JPS6244186Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6244186Y2 JPS6244186Y2 JP1982182428U JP18242882U JPS6244186Y2 JP S6244186 Y2 JPS6244186 Y2 JP S6244186Y2 JP 1982182428 U JP1982182428 U JP 1982182428U JP 18242882 U JP18242882 U JP 18242882U JP S6244186 Y2 JPS6244186 Y2 JP S6244186Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- cylinder
- oil chamber
- belt
- volume
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は内燃機関のクランクシヤフトとカムシ
ヤフトとを結ぶタイミングベルトに適したオート
テンジヨナに関する。
ヤフトとを結ぶタイミングベルトに適したオート
テンジヨナに関する。
タイミングベルトはエンジンの温度変化、ベル
トのなじみ、摩耗による張力変化があり、それに
よつてベルト騒音やベルトの目飛びとつた問題を
引起す。そのため従来より、タイミングベルトの
張力を制御するためのオートテンシヨナが種々考
案されている。それらの内でピストンとシリンダ
とより成り、その中に油を封入した油圧ダンパ式
のものが知られている。ピストンにはその両側に
形成される油室を連通するオリフイスが穿設され
る。ベルトの張力変化によつてピストンとシリン
ダとはばねに抗して変位し、この動きはオリフイ
スによる油の絞り効果によつて規制され、適当な
制動を伴つて、ベルト張力変化に追従する。この
場合ピストンが動いても油室全体としては容積変
化をしないようにするため、ピストンはその左右
でピストン棒を備え、夫々のシリンダ端壁に嵌合
する構造をとつている。このようにピストンが動
いたときのシリンダ内の油室の容積を一定に保つ
ことによりピストンの動きの抵抗となるような油
圧変化の発生を押えようとするものである。しか
し、ピストンの加工精度によつて、前記の容積変
化をピストン全ストロークにわたつて生じないよ
う保つことは実際上困難である。この場合、ベル
ト張力の変動に充分に応答できないことになる。
トのなじみ、摩耗による張力変化があり、それに
よつてベルト騒音やベルトの目飛びとつた問題を
引起す。そのため従来より、タイミングベルトの
張力を制御するためのオートテンシヨナが種々考
案されている。それらの内でピストンとシリンダ
とより成り、その中に油を封入した油圧ダンパ式
のものが知られている。ピストンにはその両側に
形成される油室を連通するオリフイスが穿設され
る。ベルトの張力変化によつてピストンとシリン
ダとはばねに抗して変位し、この動きはオリフイ
スによる油の絞り効果によつて規制され、適当な
制動を伴つて、ベルト張力変化に追従する。この
場合ピストンが動いても油室全体としては容積変
化をしないようにするため、ピストンはその左右
でピストン棒を備え、夫々のシリンダ端壁に嵌合
する構造をとつている。このようにピストンが動
いたときのシリンダ内の油室の容積を一定に保つ
ことによりピストンの動きの抵抗となるような油
圧変化の発生を押えようとするものである。しか
し、ピストンの加工精度によつて、前記の容積変
化をピストン全ストロークにわたつて生じないよ
う保つことは実際上困難である。この場合、ベル
ト張力の変動に充分に応答できないことになる。
かかる従来技術の欠点に鑑み実開昭56−87652
公報にはシリンダ内の油室容積変化を防止するた
めフリーピストンを設けたものが開示されてい
る。フリーピストンはピストンとシリンダとの相
対移動に追従して動くことによりこれらの円滑な
作動が実現される。しかし、この従来技術は2輪
車用のチエーンのオートテンシヨナに係るもので
あり、チエーンの場合は縮むということが考えら
れず伸びだけを考えればよいことから、ピストン
にチエツク弁を設け、ピストンが伸びる方向(即
