JPS62143720A - 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 - Google Patents
四輪駆動車の駆動力配分制御装置Info
- Publication number
- JPS62143720A JPS62143720A JP28628185A JP28628185A JPS62143720A JP S62143720 A JPS62143720 A JP S62143720A JP 28628185 A JP28628185 A JP 28628185A JP 28628185 A JP28628185 A JP 28628185A JP S62143720 A JPS62143720 A JP S62143720A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- driving force
- control
- clutch
- road surface
- surface friction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 16
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 10
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 abstract 2
- IAZDPXIOMUYVGZ-UHFFFAOYSA-N Dimethylsulphoxide Chemical compound CS(C)=O IAZDPXIOMUYVGZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 14
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 230000029058 respiratory gaseous exchange Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、前後輪への駆動力配分を所定の制御条件によ
り制御させるようにした四輪駆動車の駆動力配分制御装
置に関する。
り制御させるようにした四輪駆動車の駆動力配分制御装
置に関する。
(従来の技術)
従来の四輪駆動車の駆動力配分制御装置としては、例え
ば特開昭56−26636号公報に記載されているよう
な装置が知られている。
ば特開昭56−26636号公報に記載されているよう
な装置が知られている。
この従来装置は、変速機において前後輪の一方へ直接動
力伝達し、油圧クラッチ式のトランスファクラッチを介
して上記前後輪の他方へも動力伝達すべく構成し、上記
クラッチを通常はスプリングにより滑り可能な半クラッ
チの保合状態にし、上記前後輪の間でスリップを生じた
場合はピストンの押圧により完全に一体化した係合状態
にするように2段に制御することを特徴とするものであ
った・ 従って、従来装置では、前後輪の間でスリップが所定値
以下の時は、トランスファクラッチが半クラツチ係合状
態で、トランスファクラッチを介してわずかに駆動力伝
達される駆動力配分状態(2輪駆動に近い状態)であり
、また、前後輪の間でスリップが所定値以上になると、
トランスファクラッチが完全係合をし、完全4輪駆動走
行状態になっていた。
力伝達し、油圧クラッチ式のトランスファクラッチを介
して上記前後輪の他方へも動力伝達すべく構成し、上記
クラッチを通常はスプリングにより滑り可能な半クラッ
チの保合状態にし、上記前後輪の間でスリップを生じた
場合はピストンの押圧により完全に一体化した係合状態
にするように2段に制御することを特徴とするものであ
った・ 従って、従来装置では、前後輪の間でスリップが所定値
以下の時は、トランスファクラッチが半クラツチ係合状
態で、トランスファクラッチを介してわずかに駆動力伝
達される駆動力配分状態(2輪駆動に近い状態)であり
、また、前後輪の間でスリップが所定値以上になると、
トランスファクラッチが完全係合をし、完全4輪駆動走
行状態になっていた。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、このような従来の駆動力配分制御装置に
あっては、所定のスリップ率を境に2輪駆動状態から4
輪駆動状態へと0N−OFF的に駆動力配分が切換わる
ものであったため、直結4輪駆動状態では、旋回特性が
強アンダーステア傾向となり、また、2輪駆動状態では
、急発進時にホイールスリップしてしまい、さらに旋回
時にはスピンに至るという問題点があった。
あっては、所定のスリップ率を境に2輪駆動状態から4
輪駆動状態へと0N−OFF的に駆動力配分が切換わる
ものであったため、直結4輪駆動状態では、旋回特性が
強アンダーステア傾向となり、また、2輪駆動状態では
、急発進時にホイールスリップしてしまい、さらに旋回
時にはスピンに至るという問題点があった。
これに対し、水出願人は、上述の問題点を解決すること
を目的として、前後輪の回転速度差に応じて最良の駆動
力配分が得られる内容の出願を先に行なった。(特願昭
59−276048)しかし、可変トルククラッチのク
ラッチ締結力を制御する制御特性の比例定数を設定する
比例定数設定手段が設けられているものの、車両の駆動
力状態や路面摩擦係数とは無関係に比例定数が設定され
てしまうものであったため、2輪駆動に近い駆動力配分
を示す小さな比例定数の制御特性に設定されている時に
、急発進を行なうとホイールスリップを生じやすいし、
急加速旋回を行なうとスピンを生じやすいし、特に低摩
擦係数路では早期にスリップ限界やスピン限界に達して
しまうものであったし、また、4輪駆動に近い駆動力配
分を示す大きな比例定数の制御特性に設定されている時
に、緩加速旋回を行なうとアンダーステア傾向の強い旋
回特性となってしまい、特に高摩擦係数路では強アンダ
ステア傾向を示すという問題点を残していた。
を目的として、前後輪の回転速度差に応じて最良の駆動
力配分が得られる内容の出願を先に行なった。(特願昭
59−276048)しかし、可変トルククラッチのク
ラッチ締結力を制御する制御特性の比例定数を設定する
比例定数設定手段が設けられているものの、車両の駆動
力状態や路面摩擦係数とは無関係に比例定数が設定され
てしまうものであったため、2輪駆動に近い駆動力配分
を示す小さな比例定数の制御特性に設定されている時に
、急発進を行なうとホイールスリップを生じやすいし、
急加速旋回を行なうとスピンを生じやすいし、特に低摩
擦係数路では早期にスリップ限界やスピン限界に達して
しまうものであったし、また、4輪駆動に近い駆動力配
