JPS62238783A - インクジエツト記録用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェット記録用紙に関し、詳しくは記録
画像が鮮明で、かつ耐水性、耐光性にすぐれたインクジ
ェット記録用紙に関する。

〔従来技術及びその問題点〕

インクジェット記録方式は製版の必要がなく、かつ現像
定着をも必要とせず紙に直接的に画像を形成する印刷方
式として、またカラー化が容易であること等から情報記
録の分野において近年著しい伸びをみせている。

一般にインクジェット記録は直径数十ミクロンの曙孔か
らインクを加圧噴出させ、数１又は数十履離れた記録紙
上にドツト記録を行なうものであり、インクジェット記
録に用いられるインクの染料は噴射の信頼性と画像濃度
特性が要求されるため水溶性の直接染料、酸性染料、反
応染料等が用いられている。しかしこれ等染料は水に対
する溶解度が極めて大きいため、当然のことながら形成
された後の画像に耐水性がなくインクジェット記録した
印刷物を屋外に掲示した場合、雨等により記録吻ににじ
みが生じたり、また高湿下で長期保存Ｊ゛るだけでもに
じみが生じることもある。

これを改善するために下記のような種々の方法が提案さ
れている。

（１）　　記録画像に耐水処理剤の水溶液を塗布する（
特開昭５５−１５０３９６号公報）。

（２）　　画像がある記録体表面を２価以上の金属塩で
処理して染料を不溶化することにより画像の耐水性を上
げる（特開昭５６−８６７８９号公報）。

（３）　　記録シートをあらかじめカチオン性高分子電
解質で処理する（特１；θ昭５６−８４９９２号、同６
０−４９９９０号、同６０−１６１１８８号同６０−７
２７８５＠、同６０−７６３８６号公報）。

しかし形成後の画像を耐水化処理する上記（１）、（２
）等の方法はそれを実施するための装置が大型化し工程
が複雑となるという欠点がある。一方記録シートをあら
かじめ高分子Ｔｉ［で５１！Ｘ理しておく上記（３）の
方法はかかる問題がなく、また耐水性付与の目的もある
程度は達成することが出来るが、未だ十分ではなく、−
肋木に対する堅牢痕の高いものの開発が望まれている。

さらにインクに水溶性染料を用いる第２の因題点として
は耐光性が劣る点が挙げられる。すなわちこれ等の染料
を用いたインクにより形成した画像の耐光性は十分でな
くフェードメーター１０時間照射により大きく退色し改
善の必要性が指摘されている。

〔問題点解決のための手段〕

かかる現状において本発明者らは水性インク画像の耐水
性および耐光堅牢度を改善したインクジ、　エツト記録
用紙を得るために１２息研究した結果、紙を特定のポリ
アミンで処理することによりこのふたつの目的を同時に
達成でさることを見出し、この知見に基いて本発明を完
成するに至った。

叩ら、本発明のインクジェット記録用紙は紙の表面にジ
アリルアミン酸塩の重合体、モノアリルアミンＭ塩の重
合体、ジアリルアミンＭｍとモノアリルアミン酸塩の共
重合体及び上記の重合体又は共重合体の部分中和（ｆＨ
２酸）物を存在せしめたことを必須技術要件とするもの
であり、この必須技術要件により水性インク画像の耐水
性及び耐光堅牢度を向辷させたものである。

本発明において用いられるジアリルアミンＷＲ＠の重合
体の好ましい例は、 ｔ−１１（）（Ｈ （Ｘは無機又はｔＴ機耐酸残基示す。以下同様）で表さ
れる繰り返し単位を有する、ジアリルアミン無機又は有
Ｉｎ塩の重合体である。

また１ノアリルアミンＭ［の重合体の好ましい例は、 式 ％式％ で表される繰り返し単位を有する、モノアリルアミン無
機又は右ｍ酸塩の重合体である。

さらにジアリルアミン酸塩とモノアリルアミ〉Ｍ［の共
重合体の好ましい例は、 で表わされる繰り返し単位を有する、ジアリルアミン無
機又は有機酸塩とモノアリルアミン無機又は有機酸塩の
共ｍ合体である。

上式の繰り返し単位を有する各重合体又は共重合体の部
分中１（説Ｉり物も好ましく用いられる。

これらのポリアミン化合物はいずれも１級又は２級のア
ミノ基を有し高いアミノ塁密度を持つことを特徴とする
もやである。なお本発明者の実験にＪ：れば、上記部分
中和（脱酸）物の場合において脱酸の程度は全アミノ塁
中２〜７０モル％特に５〜４０モル％であるのが好まし
いことが確認されでいる。

