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JPS6183130A - 多糖類,その単離法および用途 - Google Patents

多糖類,その単離法および用途

Info

Publication number
JPS6183130A
JPS6183130A JP59206002A JP20600284A JPS6183130A JP S6183130 A JPS6183130 A JP S6183130A JP 59206002 A JP59206002 A JP 59206002A JP 20600284 A JP20600284 A JP 20600284A JP S6183130 A JPS6183130 A JP S6183130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic resonance
nuclear magnetic
gel filtration
wide
saccharan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP59206002A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hikino
曳野 宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP59206002A priority Critical patent/JPS6183130A/ja
Publication of JPS6183130A publication Critical patent/JPS6183130A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は新規な多糖類、特にトウキビやその廃糖蜜よ
り単離されたサッカランA、B、C、C、EおよびFと
命名される多糖類、その単離法および用途に関する。
(従来技術) イネ科(Graa+1neae)に属するトウキビ(サ
ッカラム・オフィシナルム5 リンネ(Sacchar
omofficinarum l1nne)の汁液より
得られる甘しやは。
古来より渇きに効果があるとされて漢方で用いられてき
ている。このことは甘しゃが血糖降下作用を存すること
を示唆する。トウキビは重要な砂糖の原料植物であり、
白砂糖の多用は動脈硬化促進等の害作用があるが、白砂
糖はど精製されていない黒砂糖はこれらの害毒を防止す
るといわれてきている。このため黒砂糖にも甘しゃの成
分が含有されると考えられる。しかし、この甘しゃの血
糖降下物質および動脈硬化防止作用物質については何も
知られていない。
(発明の目的) 本発明の目的は、トウキビに含有される血糖降下作用を
存する成分を見出すことである。本発明の他の目的は、
該成分の単離法を提供することにある。本発明のさらに
他の目的は、該成分を有効成分として含有する薬剤組成
物を提供することにある。
(発明の構成) 発明者は、トウキビの水可溶画分に薬効成分が含有され
ているという知見に基づいて研究を重ねた結果、一群の
新規な多W類を見出した。本発明の多t、e類は血糖降
下作用および動脈硬化防止作用を有し1次の物理化学的
特性をもつサッカランA。
サッカランB、す・7カランC,サッカランD2 サッ
カランEおよびサッカランFでなる群から選択される少
なくとも一種であり、そのことにより上記目的が達成さ
れる。本発明の多W類の単離法はイネ科に属するトウキ
ビまたはその近縁植物の茎の搾汁、イネ科に属するトウ
キビまたはその近縁植物の茎もしくはその乾燥物を水お
よび/もしくは水性溶媒で抽出した抽出液、またはイネ
科に属するトウキビまたはその近縁植物の廃糖蜜を透析
または限外濾過に付してサッカラン混合物を得る工程;
および該サッカラン混合物を分画処理に付して次の物理
化学的特性をもつサッカランA、サッカランB、サッカ
ランC,サッカランC、サッカランEおよびサッカラン
Fをそれぞれ単離する工程;を包含し、そのことにより
上記目的が達成される。さらに本発明の薬剤組成物は次
の物理化学的特性をもつサッカランA、す・ツカランB
、サッカランC,サッカランC、サッカランEおよびサ
ッカランFでなる群から選択される少なくとも一種であ
る多vM類を有効成分として含有し、血糖降下作用およ
び動脈硬化防止作用を有し、そのことにより上記目的が
達成される: ■サッカランA 分子量(ゲル濾過法)  :  9.6X10’比旋光
度: 〔α〕。+178゜ (c O,324,水) 赤外線吸収スペクトル(にBr)νmmx(ロー’) 
 :3273.1628.10111)(核磁気共鳴δ
:4.84(巾広いシグナル)5.20 (巾広い) 13G核磁気共鳴δ:65.8.69.7.70.4゜
71.6.73.6.97.9゜ 元素分析値(%)  : C,41,83;H,6,0
5;N、 o、o。
グラスファイバー濾紙電気泳動度: 20.0cm (グルコース 14.5cm)イオン交
換性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間二8.7
時間 (以下余白) ■サッカランB 分子量(ゲル濾過法)  : > 1.0X10’比旋
光度: 〔α〕。+105゜ (c O,439,水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν□8(cm−’) 
