JPS6225109Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6225109Y2 JPS6225109Y2 JP4429082U JP4429082U JPS6225109Y2 JP S6225109 Y2 JPS6225109 Y2 JP S6225109Y2 JP 4429082 U JP4429082 U JP 4429082U JP 4429082 U JP4429082 U JP 4429082U JP S6225109 Y2 JPS6225109 Y2 JP S6225109Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- twisting
- nets
- yarn
- hemp
- core rope
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は植物繊維を用いてなる垣網に関するも
のである。
のである。
垣網を初め運動場網、箱網等の定置網網地は、
海中の所定場所に恒常的に展張定置させて回遊す
る魚群をその垣網で威嚇し、且運動場網内に誘導
したるうえ更に箱網内に誘導陥穽させて捕獲する
ものであるが、該網地類の展張定置する期間は、
鮭定置網やほたるいか定置網等でも2〜3ケ月、
長期のものに至つては周年に亘るため、該網地類
にはその使用経過とともに硅藻類、海草類或いは
貝類等が多数付着し且これらが短時に生長して網
目を閉塞する結果、網地の吹かれや破網の原因と
なるばかりか甚しい場合には定置網施設全体のズ
レや流失事故さえ招来することとなる。
海中の所定場所に恒常的に展張定置させて回遊す
る魚群をその垣網で威嚇し、且運動場網内に誘導
したるうえ更に箱網内に誘導陥穽させて捕獲する
ものであるが、該網地類の展張定置する期間は、
鮭定置網やほたるいか定置網等でも2〜3ケ月、
長期のものに至つては周年に亘るため、該網地類
にはその使用経過とともに硅藻類、海草類或いは
貝類等が多数付着し且これらが短時に生長して網
目を閉塞する結果、網地の吹かれや破網の原因と
なるばかりか甚しい場合には定置網施設全体のズ
レや流失事故さえ招来することとなる。
これがため現状においては少なくとも2〜3週
間毎に、これら網地類を海中より引揚げ海浜上で
乾燥し、付着硅藻類、海草類或いは貝類等を死滅
させるうえ叩打除去する所謂網干し作業を強いら
れるためその労力、経費は莫大なものである。而
も現状の該網地類は合成繊維等の耐久性素材を用
いているため非常に高価であるから、鮭定置網や
ほたるいか定置網の如くその漁期が2〜3ケ月程
度のもの、或いは一般定置網における春網或いは
夏網と称せられるものの如くその漁期が5〜6ケ
月程度と比較的短かい漁期の場合においても、そ
の敷設張立て以上に膨大な労力、経費を要する解
体撤去作業をもなさねばならぬものの、現状にお
ける定置漁業就労者は極めて高令化しており且そ
の労働力も極度に逼迫化しているため解体撤去作
業の実施不能漁場が頻発している実情にある。
間毎に、これら網地類を海中より引揚げ海浜上で
乾燥し、付着硅藻類、海草類或いは貝類等を死滅
させるうえ叩打除去する所謂網干し作業を強いら
れるためその労力、経費は莫大なものである。而
も現状の該網地類は合成繊維等の耐久性素材を用
いているため非常に高価であるから、鮭定置網や
ほたるいか定置網の如くその漁期が2〜3ケ月程
度のもの、或いは一般定置網における春網或いは
夏網と称せられるものの如くその漁期が5〜6ケ
月程度と比較的短かい漁期の場合においても、そ
の敷設張立て以上に膨大な労力、経費を要する解
体撤去作業をもなさねばならぬものの、現状にお
ける定置漁業就労者は極めて高令化しており且そ
の労働力も極度に逼迫化しているため解体撤去作
業の実施不能漁場が頻発している実情にある。
かかる実情に鑑み平時の漁労作業の省力化はも
とより、特に膨大な労力、経費を要する解体撤去
作業における作業量の大巾な削減化の一策とし
て、定置網網地のなかでは比較的広大な網地面積
を有する割にはその網地コストの少ない垣網を、
更に価格的に安価な植物繊維素材に代替して漁期
終了とともに海中に切り捨て投棄することにより
労力、経費の大巾な削減化を図ることが試みられ
ているものの、植物繊維素材は海中における腐販
劣化が水温、微生物の多少或いは潮流速度等諸要
因により大きく変動するため比較的その漁期が短
かい場合においてもその使用安全性は乏しく、且