ちチエーンの張り方向)にのみ効かせている。然
るに、本願の対象であるタイミングベルトは伸び
るのみならず縮みもあるから、この従来技術をそ
のまま応用することはできない。
公報にはシリンダ内の油室容積変化を防止するた
めフリーピストンを設けたものが開示されてい
る。フリーピストンはピストンとシリンダとの相
対移動に追従して動くことによりこれらの円滑な
作動が実現される。しかし、この従来技術は2輪
車用のチエーンのオートテンシヨナに係るもので
あり、チエーンの場合は縮むということが考えら
れず伸びだけを考えればよいことから、ピストン
にチエツク弁を設け、ピストンが伸びる方向(即
ちチエーンの張り方向)にのみ効かせている。然
るに、本願の対象であるタイミングベルトは伸び
るのみならず縮みもあるから、この従来技術をそ
のまま応用することはできない。
従つて本考案の目的は、タイミングベルトに適
したオートテンシヨナを提供することにある。こ
の目的を達成するため本考案のオートテンシヨナ
にあつては、シリンダと、シリンダ内を摺動する
ピストンとを有し、シリンダとピストンの一方は
エンジン本体に取付けられその他方はベルト当接
するアイドラに連結され、アイドラを常時ベルト
に当接するよう付勢するばね手段が設けられ、シ
リンダ内においてピストンの一側に第1油室他側
に第2油室が形成され、これらの第1油室及び第
2油室はピストンに形成されるオリフイスによつ
て相互に連通され、ピストンとシリンダとが相対
運動するときのシリンダ内の油室の容積変化を吸
収する手段が具備されている。
したオートテンシヨナを提供することにある。こ
の目的を達成するため本考案のオートテンシヨナ
にあつては、シリンダと、シリンダ内を摺動する
ピストンとを有し、シリンダとピストンの一方は
エンジン本体に取付けられその他方はベルト当接
するアイドラに連結され、アイドラを常時ベルト
に当接するよう付勢するばね手段が設けられ、シ
リンダ内においてピストンの一側に第1油室他側
に第2油室が形成され、これらの第1油室及び第
2油室はピストンに形成されるオリフイスによつ
て相互に連通され、ピストンとシリンダとが相対
運動するときのシリンダ内の油室の容積変化を吸
収する手段が具備されている。
以下図面によつて本考案を説明すると、第1図
において、10はクランク軸上のタイミングプー
リ、12はカム軸上のタイミングプーリで、これ
らはタイミングベルト14で相互に連結される。
16はテンシヨンローラであり、ピン18の廻り
で一端がテンシヨンバー10に回転自在に取付け
られる。レバー20の他端とエンジン本体22と
の間にはベルトテンシヨナー24が設けられる。
において、10はクランク軸上のタイミングプー
リ、12はカム軸上のタイミングプーリで、これ
らはタイミングベルト14で相互に連結される。
16はテンシヨンローラであり、ピン18の廻り
で一端がテンシヨンバー10に回転自在に取付け
られる。レバー20の他端とエンジン本体22と
の間にはベルトテンシヨナー24が設けられる。
第1の実施例ではベルトテンシヨナー24は第
2図の如き構成を持つ。シリンダ26内にピスト
ン28が摺動自在に嵌合され、ピストンロツド3
0はシリンダ26の端壁にシール32を介して挿
通され、アイレツト33によつて第1図のテンシ
ヨンレバー20に連結され、シリンダはそのブラ
ケツト34に形成されるアイレツト35によつて
エンジン本体22に連結される。(尚、これとは
逆に、ピストンロツド30をエンジン本体22に
ブラケツト34をテンシヨンレバー20に連結す
ることができる。)ピストン28にばね40が当
接し、テンシヨンローラ16をタイミングベルト
14に当接させるような力をレバー20に加えて
いる。シリンダ26内においてピストン28の一
側に第1油室42、他側に第2油室44が形成さ
れ、これらは油で充たされ、オリフイス46を介
し相互に連通されている。シリンダ26内にはフ
リーピストン48がシール50を介して嵌合さ
れ、このフリーピストン48はピストン28に対
向した第2油室44の壁面を形成している。シリ
ンダ26にはキヤツプ52が嵌合され、このキヤ
ツプ52とフリーピストン48との間の大気室5
6は孔58を介して大気と連通している。