インクジェット記録用紙の表面にａ３けるこれ等ポリア
ミンの含有ｍは０．１〜４ｇ／ＴｒＬ　１好ましくは０
．２〜３９／ＴｒＬ２にすることが本発明の目的を達成
する上で好ましい。これらポリアミンの紙表面への適用
方法としては、以下の方法がある。

（１）　　ポリアミンを水溶液とし、必要ならば、通常
使用されるバインダー例えば酸化デンプン、ポリビニル
アルコール等と混合し、サイズプレス、ロールコータ−
等のコーターにより原紙に塗工する。

（２）　　インク吸収能力の高い顔料例えば合成シリカ
、合成アルミナ、炭酸カルシウム等を顔料として含むバ
インダーで塗層を形成したコート紙の表面にエアディフ
コ−ター、スプレー等でポリアミン水溶液を適用する。

（３）　　直接上記顔料、バインダーからなる塗液中に
上記のポリアミンを添加し塗層する。

また本発明のインクジェット記録用紙に画像を形成する
ために使用される水性インクは染料として水溶性の直接
染料、酸性染料、反応性染料のうちの少なくとも１種を
含有ずへきである。かかる染料は分子中にスルホンＭｌ
、カルボキシル基などのアニオン阜を有することにより
水溶性が付与されているが、かかる染料を被記録体くイ
ンクジェット記録用紙）の表面に付着、吸収させると、
染料中の７ニオン阜と被記録体中のカチオン阜がイオン
結合して水不溶性の塩が形成され、その際１級又は２級
のアミノ基を有しカヂオン密度の高い本発明のポリアミ
ンが特に有効であるものと考えられる。

〔参乙例及び実施例〕

本発明に用いられるポリアミンの製造方法を参考例とし
て示した後に、本発明の詳細な説明する。

参考例１ ジアリルアミン１モル（９７，２ｇ）に３５％塩Ｍ１モ
ル（１０４，２９＞を加えて得た濃度６６．７％のジア
リルアミン塩酸塩（以下、ＤＡＡ・ＨＣｊと略称づる）
水溶液２０１．４９に、触媒として過硫酸アンモニウム
をモノマーに対し３％加えて５０℃で４８時開用用させ
た。重合終了後この溶液をアセトンに沈澱させ、ガラス
フィルターで濾過後、減圧乾燥することにより１３４ｇ
のジアリルアミン塩酸塩の重合体を得た（このポリマー
を以下Ｐ　（ＤＡＡ・ＨＣ１）と略称する）。

参考例２ 七ノアリルアミン１モル（５７，１ｇ）に３５％塩Ｆａ
１モル（１０４，２ｇ）を加えて得た濃度５９．１％の
モノアリルアミン塩酸塩（以下、ＭＡＡ−ＨＣｊ！と略
称する）水溶液をロータリーエバポレーターで減圧下で
濃度６６．７％になるまで濃縮した。この液に触媒とし
てアゾビス（２−アミジノプロパン）塩酸塩をモノマー
に対し２．５％加えて５０℃で４８時間重合させた。重
合後参考例１と同様に処理して９１ｇのモノアリルアミ
ン塩酸塩の重合体を得た（このポリマーを以下Ｐ（ＭＡ
Ａ−ＨＣｊりと略称する）。

参考例３ 参考例１及び２で得たａ度６６．７％のＤＡＡ・ｌ−１
ｃｊ！（ジアリルアミン１モル塩）水溶液１００゜７ｇ
と濃度６６．７％のＭＡＡ・トＩＣ１（モノアリルアミ
ン塩酸塩）水溶液７１．５ｇを混合しこれに触媒として
アゾビス（２−アミジノプロパン）塩酸塩を金子ツマ−
に対し２．５％の割合で加え、５０℃で４８時間重合さ
りた。重合終了後参考例１と同様に処理して１１２９の
ジアリルアミン塩酸塩とモノアリルアミン塩酸塩の共重
合体を得た（このポリマーを以下Ｐ　（ＤＡへ・ト１ｃ
ｊ！、／ＭＡへ・ＨＣｊりと略称する）。

参考例４ 参考例１で得たＰ　（ＤＡＡ・＋１ＣＩ）（ジアリルア
ミン塩酸塩の重合体）の２０％水溶液１３３゜５ｔＪに
８．０９の２０％Ｎ　ａ　Ｏ１１水溶液を冷却しながら
加え全７ミノ基のうち２０％が脱塩酸されたポリアミン
の水溶液を得た（このポリマーを以下ＰＤＮと略称する
）。

