JPS62263135A - m−クレゾ−ルの分離方法 - Google Patents
m−クレゾ−ルの分離方法Info
- Publication number
- JPS62263135A JPS62263135A JP10304186A JP10304186A JPS62263135A JP S62263135 A JPS62263135 A JP S62263135A JP 10304186 A JP10304186 A JP 10304186A JP 10304186 A JP10304186 A JP 10304186A JP S62263135 A JPS62263135 A JP S62263135A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cresol
- cyclohexane
- mixture
- isomers
- hydroxyphenyl
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- Pending
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- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、クレゾール異性体混合物から、m−クレゾー
ルを分離する新規な方法に関するものである。
ルを分離する新規な方法に関するものである。
一般に、クレゾールの工業的製法としては、タール留分
からるアルカリ抽出法、トルエンの塩素化加水分解法、
トルエンのスルホン化アルカリ溶融法がある。これらの
方法では、いずれも得られる生成物はo−、m−、p−
の三種の異性体の混合物である。
からるアルカリ抽出法、トルエンの塩素化加水分解法、
トルエンのスルホン化アルカリ溶融法がある。これらの
方法では、いずれも得られる生成物はo−、m−、p−
の三種の異性体の混合物である。
一方、クレゾールの用途としては、これらの三種の異性
体混合物としての用途もあるが、これらの特定の異性体
のみが適する用途も多い。混合物としては主に殺菌、防
腐剤に用いられ、0−クレゾールの単独の用途としては
、MCP剤(2−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸)
を中心とする除草剤向があげられ、m−クレゾール単独
用途としては、スミチオン(0,0−ジメチル−3−メ
チル−4−ニトロフェニルチオリン酸塩)を中心とする
殺虫剤向がある。また、p−クレゾール単独用途として
は、[1IIT(2,6−ジーt−ブチル−p−クレゾ
ール)を中心とする酸化防止剤や染料向がある。
体混合物としての用途もあるが、これらの特定の異性体
のみが適する用途も多い。混合物としては主に殺菌、防
腐剤に用いられ、0−クレゾールの単独の用途としては
、MCP剤(2−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸)
を中心とする除草剤向があげられ、m−クレゾール単独
用途としては、スミチオン(0,0−ジメチル−3−メ
チル−4−ニトロフェニルチオリン酸塩)を中心とする
殺虫剤向がある。また、p−クレゾール単独用途として
は、[1IIT(2,6−ジーt−ブチル−p−クレゾ
ール)を中心とする酸化防止剤や染料向がある。
従って、混合物としての用途に供する場合には前述の生
成りレゾール混合物をそのまま使用できるが、異性体単
独の用途に供するには生成りレゾール混合物から、それ
ぞれの異性体を分離する必要がある。
成りレゾール混合物をそのまま使用できるが、異性体単
独の用途に供するには生成りレゾール混合物から、それ
ぞれの異性体を分離する必要がある。
ところが各異性体の沸点は、o−191,0℃、m−2
02、2℃、p−201,9℃となっており、0−クレ
ゾールの蒸留分離は容易であるが、m−、p−の沸点は
近似しており、単なる蒸留で分離することはできない。
02、2℃、p−201,9℃となっており、0−クレ
ゾールの蒸留分離は容易であるが、m−、p−の沸点は
近似しており、単なる蒸留で分離することはできない。
5
従来、混合クレゾールよりm−クレゾールを分離する方
法としては、まず、O−クレゾール蒸留分離後、残m−
,p−クレゾールをスルホン化した後、水蒸気分解によ
りm−クレゾールを分解分離するという複雑なプロセス
を必要としている。また、m−。
法としては、まず、O−クレゾール蒸留分離後、残m−
,p−クレゾールをスルホン化した後、水蒸気分解によ
りm−クレゾールを分解分離するという複雑なプロセス
を必要としている。また、m−。
p−クレゾールよりm−クレゾールを分離する方法とし
て、一旦、m−*P一体をブチル化し、その後、m−1
p一体のジブチル化物を精留分離した後、m一体の脱ブ
チル化によりm−クレゾールを得る方法もあるが極めて
複雑な工程を要する。
て、一旦、m−*P一体をブチル化し、その後、m−1
p一体のジブチル化物を精留分離した後、m一体の脱ブ
チル化によりm−クレゾールを得る方法もあるが極めて
複雑な工程を要する。
本発明者は、クレゾールの異性体よりm−クレゾールを
分離する方法について鋭意研究を行った結果、三種のク
レゾール異性体の中で、特にm−クレゾールのみが1.
