JPS6213589A - 電解槽における逆電流の防止方法および装置 - Google Patents
電解槽における逆電流の防止方法および装置Info
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- JPS6213589A JPS6213589A JP60151268A JP15126885A JPS6213589A JP S6213589 A JPS6213589 A JP S6213589A JP 60151268 A JP60151268 A JP 60151268A JP 15126885 A JP15126885 A JP 15126885A JP S6213589 A JPS6213589 A JP S6213589A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、電解槽において陰極から陽極へ流れる逆電流
を防止する方法および装置に関する。 勢〔従来の技
術〕 一般に、各種溶液の電解(例えば海水電解、塩水電解等
)は従来、第4図に示すような方法で行なわれている。
を防止する方法および装置に関する。 勢〔従来の技
術〕 一般に、各種溶液の電解(例えば海水電解、塩水電解等
)は従来、第4図に示すような方法で行なわれている。
同図において、電解液は電解液供給管1を通うて電解槽
2へ入り、整流器6から電解用直流電圧が印加された陽
極3と陰極4との藺で電解され、電解液排出管5を通し
て次の工程へと送られる。この時の電流は、整流器6か
ら通電線7を通り、陽極3から電解液を通して陰極4へ
流れ、通電線8を介して整流器6へ戻る経路をたどる。
2へ入り、整流器6から電解用直流電圧が印加された陽
極3と陰極4との藺で電解され、電解液排出管5を通し
て次の工程へと送られる。この時の電流は、整流器6か
ら通電線7を通り、陽極3から電解液を通して陰極4へ
流れ、通電線8を介して整流器6へ戻る経路をたどる。
ところで、このような電解装置の性能を判断する上で基
礎となる性能項目として、 ■ 陽極3および陰極4での消費電力、■ 陽極の電流
効率、電位、寿命、 等が挙げられるが、特に陽極の性能は電解装置の性能を
大きく左右する。
礎となる性能項目として、 ■ 陽極3および陰極4での消費電力、■ 陽極の電流
効率、電位、寿命、 等が挙げられるが、特に陽極の性能は電解装置の性能を
大きく左右する。
従来、これら電解に使用されている陽極の主流は、電気
メッキによるTi−Pt合金電極であったが、最近では
省エネルギー、省コスト型1111として薄膜型酸化物
電極が主流となりつつある。このfill型酸化型置化
物電極た陽極は、一般にDSA (寸法安定、性アノー
ド)と呼ばれ、Tiを基材としてその上にPt、Ir、
Ru、Pd等の貴金属に少量の卑金属を混入させたもの
を塗布・焼成して形成される。これらのDSAをTi−
pt合金電極と比較すると、電気的特性(N流動率、陽
極電位等)が特に優れている。
メッキによるTi−Pt合金電極であったが、最近では
省エネルギー、省コスト型1111として薄膜型酸化物
電極が主流となりつつある。このfill型酸化型置化
物電極た陽極は、一般にDSA (寸法安定、性アノー
ド)と呼ばれ、Tiを基材としてその上にPt、Ir、
Ru、Pd等の貴金属に少量の卑金属を混入させたもの
を塗布・焼成して形成される。これらのDSAをTi−
pt合金電極と比較すると、電気的特性(N流動率、陽
極電位等)が特に優れている。
(発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、DSAの特性の研究が進につれて、最近
、通電をしないままの状態で陽極を電解液中に浸漬して
おくと、陽極単独での腐蝕や、陽極と陰極との電位差に
よって生じる逆電流のために酸化物金属の還元が起り、
電極消耗量を増大させる等の問題が発生することが明ら
かとなった。
、通電をしないままの状態で陽極を電解液中に浸漬して
おくと、陽極単独での腐蝕や、陽極と陰極との電位差に
よって生じる逆電流のために酸化物金属の還元が起り、
電極消耗量を増大させる等の問題が発生することが明ら
かとなった。
特に、一枚の電極基材上に陽極および陰極が存在する電
極や、陽極および陰極を短絡させた場合の陽極塗布物の
消耗量は急激に増加する。以下、この問題につい図を用