参考例５及び６ 参考例４におけるＰ　（ＤＡＡ・１−ＩＣｊり（ジアリ
ルアミン塩ｇｌの引合体）の代りにＰ（ＭＡＡ・１ＩＣ
Ｉ）（モノアリルアミン塩酸塩の重合体）又はＰ　（Ｄ
ＡＡ−ＨＣ１／ＭＡＡ・トＩＣ１）（ジアリルアミン塩
酸塩とモノアリルアミン塩酸塩の共重合体）を用い参考
例３と同様の方法で全７ミノ基のうち２０％が脱塩酸さ
れたポリアミン水溶液を１りた（Ｐ　（ＭＡＡ・ＨＣ１
”）から得られたものを以下り　Ｍ　Ｎと、またＰ　（
ＤＡＡφトＩＣｊ！／ＭＡＡ−ＨＣｊりから得られたも
のを以下ＰＤＭＮと略称する）。

実施例１〜６及び比較例１〜２ 参考例１で得られたジアリルアミン塩酸塩の重合体Ｐ　
（ＤＡΔ・１１（、りを用いて下記組成の塗工用組成物
を調製した。

微粉ケイ酸　　　　　　　　１００　　重量部ポリビニ
ルアルコール　　　５０〃 Ｐ（ＤΔＡ・ＨＣＪ）　　　　　０．５　　ｎ水　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　５００　　　　〃
この塗工用組成物を坪５ｔ６０ｇ／ＴｒＬ２、ステヒト
サイズ度２０秒の市販上質紙上にワイヤバーで乾燥塗工
ｆｆ１１２９／ｍ”となるよう塗工し常法により乾燥さ
せて実施例１のインクジェット記録用紙を得た。同様に
参考例２〜６のポリアミンを用いて実施例２〜６のイン
クジェット記録用紙を得た。

次に上記各記録紙の品質試験を行った。すなわら、先ず
インクジェットプリンター松下電送製パナファックス６
０００を使用して黒インク（ジェットメーカーＫＴ−１
１１、大日本塗Ｆｌ製）、赤インク（同ＲＴ２２３）　
、黄インク（同Ｙニー５００）、青インク（１司ＢＴ−
５００）各色のベタ印刷を施した後、下記の方法で耐水
性と耐光性を評（ｄｌｉ　　Ｌ、　　／こ　。

耐水性：　上記印刷物をＩ　Ｘ　１　ａｘの大ぎさに切
り２５℃の水１０ｄに５分＋ｍ浸漬し、水に溶出した染
料昂を分光光度計を用いて吸光度を測定することにより
測定した。この場合上記塗工用組成物においてポリアミ
ンを含有しない場合の吸光度を八とし、ポリアミンを含
有する場合の吸光度を８とし、Ａ／［３によって耐水性
の尺度とした。言うまでもなくこの値の小さいほど耐水
性は大ぎい。

耐光性：　上記印刷物をカーボンアークフェードメータ
ー（スガ試験４１［■製）で１０時間照射し照射前後の
色濃度をマクベスデンシトメーターＲ０５１４で測定し
照射後ａ度を照射前濃度で徐した百分率を耐光性の尺度
とした。数値が高い程耐光性は良好である。

なお比較のため本発明のポリアミンに代え市販ポリエチ
レンイミン（分子犠１０万）又は市販ジシアンジアミド
−エチレンジアミン縮合物を用いた他は本実施例と全く
同様にして製造した比較例１〜２のインクジェット記録
紙についても同様の・　評ｊ試験を行った。これ等の結
果を表１にまとめて示す。

表１より明らかなように特定のポリアミンを用いる本発
明のインクジェット記録用紙はポリエチレンイミンやジ
シアンジアミド−エチレンジアミン縮合物を用いる従来
品に比べ耐水性、耐光性ともにはるかにすぐれている。

〔発明の効果〕

本発明によれば、耐水性、耐光性ともに極めて良好なイ
ンクジェット記録用紙が得られ、該インクジェット記録
用紙によってインクジェット記録方式の言及が促進され
るものと！Ｉｌｌ持される。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 紙の表面にジアリルアミン酸塩の重合体、モノアリルア
   ミン酸塩の重合体、ジアリルアミン酸塩とモノアリルア
   ミン酸塩の共重合体及び上記の重合体又は共重合体の部
   分中和（脱酸）物を存在せしめてなるインクジェット記
   録用紙。