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JPS62278123A - 針状粒子炭酸カルシウムの生成方法 - Google Patents

針状粒子炭酸カルシウムの生成方法

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Publication number
JPS62278123A
JPS62278123A JP12041286A JP12041286A JPS62278123A JP S62278123 A JPS62278123 A JP S62278123A JP 12041286 A JP12041286 A JP 12041286A JP 12041286 A JP12041286 A JP 12041286A JP S62278123 A JPS62278123 A JP S62278123A
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JP
Japan
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calcium carbonate
acicular
calcium
particle
carbon dioxide
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JP12041286A
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JPH0319166B2 (ja
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Yoshio Oota
太田 義夫
Norifumi Gotou
規文 後藤
Iwao Motoyama
元山 巖
Tetsushi Iwashita
哲志 岩下
Kunio Nomura
野村 邦雄
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Yahashi Kogyo KK
Original Assignee
Yahashi Kogyo KK
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Publication date
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Publication of JPS62278123A publication Critical patent/JPS62278123A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/18Carbonates
    • C01F11/181Preparation of calcium carbonate by carbonation of aqueous solutions and characterised by control of the carbonation conditions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/18Carbonates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は種々の産業分野に3いて充填剤、補強剤等とし
て多く使用されている炭酸カルシウム、とくに針状粒子
炭酸カルシウムの生成方法に関するものである。
(従来技術) 実際の工業界での炭酸カルシウムは石灰石を機械的に微
粉砕した重質炭酸カルシウムと化学的沈降法により生成
される沈降炭酸カルシウムに大別される。mW炭酸カル
シウムの粒子は不定形で、粒子径は数μmへ150μm
位までの範囲にある。又、沈降炭酸カルシウムを分類す
ると粒子径1〜3μm位の軽微性炭酸カルシウムと称さ
れるものと粒子径0,02〜0.1μm位のコロイド性
炭酸カルシウムと称されるものとになる。さらに、その
形状も立方形、紡錘形、柱状形等で特殊なものとして突
起を有する炭酸カルシウム粒子が特公昭57−3081
5号公報に掲載されており、更に炭酸カルシウム針絡合