いて詳細に説明する。
極や、陽極および陰極を短絡させた場合の陽極塗布物の
消耗量は急激に増加する。以下、この問題につい図を用
いて詳細に説明する。
[1) l1ji極単独での腐蝕
第5図(a)(b)に陽極を単独で電解液中に浸漬した
場合の状態を示す。第5図(a)は通電初期の状態を示
したもので、陽極3が電解液9中に浸された状態である
。陽極3はチタン等の電極基材1oと金属酸化物膜11
からなっている。ここで、金属酸化物Il!11に含ま
れている各種金属酸化物をMl、M2 、Mlとすると
、これら金属酸化物は固溶一体化しているため、電解液
9と接した面上での電位差はそれ程大きくなく、腐蝕は
進行しにくいと考えてよい。
場合の状態を示す。第5図(a)は通電初期の状態を示
したもので、陽極3が電解液9中に浸された状態である
。陽極3はチタン等の電極基材1oと金属酸化物膜11
からなっている。ここで、金属酸化物Il!11に含ま
れている各種金属酸化物をMl、M2 、Mlとすると
、これら金属酸化物は固溶一体化しているため、電解液
9と接した面上での電位差はそれ程大きくなく、腐蝕は
進行しにくいと考えてよい。
ところが、通電日数の経過に伴って第5図(b)に示し
たような消耗部分12.13ができると、金属酸化物1
1111の表面電位は消耗していない部分と消耗した部
分とで差が生じる。これはNs。
たような消耗部分12.13ができると、金属酸化物1
1111の表面電位は消耗していない部分と消耗した部
分とで差が生じる。これはNs。
M2.Msの性能に差があり、通電に伴う消耗量に差が
生じるためである。ここで、通電に対する腐蝕性の順位
をMl >M2 >Mlとし、金属酸化物膜単独での電
位の序列を、 Ml >M2 >Ml (貴)←→(卑) とすれば、消耗部分12.13と未消耗部分との間の電
位差は、第5図(a)の場合より大きくなり、腐蝕電流
の入り込む部分(真の部分)は還元電流のために消耗す
る。
生じるためである。ここで、通電に対する腐蝕性の順位
をMl >M2 >Mlとし、金属酸化物膜単独での電
位の序列を、 Ml >M2 >Ml (貴)←→(卑) とすれば、消耗部分12.13と未消耗部分との間の電
位差は、第5図(a)の場合より大きくなり、腐蝕電流
の入り込む部分(真の部分)は還元電流のために消耗す
る。
■ 陽極および陰極が整流器を通して接続されている場
合の腐蝕 第4図に示したように、陽極2と陰極4間に整流器6が
接続された場合を考える。電解時の陽極3の電位をEl
、陰極4の電位をE2とすると、整流器6の電源を切
った時の陽極3および陰極4間には、 E−El −E2 (E2 <0) の電圧負荷がある。すると、陰極4から陽極3へ逆電流
が流れ、陽極3の還元が生じる。この逆電流の大きさは
、整流器抵抗、電解液抵抗、電極面積に左右され、第6
図に示したような曲線となる。
合の腐蝕 第4図に示したように、陽極2と陰極4間に整流器6が
接続された場合を考える。電解時の陽極3の電位をEl
、陰極4の電位をE2とすると、整流器6の電源を切
った時の陽極3および陰極4間には、 E−El −E2 (E2 <0) の電圧負荷がある。すると、陰極4から陽極3へ逆電流
が流れ、陽極3の還元が生じる。この逆電流の大きさは
、整流器抵抗、電解液抵抗、電極面積に左右され、第6
図に示したような曲線となる。
また、この曲線はA、B、Cの3つの領域に区分できる
。Cの領域は陽極3と陰極4の自然電位の差によって生
じる逆電流である。こうして発生する逆電流(還元電流
)によって、陽ff13が消耗する。
。Cの領域は陽極3と陰極4の自然電位の差によって生
じる逆電流である。こうして発生する逆電流(還元電流
)によって、陽ff13が消耗する。
(3)陽極および陰極を短絡した時、または一枚の基材
上に陽極および陰極が存在する場合第7因(a)に陽極
3および陰極4を短絡した場合、同図(b)(c)に一
枚の基材上に陽極3および陰極4が存在している状態を
示す。第7図(a)において、陽極3と陰極4とはリー
ド線14によって短絡されている。第7図(b)は一枚
のチタン基材の表裏両面にそれぞれ陽極10および陰極
11が形成された電極を電解液9に浸した状態を示した
もので、同図(C)は一枚のチタン基材15の同一面上
に陽極部16と陰極部17が存在する電極を電解液9中
に浸した状態を示したものである。
