積線図(P―V線図)と表示すれ
ば、測定対象の圧力変化に対応した時々刻々変化
する容積変化、換言すれば測定部位の血管壁の変
位運動が表示できる。該P―V線図より得られた
情報の内、圧力と容積変化で囲まれる面積は測定
対象である血管壁の仕事量を表し、また回転方向
は測定対象である血管壁の弾力性を表し、さらに
傾きはコンプライアンスの動的な変化状態を表す
ことができるものであつて、これらの情報は測定
対象とする循環系動脈経路の動態を表現できると
いう知見に基づくものである。
ち、圧力―容積線図(P―V線図)と表示すれ
ば、測定対象の圧力変化に対応した時々刻々変化
する容積変化、換言すれば測定部位の血管壁の変
位運動が表示できる。該P―V線図より得られた
情報の内、圧力と容積変化で囲まれる面積は測定
対象である血管壁の仕事量を表し、また回転方向
は測定対象である血管壁の弾力性を表し、さらに
傾きはコンプライアンスの動的な変化状態を表す
ことができるものであつて、これらの情報は測定
対象とする循環系動脈経路の動態を表現できると
いう知見に基づくものである。
(問題を解決するための手段)
第1の発明の循環動態診断用解析装置は、生体
の循環系の脈動を脈圧変化信号として非観血的に
検出する脈圧検出部と、前記脈圧検出部の出力信
号を脈圧変動信号として記憶する第1の処理回路
と、生体の循環系の血液の変動量を容積変化信号
として非観血的に検出する容積検出部と、前記容
積検出部の出力信号を容積変動信号として記憶す
る第2の処理回路と、前記第1の処理回路の出力
信号と第2の処理回路の出力信号との時間位相が
一致したときに信号を出力するトリガー回路と、
前記トリガー回路の出力信号に起因して前記第1
の処理回路の出力信号で前記第2の処理回路の出
力信号を除演算することによりコンプライアンス
またはP―V線図として表示する表示回路と、よ
りなることを特徴とする。
の循環系の脈動を脈圧変化信号として非観血的に
検出する脈圧検出部と、前記脈圧検出部の出力信
号を脈圧変動信号として記憶する第1の処理回路
と、生体の循環系の血液の変動量を容積変化信号
として非観血的に検出する容積検出部と、前記容
積検出部の出力信号を容積変動信号として記憶す
る第2の処理回路と、前記第1の処理回路の出力
信号と第2の処理回路の出力信号との時間位相が
一致したときに信号を出力するトリガー回路と、
前記トリガー回路の出力信号に起因して前記第1
の処理回路の出力信号で前記第2の処理回路の出
力信号を除演算することによりコンプライアンス
またはP―V線図として表示する表示回路と、よ
りなることを特徴とする。
第2の発明の循環動態診断用解析装置は、生体
の循環系の脈動を脈圧変化信号として非観血的に
検出する脈圧検出部と、前記脈圧検出部の出力信
号を脈圧変動信号として記憶する第1の処理回路
と、生体の循環系の血液の変動量を容積変化信号
として非観血的に検出する容積検出部と、前記容
積検出部の出力信号を容積変動信号として記憶す
る第2の処理回路と、前記第1の処理回路の記憶
信号と前記第2の処理回路の記憶信号を生体の循
環系の脈圧変動の基準信号と容積変動の基準信号
で補正する補正回路と、前記第1の処理回路の出
力信号と前記第2の処理回路の出力信号の時間位
相が一致したとき信号を出力するトリガー回路
と、前記トリガー回路の出力信号に起因して前記
第1の処理回路の出力信号で前記第2の処理回路
の出力信号を除演算することによりコンプライア
ンスまたはP―V線図として表示する表示回路
と、よりなることを特徴とする。
の循環系の脈動を脈圧変化信号として非観血的に
検出する脈圧検出部と、前記脈圧検出部の出力信
号を脈圧変動信号として記憶する第1の処理回路
と、生体の循環系の血液の変動量を容積変化信号
として非観血的に検出する容積検出部と、前記容
積検出部の出力信号を容積変動信号として記憶す
る第2の処理回路と、前記第1の処理回路の記憶
信号と前記第2の処理回路の記憶信号を生体の循
環系の脈圧変動の基準信号と容積変動の基準信号
で補正する補正回路と、前記第1の処理回路の出
力信号と前記第2の処理回路の出力信号の時間位
相が一致したとき信号を出力するトリガー回路
と、前記トリガー回路の出力信号に起因して前記
第1の処理回路の出力信号で前記第2の処理回路
の出力信号を除演算することによりコンプライア
ンスまたはP―V線図として表示する表示回路
と、よりなることを特徴とする。
(本発明の作用効果)
本発明は、脈圧変化信号と容積変動信号を利用
することにより、非観血的に生体内循環系の動脈
経路の機能と運動状態を表わす情報であるコンプ
ライアンスおよびP―V線図を作成する装置であ
る。
することにより、非観血的に生体内循環系の動脈
経路の機能と運動状態を表わす情報であるコンプ
ライアンスおよびP―V線図を作成する装置であ
る。
本発明の装置から得られる情報のうち、コンプ
ライアンスは第1実施例における第6図及び第7
図に示すごとく、被検者の循環系の大動脈血管の
性状を表現、疾患の区分を機能的に明確にする場
合に便利である。例えば上記第6図に示されるコ
ンプライアンスにより年令状況を、また第7図に
示されるコンプライアンスにより健常者、疾患者
の状態を知ることができる。
ライアンスは第1実施例における第6図及び第7
図に示すごとく、被検者の循環系の大動脈血管の
性状を表現、疾患の区分を機能的に明確にする場
合に便利である。例えば上記第6図に示されるコ
ンプライアンスにより年令状況を、また第7図に
示されるコンプライアンスにより健常者、疾患者
の状態を知ることができる。
また、P―V線図は第2実施例の第9図に示す
ごとく、P―V線図のループのかこむ面積は循環
系の血管壁の収縮、拡散にともなう仕事量を表わ
し、P―V線図の形状は循環系の診断に役立つ有
用な視覚情報を提供するものである。例えば、同
図において面積の大きいP―Vを示すAは健常者
を、また面積の小さいP―Vを示すB,Cは疾患
者の状態を示す。
ごとく、P―V線図のループのかこむ面積は循環
系の血管壁の収縮、拡散にともなう仕事量を表わ
し、P―V線図の形状は循環系の診断に役立つ有
用な視覚情報を提供するものである。例えば、同
図において面積の大きいP―Vを示すAは健常者
を、また面積の小さいP―Vを示すB,Cは疾患
者の状態を示す。
本発明の構成は、比較的簡単、低廉であつて、
その上被検者に苦痛を与えることはない。また、
実時間に定量的に、かつ機能的表現と図形的表現
にて描記することができるので迅速で正確な情報
に基づいた診断用の解析結果を得ることができ
る。それ故、医学分野、特に予防医学の分野で
は、その普及が期待される新規できわめて有意義
な装置である。
その上被検者に苦痛を与えることはない。また、
実時間に定量的に、かつ機能的表現と図形的表現
にて描記することができるので迅速で正確な情報
に基づいた診断用の解析結果を得ることができ
る。それ故、医学分野、特に予防医学の分野で
は、その普及が期待される新規できわめて有意義
な装置である。
(実施例)
以下、本発明の循環動態診断用解析装置を第1
の実施例にもとずき第1図から第5図および第1
2図を用いて説明する。
の実施例にもとずき第1図から第5図および第1
2図を用いて説明する。
第1の実施例の循環動態診断用解析装置は、生
体の循環系の血管の性状を機能的に表示するもの
で、第1図に示す如く脈波計10と第1の処理回
路20とインピーダンスカーデオグラフ30と第
2の処理回路40とトリガー回路50とコンプラ
イアンス演算回路60とタイプライター70より
なる。
体の循環系の血管の性状を機能的に表示するもの
で、第1図に示す如く脈波計10と第1の処理回
路20とインピーダンスカーデオグラフ30と第
2の処理回路40とトリガー回路50とコンプラ
イアンス演算回路60とタイプライター70より
なる。
脈波計10は、半導体歪―電気変換素子を内臓
した受感部11を有するとともに被検者への脱着
が簡単なバンド12と装着時に受感部11を所定
の押圧力にて押圧する空気ポンプを付加した押圧
体13を有し、受感部11を被検者の循環系の動
脈部に体表より非観血的に押圧することにより被
検者の動脈部から伝播する脈動変化は受感部11
の半導体歪―電気変換素子でアナログの脈圧変化
信号に変換して出力できる信頼性の高い検出器で
あつて、該脈波計10の出力は第1の処理回路2
0に出力する。即ち脈波計10の受感部11は例
えばシリコン単結晶のダイアフラムに拡散法によ
り4個の歪ゲージを夫々絶縁的に形成しこれらゲ
ージをフルブリツジ回路に組み込んだ歪―電気変
換素子で構成され、被検者の動脈部の皮層上に圧
着せしめるときは、動脈部の脈動変動は皮膚を介
して受感部11の歪―電気変換素子に伝達せしめ
られ、ダイアフラムに圧力変動に比例する歪を発
生させ、該歪は歪ゲージにより印加圧力に比例し
たアナログ電気信号に変換されこのアナログ脈圧
変化信号が第1の処理回路20に出力され、ここ
に被検者の皮膚表面に伝達された脈動変動は脈波
計10によりこれに比例するアナログ脈圧変化信
号に変換されるのである。
した受感部11を有するとともに被検者への脱着
が簡単なバンド12と装着時に受感部11を所定
の押圧力にて押圧する空気ポンプを付加した押圧
体13を有し、受感部11を被検者の循環系の動
脈部に体表より非観血的に押圧することにより被