体が特公昭57−31530号公報に掲載されている。
沈降炭酸カルシウムの製法は、炭酸イオンを含む溶M(
炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等)とカルシウム化
合物の溶液(塩化カルシウム、酢酸カルシウム等)を触
媒反応させて作る“液:液”法と、水酸化カルシウムと
炭酸ガスの反応によって作る“液=ガス”法とがある。
中でも日本で工業的に主に行なわれているのは“液=ガ
ス”法であり1反応条件(水酸化カルシウムスラリーの
濃度、反応温度、反応方法、添加剤の種類と有無等)に
より種々の粒径、形状の炭酸カルシウムが開発されてい
る。又、“液=液”法では、特開昭59−203728
に、針状(直径2〜3μm、長さ30〜60μm)の炭
酸カルシウム結晶の製法が掲載されている。
(発明が解決しようとする問題点) 以上の如く種々の粒径、形状の炭酸カルシウムが開発さ
れているが、“液=ガス”法で、長径5〜100μm、
短径0.2〜5μmのような粒子で、しかも単結晶の様
を呈した針状粒子炭酸カルシウムは従来の工業生産には
ない。
(問題点を解決するための手段) したがって本発明の技術的課題は長径5〜1100A1
、短径0.2〜5μmのような粒子で、しかも単結晶の
様を呈した画期的な針状粒子炭酸カルシウムを提供する
ことを目的とするもので、その技術的課題を解決する本
発明の技術的手段は、炭酸ガス又は炭酸ガスを含むガス
体が吹き込まれている水に(水は攪拌されてもよい)、
水酸化カルシウム水溶液(各種薬品、たとえばサッカロ
ース等で水酸化カルシウムの溶解度を上げた溶液含む)
を適切な流量調整のうえ、滴下あるいは注入して、炭酸
カルシウムを生成させることである。
(発明の効果) この方法によれば、さきに出願人が出願した特願昭60
−16543号“針状′粒子炭酸カル゛ シウムの生成
方法”すなわち炭酸水素カルシウム水溶液に適切な加熱
制御を施すことにより針状粒子炭酸カルシウムを生成さ
せる方法よりも、少なくとも数倍の生産性をあげること
が出来、しかもそれにより相当のコストダウンが可能に
なる。なかでも、各種薬品、たとえばサッカロース等で
、水酸化カルシウムの溶解度を上げた方が、生産性やコ
ストダウンに大きく寄与する。
又、針状粒子の大きさの調節については、適切な操作条
件を選択することにより、たとえば、水酸化カルシウム
の滴下や注入速度、あるぃは反応中の温度等を適切に選
ぶことにより、比較的簡却に出来る。
(実施例) 以下、実施例にもとづき、その内容を説明する。
実施例1 酸化カルシウムを温度約80℃の攪拌されている蒸留水
中に投入し、水酸化カルシウムスラリーを生成させ、室
温まで放冷後、フィルターにより濾過し、水成化カルシ
ウム水溶液を得、これを50m11分の流量で、攪拌さ
れている80℃異常の蒸留水12中に滴下して、針状粒
子炭酸カルシウムを生成させた。この時、その蒸留水中
に吹き込んでいる炭酸ガスはin/分、1.5kg/c
rn’であった。
生成した針状粒子炭酸カルシウムをフィルターにて濾過
脱水し、電気乾燥機にて、約100℃で乾燥してサンプ
ルAを得る。第4図にこのサンプルAのSEMによる観
察写真を示す。また第1図はサンプルAのX線回折パタ
ーンで、はとんどアラゴナイト結晶であることを示して
いる。
実施例2 実施例1と同様な方法で得た水酸化カルシウム水溶液を
150ml1分(実施例1と比較して3倍)の流量で、
攪拌されている80℃以上の蒸留水11に滴下して、針
状粒子炭酸カルシウムを生成させた。この時の蒸留水中
に吹き込んでいる炭酸ガスは12/分、1.5kg/a
rrI’であった。実施例1と同様に、脱水、乾燥して
サンプルBを得る。第5図にこのサンプルBのSEMに
よる観察写真を示す。第4図のものくサンプルA)と比
較して、小さい形状の針状粒子炭酸カルシウムが生成さ
れている。第2図はサンプルBのX線回折パターンを示
し、アラゴナイトに混ってカルサイトのピークが認めら
れる。
実施例3 水酸化カルシウムスラリー(濃度:ca(OH) 20
 、75 g / H20−100m fl )約12
にサッカロース50gを添加し、フイ、レターにより濾
過する。この濾液を50 m It / 分ノ1重量で
攪拌されている80℃以上の蒸留水11に通下して針状