上に陽極および陰極が存在する場合第7因(a)に陽極
3および陰極4を短絡した場合、同図(b)(c)に一
枚の基材上に陽極3および陰極4が存在している状態を
示す。第7図(a)において、陽極3と陰極4とはリー
ド線14によって短絡されている。第7図(b)は一枚
のチタン基材の表裏両面にそれぞれ陽極10および陰極
11が形成された電極を電解液9に浸した状態を示した
もので、同図(C)は一枚のチタン基材15の同一面上
に陽極部16と陰極部17が存在する電極を電解液9中
に浸した状態を示したものである。
これら第7図(a)(t))(C)の3状態を、前記(
2)の整流器を介して陽極および陰極間を接続した状態
と比較すると、整流器の抵抗がない分だけ単位時間内に
流れる逆電流は大きくなる。第8図に第7図(a)の状
態においての逆電流と、整流器の出力電源を切った時か
らの経過時間との関係を示す。
2)の整流器を介して陽極および陰極間を接続した状態
と比較すると、整流器の抵抗がない分だけ単位時間内に
流れる逆電流は大きくなる。第8図に第7図(a)の状
態においての逆電流と、整流器の出力電源を切った時か
らの経過時間との関係を示す。
次に、前記(1)〜(3の状!!I(第4図、第5図お
よび第7図参照)の各状態で、電極の電気的特性および
消耗量がどのように変化するかを、以下に示す試験条件
および方法で試験を行なって調査した。
よび第7図参照)の各状態で、電極の電気的特性および
消耗量がどのように変化するかを、以下に示す試験条件
および方法で試験を行なって調査した。
陽極面積=30履X40m(Pt、Pd主成分)電解液
:*水 電解液温度:25℃前後 電流密度: 15A/d7yL2 整流器出力電源を切った時間:1l−10ur整流器出
力電源を切る頻度:1回/ day電解液流速: 0.
1 m/Sec 試験方法: 15A/dm2で通電を行ない、1回/d
aV X 1 Hourだけ電源を切る。
:*水 電解液温度:25℃前後 電流密度: 15A/d7yL2 整流器出力電源を切った時間:1l−10ur整流器出
力電源を切る頻度:1回/ day電解液流速: 0.
1 m/Sec 試験方法: 15A/dm2で通電を行ない、1回/d
aV X 1 Hourだけ電源を切る。
この試験の結果得られた、消耗量と電源を切った回数と
の関係を第9図に、電流効率と電源を切った回数との関
係を第10図に、陽極電位と電源を切った回数との関係
を第11図にそれぞれ示す。
の関係を第9図に、電流効率と電源を切った回数との関
係を第10図に、陽極電位と電源を切った回数との関係
を第11図にそれぞれ示す。
なお、電源を切った回数は、62回でストップした。
これら第9図〜第11図において、曲線■は通電だけの
場合、曲線■は陽極単独での腐蝕、曲線■は陽極と陰極
が整流器を介して接続されている場合、曲線■は陽極と
陰極間を短絡した場合の変化をそれぞれ示している。曲
線■は62回の短絡で75%消耗し、電流効率は初期で
97%程度あったのが80%となり、また電位は1.1
8Vであったのが1.5V程度まで上昇した。
場合、曲線■は陽極単独での腐蝕、曲線■は陽極と陰極
が整流器を介して接続されている場合、曲線■は陽極と
陰極間を短絡した場合の変化をそれぞれ示している。曲
線■は62回の短絡で75%消耗し、電流効率は初期で
97%程度あったのが80%となり、また電位は1.1
8Vであったのが1.5V程度まで上昇した。
このように陽極の性能低下が生じると、次の問題が発生
する。
する。
(a) 電流効率の低下および電位の上昇に伴い、ラ
ンニングコストが増大する。
ンニングコストが増大する。
(b) 消耗量の増加により電極寿命が短くなる。
各種電解槽において、電解の種類によってやや異なるが
、電解液を入れたままの状態で電解を中断する頻度は多
く、上記問題の解決は急務となっている。
、電解液を入れたままの状態で電解を中断する頻度は多
く、上記問題の解決は急務となっている。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、陰極か
ら陽極への逆電流の発生を防止し、逆電流′に起因する
ランニングコストの増加および電極消耗量の増加を抑制
することを可能とした電解槽における逆電流の防止方法
および装置を提供することを目的とする。
ら陽極への逆電流の発生を防止し、逆電流′に起因する
ランニングコストの増加および電極消耗量の増加を抑制