検者の動脈部から伝播する脈動変化は受感部11
の半導体歪―電気変換素子でアナログの脈圧変化
信号に変換して出力できる信頼性の高い検出器で
あつて、該脈波計10の出力は第1の処理回路2
0に出力する。即ち脈波計10の受感部11は例
えばシリコン単結晶のダイアフラムに拡散法によ
り4個の歪ゲージを夫々絶縁的に形成しこれらゲ
ージをフルブリツジ回路に組み込んだ歪―電気変
換素子で構成され、被検者の動脈部の皮層上に圧
着せしめるときは、動脈部の脈動変動は皮膚を介
して受感部11の歪―電気変換素子に伝達せしめ
られ、ダイアフラムに圧力変動に比例する歪を発
生させ、該歪は歪ゲージにより印加圧力に比例し
たアナログ電気信号に変換されこのアナログ脈圧
変化信号が第1の処理回路20に出力され、ここ
に被検者の皮膚表面に伝達された脈動変動は脈波
計10によりこれに比例するアナログ脈圧変化信
号に変換されるのである。
前記第1の処理回路は入力する電気信号のう
ち、所定の電気信号を記憶保持するとともに所定
の信号に較正して出力するようにする回路で、立
上り検出回路21とA―D変換回路22と記憶回
路23と電位補正回路24を有する。
ち、所定の電気信号を記憶保持するとともに所定
の信号に較正して出力するようにする回路で、立
上り検出回路21とA―D変換回路22と記憶回
路23と電位補正回路24を有する。
すなわち、入力する電気信号を所定の信号波形
に変換する立上り検出回路21は、入力する信号
の直流成分を除去する高域通過ろ波器と微分波信
号に変換する微分器とスライスしてパルス信号に
変換するスライス回路を有し該立上り検出回路の
入力端21aを前段の脈波計10の出力端10a
に接続して、該立上り検出回路21に入力する信
号を高域通過ろ波器で直流成分を除去し、微分器
で微分波形に変換しスライス回路でパルス信号を
形成して記憶回路23に出力すべくしてある。
に変換する立上り検出回路21は、入力する信号
の直流成分を除去する高域通過ろ波器と微分波信
号に変換する微分器とスライスしてパルス信号に
変換するスライス回路を有し該立上り検出回路の
入力端21aを前段の脈波計10の出力端10a
に接続して、該立上り検出回路21に入力する信
号を高域通過ろ波器で直流成分を除去し、微分器
で微分波形に変換しスライス回路でパルス信号を
形成して記憶回路23に出力すべくしてある。
A―D変換回路22は、入力する信号を直流成
分を除去してデジタル信号に変換するように高域
通過ろ波器とA―D変換器よりなり、該A―D変
換回路22の入力端22aを前段の脈波計の出力
端10aに接続して、該A―D変換回路22に入
力する信号は高域通過ろ波器により直流成分を除
去し、A―D変換器によりデジタル信号に変換し
て記憶回路23に出力すべくしてある。
分を除去してデジタル信号に変換するように高域
通過ろ波器とA―D変換器よりなり、該A―D変
換回路22の入力端22aを前段の脈波計の出力
端10aに接続して、該A―D変換回路22に入
力する信号は高域通過ろ波器により直流成分を除
去し、A―D変換器によりデジタル信号に変換し
て記憶回路23に出力すべくしてある。
記憶回路23は、ICメモリーで構成し、入力
端子23aは前段のA―D変換回路の出力端22
bに、入力端子23bは前段の立上り検出回路2
1の出力端21bに、端子23cは後述する電位
補正回路24に、端子23dは後述するトリガー
回路50にそれぞれ接続して前記立上り検出回路
21の信号が入力端子23bに印加したときから
次に信号が印加するまでの間前段のA―D変換回
路22の出力信号を記憶保持するとともに、該信
号は後述する電位補正回路24に出力し、ここで
電位補正をさせて再び記憶回路23に記憶保持す
る。そして、記憶回路23に記憶保持が終了する
と同時に、後述するトリガー回路50に記憶終了
信号を出力すべくしてある。
端子23aは前段のA―D変換回路の出力端22
bに、入力端子23bは前段の立上り検出回路2
1の出力端21bに、端子23cは後述する電位
補正回路24に、端子23dは後述するトリガー
回路50にそれぞれ接続して前記立上り検出回路
21の信号が入力端子23bに印加したときから
次に信号が印加するまでの間前段のA―D変換回
路22の出力信号を記憶保持するとともに、該信
号は後述する電位補正回路24に出力し、ここで
電位補正をさせて再び記憶回路23に記憶保持す
る。そして、記憶回路23に記憶保持が終了する
と同時に、後述するトリガー回路50に記憶終了
信号を出力すべくしてある。
電位補正回路24は、入力する信号を正しい零
電位の位置までシフトさせる回路であつて、読出
し読込み回路と零電位基準電源と比較演算回路か
らなる、該電位補正回路24の端子24aは前記
記憶回路23の端子23cに接続して、前記記憶
回路23の信号を読出し、読込み回路により読出
し、この信号と零電位の基準電源の電位とを比較
演算回路にて信号の最初の電位が正しい零電位よ
りずれていると正しい零電位の位置にシフトさ
せ、さらに該信号の最終の電位が正しい零電位で
あるかを比較演算し、零電位がずれていると信号
全体をシフトさせて、入力する信号の最終電位が
零電位になるようにして読出し、読込み回路によ
り該記憶回路23に出力すべくしてある。
電位の位置までシフトさせる回路であつて、読出
し読込み回路と零電位基準電源と比較演算回路か
らなる、該電位補正回路24の端子24aは前記
記憶回路23の端子23cに接続して、前記記憶
回路23の信号を読出し、読込み回路により読出
し、この信号と零電位の基準電源の電位とを比較
演算回路にて信号の最初の電位が正しい零電位よ
りずれていると正しい零電位の位置にシフトさ
せ、さらに該信号の最終の電位が正しい零電位で
あるかを比較演算し、零電位がずれていると信号
全体をシフトさせて、入力する信号の最終電位が
零電位になるようにして読出し、読込み回路によ
り該記憶回路23に出力すべくしてある。
かくして前段の脈波計10の出力信号を立上り
検出回路21の出力信号にもとずき、A―D変換
回路22で直流成分を除去し、デジタル信号に変
換した信号を記憶回路23にて記憶保持し、ひき
つづき電位補正回路24に出力して、ここで信号
の零電位補正をするとともに再び記憶回路23に
て記憶保持し、記憶保持終了と同時に終了信号を
トリガー回路50に出力すべくしてある。
検出回路21の出力信号にもとずき、A―D変換
回路22で直流成分を除去し、デジタル信号に変
換した信号を記憶回路23にて記憶保持し、ひき
つづき電位補正回路24に出力して、ここで信号
の零電位補正をするとともに再び記憶回路23に
て記憶保持し、記憶保持終了と同時に終了信号を
トリガー回路50に出力すべくしてある。
一方インピーダンスカーデオグラフ30は1対
の交流印加電極30aと1対の検出電極30bと
交流電源31および処理回路32を有し、1対の
交流印加電極を介して被検者に電気信号をおくる
ことにより被検者の循環系の血管内の血液の流入
流出にともなう血液の変動量をアナログのインピ
ーダンス変化として非観血的に検出し出力できる
信頼性のある検出器であつて該インピーダンスカ
ーデオグラフ30の出力は第2の処理回路40に
出力すべくしてある。即ち、インピーダンスカー
デオグラフ30は、被検者の1本の動脈に沿つて
所定長隔てた部位に夫々一対の交流印加電極30
aと検出電極30bとを被検者の皮膚上に接触固
定せしめ、交流印加電極30aを介して高周波電
流を被検者に印加せしめて該動脈部分を高周波交
流電場内に置くとき、該動脈部分を流れる血管中
の血液量に比例したインピーダンス変化が検出電
極30bから検出され、このインピーダンス変化
が血管中の血液量の変化に比例するアナログ電気
信号がインピーダンスカーデオグラフ30から第
2の処理回路40に出力され、ここに被検者の皮
膚上面から観察された被検者の血液流量変動はこ
れに比例するアナログ容積変化信号に変換される
のである。
の交流印加電極30aと1対の検出電極30bと
交流電源31および処理回路32を有し、1対の
交流印加電極を介して被検者に電気信号をおくる
ことにより被検者の循環系の血管内の血液の流入
流出にともなう血液の変動量をアナログのインピ
ーダンス変化として非観血的に検出し出力できる
信頼性のある検出器であつて該インピーダンスカ
ーデオグラフ30の出力は第2の処理回路40に
出力すべくしてある。即ち、インピーダンスカー
デオグラフ30は、被検者の1本の動脈に沿つて
所定長隔てた部位に夫々一対の交流印加電極30
aと検出電極30bとを被検者の皮膚上に接触固
定せしめ、交流印加電極30aを介して高周波電
流を被検者に印加せしめて該動脈部分を高周波交
流電場内に置くとき、該動脈部分を流れる血管中
の血液量に比例したインピーダンス変化が検出電
極30bから検出され、このインピーダンス変化
が血管中の血液量の変化に比例するアナログ電気
信号がインピーダンスカーデオグラフ30から第
2の処理回路40に出力され、ここに被検者の皮
膚上面から観察された被検者の血液流量変動はこ
れに比例するアナログ容積変化信号に変換される
のである。
第2の処理回路40は入力する電気信号の内所
定の電気信号を記憶保持するとともに所定の信号
に較正して出力するようにした回路で構成および
作用効果は上述した第1の処理回路20と全く同
じものであつて、該第2の処理回路の入力端はイ