分を示す大きな比例定数の制御特性に設定されている時
に、緩加速旋回を行なうとアンダーステア傾向の強い旋
回特性となってしまい、特に高摩擦係数路では強アンダ
ステア傾向を示すという問題点を残していた。
(問題点を解決するための手段)
本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために本発明では
、以下に述べるような解決手段とした。
してなされたもので、この目的達成のために本発明では
、以下に述べるような解決手段とした。
本発明の解決手段を第1図に示すクレーム概念図により
説明すると、前後輪1,2への駆動力伝達系の途中に設
けられた可変トルククラッチ3と、該可変トルククラッ
チ3を作動させるアクチュエータ4と、状態検出手段5
からの入力信号に基づいて、可変トルククラッチ3のク
ラッチ締結力を制御する制御信袴を前記アクチュエータ
4に対して出力する制御手段6と、を備えた四輪駆動車
の駆動力配分制御装置において、前記状態検出手段5と
して、前後輪回転速度差検出手段501と駆動力状態検
出手段502と路面摩擦係数検出手段503を含み、前
記制御手段6に、前後輪回転速度差に対応してクラッチ
締結力が大きくなる制御特性を設定させ、前記駆動力状
態センサ502による駆動力状態が大駆動力を示すほど
、また、路面摩擦係数が低路面摩擦係数を示すほど制御
定数の大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御を
行なうようにした。
説明すると、前後輪1,2への駆動力伝達系の途中に設
けられた可変トルククラッチ3と、該可変トルククラッ
チ3を作動させるアクチュエータ4と、状態検出手段5
からの入力信号に基づいて、可変トルククラッチ3のク
ラッチ締結力を制御する制御信袴を前記アクチュエータ
4に対して出力する制御手段6と、を備えた四輪駆動車
の駆動力配分制御装置において、前記状態検出手段5と
して、前後輪回転速度差検出手段501と駆動力状態検
出手段502と路面摩擦係数検出手段503を含み、前
記制御手段6に、前後輪回転速度差に対応してクラッチ
締結力が大きくなる制御特性を設定させ、前記駆動力状
態センサ502による駆動力状態が大駆動力を示すほど
、また、路面摩擦係数が低路面摩擦係数を示すほど制御
定数の大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御を
行なうようにした。
(作 用)
従って、本発明の四輪駆動車の駆動力配分制御装置では
、上述のような手段とじたこ左で、駆動力配分が前後輪
回転速度差に応じてなめらかに変化しステア特性の急変
がないと共に、低路面摩擦係数路での急加速時には、制
御定数の大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御
が行なわれ、4輪駆動に近い駆動力配分制御となり、急
発進時のホイールスリップや急加速旋回時のスピンが防
止され、また、高路面摩擦係数路での緩加速時には、制
御定数の小さな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御
が行なわれ、2輪駆動に近い駆動力配分制御となり、緩
加速旋回時のアンダーステア傾向が軽減され、駆動力状
態及び路面摩擦係数に応じた駆動力配分制御を行なうこ
とができる。
、上述のような手段とじたこ左で、駆動力配分が前後輪
回転速度差に応じてなめらかに変化しステア特性の急変
がないと共に、低路面摩擦係数路での急加速時には、制
御定数の大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御
が行なわれ、4輪駆動に近い駆動力配分制御となり、急
発進時のホイールスリップや急加速旋回時のスピンが防
止され、また、高路面摩擦係数路での緩加速時には、制
御定数の小さな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御
が行なわれ、2輪駆動に近い駆動力配分制御となり、緩
加速旋回時のアンダーステア傾向が軽減され、駆動力状
態及び路面摩擦係数に応じた駆動力配分制御を行なうこ
とができる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
尚、この実施例を述べるにあたって、後輪駆動をベース
にした四輪駆動車の駆動力配分制御装置を例にとる。
にした四輪駆動車の駆動力配分制御装置を例にとる。
まず、第2図〜第7図に示す実施例についてその構成を
説明する。
説明する。
10は駆動力配分装置であって、第2図に示すように、
駆動入力軸11.トランスミッション12、入力軸13
.後輪側駆動軸14.多板摩擦クラッチ15.オイルポ
ンプ16.圧油吐出管17、オイル吸入管18.リザー
ブタンク19.ギヤトレーン20.前輪側駆動軸21を
備えている。
駆動入力軸11.トランスミッション12、入力軸13
.後輪側駆動軸14.多板摩擦クラッチ15.オイルポ
ンプ16.圧油吐出管17、オイル吸入管18.リザー
ブタンク19.ギヤトレーン20.前輪側駆動軸21を
備えている。
上記駆動入力軸11は、エンジン及びクラッチを経過し
た駆動力が入力される軸である。
た駆動力が入力される軸である。
上記トランスミッション12は、前記駆動入力軸11か
らの回転駆動力をシフト操作により選択した変速段位置
に応じて変速させるもので、実施例では平行な二本のシ
ャフトに異なるギヤ比の歯車組を設けたタイプのものを
用いている。
らの回転駆動力をシフト操作により選択した変速段位置
に応じて変速させるもので、実施例では平行な二本のシ
ャフトに異なるギヤ比の歯車組を設けたタイプのものを
用いている。
上記入力軸13は、トランスファとしての多板摩擦クラ
ッチ15へ前記トランスミッション12からの回転駆動
力を入力させる軸である。
ッチ15へ前記トランスミッション12からの回転駆動
力を入力させる軸である。
上記後輪側駆動軸14は、前記入力軸13と同芯上に直
結させたもので、入力軸13からの回転駆動力がそのま
ま伝達される。
結させたもので、入力軸13からの回転駆動力がそのま
ま伝達される。
上記多板摩擦クラッチ15は、クラッチ締結圧により前
輪側への伝達駆動力の変更が可能なりラッチで、前記入
力軸13及び後輪側駆動軸14に固定させたクラッチド
ラム15aと、該クラッチドラム15aに回転方向係合
させたフリクションプレート15bと、前記入力軸13
の外周部に回転可能に支持させたクラッチハブ15cと
、該クラッチハブ15cに回転方向係合させたフリクシ
ョンディスク15dと、交互に配置されるフリクション
プレート15bとフリクションディスク15dとの一端
側に設けられるクラッチピストン15eと、該クラッチ
