JPS6211008B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6211008B2 JPS6211008B2 JP5165377A JP5165377A JPS6211008B2 JP S6211008 B2 JPS6211008 B2 JP S6211008B2 JP 5165377 A JP5165377 A JP 5165377A JP 5165377 A JP5165377 A JP 5165377A JP S6211008 B2 JPS6211008 B2 JP S6211008B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenol
- molecular weight
- reaction
- tertiary amine
- type phenolic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Description
この発明はレゾール型フエノール樹脂の製造方
法に関するものである。 従来、フエノール類と例えば37%ホルムアルデ
ヒドとを種々の触媒、例えば第1アミン、第2ア
ミン、第3アミン等の存在下で反応させてレゾー
ル型フエノール樹脂を製造し、これを紙基材等に
含浸乾燥した後、加熱加圧して積層板をつくるこ
とが行なわれてきた。ところが、この場合、樹脂
の合成段階では、フエノールの反応率が低いにも
かかわらず反応物の数平均分子量および分子量分
布が大きくなるため、積層板の製造において基材
への含浸が煩雑であつた。すなわち、反応物の数
平均分子量が大きくなると水溶性が悪くなるた
め、樹脂の乳化現象が起る。そのため、溶剤を添
加して均一溶解し、これを基材に含浸させるとい
う工程が必要となる。また、反応物の分子量分布
が大きくなると含浸むらが生じ易くなるため、含
浸作業が困難となる。 したがつて、この発明の目的は、このような欠
点をもたないレゾール型フエノール樹脂の製造方
法を提供することである。 この発明の特徴は、アルカリ触媒として第3ア
ミンを用いるとともに、アルデヒド源として少な
くとも45重量%(以下%と略す)のアルデヒド濃
度をもつ原料を用いることにある。すなわち、触
媒および原料をこのように選ぶこにより、反応の
初期段階における反応の同時進行点が増加(活性
点の増加)し、数平均分子量および分子量分布が
小さく、常温で乳化することなくそのまま基材に
含浸させることができるレゾール型フエノール樹
脂が得られる。 つぎに、この発明を詳しく説明する。 この発明で用いるフエノール類としてはフエノ
ール、クレゾール、P―tertブチルフエノール等
のアルキルフエノール、レゾルシン、キシレノー
ル等があり、このうちフエノールが乳化し難い点
で最も好ましい。 ホルムアルデヒド源としては、ホルミツトと称
される高濃度ホルマリン、またはこのものに沈澱
防止用の有機溶剤、メラミン、ユリア、フエノー
ル等を添加せしめたもの、パラホルムアルデヒ
ド、あるいはパラホルムアルデヒドと37%ホルマ
リンとの混合物、もしくはメタノールの空気酸化
等による生成ガス等も用いられる。すなわち、最
終的にアルデヒド濃度が45%以上になるものがア
ルデヒド源として用いられる。 反応触媒としては、トリエチルアミン、トリメ
チルアミンのような第3アミンが用いられる。こ
れらの第3アミンはpkaが10以上であることが好
ましい。トリエタノールアミンのようにpkaが10
未満の第3アミンを用いると、反応速度が遅くな
り、かつ多量に用いてもその効果は低い。また
pkaが10以上であつても第1および第2アミンを
用いると前述のような効果は期待できない。すな
わち、これらは、分子成長に寄与するために反応
生成物の数平均分子量および分子量分布が大きく
なり、しかもこれらを用いると反応が激しくなり
過ぎるため使用量を制限しなければならなくな
る。 このような第3アミンの使用量はフエノール1
モルに対して第3アミン中のNが少なくとも
0.015モルになるように(0.015Nモル以上/フエ
ノール1モル)選ぶことが好ましい。この使用量
は、フエノール反応率、数平均分子量、分子量分
布および反応時間等に応じて上述の範囲内で適宜
に選択される。 フエノールとホルムアルデヒドの配合割合は、
フエノール1モルに対してホルムアルデヒドを
1.05〜2.00モルに選ぶことが好ましい。より好ま
しくは、フエノール1モルに対してホルムアルデ
ヒドが1.15〜1.50の範囲である。 以上の原料を反応容器に入れて、反応される。
このときの反応条件について何ら制限はない。し
かしながら、反応温度を沸騰温度に選び、反応時
間を30〜70分に設定することが好ましい。 このようにして得られたレゾール型フエノール
樹脂液は、フエノール反応率が高く、しかも数平
均分子量、分子量分布が小さく、常温で数週間ク
リアーな液体であり、そのまま紙等の基材に含浸
可能であつた。 つぎに、実施例について説明する。 実施例 1 還流冷却器、撹拌棒および温度計を備えた300
ml四つ口フラスコ中に、フエノール124g、80%