ンピーダンスカーデオグラフ30の出力端33に
接続して、該インピーダンスカーデオグラフ30
の出力信号を立上り検出回路41の出力信号にも
とずき、A―D変換回路42で直流成分を除去
し、デジタル信号に変換した信号を記憶回路43
にて記憶保持し、ひきつづき電位補正回路44に
出力して、ここで信号の零電位補正をするととも
に再び記憶回路43にて記憶保持し、記憶保持終
了と同時に終了信号をトリガー回路50に記憶終
了信号を出力すべくしてある。
定の電気信号を記憶保持するとともに所定の信号
に較正して出力するようにした回路で構成および
作用効果は上述した第1の処理回路20と全く同
じものであつて、該第2の処理回路の入力端はイ
ンピーダンスカーデオグラフ30の出力端33に
接続して、該インピーダンスカーデオグラフ30
の出力信号を立上り検出回路41の出力信号にも
とずき、A―D変換回路42で直流成分を除去
し、デジタル信号に変換した信号を記憶回路43
にて記憶保持し、ひきつづき電位補正回路44に
出力して、ここで信号の零電位補正をするととも
に再び記憶回路43にて記憶保持し、記憶保持終
了と同時に終了信号をトリガー回路50に記憶終
了信号を出力すべくしてある。
トリガー回路50は、入力する二つの信号の時
間位相を一致させて出力するようにするAND回
路51とトリガーパルス発生回路52とよりなる
回路で、二つの入力信号が入力したとき出力する
AND回路の一方の端子51aを第1の処理回路
20の記憶回路23に、他方の端子51bを第2
の処理回路40の記憶回路43にそれぞれ接続
し、端子51cはトリガーパルス回路52に接続
する。該トリガーパルス回路52は信号が入力す
ると所定の信号を出力する回路で、該トリガーパ
ルス回路52の端子52aは第1、第2の処理回
路の各記憶回路23,43に接続して、前段の各
記憶回路23,43の両記憶終了信号が入力した
とき1つの信号を出力するAND回路51で時間
的位相ずれを一致させ、前記AND回路51の出
力信号に起因して、トリガーパルス発生回路52
より前記各記憶回路23,43に同時にトリガー
パルスを出力すべくしてある。
間位相を一致させて出力するようにするAND回
路51とトリガーパルス発生回路52とよりなる
回路で、二つの入力信号が入力したとき出力する
AND回路の一方の端子51aを第1の処理回路
20の記憶回路23に、他方の端子51bを第2
の処理回路40の記憶回路43にそれぞれ接続
し、端子51cはトリガーパルス回路52に接続
する。該トリガーパルス回路52は信号が入力す
ると所定の信号を出力する回路で、該トリガーパ
ルス回路52の端子52aは第1、第2の処理回
路の各記憶回路23,43に接続して、前段の各
記憶回路23,43の両記憶終了信号が入力した
とき1つの信号を出力するAND回路51で時間
的位相ずれを一致させ、前記AND回路51の出
力信号に起因して、トリガーパルス発生回路52
より前記各記憶回路23,43に同時にトリガー
パルスを出力すべくしてある。
コンプライアンス演算回路60は、入力する二
つの信号を除算する除算演算回路よりなる回路
で、該コンプライアンス演算回路60の一方の端
子60aは前段の第1の処理回路20の出力端2
5に接続し、他方の端子60bは第2の処理回路
40の出力端45に接続して第1の処理回路20
の出力信号と第2の処理回路40の出力信号を除
算演算し、その除算信号をタイプライター70に
出力すべくしてある。
つの信号を除算する除算演算回路よりなる回路
で、該コンプライアンス演算回路60の一方の端
子60aは前段の第1の処理回路20の出力端2
5に接続し、他方の端子60bは第2の処理回路
40の出力端45に接続して第1の処理回路20
の出力信号と第2の処理回路40の出力信号を除
算演算し、その除算信号をタイプライター70に
出力すべくしてある。
タイプライター70は入力する信号をデジタル
印字して打出す装置で該タイプライター70の入
力端70aは前段のコンプライアンス演算回路6
0の出力端60bに接続して該コンプライアンス
演算回路60の出力信号をデジタル印字すべくし
てある。
印字して打出す装置で該タイプライター70の入
力端70aは前段のコンプライアンス演算回路6
0の出力端60bに接続して該コンプライアンス
演算回路60の出力信号をデジタル印字すべくし
てある。
第1の実施例の循環動態診断用解析装置を前述
の構成にしたことにより以下の作用効果を奏す
る。
の構成にしたことにより以下の作用効果を奏す
る。
まずこの循環動態診断用解析装置を使つて被検
者の循環系の血管の性状を検出するに当り、脈波
計10およびインピーダンスカーデオグラフ30
を被検者の測定部位に装着する。
者の循環系の血管の性状を検出するに当り、脈波
計10およびインピーダンスカーデオグラフ30
を被検者の測定部位に装着する。
すなわち、脈波計10は、第2図に示す如く被
検者の上腕部の上腕動脈部にバンド12にて装着
し、該脈波計10の受感部11を体表より所定の
押圧力でもつて押圧する。こうすることにより被
検者の上腕動脈の脈動は体表を介して脈波計10
の受感部11に達し、この伝達された脈動は半導
体歪―電気変換素子によりアナログの脈圧変化信
号に変換され(第4図および第12図I参照)、
該信号は第1の処理回路20に出力する。
検者の上腕部の上腕動脈部にバンド12にて装着
し、該脈波計10の受感部11を体表より所定の
押圧力でもつて押圧する。こうすることにより被
検者の上腕動脈の脈動は体表を介して脈波計10
の受感部11に達し、この伝達された脈動は半導
体歪―電気変換素子によりアナログの脈圧変化信
号に変換され(第4図および第12図I参照)、
該信号は第1の処理回路20に出力する。
前記脈波計10より第1の処理回路20に入力
する脈圧変化信号はA―D変換回路22で直流成
分を除去し、脈圧変動分のみに対応するアナログ
脈圧変動信号とした後、デジタル信号((第12
図b)。参照)に変換されて記憶回路23に入
力されるが、その記憶信号は立上り検出回路21
によつて被検者の循環系の脈動変動のうち一心拍
における最も立上りの急峻な時期のパルス信号
(第12図参照)にもとずき行なわれるもの
で、記憶回路23へは一心拍の脈圧変動に比例す
る信号△P(第12図c参照)として記憶され
る。ここで前記立上り検出回路21は、入力した
信号の直流成分を除去する高域3波器でX波(第
12図a参照)とし、微分波信号に変換する微
分器でY波(第12図参照)とし、スライスし
てパルス信号に変換するスライス回路でZ波(第
12図参照)を作りこのパルス信号に基づき
A/D変換された信号△P(第12図c参照)
として記憶回路23に記憶される。ところで、該
記憶回路23には電位補正回路24が付加されて
いるので、該記憶回路23に記憶された信号は脈
圧変化信号に重畳する他の呼吸や体動による信号
を除くために零電位補正されて、補正終了と同時
に記憶終了信号(第12図参照)をトリガー回
路50に出力する。
する脈圧変化信号はA―D変換回路22で直流成
分を除去し、脈圧変動分のみに対応するアナログ
脈圧変動信号とした後、デジタル信号((第12
図b)。参照)に変換されて記憶回路23に入
力されるが、その記憶信号は立上り検出回路21
によつて被検者の循環系の脈動変動のうち一心拍
における最も立上りの急峻な時期のパルス信号
(第12図参照)にもとずき行なわれるもの
で、記憶回路23へは一心拍の脈圧変動に比例す
る信号△P(第12図c参照)として記憶され
る。ここで前記立上り検出回路21は、入力した
信号の直流成分を除去する高域3波器でX波(第
12図a参照)とし、微分波信号に変換する微
分器でY波(第12図参照)とし、スライスし
てパルス信号に変換するスライス回路でZ波(第
12図参照)を作りこのパルス信号に基づき
A/D変換された信号△P(第12図c参照)
として記憶回路23に記憶される。ところで、該
記憶回路23には電位補正回路24が付加されて
いるので、該記憶回路23に記憶された信号は脈
圧変化信号に重畳する他の呼吸や体動による信号
を除くために零電位補正されて、補正終了と同時
に記憶終了信号(第12図参照)をトリガー回
路50に出力する。
一方インピーダンスカーデオグラフ30は印加
電極30aの一方と検出電極30bの一方を被検
者の頚部に装着するとともに印加電極30aの他
方と検出電極30bの他方を同被検者の胸部に装
着し、そして前記1対の印加電極30aに50K
Hz、300uAの交流の電気信号を送信する。こうす
ることにより1対の検出電極30bから被検者の
循環系の動脈経路の血液変動量を被検者の体表よ
りアナログの容積変化信号として取り出され(第
5図および第12図′参照)、該信号は第2の処
理回路40に出力する。
電極30aの一方と検出電極30bの一方を被検
者の頚部に装着するとともに印加電極30aの他
方と検出電極30bの他方を同被検者の胸部に装
着し、そして前記1対の印加電極30aに50K
Hz、300uAの交流の電気信号を送信する。こうす
ることにより1対の検出電極30bから被検者の
循環系の動脈経路の血液変動量を被検者の体表よ
りアナログの容積変化信号として取り出され(第
5図および第12図′参照)、該信号は第2の処
理回路40に出力する。
前記インピーダンスカーデオグラフ30より第
