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JPS6238360B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6238360B2
JPS6238360B2 JP52079763A JP7976377A JPS6238360B2 JP S6238360 B2 JPS6238360 B2 JP S6238360B2 JP 52079763 A JP52079763 A JP 52079763A JP 7976377 A JP7976377 A JP 7976377A JP S6238360 B2 JPS6238360 B2 JP S6238360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
group
compound
oxygen
deacetoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52079763A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS535152A (en
Inventor
Fuon Deene Uerufu
Reedobure Rasumutsusen Horu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Leo Pharma AS
Original Assignee
Leo Pharmaceutical Products Ltd AS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Leo Pharmaceutical Products Ltd AS filed Critical Leo Pharmaceutical Products Ltd AS
Publication of JPS535152A publication Critical patent/JPS535152A/ja
Publication of JPS6238360B2 publication Critical patent/JPS6238360B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J41/00Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring
    • C07J41/0005Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring the nitrogen atom being directly linked to the cyclopenta(a)hydro phenanthrene skeleton
    • C07J41/0027Azides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J13/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen having a carbon-to-carbon double bond from or to position 17
    • C07J13/007Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen having a carbon-to-carbon double bond from or to position 17 with double bond in position 17 (20)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J31/00Normal steroids containing one or more sulfur atoms not belonging to a hetero ring
    • C07J31/003Normal steroids containing one or more sulfur atoms not belonging to a hetero ring the S atom directly linked to a ring carbon atom of the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J31/00Normal steroids containing one or more sulfur atoms not belonging to a hetero ring
    • C07J31/006Normal steroids containing one or more sulfur atoms not belonging to a hetero ring not covered by C07J31/003
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J33/00Normal steroids having a sulfur-containing hetero ring spiro-condensed or not condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton
    • C07J33/002Normal steroids having a sulfur-containing hetero ring spiro-condensed or not condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton not condensed
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07J41/0005Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring the nitrogen atom being directly linked to the cyclopenta(a)hydro phenanthrene skeleton
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    • C07J43/003Normal steroids having a nitrogen-containing hetero ring spiro-condensed or not condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton not condensed
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07JSTEROIDS
    • C07J51/00Normal steroids with unmodified cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton not provided for in groups C07J1/00 - C07J43/00

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な一連のフシジン酸
(fusidicacid)誘導体、その塩および易加水分解
性のエステル、ならびにその製造方法に関する。 本発明の新規な化合物は次の一般式で表わされ
る。 式中のQ1は酸素または組合せ【式】または 【式】(Zは水酸基、ハロゲン原子、アルキル スルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオ
キシ基、例えばメタンスルホニルオキシもしくは
p−トルエンスルホニルオキシ、またはアジドも
しくはニトロ基を示す)を示し、 Q2は酸素または組合せ【式】を示し、 R1は炭素原子数1〜6個の直鎖または分枝鎖
アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチ
ルまたはペンチルおよびヘキシルの既知の異性
体、フエニルまたは5もしくは6個の環原子を有
し窒素、酸素および/または硫黄原子を含有する
複素環式基のなかから選択され、ハロゲン、ニト
ロ、低級アルキルまたは低級アルコキシ基で置換
されているかまたは置換されていない基を示す。 式において、C−24およびC−25間の破線
は、当該炭素原子が二重結合または単結合により
結合していることを意味する。 用語「低級」は特記しない限り、炭素原子含有
数が1〜4個であることを意味する。 本発明の化合物はそのまゝ用いることも、塩ま
たは易加水分解性のエステルの形態として用いる
こともできる。化合物の塩は、薬学的に許容し得
る無毒の塩でなければならず、例えばアルカリ金
属塩およびアルカリ土類金属塩、具体的にはナト
リウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウ
ム塩、ならびにアンモニアもしくは適当な無毒の
アミンとの塩とするのが好ましい。特殊な目的に
応じて、化合物の銀塩を用いることもでき、特に
局所治療用に好適である。 易加水分解性のエステルは、具体的には、アル
カノイルオキシアルキル、アラルカノイルオキシ
アルキル、アロイルオキシアルキルエステル類、
例えばアセトキシメチル、ピバロイルオキシメチ
ル、ベンゾイルオキシメチルエステルおよび対応
する1′−オキシエチル誘導体、またはアルコキシ
カルボニルオキシアルキルエステル類、例えばメ
トキシカルボニルオキシメチル、エトキシカルボ
ニルオキシメチルエステルおよび対応する1′−オ
キシエチル誘導体、またはラクトニルエステル
類、例えばフタリジルエステル、またはジアルキ
ルアミノアルキルエステル類、例えばジエチルア
ミノエチルエステルとすることができる。 フシジン酸の抗菌特性はよく知られており、構
造が変わると抗菌活性が著しくもしくは完全に失
われることもよく知られている。 しかし、本発明者らは、本発明の化合物が試験
管内および生体内の双方において興味深い細菌生
育阻止および薬理動力学特性を呈することを見出
した。本発明の化合物は、人間および動物のバク
テリア感染の治療に用いることができる。例えば
試験管内実験により、本発明の化合物は多数のバ
クテリア、例えば葡萄球菌、連鎖球菌、コリネバ
クテリア、ナイセリア、クロストリジウムおよび
バクテロイド属、ならびに枯草菌に対してフシジ
ン酸より効力が強いことを確かめた。この実験結
果を下表に示す。 【表】 ねずみ、犬および人(有志者)での生体内実験