することを可能とした電解槽における逆電流の防止方法
および装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
本発明に係る電解槽における逆電流防止方法は、陽極と
陰極が配された電解槽に電解液を導き、これら陽極およ
び陰極間に電解用直流電圧を印加することにより電解を
行なうに際し、前記電解用直流電圧が遮断された時、前
記陽極および陰極間に微小直流電圧を印加して陽極から
陰極へ微小電流を流すことにより、陰極から陽極へ流れ
る逆電流を防止することを特徴とする。
陰極が配された電解槽に電解液を導き、これら陽極およ
び陰極間に電解用直流電圧を印加することにより電解を
行なうに際し、前記電解用直流電圧が遮断された時、前
記陽極および陰極間に微小直流電圧を印加して陽極から
陰極へ微小電流を流すことにより、陰極から陽極へ流れ
る逆電流を防止することを特徴とする。
また、本発明に係る電解槽における逆電流防止装置は、
陽極と陰極が配された電解槽に電解液を導き、これら陽
極および陰極間に電解用直流電圧を印加することにより
電解を行なう装置において、前記電解用直流電圧が遮断
された時1.前記陽極および陰極間に微小直流電圧を印
加して陽極から陰極へ微小電流を流す手段と、前記電解
槽の前記陽極および陰極より下方に設置された液面セン
サと、この液面センサにより電解液の液面が検出された
時、前記電解用直流電圧と共に前記微小直流電圧を遮断
する手段とを備えたことを特徴とする。
陽極と陰極が配された電解槽に電解液を導き、これら陽
極および陰極間に電解用直流電圧を印加することにより
電解を行なう装置において、前記電解用直流電圧が遮断
された時1.前記陽極および陰極間に微小直流電圧を印
加して陽極から陰極へ微小電流を流す手段と、前記電解
槽の前記陽極および陰極より下方に設置された液面セン
サと、この液面センサにより電解液の液面が検出された
時、前記電解用直流電圧と共に前記微小直流電圧を遮断
する手段とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、電解用直流電圧が遮断され 。
た時、陽極および陰極間に微小直流電圧が印加されるこ
とにより、陽極から陰極へ向かう順電流が流れ、それに
よって陰極から陽極へ向かう逆電流の発生が防止される
。
とにより、陽極から陰極へ向かう順電流が流れ、それに
よって陰極から陽極へ向かう逆電流の発生が防止される
。
本発明によれば、電解槽における逆電流が防止されるこ
とにより、逆電流に起因するランニングコストの増加が
抑えられ、また電極(陽極)の消耗量を低減させること
ができ、電気的特性の劣化が少なくなる。
とにより、逆電流に起因するランニングコストの増加が
抑えられ、また電極(陽極)の消耗量を低減させること
ができ、電気的特性の劣化が少なくなる。
第1図を参照して本発明の第1の実施例を説明する。第
1図において、電解液が電解液供給管1を通って電解槽
2に入り、整流器6に通電線7゜8を介して接続され直
流電圧が印加された陽極3と陰極4との間で電解されて
、電解液排出管5から送り出される構成は、第4図に示
した従来装置と同様である。
1図において、電解液が電解液供給管1を通って電解槽
2に入り、整流器6に通電線7゜8を介して接続され直
流電圧が印加された陽極3と陰極4との間で電解されて
、電解液排出管5から送り出される構成は、第4図に示
した従来装置と同様である。
ここで、本実施例においては整流器6と交流電源20と
を接続している電気線路21.22に第1のリレー回路
23が挿入され、この第1のリレー回路23には電気線
路24を介して、フロートレススイッチ等を含む液面セ
ンサ25が接続されている。液面センサ25は電解槽2
の陽極3および陰極4の設置位置より下方に設置され、
電解槽2内の液面を検出する。
を接続している電気線路21.22に第1のリレー回路
23が挿入され、この第1のリレー回路23には電気線
路24を介して、フロートレススイッチ等を含む液面セ
ンサ25が接続されている。液面センサ25は電解槽2
の陽極3および陰極4の設置位置より下方に設置され、
電解槽2内の液面を検出する。
整流器6には第2図に示すように、電解用スイッチ27
の他に該スイッチ27に電気線路27を介して接続され
た第2のリレー回路28が備えられており、この第2の