パラホルムアルデヒド36g、37%ホルマリン50g
おびトリエチルアミン2.93g(0.022Nモル/フエ
ノール1モル)を入れ、撹拌しながら加熱し約20
分を要して沸騰させ、その状態で45分間撹拌を続
け、ついで冷却して透明なレゾール型フエノール
樹脂液を得た。このときのフエノール反応率は
80.3%であつた。 実施例 2〜6 触媒としての第3アミンの種類および触媒の使
用量を第1表のように変え、フエノール反応率が
80.3%になるまで反応させた。それ以外は実施例
1と同様にして透明なレゾール型フエノール樹脂
液を得た。
法に関するものである。 従来、フエノール類と例えば37%ホルムアルデ
ヒドとを種々の触媒、例えば第1アミン、第2ア
ミン、第3アミン等の存在下で反応させてレゾー
ル型フエノール樹脂を製造し、これを紙基材等に
含浸乾燥した後、加熱加圧して積層板をつくるこ
とが行なわれてきた。ところが、この場合、樹脂
の合成段階では、フエノールの反応率が低いにも
かかわらず反応物の数平均分子量および分子量分
布が大きくなるため、積層板の製造において基材
への含浸が煩雑であつた。すなわち、反応物の数
平均分子量が大きくなると水溶性が悪くなるた
め、樹脂の乳化現象が起る。そのため、溶剤を添
加して均一溶解し、これを基材に含浸させるとい
う工程が必要となる。また、反応物の分子量分布
が大きくなると含浸むらが生じ易くなるため、含
浸作業が困難となる。 したがつて、この発明の目的は、このような欠
点をもたないレゾール型フエノール樹脂の製造方
法を提供することである。 この発明の特徴は、アルカリ触媒として第3ア
ミンを用いるとともに、アルデヒド源として少な
くとも45重量%(以下%と略す)のアルデヒド濃
度をもつ原料を用いることにある。すなわち、触
媒および原料をこのように選ぶこにより、反応の
初期段階における反応の同時進行点が増加(活性
点の増加)し、数平均分子量および分子量分布が
小さく、常温で乳化することなくそのまま基材に
含浸させることができるレゾール型フエノール樹
脂が得られる。 つぎに、この発明を詳しく説明する。 この発明で用いるフエノール類としてはフエノ
ール、クレゾール、P―tertブチルフエノール等
のアルキルフエノール、レゾルシン、キシレノー
ル等があり、このうちフエノールが乳化し難い点
で最も好ましい。 ホルムアルデヒド源としては、ホルミツトと称
される高濃度ホルマリン、またはこのものに沈澱
防止用の有機溶剤、メラミン、ユリア、フエノー
ル等を添加せしめたもの、パラホルムアルデヒ
ド、あるいはパラホルムアルデヒドと37%ホルマ
リンとの混合物、もしくはメタノールの空気酸化
等による生成ガス等も用いられる。すなわち、最
終的にアルデヒド濃度が45%以上になるものがア
ルデヒド源として用いられる。 反応触媒としては、トリエチルアミン、トリメ
チルアミンのような第3アミンが用いられる。こ
れらの第3アミンはpkaが10以上であることが好
ましい。トリエタノールアミンのようにpkaが10
未満の第3アミンを用いると、反応速度が遅くな
り、かつ多量に用いてもその効果は低い。また
pkaが10以上であつても第1および第2アミンを
用いると前述のような効果は期待できない。すな
わち、これらは、分子成長に寄与するために反応
生成物の数平均分子量および分子量分布が大きく
なり、しかもこれらを用いると反応が激しくなり
過ぎるため使用量を制限しなければならなくな
る。 このような第3アミンの使用量はフエノール1
モルに対して第3アミン中のNが少なくとも
0.015モルになるように(0.015Nモル以上/フエ
ノール1モル)選ぶことが好ましい。この使用量
は、フエノール反応率、数平均分子量、分子量分
布および反応時間等に応じて上述の範囲内で適宜
に選択される。 フエノールとホルムアルデヒドの配合割合は、
フエノール1モルに対してホルムアルデヒドを
1.05〜2.00モルに選ぶことが好ましい。より好ま
しくは、フエノール1モルに対してホルムアルデ
ヒドが1.15〜1.50の範囲である。 以上の原料を反応容器に入れて、反応される。
このときの反応条件について何ら制限はない。し
かしながら、反応温度を沸騰温度に選び、反応時
間を30〜70分に設定することが好ましい。 このようにして得られたレゾール型フエノール
樹脂液は、フエノール反応率が高く、しかも数平
均分子量、分子量分布が小さく、常温で数週間ク
リアーな液体であり、そのまま紙等の基材に含浸
可能であつた。 つぎに、実施例について説明する。 実施例 1 還流冷却器、撹拌棒および温度計を備えた300
ml四つ口フラスコ中に、フエノール124g、80%
パラホルムアルデヒド36g、37%ホルマリン50g
おびトリエチルアミン2.93g(0.022Nモル/フエ
ノール1モル)を入れ、撹拌しながら加熱し約20
分を要して沸騰させ、その状態で45分間撹拌を続
け、ついで冷却して透明なレゾール型フエノール
樹脂液を得た。このときのフエノール反応率は
80.3%であつた。 実施例 2〜6 触媒としての第3アミンの種類および触媒の使