により、本発明の化合物が胃腸経路から効率的に
吸収され、実際に無毒であることを確かめた。 式の化合物は次の方法により製造することが
できる。一般式の化合物を一般式の化合物と
反応させ、C−16位で配置を反転させて一般式
の化合物を形成する。 上式において、Q1′は酸素または組合せ
【式】または【式】(Z′は水酸基もしくはホ ルミルオキシ基、アルキルスルホニルオキシもし
くはアリールスルホニルオキシ基、例えばメタン
スルホニルオキシもしくはp−トルエンスルホニ
ルオキシ、または塩素、臭素もしくはヨウ素原子
を示す)を示し、 Q2、R1ならびにC−24およびC−25間の破線
は前記と同じ意味を有し、 Aは水素または陽イオン、例えばNa+、K+
Ag+、アンモニウムもしくはトリアルキルアンモ
ニウムイオンを示し、 Xは塩素、臭素またはヨウ素原子を示し、 R2はアルカノイルオキシアルキルもしくはア
ロイルオキシアルキル基、例えばアセトキシメチ
ル、ピバロイルオキシメチルもしくはベンゾイル
オキシメチル、またはベンジル基もしくは置換ベ
ンジル基、例えばp−ニトロベンジルもしくはp
−メトキシベンジルを示す。 上記反応は、不活性有機溶剤、例えばジメチル
ホルムアミド中で、0〜40℃の間の温度、好まし
くは常温で行う。 式で表わされる出発化合物の製造法は、本出
願人の出願に係わる英国特許出願第26989/75号
完全明細書(西ドイツ国特許出願公開第
P2628360号)に記載されており、あるいはまた
これに類似の方法で得ることもできる。 式においてQ1′が組合せ【式】または 【式】(Z′はアルキルスルホニルオキシもしく はアリールスルホニルオキシ基、または塩素、臭
素もしくはヨウ素原子を示す)を示す化合物を、
C−3位で配置を反転させて、Z′がハロゲン原
子、アジドまたはニトロ基を示す対応する式の
化合物に転化することができる。この場合、求核
置換反応試薬、例えばアルカリ金属ヨウ化物、ア
ジ化物もしくは亜硝酸塩、塩化、臭化もくはヨウ
化テトラブチルアンモニウム、またはフツ化銀を
用いて反応を行う。 かゝる転化は、反応に不活性な有機溶剤、例え
ばジメチルホルムアミド、アセトンまたはアセト
ニトリル中で、0〜80℃の温度で行う。 式においてQ1′が酸素または組合せ【式】 または【式】(Zは前記と同じ意味を有する) を示し、R2が上に定義した通りの易加水分解性
のエステル基を示す化合物は、対応する式の酸
の易加水分解性のエステルであり、従つて本発明
に包含される。 式の化合物は、R2が何を表わすかによつ
て、種々の異なる方法により式の化合物に転化
することができる。R2がアルカノイルオキシア
ルキルまたはアロイルオキシアルキル基である場
合には、無機または有機酸、例えば塩化水素酸ま
たはp−トルエンスルホン酸の存在下水性メタノ
ールまたはエタノール中で温和な加水分解を行う
か、または弱塩基、例えば炭酸ナトリウムまたは
カリウムの存在下でアルコール分解を行うのが好
適であり、R2がベンジル基または置換ベンジル
基である場合には、触媒として例えば炭素担持パ
ラジウムを用いて接触水素添加を行うのが好適で
ある。 式においてQ1および/またはQ2が酸素を示
す化合物は、式においてQ1および/またはQ2
が組合せ【式】を示す対応化合物から、当業 者に知られた酸化方法により製造することもでき
る。 式においてQ1が前述した通りのハロゲン原
子、アジドまたはニトロ基を含有する化合物は、
式においてQ1が組合せ【式】または 【式】(Z″は水酸基、アルキルスルホニルオ キシまたはアリールスルホニルオキシ基を示す)
を示す化合物またはその易加水分解性のエステル
から直接、周知の方法により製造することもでき
る。ここで周知の方法とは、例えばC−3位の配
置を反転して水酸基をハロゲンに転化すること、
またはアルキル−またはアリールスルホニルオキ
シ基をフツ化銀、ハロゲン化テトラブチルアンモ
ニウムまたはアルカリ金属アジ化物もしくは亜硝
酸塩で求核置換反応することである。 式の化合物の塩および易加水分解性のエステ
ルは、文献に記載された方法により周知の態様で
製造することができる。 C−24およびC−25間の結合が単結合である本
発明の化合物は、対応する不飽和類似物から、還
元、例えば触媒として炭素担持パラジウムを用い
る接触水素添加により製造することができる。 本発明の他の目的は、人間および動物医療にお
いて感染病の治療に有効な医薬組成物を提供する
ことにある。 この目的を達成するために、本発明の医薬組成
物は、式の化合物、その無毒の薬学的に許容し
得る塩基との塩、および易加水分解性のエステル
よりなる群から選択された少くとも1種を有効成
分として、固体または液体の医薬用キヤリヤおよ
び/または希釈剤と共に含有する。 上記組成物において、治療上有効な成分とキヤ
リヤ材料との割合は1〜95重量%の間で変えるこ
とができる。組成物を治療に供するため種々の医
薬形態に加工することができ、例えば粒子、錠
剤、丸薬、糖衣錠、坐薬、カプセル、徐効性錠
剤、懸濁液、軟膏、クリーム、注射液とすること
ができる。混合物であれば、堰、管または同様の
容器に充填することができる。経口、経腸、非経
口または局所的投与に適当な医薬用有機または無
機の固体または液体キヤリヤおよび/または希釈
剤を使用して、本発明の化合物を含有する組成物
を構成することができる。水、ゼラチン、ラクト
ーゼ、でんぷん、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、植物性および動物性油および脂肪、ベンジ
ルアルコール、ガム、ポリアルキレングリコー
ル、石油ゼリー、梛子油、ラノリンまたは他の既
知の薬用キヤリヤのすべてが適当であり、さらに
安定剤、湿潤および乳化剤、浸透圧を変化させる
塩または組成物の適正PH値を維持する緩衝剤を補
助剤として使用することができる。 さらに、本発明の組成物には、感染病の治療に
本発明の化合物と共に処方するのが適切な他の医
薬として有効な成分、例えば他の適当な抗生物
質、特に活性の強化および/または耐性の発現阻
止に有効な抗生物質を含有させることができる。
かゝる抗生物質としては、ペニシリン類、セフア
ロスポリン類、テトラサイクリン類、リフアマイ
シン類、エリスロマイシン、リンコマイシン、ク
リンダマイシン、フシジン酸および他のフシジン
酸誘導体、例えば本出願人の出願に係わる英国特
許第26989/75号完全明細書(西ドイツ国特許出
願公開第P2628360号)および同第49714/75号完
全明細書(西ドイツ国特許出願公開第P2654508
号)に記載されたものなどが挙げられる。本発明
の化合物と組合せるのが有利な、特に局所用調剤
の場合に存利な化合物として、例えばコルチコス
テロイド類、具体的にはヒドロコーチゾン、トリ
アムシノロンまたはフルオシノロンがある。 顆粒、錠剤、カプセルまたは糖衣錠とするため
に、本発明の医薬組成物は約25〜98重量%の本発
明の有効成分を含有し、経口懸濁液の場合には対
応する量を約2〜25%とする。 非経口用途の場合、0.1〜2%の有効成分を含
有する水溶液を静脈内持続点滴により本発明の化
合物を与えるのが好ましい。あるいは、1〜20%
の有効成分を含有する医薬組成物として注射によ
り本発明の化合物を与えてもよい。 本発明の化合物を薬学的に許容し得る無毒の塩
基との塩の形態で投与する場合に好適な塩は、例
えば易水溶性のナトリウム、カリウムまたはジエ
タノールアミン塩であるが、他の薬学的に許容し
得る無毒の塩、例えば水溶性の低い塩を用いて特
別な適切な吸収速度を得ることもできる。 前述したように、本発明の化合物は、懸濁液、
軟膏およびクリームを含む供与医薬形態に加工す
ることができる。経口治療用の薬剤は、式の化
合物そのもの、または薬学的に許容し得る塩基と
の難溶性塩または易加水分解性エステルの懸濁液
の形態とし、ビヒクル1ml当り20〜100mgの有効
成分を含有させることができる。 局所治療用の薬剤は、式の化合物またはその
塩を薬剤全体100g当り0.5〜10gの量含有する軟
膏またはクリームの形態とすることができる。 本発明のさらに他の目的は、所望の活性を、同
時に副作用を伴なうことなく達成し得るように投
与し得る本発明の化合物の投与量を選定すること
にある。人間の一般治療の場合、本発明の化合
物、その塩および易加水分解性のエステルを、式
の化合物として計算して50〜1000mg、好ましく
は200〜750mgを含有する単位投与量にて大人に投
与するのが好都合である。 用語「単位投与量」は単位量、即ち患者に投与
することができ、簡単に取扱いおよび包装でき、
有効成分のみ、または有効成分と固体または液体
の医薬用希釈剤またはキヤリヤとの混合物よりな
る物理的に安定な投与単位として維持できる1回
投与量を意味する。 単位投与量の形態で、本発明の化合物を適当な
間隔にて1日に1回または数回投与することがで
きるが、かゝる投与回数は常に患者の状態に依存
し、かつ医師の処方に従う。 従つて、一般治療においては、1日の投与量を
本発明の化合物で0.5〜3gとするのが好適であ
る。 局所使用に関連して用いる用語「単位投与量」
は単位量、即ち患者に局所的に投与できる1回投
与量を意味し、感染面積1cm2当り当該化合物0.1
〜10mg、好ましくは0.2〜1mgを塗布する。 本発明の組成物を注射する場合には、活性物質
の非経口的に許容し得る水性もしくは油性の注射
溶液または分散液を単位投与量として含有する密
封アンプル、小ガラス壜または同様の容器を用意
する。 非経口薬剤は、治療に対する反応が迅速なこと
が望ましい状態にある患者の治療に特に有用であ
る。感染病患者の連続治療においては、薬剤の形
状を錠剤またはカプセルとするのが適当である。
その理由は、薬を経口投与する場合、特に徐効性
錠剤の形態である場合には、継続した効果が得ら
れるからである。 感染病の治療においては、前述したように、錠
剤に他の有効成分を含有させるのが有利である。 本発明の化合物またはその薬剤を用いて、感染
病患者を治療するにあたつては、大人の患者に対
して式の化合物を1日当り0.25〜4g、好まし
くは0.5〜3g投与するか、その塩または易加水
分解性のエステルを等価量投与する。化合物を前
述した単位投与量にて与えるのが好適である。 下記の製造例に中間体の製造を示す。これらの
例は本発明を具体的に示すためのものであつて、
本発明を限定するものではない。 製造例 1 3−デオキシ−16−デアセトキシ−3β・16α
−ジブロモフシジン酸アセトキシメチルエステ
ル 臭化ナトリウム(3.09g、30mmol)および16
−エピデアセチルフシジン酸アセトキシメチルエ
ステル(1.73g、5mmol)をジメチルホルムア
ミド(30ml)に溶解した溶液をかきまぜ、この溶
液に0℃でフエニルクロロホルメート(3.78ml、