硅藻類、海草類或いは貝類等の付着も激しく却つ
て合成繊維素材を用いた網地より吹かれや破網の
発生危険が高い等幾多の問題を内在している。
とより、特に膨大な労力、経費を要する解体撤去
作業における作業量の大巾な削減化の一策とし
て、定置網網地のなかでは比較的広大な網地面積
を有する割にはその網地コストの少ない垣網を、
更に価格的に安価な植物繊維素材に代替して漁期
終了とともに海中に切り捨て投棄することにより
労力、経費の大巾な削減化を図ることが試みられ
ているものの、植物繊維素材は海中における腐販
劣化が水温、微生物の多少或いは潮流速度等諸要
因により大きく変動するため比較的その漁期が短
かい場合においてもその使用安全性は乏しく、且
硅藻類、海草類或いは貝類等の付着も激しく却つ
て合成繊維素材を用いた網地より吹かれや破網の
発生危険が高い等幾多の問題を内在している。
本考案はかかる実情に鑑みなされたものであつ
て、本考案は比較的漁期の短かい定置網において
その漁期間内の使用安全性を保持するとともに、
付着する硅藻類、海草類或いは貝類を剥脱してそ
の生長を抑制し網成りを良好ならしむるととも
に、漁期終了後海中投棄することの可能な垣網を
提供することを目的とする。
て、本考案は比較的漁期の短かい定置網において
その漁期間内の使用安全性を保持するとともに、
付着する硅藻類、海草類或いは貝類を剥脱してそ
の生長を抑制し網成りを良好ならしむるととも
に、漁期終了後海中投棄することの可能な垣網を
提供することを目的とする。
以下に本考案実施例を図に基づき詳述すれば、
第1図は本安品を構成する原糸の斜視図、第2図
は同断面説明図、第3図は無結節に編製した本案
品の部分説明図であつて、マニラ麻、サイザル
麻、棕梠、パーム若しくは藁よりなる繊維長の長
い植物繊維1を用いて通常のロープ撚製と同様な
撚り構成を以つて、先づストランドを作成し、而
して該ストランドを2〜4子を撚合することによ
り芯綱2が形成される。そして該芯綱2には常温
においては凝固状態を示す例えばグリースの如き
油脂3が含着されている。この油脂3の含着に
は、撚合された芯綱2を加熱融解された油脂液中
を挿通させて含浸させる方法と、予め繊維長の長
い植物繊維1を常温下で凝固状態の油脂3に接触
走行させつつ添着させ且撚合して芯綱2を形成
し、而して油脂3が融解する温度にて熱処理を施
し融解させた油脂3を芯綱2全体に拡散浸透させ
る方法とがあり、いづれの場合を採用しても良
い。
第1図は本安品を構成する原糸の斜視図、第2図
は同断面説明図、第3図は無結節に編製した本案
品の部分説明図であつて、マニラ麻、サイザル
麻、棕梠、パーム若しくは藁よりなる繊維長の長
い植物繊維1を用いて通常のロープ撚製と同様な
撚り構成を以つて、先づストランドを作成し、而
して該ストランドを2〜4子を撚合することによ
り芯綱2が形成される。そして該芯綱2には常温
においては凝固状態を示す例えばグリースの如き
油脂3が含着されている。この油脂3の含着に
は、撚合された芯綱2を加熱融解された油脂液中
を挿通させて含浸させる方法と、予め繊維長の長
い植物繊維1を常温下で凝固状態の油脂3に接触
走行させつつ添着させ且撚合して芯綱2を形成
し、而して油脂3が融解する温度にて熱処理を施
し融解させた油脂3を芯綱2全体に拡散浸透させ
る方法とがあり、いづれの場合を採用しても良
い。
芯綱2の外周部にはジユート麻、ラミー麻或い
は綿よりなる繊維長の短かい植物繊維4を用い
て、これを緩かに撚製してなる剥脱ヤーン5が撚
回被覆されて原糸6が形成される。
は綿よりなる繊維長の短かい植物繊維4を用い
て、これを緩かに撚製してなる剥脱ヤーン5が撚
回被覆されて原糸6が形成される。
この剥脱ヤーン5は繊維長の短かい植物繊維4
のそれぞれの繊維が互に強固に絡合せぬように、
而も芯綱2の外周部を撚回被覆するに耐えうる強
力を保持する程度に製撚するものであつて、ジユ
ート麻、ラミー麻或いは綿等それぞれ各個の繊維
長により撚り状態も異なるが、ジユート麻の場合
でm当り15〜30回程度、綿の場合で20〜60回程度
の撚り条件が好適である。
のそれぞれの繊維が互に強固に絡合せぬように、
而も芯綱2の外周部を撚回被覆するに耐えうる強
力を保持する程度に製撚するものであつて、ジユ
ート麻、ラミー麻或いは綿等それぞれ各個の繊維
長により撚り状態も異なるが、ジユート麻の場合
でm当り15〜30回程度、綿の場合で20〜60回程度
の撚り条件が好適である。