ピストン15eと前記クラッチドラム15aとの間に形
成されるシリンダ室15fと、を備えている。
輪側への伝達駆動力の変更が可能なりラッチで、前記入
力軸13及び後輪側駆動軸14に固定させたクラッチド
ラム15aと、該クラッチドラム15aに回転方向係合
させたフリクションプレート15bと、前記入力軸13
の外周部に回転可能に支持させたクラッチハブ15cと
、該クラッチハブ15cに回転方向係合させたフリクシ
ョンディスク15dと、交互に配置されるフリクション
プレート15bとフリクションディスク15dとの一端
側に設けられるクラッチピストン15eと、該クラッチ
ピストン15eと前記クラッチドラム15aとの間に形
成されるシリンダ室15fと、を備えている。
上記オイルポンプ16は、リザーブタンク19内のオイ
ルをオイル吸入管18から吸入し、加圧させて圧油吐出
管17に供給するポンプで、この圧油吐出管17は前記
シリンダ室15fに連通され、オイルポンプ16からの
加圧油供給時は、クラッチ締結圧Pをクラッチピストン
15eに付与して、フリクションプレート15bとフリ
クションディスク15dとを圧接させ、入力軸13から
の駆動力を前輪側へ伝達させる。
ルをオイル吸入管18から吸入し、加圧させて圧油吐出
管17に供給するポンプで、この圧油吐出管17は前記
シリンダ室15fに連通され、オイルポンプ16からの
加圧油供給時は、クラッチ締結圧Pをクラッチピストン
15eに付与して、フリクションプレート15bとフリ
クションディスク15dとを圧接させ、入力軸13から
の駆動力を前輪側へ伝達させる。
上記ギヤトレーン20は、前記クラッチハブ15Cに設
けられた第1ギヤ20aと、中間シャフト20bに設け
られた第2ギヤ20cと、前輪側駆動軸21に設けられ
た第3ギヤ20dと、によって構成され、多板摩擦クラ
ッチ15の締結による前輪側への駆動力を伝達させる手
段である。
けられた第1ギヤ20aと、中間シャフト20bに設け
られた第2ギヤ20cと、前輪側駆動軸21に設けられ
た第3ギヤ20dと、によって構成され、多板摩擦クラ
ッチ15の締結による前輪側への駆動力を伝達させる手
段である。
上記前輪側駆動軸21は、車両の前輪に回転駆動力を伝
達させる軸である。
達させる軸である。
尚、第3図はトランスファの具体例を示したもので、ト
ランスファケース22の中に前記多板摩擦クラッチ15
やギヤ類やシャフト類が納められている。
ランスファケース22の中に前記多板摩擦クラッチ15
やギヤ類やシャフト類が納められている。
第3図中15gはディシュプレート、23はリターンス
プリング、24は制御圧油入力ボート。
プリング、24は制御圧油入力ボート。
25は制御圧油路、26は後輪側出力軸、27は潤滑用
油路、28はスピードメータ用ピニオン。
油路、28はスピードメータ用ピニオン。
29はオイルシール、30はベアリング、31はニード
ルベアリング、32はスラストベアリング、33は継手
フランジである。
ルベアリング、32はスラストベアリング、33は継手
フランジである。
40は駆動力配分制御装置であって、入力センサとして
前輪側回転センサ41.後輪側回転センサ42.アクセ
ル開度センサ43.車速センサ44を備え、制御手段と
してコントロールユニy )45を備え、アクチュエー
タとしてバルブソレノイド46を有する電磁比例制御リ
リーフバルブ47(分岐ドレーン管48に設けられてい
る)を備えている。
前輪側回転センサ41.後輪側回転センサ42.アクセ
ル開度センサ43.車速センサ44を備え、制御手段と
してコントロールユニy )45を備え、アクチュエー
タとしてバルブソレノイド46を有する電磁比例制御リ
リーフバルブ47(分岐ドレーン管48に設けられてい
る)を備えている。
前輪側回転センサ41及び後輪側回転センサ42は、そ
れぞれ前輪側駆動軸21及び後輪側駆動軸14の途中に
設けられたもので、例えば、軸に固定された回転板と、
回転板の孔位置に配置された光電管及び光電素子と、に
よる回転センサ等を用い、この再回転センサ41,42
からは軸回転に応じた回転信号(nf)、(nr)が前
記コントロールユニット45内の前後輪回転速度差検出
手段45aへ出力される。
れぞれ前輪側駆動軸21及び後輪側駆動軸14の途中に
設けられたもので、例えば、軸に固定された回転板と、
回転板の孔位置に配置された光電管及び光電素子と、に
よる回転センサ等を用い、この再回転センサ41,42
からは軸回転に応じた回転信号(nf)、(nr)が前
記コントロールユニット45内の前後輪回転速度差検出
手段45aへ出力される。
上記アクセル開度センサ(駆動力状態検出手段)43は
、アクセルの踏み込み度合を検出し、踏み込み度合に応
じたアクセル開度信号(a)を出力するセンサである。
、アクセルの踏み込み度合を検出し、踏み込み度合に応
じたアクセル開度信号(a)を出力するセンサである。
車速センサ44は車両の速度Vに応じた車速信号(V)
を出力するものである。
を出力するものである。
45bは、コントロールユニット45内に設ケた路面摩
擦係数検出手段で、上記車速センサ44で検出した車速
Vに対する前後輪の回転速度差ΔNの発生状況により路
面摩擦係数ルを間接的に検知するものである。
擦係数検出手段で、上記車速センサ44で検出した車速
Vに対する前後輪の回転速度差ΔNの発生状況により路
面摩擦係数ルを間接的に検知するものである。
上記コントロールユニット45は、前記回転センナ41
.42からの回転信号(nf)、(nr)とアクセル開
度センサ43からのアクセル開度信号(a)と車速セン
サ44からの車速信号(V)を入力し、予め設定されて
いる比例定数(制御定数)の異なる複数の制御特性マツ
プの中から、制御起動毎にその時の車速V及びアクセル
開度Aに応じた制御特性マツプが選択され、その制御特
性マツプ及び前後輪回転速度差ΔNに基づいた制御信号
(c)を前記バルブソレノイド46に出力するもので、
第4図に示すように、入力回路451、クロック回路4
52、RAM453、ROM454、CPU455、出
力回路456を備えている。
.42からの回転信号(nf)、(nr)とアクセル開
度センサ43からのアクセル開度信号(a)と車速セン
サ44からの車速信号(V)を入力し、予め設定されて
いる比例定数(制御定数)の異なる複数の制御特性マツ
プの中から、制御起動毎にその時の車速V及びアクセル
開度Aに応じた制御特性マツプが選択され、その制御特
性マツプ及び前後輪回転速度差ΔNに基づいた制御信号
(c)を前記バルブソレノイド46に出力するもので、
第4図に示すように、入力回路451、クロック回路4
52、RAM453、ROM454、CPU455、出
力回路456を備えている。
入力回路451は、各入力センサ類41,42.43.