リレー回路28によって電解用直流電圧の遮断時に微小
直流電圧が出力される。
の他に該スイッチ27に電気線路27を介して接続され
た第2のリレー回路28が備えられており、この第2の
リレー回路28によって電解用直流電圧の遮断時に微小
直流電圧が出力される。
今、電解用スイッチ26を切り、電解用直流電圧を遮断
すると、同時に第2のリレー回路28が働き、陽極3と
陰極4間に電解用直流電圧より小さい微小直流電圧が印
加され、通電II7〜陽極3〜陰極4〜通電線8の経路
で微小電流が流れる。
すると、同時に第2のリレー回路28が働き、陽極3と
陰極4間に電解用直流電圧より小さい微小直流電圧が印
加され、通電II7〜陽極3〜陰極4〜通電線8の経路
で微小電流が流れる。
これにより陰極4から陽極3へ向かう逆電流の発生が防
止される。
止される。
こうして電解が中断された後、電解槽2内の電解液が排
出され、電解液の液面が液面センサ25で検出されると
、第1のリレー回路がオフ状態とされることにより、交
流電It!20から整流器6への電源供給は遮断される
。従って、第2のリレー回路28による微小直流電圧の
印加も、電解液の排出に伴って中断されることになる。
出され、電解液の液面が液面センサ25で検出されると
、第1のリレー回路がオフ状態とされることにより、交
流電It!20から整流器6への電源供給は遮断される
。従って、第2のリレー回路28による微小直流電圧の
印加も、電解液の排出に伴って中断されることになる。
上記構成において、海水を電解液として作動させ、前述
の従来法について行なった試験と同様の条件および方法
で試験を行ない、陽極の消耗量と電気的性能の変化を調
べた。下表にその結果を示す。
の従来法について行なった試験と同様の条件および方法
で試験を行ない、陽極の消耗量と電気的性能の変化を調
べた。下表にその結果を示す。
表
陽極消耗量(%) 電流効率(%) 電位(V)40
97 1.18ただし、上記表中の
値は100回電源を切った後の計測値である。
97 1.18ただし、上記表中の
値は100回電源を切った後の計測値である。
この結果からも明らかなように、陽極の消耗はほとんど
皆無であり、電気的特性の劣化も起こっでいない。
皆無であり、電気的特性の劣化も起こっでいない。
このように本発明に基づいて電解の中断と同時に陽極か
ら陰極へ微小電流を流すことによる効果をまとめると、
次のようになる。
ら陰極へ微小電流を流すことによる効果をまとめると、
次のようになる。
(1) 陽極と陰極間の短絡による陽極の消耗をはと
んと皆無にすることができる。
んと皆無にすることができる。
(2電気的特性の劣化が防止される。
[3) (1)(2)の結果、ランニングコストの上
昇、さらにイニシャルコストの増加が抑制される。
昇、さらにイニシャルコストの増加が抑制される。
次に、第3図を参照して本発明の第2の実施例を説明゛
する。本実施例においては、整流器6を電解用とし、そ
の他にもう一つ微小直流電圧印加用としての整流器3o
が設けられている。整流器6からの電解用直流電圧の出
力が遮断されると、同時に電気線路31を介して結合さ
れている第1のリレー回路23と第3のリレー回路32
が働き、整流器30の入出力がオン状態となることによ
って、前述と同様に陽極3から陰極4へと微小電流が流
れ、逆電流の発生が防止される。また、電解槽2内の電
解液がなくなると、第1の実施例と同様にして液面セン
サ25でそれが検出され、整流器30の入力が遮断され
、微小電流の供給も中断される。従って、本実施例にお
いても第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
する。本実施例においては、整流器6を電解用とし、そ
の他にもう一つ微小直流電圧印加用としての整流器3o
が設けられている。整流器6からの電解用直流電圧の出
力が遮断されると、同時に電気線路31を介して結合さ
れている第1のリレー回路23と第3のリレー回路32
が働き、整流器30の入出力がオン状態となることによ
って、前述と同様に陽極3から陰極4へと微小電流が流
れ、逆電流の発生が防止される。また、電解槽2内の電
解液がなくなると、第1の実施例と同様にして液面セン
サ25でそれが検出され、整流器30の入力が遮断され
、微小電流の供給も中断される。従って、本実施例にお
