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JPS62146936A - スチ−ルコ−ド接着用ゴム組成物 - Google Patents

スチ−ルコ−ド接着用ゴム組成物

Info

Publication number
JPS62146936A
JPS62146936A JP28546685A JP28546685A JPS62146936A JP S62146936 A JPS62146936 A JP S62146936A JP 28546685 A JP28546685 A JP 28546685A JP 28546685 A JP28546685 A JP 28546685A JP S62146936 A JPS62146936 A JP S62146936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cobalt
acid
rubber
rubber composition
rosin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28546685A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Hirata
靖 平田
Hitoshi Kondo
均 近藤
Michio Ito
道雄 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP28546685A priority Critical patent/JPS62146936A/ja
Publication of JPS62146936A publication Critical patent/JPS62146936A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゴム組成物に関し、詳しくはスチールコードコ
ーティングゴムとして使用した場合に優れた接着性と耐
熱老化性を有するスチールコード接着用ゴム組成物に関
するものである。
(従来の技術) 近年、ベルトやカーカスプライにスチールコードを使用
したいわゆるスチールタイヤの発達は目覚ましいものが
あり、今までにスチールコードとゴムとの接着に関して
種々の検討がなされてきた。
一般にスチールコードとゴムとの接着は、大きく分けて
2通りあり、一つはレゾルシン/ヘキサメチレンテトラ
ミン/シリカによるRH8接着系と、他の方法として金
属塩、特に有機酸コバルト塩を配合する方法が知られて
おり、後者の方法が広く利用され、かかる金属塩を配合
したゴム組成物がスチールコードコーティングゴムとし
て提案されてきた。例えば特公昭56−39828号公
報、特開昭54−’52188号公報、特公昭50−3
3905号公報、特公昭49−20072号公報、特公
昭52−26276号公報、特公昭54−31511号
公報、特開昭58−89631号公報等に、ナフテン酸
コバルト、ステアリン酸コバルト、オレイン酸コバルト
、トール油酸コバルト、樹脂酸コノクルト等を接着プロ
モーターとして配合したゴム組成物が開示されている。
一方自動車タイヤへの安全性、高速走行性、耐久性等に
対する要求は増々高くなってきてお沙、従来の技術では
必らずしも充分満足のいくものではなかった。
すなわち、スチールコードによシ補強されたタイヤにお
いては、それが腐食雰囲気下で使用されると、スチール
コードが発錆し、スチールコードとゴムとの接着力低下
が生じ、更にはCBU現象とよばれるようなスチールコ
ードの破断を引き起こし、タイヤの致命的故障の原因と
なっている。
また、タイヤの耐久性向上においては、ベルト層間に生
ずる層間剪断歪を小さくすることが必要であるが、この
層間剪断歪はベルト端部で大きくなシ剥離故障の原因と
なっている。これはベルト端部のベルトコードと、ベル
トを被覆しているゴムのヤング率が大きく異なるだめで
あり、この剪断歪によって大きな応力集中がこの端部か
ら剥離破壊が起こる。このような破壊を防止するために