粒子炭酸カルシウムを生成させた。この時の蒸留水中に
吹き込んでいる炭酸ガスは12/分、1.5kg/am
″であった。実施例1と同様に、脱水、乾燥してサンプ
ルCとする。サッカロース添加により、水酸化カルシウ
ムの溶解度が増し、針状粒子炭酸カルシウムの収量は実
施例1のそれよりも約4倍に達した。第6図に、このサ
ンプルCのSEMにより観察写真を示す。また、第3図
はサンプルCのX線回折パターンでほとんどアラゴナイ
ト結晶であることを示している。
【図面の簡単な説明】
第1.2.3図はX線回折パターン図 第4.5.6図は各人なる針状粒子炭酸カルシウムの図
面代用の結晶写真である。 手  続  補  正  書 (方式)昭和61年8月
14日 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年特許願第120412号 2、発明の名称 針状粒子炭酸カルシウムの生成方法 3、補正をする者 事件との関係 出願人 住 所 岐阜県大垣市赤坂町188  の1名称矢橋工
業株式会社 代表者   矢 橋 宗 − 4、代理人 住 所  東京都千代田区六番町7番地下条ピル3階 氏 名  (7156)弁理士 網 野  誠(外 2
名) 5、補正命令の日付 昭和61年7月 2日 (発送日 昭和61年7月29日) 6、補正の対象 委任状及び明細書と図面 7、補正の内容 (1)委任状を補充する。 (2)明細書全文を別紙のとおり補正する。 (3)図面第3図〜第6図を別紙のように補正する。 明細書 1、発明の名称 針状粒子炭酸カルシウムの生成方法 2、特許請求の範囲 炭酸ガス又は炭酸ガスを含むガス体が吹き込まれている
水に、水酸化カルシウム水溶液を適切な流量調整のうえ
、滴下あるいは注入して、炭酸カルシウムを生成させる
ことを特徴とする針状粒子炭酸カルシウムの生成方法。 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は種々の産業分野において充填剤、補強剤等とし
て多く使用されている炭酸カルシウム、とくに針状粒子
炭酸カルシウムの生成方法に関するものである。 (従来技術) 実際の工業界での炭酸カルシウムは石灰石を機械的に微
粉砕した重質炭酸カルシウムと化学的沈降法により生成
される沈降炭酸カルシウムに大別される。重質炭酸カル
シウムの粒子は不定形で、粒子径は数μm〜150μm
位までの範囲にある。又、沈降炭酸カルシウムを分類す
ると粒子径1〜3μm位の軽微性炭酸カルシウムと称さ
れるものと粒子径0.02〜0.1μm位のコロイド性
炭酸カルシウムと称されるものとになる。さらに、その
形状も立方形、紡錘形、柱状形等で特殊なものとして突
起を有する炭酸カルシウム粒子が特公昭57−3081
5号公報に掲載されており、更に炭酸カルシラ    
 ・ム針絡合体が特公昭57−31530号公報に掲載
されている。 沈降炭酸カルシウムの製法は、炭酸イオンを含む溶液(
炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等)とカルシウム化
合物の溶W(塩化カルシウム、酢酸カルシウム等)を接
触反応させて作る“液=液”法と、水酸化カルシウムと
炭酸ガスの反応によって作る“液=ガス”法とがある。 中でも日本で工業的に主に杵なわれているのは“液=ガ
ス”法であり、反応条件(水酸化カルシウムスラリーの
濃度、反応温度、反応方法、添加剤の種類と存無等)に
より種々の粒径、形状の炭酸カルシウムが開発されてい
る。又。 “液=液“法では、特開昭59−203728に、針状
(直径2〜3μm、長さ30〜60μIn)の炭酸カル
シウム結晶の製法が掲載されている。 (発明が解決しようとする問題点) 以上の如く種々の粒径、形状の炭酸カルシウムが開発さ
れているが、“液=ガス”法で、長径5〜100μm、
短径0.2〜5μmのような粒子で、しかも単結晶の様
を呈した針状粒子炭酸カルシウムは従来の工業生産には
ない。 (問題点を解決するための手段) したがって本発明の技術的課題は長径5〜′100μm
、短径0,2〜5μmのような粒子で、しかも単結晶の
様を呈した画期的な針状粒子炭酸カルシウムを提供する
ことを目的とするもので、その技術的課題を解決する本
発明の技術的手段は、炭酸ガス又は炭酸ガスを含むガス