2図の如き構成を持つ。シリンダ26内にピスト
ン28が摺動自在に嵌合され、ピストンロツド3
0はシリンダ26の端壁にシール32を介して挿
通され、アイレツト33によつて第1図のテンシ
ヨンレバー20に連結され、シリンダはそのブラ
ケツト34に形成されるアイレツト35によつて
エンジン本体22に連結される。(尚、これとは
逆に、ピストンロツド30をエンジン本体22に
ブラケツト34をテンシヨンレバー20に連結す
ることができる。)ピストン28にばね40が当
接し、テンシヨンローラ16をタイミングベルト
14に当接させるような力をレバー20に加えて
いる。シリンダ26内においてピストン28の一
側に第1油室42、他側に第2油室44が形成さ
れ、これらは油で充たされ、オリフイス46を介
し相互に連通されている。シリンダ26内にはフ
リーピストン48がシール50を介して嵌合さ
れ、このフリーピストン48はピストン28に対
向した第2油室44の壁面を形成している。シリ
ンダ26にはキヤツプ52が嵌合され、このキヤ
ツプ52とフリーピストン48との間の大気室5
6は孔58を介して大気と連通している。
以上の構成において、ベルト14が伸びると
(温度変化によつてシリンダブロツク又はシリン
ダヘツドの縮みがベルト変形より大きく相対外に
ベルトが伸びることによる)ばね40の力によつ
てピストン28は第2図の右方に動き一方ベルト
14の縮みによつてピストン28はばね40に抗
して第2図の左方に動く。このようなピストンの
左右の動きに追従してフリーピストン48は油圧
変化によつて左右に動き、油室全体の容積を一定
に保ち、その結果第1油室と第2油室との間の容
積の差が加工精度によるものも含めて吸収され、
緩りとしたベルト張力の変化に対してピストン2
8の円滑な動きが実現される。またピストン28
内のオリフイス46を油が通るときの抵抗力によ
つてピストン28の速度は適当に規制されエンジ
ン運転中のベルトのばたつきをその寸法を適切に
選択することにより解消することができる。
(温度変化によつてシリンダブロツク又はシリン
ダヘツドの縮みがベルト変形より大きく相対外に
ベルトが伸びることによる)ばね40の力によつ
てピストン28は第2図の右方に動き一方ベルト
14の縮みによつてピストン28はばね40に抗
して第2図の左方に動く。このようなピストンの
左右の動きに追従してフリーピストン48は油圧
変化によつて左右に動き、油室全体の容積を一定
に保ち、その結果第1油室と第2油室との間の容
積の差が加工精度によるものも含めて吸収され、
緩りとしたベルト張力の変化に対してピストン2
8の円滑な動きが実現される。またピストン28
内のオリフイス46を油が通るときの抵抗力によ
つてピストン28の速度は適当に規制されエンジ
ン運転中のベルトのばたつきをその寸法を適切に
選択することにより解消することができる。
第3図の実施例では第2図のフリーピストン4
8の代りにベローズ60が設けられる。ベローズ
60はその開端部60Aがキツプ52によつて動
かないように拘束され、閉端部60Bは第2油室
44の、ピストン28に面した壁面を形成する。
8の代りにベローズ60が設けられる。ベローズ
60はその開端部60Aがキツプ52によつて動
かないように拘束され、閉端部60Bは第2油室
44の、ピストン28に面した壁面を形成する。
ピストン28の左右の動きに追従して、ベロー
ズ60は伸び縮みし、その結果油室全体の容積を
一定に保つ。そのため、容積差が吸収される。
ズ60は伸び縮みし、その結果油室全体の容積を
一定に保つ。そのため、容積差が吸収される。
第4図の実施例では、容積差の吸収手段はゴム
袋70として形成される。ゴム袋中には適当な量
の空気が封入されている。ピストン28の動きに
追従してゴム袋は伸縮し断面積差を吸収し、ピス
トン28の円滑な動きを実現する。
袋70として形成される。ゴム袋中には適当な量
の空気が封入されている。ピストン28の動きに
追従してゴム袋は伸縮し断面積差を吸収し、ピス
トン28の円滑な動きを実現する。
以上述べたように本考案ではピストンにオリフ
イスのみ設け、かつフリーピストン、ベローズ又
はゴム袋等より構成される容積差吸収手段を設け