44から入力される入力信号をCPU455での演算処
理が行なえる信号とする回路である。
44から入力される入力信号をCPU455での演算処
理が行なえる信号とする回路である。
クロック回路452は、時間指示を行ない、CPU45
5での演算処理を所定時間毎に行なわせるための回路で
ある。
5での演算処理を所定時間毎に行なわせるための回路で
ある。
RAM453(ランダム・アクセス・メモリ)は、書込
み読出しのできるメモリで、このRAM453には、C
PU455で演算処理が行なわれている間に入力される
入力信号や演算処理に必要な情報を一時的に記憶させて
おく回路である。
み読出しのできるメモリで、このRAM453には、C
PU455で演算処理が行なわれている間に入力される
入力信号や演算処理に必要な情報を一時的に記憶させて
おく回路である。
ROM454(リード・オンリー・メモリ)は読出し専
用のメモリで、このROM454には、第5図に示す制
御特性マツプが表(テーブル)の形で予め記憶されてい
て、車速Vとアクセル開度Aにより1つの制御特性が選
択され、さらにCPU455で演算された回転速度差Δ
Nに基づいて、テーブルルックアップが行われる。
用のメモリで、このROM454には、第5図に示す制
御特性マツプが表(テーブル)の形で予め記憶されてい
て、車速Vとアクセル開度Aにより1つの制御特性が選
択され、さらにCPU455で演算された回転速度差Δ
Nに基づいて、テーブルルックアップが行われる。
尚、クラッチ締結圧P(前輪側への伝達トルクΔT)は
、回転速度差ΔN(ΔN=N r−N f) c7)関
数として次式のようにあられされる。
、回転速度差ΔN(ΔN=N r−N f) c7)関
数として次式のようにあられされる。
P=に−func(ΔN) K、比例定数つまり、
比例定数にの変更によって複数の制御特性が設定できる
もので、実施例では、第5図に示すように、低速時(0
≦V<V+ )の制御特性マツプMl、中速時(V+≦
V<V2)の制御特性マツプM2 、高速時(V2≦V
)の制御特性マツプM3が設定され、それぞれのマツプ
M1 。
比例定数にの変更によって複数の制御特性が設定できる
もので、実施例では、第5図に示すように、低速時(0
≦V<V+ )の制御特性マツプMl、中速時(V+≦
V<V2)の制御特性マツプM2 、高速時(V2≦V
)の制御特性マツプM3が設定され、それぞれのマツプ
M1 。
M2.M3において、アクセル開度Aの大きさによって
異なる比例定数に+ 、に2 、に3 、Kaの制
御特性を設定させている。
異なる比例定数に+ 、に2 、に3 、Kaの制
御特性を設定させている。
そして、この比例定数には、アクセル開度Aが大アクセ
ル開度を示すほど大きく、また、車速■が低車速を示す
ほど大きくしている。
ル開度を示すほど大きく、また、車速■が低車速を示す
ほど大きくしている。
CPU455 (セントラル・プロセシング・ユニット
)は、演算処理を行なう中央処理装置で、このCPU4
55では、前後輪の回転速度差ΔNの演算や、RAM4
53及びROM454からの読み出し等を行ない、その
結果信号を出力回路456に出力する。
)は、演算処理を行なう中央処理装置で、このCPU4
55では、前後輪の回転速度差ΔNの演算や、RAM4
53及びROM454からの読み出し等を行ない、その
結果信号を出力回路456に出力する。
出力回路456は、アクチュエータであるバルブソレノ
イド46に対し、CPU455からの結果信号に応じた
制御信号(C)を出力する回路である。
イド46に対し、CPU455からの結果信号に応じた
制御信号(C)を出力する回路である。
前記バルブソレノイド46は、圧油吐出管17からリザ
ーブタンク19へ分岐連通させた分岐ドレーン管48の
途中に設けた電磁比例制御リリーフバルブ47を駆動さ
せるアクチュエータで、信号圧油路49による油圧力と
電磁力との力のバランスで前記リリーフバルブ47を開
閉させることで制御信号(C)に応じたクラッチ締結圧
Pとなす。
ーブタンク19へ分岐連通させた分岐ドレーン管48の
途中に設けた電磁比例制御リリーフバルブ47を駆動さ
せるアクチュエータで、信号圧油路49による油圧力と
電磁力との力のバランスで前記リリーフバルブ47を開
閉させることで制御信号(C)に応じたクラッチ締結圧
Pとなす。
尚、クラッチ締結圧Pは、次式であられされる。
P=ΔT/ (JL−S ・2n−Rm)ル;クラッチ
板の摩擦係数 S;ピストンへの圧力作用面積 n
:フリクションディスク枚数 Rm;フリクションディ
スクのトルク伝達有効半径 従って、クラッチ締結圧Pを増大させると、伝達トルク
ΔTも比例して増大する。
板の摩擦係数 S;ピストンへの圧力作用面積 n
:フリクションディスク枚数 Rm;フリクションディ
スクのトルク伝達有効半径 従って、クラッチ締結圧Pを増大させると、伝達トルク
ΔTも比例して増大する。
次に、実施例の作用を説明する。
まず、回転速度差ΔNへの影響要因について述べる。
回転速度差ΔNは、次式であられされる。
AN=f1 (R,V)+f2 (Q、JL)R;旋回
半径 V;車速 Q;駆動力 用;路面摩擦係数 つまり、車速Vと回転速度差ΔNとの関係で示した場合
、路面摩擦係数ルによる影響は、第6図(a)に示すよ
うに、低路面摩擦係数であれば低車速にて高い回転速度
差ΔNとなり、旋回半径Rによる影響は、第6図(b)
に示すように、旋回半径が小さいほど低車速にて高い回
転速度差ΔNとなり、駆動力Qによる影響は、第6図(
e)に示すように、駆動力が大きいほど低車速にて高い
回転速度差ΔNとなる。
半径 V;車速 Q;駆動力 用;路面摩擦係数 つまり、車速Vと回転速度差ΔNとの関係で示した場合
、路面摩擦係数ルによる影響は、第6図(a)に示すよ
うに、低路面摩擦係数であれば低車速にて高い回転速度
差ΔNとなり、旋回半径Rによる影響は、第6図(b)
に示すように、旋回半径が小さいほど低車速にて高い回
転速度差ΔNとなり、駆動力Qによる影響は、第6図(
e)に示すように、駆動力が大きいほど低車速にて高い
回転速度差ΔNとなる。
従って、これらの関係を全て満足した上で、回転速度差
ΔNに比例して2輪駆動状態から4輪駆動状態へ徐々に
移行する駆動力配分制御を行なうことが最も好ましい。
ΔNに比例して2輪駆動状態から4輪駆動状態へ徐々に
移行する駆動力配分制御を行なうことが最も好ましい。
尚、この影響要因の中で、車速■及び旋回半径Rに関し
ては、回転速度差ΔNを生じる基本的要因であるため、
車速V及び旋回半径Hの変化はそのまま回転速度差ΔN
の変化としてあられれるが、駆動力Q及び路面摩擦係数
用は、回転速度差ΔNの変動要因であるため、回転速度
差ΔNの検出値または演算値に対して駆動力Q及び路面
摩擦係数用がどの程度影響しているかを監視する必要が
ある。
ては、回転速度差ΔNを生じる基本的要因であるため、
車速V及び旋回半径Hの変化はそのまま回転速度差ΔN