 : 3267、1619.1012′H核磁気共鳴δ
二4.88(巾広いシグナル)5.21 (巾広いシグ
ナル) ”c核磁気共鳴δ:65.8.69.7.70.3゜7
1.6.73.6.97.9゜ 元素分析値(%)  : C,33,37;H,4,2
6;N、 0.00 グラスフアイバ一濾紙電気泳動度: 15.8cm (グルコース 14.5cm)イオン交
換性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間ニア、8
時間 ■サッカランC 分子量(ゲル濾過法)  :  2.3X10”比旋光
度: 〔α〕。+156゜ (c O,462,水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν□8(cm−’) 
 :3238.1(i24.1010IH核磁気共鳴δ
:4.68(巾広いシグナル)4.88 (巾広い) 5.21 (巾広い) IffC核磁気共鳴δ:59.5.60.6.65.8
゜69.7.70.3.71.6゜ ?3.7.97.9 元素分析値(%)  : C,39,96;H,6,2
5、N、 0.39 グラスフアイバ一濾紙電気泳動度: 15.8cm (グルコース 14.5C!l)イオン
交換性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間ニア、
8時間 ■サッカランD 分子量(ゲル濾過法)  :  2.6X103比旋光
度; 〔α〕。+104 ’ (c O,306,水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν□8(c−リ)  
:3237.1591.10101)(核磁気共鳴δ:
 1.23 (d、 J71(Z)4.89 (巾広い
シグナル) 5.24 (巾広い) 1’C核磁気共鳴δ: 20.3.60.2.60.6
゜65.8.69.7.70.3゜ 71.6.72.0.73.3゜ 73.6.74.2.76.1゜ 80.4.92.3.96.2゜ 97.9 元素分析値(%)  : C,41,41。
H,6,80、N、 152 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 23.2cm (グルコース 14.5cm)    
  tイオン交換性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶
出時間=2.3時間 ■サッカランE 分子量(ゲル濾過法)Z  3.8X10’比旋光度;
 〔α] 、 −15,3゜(c 0.47L、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν。、X(ロー’) 
 :3283. 1619. 1031+H核磁気共鳴
δ: 1.24 (巾広いシグナル)198 (、巾広
い) 5.06 (巾広い) I:IC核磁気共鳴δ: 17.0.59.4〜76.
7゜100.8.103.2.108.3゜219.6 元素分析値(%)  : C,39,10;H,5,6
1、N、 1.35 グラスフアイバ一濾紙電気泳動度: 22.1C11(グルコース 14.5cm)イオン交
換性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:9.8
時間 ■サッカランF 分子量(ゲル濾過法)  :  2.3X103比旋光
度: 〔α〕。+90.4゜ (c O,43B、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν1あえ(au−’ 
)  s 32B0.1614.1116IH核磁気共
鳴δ+4.84(巾広いシグナル)5.19 (巾広い
) +30核磁気共鳴δ: 59.4.60.5.65.5
゜69.5. 70.2. ’71.5゜71.8. 
73.0. 73.4゜ 97.7 元素分析値(%)  : C,37,57;H,5,7
2;N、133 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 20.2CI11 (グルコース 14.5011)イ
オン交換性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:
2.3時間 本発明の多i類は上記物理化学的特性を有する。
文献に記載されていない新規な化合物である。
このサッカラン類は1 トウキビ、もしくはその乾燥物
から抽出分離、精製する方法;トウキビの搾汁またはそ
のtM縮液、砂糖を結晶化して除いたのちの廃糖蜜など
から分離精製する方法;などによって得ることができる
具体的にはこの発明のサッカラン類は次のような方法で
x3#できる。
まず原料のトウキビを脱脂せずにまたは通常の脂溶性有
機溶媒を用いて脱脂後、水および/もしくは水性有機溶
媒で抽出される。抽出は水で充分行なえるが、抽出液の
腐敗を防止し、また抽出を促進するために水性有機溶媒
を用いてもよい。また両方で抽出してもよい。水性有機
溶媒としてはメタノール、エタノールなどの低級アルコ
ール。
アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドなどの水性有機溶媒と水との混合溶
液が用いられる。その濃度は、原料の種類などによって
異なるが、約1%の低濃度から約60%の濃度のものが