用量を第1表のように変え、フエノール反応率が
80.3%になるまで反応させた。それ以外は実施例
1と同様にして透明なレゾール型フエノール樹脂
液を得た。
【表】
実施例 7
実施例1において、80%パラホルムアルデヒド
と37%ホルマリンの比を、全ホルムアルデヒド濃
度が45%になるように変えるとともに、トリエチ
ルアミンを、(0.02Nモル)/(フエノール1モ
ル)になるように使用した。その外は実施例1と
同様にして透明なレゾール型フエノール樹脂を得
た。 以上の実施例で得られた樹脂液はそれぞれ1カ
月以上放置しても初期の状態を保ち、放置後にお
いても紙等の基材に含浸可能なるものであつた。 比較例1〜5:触媒の種類、使用量およびホル
ムアルデヒド濃度を第2表のように変えた外は実
施例1と同様にしてレゾール型フエノール樹脂液
を得た。
と37%ホルマリンの比を、全ホルムアルデヒド濃
度が45%になるように変えるとともに、トリエチ
ルアミンを、(0.02Nモル)/(フエノール1モ
ル)になるように使用した。その外は実施例1と
同様にして透明なレゾール型フエノール樹脂を得
た。 以上の実施例で得られた樹脂液はそれぞれ1カ
月以上放置しても初期の状態を保ち、放置後にお
いても紙等の基材に含浸可能なるものであつた。 比較例1〜5:触媒の種類、使用量およびホル
ムアルデヒド濃度を第2表のように変えた外は実
施例1と同様にしてレゾール型フエノール樹脂液
を得た。
【表】
以上の実施例、比較例で得た樹脂液の性能試験
の結果を第3表に示した。
の結果を第3表に示した。
【表】
【表】
表において、数平均分子量および分子量分布
は、高速液体クロマトグラフで測定したものであ
る。
は、高速液体クロマトグラフで測定したものであ
る。
Claims (1)
- 1 フエノール類とアルデヒド類をアルカリ性触
媒下で反応させるレゾール型フエノール樹脂の製
造方法において、アルカリ性触媒としてpkaが10
以上の第3アミンを前記フエノール類1モルに対
して第3アミン中のNが少なくとも0.015モルに
なるような使用量で用いるとともに、アルデヒド
源として少なくとも45重量%のアルデヒド濃度を
もつ原料を用いることを特徴とするレゾール型フ
エノール樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5165377A JPS53136096A (en) | 1977-04-30 | 1977-04-30 | Production of resol phenolic resin |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5165377A JPS53136096A (en) | 1977-04-30 | 1977-04-30 | Production of resol phenolic resin |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53136096A JPS53136096A (en) | 1978-11-28 |
JPS6211008B2 true JPS6211008B2 (ja) | 1987-03-10 |
Family
ID=12892818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5165377A Granted JPS53136096A (en) | 1977-04-30 | 1977-04-30 | Production of resol phenolic resin |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS53136096A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6341215A (ja) * | 1986-08-05 | 1988-02-22 | Mazda Motor Corp | 車両のサスペンシヨン装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4940852A (en) * | 1986-07-16 | 1990-07-10 | Milton P. Chernack | Pressure sensitive adhesive composition |
-
1977
- 1977-04-30 JP JP5165377A patent/JPS53136096A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6341215A (ja) * | 1986-08-05 | 1988-02-22 | Mazda Motor Corp | 車両のサスペンシヨン装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53136096A (en) | 1978-11-28 |
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