、構造面からの改良等の検討がなされているが、ベルト
コードコーティングゴムの耐久性を更に向上することも
有効な方法であるが、現在までのところ、有効な方法は
皆無の状態である。
(発明が解決しようとする問題点) このため、スチールコードとゴムの接着ニ用いられる接
着ゾロモーターにも、単なる接着性だけではなく、湿熱
接着、耐熱接着、発熱性熱老化等のゴム物性への影響等
といった総合的な性能が要求されるようになってきてお
り、今までのところ、総合的に優れた接着プロモーター
は存在しないのが現状である。例えばゴム組成物に接着
プロモーターとして配合されるコバルト塩は、ゴムの熱
老化を高め、中でもナフテン酸コバルトは特に著しく、
耐熱老化性を低下させるばかりでなく、湿熱接着性にも
劣る。また、脂肪酸コバルトは未加硫時のタッキネス低
下を引き起こしゴム部材間の密着性に劣り加硫後の接着
不良の問題がある。
まだ樹脂酸コバルトはゴムの耐熱老化性はナフテン酸コ
バルト対比一般に良好であるが、本発明者らが検討した
ところ、同じ樹脂酸コバルトであっても、必らずしも、
いつも性能が良いとは限らず、樹脂酸コバルトを配合し
たゴム組成物でも例えば接着性、特に初期接着性が悪い
場合がちシ、これが樹脂酸コバルトの大きな欠点である
。更にホウ素とコバルトを含む化合物も接着プロモータ
ーとして使用できることが知られているが、゛湿熱接着
性には優れているものの、ゴム物性の改良効果としては
余シ期待できず、いずれの場合もタイヤの耐久性という
点で満足のいくものではないという問題があった。
(問題点を解決するだめの手段) 本発明者らは、ゴム組成物に配合される接着プロモータ
ーとして、ナフテン酸コバルト等と比較してゴムの耐熱
老化性に余り悪影響を与えないことに注目し、更に接着
性、耐熱老化性を改良することを目的として鋭意検討し
た結果、樹脂酸コバルトに、特定のコバルト化合物を併
用することにより、得られたゴム組成物の接着性や耐熱
老化性等、が相乗的に改良され、総合的に極めて優れた
コゞム組成物が得られることを見出し、本発明に到達し
たものである。
すなわち、本発明のスチールコード接着用ゴム組成物は
、天然ゴムおよび合成ポリイソプレンゴムのいずれか1
種または2種のゴムを70重量部以上含有するゴム10
0重量部に対し、 (4)樹脂酸コバルトと、 (B)有機カルぎン酸コバルト、コバルトアセチルアセ
トネート及び下記一般式 一般式 式中、R4,R2及びR3は樹脂酸基、ナフテン酸基、
炭素数3〜24の脂肪族モノカルがン酸基を示す。
で表わされるホウ素−コバルト化合物からなる群より選
択された少なくとも1種のコバルト化合物を、コバルト
元素含有量として0.05〜0.7重量部併用して配合
することを特徴とするスチールコード接着用ゴム組成物
に関するものである。
本発明において使用するゴムは、天然ゴム、合成ポリイ
ソプレンゴム若しくは両者の混合物が好tLいが、30
重量部未満であれば他のジエン系コム、例えばスチレン
−ブタジェン共重合ゴム、ポリブタジェンゴム等によっ
て置換することも可能である。天然ゴム、合成プリイソ
グレンゴム若しくはこれらの混合物がゴム中70重量部
未満の場合、スチールコードとの接着性が低下してしま
い好ましくない。
本発明において使用する樹脂酸コバルトとは、ガムロジ
ン、トール油ロジン、ウッドロジン、これらのホルミル
化ロジン、重合ロジン、不均斉化ロジン、水添ロジンま
た単体のアビエチン酸、ネオアビエン酸、ノ4ラストリ
ン酸、レゴピマール酸、デヒドロアビエチン酸、ジヒド
ロアビエチン酸、ピマール酸、イソビマール酸等のナト
リウムやカリウム等の樹脂酸のアルカリ金属塩と、無機
コバルト塩であり、初期接着性を考慮した場合好ましく
は一価の酸のコバルト塩、例えば塩化コバルト、ヨウ化
コバルト、臭化コバルト、酢酸コバルトトの複分解反応
によって得られ、樹脂酸コバルト中の金属元素含有量が
1〜9%のものが有効である。
該樹脂酸コバルトは好ましくはガスクロマトグラフィー
分析による酸化度が60%以下、好ましくは40%以下
であることが必要である。酸化度が60%を越えるとス
