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JPS6126555B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6126555B2
JPS6126555B2 JP10056277A JP10056277A JPS6126555B2 JP S6126555 B2 JPS6126555 B2 JP S6126555B2 JP 10056277 A JP10056277 A JP 10056277A JP 10056277 A JP10056277 A JP 10056277A JP S6126555 B2 JPS6126555 B2 JP S6126555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ester
oxocholest
reaction
formula
isopropyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10056277A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5436249A (en
Inventor
Osamu Nishikawa
Kenji Ishimaru
Hideki Tsuruta
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP10056277A priority Critical patent/JPS5436249A/ja
Publication of JPS5436249A publication Critical patent/JPS5436249A/ja
Publication of JPS6126555B2 publication Critical patent/JPS6126555B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Steroid Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は24−オキソコレスト−5−エン−3β
−オールおよびそのエステルの新規な製造法に関
する。更に詳細には本発明は3β−ヒドロキシコ
ル−5−エニツク酸ハライド−3−エステルとイ
ソプロピル−亜鉛付加化合物とを反応せしめ、必
要により加水分解せしめることからなる、24−オ
キソコレスト−5−エン−3β−オールおよびそ
のエステルの製造法に関する。 本発明の目的物である24−オキソコレスト−5
−エン−3β−オールは、公知の技術に従つて還
元することにより24−ヒドロキシコレステロール
に、また、24−オキソコレスト−5−エン−3β
−オールのエステルは還元して24−ヒドロキシ体
とし、次いで脱水してデスモステロール−3−エ
ステルとした後、水和することによつて容易に25
−ヒドロキシコレステロール−3−エステルに導
くことができる。 24−ヒドロキシコレステロールおよび25−ヒド
ロキシコレステロール−3−エステルは近年注目
を集めている“活性ビタミンD3”の中間体であ
る。従つて本発明の24−オキソコレスト−5−エ
ン−3β−オールおよびそのエステルは“活性ビ
タミンD3”製造の工業的中間体として極めて重
要かつ有用な化合物である。 従来、かかる24−オキソコレスト−5−エン−
3β−オールおよびそのエステルの製造法として
は池川等の方法〔特公昭49−30561号公報参照〕
が知られている。該方法はフコステロールまたは
その3−エステル類にオゾンを作用せしめて24−
オキソコレスト−5−エン−3β−オールおよび
そのエステルを得るものである。この方法の原料
であるフコステロールは褐藻類に属する海藻中に
存在し抽出単離できる物質であるが、海藻が含有
するフコステロールの量は、場所、季節等により
異なるため、大量に入手することは困難である。
また、オゾンによる酸化は工業的規模で反応を行
なう場合、種々の酸化成績体を生じ、収率が悪く
なる欠点を有している。 また、24−オキソコレスト−5−エン−3β−
オールおよびそのエステルを製造する別の方法と
してカドミウムとイソプロピルの付加化合物を使
用した例が公知である〔ジヤーナル オブ ザ
フアーマシユーテイカル ソサエテイ オブ ジ
ヤパン(J.Pharm.Soc.Japan)、57、963(1937)
参照〕。しかしながら、この方法においてはカド
ミウムの人体への有毒性、有害性に関連して排液
処理の問題等が絶えずつきまとい、工業的に有利
な方法とは言い難い。 本発明者らは、上記観点に基づき、入手の容易
な原料から出発して、簡単な操作で収率よく、し
かも安全性を考慮した24−オキソコレスト−5−
エン−3β−オールおよびそのエステルの製造法
を開発すべく鋭意研究の結果、本発明に到達した
ものである。 すなわち、本発明は下記式〔〕 〔式中、R1はヒドロキシル基の保護基を、Xはハ
ロゲン原子を表わす。〕 で表わされる3β−ヒドロキシコル−5−エニツ
ク酸ハライド−3−エステルと下記式〔〕 Zn(iPr)2 ………〔〕 〔式中、iPrはイソプロピル基を表わす〕 で表わされるイソプロピル−亜鉛付加化合物とを
反応させることを特徴とする、下記式〔〕 〔式中、R2はR1と同じである。〕 で表わされる24−オキソコレスト−5−エン−3
β−オールおよびそのエステルの製法である。 本発明方法において出発原料として使用される
上記式〔〕で示される3β−ヒドロキシコル−
5−エニツク酸ハライド−3−エステルは、例え
ばキヤンベル(J.A.Campbell)等の方法によ
り、3β−ヒドロキシコル−5−エニツク酸を無
水有機酸でエステル化し、次いで反応生成物をチ
オニルクロライド等のハロゲン化剤でハロゲン化
することにより容易かつ収率よく製造することが
できる〔ステロイド(Steroids)13、567
(1969)参照〕。 上記式〔〕中、Xは塩素、臭素、フツ素、ヨ
ウ素の如きハロゲン原子を、またR1はアシル
基、ベンゾイル基等のエステル残基を示す。 本発明方法はかくの如き3β−ヒドロキシコル
−5−エニツク酸ハライド−3−エステルを上記
式〔〕で表わされるイソプロピル−亜鉛付加化
合物と反応せしめることにより行なわれる。 しかして本発明の実施に当つては次のような態
様で行なうことが簡便である。 すなわち、上記式〔〕で表わされる3β−ヒ
ドロキシコル−5−エニツク酸ハライド−3−エ
ステルとハロゲン化イソプロピル、マグネシウム
細片およびハロゲン化亜鉛を溶媒中に各々添加せ
しめ、反応させる方法である。かくすることによ
り、反応系中で下記反応式、 2X(iPr)+ZnX2+2Mg →2MgX2+Zn(iPr)2 〔反応式中、Xはハロゲン原子を、iPrはイソプロ