の変化としてあられれるが、駆動力Q及び路面摩擦係数
用は、回転速度差ΔNの変動要因であるため、回転速度
差ΔNの検出値または演算値に対して駆動力Q及び路面
摩擦係数用がどの程度影響しているかを監視する必要が
ある。
そこで、実施例では、アクセル開度Aにより駆動力Qの
情報を取り入れると共に、車速Vに対する回転速度差Δ
Nの発生状況により路面摩擦係数ルの情報を取り入れて
いる。
情報を取り入れると共に、車速Vに対する回転速度差Δ
Nの発生状況により路面摩擦係数ルの情報を取り入れて
いる。
次に、実施例での駆動力配分制御作動の流れを、第7図
に示すフローチャート図により説明する。
に示すフローチャート図により説明する。
(イ)前後輪の回転速度差ΔNが正の場合前後輪の回転
速度差ΔNが正の場合、つまり後輪スリップ状態での制
御作動の流れは、ステップ200→ステツプ201→ス
テツプ202→ステツプ203→ステツプ204→ステ
ツプ205→ステツプ206へと進む流れとなり、この
作動が繰り返される。
速度差ΔNが正の場合、つまり後輪スリップ状態での制
御作動の流れは、ステップ200→ステツプ201→ス
テツプ202→ステツプ203→ステツプ204→ステ
ツプ205→ステツプ206へと進む流れとなり、この
作動が繰り返される。
尚、ステップ200は前後輪回転速度Nf 、Nrの読
み込みステップであり、ステップ201は前後輪回転速
度差ΔN(ΔN=Nr−Nf)の演算ステップであり、
ステップ202はΔNが正か負かの判断ステップであり
、ステップ203は車速Vとアクセル開度Aの読み込み
ステップであり、ステップ204は車速Vとアクセル開
度Aにより第5図に示す制御特性群からいずれかの制御
特性を選択する選択ステップであり、ステップ205は
前後輪回転速度差ΔNにより選択した制御特性からクラ
ッチ締結圧Pをテーブルルックアップする検索ステップ
であり、ステップ206は前記ステップ205でテーブ
ルルックアップされたクラッチ締結圧Pが得られる制御
信号(C)を出力するステップである。
み込みステップであり、ステップ201は前後輪回転速
度差ΔN(ΔN=Nr−Nf)の演算ステップであり、
ステップ202はΔNが正か負かの判断ステップであり
、ステップ203は車速Vとアクセル開度Aの読み込み
ステップであり、ステップ204は車速Vとアクセル開
度Aにより第5図に示す制御特性群からいずれかの制御
特性を選択する選択ステップであり、ステップ205は
前後輪回転速度差ΔNにより選択した制御特性からクラ
ッチ締結圧Pをテーブルルックアップする検索ステップ
であり、ステップ206は前記ステップ205でテーブ
ルルックアップされたクラッチ締結圧Pが得られる制御
信号(C)を出力するステップである。
具体例として、低摩擦係数路でのアクセルペダルを踏み
込んでの急加速時で、前後輪回転速度差ΔNがΔN1で
ある時は、アクセル開度Aが大きくなるのに対して車速
Vの上昇が小さいため、第5図(a)に示すように、ア
クセル開度Aが%程度までになったら、クラッチ締結圧
Pは、P1→P2→P3→P4と変化し、短時間にてほ
ぼ4輪駆動状態となってしまう。
込んでの急加速時で、前後輪回転速度差ΔNがΔN1で
ある時は、アクセル開度Aが大きくなるのに対して車速
Vの上昇が小さいため、第5図(a)に示すように、ア
クセル開度Aが%程度までになったら、クラッチ締結圧
Pは、P1→P2→P3→P4と変化し、短時間にてほ
ぼ4輪駆動状態となってしまう。
また、高摩擦係数路で、アクセルペダルへの踏み込み量
が小さい緩加速時で、前述と同様に前後輪回転速度差Δ
NがΔN1である時は、アクセル開度Aの変化が小さい
のに対し、車速Vの上昇は大きいため、第5図(a)(
b)(c)に示すように、例えば、アクセル開度Aが1
/16→1/8→1/4へと上昇していくのに対し、車
速Vが低速→中速→高速へと上昇していった場合は、ク
ラッチ締結圧PはP2のままで変わらず、前輪側への駆
動力配分が小さな後輪駆動状態に近い駆動力配分となる
。
が小さい緩加速時で、前述と同様に前後輪回転速度差Δ
NがΔN1である時は、アクセル開度Aの変化が小さい
のに対し、車速Vの上昇は大きいため、第5図(a)(
b)(c)に示すように、例えば、アクセル開度Aが1
/16→1/8→1/4へと上昇していくのに対し、車
速Vが低速→中速→高速へと上昇していった場合は、ク
ラッチ締結圧PはP2のままで変わらず、前輪側への駆
動力配分が小さな後輪駆動状態に近い駆動力配分となる
。
(ロ)前後輪の回転速度差ΔNが零または負の場合
前後輪の回転速度差ΔNが零または負の場合、つまりタ
イヤのすべりがない乾燥路等での直進走行時等での制御
作動の流れは、ステップ200→ステツプ201→ステ
ツプ202→ステツプ2゜7という流れとなり、制御信
号(C)は零として出力され、後輪駆動状態が維持され
る。
イヤのすべりがない乾燥路等での直進走行時等での制御
作動の流れは、ステップ200→ステツプ201→ステ
ツプ202→ステツプ2゜7という流れとなり、制御信
号(C)は零として出力され、後輪駆動状態が維持され
る。
上述のように実施例では、アクセル開度Aを駆動力の入
力情報とし、車速■に対する回転速度差ΔNの発生状況
を路面摩擦係数用の入力情報とし、アクセル開度Aが大
きくなるに従って、また、路面摩擦係数Wが小さくなる
に従って比例定数Kが大きくなる制御特性が選択される
装置としたため、低摩擦係数路で、アクセルペダルが踏
み込まれ車両が急加速状態に入った時には、比例定数に
の大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御、つま
り4輪駆動に近い駆動力配分制御が行なわれることにな
り、急発進時のホイールスリップや急加速旋回時のスピ
ンを防止することができる。
力情報とし、車速■に対する回転速度差ΔNの発生状況
を路面摩擦係数用の入力情報とし、アクセル開度Aが大
きくなるに従って、また、路面摩擦係数Wが小さくなる
に従って比例定数Kが大きくなる制御特性が選択される
装置としたため、低摩擦係数路で、アクセルペダルが踏
み込まれ車両が急加速状態に入った時には、比例定数に
の大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御、つま
り4輪駆動に近い駆動力配分制御が行なわれることにな
り、急発進時のホイールスリップや急加速旋回時のスピ
ンを防止することができる。
また、高摩擦係数路での緩加速時であってアクセルペダ
ルへの踏み込み量が小さい時には、比例定数にの小さな
制御特性に基づくクラッチ締結力の制御、つまり後輪駆
動に近い駆動力配分制御が行なわれることになり、緩加
速旋回時のアンダーステア傾向を軽減させることができ
る。
ルへの踏み込み量が小さい時には、比例定数にの小さな
制御特性に基づくクラッチ締結力の制御、つまり後輪駆
動に近い駆動力配分制御が行なわれることになり、緩加
