JPS6135080Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、戸棚に格納した多数の物品の中か
ら、必要とする物品だけを、他の物品を移動させ
ずに、直接取り出すことが出来るようにした、収
納戸棚に関するものである。

われわれが日頃経験している所では、家庭・飲
食店・会社の如何を問わず、年月の経過・収入の
増加・営業成績の向上に伴つて、食器・什器・小
物備品類の数が増えて来るものであるが、これら
のうち高価なもので日常使用するには勿体無い物
品や特定の時にしか使用しない物品、あるいは季
節的に使用する物品や全然使用しない物品等は、
押入れや戸棚の中に積み重ねて仕舞い込んでいる
のが通例であるので、もし来客があつた時や特別
な行事をする時に、仕舞い込んでいる物品を使用
したいと思つて取り出そうとする場合は、目的の
必要とする物品の仕舞い込んだ場所を確実に覚え
ていないことが多いので、大抵の場合は不必要な
物品まで移動し取り出しながら、目的の必要な物
品を取り出しているのが普通であり、大変面倒な
ことである。

本考案は、このような不便をなくするために考
案されたもので、場所をとらずに多数の物品が収
納出来る上に、必要とする物品を、他の物品まで
移動させずに、直接に而も簡単に取り出し入れが
出来るようにした、収納戸棚を提供しようとする
ものである。

以下本考案の収納戸棚の一実施例を、図面にも
とづいて説明する。

第１図は、収納戸棚の外観の斜視図で、収納箱
１は扉２によつて完全に閉じられているので、収
納箱１の内部へ塵埃は入らない。

第２図は、収納戸棚の扉２を開けた場合の斜視
図であるが、収納箱１の内部には、小物類と大物
類とに分類し一列にしか置けないように、戸棚の
棚の段数および奥行寸法を違えた数個の戸棚５
が、縦なが方向に並列に隙間なくならべられて納
まつている。

次に第３図は、収納戸棚の使用中の状態の斜視
図、第４図は車輪９と案内レール４との関係を示
した正面図であるが、各々の独立した戸棚５は、
その底板７の裏面に取り付けられている車輪９
が、収納箱１の底板３の内面上に取り付けられて
いる案内レール４と、収納箱１の外部に使用の都
度取り付ける補助板１０上の案内レール４とに案
内されて、戸棚５の全体が取つ手８を引張ること
によつて収納箱１の外部まで引き出されるので、
戸棚５の各段の棚６に置かれている物品は、もと
もと一列にしか置かれていないので、目的の必要
とする物品は、他の物品を移動させずに直接取り
出すことが出来ることになる。なお高さ調整板１
１は、戸棚５を引き出すとき、補助板１０が傾斜
しないよう高さを調整する取り外しが出来る板で
ある。

従つて今迄のように、奥行が90糎もあり、而も
棚が１段か２段しかないような押入れに物品を収
納した場合は、積み重ねて置くしかなかつたの
で、必要な物品を取り出す場合は不必要な物品ま
で移動していたこと、また現在市販されている戸
棚を使用した時は、棚の奥行寸法が20〜40糎であ
る上に棚の段数も少ないので多数の戸棚を必要と
することに比ぶれば、この考案の収納戸棚を日本
家屋の押入れ寸法に合わせて造るか、あるいは一
般の家具調度品のように、立派な外観に仕立てた
ものにして部屋の隅に置けば、専有面積の割合に
多数の物品を収納することが出来る上に、物品の
出し入れが非常に簡単に出来るので、誠に便利な
収納戸棚である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、収納戸棚の外観の斜視図。第２図
は、収納戸棚の内部の状況を示す斜視図。第３図
は、収納戸棚の使用中の状況を示す斜視図。第４
図は、戸棚を移動さす時の車輪と案内レールとの
関係を示す正面図。 下記の番号は各々次の部分を示す。１……収納
箱、２……扉、３……収納箱の底板、４……案内
レール、５……戸棚、６……棚、７……戸棚の底
板、８……取つ手、９……車輪、１０……補助
板、１１……高さ調整板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各々独立した戸棚数個を、縦なが方向に並列に
   ならべて１つの収納箱に収め、そして各々の独立
   した戸棚の底板を裏側に取り付けた車輪と、収納
   箱の底板の内面上に設けた案内レールおよびこの
   案内レールと関連して収納箱の外部に取付ける補
   助板上の案内レールとによつて、各々の独立した
   戸棚の全体が収納箱の外部まで、完全に移動する
   ことが出来るようにした収納戸棚。