JPS6131090Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、水洗タンクの薬剤容器に係る。

近来、水洗タンクの薬剤容器として、水洗タン
ク内に吊下げて、水中へ容器内の薬剤を混入させ
るものが知られている。

この種の薬剤容器は、一般に、予め消臭剤、洗
浄剤等の薬剤を充填して市販されているが、吊下
げ手段を要することから、該吊下げ手段が包装や
梱包を困難にし、包装や梱包に不要な空間を生じ
させて風袋を大きくし、商品流通過程での保管や
運送に大きなスペースをとつており、また、容器
としては複雑且つ高価になつている。

以下、図示の実施例について説明する。

第１図は、その一例を倒立姿勢で示すものであ
り、上端の口部にキヤツプ２を着脱自在に装着し
た容器本体１の胴部１１を、扁平な長方体に形成
し、該胴部の両側面１２，１２の下部後隅にフツ
ク３を起伏自在に枢着４，４している。

フツク３は、胴部背面１３に沿う板状アーム３
１の基部の左右から一対の舌片３２，３２を平行
に突設して、該舌片を以て上記枢着４，４を行
い、アーム３１の先端両隅から直角に鈎片３３，
３３を突設して、これを胴部両側面１２，１２に
沿わせており、その枢着４，４を以て90度回動さ
せることにより作用位置に起すことができ、且
つ、この際にアーム基部が胴部１１の底面１４に
突き当つてその作用位置が確保できるようになつ
ている。

なお、上述の各部材は、いずれも合成樹脂製で
ある。上記枢着４，４は、容器本体１側またはフ
ツク３側に短い軸を一体に突設し、相手側に透孔
乃至凹部を形成して、回転自在に嵌合させるとよ
い。勿論、別部材の軸を用いてもよい。

第２図は、他の例を倒立姿勢で示すものであ
り、前例のものにおいて、枢着４，４を胴部両側
面１２，１２の下部中央で行い、胴部背面１３の
下縁を円弧面１５に形成している。

如上の構成であるから、水洗タンク内に吊下げ
るときは、第１図、第２図の倒立姿勢において、
フツク３を90度回動して起し、これを水洗タンク
の周壁上縁に掛ければよい。而して、キヤツプ２
を取外すことにより、容器本体１内の薬剤を水中
に流出させる。

なお、フツク３のアーム基部にストツパを突設
して、フツク３を起したときに該ストツパを胴部
底面１４に突き当てるようにしてもよい。

本案によれば、フツク３が容器本体１に沿つた
状態に折り込まれるので、包装や梱包が容易であ
り、包装や梱包に不要な空間を生じて風袋が大き
くなることがなく、商品流通過程での保管や運送
に大きなスペースをとらず、また、水洗タンク内
へ吊下げるときにはフツク３を90度起すだけでよ
く、その操作、取扱いが極めて容易であり、構造
並びに製作が簡単で安価に提供でき、実用上頗る
有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図、第２図は、そ
れぞれ異なる例の倒立姿勢の斜視図である。 １……容器本体、２……キヤツプ、３……フツ
ク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体１の胴部１１の両側面１２，１２下部
   に、胴部１１に沿うようアーム３１及び鈎片３
   ３，３３を形成したフツク３を、起伏自在に枢着
   ４，４したことを特徴とする水洗タンクの薬剤容
   器。