30mmol)を滴加した。0〜5℃で4時間かきま
ぜた後、混合物を常温に5日間放置した。メタノ
ール−水(1:1、45ml)を添加したところ、油
状生成物が沈澱した。これをデカンテーシヨンに
よりメタノール−水(1:1)で繰返し洗い、エ
ーテル(50ml)に溶解し、水で洗い、乾燥し、真
空中で蒸発させた。かくして得た無定形残留物を
シリカゲルを用いた乾燥カラムクロマトグラフイ
(石油エーテル−酢酸エチル9:1)により精製
し、所望の化合物を無色の泡状物として得た。こ
れをエーテル−石油エーテルから晶出させた。融
点125−126℃。 製造例 2 3−デオキシ−16−デアセトキシ−3β・16α
−ジブロモ−24・25−ジヒドロフシジン酸アセ
トキメチルエステル 製造例1の工程において16−エピデアセチルフ
シジン酸アセトキシメチルエステルの代りに16−
エピデアセチル−24・25−ジヒドロフシジン酸ア
セトキシメチルエステルを用いて、3−デオキシ
−16−デアセトキシ−3β・16α−ジブロモ−
24・25−ジヒドロフシジル酸アセトキシメチルエ
ステルを無色の泡状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3)の信号:δ=0.77
(s、3H;C −18)、0.87(d、J5.5、6H;
−26およびC −27)、1.05(s、3H;
−19)、1.08(d、J=7、3H;C
30)、1.43(s、3H;C −32)、2.10(s、
3H;COC )、3.46(m、1H;C−13)、
3.60(bm、1H;C−3)、4.33(m、1H;C
−11)、5.56(bt、1H;C−16)、および5.80
および5.90(dd、J=6、2H;OC 2O)ppm. 内部標準としてテトラメチルシランを使用し
た。 製造例 3 3・11−ジケト−16−デアセトキシ−16α−ブ
ロモフシジン酸アセトキシメチルエステル 16−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン酸ア
セトキシメチルエステル(3.05g、5mmol)を
アセトン(50ml)に溶解した溶液をかきまぜ、こ
れに0℃で3.12mlのジヨーンズ試薬(26.72gの
クロム酸トリオキシドを32mlの濃硫酸に溶解し、
水で100mlまで希釈した溶液)を滴加した。添加
終了後、混合物を0〜5℃にて40分間かきまぜ
た。かきまぜながら水(50ml)および酢酸エチル
(150ml)を添加し、有機相を分離し、水性相を酢
酸エチル(25ml)で抽出した。有機抽出液を一緒
にし、これを水(4×20ml)で洗い、乾燥し、次
いで真空中で蒸発させ、所望の化合物を無色の泡
状物として得た。この生成物は晶出させ得なかつ
た。 製造例 4 3・11−ジケト−16−デアセトキシ−16α−ブ
ロモ−24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキシ
メチルエステル 製造例3の工程に従つて、本例では16−デアセ
トキシ−16α−ブロモフシジン酸アセトキシエス
テルの代りに16−デアセトキシ−16α−ブロモ−
24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチルエ
ステルを用いて、3・11−ジケト−16−デアセト
キシ−16α−ブロモ−24・25−ジヒドロフシジン
酸アセトキシメチルエステルを無色の泡状物とし
て得た。 NMRスペクトル(CDCl3)の化合物:δ=0.88
(d、J=5.5、6H;C −26およびC
27)、1.04(s、3H;C −18)、1.07(d、J
=7、3H;C −30)、1.08(s、3H;C
−19)、1.25(s、3H;C −32)、2.14(s、
3H;COC )、3.30(bm、1H;C−13)、
5.73(bt、1H;C−16)、および5.86および
5.94(dd、J=6、2H;OC 2O)ppm. 内部標準としてテトラメチルシランを使用し
た。 製造例 5 3−エピ−16−デアセトキシ−16α−ブロモフ
シジン酸アセトキシメチルエステル 3・11−ジケト−16−デアセトキシ−16α−ブ
ロモフシジン酸アセトキシメチルエステル(1.82
g)、3mmol)をエタノール(30ml)に溶解し
た溶液に0℃にて水素化硼素ナトリウム(0.17
g)を添加した。0〜5℃にて10分間かきまぜた
後、追加量(0.17g)の水素化硼素ナトリウムを
添加し、混合物を低温でさらに30分間かきまぜ
た。酢酸を添加して過剰の水素化硼素ナトリウム
を除去し、混合物を希塩酸で酸性にし、水(50
ml)を添加した。かくして得た油状沈澱物をエー
テル(2×25ml)で抽出し、エーテル抽出物を水
で中性になるまで洗い、乾燥し、真空中で蒸発さ
せて、所望の化合物を無色の泡状物として得た。 製造例 6 3−エピ−16−デアセトキシ−16α−ブロモ−
24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチル
エステル 製造例5の工程に従つて、本例では3・11−ジ
ケト−16−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン
酸アセトキシメチルエステルの代りに3・11−ジ
ケト−16−デアセトキシ−16α−ブロモ−24・25
−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチルエステル
を用いて、表記化合物を得た。 NMRスペクトル(CDCl3)の信号:δ=0.77
(s、3H;C −18)、0.87(d、J=6、
6H;C −26およびC −27)、0.95(d、
J=6、3H;C −30)、1.01(s、3H;C
−19)、1.42(s、3H;C −32)、2.12
(s、3H;COC )、3.10(b、1H;C
3)、3.42(bm、1H;C−13)、4.37(bm、
1H;C−11)、5.62(bt、1H;C−16)、お
よび5.83および5.92(dd、J=6、2H;OC
2O)ppm. 内部標準としてテトラメチルシランを使用し
た。 製造例 7〜12 16−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン酸、
3−エピ−16−デアセトキシ−16α−ブロモフ
シジン酸およびその対応する24・25−ジヒドロ
化合物のアセトキシメチルエステルの3−O−
メシルおよび3−O−トシル誘導体 一般的手段:出発物質(10mmol、第1表の式
においてQ1=H、α−OHまたはH、β−OH)
を塩化メチレン−ピリジン(1:1、40ml)に溶
解した溶液をかきまぜ、この溶液に−15℃にてメ
タンスルホニルまたはp−トルエンスルホニルク
ロリド(2モル)を塩化メチレン(15ml)に溶解
した溶液を滴加した。混合物を−15℃で1時間か
きまぜ、次いで冷蔵庫内に一夜保持した。混合物
に氷水(30ml)を添加し、30分間かきまぜた後、
有機相を分離した。水性相をエーテル(2×40
ml)で抽出し、有機抽出液を一緒にし、2N塩酸
で洗い、次いで0.5M重炭酸ナトリウム水溶液お
よび水で洗い、乾燥し、真空中で蒸発させて、所
望の化合物を泡状物として得た。 上記手順に従つて製造した化合物を第表に示
す。 【表】 【表】 製造例 13 3−デオキシ−16−デアセトキシ−3α・16α
−ジブロモフシジン酸アセトキシメチルエステ
ル 3−エピ−16−デアセトキシ−16α−ブロモフ
シジン酸アセトキシメチルエステル(1.22g、2
mmol)およびトリフエニルホスフイン(1.18
g、4.5mmol)を乾燥エーテル(25ml)に溶解し
た溶液にテトラブロモメタン(1.33g、4m
mol)を添加し、混合物を常温で18時間かきまぜ
た。沈澱したトリフエニルホスフインオキシドを
別し、乾燥エーテルで洗い、液を真空中で蒸
発させた。かくして得た油状残留物をシリカゲル
での乾燥カラムクロマトグラフイ(酢酸エチル−
石油エーテル1:9)により精製して、所望の化
合物を無色の泡状物として得た。 製造例 14 3−デオキシ−16−デアセトキシ−3α・16α
−ジブロモ−24・25−ジヒドロフシジン酸アセ
トキシメチルエステル 製造例13の工程に従つて、本例では3−エピ−
16−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン酸アセ
トキシメチルエステルの代りに3−エピ−16−デ
アセトキシ−16α−ブロモ−24・25−ジヒドロフ
シジン酸アセトキシメチルエステルを用いて表記
化合物を得た。 次に本発明を実施例につき説明する。下記の実
施例は本発明を限定するものと解釈すべきもので
はない。 実施例 1 16−デアセトキシ−16β−(アセチルチオ)−フ
シジン酸 A 16−デアセトキシ−16β−(アセチルチオ)
フシジン酸アセトキシメチルエステル 16−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン酸
アセトキシメチルエステル(4.88g、8m
mol)をジメチルホルムアミド(50ml)に溶解
した溶液にチオ酢酸カリウム(1.47g、12m
mol)を添加し、混合物を常温で20時間かきま
ぜた。エーテル(200ml)で希釈した後、反応
混合物を水(2×50ml、4×25ml)で洗い、有
機相を乾燥し、真空中で蒸発させて、所望の化
合物(4.8g)を無色の泡状物として得た。 B 16−デアセトキシ−16β−(アセチルチオ)
フシジン酸 上記16−デアセトキシ−16β−(アセチルチ
オ)フシジン酸アセトキシメチルエステル
(4.8g、計算上8mmol)をメタノール(80
ml)に溶解した氷冷溶液に炭酸カリウム(2.22
g、16mmol)を添加し、混合物を0〜5℃で
20分間かきまぜた。反応混合物を氷水(250
ml)中に注入し、4N塩酸で酸性にした。かく
して形成された油状沈澱をエーテル(2×100
ml)で抽出した。エーテル抽出液を一緒にし、
水で中性になるまで洗い、乾燥し、真空中で蒸
発させた。得られた無定形残留物をジイソプロ
ピルエーテルから晶出させて16−デアセトキシ
−16β−(アセチルチオ)フシジン酸(3.22
g)を得た。融点208−210℃。メタノールジイ
ソプロピルエーテルから2回結晶させて分析上
純粋な化合物を得た。融点213−214℃。 実施例 2 16−デアセトキシ−16β−(ベンゾイルチオ)
フシジン酸 A 3−O−ホルミル−16−デアセトキシ−16β
−(ベンゾイルチオ)フシジン酸ベンソイルオ
キシメチルエステル 実施例1Aに記載された工程に従つて、本例
では16−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン
酸アセトキシメチルエステルの代りに3−O−