用いられる。抽出時に加温したり、被抽出物であるトウ
キビを粉砕すると抽出が促進されるため好ましい。
上記抽出液、トウキビの搾汁または廃糖蜜を透析もしく
は限外濾過処理に付してサッカラン混合物が得られる。
透析もしくは限外濾過に付す場合は、上記抽出液、搾汁
、廃糖蜜をそのまま用いてもよく、溶媒留去した後に水
または上記の水性を機溶媒を適量加えて希釈したものを
用いてもよい。
このほか、上記抽出液、搾汁、廃糖蜜にメタノール、エ
タノールなどの水溶性有機溶媒を加えて目的とするサッ
カラン類を含有する沈澱物を析出させた後、得られた沈
澱物に水または上記の水性有機溶媒を適量加えて希釈し
たものを用いてもよい。
このようにして得られたサッカラン混合物は通常サッカ
ランA、B、C,C、EおよびFをその合計量で少なく
とも60%以上含有する。サッカラン含有量は80%以
上であることが望ましい。このようなサッカラン混合物
はそれ自体、血糖降下剤および動脈硬化防止剤として使
用できる。しかし。
さらにこの混合物を例えば、下記の分画処理に付して各
サッカラン成分に単離して血糖降下剤および動脈硬化防
止剤として使用してもよい。
まず、上記サッカラン混合物を陰イオン交換樹脂1例え
ばDEAEセファデックス、DEAE)ヨパール(いず
れも商品名)、で処理して、サッカランA、B、Cおよ
びDを含有するフラクションとサッカランEおよびFを
含有するフラクションとに分画する。このようにして得
られたサッカランA、B、CおよびDを含有するフラク
ションを次に分子量分画法に付す。この分子量分画法と
してはセファロース、セファクリル、セファデツクス、
アガロースビーズ(いずれも商品名)などを用いるゲル
濾過法;分画分子@1000〜10万の限外濾過膜を用
いる方法が挙げられる。このように分子量分画法により
、さらに精製されたサッカランA、BおよびCを含有す
るフラクションとすVカランDを含有するフラクション
とに分画されるサッカランA、 BおよびCを含むフラ
クションはさらに陰イオン交換樹脂で処理し、サッカラ
ンAを含むフラクションとサッカランBおよびCを含む
フラクションに分画する。サッカランAを含むフラクシ
ョンはさらにセファクリルS−500(商品名)を用い
て精製される。サッカランBおよびCを含むフラクショ
ンもセファクリルS−500を用いてサッカランBおよ
びサッカランCに単離される。
先に得られたす・7カランDを含むフラクションは陰イ
オン交換樹脂で処理し、さらにセファクリルS−200
(商品名)で精製することにより、サッカランDを得る
サッカランEおよびFを含むフラクションは分子量分画
法に付してサッカランEを含むフラクションとサッカラ
ンFを含むフラクションに分離される。サッカランEを
含むフラクションは陰イオン交換樹脂で処理し、ざらに
セファクリルS−500で精製することにより、サッカ
ランEを得、サッカランFを含むフラクションは、陰イ
オン交換樹脂で処理精製することにより、サッカランF
を得る。以上のようにして本発明の新規な多糖類の単離
法が提供される。
上記のようにして得られた多糖類であるサッカランA、
B、C,C、EおよびFは後述の実験例に示すように優
れた血糖降下作用および動脈硬化防止作用を有し、かつ
副作用がほとんど認められないことが判明した。かくし
てこの発明により。
サッカランA、B、C,C、EおよびFの少なくとも一
種である多糖類を有効成分として含有する血糖降下作用
および動脈硬化防止作用を有する薬剤組成物が提供され
る。
この薬剤組成物の投与量は病状に応じて異なるが成人に
たいする内服の場合サッカラン類(サッカランA、B、
C,C、EおよびFのうちの少なくとも一種)として1
日当り50〜500■、好ましくは100〜250■で
ある。この量のサッカラン類を2〜3回に分けて投与す
ることによって所期の効力を発揮することができる。こ
のような薬剤組成物は内服薬としても注射剤としても投
与が可能である。内服薬の剤型としては1例えば、散剤
舌下錠を含む錠剤、乳剤、カプセル剤、薬剤、顆粒剤、
液剤(流エキス剤、シロップ剤などを含む)がある、薬
剤組成物はサッカラン類のほかに9通常、固体もしくは
液体の賦形剤を含有する。賦形剤としては、当該分野で
公知のものが使用され。
1回の投与量に必要なサッカラン類を含むように製剤化
するのが望ましい。散剤、その他の内服用粉末剤におけ
る賦形剤としては、乳糖、 :R粉デキストリン、リン
酸カルシウム、炭酸カルシウム合成および天然ケイ酸ア
ルミニウム、酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、重炭酸ナトリウム、乾
燥酵母などが挙げられる。この他通常の賦形剤を添加し
て作製した経皮吸収剤も本発明の薬剤組成物に含まれる
(実施例) 次にこの発明による製造の実施例を述べる。
去籐M 砂糖を結晶化し、除去した後の廃糖蜜20kgを0.5
kgとなるまで減圧濃縮し、セルロースチューブ(Vi
sking、 36/32)を用いて10日間透析を行
った。
この透析内容物300g−t−DEAE−トヨパール6
50Mのカラム(2,2CIlφX50cm)にかけ、
まず水で溶出し2次いで1モルのNaC1水溶液で溶出
した。
さらに0.INのNaOHで溶出を行い、それぞれ10
0g、84gおよび44gの固形物を得た。
水溶出分画およびNaC1溶出分画を合併し、セファロ
ース6Bのカラム(4,Ocmφx95cm、  0.
