JPS6134302Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバターとバターナイフ（以下単にナイ
フ）を収納するバター容器に関する。

最近、合成樹脂材の成形による各種のバター容
器が市場に出回つている。この種容器はナイフを
も格納できるようになつているが、殆んどの容器
はバター収納部に一緒にナイフ収納スペースをと
つており、このためナイフの柄部もバターにまみ
れ、扱いに不便しているのが実情である。

本考案は、合成樹脂材成形による容器体と蓋部
材の２部材の組合わせでありながら、バターとナ
イフとを別個に収納できる２室構成として上記不
都合が除去でき、しかもナイフを蓋部材と一体に
成形製作する便利なバター容器を提供することを
目的とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
る。本考案バター容器は前記のように、合成樹脂
材で成形製作される容器体１と蓋部材２との２部
材から構成される。

容器体１は、長方体の箱体３を長手方向の仕切
り壁４で大小２室に仕切り、大室をバター収納室
５に、小室をナイフ収納室６に形成しており、そ
してバター収納室５は下底形の深い部屋である
が、ナイフ収納室６は底壁が上部に持ち上げた上
げ底の浅い部屋となつている。

蓋部材２は、前記ナイフ収納室６内に格納され
る角形の枠体７、該枠体７の仕切り壁４側の側壁
７ａ上部外面から中途に切欠きによる可撓ヒンジ
８を設けて延出されたバター収納室５開口を閉蓋
するバター室用蓋９、枠体７の反対側の側壁７ｂ
上部外面からカギ形に突出形成されてナイフ収納
室６の外部側壁１０上端部を上から挾着する挾着
部材１１、この挾着部材１１端から切欠きによる
可撓ヒンジ１２を介して延出されてナイフ収納室
６開口を閉蓋するナイフ室用蓋１３及びナイフ１
４からなり、これら各部を、ナイフ室用蓋１３は
破線で示すように開いた状態とし、且つナイフ１
４は長手方向両端の破断片１５ａ，１５ｂにより
一体に成形により製作される。尚、１６はナイフ
柄部の孔を示す。

上記本考案構造であれば、容器体１と蓋部材２
の２部材でバター収納室５とナイフ収納室６が形
成でき、従つてナイフ１４がバターにまみれて扱
いに難儀することもなくなり、しかも各部材１，
２はいずれも単純な樹脂成形品なので、構造は簡
単であつて安価に提供できる。またこの種２室構
成とした場合、蓋は１つとするのが通常である
が、本考案では各室個別の蓋９，１３を備えてお
り、衛生管理の面でも有利であり、さらにこれら
蓋９，１３はヒンジ８，１２でつくりつけなので
扱いが便である。またナイフ１４も破断片１５
ａ，１５ｂにより結合されて蓋部材２と一体に形
成されるので、紛失したり収納を失念したりする
ことがなく、しかも流通過程の取扱い中に容器内
でガタつくようなこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案バター容器の蓋部材を示
し、ａ図は平面図、ｂ図はａ図のＡ−Ａ線矢視断
面図、第２図は容器体に蓋部材を組合わせた場合
の第１図ａのＢ−Ｂ線矢視断面図である。 １……容器体、２……蓋部材、５……バター収
納室、６……ナイフ収納室、１４……ナイフ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱体３を仕切り壁４で大小２室に仕切り、大室
   をバター収納室５に、小室を上げ底の浅い部屋の
   ナイフ収納室６に形成した容器体１と、前記ナイ
   フ収納室６に格納される枠体７、該枠体７の一方
   の側壁７ａから延出された可撓ヒンジ８で開閉自
   在のバター室用蓋９、前記枠体７の反対側の側壁
   ７ｂから延出された可撓ヒンジ１２で開閉自在の
   ナイフ室用蓋１３及び両端を破断片１５ａ，１５
   ｂで前記枠体７に結合された枠体７内のナイフ１
   ４との蓋部材２とからなり、この蓋部材２及び前
   記容器体１を夫々合成樹脂材で一体成形してなる
   バター容器。