いても第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施が可
能である。例えば陽極および陰極が同一基材上に形成さ
れた電極では、第1および第2の実施例で説明したよう
に微小電流を流すための微小直流電圧発生手段としては
整流器が好適であるが、陽極と陰極とが別々の基材上形
成されている電解装置においては、陽極と陰極との電位
差よりも若干高い程度の直流電圧を印加するものであれ
ばよく、必ずしも整流器を使用する必要はない。
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施が可
能である。例えば陽極および陰極が同一基材上に形成さ
れた電極では、第1および第2の実施例で説明したよう
に微小電流を流すための微小直流電圧発生手段としては
整流器が好適であるが、陽極と陰極とが別々の基材上形
成されている電解装置においては、陽極と陰極との電位
差よりも若干高い程度の直流電圧を印加するものであれ
ばよく、必ずしも整流器を使用する必要はない。
第1図は本発明の第1の実施例に係る電解装置の概略構
成図、第2図は同実施例における整流器の内部構成を示
す図、第3図は本発明の第2の実施例に係る電解装置の
要部の概略構成画、第4図は従来の電解装置の一例を示
す図、第5図(a)(b)は電解液中に浸漬中の未消耗
陽極および消耗陽極の図、第6図は整流器を介して陰極
から陽極へ流れる逆電流の経時変化を示す図、第7図(
a)は陽極と陰極間を短絡して電解液中に浸漬した状態
を示す図、第7図(b)(C)は一枚の基材上に陽極と
陰極が形成されている電極を電解液中に浸漬した状態を
示す図、第8図は整流器出力電源を切ると同時に陽極と
陰極間を短絡した時に流れる逆電流の経時変化を示す図
、第9図は整流器の電源を1回/daV X Hour
の割合で切った時の陽極酸化物消耗量の電源を切った回
数に対する変化を示す図、第10図は陽極の電流効率の
整流器出力電源を切った回数に伴う変化を示す図、第1
1図は陽極の電位の整流器出力電源を切った回数に伴う
変化を示す図である。 1・・・電解液供給管、2・・・電解槽、3・・・陽極
、4・・・陰極、5・・・電解液排出管、6・・・整流
器、7.8・・・通電線、10・・・電極基材、11・
・・金属酸化物膜、12.13・・・消耗部分、14・
・・短絡線、15・・・電極基材、16・・・陽極部、
17・・・陰極部、20・・・交流f!l!I、21.
22・・・電気線路、23・・・リレー回路、24・・
・電気線路、25・・・液面センサ、26・・・電解用
スイッチ、27・・・電気線路、28・・・リレー回路
、30・・・整流器、31・・・電気線路、32・・・
リレー回路・。 出願人復代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 す 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 、+−一 −へ J −一−−〆− (a) 第7図 第8図 第9図 第10図
成図、第2図は同実施例における整流器の内部構成を示
す図、第3図は本発明の第2の実施例に係る電解装置の
要部の概略構成画、第4図は従来の電解装置の一例を示
す図、第5図(a)(b)は電解液中に浸漬中の未消耗
陽極および消耗陽極の図、第6図は整流器を介して陰極
から陽極へ流れる逆電流の経時変化を示す図、第7図(
a)は陽極と陰極間を短絡して電解液中に浸漬した状態
を示す図、第7図(b)(C)は一枚の基材上に陽極と
陰極が形成されている電極を電解液中に浸漬した状態を
示す図、第8図は整流器出力電源を切ると同時に陽極と
陰極間を短絡した時に流れる逆電流の経時変化を示す図
、第9図は整流器の電源を1回/daV X Hour
の割合で切った時の陽極酸化物消耗量の電源を切った回
数に対する変化を示す図、第10図は陽極の電流効率の
整流器出力電源を切った回数に伴う変化を示す図、第1
1図は陽極の電位の整流器出力電源を切った回数に伴う
変化を示す図である。 1・・・電解液供給管、2・・・電解槽、3・・・陽極
、4・・・陰極、5・・・電解液排出管、6・・・整流
器、7.8・・・通電線、10・・・電極基材、11・
・・金属酸化物膜、12.13・・・消耗部分、14・
・・短絡線、15・・・電極基材、16・・・陽極部、
17・・・陰極部、20・・・交流f!l!I、21.