ホルミル−16−デアセトキシ−16α−ブロモフ
シジン酸ベンゾイルオキシメチルエステルを、
チオ酢酸カリウムの代りにチオ安息香酸カリウ
ムを用いて、3−O−ホルミル−16−デアセト
キシ−16β−(ベンゾイルチオ)フシジン酸ベ
ンゾイルオキシメチルエステルを得た。融点
102−104℃。 B 16−デアセトキシ−16β−(ベンゾイルチ
オ)フシジン酸 3−O−ホルミル−16−デアセトキシ−16β
−(ベンゾイルチオ)フシジン酸ベンゾイルオ
キシメチルエステル(9.84g、13mmol)をメ
タノール(260ml)に懸濁した懸濁液に炭酸カ
リウム(3.64g、26mmol)を添加し、この混
合物を常温で2時間かきまぜた。かくして得た
清澄な溶液をエーテル(750ml)で希釈し、水
(250ml)を添加し、かきまぜ、混合物を4N塩
酸で酸性にした。有機相を分離し、水性相をエ
ーテル(100ml)で再抽出した。有機抽出液を
一緒にし、水で中性になるまで洗い、乾燥し、
真空中で蒸発させた。かくして得た無定形残留
物をジイソプロピルエーテルから晶出させて16
−デアセトキシ−16β−(ベンゾイルチオ)フ
シジン酸(6.36g)を得た。融点範囲は160〜
172℃であつた。メタノール−ジイソプロピル
エーテルからの再結晶により、分析上純粋な化
合物を得たが、その融点は依然として限定され
ていなかつた。 実施例 3 16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・
25−ジヒドロフシジン酸 A 3−O−ホルミル−16−デアセトキシ−16β
−アセチルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸
酸アセトキシメチルエステル 3−O−ホルミル−16−デアセトキシ−16α
−ブロモ−24・25−ジヒドロフシジン酸アセト
キシメチルエステル(31.98g、50mmol)をジ
メチルホルムアミド(200ml)に溶解した溶液
にチオ酢酸カリウム(8.55g、75mmol)を添
加し、混合物を常温で18時間かきまぜた。エー
テル(800ml)で希釈した後、混合物を水(2
×200ml、4×100ml)で洗つた。有機相を乾燥
し、減圧下で容量約150mlに濃縮した。沈澱し
た無色の結晶生成物を冷蔵庫内に2時間保持
し、次いで過し、エーテルで洗い、乾燥し、
所望の化合物(21.50g)を得た。融点166−
168℃。母液をジイソプロピルエーテル(75
ml)で希釈し、約50mlに濃縮した後、第2の結
晶生成物を得た。結晶を集め、ジイソプロピル
エーテルで洗い、乾燥し、3−O−ホルミル−
16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・
25−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチルエス
テル(5.24g)を得た。融点164−166℃。 B 16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−
24・25−ジヒドロフシジン酸 3−O−ホルミル−16−デアセトキシ−16β
−アセチルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸
アセトキシメチルエステル(25.4g、40m
mol)をメタノール(200ml)に懸濁した懸濁
液に4N塩酸を添加し、混合物を常温で24時間
かきまぜた。かくして得た清澄な溶液を水
(600ml)中に注入し、得られた油状沈澱物をエ
ーテル(2×200ml)で抽出した。エーテル抽
出液を一緒にし、水で中性になるまで洗い、乾
燥し、約50mlに濃縮した。ジイソプロピルエー
テル(200ml)を添加し、さらに約150mlに濃縮
した後、無色の生成物が晶出し始めた。混合物
を常温に2時間放置し、次いで結晶を過し、
ジイソプロピルエーテルで洗い、乾燥し、16−
デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・25−
ジヒドロフシジン酸(19.64g)を得た。融点
189−191℃。メタノール−ジイソプロピルエー
テルから2回再結晶させて、分析上純粋な試料
を得た。融点193−194℃。 実施例 4 16−デアセトキシ−16β−ベンゾイルチオ−
24・25−ジヒドロフシジン酸 A 16−デアセトキシ−16β−ベンゾイルチオ−
24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチル
エステル 実施例1Aの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16α−ブロモフシジン酸アセトキ
シメチルエステルの代りに16−デアセトキシ−
16α−ブロモ−24・25−ジヒドロフシジン酸ア
セトキシメチルエステルを、チオ酢酸カリウム
の代りにチオ安息香酸カリウムを用いて、16−
デアセトキシ−16β−ベンゾイルチオ−24・25
−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチルエステ
ルを得た。 B 16−デアセトキシ−16β−ベンゾイルチオ−
24・25−ジヒドロフシジン酸 実施例1Bの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシジン
酸アセトキシメチルエステルの代りに16−デア
セトキシ−16β−ベンゾイルチオ−24・25−ジ
ヒドロフシジン酸アセトキシメチルエステルを
用いて、16−デアセトキシ−16β−ベンゾイル
チオ−24・25−ジヒドロフシジン酸を得た。融
点範囲は165〜175℃であつた。 実施例 5〜8 3−ケト−16−デアセトキシ−16β−(アセチ
ルチオ)フシジン酸、11−ケト−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸およ
びこれらの対応する24・25−ジヒドロ誘導体 A 実施例3Aの工程に従つて、本例では3−O
−ホルミル−16−デアセトキシ−16α−ブロモ
−24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチ
ルエステルの代りに3−ケト−16−デアセトキ
シ−16α−ブロモフシジン酸、3−O−ホルミ
ル−11−ケト−16−デアセトキシ−16α−ブロ
モフシジン酸およびこれらの対応する24・25−
ジヒドロ誘導体のアセトキシメチルエステルを
用いて、第表に示す16β−アセチルチオエス
テルを得た。 B 実施例3Bの工程に従つて、本例では3−O
−ホルミル−16−デアセトキシ−16β−アセチ
ルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキ
シメチルエステルの代りに第表に示す16β−
アセチルチオエステルを用いて、16β−アセチ
ルチオ酸を得た。結果を第表に示す。 【表】 実施例 9〜12 3−ケト−16−デアセトキシ−16β−(ベンゾ
イルチオ)フシジン酸、11−ケト−16−デアセ
トキシ−16β−(ベンゾイルチオ)フシジン酸
およびこれらの対応する24・25−ジヒドロ誘導
体 A 実施例3Aの工程に従つて、本例では3−O
−ホルミル−16−デアセトキシ−16α−ブロモ
−24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチ
ルエステルの代りに3−ケト−16−デアセトキ
シ−16α−ブロモフシジン酸、3−O−ホルミ
ル−11−ケト−16−デアセトキシ−16α−ブロ
モフシジン酸およびこれらの対応する24・25−
ジヒドロ誘導体のアセトキシメチルエステルを
チオ酢酸カリウムの代りにチオ安息香酸カリウ
ムを用いて、第表に示す16β−ベンゾイルチ
オエステルを得た。 B 実施例3Bの工程に従つて、本例では3−O
−ホルミル−16−デアセトキシ−16β−アセチ
ルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキ
シメチルエステルの代りに第表に示す16β−
ベンゾイルチオエステルを用いて、16β−ベン
ゾイルチオ酸を得た。結果を第表に示す。 【表】 実施例 13〜16 3・11−ジケト−16−デアセトキシ−16β−
(アセチルチオ)フシジン酸、3−エピ−16−
デアセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシジ
ン酸およびこれらの対応する24・25−ジヒドロ
誘導体 A 実施例1Aの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16α−ブロモフシジン酸アセトキ
シメチルエステルの代りに3・11−ジケト−16
−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン酸、3
−エピ−16−デアセトキシ−16α−ブロモフシ
ジン酸およびこれらの対応する24・25−ジヒド
ロ誘導体のアセトキシメチルエステルを用い
て、第表に示す16β−アセチルチオエステル
を得た。 B 実施例1Bの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシジン
酸アセトキシメチルエステルの代りに第表に
示す16β−アセチルチオエステルを用いて、第
表に示す対応する16β−アセチルチオ酸を得
た。 【表】 実施例 17〜20 16−デアセトキシ−16β−(アセチルチオ)フ
シジン酸、3−エピ−16−デアセトキシ−16β
−(アセチルチオ)フシジン酸およびこれらの
対応する24・25−ジヒドロ化合物の3−O−メ
シル誘導体 A 実施例1Aの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16α−ブロモフシジン酸アセトキ
シメチルエステルの代りに3−O−メシル−16
−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン酸、3
−エピ−O−メシル−16−デアセトキシ−16α
−ブロモフシジン酸およびこれらの対応する
24・25−ジヒドロ誘導体のアセトキシメチルエ
ステルを用い、反応時間を20時間から4〜8時
間に短縮して、第表に示す16β−アセチルチ
オエステルを得た。 B 実施例1Bの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシジン
酸アセトキシメチルエステルの代りに第表に
示す16β−アセチルチオエステルを用いて、第
表に示す対応する16β−アセチルチオ酸を得
た。 【表】 実施例 21〜24 3−デオキシ−16−デアセトキシ−16β−(ア
セチルチオ)フシジン酸およびその24・25−ジ