体が吹き込まれている水に(水は攪拌されてもよい)、
水酸化カルシウム水溶液(各種薬品、たとえばサッカロ
ース等で水酸化カルシウムの溶解度を上げた溶液含む)
を適切な流量調整のうえ、滴下あるいは注入して、炭酸
カルシウムを生成させることである。 (発明の効果) この方法によれば、さきに出願人が出願した特願昭60
−16543号“針状粒子炭酸カルシウムの生成方法”
すなわち炭酸水素カルシウム水溶液に適切な加熱制御を
施すことにより針状粒子炭酸カルシウムを生成させる方
法よりも、少なくとも数倍の生産性をあげることが出来
、しかもそれにより相当のコストダウンが可能になる。 なかでも、各種薬品、たとえばサッカロース等で、水酸
化カルシウムの溶解度を上げた方が、生産性やコストダ
ウンに大きく寄与する。 又、針状粒子の大きさの調節については、通切な操作条
件を選択することにより、たとえば、水酸化カルシウム
の滴下や注入速度、あるいは反応中の温度等を適切に選
ぶことにより、比較的簡単に出来る。 (実施例) 以下、実施例にもとづき、その内容を説明する。 実施例1 酸化カルシウムを温度約80℃の攪拌されている蒸留水
中に投入し、水酸化カルシウムスラリーを生成させ、室
温まで放冷後、フィルターにより濾過し、水酸化カルシ
ウム水溶液を得、これを50ml1Z分の流量で、攪拌
されている80℃以上の蒸留水12中に滴下して、針状
粒子炭酸カルシウムを生成させた。この時、その蒸留水
中に吹き込んでいる炭酸ガスは1ffi/分、1.5k
g/cばであった。 生成した針状粒子炭酸カルシウムをフィルターにて濾過
脱水し、電気乾燥機にて、約100℃で乾燥してサンプ
ルAを得る。第4図にこのサンプルAのSEMによる観
察写真を示す。また第1図はサンプルAのX線回折パタ
ーンで、はとんどアラゴナイト結晶であることを示して
いる。 実施例2 実施例1と同様な方法で得た水酸化カルシウム水溶液を
150m1!/分(実施例1と比較して3倍)の−JA
Nで、攪拌されている80℃以上の蒸留水12に滴下し
て、針状粒子炭酸カルシウムを生成させた。この時の蒸
留水中に吹き込んでいる炭酸ガスは117分、1.5k
g/cゴであった。実施例1と同様に、脱水、乾燥して
サンプルBを得る。第5図にこのサンプルBのSEMに
よる観察写真を示す。第4図のもの(サンプルA)と比
較して、小さい形状の針状粒子炭酸カルシウムが生成さ
れている。第2図はサンプルBのX線回折パターンを示
し、アラゴナイトに混ってカルサイトのピークが認めら
れる。 実施例3 水酸化カルシウムスラリー(濃度:Ca(OH)20.
75g/H20100mu)約1fLにサッカロース5
0gを添加し、フィルターにより濾過する。この1!液
を50mff1/分の流量で攪拌されている80℃以上
の蒸留水iItに通下して針状粒子炭酸カルシウムを生
成させた。この時の蒸留水中に吹き込んでいる炭酸ガス
はIIL/分、1.5kg/cばであった。実施例1と
同様に、脱水、乾燥してサンプルCとする。サッカロー
ス添加により、水酸化カルシウムの溶解度が増し、針状
粒子炭酸カルシウムの収量は実施例1のそれよりも約4
倍に達した。第6図に、このサンプルCのSEMにより
観察写真を示す。また、第3図はサンプルCのX線回折
パターンでほとんどアラゴナイト結晶であることを示し
ている。 4、図面の簡単な説明 第1.2.3図はX線回折パターン図 第4.5.6図は容具なる針状粒子炭酸カルシウムの図
面代用の結晶写真である。 第6図 サンプル C X100Obar : 10μm 3図 手  続  補  正  書 (自発)昭和61年8月
27日 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年特許願第120412号 2、発明の名称 針状粒子炭酸カルシウムの生成方法 3、補正をする者 事件との関係 出願人 住 所 岐阜県大垣市赤坂町188  の1名称矢橋工
業株式会社 代表者   矢 橋 宗 − 4、代理人 住 所  東京都千代田区六番町7番地゛下条ビル3階 氏 名  (7156)弁理士 網 野  誠(外 2
名) 5、補正命令の日付 自       発 6、補正の対象 明細書 7、補正の内容 明細書全文を別紙のとおり補正する。 明  細  書 1、発明の名称 針状粒子炭酸カルシウムの生成方法 2、特許請求の範囲 炭酸ガス又は炭酸ガスを含むガス体が吹き込まれていて