22・・・電気線路、23・・・リレー回路、24・・
・電気線路、25・・・液面センサ、26・・・電解用
スイッチ、27・・・電気線路、28・・・リレー回路
、30・・・整流器、31・・・電気線路、32・・・
リレー回路・。 出願人復代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 す 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 、+−一 −へ J −一−−〆− (a) 第7図 第8図 第9図 第10図
Claims (2)
- (1)陽極と陰極が配された電解槽に電解液を導き、こ
れら陽極および陰極間に電解用直流電圧を印加すること
により電解を行なうに際し、前記電解用直流電圧が遮断
された時、前記陽極および陰極間に微小直流電圧を印加
して、陽極から陰極に微小電流を流すことにより、陰極
から陽極へ流れる逆電流を防止することを特徴とする電
解槽における逆電流の防止方法。 - (2)陽極と陰極が配された電解槽に電解液を導き、こ
れら陽極および陰極間に電解用直流電圧を印加すること
により電解を行なう装置において、前記電解用直流電圧
が遮断された時、前記陽極および陰極間に微小直流電圧
を印加して、陽極から陰極へ微小電流を流す手段と、前
記電解槽の前記陽極および陰極より下方に設置された液
面センサと、この液面センサにより電解液の液面が検出
された時、前記電解用直流電圧と共に前記微小直流電圧
を遮断する手段とを備えたことを特徴とする電解槽にお
ける逆電流の防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60151268A JPS6213589A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | 電解槽における逆電流の防止方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60151268A JPS6213589A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | 電解槽における逆電流の防止方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6213589A true JPS6213589A (ja) | 1987-01-22 |
Family
ID=15514951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60151268A Pending JPS6213589A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | 電解槽における逆電流の防止方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6213589A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1099861A (ja) * | 1996-08-06 | 1998-04-21 | Permelec Electrode Ltd | 水電解方法 |
JP2010047792A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Chuo Seisakusho Ltd | 停電補償機能を備えためっき装置 |
JP2019167579A (ja) * | 2018-03-23 | 2019-10-03 | Jxtgエネルギー株式会社 | 電気化学デバイスおよび電気化学デバイスの制御方法 |
US10472723B2 (en) | 2015-01-06 | 2019-11-12 | Thyssenkrupp Uhde Chlorine Engineers (Japan) Ltd. | Method of preventing reverse current flow through an ion exchange membrane electrolyzer |
WO2020105369A1 (ja) | 2018-11-19 | 2020-05-28 | 旭化成株式会社 | 水素製造方法 |
WO2022210578A1 (ja) * | 2021-03-30 | 2022-10-06 | 三井金属鉱業株式会社 | 水素ガスの製造方法、水素ガスを製造する装置の運転停止方法及び水素ガス製造装置 |
-
1985
- 1985-07-11 JP JP60151268A patent/JPS6213589A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1099861A (ja) * | 1996-08-06 | 1998-04-21 | Permelec Electrode Ltd | 水電解方法 |
JP2010047792A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Chuo Seisakusho Ltd | 停電補償機能を備えためっき装置 |
US10472723B2 (en) | 2015-01-06 | 2019-11-12 | Thyssenkrupp Uhde Chlorine Engineers (Japan) Ltd. | Method of preventing reverse current flow through an ion exchange membrane electrolyzer |
JP2019167579A (ja) * | 2018-03-23 | 2019-10-03 | Jxtgエネルギー株式会社 | 電気化学デバイスおよび電気化学デバイスの制御方法 |
WO2020105369A1 (ja) | 2018-11-19 | 2020-05-28 | 旭化成株式会社 | 水素製造方法 |
WO2022210578A1 (ja) * | 2021-03-30 | 2022-10-06 | 三井金属鉱業株式会社 | 水素ガスの製造方法、水素ガスを製造する装置の運転停止方法及び水素ガス製造装置 |
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