2の処理回路40に入力する容積変化信号はA―
D変換回路42で直流成分を除去し、容積変動分
のみに対応するアナログ容積変動信号とした後、
デジタル信号(第12図b′参照)に変換されて
記憶回路43に入力されるが、その記憶信号は立
上り検出回路41によつて被検者の循環系の血液
変動のうち一心拍における最も立上りの急峻な時
期のパルス信号(第12図′参照)にもとずき
行なわれるもので記憶回路へは一心拍の容積変動
に比例する信号△V(第12図c′参照)として
記憶される。ここで、前記立上り検出回路41は
入力した信号の直流成分を除去する高域3波器で
X′波(第12図′a参照)とし、さらに微分波
信号に変換する微分器によりY′波(第12図
′参照)とし、スライスしてパルス信号に変換
するスライス回路でZ′波(第12図′参照)を
作り、該パルス信号に基づきA/D変換された信
号△V(第12図′c参照)として記憶回路4
3に記憶される。ところで、該記憶回路43には
電位補正回路44が付加されているので、該記憶
回路43に記憶された信号は容積変化信号に重畳
する他の呼吸や体動による信号を除くため零電位
補正されて、補正終了と同時に終了信号(第12
図′参照)をトリガー回路50に出力する。
2の処理回路40に入力する容積変化信号はA―
D変換回路42で直流成分を除去し、容積変動分
のみに対応するアナログ容積変動信号とした後、
デジタル信号(第12図b′参照)に変換されて
記憶回路43に入力されるが、その記憶信号は立
上り検出回路41によつて被検者の循環系の血液
変動のうち一心拍における最も立上りの急峻な時
期のパルス信号(第12図′参照)にもとずき
行なわれるもので記憶回路へは一心拍の容積変動
に比例する信号△V(第12図c′参照)として
記憶される。ここで、前記立上り検出回路41は
入力した信号の直流成分を除去する高域3波器で
X′波(第12図′a参照)とし、さらに微分波
信号に変換する微分器によりY′波(第12図
′参照)とし、スライスしてパルス信号に変換
するスライス回路でZ′波(第12図′参照)を
作り、該パルス信号に基づきA/D変換された信
号△V(第12図′c参照)として記憶回路4
3に記憶される。ところで、該記憶回路43には
電位補正回路44が付加されているので、該記憶
回路43に記憶された信号は容積変化信号に重畳
する他の呼吸や体動による信号を除くため零電位
補正されて、補正終了と同時に終了信号(第12
図′参照)をトリガー回路50に出力する。
第1の処理回路20の記憶回路23に記憶保持
されている脈圧変動信号△Pと第2の処理回路4
0の記憶回路43に記憶保持されている容積変動
信号△Vには該信号のもととなつている脈波計1
0とインピーダンスカーデオグラフ30の測定位
置のずれに起因した時間位相があるので、トリガ
ー回路50では第1の処理回路20の記憶回路2
3からの記憶保持終了信号(第12図参照)と
第2の処理回路40の記憶回路43からの記憶保
持終了信号(第12図′参照)をAND回路51
の51a,51bへ入力する。
されている脈圧変動信号△Pと第2の処理回路4
0の記憶回路43に記憶保持されている容積変動
信号△Vには該信号のもととなつている脈波計1
0とインピーダンスカーデオグラフ30の測定位
置のずれに起因した時間位相があるので、トリガ
ー回路50では第1の処理回路20の記憶回路2
3からの記憶保持終了信号(第12図参照)と
第2の処理回路40の記憶回路43からの記憶保
持終了信号(第12図′参照)をAND回路51
の51a,51bへ入力する。
該AND回路51は時間位相のズレた信号がそ
れぞれに入力しおえたとき出力信号(第12図
参照)を発生するもので、該信号をトリガーパル
ス回路52を介してトリガー信号を記憶回路2
3,43に同時に送信(第12図参照)し、記
憶回路23記憶された一心拍の脈圧変動信号△P
(第12図参照)と記憶回路43に記憶保持さ
れた一心拍の容積変動信号△V(第12図′)
は同時にコンプライアンス演算回路60に出力す
る。従つてコンプライアンス演算回路60に入力
する一方の信号、すなわち一心拍の脈圧変動信号
△P()と他方より入力する信号、すなわわち
容積変動信号△V(′)は位相ずれが一致した
状態となる。
れぞれに入力しおえたとき出力信号(第12図
参照)を発生するもので、該信号をトリガーパル
ス回路52を介してトリガー信号を記憶回路2
3,43に同時に送信(第12図参照)し、記
憶回路23記憶された一心拍の脈圧変動信号△P
(第12図参照)と記憶回路43に記憶保持さ
れた一心拍の容積変動信号△V(第12図′)
は同時にコンプライアンス演算回路60に出力す
る。従つてコンプライアンス演算回路60に入力
する一方の信号、すなわち一心拍の脈圧変動信号
△P()と他方より入力する信号、すなわわち
容積変動信号△V(′)は位相ずれが一致した
状態となる。
コンプライアンス演算回路60に入力した記憶
回路20,40の脈圧変動信号△Pと容積変動信
号△Vは、除算演算回路により△V/△Pの除算が
行われその除算値に相応する信号をタイプライタ
ー70に出力する。
回路20,40の脈圧変動信号△Pと容積変動信
号△Vは、除算演算回路により△V/△Pの除算が
行われその除算値に相応する信号をタイプライタ
ー70に出力する。
タイプライター70は入力する信号をデジタル
印字するものであるから、前段のコンプライアン
ス演算回路60の出力はここでデジタル印字され
る。
印字するものであるから、前段のコンプライアン
ス演算回路60の出力はここでデジタル印字され
る。
このデジタル印字は、被検者の測定対象とする
動脈経路を概念的に一つの区画室と考え、この区
画室に加わる圧力変化△Pと該圧力変化△Pに対
する容積変動△Vとの比、すなわち、血管壁の弾
力性を表すコンプライアンスを表示する。
動脈経路を概念的に一つの区画室と考え、この区
画室に加わる圧力変化△Pと該圧力変化△Pに対
する容積変動△Vとの比、すなわち、血管壁の弾
力性を表すコンプライアンスを表示する。
この値からは、被検者の循環系の動脈経路血管
の弾力性が非観血で把握することができる。測定
対象の血管の老化度および症状を診断するために
は有用な情報を提供することができる。
の弾力性が非観血で把握することができる。測定
対象の血管の老化度および症状を診断するために
は有用な情報を提供することができる。
ここに、第1実施例の循環動態診断用解析装置
を用いて被検者のコンプライアンス(C=△V/
△P)を検出した臨床例を一部紹介すると第6図
および第7図の通りである。
を用いて被検者のコンプライアンス(C=△V/
△P)を検出した臨床例を一部紹介すると第6図
および第7図の通りである。
すなわち、第6図は健常者を被測定対象者と
し、コンプライアンスを縦軸にとり、年れいを横
軸にとつて、得られたコンプライアンス値の内の
最大値をプロツトしたもので、この臨床例では年
齢増加とともにコンプライアンスは低下する傾向
を明確に示している。
し、コンプライアンスを縦軸にとり、年れいを横
軸にとつて、得られたコンプライアンス値の内の
最大値をプロツトしたもので、この臨床例では年
齢増加とともにコンプライアンスは低下する傾向
を明確に示している。
これは年令とともに循環系血管の弾力性が低下
することにもとづく。
することにもとづく。
また、第7図は年令30才から60才の心疾患者を
対象として測定したもので、コンプライアンスを
縦軸に症例(IHD:虚血性心臓病、INF:心筋梗
塞、HT:高血圧症)をとつて得られたコンプラ
イアンス値の内の最大値をプロツトしたものであ
る。コンプライアンス値が0.6から0.8の範囲にあ
る場合は、コンプライアンス値からただちに三者
の判別ができない。しかし、上記範囲を除いた範
囲についてはコンプライアンス値より例えばコン
プライアンス値1以上ではIHDであり、コンプラ
イアンス値が0.6〜0.8の範囲ではIHD・INFであ
り、さらにコンプライアンス値約0.57以下では
HTである。このようにコンプライアンス値から
区別をすることができるので、疾患の疾状を大区
分的に分類できる情報を提供することができる。
対象として測定したもので、コンプライアンスを
縦軸に症例(IHD:虚血性心臓病、INF:心筋梗
塞、HT:高血圧症)をとつて得られたコンプラ
イアンス値の内の最大値をプロツトしたものであ
る。コンプライアンス値が0.6から0.8の範囲にあ
る場合は、コンプライアンス値からただちに三者
の判別ができない。しかし、上記範囲を除いた範
囲についてはコンプライアンス値より例えばコン
プライアンス値1以上ではIHDであり、コンプラ
イアンス値が0.6〜0.8の範囲ではIHD・INFであ
り、さらにコンプライアンス値約0.57以下では
HTである。このようにコンプライアンス値から
区別をすることができるので、疾患の疾状を大区
分的に分類できる情報を提供することができる。
このように本実施例の循環動態診断用解析装置
は被検者の循環系の大動脈血管の性状を表現し、
疾患の区分を機能的に明確にする場合非常に便利
な情報を提供し、診断には有用な装置である。
は被検者の循環系の大動脈血管の性状を表現し、
疾患の区分を機能的に明確にする場合非常に便利
な情報を提供し、診断には有用な装置である。
ところで、前記第1実施例の循環動態診断用解