ピル基を表わす。〕 にて示される反応が生起する。先に例えば上記の
ような反応により、イソプロピル−亜鉛付加化合
物を生成せしめておき、その後3β−ヒドロキシ
コル−5−エニツク酸ハライド−3−エステルを
添加せしめてももちろんかまわない。 各々の反応原料の使用量は上記式〔〕で表わ
される3β−ヒドロキシコル−5−エニツク酸ハ
ライド−3−エステル1モルに対し、好ましくは
マグネシウム細片10〜100モル、ハロゲン化イソ
プロピル10〜100モル、及びハロゲン化亜鉛5〜
100モルの範囲である。 また使用される溶媒は、イソプロピル−亜鉛付
加化合物に不活性な溶媒ならば、如何なるものを
使用しても構わないが、具体的に好ましい溶媒を
例示するならば、例えばベンゼン、キシレン、ト
ルエンの如き芳香族炭化水素類、エチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンの如きエー
テル類を挙げることができる。 反応は室温下、または急激な反応を阻止するた
めに必要に応じて冷却しながら行なうとよい。好
ましくは10℃〜50℃である。反応は短時間で終了
するが、反応の終了点は薄層クロマトグラフイー
等で反応経過をを追跡することにより容易に知る
ことができる。 目的物質24−オキソコレスト−5−エン−3β
−オール−3−エステルは過剰のイソプロピル−
亜鉛付加化合物を水で分解後、通常の単離、精製
手段、例えば溶媒抽出、クロマトグラフイ等に付
すことにより高収率かつ容易に精取することがで
きる。かくして得られた式〔〕で表わされる24
−オキソコレスト−5−エン−3β−オール−3
−エステルは、必要に応じて更に加水分解反応を
行ない、エステル部分を除去せしめることが可能
である。このとき24−オキソコレスト−5−エン
−3β−オール−3−エステルは粗製のものであ
つてもよい。加水分解反応はアルカリ、就中アル
カリ金属水酸化物の使用が好ましく、通常エステ
ルを加水分解できる程度の濃度と量の金属水酸化
物を添加すれば充分である。反応は、24−オキソ
コレスト−5−エン−3β−オール−3−エステ
ルを溶解できる溶媒と、低級アルコールとの混合
溶媒中にて、室温または冷却下に行なう。特に好
ましい溶媒系はメタノール:ベンゼン混合液であ
る。 本発明方法によつて得られる24−オキソコレス
ト−5−エン−3β−オールおよびそのエステル
は既に述べた通り“活性ビタミンD3”の合成中
間体として極めて有用な化合物であり、また本発
明方法は入手容易な原料より容易、高収率かつ安
全に目的物を得るという観点から工業的に価値の
高い方法である。 以下、実施例により本発明を詳述する。 実施例 (a) 原料化合物3β−ヒドロキシコル−5−エニ
ツク酸ハライド−3−エステルの製法 3β−ヒドロキシコル−5−エニツク酸−3
−アセテート998.4mg(24mmol)およびピリジ
ン0.05mlを無水ベンゼン16.5mlに加えた。 得られた溶液を氷冷し(約5℃)撹拌下チオ
ニルクロライドを徐々に滴下した。滴下後室温
で25時間撹拌した。 反応液を減圧濃縮し、その残渣に更に無水ベ
ンゼン10mlを加え、くり返し減圧濃縮すること
により、残渣に含有されるチオニルクロライド
を追い出した。得られた固体生成物の粗3β−
ヒドロキシコル−5−エニツク酸クロライド−
3−アセテートは精製せずに原料化合物〔〕
として用いた。 (b) マグネシウム細片727mgを無水エーテル20ml
に懸濁し、室温撹拌下 臭化イソプロピル2.81
mlを無水エーテル10mlに溶解した溶液を滴下
し、滴下後1時間加熱還流し完全にマグネシウ
ムを溶解させた。冷後無水臭化亜鉛の粉末3.6
gを徐々に加えた。 1時間加熱還流後エーテルを留去し、無水ベ
ンゼン30ml加え、溶媒置換した。(沸点80℃に
なるまで共沸留去し、エーテルを完全に追い出
した。) 冷後、反応液の氷冷(5℃前後)撹拌下に実
施例(a)で合成した粗3β−ヒドロキシコル−5
−エニツク酸クロライド−3−アセテートの無
水ベンゼン10ml溶液を滴下した。 滴下後5〜10分室温で撹拌し、更に冷水10ml
及び希塩酸10mlを滴下し反応を完了した。 反応終了後、適量の水及びベンゼンを加え分
液し、水溶液をベンゼン抽出した。ベンゼン抽
出液とベンゼン分液を合わせ炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し過後濃縮した。濃縮残渣を
シリカゲルを充填したカラムクロマトグラフイ
ーに付す(溶媒=ベンゼン)ことによつて24−
オキソコレスト−5−エン−3β−オール−3
−アセテート〔〕561mg(収率53%)を得
た。このものの物性値は次の通りであつた。 融点:128〜130℃ IR(KBr、cm-1):2945、1728、1708、1248 NMR(CD Cl3 δ(ppm)): 0.68(3H、S、C−18−CH3) 0.93(1H、d、J=6.0Hz C−21−CH3) 1.02(3H、S、C−19−CH3) 1.10(6H、d、J=6.0Hz、C−26−CH3
C−27−CH3) 2.04(3H、S、
【式】) 4.62(1H、bm、C−3−H) 5.38(1H、bd、C−6−H) Mass(IV=15ev):382、296、255、147 (c) 加水分解反応 24−オキソコレスト−5−エン−3β−オー
ル−3−アセテート127mg(0.287mmol)をメ
タノール−ベンゼン(1:1)6ml混合液に溶
解した。 混合溶液に室温撹拌下5%水酸化カリウム−
メタノール溶液を滴下し、更に25時間撹拌し
た。 反応完了後、水6mlおよびエーテル6ml加え
分液し、水溶液をエーテル5mlで2回抽出を行
なつた。 有機分液とエーテル抽出液を合わせ、希塩
酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
過後濃縮することにより白色固体成績体24−オ
キソコレスト−5−エン−3β−オール〔〕
107mg(収率93%)を得た。 このものの物性値は次の通りであつた。 融点:135〜136℃ IR(KBr、cm-1):3450、2945、1708、1465、
1375 NMR(CD Cl3 δ(ppm)): 0.67(3H、S、C−18−CH3) 0.91(1H、d、J=6Hz、C−21−CH3) 1.01(3H、S、C−19−CH3) 1.09(6H、d、J=6Hz、C−26−CH3、C
−27−CH3) 1.59(1H、S、C−3−OH) 3.52(1H、bm、C−3−H) 5.32(1H、bd、C−6−H) High Mass(IV=70eV):M+400、3300
(C27H44O2) 理論値:400、3344

