JPS62229625A - パツフア形ガス遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はパッファ形ガス遮断器の消弧室に関し、特にア
ークの発生する熱エネルギーを有効に利用して消弧性ガ
スの圧力を高める方法に改良を施したものである。

（従来の技術） 送電系統の大容量化に伴ない、変電所や開閉所に用いら
れる遮断器に要求される遮断容量も増大し、かつ高い信
頼性が要求されている。遮断器の信頼性を高めるために
は、部品数を少なく、構造を簡単化することが重要であ
る。そのため、遮断器の遮断点の減少がはかられている
。従って、遮断器の１点当りの遮断容量を増加させるこ
とが必要である。

従来の一般的パッファ形ガス遮断器において、遮断性能
を高めるためには圧力を高めることが必要であり、この
為、大型のパッファシリンダを速い開極スピードで動か
し、パッファ室内のガスを高圧にしてアークに吹きつけ
れば遮断容量を増加させることができる。

（発明が解決しようとする問題点）′ しかし、そのような方法では、消弧室の寸法が大きくな
ってしまうばかりでなく、大きな駆動装置が必要となり
、遮断器の製造および運用の経済性が失われる。

そのような経済的損失を抑え、効率的にパッファ室内の
ガス圧力を高める方法として、アークの熱エネルギーを
利用する方法が提案されている。

この熱エネルギーを巧みに利用すれば、パッファ室内の
ガスの圧力を高めることができ強力なアーク吹付が得ら
れるので遮断性能を高めることができることがわかって
きた。

中給弁会谷拘中 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、上記遮断時
のアークの熱エネルギーを有効に利用することにより、
小形でしかも小さな駆動エネルギーで、高い遮断性能が
得られるパッファ形ガス遮断器を提供することが、本発
明の目的である。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するためにパッファシリンダを
駆動する操作ロッドの中空部に穴を設け、遮断動作初期
は操作ロッドの中空部とパッファ室とをこの穴を介して
連通させ、遮断動作後期は操作ロッドの中空部と周囲空
間とをこの穴を介して連通させるよう構成し、操作ロッ
ド外周に沿った前記穴の有効幅が可動部分の運動方向に
沿い可動接触子へ近づくにつれて増加するように構成し
たものである。

（作　用） このような構成をとることにより、本発明においてはパ
ッファ形ガス遮断器の遮断動作初期のアークエネルギー
を駆動ロッドの中空部を通して、パッファ室内に取り込
み、パッファ室内の圧力上昇を高めるために利用し、か
つ遮断動作後期は駆動ロッド中空部を排熱路として利用
し得るに加えて、アークエネルギー取り込み量を最適化
することが可能となる。

〔発耕寄実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図、第２図を参照して説
明する。

第１図は本発明による消弧室の遮断動作初期の状態を、
第２図は遮断動作後期の状態を示す。

第１図、第２図において、１は固定接触子部であり、固
定アーク接触子４および固定通電接触子３とから構成さ
れる。また２は可動接触子部であり、中空の駆動ロッド
５にパッファシリンダ６、可動アーク接触子８、可動通
電接触子９、絶縁ノズル１０が固定されている。可動部
接触子部２において、パンツフシリンダ６は、固定部（
図示せず）に固定されているパッファピストン７とで、
パッファ室１１を形成している。また可動部接触子部２
において、駆動ロッド５の中空部５ｂとその外部を連通
する穴５ａは、第１図に示すように、遮断動作初期にお
いては、駆動ロッド５中空部５ｂとパッファ室１１内を
連通するように加工されている。

この穴５ａは第２図に示す如く、遮断動作後期において
、バッフ１ピストン７の内径端部７ａを通りすぎ゛ると
、駆動ロッド５の中空部５ｂと周囲ガス空間を連通する
ように構成されている。駆動ロッド５の中空部５ｂの後
端部には軸方向のガスの流れを穴５ａにスムーズに導く
為の凸部５Ｃが設けられている。

また、この穴５ａの形状は第３図に示す如く可動アーク
接触子８ａへ近づくにつれて幅が広くなる形状となって
いる。

（実施例の作用） 次に第１図乃至第５図により本発明の詳細な説明する。

第２図は前述したように、遮断動作初期の状態を示す。

この状態において、アーク１３は大きな熱を発生してい
るが、ノズル１０はまだ十分に開極していないので、遮
断の能力はない。また図に示す遮断状態において、駆動
ロッドの穴５ａは、まだパッファピストン７の端部７ａ
を過ぎないので、穴５ａはパッファ室１１内と連通して
いる。