そして芯綱2は編成される網地強力に直接係る
ものであり、且漁期間内の安全性保持の面から出
来る限り高強力に形成されることが望まれるた
め、原糸6の重量に対する比率も出来る限り大き
く構成されることが望ましい。他方剥脱ヤーン5
は海中使用経過とともに網地に多数付着する硅藁
類、海草類或いは貝類を剥離脱落せしめ、その生
長を抑制させるものであるからその構成比率は漁
期間に対応して考慮され、その漁期間が2〜3ケ
月程度の場合では原糸6の重量に対し略10〜30
%、漁期が5〜6ケ月程度の場合では略20〜40%
が望ましい。
ものであり、且漁期間内の安全性保持の面から出
来る限り高強力に形成されることが望まれるた
め、原糸6の重量に対する比率も出来る限り大き
く構成されることが望ましい。他方剥脱ヤーン5
は海中使用経過とともに網地に多数付着する硅藁
類、海草類或いは貝類を剥離脱落せしめ、その生
長を抑制させるものであるからその構成比率は漁
期間に対応して考慮され、その漁期間が2〜3ケ
月程度の場合では原糸6の重量に対し略10〜30
%、漁期が5〜6ケ月程度の場合では略20〜40%
が望ましい。
かくしてなる原糸6を用いて所望の網目合で無
結節若しくは有結節編製をなすことにより本案品
が作成される。
結節若しくは有結節編製をなすことにより本案品
が作成される。
本考案は上述の如き構成よりなるものであつて
網地を編製する原糸6の素材が極めて安価な繊維
長の長い植物繊維1並びに繊維長の短かい植物繊
維4で形成されてなり、且該素材は海中において
腐販滅失が可能なため漁期終了とともに海中より
引揚げたり網干し作業をすることなく切り捨て投
棄ができるため、大巾な諸作業の削減とともに経
費が節減される。そして芯綱2には常温において
凝固状態を示す油脂3が含着されてなるため、潮
流や波浪で洗滌されにくく且該油脂3の撥水性が
長期に保持されるため腐販劣化が著るしく抑制さ
れる結果植物繊維素材を用いても5〜6ケ月程度
の漁期内は十分安全性を保持することが可能とな
る。
網地を編製する原糸6の素材が極めて安価な繊維
長の長い植物繊維1並びに繊維長の短かい植物繊
維4で形成されてなり、且該素材は海中において
腐販滅失が可能なため漁期終了とともに海中より
引揚げたり網干し作業をすることなく切り捨て投
棄ができるため、大巾な諸作業の削減とともに経
費が節減される。そして芯綱2には常温において
凝固状態を示す油脂3が含着されてなるため、潮
流や波浪で洗滌されにくく且該油脂3の撥水性が
長期に保持されるため腐販劣化が著るしく抑制さ
れる結果植物繊維素材を用いても5〜6ケ月程度
の漁期内は十分安全性を保持することが可能とな
る。
そして本案品を構成する原糸6の外周部には、
油脂3が含着されず且繊維長の短かい植物繊維4
を緩かに撚製してなる剥脱ヤーン5で撚合被覆さ
れてなるため、該剥脱ヤーン5は海中使用経過と
ともにその腐販劣化が急速に進行し、而も繊維長
の短かい植物繊維4が緩かに撚製されたものであ
るから、硅藻類、海草類或いは貝類が付着しても
その生長肥大に伴う潮流抵抗或いは波浪抵抗を受
けた場合に、着床部分の剥脱ヤーン5を形成する
個々の繊維が脱抜したり或いは腐販劣化による剥
脱ヤーン5自体の脆化壊損による剥離脱落が起こ
り、こら付着物の生長が抑制されるため網成りが
良好に保持される等多くの特長を有する垣網とい
える。
油脂3が含着されず且繊維長の短かい植物繊維4
を緩かに撚製してなる剥脱ヤーン5で撚合被覆さ
れてなるため、該剥脱ヤーン5は海中使用経過と
ともにその腐販劣化が急速に進行し、而も繊維長
の短かい植物繊維4が緩かに撚製されたものであ
るから、硅藻類、海草類或いは貝類が付着しても
その生長肥大に伴う潮流抵抗或いは波浪抵抗を受
けた場合に、着床部分の剥脱ヤーン5を形成する
個々の繊維が脱抜したり或いは腐販劣化による剥
脱ヤーン5自体の脆化壊損による剥離脱落が起こ
り、こら付着物の生長が抑制されるため網成りが
良好に保持される等多くの特長を有する垣網とい
える。
第1図は本案品を構成する原糸の斜視図、第2
図は同断面説明図、第3図は無結節に編製した本
案品の部分説明図である。 符号の説明、1……繊維長の長い植物繊維、2
……芯綱、3……油脂、4……繊維長の短かい植
物繊維、5……剥脱ヤーン、6……原糸。
図は同断面説明図、第3図は無結節に編製した本
案品の部分説明図である。 符号の説明、1……繊維長の長い植物繊維、2
……芯綱、3……油脂、4……繊維長の短かい植
物繊維、5……剥脱ヤーン、6……原糸。