ヒドロ化合物の3−ブロモ誘導体 A 実施例1Aの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16α−ブロモフシジン酸アセトキ
シメチルエステルの代りに3−デオキシ−16−
デアセトキシ−3α・16α−ジブロモフシジン
酸、3−デオキシ−16−デアセトキシ−3β・
16α−ジブロモフシジン酸およびこれらの対応
する24・25−ジヒドロ誘導体のアセトキシメチ
ルエステルを用い、反応時間を20時間から4〜
8時間に短縮して、第表に示す16β−アセチ
ルチオエステルを得た。 B 実施例1Bの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシジン
酸アセトキシメチルエステルの代りに第表に
示す16β−アセチルチオエステルを用いて、第
表に示す対応する16β−アセチルチオ酸を得
た。 【表】 【表】 実施例 25 3−デオキシ−3β−ブロモ−16−デアセトキ
シ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸 A 3−デオキシ−3β−ブロモ−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸アセ
トキシメチルエステル 臭化ナトリウム(5.14g、50mmol)をジメ
チルホルムアミドに溶解した溶液に、かきまぜ
ながら0〜5℃にてフエニルクロロホルメート
(6.5ml、50mmol)を滴加して、フエニルN・
N−ジメチルホルムイミデートブロミドをつく
つた。塩化ナトリウムが沈澱し、得られた懸濁
液を0〜5℃で4時間、次いで常温で一夜かき
まぜ続けた。混合物を0℃に冷却し、かきまぜ
ながら16−デアセトキシ−16β−(アセチルチ
オ)フシジン酸アセトキシメチルエステル
(6.07g、10mmol)を添加した。0〜5℃で4
時間かきまぜた後、混合物を常温でさらに4日
間放置した。撹拌反応混合物をメタノール−水
(1:1、75ml)で希釈したところ、油状生成
物が沈澱した。油状生成物をデカンテーシヨン
によりメタノール−水(1:1)で繰返し洗
い、最後にエーテルに溶解し、乾燥し、真空中
で蒸発させた。かくして得た無定形残留物をシ
リカゲルでの乾燥カラムクロマトグラフイ(石
油エーテル−酢酸エチル85:15)により精製
し、所望の化合物を無色の泡状物として得た。 B 3−デオキシ−3β−ブロモ−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸 上記エステル(2.67g、4mmol)をメタノ
ール(40ml)に溶解した氷冷溶液に炭酸カリウ
ム(0.56g、4mmol)を添加し、混合物を0
℃で20分間かきまぜた。エーテル(120ml)お
よび水(80ml)を添加した後、混合物をかきま
ぜ、希塩酸で酸性にし、有機相を分離した。水
性相をエーテル(40ml)で再抽出し、有機相を
一緒にし、水(4×25ml)で洗い、乾燥し、真
空中で蒸発させた。得られた無定形残留物をエ
ーテル−石油エーテルから晶出させて3−デオ
キシ−3β−ブロモ−16−デアセトキシ−16β
−(アセチルチオ)フシジン酸を得た。融点182
−184℃。 実施例 26 3−デオキシ−3β−ブロモ−16−デアセトキ
シ−16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロフ
シジン酸 実施例25の工程に従つて、本例では16−デアセ
トキシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸アセ
トキシメチルエステルの代りに16−デアセトキシ
−16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロフシジ
ン酸アセトキシメチルエステルを用いて、3−デ
オキシ−3β−ブロモ−16−デアセトキシ−16β
−アセチルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸を
得た。融点178−180℃。 実施例 27 3−デオキシ−3β−アジド−16−デアセトキ
シ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸 A 3−デオキシ−3β−アジド−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸アセ
トキシメチルエステル 3−O−メシル−16−デアセトキシ−16β−
(アセチルチオ)フシジン酸アセトキシメチル
エステル(2.32g、3.4mmol)およびアジ化リ
チウム(0.33g、6.8mmol)をジメチルホルム
アミド(20ml)に溶解した溶液を常温で48時間
かきまぜた。混合物をエーテル(80ml)で希釈
し、水(4×20ml)で洗い、有機相を乾燥し、
真空中で蒸発させて所望の化合物を無色の泡状
物として得た。 IRスペクトル(KBr)では、ν=2100cm-1
(N3)に強い吸収が現われた。 B 3−デオキシ−3β−アジド−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸 無定形3−デオキシ−3β−アジド−16−デ
アセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシジン
酸アセトキシメチルエステル(2.14g、約3.4
mmol)をメタノール(34ml)に溶解した溶液
0℃にて炭素カリウム(0.94g、6.8mmol)を
添加し、混合物を上記低温で20分間かきまぜ
た。水(100ml)を添加し、4N塩酸で酸性にし
た後、形成された油状沈澱物をエーテル(2×
50ml)で抽出した。エーテル抽出液を一緒に
し、水で中性になるまで洗い、乾燥し、真空中
で蒸発させた。かくして得られた無定形残留物
をシリカゲルでの乾燥カラムクロマトグラフイ
(エーテル−石油エーテル−酢酸50:50:0.5)
により精製して所望の化合物を無色の泡状物と
して得た。泡状物をジイソプロピルエーテルか
ら晶出させた。融点185−187℃。 実施例 28〜34 3−デオキシ−16−デアセトキシ−16β−(ア
セチルチオ)フシジン酸およびその対応する
24・25−ジヒドロ化合物の3β−置換誘導体 A 実施例27Aに記載したのと同じ方法で、3−
O−メシル−16−デアセトキシ−16β−(アセ
チルチオ)フシジン酸アセトキシメチルエステ
ルまたはその24・25−ジヒドロ誘導体を第表
に示す求核試薬と反応させて、第表に示す3
β−置換エステルを得た。 B 実施例27Bの工程に従つて、本例では3−デ
オキシ−3β−アジド−16−デアセトキシ−16
β−(アセチルチオ)フシジン酸アセトキシメ
チルエステルの代りに第表に示す3β−置換
エステルを用いて、第表に示す対応する3β
−置換酸を得た。 【表】 【表】 実施例 35 3−デオキシ−3α−アジド−16−デアセトキ
シ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸 A 3−デオキシ−3α−アジド−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸アセ
トキシメチルエステル 3−エピ−O−メシル−16−デアセトキシ−
16β−(アセチルチオ)フシジン酸アセトキシ
メチルエステル(1.50g、2.2mmol)およびフ
ツ化リチウム(0.22g、4.4mmol)をジメチル
ホルムアミド(15ml)に溶解し、得られた溶液
を50〜55℃で48時間かきまぜた。エーテル(60
ml)で希釈した後、混合物を水(4×15ml)で
洗い、残つた有機相を乾燥し、真空中で蒸発さ
せた。かくして得た無定形残留物をシリカゲル
での乾燥カラムクロマトグラフイ(石油エーテ
ル−酢酸エチル85:15)により精製して所望の
化合物を無色の泡状物として得た。 IRスペクトル(KBr)では、ν=2100cm-1
(N3)に強い吸収が現われた。 B 3−デオキシ−3α−アジド−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸 3−デオキシ−3α−アドジ−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸アセ
トキシメチルエステル(0.44g、0.7mmol)を
メタノール(7ml)に溶解した氷冷溶液に炭酸
カリウム(0.19g、1.4mmol)を添加し、混合
物を0℃で20分間かきまぜた。水(35ml)およ
び2N塩酸(0.8ml)を添加し、生成する油状沈
澱物をエーテル(2×25ml)で抽出した。エー
テル抽出液を一縮にし、水で中性になるまで洗
い、乾燥し、真空中で蒸発させた。得られた生
成物をエーテル−石油エーテルから晶出させて
所望の化合物を得た。 NMRスペクトル(CDCl3)の信号:δ=5.18
(d、J=8、1H;C−16)、5.10(m、
1H;C−24)、4.35(m、1H;C−11)、
3.70(m、1H、C−3)、3.15(bm、1H;
−13)、2.32(s、3H;COC )、1.67
および1.60(2bs、6H;C −26およびC
−27)、1.38(s、3H;C −32)、0.98
(s、3H;CH3−9)、および0.92(s、3H;
CH3−18)ppm。 内部標準としてテトラメチルシランを使用し
た。 実施例 36 3−デオキシ−3α−アジド−16−デアセトキ
シ−16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロフ
シジン酸 A 3−デオキシ−3α−アジド−16−デアセト
キシ−16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロ
フシジン酸アセトキシメチルエステル 実施例35Aの工程に従つて、本例では3−エ
ピ−O−メシル−16−デアセトキシ−16β−
(アセチルチオ)フシジン酸アセトキシメチル
エステルの代りに3−エピ−O−メシル−16−
デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・25−
ジヒドロフシジン酸アセトキシメチルエステル
を用いて、3−デオキシ−3α−アジド−16−
デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・25−
ジヒドロフシジン酸アセトキシメチルエステル
を得た。融点165−167℃。 C 3−デオキシ−3α−アジド−16−デアセト
キシ−16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロ
フシジン酸 実施例35Bの工程に従つて、本例では3−デ