1M NaC1)による分画を行い、フラクション S
−1とフラクション S−2を得た。このフラクション
 S−1をDEAE)ヨパール力ラム(2,20φX4
5cm、  0〜I M NaC1)により分画し、フ
ラクション S−3とフラクション S−4を得た。次
いでS−3のフラクションをセファクリル5−sooカ
ラム(4,0C111φX95CIII、  0.1M
  トリス−塩酸緩衝液、 pH7,0,0,5M N
aC1)で処理し、白色粉末を得た。この白色粉末の物
理化学的特性を調べたところ次に示す測定値が得られた
分子量(ゲル濾過法)  :  9.6X10’、  
比旋光度: 〔α) D + 178゜(c O,32
4,水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)νatax(cm−’
)  : 3273.1628.10111)(核磁気
共鳴δ:4.84(巾広いシグナル)5.20 (巾広
い) I3C核磁気共鳴δ:65.8.69.7.70.4゜
71.6.73.6.97.9゜ 元素分析値(%)  : C,41,83;H,6,0
5、N、 0.00 グラスフアイバ一濾紙電気泳動度: 20.0cm (グルコース 14.5cm)DEAE
−)ヨパール(東洋曹達a菊製)クロマトグラフィの溶
出時間:8.7時間 上記のデータからこの白色粉末はサッカランAであるこ
とが判明した。S−4のフラクションもS−3と同様に
処理し、溶出時間の相違により2種の白色粉末(1)お
よび(II)を得た。それぞれの物理化学的特性を調べ
たところ次に示す測定値が得られた。
(I)の物理化学的特性 分子量(ゲル濾過法>  : > i、oxio’比旋
光度: 〔α〕。+105゜ (c O,439,水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)νmaw(ロー’) 
 =3267、1619.1012’H核磁気共鳴δ:
4.88(巾広いシグナル)5.21 (巾広いシグナ
ル) I:IC核磁気共鳴δ:65.8.69.7.70.3
゜71.6.73.6.97.9゜ 元素分析値(%”)  : C,33,37。
H,4゜26  ;N、  0.00 グラスフアイバ一濾紙電気泳動度二 15.8an (グルコース 14.5cm)DEAE
−)ヨバール りロマトグラフイの溶出時間=7.8時
間 (n)の物理化学的特性 分子量(ゲル濾過法’)  : 2.3X10’比旋光
度: 〔α〕。+156 ”   。
(c O,462,水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν1IaK(aa−’
)  :323B、 1624.1010IH核磁気共
鳴δ:4.68(巾広いシグナル)4.88 (巾広い
) 5.21 (巾広い) IjC核磁気共鳴δ:59.5.60.6.65.8゜
69.7. 70.3. 71.6゜ 73.7. 97.9 元素分析値(%)  F C,39,96;H,6,2
5;N+ 0.39 グラスフアイバ一濾紙電気泳動度: 15.8cm (グルコース 14.5cm)DEAE
−1−ヨバール クロマトグラフィの溶出時間ニア、8
時間 上記のデータからこれらの白色粉末(I)および(II
)はそれぞれサッカランBおよびサッカランCであるこ
とが判明した。次にフラクション$−2をDEAE )
コパール650Mカラム(2,2ciφX45CIl、
  0〜I M NaC1)によるクロマトグラフィに
付し、さらにセファクリルS−200カラム(4、Oc
mφX95cm、  0.1M  )リス−塩酸緩衝液
pH7,=0.0.5 M NaCl )で処理し白色
粉末を得た。
この白色粉末の物理化学的特性を調°べたところ次に示
す測定値が得られた。
分子量(ゲル濾過法’)  :  2.6X103比旋
光度: Cα〕ゎ+104゜ Cc、 0.306.水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν、□(clll−’
)  : 3237. 1591. 1010IH核磁
気共鳴δ: 1.23 (d、 J7Hz)4.89 
(巾広いシグナル) 5.24 (巾広い) 13c核磁気共鳴δ: 20.3.60.2.60.6
゜65.8.69.7.70.3゜ 71.6.72.0.73.3゜ ?3.6.74.2.76.1゜ 80.4.92.3.96.2゜ 97.9 元素分析値(%)  : C,41,41;H,6,8
0:N、 1.52 グラスフアイバ一濾紙電気泳動度: 23.2cm (グルコース 14.5ca)DEAE
−トヨパール りロマトグラフィの溶出時間:2.3時
間 上記のデータからこの白色粉末はサッカランDであるこ
とが判明した。
次に0.INのNaOHで溶出した分画を、さらにセフ
ァロース6Bカラム(4,0cmφX95cm、 di
llNaOH)で分画し、フラツジa7s  5.S 
 6を得た。このフラクションS−5は、DEAEI−
コパール650Mカラム(2,2anφX45cm、 
 O〜LMNaC1)によるクロマトグラフィに付し、
さらにセフ7クリルS−500カラム(4,0cm O
X95cm O,IM トリス−塩酸緩衝液、 pH7
,0,0,5M NaC1)で処理し白色粉末を得た。