Claims (1)
- マニラ麻、サイザル麻、棕梠、パーム若しくは
藁よりなる繊維長の長い植物繊維1を用いて撚合
形成された芯綱2には、常温において凝固状態を
示す油脂3が含着されてなるとともに、該芯綱2
の外周部にジユート麻、ラミー麻若しくは綿より
なる繊維長の短かい植物繊維4を緩かに撚製して
なる剥脱ヤーン5を撚回被覆してなる原糸6を用
いて編製されてなることを特徴とする垣網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4429082U JPS58146460U (ja) | 1982-03-29 | 1982-03-29 | 垣網 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4429082U JPS58146460U (ja) | 1982-03-29 | 1982-03-29 | 垣網 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58146460U JPS58146460U (ja) | 1983-10-01 |
JPS6225109Y2 true JPS6225109Y2 (ja) | 1987-06-26 |
Family
ID=30055350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4429082U Granted JPS58146460U (ja) | 1982-03-29 | 1982-03-29 | 垣網 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58146460U (ja) |
-
1982
- 1982-03-29 JP JP4429082U patent/JPS58146460U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58146460U (ja) | 1983-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100895537B1 (ko) | 포자활착면적을 증대시킨 김양식망 | |
US20050160656A1 (en) | Self-spreading trawls having a high aspect ratio mouth opening | |
KR102112804B1 (ko) | 천연로프 제조방법 및 제조장치 | |
KR101617300B1 (ko) | 김 생산이 가능한 갓 줄을 이용한 김 양식망 제조방법 | |
Potter et al. | Gill netting | |
CN103609495B (zh) | 海洋牧场堤坝网具组件的装配方法 | |
JPS6225109Y2 (ja) | ||
JPS5832569B2 (ja) | 定置漁網用原糸 | |
CN2923770Y (zh) | 一种渔用自增强乙纶绞捻网片 | |
JPH022306A (ja) | 海洋生物の網状付着基材 | |
JP7303520B2 (ja) | 合成繊維ネットの製造方法 | |
JPS6225108Y2 (ja) | ||
CN211631384U (zh) | 金属网衣新型缝合连接结构 | |
KR20150085419A (ko) | 해조류 양식용 로프 | |
KR20160005970A (ko) | 수산 양식용 로프 및 그 제조 방법 | |
JPS6225107Y2 (ja) | ||
JPH0216623Y2 (ja) | ||
Petrocelli et al. | Preliminary results of plastic substitution in mussel farming with natural vegetal fibers | |
CN206165540U (zh) | 一种大型箕状敷网网囊 | |
JPH0240784Y2 (ja) | ||
JPH0248208B2 (ja) | Moruinozoyoshokuyoamijoroopu | |
CN211581266U (zh) | 一种渔网 | |
CN206101299U (zh) | 一种耐用防污渔网 | |
CN115943934B (zh) | 一种环保型聚拢吞拿鱼工具 | |
JPS5840859Y2 (ja) | 漁業用刺し網 |