1−ビス (4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサ
ンと包接錯体を形成して結晶とじて析出し、他の異性体
と容易に分離できることを見出し、本発明に至ったもの
である。
分離する方法について鋭意研究を行った結果、三種のク
レゾール異性体の中で、特にm−クレゾールのみが1.
1−ビス (4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサ
ンと包接錯体を形成して結晶とじて析出し、他の異性体
と容易に分離できることを見出し、本発明に至ったもの
である。
即ち本発明は、クレゾール異性体の混合物を、有R溶媒
中で 1.1−ビス (4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサンと接触させ、析出するm−クレゾールと前記
シクロヘキサンとの包接錯体を分離した後、その包接錯
体を分解することを特徴とするクレゾール異性体混合物
からm−クレゾールを分離する方法であり、異性体混合
物からm−クレゾールを分離する有利な方法を提供する
ものである。
中で 1.1−ビス (4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサンと接触させ、析出するm−クレゾールと前記
シクロヘキサンとの包接錯体を分離した後、その包接錯
体を分解することを特徴とするクレゾール異性体混合物
からm−クレゾールを分離する方法であり、異性体混合
物からm−クレゾールを分離する有利な方法を提供する
ものである。
本発明は、o−、m−、p−クレゾールの各種混合物に
適用でき、更に、クレゾール以外の成分を含むクレゾー
ル混合物にも適用できる。
適用でき、更に、クレゾール以外の成分を含むクレゾー
ル混合物にも適用できる。
本発明によれば、以上の各種の混合系よりm−クレゾー
ルのみを選択的に容易に分離することができることはも
ちろん、クレゾール異性体の分離にも利用できる。
ルのみを選択的に容易に分離することができることはも
ちろん、クレゾール異性体の分離にも利用できる。
本発明に用いられる1、1−ビス (4−ヒドロキシフ
ェニル)−シクロヘキサンは、シクロヘキサンとフェノ
ールとから工業的に製造されていて容易に入手でき、次
の構造式で示されるものである。
ェニル)−シクロヘキサンは、シクロヘキサンとフェノ
ールとから工業的に製造されていて容易に入手でき、次
の構造式で示されるものである。
1、1−ヒス (4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘ
キサンの使用量は、クレゾールの異性体混合物中のm−
クレゾール1モルに対し、1モル以上、好ましくは2〜
lOモルである。
キサンの使用量は、クレゾールの異性体混合物中のm−
クレゾール1モルに対し、1モル以上、好ましくは2〜
lOモルである。
本発明において使用される有機溶媒は、クレゾールの各
異性体および1.1−ビス (4−ヒドロキシフェニル
)−シクロヘキサンとを良く溶解し、かつ生成したm−
クレゾールと当該シクロヘキサンとの包接錯体の溶解度
の小さいものが望ましい。具体的には、石油エーテル、
エチルエーテル、クロロホルム、グリコール類、ベンゼ
ン、ヘキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等が用いら
れる。有機溶媒の使用量は、1.1−ビス (4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン1gに対して一般に2
〜20m lが用いられる。
異性体および1.1−ビス (4−ヒドロキシフェニル
)−シクロヘキサンとを良く溶解し、かつ生成したm−
クレゾールと当該シクロヘキサンとの包接錯体の溶解度
の小さいものが望ましい。具体的には、石油エーテル、
エチルエーテル、クロロホルム、グリコール類、ベンゼ
ン、ヘキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等が用いら
れる。有機溶媒の使用量は、1.1−ビス (4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン1gに対して一般に2
〜20m lが用いられる。
クレゾール異性体混合物と当該シクロヘキサンとの接触
条件は、通常、温度10〜50℃、時間1〜20時間で
ある。この接触工程により、クレゾール異性体のうち、
m−クレゾールのみが当該シクロヘキサンと包接錯体を
形成し析出してくる。析出した錯体は濾過などの操作に
より、容易に分離できる。回収した錯体を減圧下に加熱
することによりm−クレゾールを分離、取得できる。
条件は、通常、温度10〜50℃、時間1〜20時間で
ある。この接触工程により、クレゾール異性体のうち、
m−クレゾールのみが当該シクロヘキサンと包接錯体を
形成し析出してくる。析出した錯体は濾過などの操作に
より、容易に分離できる。回収した錯体を減圧下に加熱
することによりm−クレゾールを分離、取得できる。
■−クレゾールを分離した残液は、蒸留等によりクレゾ
ールの他の異性体分離に供することができる。尚、m−
クレゾールを分離した当該シクロヘキサンは再び、本発
明に使用することできる。
ールの他の異性体分離に供することができる。尚、m−
クレゾールを分離した当該シクロヘキサンは再び、本発
明に使用することできる。
本発明によれば、クレゾール異性体混合物又はクレゾー
ル以外の成分を含むクレゾール混合物の混合系よりm−
クレゾールのみを選択的に容易に分離することができる
。また、クレゾール異性体の分離にも利用することがで
きる。
ル以外の成分を含むクレゾール混合物の混合系よりm−
クレゾールのみを選択的に容易に分離することができる
。また、クレゾール異性体の分離にも利用することがで
きる。
以下に実施例を挙げて説明する。
実施例1