速旋回時のアンダーステア傾向を軽減させることができ
る。
このように、前後輪回転速度差に応じてなめらかに駆動
力配分を変化させることでステア特性を急変させない駆
動力配分制御が行なわれると共に、駆動力状態及び路面
摩擦係数に応じた駆動力配分制御を行なうことができる
。
力配分を変化させることでステア特性を急変させない駆
動力配分制御が行なわれると共に、駆動力状態及び路面
摩擦係数に応じた駆動力配分制御を行なうことができる
。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、実施例では後輪駆動車をベースにした4輪駆動
車を示したが、前輪駆動車をベースにしたものであって
もよい。尚、その場合には、回転速度差ΔNはNf−N
rとして演算すればよい。
車を示したが、前輪駆動車をベースにしたものであって
もよい。尚、その場合には、回転速度差ΔNはNf−N
rとして演算すればよい。
また、実施例では、クラッチ締結圧Pと回転速度差ΔN
の比例関係による制御特性の一例を示したが、必ずしも
実施例に示した関係に限られるものではなく、例えば粘
性クラッチ特性を示すもの等、他の制御特性であっても
よい。
の比例関係による制御特性の一例を示したが、必ずしも
実施例に示した関係に限られるものではなく、例えば粘
性クラッチ特性を示すもの等、他の制御特性であっても
よい。
また、加速状態センサとして実施例ではアクセル開度セ
ンサを示したが、エンジン吸気管に設けた負圧センサや
アクセルペダルの動作を検知するセンサ等を用いてもよ
い。
ンサを示したが、エンジン吸気管に設けた負圧センサや
アクセルペダルの動作を検知するセンサ等を用いてもよ
い。
また、実施例では、路面摩擦係数センサとして回転速度
差ΔNとの関係で路面摩擦係数ルを間接的に検知する車
速センサを示したが、直接に路面摩擦係数を検知するセ
ンナを用いてもよい。
差ΔNとの関係で路面摩擦係数ルを間接的に検知する車
速センサを示したが、直接に路面摩擦係数を検知するセ
ンナを用いてもよい。
また、実施例では、複数の制御特性を予めテーブル(表
)の形で記憶させておいて、テーブルルックアップによ
りクラッチ締結圧Pを求める例を示したが、制御特性を
演算式の形で記憶させておき、この演算式に比例定数及
び前後輪回転速度差を代入して演算によりクラッチ締結
圧Pを求めるようにしてもよいし、さらに、制御特性マ
ツプを1つとしく例えば第5図(C))、車速Vが設定
車速より低い場合には、補正値により比例定数を異なら
せてもよい。
)の形で記憶させておいて、テーブルルックアップによ
りクラッチ締結圧Pを求める例を示したが、制御特性を
演算式の形で記憶させておき、この演算式に比例定数及
び前後輪回転速度差を代入して演算によりクラッチ締結
圧Pを求めるようにしてもよいし、さらに、制御特性マ
ツプを1つとしく例えば第5図(C))、車速Vが設定
車速より低い場合には、補正値により比例定数を異なら
せてもよい。
尚、この時、比例定数も実施例のように4通りの比例定
数に限らず、アクセル開度の値をそのまま比例定数とし
たり、アクセル開度から所定の演算により比例定数を求
めるようにしてもよい。
数に限らず、アクセル開度の値をそのまま比例定数とし
たり、アクセル開度から所定の演算により比例定数を求
めるようにしてもよい。
また、実施例では、比例定数Kを定める駆動力状態の入
力情報としてアクセル開度を経時変化的に知ることがで
きるアクセル開度Aをそのまま用いる例を示したが、ア
クセル開度Aを時間で微分したアクセル開度微分値Aを
駆動力状態の入力情報としてもよいし、さらにアクセル
開度Aとアクセル開度微分値Aとを加えた値(αA+β
A)をもって入力情報としてもよい。
力情報としてアクセル開度を経時変化的に知ることがで
きるアクセル開度Aをそのまま用いる例を示したが、ア
クセル開度Aを時間で微分したアクセル開度微分値Aを
駆動力状態の入力情報としてもよいし、さらにアクセル
開度Aとアクセル開度微分値Aとを加えた値(αA+β
A)をもって入力情報としてもよい。
尚、アクセル開度微分値Aの場合は、アクセル開度の変
化速度を知ることができ、αA+βへの場合は、定数で
あるα及びβの設定により、最も正確な駆動力状態を知
ることが可能である。
化速度を知ることができ、αA+βへの場合は、定数で
あるα及びβの設定により、最も正確な駆動力状態を知
ることが可能である。
また、クラッチ締結圧制御手段も、実施例の電磁比例式
リリーフバルブに限られず、他の手段を用いてもよい。
リリーフバルブに限られず、他の手段を用いてもよい。
また、回転センサの取付位置も、前輪側及び後輪側の駆
動伝達系に設けたものであれば、実施例の取付位置に限
定されない。
動伝達系に設けたものであれば、実施例の取付位置に限
定されない。
(発明の効果)
以上説明してきたように、本発明の四輪駆動車の駆動力
配分制御装置にあっては、前後輪回転速度差に対応して
クラッチ締結力が大きくなる制御特性を設定させ、駆動
力状態センサによる駆動力状態が大駆動力を示すほど、
また、路面摩擦係数が低路面摩擦係数を示すほど制御定
数の大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御を行
なう手段としたため、駆動力配分が前後輪回転速度差に
応じてなめらかに変化しステア特性の急変がないと共に
、特に低摩擦係数路における急発進時のホイールスリッ
プや急加速旋回時のスピンが防止され、また、特に高摩
擦係数路における緩加速旋回時のアンダーズテア傾向が
軽減され、駆動力状態及び路面摩擦係数に応じた駆動力
配分制御を行なうことができるという効果が得られる。
配分制御装置にあっては、前後輪回転速度差に対応して
クラッチ締結力が大きくなる制御特性を設定させ、駆動
力状態センサによる駆動力状態が大駆動力を示すほど、
また、路面摩擦係数が低路面摩擦係数を示すほど制御定
数の大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御を行
なう手段としたため、駆動力配分が前後輪回転速度差に
応じてなめらかに変化しステア特性の急変がないと共に
、特に低摩擦係数路における急発進時のホイールスリッ
プや急加速旋回時のスピンが防止され、また、特に高摩
擦係数路における緩加速旋回時のアンダーズテア傾向が
軽減され、駆動力状態及び路面摩擦係数に応じた駆動力
配分制御を行なうことができるという効果が得られる。
第1図は本発明の四輪駆動車の駆動力配分制御装置を示
すクレーム概念図、第2図は実施例の駆動力配分制御装
置を示す示す全体図、第3図は実施例装置のトランスフ
ァを示す断面図、第4図は実施例装置のコントロールユ
ニットを示すブロック線図、第5図(a)(b)(c)
は実施例装置のコントロールユニットにおいて予め記憶
させている制御特性を示すマツプ、第6図(a)(b)
(C)は回転速度差に対する各影響要因の影響特性図、