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式〔〕、 〔式中、R1はヒドロキシル基の保護基を、Xはハ
    ロゲン原子を表わす。〕 で表わされる3β−ヒドロキシコル−5−エニツ
    ク酸ハライド−3−エステルと下記式〔〕、 Zn(iPr)2 ………〔〕 〔式中、iPrはイソプロピル基を表わす。〕 で表わされるイソプロピル−亜鉛付加化合物とを
    反応させることを特徴とする下記式〔〕 〔式中、R2はR1と同じである。〕 で表わされる24−オキソコレスト−5−エン−3
    β−オールおよびそのエステルの製法。
JP10056277A 1977-08-24 1977-08-24 24-oxocholest-5-en-3beta2-ol dand preparation of its esters Granted JPS5436249A (en)

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JP10056277A JPS5436249A (en) 1977-08-24 1977-08-24 24-oxocholest-5-en-3beta2-ol dand preparation of its esters

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JP10056277A Granted JPS5436249A (en) 1977-08-24 1977-08-24 24-oxocholest-5-en-3beta2-ol dand preparation of its esters

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JPS6340961U (ja) * 1986-09-01 1988-03-17

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JPS5573700A (en) * 1978-11-30 1980-06-03 Teijin Ltd Preparation of steroidal ketone compound

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JPS6340961U (ja) * 1986-09-01 1988-03-17

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JPS5436249A (en) 1979-03-16

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