一方、このような遮断初期においては、パッファ室１１
内の圧力は、あまり上昇していないのでアーク１３から
のガスの膨張流は、ロッド５の中空部５ｂを通った流れ
１２ｂとなり、急激にパッファ室１１内に流れ込む。膨
張流１２Ｇは従来のパッファ形ガス遮断器でも生ずるが
、熱による流れ１２ｂは非常に大きく、従って、パッフ
ァ室１１内のガスに有効に熱を与え得る。これがパッフ
ァピストン７とバッフ７シリンダ６の本来の圧縮動作に
加わるので、パッファ室１１内の圧力は高くなる。

その後第２図に示すように穴５ａは、パッファピストン
７の端部７ａを連通して周囲に連通する。

従って、駆動ロッド５の中空部５ｂは周囲のガス部に開
放され、アークからの熱が放出される。このような状態
においては、すでにノズル１０は十分に開口しているの
で、電流を遮断できる状態となっている。パッファ室１
１内に取り込まれた熱はシリンダ内でほぼ均一に分散さ
れるので、高い圧力上昇は遮断動作が終了するまで持続
する。従って、高速のガス流が長時間アークに吹きつり
られるので、高い遮断性能を得ることができる。

ここで第１図に示す状態から第２図へ示す状態へ移る際
に駆動ロッドの穴５ａはバッフ７ピストン７の端部７ａ
によって徐々にふさがれるため第１図に示す状態の最終
段階ではパッファ室１１へ取り込まれるアークエネルギ
ーの量は急激に低下する。ここで駆動ロッドの穴５ａの
形状が第３図に示す形状の場合と、第４図に示す如く一
定の幅である場合とでアークエネルギー取込部の有効面
積の変化を比較すると第５図の様になる。同図に示す通
り第３図に示す如く穴５ａの幅が可動アーク接触子８ａ
へ近づくにつれて広くなる構造とすることによりアーク
エネルギーを有効に取り込むことが可能となり、優れた
遮断性能を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上述べた如く本発明によれば、従来例に比べ、パッフ
ァ室内で高い圧力上昇が得られるので、小形の消弧室で
しかも小さい駆動装置により、高い遮断性能のパッファ
形ガス遮断器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の遮断動作初期の一実施例を示す断面図
、第２図は本発明の遮断動作後期の一実施例を示す断面
図、第３図は本発明による駆動ロッド穴形状の一実施例
を示す部分拡大図、第４図は本発明の効果を比較説明す
るための駆動ロッド穴形状の例を示す部分拡大図、第５
図は第３図及び第４図における穴の有効面積の変化を示
すグラフである。 １・・・固定接触子部　　　２・・・可動接触子部３・
・・固定通電接触子　　４・・・固定アーク接触子５・
・・駆動ロッド　　　５ａ・・・駆動ロッド穴部５ｂ・
・・駆動ロッド中空部　　　５Ｃ・・・凸部６・・・パ
ッファシリンダ　７・・・パッファピストン７ａ・・・
パッファピストン端部 ８・・・可動アーク接触子　９・・・可動通電接触子１
０・・・絶縁ノズル　　　　１１・・・パッファ室１２
・・・ガス流　　１２ａ、１２ｂ、１２ｃ・・・熱ガス
流１３・・・アーク 代理人　弁理士　則　近　憲　１も 同　　王侯弘文 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 消弧性ガスを充填した容器内に、接離可能な固定接触子
   部と可動接触子部を有し、可動接触子部に設けられたパ
   ッファピストンとパッファシリンダとからなるパッファ
   室を圧縮するによって、ガスを圧縮してノズル部に導き
   固定、可動アーク接触子間に発生しているアークに吹き
   つけアークを冷却して消滅せしめるパッファ形ガス遮断
   器において、上記パッファシリンダを駆動する操作ロッ
   ドの中空部に穴を設け、遮断動作初期は前記操作ロッド
   の中空部と前記パッファ室とを前記穴を介して連通させ
   、遮断動作後期は前記操作ロッドの中空部と前記容器と
   を前記穴を介して連通させるよう構成し、操作ロッド外
   周面に沿った前記穴の有効幅が可動部分の運動方向に沿
   い前記可動接触子へ近づくに従って、増加することを特
   徴としてなるパッファ形ガス遮断器。