チールコードとの初期接着が低下するばかりでなく、ゴ
ムの耐熱老化性も悪化するため好ましくない。また該樹
脂酸コバルト中の硫黄濃度が2000ppm以下、好捷
しくは11000pp以下であることが必要である。硫
黄濃度が2000ppmを越えるとゴムの耐熱老化性が
悪化するだめ好ましくない。また樹脂酸コバルトは14
0〜180℃の範囲内に融点をもつことが必要である。
融点が140℃未満では、加硫速度、初期接着性に悪影
響を及ぼし、180℃を越えるとゴムへの相溶性、耐熱
性、老化性、初期接着性が低下し好ましくない。また該
樹脂酸コバルトのトルエン・水不溶解部は、赤外吸収ス
ペクトルにおいて3600 cm  付近にシャープな
特性吸収を有し、かつDSCにかけて5℃/分で昇温す
ると250〜350℃と300〜420℃の温度範囲に
各々顕著な吸熱ピークを有することが必要である。
これらの内250〜350℃の範囲の第1吸熱ピーク及
び赤外吸収スペクトルの特性吸収が何に起因するもので
あるのか現在のところ充分に明確ではないが、コバルト
の塩として硫酸コバルトを使用した場合にはこれらが見
られないこと、樹脂酸コiRルトにおいても、樹脂酸コ
バルト中のトルエン可溶部中にも見られず、トルエン不
溶部中にのみ見られること、及び前記DSCにおいて前
記吸熱ピークを経過したのちの試料の赤外吸収スペクト
ルには、前記特性吸収が消失していること等から、樹脂
酸中のカルがン酸とコバルトとの結合部分に結晶水が配
位しており、これが離脱することにより生じるものと推
測される。
またコiRルト塩として塩化コバルトを使用した場合に
は、前記赤外吸収スペクトルにおいて、塩素の離脱によ
るものと推測される850.740 。
400 cm−1の各特性吸収が見られており、カルボ
ン酸に結合した二価のコバルトにさらに塩素が結合して
正塩を形成し、そこに結晶水が配位しているものと推測
される。ここで300〜420℃の第2吸熱ピークは有
機物の分解に起因するものである。このような樹脂酸コ
バルトは例えば次のようにして製造される。
樹脂酸の金属塩、例えばガムロジンのナトリウムの水溶
液に50℃以下の温度で一価の酸のコバルト塩、例えば
塩化コバルト水溶液を加え複分解反応を進めることによ
り、樹脂酸のコバルト塩が生成する。生成した金属塩は
溶剤抽出を行わず、反応物を沈降させ、遠心分離、また
はフィルタープレスにより機械的な方法で分離した後、
水洗を行い、得られた樹脂酸のコバルト塩を60℃以下
の温度で乾燥することにより得られる。
本発明においては、上記樹脂酸コバルトに併用して配合
するコバルト化合物としては有機カルボン酸コバルト、
コバルトアセチルアセトネートや一般式で表わされるコ
バルト化合物であり、これらの少なくとも1種のコバル
ト化合物が上記樹脂酸コバルトと併用される有機カルボ
ン酸コノ々ルトとしてはプロピオン酸コバルト、ヘキサ
ン酸コノ々ルト、オクタン酸コバルト、デカン酸コバル
ト、ラウリン酸コバルト、ミリスチン酸コ・ぐルト、ス
テアリン酸コバルト、2−エチルヘキサン酸コノぐルト
、イソステアリン酸コバルト、ピノぐル酸コノぐルト、
ネオデカン酸コバルト、シクロヘキサン酸コバルト、ア
クリル酸コバルト、メタクリル酸コバルト、安息香酸コ
バルト、タイマー酸コバルト等であシ、これら有機酸コ
バルトは公知の複分解法や直接法によシ製造される。ま
た一般式で表わされるホウ素−コバルト化合物のうち、
樹脂酸基とは前述のガムロジン、ウッドロジン、トール
油ロジン、これらのホルミル化ロジン、重合ロジン、不
均斉化ロジン、水添ロジンまた単体のアビエチン酸、ネ
オアビエチン酸、パラストリン酸、レデビマール酸、デ
ヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、ビマール
酸、イソビマール酸等の酸基である。また炭素数3〜2
4の脂肪族モノカルボン酸基としてはプロピオン酸、ヘ
キサン酸1、オクタン酸、2,2−ジメチルペンタン酸
、2−エチルヘンタン酸、4.4−ジメチルペンタン酸
、 2.2−ジメチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン
酸、4.4−ジメチルヘキサン酸、2,4.4− )ジ
メチルペンタン酸、2,2−ジメチルヘプタン酸、ネオ
デカン酸、ウンデカン酸、ツヤルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、υノール酸、リノレイン酸、7ラキ)
ン酸、ベヘン酸等の酸基である。これらホウ素−コバル
ト化合物は、例えば次の反応式に従って混合カルがン酸
のコバルト塩  、Coに有R1〜3 機ホウ素化合物(ZO)3Bを100〜250℃の温度
で反応させ、副生ずる揮発性のエステルZXを常圧又は
減圧下で留去することにより得られる。
(式中、Xは低級モノカルボン酸基、Zは低級アルキル
基又はアリール基を表わし、Rj + R2+及びR3
は前記と同じ) 本発明においては、樹脂酸コバルトとコバルト化合物を
併用して配合するが配合量はゴム1o。
重量部に対し、コバルト元素含有量として0.05〜0
.7重量部好ましくは0.07〜0.4重量部である。
配合量が0.05重量部未満では添加の効果がなく、0
.7重量部を越えると、却って接着性が低下するばかシ
でなく、ゴムの耐熱老化性が著しく悪化するため好まし
くない。また樹脂酸コバルトとコバルト化合物の併用割
合はコバルト元素含有量として9/1〜1/9が好まし
く、特に好ましくは7/3〜3/7である。併用割合が
9/1〜1/9の範囲外では併用の効果が表われず好ま
しくない。
本発明においては、ゴム成分に上記樹脂酸コバルト以外
にカーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム等の補強
剤や充填剤、アロマオイル等の軟化剤、硫黄等の加硫剤
、加硫促進剤、加硫促進剤助剤、老化防止剤等の通常ゴ
ム工業で使用される配合剤を適宜必要に応じて通常の配
合量の範′囲内で配合することができる。
以上の構成からなる本発明のゴム組成物は特に、金属と
の接着に好適に用いられ、例えばタイヤのスチールベル
ト、スチールブレーカ−あるいはスルールカーカスゾラ
イ等のコーティング組成物に用いられるが、タイヤ以外
の工業用品、例えばコンベヤーベルト、防振ゴム等にも
適用することができる。
(実施例) 以下、本発明を合成例、実施例および比較例によシ詳細
に説明する。
合成例1 100℃温度計、攪拌機、滴下ロートを付した、500
0ml!容のセミ4レート型四つ目フラスコに、酸価1
70、軟化点78℃、共役ジエン酸含有率75q6の品
質を有する中国産ガムロジン300.!i’と48%水
酸化ナトリウム水溶液75g、水道水4195.9を仕
込み、内温80〜90℃で1時聞けん化反応を行い、固
形分7チ、pH10,3の中国産ガムロジン金属塩を得
た。得られた金属塩を内温30℃迄冷却し、塩化コバル
)114.9を水道水200I!に溶解した、塩化コバ
ルト水溶液を滴下ロートに入れ、攪拌しながら10分間
を要して滴下した。滴下後、30℃で20分間攪拌しな
がら複分解反応を行い、中国産ガムロジンのコバルト塩
を含むスラリー液を得た。
該スラリー液を実験用フィルタープレスを用いて、液温
30℃圧力4kg/α2の条件で脱水した後、水道水1
1を用いて2回水洗、脱水を繰り返し、固形分35%の
ロジン酸のコバルト塩を得た。
該コバルト塩を40℃熱風乾燥機で、8時間乾燥し、揮
発分18.2%、コバルト含有率6.7俤のロジン酸の
コバルト塩(サンプルA ) ヲ4. OO!i得た。
合成例2 合成例1において中国産ガムロジンに代わりに、酸価1
65、軟化点73℃、共役ジエン酸含有率67.0%の
米国産ウッドロジン300#を用いて、48%水酸化ナ
トリウム水溶液使用量を74.9、塩化コバルト使用量
を111g用いた′他は合成例1と同じ条件で行い、揮
発分17.5 %、コバルト含有率6.7%のロジン酸
のコバルト塩(サンプルB)380.li’を得た。
合成例3 合成例1において、中国産ガムロジンの代わりに、酸価
169.5 、軟化点76℃、共役クエン酸含有率65
チの品質を有するトール油ロジンを用いた他は、合成例
1と同じ条件で行い、揮発分7チ、コバルト含有率7.