オキシ−3α−アジド−16−デアセトキシ−16
β−(アセチルチオ)フシジン酸アセトキシメ
チルエステルの代りに3−デオキシ−3α−ア
ジド−16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ
−24・25−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチ
ルエステルを用いて、表記化合物を得た。融点
163−165℃。 実施例 37〜38 3−デオキシ−3α−クロロ−16−デアセトキ
シ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸および
その対応する24・25−ジヒドロ誘導体 A 実施例35Aの工程に従つて、本例ではアジ化
リチウムの代りにテトラブチルアンモニウムク
ロリドを用いて、第表に示す3α−クロロエ
ステルを得た。 B 実施例35Bの工程に従つて、本例では3−デ
オキシ−3α−アジド−16−デアセトキシ−16
β−(アセチルチオ)フシジン酸アセトキシメ
チルエステルの代りに第表に示す3α−クロ
ロエステルを用いて、第表に示す対応する3
α−クロロ酸を得た。 【表】 実施例 39 3−デオキシ−3β−フルオロ−16−デアセト
キシ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸 3−デオキシ−3α−ブロモ−16−デアセトキ
シ−16β−(アセチルチオ)フシジン酸アセトキ
シメチルエステル(0.68g、1mmol)をアセト
ニトリル(10ml)に溶解した溶液にフツ化銀
(0.50g、4mmol)を添加し、得られた懸濁液を
暗所で20時間かきまぜた。酢酸エチル(20ml)を
添加した後、不活性物質を別し、液を真空中
で蒸発させた。かくして得た無定形残留物をメタ
ノール(10ml)に溶解し、炭酸カリウム(0.28
g、2mmol)を添加し、混合物を0〜5℃で20
分間かきまぜた。水(30ml)を添加し、1N塩酸
で酸性にした後、生成する油状沈澱をエーテル
(2×20ml)で抽出した。エーテル抽出液を一緒
にし、水で2回洗い、乾燥し、真空中で蒸発させ
た。得られた無定形生成物をシリカゲルでの乾燥
カラムクロマトグラフイ(エーテル−石油エーテ
ル−酢酸−50:50:0.5)により精製して所望の
生成物を泡状物として得た。 実施例 40 3−デオキシ−3β−フルオロ−16−デアセト
キシ−16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロ
フシジン酸 実施例39の工程に従つて、本例では3−デオキ
シ−3α−ブロモ−16−デアセトキシ−16β−
(アセチルチオ)フシジン酸アセトキシメチルエ
ステルの代りに3−デオキシ−3α−ブロモ−16
−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・25−
ジヒドロフシジン酸アセトキシメチルエステルを
用いて表記化合物を得た。 実施例 41 3−エピ−O−トシル−16−デアセトキシ−16
β−アセチルチオ 24・25−ジヒドロフシジン
酸 A 3−エピ−O−トシル−16−デアセトキシ−
16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロフシジ
ン酸アセトキシメチルエステル 実施例1Aの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16α−ブロモフシジン酸アセトキ
シメチルエステルの代りに3−エピ−O−トシ
ル−16−デアセトキシ−16α−ブロモ−24・25
−ジヒドロフシジン酸アセトキシメチルエステ
ルを用いて表記化合物を得た。 B 3−エピ−O−トシル−16−デアセトキシ−
16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロフシジ
ン酸 実施例1Bの工程に従つて、本例では16−デ
アセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシジン
酸アセトキシメチルエステルの代りに3−エピ
−O−トシル−16−デアセトキシ−16β−アセ
チルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸アセト
キシメチルエステルを用いて、3−エピ−O−
トシル−16−デアセトキシ−16β−アセチルチ
オ−24・25−ジヒドロフシジン酸を得た。融点
131−133℃。 実施例 42 16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・
25−ジヒドロフシジン酸 A 16−デアセトキシ−16β−(アセチルチオ)
フシジン酸ベンジルエステル 16−デアセトキシ−16α−ブロモフシジン酸
ベンジルエステル(2.51g、4mmol)をジメ
チルホルムアミド(20ml)に溶解した溶液にチ
オ酢酸カリウム(0.69g、6mmol)を添加
し、混合物を常温で16時間かきまぜた。エーテ
ル(80ml)で希釈した後、混合物を水(4×20
ml)で洗い、有機相を乾燥し、減圧下で蒸発さ
せて、所望の化合物を黄色がかつた泡状物とし
て得た。 NMRスペクトル(CDCl3)の信号:δ=7.35
(s、5H;芳香環C)、5.10(m、1H;C
−24)、5.03(ABq、J=12、2H;
OCH2C6H5)、5.02(d、J=8;C−16)、
4.41(m、1H;C−11)、3.71(m、1H;C
−3)、3.03(bm、1H;C−13)、2.22
(s、3H;COCH3)、1.65および1.53(2bs、
6H;C −26およびC −27)、1.37
(s、3H;C −32)、0.97(s、3H;C
−19)、0.90(s、3H;C −18)、およ
び0.89(d、J=7、3H;CH3−30)ppm。 内部標準としてテトラメチルシランを使用し
た。 B 16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−
24・25−ジヒドロフシジン酸 上記16−デアセトキシ−16β−(アセチルチ
オ)フシジン酸ベンジルエステル(1.25g、2
mmol)をエタノール(15ml)に溶解した溶液
に、炭素上に10%のパラジウムを担持した触媒
(0.4g)を添加し、混合物を水素雰囲気中で振
盪した。水素の吸収が完了したところで、触媒
を別し、エタノールで洗つた。液と洗浄液
とを一緒にし、真空中で蒸発させ、得られた残
留物をエーテル−ジイソプロピルエーテルから
晶出させて所望の化合物を得た。融点191−193
℃。 実施例 43〜54 他の16−デアセトキシ−16β−(アシルチオ)
フシジン酸 一般的手順:16−デアセトキシ−16α−ブロモ
フシジン酸アセトキシメチルエステル(2.44g、
4mmol)をジメチルホルムアミド(25ml)に溶
解した溶液に、対応するチオールカルボン酸のナ
トリウムまたはカリウム塩(6mmol、第表参
照)を添加し、混合物を常温で18時間かきまぜ
た。酢酸エチル(100ml)で希釈した後、混合物
を水(4×25ml)で洗い、乾燥し、真空中で蒸発
させた。得られた残留物をメタノール(40ml)に
溶解し、炭酸カリウム(1.12g、8mmol)を添
加し、混合物を0〜5℃で20分間かきまぜた。反
応混合物に水(120ml)を添加し、希塩酸で酸性
にした後、得られた油状沈澱を酢酸エチル(2×
50ml)で抽出した。有機抽出液を一緒にし、水で
中性になるまで洗い、乾燥し、真空中で蒸発させ
て、所望の化合物を得た。 上記手順に従つて、第表に示す16−アセトキ
シ−16β−(アシルチオ)フシジン酸をつくつ
た。 【表】 【表】 実施例 55〜62 式の16−デアセトキシ−16β−アシルチオフ
シジン酸のカリウムおよびナトリウム塩 実施例1〜6および16に記載した化合物の結晶
性カリウムおよび/またはナトリウム塩を次のよ
うにして形成した。 対応する酸(10mmol)を適当な不活性溶剤
(50〜100ml)に溶解した溶液に、2−エチルヘキ
サン酸カリウムまたはナトリウムを同一溶剤(15
ml)に溶解した1N溶液を添加した。ほとんど直
ちに結晶が析出し始めた。混合物を常温に2時間
保持し、得られた結晶を別し、アセトンで洗
い、乾燥して、所望の化合物のカリウムまたはナ
トリウム塩を純粋な形態で得た。 この方法でつくつた塩を第表に示す。これら
の化合物について得られた微量分析、IRおよび
NMRのデータはその構造と一致していた。 【表】 実施例 63 クリーム 16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・25
−ジヒドロフシジン酸 ………20g ペトロラタム ………150g 液体パラフイン ………50g 鯨ロウ ………50g ソルビタンモノパルミテート ………50g ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート
………50g 水 ………530g 1000g ペトロラタム、パラフイン、鯨ロウ、ソルビタ
ンモノパルミテートおよびポリオキシエチレンソ
ルビタンモノパルミテートを70℃に加熱し、かき
まぜながら72℃の水を徐々に加える。クリームが
冷却するまでかきまぜ続ける。粉末状16−デアセ
トキシ−16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロ
フシジン酸をクリーム基剤に加え、ロールミルで
均質化する。得られたクリームをラツカー被覆圧
壊性アンモニウム管に充填する。 実施例 64 クリーム 3−デオキシ−3β−ブロモ−16−デアセトキシ
−16β−アセチルチオ−24・25−ジヒドロキフシ
ジン酸 ………20g ペトロラタム ………150g 液体パラフイン ………150g 鯨ロウ ………50g ソルビタンモノパルミテート ………50g ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート
………50g 水 ………530g 1000g ペトロラタム、パラフイン、鯨ロウ、ソルビタ
ンモノパルミテートおよびポリオキシエチレンソ
ルビタンモノパルミテートを70℃に加熱し、かき
まぜながら72℃の水を徐々に加える。クリームが
冷却するまでかきまぜ続ける。粉末状3−デオキ
シ−3β−ブロモ−16−デアセトキシ−16β−ア
セチルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸をクリ
ーム基剤に加え、ロールミルで均質化する。得ら
れたクリームをラツカー被覆圧壊性アルミニウム
管に充填する。 実施例 65 軟 膏 16−デアセトキシ−16β−ベンゾイルチオ−24・