この白色粉末の物理化学的特性を調べたところ次に示す
測定値が得られた。
分子量(ゲル濾過法)  : 3.8X10’比旋光度
: Cα〕。−15,3゜ (c O,471,水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν□。
(cm−リ :32B3.1619.10311H核磁
気共鳴δ: 1.24 (巾広いシグナル)1.98 
(巾広い) 5.06 (巾広い) I30核磁気共鳴δF 17.0.59.4〜?6.7
゜100.8,103.2,108.3゜219.6 元素分析値(%)  : C,39,10;H,5,6
1;N、1.35 グラスファイバー濾紙電気泳動度; 22.1cm (グルコース 14.5am)DEAE
−トヨパール りロマトグラフィの溶出時間:9.8時
間 上記のデータからこの白色粉末はす・7カランEである
ことが判明した。フラクションS−6は。
DEAE )コパール650Mカラム(2,2cmφX
45e1m、0〜I M NaCI)によるクロマトグ
ラフィに付し、白色粉末を得た。この白色粉末の物理化
学的特性を調べたところ次に示す測定値が得られた。
分子量(ゲル濾過法’)  :  2.3X10”比旋
光度: 〔α〕。+90.4゜ (G O,438,水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν□8(cm−’) 
 : 3280. 1614. 1116IH核磁気共
鳴δ:4.84(巾広いシグナル)5.19 (巾広い
) +3c核磁気共鳴δ:59.4.60.5.65.5゜
69.5.70.2.71.5゜ 71.8.73.0.73.4゜ 97.7 元素分析値(%)  : C,37,57;H,5,7
2;N、 1.33 グラスフアイバ一濾紙電気泳動度: 20.2cm (グルコース14.5cm)DEAR−
トヨパール クロマトグラフィの溶出時間:2.3時間 上記のデータからこの白色粉末はサッカランFであるこ
とが判明した。サッカランA、B、C。
C、EおよびFはゲル濾過、電気泳動などにより単一物
質であることが確認された。
上記の各データのうち分子量、グラスファイバー濾紙電
気泳動度およびDEAE トヨパールクロマトグラフィ
の溶出時間の測定は次のようにして行った。なお2元素
分析の値のC,H,N以外の成分は0である。
(以下余白) 1)分子量 各サッカランはセファクリルS−200または500を
用いてゲル濾過を行ってそれぞれの保持容量を求め、デ
キストランTシリーズを用いて作成した標準曲線から分
子量を算出した。
分子量  測定に使ったセファクリル サッカランA  9.6X10’    S−500サ
ツカランB > 1.0X10’    S −500
サツカランC2,3X10’    S−500サツカ
ランD  2.6xlO”    S −200サツカ
ランE  3.8X10’    S−200サツカラ
ンF  2.3X103S−2002)グラスファイバ
ー濾紙電気泳動度 グラスファイバー濾紙(ワットマンCF/C。
15 X 40−m )を用いて移動距離を測定した。
(条件:アルカリ性ホウ酸緩衝液pH9,3,450V
、  2時間)移動距離(am) サッカランA      20.0 サツカラン8     15.8 サツカランC15,8 サツカランD      23.2 サツカランE     ’ 22.1 サツカランF      20.2 (グルコース)       14.53)DEAE−
トヨパールクロマトグラフィの溶出時間 DEAE−トヨパール650Mのカラム(内径2.2値
、長さ50CII)を用い、 0.05M )リス−塩
酸緩衝液(pH9,0)でサッカランAの溶出を5時間
行った。さらに同じ緩衝液に食塩(0〜LM)を添加し
20時間溶出(1m l /m1n)を行った。溶出時
間は次のとおりである。
溶出時間(時間) サッカランA8.7 サッカランB、  C,C、 EおよびFについては同
様のカラムを用い、水で5時間溶出を行いさらに食塩(
0〜LM)を添加しそれぞれ20時間溶出(1m l 
/1lin)を行った。溶出時間は次のとおりである。
溶出時間(時間) サッカランB7.8 サッカランC7,8 サッカランD2.3 サッカランE9.8 す・7カランF2.3 次にこの発明のサッカラン類の薬理効果を調べるための
実験を行った。
鬼襖!生成り 去襄斑上(正常マウスの血糖降下試験)血糖値140〜
170■/d!1重量25〜30gの正常dd系マウス
の5匹を一群とした。これらの群ごとにこの発明のサッ
カラン類を第1表に示す投与量で腹腔内投与し、7時間
後および24時間後の相対血糖値(コントロールに対す
る%)を測定した。
その結果を第1表に示す。
その結果サッカラン類投与群はコントロール群よりも相
対血糖類が低いことは明らかである。
第1表 尖肱拠主(アロキサン糖尿マウスの血糖降下試験)実験
例1で用いたのと同様の正常dd系マウスにアロキサン
35ag/kgを静注した。5日間経過後の血糖値は2
50〜4501Igldlであり、これをアロキサン糖
尿マウス群とした。これに対しサッカラン類の主成分で
あるす7カランCを第2表に示す投与量で腹腔内投与し
、一定時間後の相対血糖値(コントロールに対する%)
を測定した。その結果を第2表に示す。