6%のロジン酸のコバルト塩(サンプルC)340.9
を得た。
合成例4 合成例1において、中国産ガムロジンの代わシに、酸価
183. O1共役ジエン酸含有率92チの品質を有す
るアビエチン300gを用いて、48%水酸化す) I
Jウム水溶液使用量82g、塩化コバルト使用量を12
5gを用いた他は合成例1と同じ条件で行い、揮発分1
9.0%、コバルト含有率7.1%のロジン酸のコバル
ト塩(サンプルD)39011を得た。
合成例5 合成例1において、塩化コバルトの代わりに、酢酸コバ
ル)115gを用いた他は、合成例1と同じ条件で行い
、揮発分8チ、コバルト含有率7.4%の品質を有する
ロジン酸のコ/Sルト塩(サンプルE)340.9を得
た。
合成例6 合成例1において、中国産ガムロジンの代わりに、酸価
158.5 、共役ジエン酸含有率0%、軟化点80℃
の品質を有する不均斉化ロジンを用いて、48チ水酸化
ナトリウム70g、塩化コバルト使用量106gを用い
た他は、合成例1と同じ条件で行い、揮発分15q6、
コバルト含有率6,4チのロジン酸のコバルト塩(サン
プルF)360.9を得た。
合成例7 合成例1において、塩化コバルトの代わシに、硫黄コバ
ルト126.9を用いた他は5合成例1と同じ条件で行
い、揮発分5チ、コバルト含有率7.8チの品質を有す
るロジン酸のコバルト塩(サンプルG)330gを得た
合成例8 合成例1において、複分解反応温度を30℃から60℃
に変えた他は、合成例1と同じ条件で行い、揮発分8%
、コバルト含有率7.5チの品質を有するロジン酸のコ
バルト塩(サンプルH) 340Iを得た。
合成例9 合成例1において、複分解反応温度を30℃から80℃
に変えた他は、合成例1と同じ条件で行い、揮発分4%
、コバルト含有率7.9%の品質を有するロジン酸のコ
バルト塩(サンプルI ) 320gを得た。
合成例10 合成例1において、塩化コバルト使用量を114gから
87gに変えた他は、合成例1と同じ条件で行い、揮発
分14%、コバルト含有率5,5チの品質を有するロジ
ン酸のコバルト塩(サンゾルJ)350Iを得た。
合成例11 合成例1において、複分解反応後、トルエン11を加え
て、30℃で1時間攪拌した後10Aの分液ロートに移
し、溶剤層と水層に分離し、溶剤層を真空度100 m
mHg 、脱溶剤最終温度130℃の条件下で、トルエ
ンを除去し、揮発分2%、コバルト含有率8.0%のロ
ジン酸のコバルト塩(サンプルK)320I!を得た。
合成例12 合成例1において、熱風乾燥機における乾燥温度を30
℃から80℃に変えた他は、合成例1と同じ条件で行い
、揮発分5チ、コバルト含有率7.8チのロジン酸のコ
バルト塩(サンプルL)335gを得た。
合成例13 合成例1において、熱風乾燥機における乾燥温度を30
℃から100℃に変えた他は、合成例1と同じ条件で行
い、揮発分0.5%、コバルト含有率8.1%のロジン
酸のコバルト塩(サンプルM)320gを得た。
合成例14 合成例1において、塩化コバルトの代わりに硫酸コハル
)を126,9用いフィルタープレステ脱水後の水洗工
程を省略した他は、合成例1と同じ条件で行い、揮発分
6%、コバルト含有率7.7チのロジン酸のコバルト塩
(サンプルN)3を得た。
次いで合成例1〜14で得られた各種樹バルトについて
、酸化度、融点、トルエン溶解分のIR分析、DSC分
析、硫黄含有量分った。得た結果を第1表に示す。
尚、測定方法は以下の通りである。
〈酸化度〉 ロジン酸コバルトを硝酸で酸分解後ニー出し、エーテル
層が中性になるまで水洗し硝で脱水し、減圧下、40℃
でエーテルをこれに所定量のマーガリン酸(純度98%
加した後、ジアゾメタン法によシメチルエ化後GLC分
析した。
GLC条件 カラム   DEGS −20チ 力ラム温度 205℃ 検出器   FID 捷だ酸分解後のロジン酸価を水酸化カリよる中和滴定で
求めた。
次式によシ酸化度を求めた。
還酸率−酸分解後のロジンの酸価/原料ロジンの酸価〈
融点〉 JISKOO64に従って測定した。
(IR分析、 DSC分析〉 試験管中でロジン酸コバルトにトルエンを加えて、25
℃で2時間振とうして溶解後、水を加えてよく振とうし
、15,000 ppmの条件で10分間遠心分離を行
いトルエン溶解部を分離した。更に残シの水部分にトル
エンを加え、攪拌後、再び遠心分離操作をトルエン部が
透明になるまで繰シ返した。トルエン・水不溶解部を濾
過し減圧乾燥した。またトルエン溶解部については、エ
バポレーターにてトルエンを減圧留去した。トルエン・
水不溶解部についてIR分析及び5℃/分の昇温速度で