第7図は実施例装置におけるコントロールユニットでの
作動の流れを示すフローチャート図である。 l・・・前輪 2・・・後輪 3・・・可変トルククラッチ 4・・・アクチュエータ 5・・・状態検出手段 501・・・前後輪回転速度差検出手段502・・・駆
動力状態検出手段 503・・・路面摩擦係数検出手段 6・・・制御手段 特 許 出 願 人 日産自動車株式会社 第5図 (a) O%v<v。 (イ6 、虹!、) (b) Vl ≦ v < Vl (4’L!−) (C) Vl ≦V (息遣)
すクレーム概念図、第2図は実施例の駆動力配分制御装
置を示す示す全体図、第3図は実施例装置のトランスフ
ァを示す断面図、第4図は実施例装置のコントロールユ
ニットを示すブロック線図、第5図(a)(b)(c)
は実施例装置のコントロールユニットにおいて予め記憶
させている制御特性を示すマツプ、第6図(a)(b)
(C)は回転速度差に対する各影響要因の影響特性図、
第7図は実施例装置におけるコントロールユニットでの
作動の流れを示すフローチャート図である。 l・・・前輪 2・・・後輪 3・・・可変トルククラッチ 4・・・アクチュエータ 5・・・状態検出手段 501・・・前後輪回転速度差検出手段502・・・駆
動力状態検出手段 503・・・路面摩擦係数検出手段 6・・・制御手段 特 許 出 願 人 日産自動車株式会社 第5図 (a) O%v<v。 (イ6 、虹!、) (b) Vl ≦ v < Vl (4’L!−) (C) Vl ≦V (息遣)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)前後輪への駆動力伝達系の途中に設けられた可変ト
ルククラッチと、該可変トルククラッチを作動させるア
クチュエータと、状態検出手段からの入力信号に基づい
て、可変トルククラッチのクラッチ締結力を制御する制
御信号を前記アクチュエータに対して出力する制御手段
と、を備えた四輪駆動車の駆動力配分制御装置において
、 前記状態検出手段として、前後輪回転速度差検出手段と
駆動力状態検出手段と路面摩擦係数検出手段を含み、前
記制御手段に、前後輪回転速度差に対応してクラッチ締
結力が大きくなる制御特性を設定させ、前記駆動力状態
検出手段による駆動力状態が大駆動力を示すほど、また
、路面摩擦係数が低路面摩擦係数を示すほど制御定数の
大きな制御特性に基づくクラッチ締結力の制御を行なう
ようにしたことを特徴とする四輪駆動車の駆動力配分制
御装置。 2)前記路面摩擦係数検出手段は、車速を検出する車速
センサを有し、車速に対する前後輪回転速度差の値に基
づき路面の摩擦係数を判断する事を特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の四輪駆動車の駆動力配分制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60286281A JPH066407B2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60286281A JPH066407B2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62143720A true JPS62143720A (ja) | 1987-06-27 |
JPH066407B2 JPH066407B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=17702332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60286281A Expired - Lifetime JPH066407B2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066407B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0329343A2 (en) * | 1988-02-16 | 1989-08-23 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for a four-wheel drive motor vehicle |
US5215161A (en) * | 1988-02-16 | 1993-06-01 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for a four-wheel drive motor vehicle |
EP1359046A2 (en) * | 2002-04-26 | 2003-11-05 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Drive-force distribution controller and drive-force distribution method for four-wheel-drive vehicle |
JP2006528568A (ja) * | 2003-07-24 | 2006-12-21 | バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト | 少なくともパートタイム的に四輪駆動される自動車両のための制御装置 |
JP2011031828A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Honda Motor Co Ltd | 車両の駆動力制御装置 |
JP2012224305A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Nissan Motor Co Ltd | 四輪駆動車 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5856921A (ja) * | 1981-09-29 | 1983-04-04 | Fuji Heavy Ind Ltd | 4輪駆動車 |
JPS6198631A (ja) * | 1984-10-12 | 1986-05-16 | ドクトル・インジエニエール・ハー・ツエー・エフ・ポルシエ・アクチエンゲゼルシヤフト | 全輪駆動自動車の軸への動力伝達制御用装置 |
-
1985
- 1985-12-19 JP JP60286281A patent/JPH066407B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5856921A (ja) * | 1981-09-29 | 1983-04-04 | Fuji Heavy Ind Ltd | 4輪駆動車 |
