JPS6235592Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は導電性支持部材の先端に形成した球状
突部と電極の背面に形成した球面孔との嵌合によ
り導電性支持部材に電極を旋回自在に取付けた抵
抗溶接用スイベル電極に関する。

この種電極は球状突部と球面孔とを完全に一致
させることが機械加工上困難なため、両者の旋回
が円滑に行われず、従つて溶接時に導電性支持部
材に対して旋回した電極は、溶接後ワークから離
れるとき依然として支持部材に対し旋回した状態
に存じこれがため次の溶接時に支持部材に対して
傾斜した電極は不当にワークに当接してワークを
損傷させる等の不都合を有していた。

本考案はかゝる不都合のない電極を得ることを
目的としたものであつて溶接時に旋回した電極は
溶接後ワークから離れるとき支持部材と電極との
軸線が一致するように容易に復帰できるようにし
たものである。

これを図示実施例について説明すると１は導電
性支持部材を示し、該部材１の先端には球状突部
２を形成し該突部２を介して電極３を旋回自在に
取付けるべく電極３には球面孔４が形成されてい
る。そしてこれらは従来のものと異ならないが本
考案においては導電性支持部材１と電極３との間
に硬質ゴム等の弾性筒体５を嵌挿し、その両端を
焼付け等によつて支持部材１と電極３とに固着さ
せたものである。なお図示のものでは筒体５はそ
の両端内側に係合凸条６を形成し、これを各支持
部材１と電極３とに形成した係合凹溝７，７に係
合させた。図中８は筒体５に形成される通気孔を
示す。

このように本考案によるときスイベル電極にお
ける導電性支持部材１と電極３との間に弾性筒体
５を嵌挿してその両端を支持部材１と電極３とに
固着したものであるから、溶接時の電極３の旋回
は筒体５の弾性変形により自在に旋回すると共に
溶接後の電極３は、筒体５の弾性復帰によつて電
極３の軸線が支持部材１の軸線と一致するように
旋回されて次の溶接に際しワークを損傷すること
がなく而も球状突部の外面は筒体５によつて覆わ
れるため、該部にスパツタ等が附着することなく
常に円滑に旋回できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す縦断面図であ
る。 １……導電性支持部材、２……球状突部、３…
…電極、４……球面孔、５……弾性筒体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 導電性支持部材１の先端に形成した球状突部２
   と電極３の背面に形成した球面孔４との嵌合によ
   り導電性支持部材１に電極３を旋回自在に取付け
   た抵抗溶接用スイベル電極において、前記導電性
   支持部材１と前記電極３との間に弾性筒体５を嵌
   挿し、その両端を導電性支持部材１と電極３とに
   固着させたことを特徴とする抵抗溶接用スイベル
   電極。