析装置は、被検者の循環系の血管の性状を定量的
な数値で表現し疾患の区分を機能的に明確にする
場合には非常に便利ではあるが、これは循環系の
一つの要素を求めたにすぎない。
析装置は、被検者の循環系の血管の性状を定量的
な数値で表現し疾患の区分を機能的に明確にする
場合には非常に便利ではあるが、これは循環系の
一つの要素を求めたにすぎない。
すなわち、循環系の血管は血液を通す単なるパ
イプの役割だけでなく心臓から送り出された血液
を途切れることなく体全体の毛細血管に送る役割
を果している。従つて心臓の収縮期のエネルギー
を蓄積して管壁の跳ね返りによつて拡張期に血液
を末梢に押出し毛細血管への血流を保つという一
つの大きな循環系動態機能を有している。
イプの役割だけでなく心臓から送り出された血液
を途切れることなく体全体の毛細血管に送る役割
を果している。従つて心臓の収縮期のエネルギー
を蓄積して管壁の跳ね返りによつて拡張期に血液
を末梢に押出し毛細血管への血流を保つという一
つの大きな循環系動態機能を有している。
このことから、循環系の動脈経路の循環動態を
体系的に明確に把握することができればより信頼
性のある診断が出来る。
体系的に明確に把握することができればより信頼
性のある診断が出来る。
以下説明する第2実施例の循環動態診断用解析
装置はこの要請にこたえるものである。
装置はこの要請にこたえるものである。
第2実施例の循環動態診断用解析装置では前記
第1実施例の循環動態診断用解析装置のコンプラ
イアンス演算回路60およびタイプライター70
のかわりにX―Yプロツターを配設し、被検者の
循環系の脈圧変動△Pと容積変動△Vを△Pと△
Vの関係、すなわちP―V線図として描記すべく
するようにした。
第1実施例の循環動態診断用解析装置のコンプラ
イアンス演算回路60およびタイプライター70
のかわりにX―Yプロツターを配設し、被検者の
循環系の脈圧変動△Pと容積変動△Vを△Pと△
Vの関係、すなわちP―V線図として描記すべく
するようにした。
以下第2実施例の循環動態診断用解析装置を第
8図を用いて詳細に説明する。
8図を用いて詳細に説明する。
なお、第1実施例循環動態診断用解析装置と同
一部分については同一符号を付し詳しい説明は省
略する。
一部分については同一符号を付し詳しい説明は省
略する。
脈波計10、第1の処理回路20、インピーダ
ンスカーデオグラフ30、第2の処理回路40お
よびトリガー回路50は第1実施例と同様に構成
し、該第1、第2の処理回路20,40にX―Y
プロツター80を接続する。
ンスカーデオグラフ30、第2の処理回路40お
よびトリガー回路50は第1実施例と同様に構成
し、該第1、第2の処理回路20,40にX―Y
プロツター80を接続する。
X―Yプロツター80は二つの電気信号がX軸
およびY軸の端子80a,80bにそれぞれ入力
したとき、それぞれの電気信号によつてアナログ
図形を描記するもので、該X―YプロツターのX
軸端子80aは前記第1の処理回路20の出力端
25に接続し、Y軸端子80bは前記第2の処理
回路40の出力端子45に接続する。
およびY軸の端子80a,80bにそれぞれ入力
したとき、それぞれの電気信号によつてアナログ
図形を描記するもので、該X―YプロツターのX
軸端子80aは前記第1の処理回路20の出力端
25に接続し、Y軸端子80bは前記第2の処理
回路40の出力端子45に接続する。
しかして、被検者に装着した脈波計10および
インピーダンスカーデオグラフ30の信号はそれ
ぞれ第1、第2の処理回路20,40に入力し、
トリガー回路50の働きで両者の信号の時間位相
ずれを一致させてX―Yプロツター80に出力す
る。
インピーダンスカーデオグラフ30の信号はそれ
ぞれ第1、第2の処理回路20,40に入力し、
トリガー回路50の働きで両者の信号の時間位相
ずれを一致させてX―Yプロツター80に出力す
る。
X―Yプロツター80のX軸端子80は前記第
1の処理回路20の出力端25に、またY軸端子
80bは前記第2の処理回路40の出力端45に
それぞれ接続しているので、該X―Yプロツター
80ではX軸端子80aに入力する脈圧変動信号
△PおよびY軸端子80bに入力する容積変動信
号△VにもとずきX―Y平面上にアナログ図面を
描記させる。このアナログ図形、すなわち脈圧変
動△Pと容積変動△Vの関係を図形化したいわゆ
るP―V線図は被検者の循環系の動態を解析した
ものであつて、P―V線図の勾配は循環系のコン
プライアンスを表わし、P―V線図のループのか
こむ面積は循環系の血管壁の収縮、拡張にともな
う仕事量を表わし、P―V線図のループの回転方
向は循環系の脈動波と血液変動波の先行順位を表
わし、P―V線図の形状から循環系の疾患を表わ
すことからこのP―V線図を観察すると被検者の
循環系の循環動態が明確に把握することができる
のである。
1の処理回路20の出力端25に、またY軸端子
80bは前記第2の処理回路40の出力端45に
それぞれ接続しているので、該X―Yプロツター
80ではX軸端子80aに入力する脈圧変動信号
△PおよびY軸端子80bに入力する容積変動信
号△VにもとずきX―Y平面上にアナログ図面を
描記させる。このアナログ図形、すなわち脈圧変
動△Pと容積変動△Vの関係を図形化したいわゆ
るP―V線図は被検者の循環系の動態を解析した
ものであつて、P―V線図の勾配は循環系のコン
プライアンスを表わし、P―V線図のループのか
こむ面積は循環系の血管壁の収縮、拡張にともな
う仕事量を表わし、P―V線図のループの回転方
向は循環系の脈動波と血液変動波の先行順位を表
わし、P―V線図の形状から循環系の疾患を表わ
すことからこのP―V線図を観察すると被検者の
循環系の循環動態が明確に把握することができる
のである。
ここで、本実施例の循環動態診断用解析装置を
用いて被検者の循環系の動態を解析した臨床例の
一部を紹介すると第9図の通りである。
用いて被検者の循環系の動態を解析した臨床例の
一部を紹介すると第9図の通りである。
すなわち、第9図は容積変動△Vを縦軸にと
り、脈圧変動△Pを横軸にとつて、3人の被検者
のP―V線図を同一平面に記載したものである。
り、脈圧変動△Pを横軸にとつて、3人の被検者
のP―V線図を同一平面に記載したものである。
図中Aは形状は円味をおび面積は大で反時計回
転で傾きが大きく、B,Cは形状は複雑で面積は
小で時計回転で傾きが小さい。このように健常
者、疾患者等種々のP―V線図を描記させること
によつて、診断に役立つ有用な視覚情報を提供で
きる。
転で傾きが大きく、B,Cは形状は複雑で面積は
小で時計回転で傾きが小さい。このように健常
者、疾患者等種々のP―V線図を描記させること
によつて、診断に役立つ有用な視覚情報を提供で
きる。
このように、第2実施例の循環動態診断用解析
装置は被検者の測定対象とする循環系の区画室内
の大動脈血管の弾力性を端的に表現できるP―V
線図を作成することができるものである。
装置は被検者の測定対象とする循環系の区画室内
の大動脈血管の弾力性を端的に表現できるP―V
線図を作成することができるものである。
詳述すれば、測定対象の血管壁には心臓の圧力
に起因する圧力変化が生じる。この圧力変化によ
つて血管壁は瞬時に拡張を始め、圧力変化に起因
する容積変化が生じる。その後、圧力が低下する
と該血管壁は独自の弾力性によつて収縮をし、も
との状態にもどることにより容積ももどる。これ
らの圧力変化と該圧力変化によつて生ずる血管壁
の動的挙動を一つの図形として表現したものが上
記P―V線図である。
に起因する圧力変化が生じる。この圧力変化によ
つて血管壁は瞬時に拡張を始め、圧力変化に起因
する容積変化が生じる。その後、圧力が低下する
と該血管壁は独自の弾力性によつて収縮をし、も
との状態にもどることにより容積ももどる。これ
らの圧力変化と該圧力変化によつて生ずる血管壁
の動的挙動を一つの図形として表現したものが上
記P―V線図である。
該P―V線図より得られる情報の内、圧力と容
積で囲まれた面積の大小は測定対象の血管壁の仕
事量を表現し、大きいものは血管壁が弾力性に富
み、小さいものは血管壁が硬いことを表す。すな
わち、若年者は大面積を有し、高齢者は小面積と
なる。さらに、P―V線図が描く回転方向は、脈
圧波と容積波の各波形におけるピーク値の先行順
位によつて決定される。図中Aは、健常者の脈圧
波のピーク値が容積波のピーク値より先行するた
め、両者を演算した場合は通常反時計方向回転と
なる。しかし、図中B,Cの如く、心疾患および
高血圧患者は、左心室機能が低下するため、脈圧
波のピーク値が容積波のピーク値より後になる。
この場合、両者を演算すると、通常時計方向回転
となる。また、P―V線図の図形の勾配はコンプ
ライアンス値を図形化したもので、勾配の大なる
ものは柔らかく、小なるものは硬い傾向を示す。
積で囲まれた面積の大小は測定対象の血管壁の仕
事量を表現し、大きいものは血管壁が弾力性に富
み、小さいものは血管壁が硬いことを表す。すな
わち、若年者は大面積を有し、高齢者は小面積と
なる。さらに、P―V線図が描く回転方向は、脈
圧波と容積波の各波形におけるピーク値の先行順
位によつて決定される。図中Aは、健常者の脈圧
波のピーク値が容積波のピーク値より先行するた
め、両者を演算した場合は通常反時計方向回転と
なる。しかし、図中B,Cの如く、心疾患および