JPS6198631A (ja) * | 1984-10-12 | 1986-05-16 | ドクトル・インジエニエール・ハー・ツエー・エフ・ポルシエ・アクチエンゲゼルシヤフト | 全輪駆動自動車の軸への動力伝達制御用装置 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0329343A2 (en) * | 1988-02-16 | 1989-08-23 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for a four-wheel drive motor vehicle |
US5215161A (en) * | 1988-02-16 | 1993-06-01 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for a four-wheel drive motor vehicle |
EP1359046A2 (en) * | 2002-04-26 | 2003-11-05 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Drive-force distribution controller and drive-force distribution method for four-wheel-drive vehicle |
EP1359046A3 (en) * | 2002-04-26 | 2004-02-04 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Drive-force distribution controller and drive-force distribution method for four-wheel-drive vehicle |
US6873896B2 (en) | 2002-04-26 | 2005-03-29 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Drive-force distribution controller and drive-force distribution method for four-wheel-drive vehicle |
JP2006528568A (ja) * | 2003-07-24 | 2006-12-21 | バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト | 少なくともパートタイム的に四輪駆動される自動車両のための制御装置 |
JP2011031828A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Honda Motor Co Ltd | 車両の駆動力制御装置 |
JP2012224305A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Nissan Motor Co Ltd | 四輪駆動車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH066407B2 (ja) | 1994-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4846298A (en) | Driving force distribution control system for 4WD vehicle | |
US4887689A (en) | Driving force distribution control system for 4WD vehicle | |
US4773500A (en) | Driving torque distribution control system for 4WD vehicle | |
US4890685A (en) | Device for controlling driving force distribution in four-wheel drive vehicle | |
JPS63141831A (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
US5033329A (en) | System for controlling distribution of torque to left and right wheels of a motor vehicle | |
JPH0424253B2 (ja) | ||
JPH0569010B2 (ja) | ||
JPS62143720A (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPS61193931A (ja) | 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPS63203421A (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPS61157439A (ja) | 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPH0626938B2 (ja) | 車両用駆動力配分制御装置 | |
JPS61157438A (ja) | 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JP2534723B2 (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPS6261829A (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPH07108619B2 (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JP2502520B2 (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPS61247517A (ja) | 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPH0825399B2 (ja) | 車両用駆動系クラツチ制御装置 | |
JP2659017B2 (ja) | 車両用駆動力配分制御装置 | |
JP2507468B2 (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPH051166B2 (ja) | ||
JPS62134339A (ja) | 車両の駆動系クラツチ制御装置 | |
JP2600716B2 (ja) | 車両用駆動力配分制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |