JPS61500227A - 亜鉛の腐食防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 亜鉛の腐食防止剤 この発明の目的は、亜鉛の腐食防止剤として特定のビス−トリアゾール類を使用 することにある。

これまで亜鉛の腐食防止には、ごくわずかの化合物だけが好適であることが示さ れてきた。なかでも、特にベンゾトリアゾールまたはトリルトリアゾール、メル カプトベンゾチアゾール、またはベンゾイミダゾ−好ましい効果を有するが、劣 った加工性、不十分な貯蔵安定性、一部のものでは高い毒性のような種々の欠点 を有し、また化学的化合物として比較的入手し難く、経済的理由から限られた場 合にのみ使用が可能である。またこれらの化合物の使用に際して、基材表面に沈 積物を比較的生じ易いことも緩和し難い。

今回、一般式（■）： （式中、Ｘはアミノ基またはメルカプト基を表わし、ｎは分子中のメチシン基数 を表わす。） で示されるビス−トリアゾール類またはそれらの水溶性塩類が、ｐＨ６〜１１の 範囲の水性系において、亜鉛の腐食防止剤として良好な成績で使用できることが 判った。

更に判明した如く、特にそのメヂシン基数（ｎ）が０〜ＩＯ１好ましくはＯ〜６ であって、Ｘがアミノ基またはメルカプト基を表わす化合物が好適である。それ 詐りではなく、上記一般式で示されるビス−トリアゾールの塩もまた良好な成績 で使用できる。この場合、塩の形成には、酢酸のような有機酸でも、塩酸、硫酸 、りん酸のような無機酸でも同様に考慮できる。

モノ−トリアゾール類が比較的高濃度においてのみ、はじめて腐食防止に有用で あることか示されていることから、ここに挙げた化合物の亜鉛の腐食防止剤とし ての好ましい効果は一層注目に値するものである。

３−へブチル−５−アミノ−１，２，４−トリアゾールまたは３−ヘプチル−５ −メルカプト−１，２，４−トリアゾールのような対照化合物の腐食防止値は、 適用濃度が１００ｇ／＊３の場合でも９７〜９４％であった。これに対して、適 用濃度が２０ｇ／ｍ３の場合では僅か６９〜６６％の腐食防止値を得たのに対し 、一方、ビス−トリアゾールで行なった同様の試験では、ＩＯｇ／ｚ”の適用濃 度でさえ、すでに９０％を超える防止値に到達した。

水性媒体に都合よく添加されるビス−トリアゾールの量は０．１〜５０り／仄３ 、好ましくは１〜ＩＯｙ／ｘ３である。腐食防止剤は、通常水性溶液、分散液ま たは乳化液の形で適用できる。

ビス−トリアゾールの製造はそれ自体既知の方法に従って行なわれ、例えばα、 ω−ジカルホン酸を２モルのアミノグアニジノと反応することにより、またはビ ス−メルカプトトリアゾールの場合はα、ω−ンカルボン酸エステルと２モルの チオセミカルバジドを反応させろ−ことにより行なわれろ。但し、ビス−トリア ゾールの製造はこの発明の対象ではない。

寒夜鮮 腐食防止性の測定は、下記の方法により実施する。

それぞれ慎重に用意し、秤量した３枚の試験片（亜鉛９９．５．８０ｘ１５　Ｘ 　１　ｍｍ）を、試験用水８００好、緩衝液３０靜および所定量の試験物質を含 有する１、１２の試験容器内に懸垂し、１分間８０回の回転数で、６時間室温で 放置する。

空試験と比較した重量減から、腐食防止値Ｓを計算した。

腐食用媒体として使用した試験用水はドイツ工業規格ＣＤ　Ｉ　Ｎ）第５１３６ ０／２号により製造し、アンモニア／塩化アンモニウムで緩衝した。

比較試験の実施に用いた化合物を第１表に示したが、ここにおいて“ｎ”および “Ｘ”は式Ｉに記載した意味と同意義である。

次の第２表には、得られた腐食防止値を示す。

寒炎表 Ｇの欄には、対象物質として使用したベンゾトリアゾールによって得られた腐食 防止値を示した。

国際調査報告

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. １．式（Ｉ）： ▲数式、化学式、表等があります▼（Ｉ）（式中、Ｘはアミノ基またはメルカプ ト基を表わし、ｎは０〜１０の数をとり得るメチレン基の数を表わす。）で示さ れるビスートリアゾール類およびその水溶性塩類のｐＨ６〜１１の範囲の水性系 における亜鉛の腐食防止剤としての利用。
2. ２．メチレン基数ｎが０〜６である式（Ｉ）のビスートリアゾールまたはその水 溶性塩類の利用。
3. ３．１，６−ビス−［３−（５−アミノ−１，２，４−トリアゾリル）］ヘキサ ンおよび１，６−ビス−［３−（５−メルカプト−１，２，４−トリアゾリル） ］ヘキサンの第１項に記載の利用。
4. ４．１〜１０ｇ／ｍ３の量を用いる第１項に記載のビスートリアゾール類の利用 。