高血圧患者は、左心室機能が低下するため、脈圧
波のピーク値が容積波のピーク値より後になる。
この場合、両者を演算すると、通常時計方向回転
となる。また、P―V線図の図形の勾配はコンプ
ライアンス値を図形化したもので、勾配の大なる
ものは柔らかく、小なるものは硬い傾向を示す。
以上のごとく、P―V線図の表す面積、回転方
向、勾配の情報は循環系の測定対象とする区画室
内の血管壁の弾力性(換言すれば血管壁の老化
度)を表現するもので、この装置により得られる
結果は測定対象部位の圧力、容積変動の時間的な
変化を図形的に表現して、循環動態の情報を提供
することができる有効な装置である。
向、勾配の情報は循環系の測定対象とする区画室
内の血管壁の弾力性(換言すれば血管壁の老化
度)を表現するもので、この装置により得られる
結果は測定対象部位の圧力、容積変動の時間的な
変化を図形的に表現して、循環動態の情報を提供
することができる有効な装置である。
上述の第1実施例の循環動態診断用解析装置は
被検者の循環系の血管の性状を機能的に表示し、
第2実施例の循環動態診断用解析装置は被検者の
循環系の循環系動態を図形化して表示することか
ら、被検者の循環系の診断をする上において、非
常に有効な情報を提供してくれるきわめて有意義
な装置ではあるが、より正確に生体の循環系の動
態を把握しようとすると、第1、第2の実施例の
循環動態診断用解析装置に使用した検出器である
脈波計10およびインピーダンスカーデオグラフ
30が非観血的に被検者の体表より検出するもの
であるために、脈波計の場合、測定部位である循
環系の動脈部と検出器を装着した体表との距離の
変化にともなつて検出器より得られる脈圧変化信
号の大きさが増減すること、さらに、インピーダ
ンスカーデオグラフの場合、生体に装着する電極
の位置関係によつて容積変化信号の大きさが増減
するということから、この信号をもとにして得ら
れるコンプライアンスおよびP―V線図には診断
解析時の被検者のP―V解析としては正確な情報
ではあるが、同一被検者について数度の計測をし
た際、検出器の装着位置に差異があつた場合には
装着位置の差異による出力信号の増減が生じた
り、また数人の被検者についてP―V解析の比較
をしようとする際には被検者の体格、体質、肥満
度等の差異により出力信号の大きさに差異を生じ
たりするので、これら比較をしたい場合にはさら
に一段の考慮を要する。
被検者の循環系の血管の性状を機能的に表示し、
第2実施例の循環動態診断用解析装置は被検者の
循環系の循環系動態を図形化して表示することか
ら、被検者の循環系の診断をする上において、非
常に有効な情報を提供してくれるきわめて有意義
な装置ではあるが、より正確に生体の循環系の動
態を把握しようとすると、第1、第2の実施例の
循環動態診断用解析装置に使用した検出器である
脈波計10およびインピーダンスカーデオグラフ
30が非観血的に被検者の体表より検出するもの
であるために、脈波計の場合、測定部位である循
環系の動脈部と検出器を装着した体表との距離の
変化にともなつて検出器より得られる脈圧変化信
号の大きさが増減すること、さらに、インピーダ
ンスカーデオグラフの場合、生体に装着する電極
の位置関係によつて容積変化信号の大きさが増減
するということから、この信号をもとにして得ら
れるコンプライアンスおよびP―V線図には診断
解析時の被検者のP―V解析としては正確な情報
ではあるが、同一被検者について数度の計測をし
た際、検出器の装着位置に差異があつた場合には
装着位置の差異による出力信号の増減が生じた
り、また数人の被検者についてP―V解析の比較
をしようとする際には被検者の体格、体質、肥満
度等の差異により出力信号の大きさに差異を生じ
たりするので、これら比較をしたい場合にはさら
に一段の考慮を要する。
そこで、このような測定上の問題に鑑み、より
正確な生体の循環系の動態を把握すべく、前述し
た循環動態診断用解析装置の第1、第2の処理回
路20,40に補正回路90を付加して、測定部
の動脈部と検出部を装着した体表との距離の変化
にともなう出力信号の増減および測定部位の位置
関係にともなう出力信号の増減を予じめ設定した
基準信号と比較し、補正することにより、上述の
測定上の問題を改善したのである。
正確な生体の循環系の動態を把握すべく、前述し
た循環動態診断用解析装置の第1、第2の処理回
路20,40に補正回路90を付加して、測定部
の動脈部と検出部を装着した体表との距離の変化
にともなう出力信号の増減および測定部位の位置
関係にともなう出力信号の増減を予じめ設定した
基準信号と比較し、補正することにより、上述の
測定上の問題を改善したのである。
以下、第3の実施例の循環動態診断用解析装置
を第10図を用いて説明するが、第3の実施例の
循環動態診断用解析装置の説明に当り、前述した
第2実施例の循環動態診断用解析装置に補正回路
90を付加した態様につき説明し、第2の実施例
の循環動態診断用解析装置と同一部分について
は、同一符号を付し詳しい説明は省略する。
を第10図を用いて説明するが、第3の実施例の
循環動態診断用解析装置の説明に当り、前述した
第2実施例の循環動態診断用解析装置に補正回路
90を付加した態様につき説明し、第2の実施例
の循環動態診断用解析装置と同一部分について
は、同一符号を付し詳しい説明は省略する。
脈波計10、第1の処理回路20、インピーダ
ンスカーデオグラフ30、第2の処理回路40、
トリガー回路50およびX―Yプロツター80は
第2実施例と同様の構成とし、該第1、第2の処
理回路20,40は補正回路90を接続する。
ンスカーデオグラフ30、第2の処理回路40、
トリガー回路50およびX―Yプロツター80は
第2実施例と同様の構成とし、該第1、第2の処
理回路20,40は補正回路90を接続する。
補正回路90は磁気テープ装置91と走査回路
92と波高補正回路93よりなる。
92と波高補正回路93よりなる。
磁気テープ装置91は入力する信号をデジタル
信号として記憶保持する市販の装置で、この磁気
テープ装置91に脈圧変動信号の基準信号とし
て、カフ(血圧計)によつて得られた被検者の血
圧変動値を予め入力して設定しておき、または、
予め入力しておいた複数の基準信号のなかから被
検者の平常の血圧から選択した1つの基準信号を
選択して出力せしめるようにしてある。また、容
積変動信号の基準信号としてインピーダンスカー
デオグラフより得られた容積変動信号に流体比抵
抗ρ、セグメントの長さL、インピーダンス変化
△Zの各常数をクビチエツクの心拍出量算出式
(△V=ρ(L/Z0)2・△Z)に代入して得られた 正確な容積変動値を予め入力して設定しておき、
または予め統計から得られた数値に基いて前記心
拍出量算出式により計算された複数の基準信号を
入力しておき、被検者の体質や検出器の位置から
その基準信号の1つを選択して、走査回路92に
出力できるようにしてある。
信号として記憶保持する市販の装置で、この磁気
テープ装置91に脈圧変動信号の基準信号とし
て、カフ(血圧計)によつて得られた被検者の血
圧変動値を予め入力して設定しておき、または、
予め入力しておいた複数の基準信号のなかから被
検者の平常の血圧から選択した1つの基準信号を
選択して出力せしめるようにしてある。また、容
積変動信号の基準信号としてインピーダンスカー
デオグラフより得られた容積変動信号に流体比抵
抗ρ、セグメントの長さL、インピーダンス変化
△Zの各常数をクビチエツクの心拍出量算出式
(△V=ρ(L/Z0)2・△Z)に代入して得られた 正確な容積変動値を予め入力して設定しておき、
または予め統計から得られた数値に基いて前記心
拍出量算出式により計算された複数の基準信号を
入力しておき、被検者の体質や検出器の位置から
その基準信号の1つを選択して、走査回路92に
出力できるようにしてある。
走査回路92は入力する信号を順次出力させる
回路で、その入力端92aは前段の磁気テープ装
置91に接続して、該磁気テープ装置91の出力
を順次波高補正回路93に出力する。
回路で、その入力端92aは前段の磁気テープ装
置91に接続して、該磁気テープ装置91の出力
を順次波高補正回路93に出力する。
波高補正回路93は他方の端子より入力する信
号を一方の入力端より入力する信号と比較演算し
出力する読出し読込み回路と比較演算回路よりな
り、該波高補正回路93の入力端93aを前段の
走査回路92に接続し、他の端子93bは第1、
第2の処理回路20,40の記憶回路23,43
にそれぞれ接続して、走査回路92より入力する
信号を基準として読出し読込み回路を介して入力
する第1、第2の処理回路20,40の記憶回路
23,43の信号を比較演算回路により比較演算
し、該信号の波高補正をした後再び読出し読込み
回路を介して、第1、第2の処理回路20,40
の記憶回路23,43に出力するようにしてあ
る。
号を一方の入力端より入力する信号と比較演算し
出力する読出し読込み回路と比較演算回路よりな
り、該波高補正回路93の入力端93aを前段の
走査回路92に接続し、他の端子93bは第1、
第2の処理回路20,40の記憶回路23,43
にそれぞれ接続して、走査回路92より入力する
信号を基準として読出し読込み回路を介して入力
する第1、第2の処理回路20,40の記憶回路