DSC測定を実施した。参考としてサンプルAとサンプ
ルGのIRス4クトルを第1図に、サンプルA、サンプ
ルC1及びサンプルGのDSC曲線を第2図に示した。
〈樹脂酸コバルト中の硫黄含有量〉 ドーマン微量電量滴定装置により有機質硫黄を測定した
合成例15 11の4ツロセパラブルフラスコに中国産ガムロジンX
(酸価170.軟化点75℃)274.9と高沸点芳香
族ナフサ(b、p、180〜210℃)100gを仕込
み攪拌装置、窒素力゛ス吹込管、温度計、冷却器を取り
付け、窒素ガスを通じながら120℃に昇温しガムロジ
ンを溶解させた。100℃以下に冷却した後、酢酸52
.9を添加し充分攪拌した後、水酸化第1コバルト79
gを添加して150〜160℃で2時間熟成した。12
0℃に冷却後、ホウ酸トリエチル41.9を添加し、同
温度で3時間反応後230℃に昇温し減圧蒸留(減圧度
20 mmHg )により高沸点芳香族ナフサを回収し
、ロジン酸基を有するホウ素−コバルト化合物(コバル
ト含有量18.6%、ロジン酸基/ネオデカン酸基= 
773 、サンプルO)を得た。
合成例16 ガムロジンX192gを用い、更にネオデカン酸45g
を用いた他は合成例15と同様にしてロジン酸基とネオ
デカン酸基を有するホウ素−コバルト化合物(コバルト
含有量21.0%、サンプルP)を得た。
合成例17 ガムロジンX821I、更にネオデカン酸105を用い
た他は合成例15と同様にしてロジン酸基とネオデカン
酸基を有するホウ素−コバルト化合物(コバルト含有量
21.6%、ロジン酸基/ネオデカン酸基= 377 
、サンプルQ)を4だ。
合成例18 ガムロジンX274.!9を用い、更にナフテン酸67
.9を用いた他は合成例15と同様にしてロジン酸基と
ナフテン酸基を有するホウ素−コバルト化合物(コバル
ト含有量8.0%、ロジン酸基/ナフテン酸基= 7/
3 、サンプルR)を得た。
実施例1〜12.比較例1〜4 天然ゴム80重量部と合成ポリイソゾレンゴム(IR2
200) 20重量部、HAFカーボンブラック50重
量部、N −(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェ
ニル−p−フェニレンジアミ/1重量部、アロマオイル
2重量部、亜鉛華8重量部、N−オキシジエチレン−2
−−!ンゾチアゾールスルフエンアミド0.5重量部、
硫黄5重量部に第1表に示した各種樹脂酸コバルトとコ
バルト化合物を併用してコバルト元素含有量で0.2重
量部となるようにバンバリーミキサ−により混練するこ
とにJul)各種ゴム組成物を調製した。得られたゴム
組成物について、初期接着性、耐熱接着性、湿熱接着性
と熱老化特性を評価した。得た結果を第2表に示す。比
較のために樹脂酸コ・ぐルト単独と、コノR)レト化合
物を単独でコバルト元素含有量を同一にした場合につい
ても同時に評価し、得だ結果を第2表に併記する。
尚、初期接着性、耐熱接着性、湿熱接着性と熱老化特性
は次のように評価した。
〈初期接着性〉 表面真鍮メッキしたスチールコードI X 5 Xo、
23閣を未加硫ゴムに埋設したスチールコードーゴム複
合体を、145℃×30分間加硫後、JIS K 63
01はく離試験に準じて、スチールコードと埋設コ゛ム
層間のはく離試験を行い、コード上に残ったコ9ム付着
量によシ接着性を評価した。コードが完全にゴムに被覆
されている状態を100、全くゴムが付着していない状
態を0として示した。
〈耐熱接着性〉 初期接着試験に用いたと同様のスチールコード−ゴム複
合体を120℃のオーブン中に9日間放置した後、初期
接着性と同様にして接着性を評価した。但し、複合体の
加硫時間は145℃×40分間とした。
〈湿熱接着性〉 湿熱接着試験に用いたと同様のスチールコードーコ8ム
複合体を70℃X90%RHの恒温恒湿槽に14日間放
置した後、初期接着性と同様に評価した。
〈熱老化特性〉 未加硫ゴム組成物を145℃×30分加硫したコ゛ムシ
ートを用いて、JISK6301に準じて引張強度を測
定した。またこれらのゴムシートを100℃×24時間
の条件でギヤーオーブン中で熱老化させた後、同様に引
張強度を測定し、熱老化後の引張強度の保持率で評価し
た。
第2表から明らかなように、樹脂酸コバルトに特定のコ
バルト化合物を併用して配合した本発明のスチールコー
ド接着用ゴム組成物は、著しく優れた接着性と耐熱老化
性を有することがわかる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明のゴム組成物は、天然
ゴムおよび合成ポリインゾレンコゞムのいずれか1種ま
だは2種のゴムを70重量部以上含有するゴム100重