ることで、ダジミングベルトの伸び縮みの双方に
効果的に働かせることができる。
イスのみ設け、かつフリーピストン、ベローズ又
はゴム袋等より構成される容積差吸収手段を設け
ることで、ダジミングベルトの伸び縮みの双方に
効果的に働かせることができる。
第1図は本考案のベルトテンシヨナを設けたエ
ンジン本体の前面を示す図、第2図は本考案のベ
ルトテンシヨナの第1の実施例を示す断面図、第
3図、第4図は夫々別の実施例を示す第2図と同
様な図。 10,12……タイミングプーリ、14……タ
イミングベルト、16……アイドラ、24……ベ
ルトテンシヨナ、26……シリンダ、28……ピ
ストン、40……ばね、42……第1油室、44
……第2油室、48……フリーピストン、60…
…ベローズ、70……ゴム袋。
ンジン本体の前面を示す図、第2図は本考案のベ
ルトテンシヨナの第1の実施例を示す断面図、第
3図、第4図は夫々別の実施例を示す第2図と同
様な図。 10,12……タイミングプーリ、14……タ
イミングベルト、16……アイドラ、24……ベ
ルトテンシヨナ、26……シリンダ、28……ピ
ストン、40……ばね、42……第1油室、44
……第2油室、48……フリーピストン、60…
…ベローズ、70……ゴム袋。
Claims (1)
- 駆動用のタイミングプーリと被駆動用のタイミ
ングプーリとの間に巻掛されるタイミングベルト
に張力を付与するためのオートテンシヨナであつ
て、シリンダと、シリンダ内を摺動するピストン
とを有し、シリンダとピストンの一方はエンジン
本体側に取付られその他方はベルトに当接するア
イドラに連結され、アイドラを常時ベルトに当接
するよう付勢するばね手段が設けられ、シリンダ
内においてピストンの一側に第1油室他側に第2
油室が形成され、これらの第1油室及び第2油室
間は、チエツク弁を介在させることなしに、ピス
トンに形成されるオリフイスのみによつて第1油
室及び第2油室間の方向に関わらず相互に連通さ
れ、ピストンとシリンダとが相対運動するときの
シリンダ内の油室の容積変化を吸収する手段が具
備されているタイミングベルト用オートテンシヨ
ナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18242882U JPS5986457U (ja) | 1982-12-03 | 1982-12-03 | タイミングベルト用オ−トテンシヨナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18242882U JPS5986457U (ja) | 1982-12-03 | 1982-12-03 | タイミングベルト用オ−トテンシヨナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5986457U JPS5986457U (ja) | 1984-06-11 |
JPS6244186Y2 true JPS6244186Y2 (ja) | 1987-11-19 |
Family
ID=30395072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18242882U Granted JPS5986457U (ja) | 1982-12-03 | 1982-12-03 | タイミングベルト用オ−トテンシヨナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5986457U (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5836916Y2 (ja) * | 1979-12-08 | 1983-08-19 | 本田技研工業株式会社 | 伝動帯の緊張装置 |
-
1982
- 1982-12-03 JP JP18242882U patent/JPS5986457U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5986457U (ja) | 1984-06-11 |
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