23,43の信号を比較演算回路により比較演算
し、該信号の波高補正をした後再び読出し読込み
回路を介して、第1、第2の処理回路20,40
の記憶回路23,43に出力するようにしてあ
る。
こうすることにより、被検者に装着した脈波計
10およびインピーダンスカーデオグラフ30の
出力信号はそれぞれ第1、第2の処理回路20,
40に入る。第1、第2の処理回路20,40に
入力した信号は記憶回路23,43にそれぞれ記
憶されると同時に電位補正回路24,44により
零電位補正され、再び記憶保持される。
10およびインピーダンスカーデオグラフ30の
出力信号はそれぞれ第1、第2の処理回路20,
40に入る。第1、第2の処理回路20,40に
入力した信号は記憶回路23,43にそれぞれ記
憶されると同時に電位補正回路24,44により
零電位補正され、再び記憶保持される。
該記憶回路23,43には補正回路90が接続
しているので、該補正回路90の磁気テープ装置
91に保持されている脈圧変動信号の基準信号と
容積変動信号の基準信号は走査回路92により順
次波高補正回路93に出力する。該波高補正回路
93では、まず読出し読込み回路より入力する第
1の処理回路20の記憶回路23に記憶されてい
る脈圧変動信号を読出し、該信号と走査回路92
より入力する脈圧変動の基準信号を比較演算回路
にて比較演算を行ない、補正するとともに読出し
読込み回路を介して第1の処理回路20の記憶回
路23に出力する。つぎに、読出し読込み回路よ
り入力する第2の処理回路40の記憶回路43に
記憶されている容積変動信号を読出し、該信号と
走査回路92より入力する容積変動の基準信号を
比較演算回路にて比較演算を行ない補正するとと
もに読出し読込み回路を介して第2の処理回路4
0の記憶回路43に出力する。
しているので、該補正回路90の磁気テープ装置
91に保持されている脈圧変動信号の基準信号と
容積変動信号の基準信号は走査回路92により順
次波高補正回路93に出力する。該波高補正回路
93では、まず読出し読込み回路より入力する第
1の処理回路20の記憶回路23に記憶されてい
る脈圧変動信号を読出し、該信号と走査回路92
より入力する脈圧変動の基準信号を比較演算回路
にて比較演算を行ない、補正するとともに読出し
読込み回路を介して第1の処理回路20の記憶回
路23に出力する。つぎに、読出し読込み回路よ
り入力する第2の処理回路40の記憶回路43に
記憶されている容積変動信号を読出し、該信号と
走査回路92より入力する容積変動の基準信号を
比較演算回路にて比較演算を行ない補正するとと
もに読出し読込み回路を介して第2の処理回路4
0の記憶回路43に出力する。
しかして、第1、第2の処理回路20,40に
記憶された信号は、トリガー回路50により時間
位相のずれを一致させて、X―Yプロツター80
に出力し、ここでX―Y平面上にアナログ図形を
描記させる。
記憶された信号は、トリガー回路50により時間
位相のずれを一致させて、X―Yプロツター80
に出力し、ここでX―Y平面上にアナログ図形を
描記させる。
このアナログ図形は、基準の脈圧変動により補
正した脈圧変動△Pと基準の容積変動により補正
した容積変動△Vの関係をP―V線図として描記
したものであるから、該P―V線図には被検者の
循環系の動脈部と体表に装着した検出器の距離の
変化等にもとずく出力差はほとんど含まれず、し
たがつて被検者の循環系を診断する上において、
より正確な情報を提供することができる装置とす
ることができた。
正した脈圧変動△Pと基準の容積変動により補正
した容積変動△Vの関係をP―V線図として描記
したものであるから、該P―V線図には被検者の
循環系の動脈部と体表に装着した検出器の距離の
変化等にもとずく出力差はほとんど含まれず、し
たがつて被検者の循環系を診断する上において、
より正確な情報を提供することができる装置とす
ることができた。
以上本発明につき実施例を上げて説明したが、
本発明は前述した実施例に限定されるものではな
く、さらにいくつかの実施態様をとりうるもので
ある。
本発明は前述した実施例に限定されるものではな
く、さらにいくつかの実施態様をとりうるもので
ある。
例えば、第1、第2、第3の実施例において、
被検者の循環系の動脈部の脈動変化を検出するも
のとして半導体歪―電気変換素子を用いた脈波計
を用いたが、これに限定するものではなく、圧電
素子を用いた脈波計、変位計を用いた脈波計、動
電型脈波計等非観血的に循環系の脈動変化を脈圧
信号として忠実に検出できるものであればよい。
被検者の循環系の動脈部の脈動変化を検出するも
のとして半導体歪―電気変換素子を用いた脈波計
を用いたが、これに限定するものではなく、圧電
素子を用いた脈波計、変位計を用いた脈波計、動
電型脈波計等非観血的に循環系の脈動変化を脈圧
信号として忠実に検出できるものであればよい。
また第1、第2、第3実施例において、被検者
の循環系の血液変動を検出するものとして、イン
ピーダンスカーデオグラフを用いたが、これに限
定するものではなく、アドミタンス容積脈波計、
光電式容積脈波計、超音波血流計等非観血的に循
環系の血液変動を容積変化として忠実に検出でき
るものであれば何ら、さしつかえはない。
の循環系の血液変動を検出するものとして、イン
ピーダンスカーデオグラフを用いたが、これに限
定するものではなく、アドミタンス容積脈波計、
光電式容積脈波計、超音波血流計等非観血的に循
環系の血液変動を容積変化として忠実に検出でき
るものであれば何ら、さしつかえはない。
さらに第1、第2、第3実施例において、脈波
計およびインピーダンスカーデオグラフの次段に
オシロスコープを配設して、被検者の脈動変化お
および血液変動が忠実に検出できているかを監視
する手段を構じることも可能である。
計およびインピーダンスカーデオグラフの次段に
オシロスコープを配設して、被検者の脈動変化お
および血液変動が忠実に検出できているかを監視
する手段を構じることも可能である。
また第1、第2、第3実施例において、トリガ
ー回路としてAND回路とトリガーパルス発生回
路よりなる回路を使用したが、これに限定するも
のではなく、要するに第1の処理回路の出力信号
と第2の処理回路の出力信号の時間位相のずれを
なくし、出力させるようにした回路であればよ
い。
ー回路としてAND回路とトリガーパルス発生回
路よりなる回路を使用したが、これに限定するも
のではなく、要するに第1の処理回路の出力信号
と第2の処理回路の出力信号の時間位相のずれを
なくし、出力させるようにした回路であればよ
い。
またさらに、第2実施例において、X―Yプロ
ツターを使用したが、これに限定するものではな
く、D―A変換回路と併合してアナログX―Yプ
ロツター、メモリースコープ、X―Yデスプレイ
ー、X―Yブラウン管オシロスコープ等のアナロ
グX―Y表示回路を使用することも可能である。
ツターを使用したが、これに限定するものではな
く、D―A変換回路と併合してアナログX―Yプ
ロツター、メモリースコープ、X―Yデスプレイ
ー、X―Yブラウン管オシロスコープ等のアナロ
グX―Y表示回路を使用することも可能である。
また、第1、第2、第3の実施例において、第
1の処理回路20を立上り検出回路21とA―D
変換回路22と記憶回路23と電位補正回路24
より構成して入力する信号を記憶すべくしたが、
第11図に示すように該立上り検出回路21と記
憶回路23との間にシフトレジスター26を、さ
らに該A―D変換回路22と記憶回路23との間
に加算平均演算回路27を各々配設して、該A―
D変換回路22より入力する信号を加算平均演算
回路にて加算平均して記憶回路に入力させると同
時に、立上り検出回路21からのパルス信号をシ
フトレジスターで計数し、ある計数値に達すると
記憶回路23の記憶保持機能を停止させることに
より、該記憶回路23に平均値に相当する信号を
保持させるようにすることも可能である。上述の
ことは第2の処理回路40についても同様の構成
にすることができる。
1の処理回路20を立上り検出回路21とA―D
変換回路22と記憶回路23と電位補正回路24
より構成して入力する信号を記憶すべくしたが、
第11図に示すように該立上り検出回路21と記
憶回路23との間にシフトレジスター26を、さ
らに該A―D変換回路22と記憶回路23との間
に加算平均演算回路27を各々配設して、該A―
D変換回路22より入力する信号を加算平均演算
回路にて加算平均して記憶回路に入力させると同
時に、立上り検出回路21からのパルス信号をシ
フトレジスターで計数し、ある計数値に達すると
記憶回路23の記憶保持機能を停止させることに
より、該記憶回路23に平均値に相当する信号を
保持させるようにすることも可能である。上述の
ことは第2の処理回路40についても同様の構成
にすることができる。
さらに第3実施例において、補正回路90を磁
気テープ装置91、走査回路92、波高補正回路
93より構成したが、これに限定するものではな
く、要するに生体の脈圧変動の基準信号と容積変
動の基準信号をデジタル信号として電気的に設定
し、この信号で補正できる回路であればよい。
気テープ装置91、走査回路92、波高補正回路
93より構成したが、これに限定するものではな
く、要するに生体の脈圧変動の基準信号と容積変
動の基準信号をデジタル信号として電気的に設定