その結果サッカラン類はアロキサン糖尿マウスにも血糖
降下作用を有することは明らかである。
第2表 天上」レ− ウィスター系雄ラット(体重約80g、1群7匹)を用
い、正常群にはスターチ70%、カゼイン19.7%、
大豆油5%、メチオニン0.3%、ビタミン。
塩類などを含有する飼料を与えた。高じよ糖量群には正
常食のスターチをすべてしょ糖におきかえた飼料を与え
、100日間の飼育を行った。
サッカラン類としては、糖蜜の透析内液にエタノールを
加えて得た沈澱(サッカラン混合物)を用い、腹腔内投
与および喫食投与した。100日飼育後のラットの血中
過酸化脂質量の定量を行った。
その結果を第3表に示す。それぞれのラットの大動脈内
膜の細胞について組織的観察を行ったところ、異常は認
められなかった。
第3表 サッカランは、高じよ糖量による血中過酸化脂質の上昇
を防止し、大動脈内膜の細胞肥大を抑制し、動脈硬化防
止作用があることが示唆された。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、トウキビから血糖降下作
用および動脈硬化防止作用を有する新規な多pt類であ
るサッカランA、サッカランB、サッカランC1す・ツ
カランC、サッカランEおよびサッカランFが得られる
。これらのサッカラン類はトウキビや廃糖蜜から容易に
単離され1.顕著な薬理効果を有するうえ、副作用がほ
とんど認められない。これらのサッカラン類を含有する
薬剤組成物は経口投与剤としても注射側としても用いる
ことが可能であるため、血糖降下剤および動脈硬化防止
剤として広く利用されうる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、血糖降下作用および動脈硬化防止作用を有し、次の
    物理化学的特性をもつサッカランA、サッカランB、サ
    ッカランC、サッカランD、サッカランEおよびサッカ
    ランFでなる群から選択される少なくとも一種である多
    糖類。 (1)サッカランA 分子量(ゲル濾過法):9.6×10^5 比旋光度:〔α〕_D+178° (c 0.324、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3273、1628、 1011^1H核磁気共鳴δ:4.84(巾広いシグナ
    ル)5.20(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:65.8、69.7、70.
    4、71.6、73.6、97.9、 元素分析値(%):C、41.83; H、6.05;N、0.00 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 20.0cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:8.7時
    間 (2)サッカランB 分子量(ゲル濾過法):>1.0×10^7比旋光度:
    〔α〕_D+105° (c 0.439、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3267、1619、1012^1H核磁
    気共鳴δ:4.88(巾広いシグナル)5.21(巾広
    いシグナル) ^1^3C核磁気共鳴δ:65.8、69.7、70.
    3、71.6、73.6、97.9、 元素分析値(%):C、33.37; H、4.26;N、0.00 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 15.8cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:7.8時
    間 (3)サッカランC 分子量(ゲル濾過法):2.3×10^6 比旋光度:〔α〕_D+156° (c 0.462、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3238、1624、1010^1H核磁
    気共鳴δ:4.68(巾広いシグナル)4.88(巾広
    い) 5.21(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:59.5、60.6.65.
    8、69.7、70.3、71.6、 73.7、97.9 元素分析値(%):C、39.96; H、6.25;N、0.39 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 15.8cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:7.8時
    間 (4)サッカランD 分子量(ゲル濾過法):2.6×10^3 比旋光度:〔α〕_D +104° (C 0.306、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3237、1591、1010^1H核磁
    気共鳴δ:1.23(d、J7HZ)4.89(巾広い
    シグナル) 5.24(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:20.3、60.2、60.