25−ジヒドロフシジン酸カリウム塩 ………20g 液体パラフイン ………138g セタノール ………4g 無水ラノリン ………46g ペトロラタム ………792g 1000g パラフイン、セタノール、ラノリンおよびペト
ロラタムを70℃で溶融する。これを40℃以下まで
冷却した後、粉末状16−デアセトキシ−16β−ベ
ンゾイルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸カリ
ウム塩を加える。得られた軟膏をラツカー被覆圧
壊性アルミニウム管に充填する。 実施例 66 カプセル 16−デアセトキシ−16β(アセチルチオ)フシジ
ン酸カリウム塩 ………250g 微結晶セルロース ………145g ステアリン酸マグネシウム ………5g 400g 上記成分を60メツシユの篩にかけて通過させ、
10分間混合する。得られた混合物を硬質ゼラチン
カプセルNo. 00(パーケ・デービス・アンド・カ
ンパニーParke Davis & Co.)に、カプセル
充填量400mgにて充填する。 実施例 67 錠 剤 16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・25
−ジヒドロフシジン酸カリウム塩 ………250g アビセル(Avicel)Hz101 ………120g STA−Rx1500 ………120g ステアリン酸マグネシウム ………10g 500g 16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・
25−ジヒドロフシジン酸カリウム塩、アビセルお
よびSTA−Rxを混合し、0.7mmの篩にかけ、しか
る後ステアリン酸マグネシウムと混合する。得ら
れた混合物をプレス成形して各500mgの錠剤にす
る。 実施例 68 懸濁液の調製 16−デアセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシ
ジン酸 ………5.00g クエン酸 ………0.45g 燐酸−水素ナトリウム ………0.70g 庶 糖 ………25.00g トウイーン(Tween)80 ………0.05g ソルビン酸カリウム ………0.20g カルボキシルメチルセルロース−Na
………0.50g 蒸留水 ………100mlの懸濁液となる量 結晶を微粉にし、クエン酸、燐酸−水素ナトリ
ウム、糖、ソルビン酸カリウムおよびトウイーン
80を50mlの水に溶解した溶液に、所望に応じて僅
かに加温しながら、懸濁させる。カルボキシメチ
ルセルロース−Naを20mlの沸とう水に溶解す
る。冷却後、これを上記懸濁液に加える。懸濁液
をブレンダで均質化し、最後に蒸留水を加えて全
量を100mlにする。 実施例 69 クリーム 16−デアセトキシ−16β−(アセチルチオ)フシ
ジン酸(A) ………10g 3α・11α−ジヒドロキシ−16β−イソプロピル
チオフシダ−13(17)・24−ジエノ−21−イツク
酸(B) ………10g ペトロラクタム ………150g 液体パラフイン ………150g 鯨ロウ ………50g ソルビタンモノパルミテート ………50g ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート
………50g 水 ………530g 1000g ペトロラタム、パラフイン、鯨ロウ、ソルビタ
ンモノパルミテートおよびポリオキシエチレンソ
ルビタンモノパルミテートを70℃に加熱し、これ
にかきまぜながら72℃の水を徐々に加える。クリ
ームが冷却するまでかきまぜ続ける。粉末状成分
(A)および(B)をクリーム基剤に加え、ロールミルで
均質化する。得られたクリームをラツカー被覆圧
壊性アルミニウム管に充填する。 実施例 70 軟 膏 16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・25
−ジヒドロフシジン酸カリウム塩(A)………2.5g 3α・11α−ジヒドロキシ−16β−イソプロピル
チオフシダー13(17)・24−ジエノ−21−イツク
酸カリウム塩(B) ………7.5g 液体パラフイン ………138g セタノール ………4g 無水ラノリン ………46g ペトロラタム ………802g 1000g パラフイン、セタノール、ラノリンおよびペト
ロラタムを70℃で溶融する。これを40℃以下に冷
却した後、粉末状成分(A)および(B)を加える。得ら
れた軟膏をラツカー被覆圧壊性管に充填する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: 〔C−24およびC−25間の破線は当該炭素原子が
    二重結合または単結合により結合していることを
    示し、 Q1は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Zは水酸基、ハロゲン原子、アルキル スルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオ
    キシ基、アジドもしくはニトロ基を示す)を示
    し、 Q2は酸素または組合せ【式】を示し、 R1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分枝鎖アルキル基、フエニルおよび5もしくは
    6個の環原子を有し窒素、酸素および/または硫
    黄原子を含有する複素環式基のなかから選択さ
    れ、ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低
    級アルコキシ基で置換されているかまたは置換さ
    れていない基を示す〕で表わされる化合物ならび
    にその薬学的に許容し得る無毒の塩および易加水
    分解性のエステル。 2 式中のR1がメチルを示す特許請求の範囲
    第1項記載の化合物ならびにその薬学的に許容し
    得る無毒の塩および易加水分解性のエステル。 3 式の化合物が16−デアセトキシ−16β−
    (アセチルチオ)フシジン酸である特許請求の範
    囲第1項記載の化合物ならびにその薬学的に許容
    し得る無毒の塩および易加水分解性のエステル。 4 式の化合物が16−デアセトキシ−16β−ア
    セチルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸である
    特許請求の範囲第1項記載の化合物ならびにその
    薬学的に許容し得る無毒の塩および易加水分解性
    のエステル。 5 式の化合物が11−ケト−16−デアセトキシ
    −16β−(アセチルチオ)フシジン酸である特許
    請求の範囲第1項記載の化合物ならびにその薬学
    的に許容し得る無毒の塩および易加水分解性のエ
    ステル。 6 式の化合物が16−デアセトキシ−16β−ベ
    ンゾイルチオ−24・25−ジヒドロフシジン酸であ
    る特許請求の範囲第1項記載の化合物ならびにそ
    の薬学的に許容し得る無毒の塩および易加水分解
    性のエステル。 7 式の化合物が3−デオキシ−3β−ブロモ
    −16−デアセトキシ−16β−アセチルチオ−24・
    25−ジヒドロフシジン酸である特許請求の範囲第
    1項記載の化合物ならびにその薬学的に許容し得
    る無毒の塩および易加水分解性のエステル。 8 式: 〔C−24およびC−25間の破線は当該炭素原子が
    二重結合または単結合により結合していることを
    示し、 Q1は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Zは水酸基、ハロゲン原子、アルキル スルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオ
    キシ基、アジドもしくはニトロ基を示す)を示
    し、 Q2は酸素または組合せ【式】を示し、 R1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分枝鎖アルキル基、フエニルおよび5もしくは
    6個の環原子を有し窒素、酸素および/または硫
    黄原子を含有する複素環式基のなかから選択さ
    れ、ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低
    級アルコキシ基で置換されているかまたは置換さ
    れていない基を示す〕で表わされる化合物を製造
    するにあたり、一般式: (式中のQ1′は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Z′は水酸基もしくはホルミルオキシ 基、アルキルスルホニルオキシもしくはアリール
    スルホニルオキシ基、または塩素、臭素もしくは
    ヨウ素原子を示す)を示し、 Q2およびC−24およびC−25間の破線は前記
    と同じものを示し、 Xは塩素、臭素またはヨウ素原子を示し、 R2はアルカノイルオキシアルキルもしくはア
    ロイルオキシアルキル基、ベンジル基または置換
    ベンジル基を示す)で表わされる化合物を一般式
    : A−S−CO−R1 (式中のR1は前記と同じものを示し、 Aは水素または陽イオンを示す)で表わされる
    化合物と反応させ、C−16位で配置を反転させて
    一般式: (式中のQ1′、Q2、R1、R2および破線は前記と同
    じものを示す)で表わされる化合物を形成し、 次いで、式の化合物を加水分解することによ
    つて式の化合物を回収することを特徴とするフ
    シジン酸の16−S−アシル誘導体の製造方法。 9 式: 〔C−24およびC−25間の破線は当該炭素原子が
    二重結合または単結合により結合していることを
    示し、 Q1は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Zは水酸基、ハロゲン原子、アルキル スルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオ
    キシ基、アジドもしくはニトロ基を示す)を示
    し、 Q2は酸素または組合せ【式】を示し、 R1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分枝鎖アルキル基、フエニルおよび5もしくは
    6個の環原子を有し窒素、酸素および/または硫
    黄原子を含有する複素環式基のなかから選択さ
    れ、ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低
    級アルコキシ基で置換されているかまたは置換さ