t、1−ヒス (4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘ
キサン2.0gとクレゾール混合物(m−クレゾニル5
4.1%、p−クレゾール27.3%、2.4−及び2
,5−キシレノール14.4%、0−クレゾール及び2
.6−キシレノール4.0%) 1.、.47gを酢酸
エチル10m1に溶解し、室温で12時間放置すると結
晶が析出した。aα別して得られた結晶を酢酸エチル1
0+nlで1回、再結晶すると当該シクロヘキサンとm
−クレゾールのl=l包接化合物(無色プリズム状結晶
)1.74gが得られた。
キサン2.0gとクレゾール混合物(m−クレゾニル5
4.1%、p−クレゾール27.3%、2.4−及び2
,5−キシレノール14.4%、0−クレゾール及び2
.6−キシレノール4.0%) 1.、.47gを酢酸
エチル10m1に溶解し、室温で12時間放置すると結
晶が析出した。aα別して得られた結晶を酢酸エチル1
0+nlで1回、再結晶すると当該シクロヘキサンとm
−クレゾールのl=l包接化合物(無色プリズム状結晶
)1.74gが得られた。
この結晶を減圧下(10mml1g)、180℃で加熱
するとm−クレゾール0.44g (純度98.5%)
が得られた。
するとm−クレゾール0.44g (純度98.5%)
が得られた。
Claims (1)
- クレゾール異性体の混合物を、有機溶媒中で1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンと接触
させ、析出するm−クレゾールと前記シクロヘキサンと
の包接錯体を分離した後、その包接錯体を分解すること
を特徴とするクレゾール異性体混合物からm−クレゾー
ルを分離する方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10304186A JPS62263135A (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | m−クレゾ−ルの分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10304186A JPS62263135A (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | m−クレゾ−ルの分離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62263135A true JPS62263135A (ja) | 1987-11-16 |
Family
ID=14343582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10304186A Pending JPS62263135A (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | m−クレゾ−ルの分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62263135A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0943598A1 (en) * | 1998-03-20 | 1999-09-22 | Adchemco Corporation | Process for the separation and purification of xylenol isomers |
WO2004073996A1 (ja) * | 2003-02-18 | 2004-09-02 | Sanko Co., Ltd. | 1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン組成物及びこれを用いた感熱記録体 |
CN100379580C (zh) * | 2003-02-18 | 2008-04-09 | 三光株式会社 | 1,2-双(3-甲基苯氧基)乙烷组合物和通过使用该组合物制备的热记录介质 |
-
1986
- 1986-05-07 JP JP10304186A patent/JPS62263135A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0943598A1 (en) * | 1998-03-20 | 1999-09-22 | Adchemco Corporation | Process for the separation and purification of xylenol isomers |
WO2004073996A1 (ja) * | 2003-02-18 | 2004-09-02 | Sanko Co., Ltd. | 1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン組成物及びこれを用いた感熱記録体 |
CN100379580C (zh) * | 2003-02-18 | 2008-04-09 | 三光株式会社 | 1,2-双(3-甲基苯氧基)乙烷组合物和通过使用该组合物制备的热记录介质 |
US7566682B2 (en) | 2003-02-18 | 2009-07-28 | Sanko Co., Ltd | 1,2-bis(3-methylphenoxy)ethane composition and thermal recording media made by using the same |
US7645396B2 (en) | 2003-02-18 | 2010-01-12 | Sanko Co., Ltd. | 1,2-bis(3-methylphenoxy)ethane composition and thermal recording media made by using the same |
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