    6、 65.8、69.7、70.3、 71.6、72.0、73.3、 73.6、74.2、76.1、 80.4、92.3、96.2、 97.9 元素分析値(%):C、41.41; H、6.80;N、1.52 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 23.2cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:2.3時
    間 (5)サッカランE 分子量(ゲル濾過法):3.8×10^4 比旋光度:〔α〕_D−15.3° (c 0.471、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3283、1619、1031^1H核磁
    気共鳴δ:1.24(巾広いシグナル)1.98(巾広
    い) 5.06(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:17.0、59.4〜76.
    7、100.8、103.2、108.3、 219.6 元素分析値(%):C、39.10; H、5.61;N、1.35 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 22、1cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:9.8時
    間 (6)サッカランF 分子量(ゲル濾過法):2.3×10^3 比旋光度:〔α〕_D+90.4° (C 0.438、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3280、1614、1116^1H核磁
    気共鳴δ:4.84(巾広いシグナル)5.19(巾広
    い) ^1^3C核磁気共鳴δ:59.4、60.5、65.
    5、 69.5、70.2、71.5、 71.8、73.0、73.4、 97.7 元素分析値(%):C、37.57; H、5.72;N、1.33 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 20.2cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:2.3時
    間 2、イネ科に属するトウキビまたはその近縁植物の茎の
    搾汁、イネ科に属するトウキビまたはその近縁植物の茎
    もしくはその乾燥物を水および/もしくは水性溶媒で抽
    出した抽出液、またはイネ科に属するトウキビまたはそ
    の近縁植物の廃糖蜜を透析または限外濾過に付してサッ
    カラン混合物を得る工程、および 該サッカラン混合物を分画処理に付して次の物理化学的
    特性をもつサッカランA、サッカランB、サッカランC
    、サッカランD、サッカランEおよびサッカランFをそ
    れぞれ単離する工程; を包含する血糖降下作用および動脈硬化防止作用を有す
    る多糖類の単離法。 (1)サッカランA 分子量(ゲル濾過法):9.6×10^5 比旋光度:〔α〕_D+178° (c 0.324、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3273、1628、1011^1H核磁
    気共鳴δ:4.84(巾広いシグナル)5.20(巾広
    い) ^1^3C核磁気共鳴δ:65.8、69.7、70.
    4、71.6、73.6、97.9、 元素分析値(%):C、41.83; H、6.05;N、0.00 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 20、0cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:8.7時
    間 (2)サッカランB 分子量(ゲル濾過法):>1.0×10^7比旋光度:
    〔α〕_D +105° (c 0.439、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3267、1619、1012^1H核磁
    気共鳴δ:4.88(巾広いシグナル)5.21(巾広
    いシグナル) ^1^3C核磁気共鳴δ:65.8、69.7、70.
    3、71.6、73.6、97.9、 元素分析値(%):C、33.37; H、4.26;N、0.00 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 15.8cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:7.8時
    間 (3)サッカランC 分子量(ゲル濾過法):2.3×10^6 比旋光度:〔α〕_D+156° (c 0.462、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3238、1624、1010^1H核磁
    気共鳴δ:4.68(巾広いシグナル)4.88(巾広
    い) 5.21(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:59.5、60.6、65.
    8、69.7、70.3、71.6、 73.7、97.9 元素分析値(%):C、39.96; H、6.25;N、0.39 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 15.8cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:7.8時
    間 (4)サッカランD 分子量(ゲル濾過法):2.6×10^3 比旋光度:〔α〕_D +104° (C 0.306、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3237.1591、1010^1H核磁
    気共鳴δ:1.23(d、J7HZ)4.89(巾広い
    シグナル) 5.24(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:20.3、60.2、60.
    6、65.8、69.7、70.3、 71.6、72.0、73.3、 73.6、74.2、76.1、 80.4、92.3、96.2、 97.9 元素分析値(%):C、41.41; H、6.80;N、1.52 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 23.2cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:2.3時
    間 (5)サッカランE 分子量(ゲル濾過法):3.8×10^4 比旋光度:〔α〕_D−15.3° (c 0.471、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3283、1619、1031^1H核磁
    気共鳴δ:1.24(巾広いシグナル)1.98(巾広
    い) 5.06(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:17.0、59.4〜76.
    7、100.8、103.2、108.3、 219.6 元素分析値(%):C、39.10; H、5.61;N、1.35 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 22、1cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:9.8時
    間 (6)サッカランF 分子量(ゲル濾過法):2.3×10^3 比旋光度:〔α〕_D+90.4° (c 0.438、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3280、1614、1116^1H核磁
    気共鳴δ:4.84(巾広いシグナル)5.19(巾広
    い) ^1^3C核磁気共鳴δ:59.4、60.5、65.