    れていない基を示す〕で表わされる化合物のエス
    テルを製造するにあたり、一般式: (式中のQ1′は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Z′は水酸基もしくはホルミルオキシ 基、アルキルスルホニルオキシもしくはアリール
    スルホニルオキシ基、または塩素、臭素もしくは
    ヨウ素原子を示す)を示し、 Q2およびC−24およびC−25間の破線は前記
    と同じものを示し、 Xは塩素、臭素またはヨウ素原子を示し、 R2はアルカノイルオキシアルキルもしくはア
    ロイルオキシアルキル基、ベンジル基または置換
    ベンジル基を示す)で表わされる化合物を一般式
    : A−S−CO−R1 (式中のR1は前記と同じものを示し、 Aは水素または陽イオンを示す)で表わされる
    化合物と反応させ、C−16位で配置を反転させて
    一般式: (式中のQ1′、Q2、R1、R2および破線は前記と同
    じものを示す)で表わされる化合物を形成し、 次いで、式の化合物をアルコール分解するこ
    とによつて式の化合物の易加水分解性エステル
    を回収することを特徴とするフシジン酸の16−S
    −アシル誘導体の製造方法。 10 式: 〔C−24およびC−25間の破線は当該炭素原子が
    二重結合または単結合により結合していることを
    示し、 Q1は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Zは水酸基、ハロゲン原子、アルキル スルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオ
    キシ基、アジドもしくはニトロ基を示す)を示
    し、 Q2は酸素または組合せ【式】を示し、 R1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分枝鎖アルキル基、フエニルおよび5もしくは
    6個の環原子を有し窒素、酸素および/または硫
    黄原子を含有する複素環式基のなかから選択さ
    れ、ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低
    級アルコキシ基で置換されているかまたは置換さ
    れていない基を示す〕で表わされる化合物のエス
    テルを製造するにあたり、一般式: (式中のQ1′は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Z′は水酸基、アルキルスルホニルオキ シもしくはアリールスルホニルオキシ基、または
    塩素、臭素もしくはヨウ素原子を示す)を示し、 Q2およびC−24およびC−25間の破線は前記
    と同じものを示し、 Xは塩素、臭素またはヨウ素原子を示し、 R2はアルカノイルオキシアルキルもしくはア
    ロイルオキシアルキル基を示す)で表わされる化
    合物を一般式: A−S−CO−R1 (式中のR1は前記と同じものを示し、 Aは水素または陽イオンを示す)で表わされる
    化合物と反応させ、C−16位で配置を反転させて
    一般式: (式中のQ1′、Q2、R1、R2および破線は前記と同
    じものを示す)で表わされる化合物を形成し、 これ以上転化処理することなく式の化合物を
    式の化合物の易加水分解性のエステルとして回
    収することを特徴とするフシジン酸の16−S−ア
    シル誘導体の製造方法。 11 式: 〔C−24およびC−25間の破線は当該炭素原子が
    二重結合または単結合により結合していることを
    示し、 Q1は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Zは水酸基、ハロゲン原子、アルキル スルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオ
    キシ基、アジドもしくはニトロ基を示す)を示
    し、 Q2は酸素または組合せ【式】を示し、 R1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分枝鎖アルキル基、フエニルおよび5もしくは
    6個の環原子を有し窒素、酸素および/または硫
    黄原子を含有する複素環式基のなかから選択さ
    れ、ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低
    級アルコキシ基で置換されているかまたは置換さ
    れていない基を示す〕で表わされる化合物を製造
    するにあたり、一般式: (式中のQ1′は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Z′は水酸基もしくはホルミルオキシ 基、アルキルスルホニルオキシもしくはアリール
    スルホニルオキシ基、または塩素、臭素もしくは
    ヨウ素原子を示す)を示し、 Q2およびC−24およびC−25間の破線は前記
    と同じものを示し、 Xは塩素、臭素またはヨウ素原子を示し、 R2はベンジル基または置換ベンジル基を示
    す)で表わされる化合物を一般式: A−S−CO−R1 (式中のR1は前記と同じものを示し、 Aは水素または陽イオンを示す)で表わされる
    化合物と反応させ、C−16位で配置を反転させて
    一般式: (式中のQ1′、Q2、R1、R2および破線は前記と同
    じものを示す)で表わされる化合物を形成し、 次いで、式の化合物を水素添加して、式の
    化合物を回収することを特徴とするフシジン酸の
    16−S−アシル誘導体の製造方法。 12 式の化合物のC−24およびC−25間が単
    結合であり、式の化合物のC−24およびC−25
    間が二重結合である、特許請求の範囲第11項記
    載のフシジン酸の16−S−アシル誘導体の製造方
    法。 13 式: 〔C−24およびC−25間の破線は当該炭素原子が
    二重結合または単結合により結合していることを
    示し、 Q1は酸素または組合せ【式】もしくは 【式】(Zは水酸基、ハロゲン原子、アルキル スルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオ
    キシ基、アジドもしくはニトロ基を示す)を示
    し、 Q2は酸素または組合せ【式】を示し、 R1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分枝鎖アルキル基、フエニルおよび5もしくは
    6個の環原子を有し窒素、酸素および/または硫
    黄原子を含有する複素環式基のなかから選択さ
    れ、ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低
    級アルコキシ基で置換されているかまたは置換さ
    れていない基を示す〕で表わされる化合物又はそ
    のエステルを製造するにあたり、一般式: (式中のQ1′は組合せ【式】もしくは 【式】(Z′は水酸基もしくはホルミルオキシ 基、アルキルスルホニルオキシもしくはアリール
    スルホニルオキシ基、または塩素、臭素もしくは
    ヨウ素原子を示す)を示し、 Q2′は組合せ【式】を示し、 C−24およびC−25間の破線は前記と同じもの
    を示し、 Xは塩素、臭素またはヨウ素原子を示し、 R2はアルカノイルオキシアルキルもしくはア
    ロイルオキシアルキル基、ベンジル基または置換
    ベンジル基を示す)で表わされる化合物を一般式
    : A−S−CO−R1 (式中のR1は前記と同じものを示し、 Aは水素または陽イオンを示す)で表わされる
    化合物と反応させ、C−16位で配置を反転させて
    一般式: (式中のQ1′、Q2′、R1、R2および破線は前記と同
    じものを示す)で表わされる化合物を形成し、 この生成物を酸化することによりQ1および/
    またはQ2が酸素を示す式の化合物又はそのエ
    ステルを回収することを特徴とするフシジン酸の
    16−S−アシル誘導体の製造方法。 14 式: 〔C−24およびC−25間の破線は当該炭素原子が
    二重結合または単結合により結合していることを
    示し、 Q1は組合せ【式】もしくは【式】(Zは ハロゲン原子、アジドもしくはニトロ基を示す)
    を示し、 Q2は酸素または組合せ【式】を示し、 R1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分枝鎖アルキル基、フエニルおよび5もしくは
    6個の環原子を有し窒素、酸素および/または硫
    黄原子を含有する複素環式基のなかから選択さ
    れ、ハロゲン、ニトロ、低級アルキルもしくは低
    級アルコキシ基で置換されているかまたは置換さ
    れていない基を示す〕で表わされる化合物を製造
    するにあたり、一般式: (式中のQ1′は組合せ【式】もしくは 【式】(Z′は水酸基、アルキルスルホニルオキ シもしくはアリールスルホニルオキシ基を示す)
    を示し、 Q2およびC−24およびC−25間の破線は前記
    と同じものを示し、 Xは塩素、臭素またはヨウ素原子を示し、 R2はアルカノイルオキシアルキルもしくはア
    ロイルオキシアルキル基、ベンジル基または置換
    ベンジル基を示す)で表わされる化合物を一般式
    : A−S−CO−R1 (式中のR1は前記と同じものを示し、 Aは水素または陽イオンを示す)で表わされる
    化合物と反応させ、C−16位で配置を反転させて
    一般式: (式中のQ1′、Q2、R1、R2および破線は前記と同
    じものを示す)で表わされる化合物を形成し、 次いで、式の化合物に、金属アジ化物、金属
    ハロゲン化物、ハロゲン化第4級アンモニウムお
    よび亜硝酸塩から選ばれた求核置換反応試薬を反
    応させて、式の化合物のエステルを得、これを
    加水分解することによつて式の化合物を回収す
    ることを特徴とするフシジン酸の16−S−アシル
    誘導体の製造方法。
JP7976377A 1976-07-05 1977-07-04 Production of novel fusidic acid 166ssacyl derivatives and pharmaceutical agent containing same as effective component Granted JPS535152A (en)

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