、しか ゛  な口 C′がなされてgz玉水に、水酸
化カルシウム水溶液を適切な流m:AVのうえ、滴下あ
るいは注入して、炭酸カルシウムを生成させることを特
徴とする針状粒子炭酸カルシウムの生成方法。 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は種々の産業分野において充填剤、補強剤等とし
て多く使用されている炭酸カルシウム、とくに針状粒子
炭酸カルシウムの生成方法に関するものである。 (従来技術) 実際の工業界での炭酸カルシウムは石灰石を機械的に微
粉砕した重質炭酸カルシウムと化学的沈降法により生成
される沈降炭酸カルシウムに大別される。重質炭酸カル
シウムの粒子は不定形で、粒子径は数μmへ150μm
位までの範囲にある。又、沈降炭酸カルシウムを分類す
ると粒子径1〜3μm位の軽微性炭酸カルシウムと称さ
れるものと粒子径0.02〜0.1μm位のコロイド性
炭酸カルシウムと称されるものとになる。さらに、その
形状も立方形、紡錘形、柱状形等で特殊なものとして突
起を有する炭酸カルシウム粒子が特公昭57−3081
5号公報に掲載されており、更に炭酸カルシウム針絡合
体が特公昭57−31530号公報に掲載されている。 沈降炭酸カルシウムの製法は、炭酸イオンを含む溶i(
炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等)とカルシウム化
合物の溶液(塩化カルシウム、酢酸カルシウム等〉を接
触反応させて作る“液=液”法と、水酸化カルシウムと
炭酸ガスの反応によって作る“液:ガス”法とがある。 中でも日本で工業的に主に行なわれているのは“液=ガ
ス”法であり、反応条件(水酸化カルシウムスラリーの
濃度、反応温度、反応方法、添加剤の種類と有無等)に
より種々の粒径、形状の炭酸カルシウムが開発されてい
る。又、“液=液”法では、特開昭59−203728
に、針状(直径2〜3μm、長さ30〜60μm)の炭
酸カルシウム結晶の製法が掲載されている。 (発明が解決しようとする問題点) 以上の如く種々の粒径、形状の炭酸カルシウムが開発さ
れているが、“液=ガス”法で、長径5〜100μm、
短径0.2〜5μmのような粒子で、しかも単結晶の様
を呈した針状粒子炭酸カルシウムは従来の工業生産には
ない。 (問題点を解決するための手段) したがって本発明の技術的課題は長径5〜100μm、
短径0.2〜5μmのような粒子で、しかも単結晶の様
を呈した画期的な針状粒子炭酸カルシウムを提供するこ
とを目的とするもので、その技術的課題を解決する本発
明の技術的手段は、炭酸ガス又は炭酸ガスを含むガス体
が吹き込まれている70℃以上の水12に(水は攪拌さ
れてもよい)、水酸化カルシウム水溶液(各種薬品、た
とえばサッカロース等で水酸化カルシウムの溶解度を上
げた溶液を含む)を適切な流量調整(,150mj!/
分以下)のうえ、滴下あるいは注入して、炭酸カルシウ
ムを生成させることである。 (発明の効果) この方法によれば、さきに出願人が出願した特願昭60
−16543号“針状粒子炭酸カルシウムの生成方法”
すなわち炭酸水素カルシウム水溶液に適切な加熱制御を
施すことにより針状粒子炭酸カルシウムを生成させる方
法よりも、少なくとも数倍の生産性をあげることが出来
、しかもそれにより相当のコストダウンが可能になる。 なかでも、各種薬品、たとえばサッカロース等で、水酸
化カルシウムの溶解度を上げた方が、生産性やコストダ
ウンに大きく寄与する。 又、針状粒子の大きさの調節については、適切な操作条
件を選択することにより、たとえば、水酸化カルシウム
の滴下や注入速度、あるいは反応中の温度等を適切に選
ぶことにより、比較的簡単に出来る。 (実施例) 以下、実施例にもとづき、その内容を説明する。 実施例1 酸化カルシウムを温度約80℃の攪拌されている蒸留水
中に投入し、水酸化カルシウムスラリーを生成させ、室
温まで放冷後、フィルターにより濾過し、水酸化カルシ
ウム水溶液を得。 これを50ml1Z分の流量で、攪拌されている80℃
以上の蒸留水12中に滴下して、針状粒子炭酸カルシウ
ムを生成させた。この時、その蒸留水中に吹き込んでい