し、この信号で補正できる回路であればよい。
以上要するに、本願発明は、生体の循環系の脈
動を脈圧変化として非観血的に検出する脈圧検出
部と前記脈動検出部の出力信号を脈圧変動信号と
して記憶する第1の処理回路と生体の循環系の血
液の変動を容積変化信号として非観血的に検出す
る容積検出部と、前記容積検出部の出力信号を容
積変動として記憶する第2の処理回路と前記第1
の処理回路の出力信号と前記第2の処理回路の出
力信号との時間位相を一致させるトリガー回路と
前記第1の処理回路の出力信号と第2の処理回路
の出力信号をコンプライアンスまたはおよびP―
V線図として表示する表示回路とよりなり、脈圧
検出部および容積検出部を生体に装着すると、該
脈圧検出部は生体の循環系の脈動変化を脈圧変化
信号として非観血的に検出すると同時に第1の処
理回路に出力し、ここで記憶するとともにトリガ
ー回路に出力する。一方、容積検出部は生体の循
環系の血液の変動量を容積変化信号として非観血
的に検出すると同時に第2の処理回路に出力し、
ここで記憶するとともにトリガー回路に出力す
る。ところでトリガー回路は前記第1の処理回路
の出力信号と前記第2の処理回路の出力信号の時
間位相が一致したとき、前記第1の処理回路の出
力信号と前記第2の処理回路の出力信号をこれを
接続する表示回路に出力することにより、該表示
回路をしてコンプライアンスまたはおよびP―V
線図を的確に描記させることができ、したがつて
生体の循環系の血管の性状と循環動態を正確に把
握することができることから臨床医学の分野にお
いて貢献するところ大である。
動を脈圧変化として非観血的に検出する脈圧検出
部と前記脈動検出部の出力信号を脈圧変動信号と
して記憶する第1の処理回路と生体の循環系の血
液の変動を容積変化信号として非観血的に検出す
る容積検出部と、前記容積検出部の出力信号を容
積変動として記憶する第2の処理回路と前記第1
の処理回路の出力信号と前記第2の処理回路の出
力信号との時間位相を一致させるトリガー回路と
前記第1の処理回路の出力信号と第2の処理回路
の出力信号をコンプライアンスまたはおよびP―
V線図として表示する表示回路とよりなり、脈圧
検出部および容積検出部を生体に装着すると、該
脈圧検出部は生体の循環系の脈動変化を脈圧変化
信号として非観血的に検出すると同時に第1の処
理回路に出力し、ここで記憶するとともにトリガ
ー回路に出力する。一方、容積検出部は生体の循
環系の血液の変動量を容積変化信号として非観血
的に検出すると同時に第2の処理回路に出力し、
ここで記憶するとともにトリガー回路に出力す
る。ところでトリガー回路は前記第1の処理回路
の出力信号と前記第2の処理回路の出力信号の時
間位相が一致したとき、前記第1の処理回路の出
力信号と前記第2の処理回路の出力信号をこれを
接続する表示回路に出力することにより、該表示
回路をしてコンプライアンスまたはおよびP―V
線図を的確に描記させることができ、したがつて
生体の循環系の血管の性状と循環動態を正確に把
握することができることから臨床医学の分野にお
いて貢献するところ大である。
第1図は本発明の第1実施例を示す回路図、第
2図は脈波計を生体に装着したときの断面図、第
3図はインピーダンスカーデオグラフを生体に装
着したときの説明図、第4図は脈圧変化を示す線
図、第5図は容積変化を示す図、第6図はコンプ
ライアンスと被検者の年令との関係を示す臨床
例、第7図はコンプライアンスと被検者の症例と
の関係を示す臨床例、第8図は本願発明の第2実
施例を示す回路図、第9図は脈圧変動△Pと容積
変動△Vとの関係を示す臨床例、第10図は本願
発明の第3実施例を示す回路図、第11図は処理
回路の変形例。第12図は第1実施例の各回路構
成の出力波形を示す波形図。 図中、10…脈波計、20…第1の処理回路、
30…インピーダンスカーデオグラフ、40…第
2の処理回路、50…トリガー回路、60…コン
プライアンス演算回路、70…タイプライター、
80…X―Yプロツター、90…補正回路。
2図は脈波計を生体に装着したときの断面図、第
3図はインピーダンスカーデオグラフを生体に装
着したときの説明図、第4図は脈圧変化を示す線
図、第5図は容積変化を示す図、第6図はコンプ
ライアンスと被検者の年令との関係を示す臨床
例、第7図はコンプライアンスと被検者の症例と
の関係を示す臨床例、第8図は本願発明の第2実
施例を示す回路図、第9図は脈圧変動△Pと容積
変動△Vとの関係を示す臨床例、第10図は本願
発明の第3実施例を示す回路図、第11図は処理
回路の変形例。第12図は第1実施例の各回路構
成の出力波形を示す波形図。 図中、10…脈波計、20…第1の処理回路、
30…インピーダンスカーデオグラフ、40…第
2の処理回路、50…トリガー回路、60…コン
プライアンス演算回路、70…タイプライター、
80…X―Yプロツター、90…補正回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 生体の循環系の脈動を脈圧変化信号として非
観血的に検出する脈圧検出部と、 前記脈圧検出部の出力信号を脈圧変動信号とし
て記憶する第1の処理回路と、 生体の循環系の血液の変動量を容積変化信号と
して非観血的に検出する容積検出部と、 前記容積検出部の出力信号を容積変動信号とし
て記憶する第2の処理回路と、 前記第1の処理回路の出力信号と第2の処理回
路の出力信号との時間位相が一致したときに信号
を出力するトリガー回路と、 前記トリガー回路の出力信号に起因して前記第
1の処理回路の出力信号で前記第2の処理回路の
出力信号を除演算することによりコンプライアン
スまたはP―V線図として表示する表示回路と、
よりなることを特徴とする循環動態診断用解析装
置。 2 生体の循環系の脈動を脈圧変化信号として非
観血的に検出する脈圧検出部と、 前記脈圧検出部の出力信号を脈圧変動信号とし
て記憶する第1の処理回路と、 生体の循環系の血液の変動量を容積変化信号と
して非観血的に検出する容積検出部と、 前記容積検出部の出力信号を容積変動信号とし
て記憶する第2の処理回路と、 前記第1の処理回路の記憶信号と前記第2の処
理回路の記憶信号を生体の循環系の脈圧変動の基
準信号と容積変動の基準信号で補正する補正回路
と、 前記第1の処理回路の出力信号と前記第2の処
理回路の出力信号の時間位相が一致したときに信
号を出力するトリガー回路と、 前記トリガー回路の出力信号に起因して前記第
1の処理回路の出力信号で前記第2の処理回路の
出力信号を除演算することによりコンプライアン
スまたはP―V線図として表示する表示回路と、
よりなることを特徴とする循環動態診断用解析装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4770477A JPS53133991A (en) | 1977-04-25 | 1977-04-25 | Analyzer for diagnising circulating state |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4770477A JPS53133991A (en) | 1977-04-25 | 1977-04-25 | Analyzer for diagnising circulating state |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53133991A JPS53133991A (en) | 1978-11-22 |
JPS625618B2 true JPS625618B2 (ja) | 1987-02-05 |
Family
ID=12782676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4770477A Granted JPS53133991A (en) | 1977-04-25 | 1977-04-25 | Analyzer for diagnising circulating state |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS53133991A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003073931A1 (fr) | 2002-03-05 | 2003-09-12 | Dainippon Pharmaceutical Co., Ltd. | Appareil de carte d'electrocardiographie et procede associe |
JP5062809B2 (ja) * | 2006-09-08 | 2012-10-31 | 国立大学法人広島大学 | 血管壁インピーダンス推定装置 |
-
1977
- 1977-04-25 JP JP4770477A patent/JPS53133991A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53133991A (en) | 1978-11-22 |
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