量部に対して、前記樹脂酸コバルトと特定のコバルト化
合物を併用配合することにより、接着性と熱老化性が共
に著しく改善され、スチールコード接着用ゴムとして極
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図はサンプルAとサンプルGのIRスペクトル図、 第2図はサンプルA、サンプルCおよびサンプルGのD
SC曲線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、天然ゴムおよび合成ポリイソプレンゴムのいずれか
    1種または2種のゴムを70重量部以上含有するゴム1
    00重量部に対し、 樹脂酸コバルトと、 有機カルボン酸コバルト、コバルトアセチルアセトネー
    ト及び下記一般式 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、R_1、R_2及びR_3は樹脂酸基、ナフテン
    酸基、炭素数3〜24の脂肪族モノカルボン酸基を示す
    。 で表わされるホウ素−コバルト化合物からなる群より選
    択された少なくとも1種のコバルト化合物を、コバルト
    元素含有量として0.05〜0.7重量部併用して配合
    することを特徴とするスチールコード接着用ゴム組成物
    。 2、有機カルボン酸コバルトがプロピオン酸コバルト、
    ヘキサン酸コバルト、オクタン酸コバルト、デカン酸コ
    バルト、ラウリン酸コバルト、ミリスチン酸コバルト、
    ステアリン酸コバルト、2−エチルヘキサン酸コバルト
    、イソステアリン酸コバルト、ピバル酸コバルト、ネオ
    デカン酸コバルト、シクロヘキサンカルボン酸コバルト
    、アクリル酸コバルト、メタクリル酸コバルト、安息香
    酸コバルト、ダイマー酸コバルトである特許請求の範囲
    第1項記載のスチールコード接着用ゴム組成物。 3、一般式の炭素数3〜24の脂肪族モノカルボン酸基
    が、プロピオン酸、オクタン酸、2,2−ジメチルペン
    タン酸、2−エチルペンタン酸、4,4−ジメチルヘキ
    サン酸、2,4,4−トリメチルペンタン酸、2,2−
    ジメチルヘプタン酸、ネオデカン酸、ウンデカン酸、パ
    ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、
    リノレイン酸、アラキジン酸、ベヘン酸の酸基である特
    許請求の範囲第1項記載のスチールコード接着用ゴム組
    成物。 4、樹脂酸コバルトが140〜180℃の範囲内に融点
    を示し、ガスクロマトグラフィーによる酸化度が60%
    以下、金属塩中の硫黄濃度が2000ppm以下であり
    、かつ該金属塩のトルエン・水不溶解部が赤外吸収スペ
    クトルにおいて3600cm^−^1付近に特性吸収を
    有し、かつ示差走査熱量計において5℃/分で昇温した
    際に250〜350℃と300〜420℃の範囲内に各
    々吸熱ピークを有する樹脂酸コバルトである特許請求の
    範囲第1項記載のスチールコード接着用ゴム組成物。 5、樹脂酸コバルトとコバルト化合物の併用割合がコバ
    ルト含有量として9/1〜1/9である特許請求の範囲
    第1項記載のゴム組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01153783A (ja) * 1987-12-10 1989-06-15 Bridgestone Corp スチールコード接着促進剤
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JP2007063425A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Bridgestone Corp 高減衰ゴム組成物及びその製造方法
JP2012530825A (ja) * 2009-06-24 2012-12-06 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン アセチルアセトネート化合物を含むタイヤゴム組成物
JP2019163400A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 横浜ゴム株式会社 コバルト化合物およびタイヤ用ゴム組成物

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