る炭酸ガスは1IlZ分、1.5kg/cゴであった。 生成した針状粒子炭酸カルシウムをフィルターにて濾過
脱水し、電気乾燥機にて、約100℃で乾燥してサンプ
ルAを得る。第4図にこのサンプルAのSEMによる観
察写真を示す。また第1図はサンプルAのX線回折パタ
ーンで、はとんどアラゴナイト結晶であることを示して
いる。 実施例2 実施例1と同様な方法で得た水酸化カルシウム水溶液を
150mIL/分(実施例1と比較して3倍)の流量で
、攪拌されている70℃以上の蒸留水11に滴下して、
針状粒子炭酸カルシウムを生成させた。この時の蒸留水
中に吹き込んでいる炭酸ガスは11.7分、1.ssc
g/Cゴであった。実施例1と同様に、脱水、乾燥して
サンプルBを得る。第5図にこのサンプルBのSEMに
よる!ll寮写真を示す。第4図のもの(サンプルA)
と比較して、小さい形状の針状粒子炭酸カルシウムが生
成されている。 第2図はサンプルBのX線回折パターンを示し、アラゴ
ナイトに混ってカルサイトのピークが認められる。 実施例3 水酸化カルシウムスラリー(濃度:Ca(OH)20.
75g/H20−H2O−1O0約11にサッカロース
50gを添加し、フィルターにより濾過する。この濾液
を50m17分の流量で攪拌されている80℃以上の蒸
留水IJ2に通下して針状粒子炭酸カルシウムを生成さ
せた。この時の蒸留水中に吹き込んでいる炭酸ガスはI
IL/分、1.5kg/crn’であった。実施例1と
同様に、脱水、乾燥してサンプルCとする。サッカロー
ス添加により、水酸化カルシウムの溶解度が増し、針状
粒子炭酸カルシウムの収量は実施例1のそれよりも約4
倍に達した。第6図に、このサンプルCのSEMにより
観察写真を示す。また、第3図はサンプルCのX線回折
パターンでほとんどアラゴナイト結晶であることを示し
ている。 4、図面の簡単な説明 第1.2.3図はX線回折パターン図 第4.5.6図は各人なる針状粒子炭酸カルシウムの図
面代用の結晶写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 炭酸ガス又は炭酸ガスを含むガス体が吹き込まれている
    水に、水酸化カルシウム水溶液を適切な流量調整のうえ
    、滴下あるいは注入して、炭酸カルシウムを生成させる
    ことを特徴とする針状粒子炭酸カルシウムの生成方法。
JP12041286A 1986-05-26 1986-05-26 針状粒子炭酸カルシウムの生成方法 Granted JPS62278123A (ja)

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JP12041286A JPS62278123A (ja) 1986-05-26 1986-05-26 針状粒子炭酸カルシウムの生成方法

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JPS62278123A true JPS62278123A (ja) 1987-12-03
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JP (1) JPS62278123A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01234437A (ja) * 1988-03-12 1989-09-19 Okutama Kogyo Kk プラスチック用充てん剤
JP2014524876A (ja) * 2011-06-21 2014-09-25 オムヤ インターナショナル アーゲー 沈降炭酸カルシウムの製造方法、沈降炭酸カルシウムおよびこの使用

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01234437A (ja) * 1988-03-12 1989-09-19 Okutama Kogyo Kk プラスチック用充てん剤
JP2014524876A (ja) * 2011-06-21 2014-09-25 オムヤ インターナショナル アーゲー 沈降炭酸カルシウムの製造方法、沈降炭酸カルシウムおよびこの使用

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