    5、69.5.70.2、71.5、 71.8、73.0、73.4、 97.7 元素分析値(%):C、37.57; H、5.72;N、1.33 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 20.2cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:2.3時
    間 3、前記茎もしくはその乾燥物があらかじめ脱脂処理さ
    れている特許請求の範囲第2項に記載の単離法。 4、前記搾汁、抽出液および廃糖蜜を濃縮し、もしくは
    これに水溶性有機溶媒を加えて析出した沈澱物を得、こ
    れら濃縮液もしくは沈澱物を水または水性有機溶媒に溶
    解させた後、透析もしくは限外濾過に付す特許請求の範
    囲第2項に記載の単離法。 5、前記水性有機溶媒が低級脂肪族アルコール、アセト
    ン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミドおよびジメ
    チルアセトアミドでなる群から選択される少なくとも一
    種を含有する水溶液である特許請求の範囲第2項に記載
    の単離法。 6、前記分画処理が分子量分画処理とイオン交換樹脂処
    理とで行われる特許請求の範囲第2項に記載の単離法。 7、次の物理化学的特性をもつサッカランA、サッカラ
    ンB、サッカランC、サッカランD、サッカランEおよ
    びサッカランFでなる群から選択される少なくとも一種
    である多糖類を有効成分として含有し、血糖降下作用お
    よび動脈硬化防止作用を有する薬剤組成物。 (1)サッカランA 分子量(ゲル濾過法):9.6×10^5 比旋光度:〔α〕_D +178° (c 0.324、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3273、1628、1011^1H核磁
    気共鳴δ:4.84(巾広いシグナル)5.20(巾広
    い) ^1^3C核磁気共鳴δ:65.8、69.7.70.
    4、71.6、73.6、97.9、 元素分析値(%):C、41.83; H、6.05;N、0.00 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 20.0cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:8.7時
    間 (2)サッカランB 分子量(ゲル濾過法):>1.0×10^7比旋光度:
    〔α〕_D+105° (c 0.439、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(Cm
    ^−^1):3267、1619、1012^1H核磁
    気共鳴δ:4.88(巾広いシグナル)5.21(巾広
    いシグナル) ^1^3C核磁気共鳴δ:65.8、69.7、70.
    3、71.6、73.6.97.9、 元素分析値(%):C、33.37; H、4.26;N、0.00 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 15.8cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:7.8時
    間 (3)サッカランC 分子量(ゲル濾過法):2.3×10^6 比旋光度:〔α〕_D+156° (c 0.462、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3238、1624、1010^1H核磁
    気共鳴δ:4.68(巾広いシグナル)4.88(巾広
    い) 5.21(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:59.5、60.6、65.
    8、69.7、70.3、71.6、 73.7、97.9 元素分析値(%):C、39.96; H、6.25;N、0.39 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 15.8cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:7.8時
    間 (4)サッカランD 分子量(ゲル濾過法):2.6×10^3 比旋光度:〔α〕_D+104° (c 0.306、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3237、1591、1010^1H核磁
    気共鳴δ:1.23(d、J7HZ)4.89(巾広い
    シグナル) 5.24(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:20.3、60.2、60.
    6、65.8、69.7、70.3、 71.6、72.0、73.3、 73.6、74.2、76.1、 80.4、92.3、96.2、 97.9 元素分析値(%):C、41.41; H、6.80;N、1.52 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 23.2cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:2.3時
    間 (5)サッカランE 分子量(ゲル濾過法):3.8×10^4 比旋光度:〔α〕_D−15.3° (c 0.471、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3283、1619、1031^1H核磁
    気共鳴δ:1.24(巾広いシグナル)1.98(巾広
    い) 5.06(巾広い) ^1^3C核磁気共鳴δ:17.0、59.4〜76.
    7、100.8、103.2.108.3、 219.6 元素分析値(%):C、39.10; H、5.61;N、1.35 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 22.1cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:9.8時
    間 (6)サッカランF 分子量(ゲル濾過法):2.3×10^3 比旋光度:〔α〕_D+90.4° (c 0.438、水) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν_m_a_x(cm
    ^−^1):3280、1614、1116^1H核磁
    気共鳴δ:4.84(巾広いシグナル)5.19(巾広
    い) ^1^3C核磁気共鳴δ:59.4、60.5、65.
    5、69.5、70.2、71.5、 71.8、73.0、73.4、 元素分析値(%):C、37.57; H、5.72;N、1.33 グラスファイバー濾紙電気泳動度: 20.2cm(グルコース 14.5cm)イオン交換
    性ゲル濾過担体クロマトグラフィの溶出時間:2.3時
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